202 月刊少女忍崎くん
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―廊下―
[校内の装飾をいくつか撮りながら廊下を歩く。 窓の装飾から視点を窓の外へと移せば、 校庭に並ぶ屋台が上から見える。 暖色系のテントが彩る校庭の中に、 偶然花園の姿>>175が見えた。
ここから声をかけて届くだろうか。まあ無理か、とも思うが。 窓を開けて、名前を呼びかけようとして]
ま、
[…花園の傍らに仮装姿の男の姿を見つけた。]
(195) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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りっ゛…………っ!?
[驚きに思わず声を殺して、咄嗟に窓から隠れるように さっと身を屈めた。 まどかの後ろを通り過ぎる生徒が怪訝な顔をする]
(196) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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(…ぅ、ぅわああ…っ!? ぁぁあああれっ デート中!だよね…!?)
[そろりと隠れるように窓から顔を出して、 相手の顔を確認しようとする。 流石に遠いのと、仮装姿なので分かりにくかった。 仕方なしにカメラを構え、ズーム機能を使う。
後ろを通り過ぎる生徒達の顔が、怪訝な顔から ひそひそと何か話しているような雰囲気になったが まどかにとっては、それを構っている場合ではない。
部活仲間の友人…しかもあれだけ人の色恋沙汰が 好きな花園本人の色恋沙汰となれば、気にならないわけがない]
(198) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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[カメラのファインダーに映し出されたのは、見慣れた顔。 氷見山の姿だった。]
(ぅええっ?! みゃ、みゃま先輩…!?)
[花園がよく氷見山の姿を撮っているのは知っている。 また彼女の少女漫画妄想もよく聞いているから、 氷見山のようなタイプの目立つ男性は 彼女のタイプなんだろうと思っていた。]
(ま、真理…っ!! ついにみゃま先輩と…?!)
[遠くから見てるだけ>>0:47と言っていた彼女も やはり恋心があったのだろうか。 ならば、応援しないわけがない。
まどかは静かに決意を固め、カメラを握る手に力を入れた]
(201) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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[ズームされた様子から見える彼女たちの姿>>177は まるで仲のいい恋人達のようだ。 花園の色恋妄想程でもないが、 二人の様子にまどかは少し興奮する。]
(…でもなぁ〜)
[少しカメラを動かして、映し出されたのは氷見山の顔]
( みゃ、みゃま先輩かぁ〜… )
[ファインダーの奥の彼に、 先日、忍崎の家で行われた映画上映会の様子がちらつく。 こちらが驚くほどに怖がっていたあの時の彼とは大違いだ。]
(209) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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(だっ だ、だいじょうぶかなあ〜〜…っ )
[花園の妄想を聞いていると、思わず彼女の理想は そこそこに高いのでは…と思ってしまう。 忍崎の描く「恋バナっ」でいうところの 佐藤のような印象を抱いているのではないだろうか。 氷見山も人気者であるのは間違いないのだが。]
[うっかり彼女の理想を崩して、 氷見山の名誉と花園の気持ちを裏切ったりしないだろうか。
その光景を一瞬想像して、まどかは頭を抱えた。 それはお互いを知る者として、できるなら避けてほしいと 願うばかりだ。
まどかは もはや、はじめてのおつかいをまかされた子供 見る気分で、氷見山と花園の様子を眺めていた…]
(210) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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