207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。
[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする 理由は今は無かった。]
(*60) 2014/12/13(Sat) 00時頃
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ミナカ 死ぬ困ル あの仔 生きル
[それが優先すべき何よりの“命令”であり、 男の中に芽生えた細やかな望みだった。]
(*61) 2014/12/13(Sat) 00時頃
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俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。
[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、 口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]
(*62) 2014/12/13(Sat) 00時頃
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待った…一体何が起きている。 何処にいるんだ。
[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、 何かが起こったのだと気づく。 私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]
(*63) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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仲間?
おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。
[少しだけ驚いたように問う。 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]
───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。
おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。
それだけだ。
[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。
だから、やがて食事の席でニコラスに問われた>>302時も、そのまま>>316に答えたのだった。*]
(*64) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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[あの時。 あやしてくれたその手が落ちるのは。 その命が、落ちるのは。 この聲を交わせる者が死ぬのは。 嫌だった。]
(*65) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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───あの煩い声、止めても構わないか。
[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]
(*66) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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なんでもいい。好きにしろ。
[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]
(*67) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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おれ、狼なれナイ カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ
あの仔、大事
[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、 男は漠然とそう思っていた。 所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では 彼が求める存在には成れないのだろうと。]
(*68) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。 焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]
セシルを守る前に、自分を守れ。
[初めて、祈った気がした。]
(*69) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。 孤独な船の旅の中で。
[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。
――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。 些かの躊躇いも私の中に存在して。*]
(*70) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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違う。違う。違う。同じじゃなくても。
[ギリ―の言葉を必死で否定する。 泣いているのは誰なのか。 震えそうな聲を必死で抑えた。]
(*71) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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他人の為に人を殺すのはこれで初めてか……。
(*72) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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