298 終わらない僕らの夏休み!
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[聞こえにくかったのだろうか。(>>*59) 耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。
神社のにそそぐ日の光。 太陽はだんだん高くなってきていた。 神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。 スローモーションのように声が濁る。]
あのひとはね、しんでいるんだよ。
[セミが大声でないている。 屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。 あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]
(*60) 2019/09/03(Tue) 23時半頃
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[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。 だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]
しんでる、の。
なんで。
[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。 まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。 あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]
(*61) 2019/09/03(Tue) 23時半頃
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[なんでと理由を尋ねられても あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。
あの燃える誰かが死んだ理由を あたしは答えられなかったからだ。]
(*62) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。 祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。 だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。 理由はわからない。 でも、想像することはできた。]
……俺も、死んじゃうからかな。
[死んでる人の声が聞こえるなんて。 ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。 だけど今は、あんまり笑えない。]
(*63) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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[理屈はわかっても、覚悟はできてない。 言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。 神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]
(*64) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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[落ちた紙切れには、いくつかの寸評が書いてある。 金銭:儲け話は失敗する、失せ物:焦らず長く待て、勉学:憂い払えば成る。
―――――健康の部分が、泥がついて汚れている。]
(*65) 2019/09/04(Wed) 00時頃
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