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……? あれ。 そういえば、何でかな。
[当たり前のように居たピッパ。 なぜだろうと今更ながら首を傾げる。 何事も無くコリーンが接していた所を思い出し、コリーンが手伝いとして呼んだだけだったかもしれないとそんな風に思うことにした。]
まぁ……今は居ても居なくても大丈夫だけどね。 うん。いってらっしゃい。
[微苦笑を浮かべながら遠のく二人の背を見送った**]
(18) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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……居るの、ね?
[中から人の気配。 ふわ、と安堵の感情が広がる。]
良かった……
[そっと彼女の部屋の中を、窺う。 シーツに包まれたピッパの身体が眸に映り、瞳は揺れる]
……ッ、良かった―― まだ、ちゃんと、生きてる
ピッパさんは、生きてる……
[彼女への言葉なのか、自分への言葉なのか。 兎角、その現実を反芻しては、深く息を吐いた]
(19) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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店番 ソフィアは、扉のところで、へにゃりと崩れ落ちる。
2010/07/08(Thu) 02時頃
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――ええ、私なんかのために… 残ってくれて。 あまつさえ、最後まで、私の方を心配して。
――もっと、早く気付いてあげれれば。 今のような、気持ちを。 もっと、前から持っていてあげれれば…
[ふ、と陰鬱な吐息を吐けば、顔を上げる]
ええ、是非。 ラルフも…喜んで、くれるかしら。
[その顔には、暗い影を落とさぬよう。笑みを貼り付けて]
(20) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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……厭だ。
[生きている、という声を聴く。 伸びた指先は、引き戻されて 身を包むシーツをぎゅ、と強く握る。 かたかたと小刻みに震えながら]
同じ、だ ……死んじゃう みんな……みんな……っ
[幾度目かの悪夢と同じ光景。 其れを否定するように眸を伏せた。]
殺してよ―――。 御願い、誰か。 私を…
[願いは悪夢の連鎖を断ち切る為の、考え得る術。]
(21) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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漂白工 ピッパは、店番 ソフィアが崩れ落ちても歩み寄る余裕も無い。
2010/07/08(Thu) 02時頃
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――同じ、じゃ、ない
意味の無い生なんて何処にも無いの。 貴女が生きている今が私にはこんなにも尊いの……
[持論なんて彼女には通用しないと分かっていても 相好を崩してそう告げずには居られなかった。 ずる、ずる、と四つんばいで彼女の傍に、近づいた]
私もいつかは、死ぬときが来る。 貴女も、……そう。
だからこそ、
……易々と命を奪うなんて出来ない。
[そ、と手を伸ばす、その短い腕は、 彼女に触れることを赦されるだろうか]
(22) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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店番 ソフィアは、ベッドの下から見上げるように、弱々しく笑った。
2010/07/08(Thu) 02時頃
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[気持ちに気付いてあげれば、の言葉を聞けば。 胸が締め付けられて。]
でも、間に合ったと想うわ。 ラドルフさんが、幸せそうに笑って逝ったのなら。
[昏い影を落とさぬように貼り付けたその笑みをみれば、柔らかに微笑み返し。許可を貰えば――。]
ラドルフさんに、告げたいことがあって――…。
[静かに。 喜んで、くれるかの言葉には仄かに微笑んで]
(23) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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……は ――っ
[彼女が訪れるまでは全く同じ光景だった。 けれど紡がれた言葉は、異質。 四つん這いで近づく姿を見つめ]
あ、あ、あ、
[どうして良いかわからない、という具合に 首を緩く左右に振る。 やがて彼女の伸びた手がそっとシーツ越しの 身体に触れれば、ぴくりと震え]
……ぅ
[じわ、と涙を滲ませた。]
(24) 2010/07/08(Thu) 02時頃
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――だと、良いのだけれど。
[そう、困ったように笑む]
何より、私自身に…心残りが出来てしまって。 そうであれば。良いですわ…
[もう、声を聞くことは出来ない。 実際どうなのかを問うことは出来ぬ]
――告げたい、事。
[なぞるように呟けば、小首を傾げるも。 コリーンが答えても、答えなくても、ゆっくりとした足取りで墓場へと向かう*]
(25) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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…こわがらないで
[願うように紡ぐ。 大嫌いだと拒絶された自分は、彼女に触れる権利なんて 無いかもしれない――… だけど、それでも]
ッ……
[言葉が上手く浮かばなかったから 彼女に何を告げていいかわからなかったから 言葉なんて形では伝えられそうになかったから]
――…
[ベッドに、そっと身体を乗せると、 ピッパをきつく抱き寄せようと手を伸ばす]
(26) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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>>25 気持ちを通わせた人を見送り……。
もう、その声を聞くことが出来ないのは――。 辛い、ものね。
[グロリアの気持ちに、重ね合わせるように言葉を紡ぎ。
彼女は、ラドルフの元へと行きたいのだろう、か。 それとも――…の思いが胸を掠める。]
ええ、彼の身近な人の事で……。
[グロリアに明瞭には告げなかったけれど。 メアリーの事を墓前に報告しておくのは、しておくべきと*思い*]
(27) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[震える身体をシーツごと抱き寄せられる。 伝う温もりに、言葉がゆっくりと滲んで広がった。
涙がはらはらと零れ、彼女の衣服を汚したかもしれない。 けれど眸には幾らか安堵が浮かぶ。]
――…
[すん…、すん…、と鼻を啜る音だけが響いた。 やがて幼子のように眠りに落ちるだろう。
何時ものように現実と夢をクロールし続けて。 幾度も得る悪夢の内、一度位は安らかな夢に逢えるだろうか。
翌朝まで眠りは続くかもしれない。 彼女が傍を離れたとしても、女には責める言葉を持つはずもなく。]
(28) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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あなたは、彼の魂が眠る場所へと向かいたい?
.
(*6) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[抱き寄せた、ことに、対して 拒む色は、なかった。 それはソフィアにとっては意外でも、あって。 彼女の涙は宝石の様に綺麗なのに物悲しい。]
……、休んで。 ゆっくり――ね。
[緩く抱いた儘、彼女をベッドに横たえる。 シーツごしの身体のラインに、一寸だけどきりとするけれど]
……おやすみ。
(29) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[いつか寝息が聞こえれば そっと身体を離してベッドに深く腰を下ろして ピッパが悪い夢を見ないように。 優しく、やわらかく、その髪を撫ぜ続ける。
長い眠りの間も、彼女から離れることなど出来る筈が無い。 あんな風に、瞳に涙を溜めた彼女が翌朝在るのかと思えば それだけは避けたかったから。 自分も少しだけうとうととする。 何度か眠りかけては、はっと目を覚まして。
ピッパが寝息を立てていることに安堵するのだ――
そんな繰り返しを、朝まで、続けるだろうか]
(30) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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[誰かの問い掛け] [其れは誰に向けられたものだっただろう]
[けれど女は夢を見た] [面は見えねど銀髪の女だという事を、知る]
[女は柔らかく笑い] [只、一度]
[頷いた]
(*7) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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― 翌朝・自室 ―
[女が目覚める頃。 身体を引き摺る悪夢の重みはだいぶ軽くなっていた。 蒼白だった面もだいぶ元通りになっており]
……ソフィア。
[昨日訪れた人物の名を呼んだ。 同時に、自身を責める。 拒否し続ける事を心に決めたのに。 辛いからと寄りかかった、自身を。]
…
[彼女が目覚めて居るのならじっと眸を見据える。 次の言葉を、紡ぐ為に。
未だ眠っているのなら、自身のシーツを掛けて 衣服を纏い始めるだろう。]
(31) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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ぅ、ん――?
[名を呼ばれて、浅い眠りから目を覚ます。 軽く目元をこすったあと、微笑んで。]
……なぁに。
[見据える瞳を、受け止めて。 続く言葉を、待った。]
(32) 2010/07/08(Thu) 02時半頃
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ん――。
[シーツで身をきつく抱いた。 自身の胸が幾ら泣いても辞めない為に。]
ソフィアは、
[>>30 一晩、傍に居て呉れたのだろう。 彼女の様子、など諸々から推測ぐらいは出来る。]
……どうして、此処に居るの
[けれど、向けるのは。 矢張り、変わらない、言の葉。]
(33) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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……。
うん。 ピッパさんが生きていることを、感じたかったから。
[柔らかい笑み。何処か儚い、笑み。 ――少しの逡巡の後、言葉を続けた]
それともう一つは。 伝えたいことが、あったから。
――あのね。リンダを。 否定するのをやめるわ。
私は心の何処かであの子を恨んでた。 でも、もう、そんなもの清算するの。
……あの子は、幸せね。
[ゆるく、笑みを浮かべ、魂として存在するだろう彼女を、思う]
(34) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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…
[ソフィアの笑みは煌いて見えた。 女が直視出来ない程、煌いて。 堕ちた眸はシーツの皺を映す。]
そんなの、どうでも好いよ。
[だから、こそ。 女は、意地汚く笑う。どうでもいい、と。]
大嫌いって云ったじゃない。 なのに何で、勝手に入って来るかなぁ?
……出てってよ。
[身を包むシーツを、更にきつく絡ませた。]
(35) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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……。
私はいつも心配なの。 貴女が泣いていないか、苦しんでいないか 貴女が寂しくないか、つらくないか。
[勝手に入ってごめんね、と微苦笑で謝罪して。 出てって、の言葉には少しだけ俯いたけれど、 胸の中で泣いて呉れた彼女が居たから、だから、 とん、と扉に手を掛けながら、]
どうして―――貴女は
そんなに意地を張るのかな。
(36) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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[ソフィアが―――。 何処までも此方を気遣う言葉が。 何よりも理解しようと添う声が。 女の心を一々、じくじくと刺激した。 だから茨の声は全てを撥ね退け彼女へと]
余計な―――お世話だよ。 意地でも何でも、無い。
貴女は大嫌いな人にそんな事されて、嬉しい?
[傷つける為だけに、向かう]
(37) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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うれしくないけど、ね。
ピッパさんは……、
[傷つける言葉なのに痛まないのは何故だろう]
―――まるで、嫌われようとしているみたい。
(38) 2010/07/08(Thu) 03時頃
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は?
[シーツで身を包んだまま立ち上がる。 扉に手を掛けるその姿に歩み寄った。]
気ッッッッッ持ち悪い。 何、勘違いしてんの。 ……出てけ。
出てってよ。
[自室の入り口から、家の玄関口まで押そうと伸びる手。]
(39) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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素直じゃないのね。
[軽口を叩く。 傷つけられることには、 慣れてしまったのかもしれない]
"私の知ってる"ピッパさんは そんなに非道いこと言わないもの。
[くす、と笑みを浮かべ 彼女に押し出されるままに、玄関口まで来れば]
お邪魔してごめんなさい。
[深くお辞儀して、その場を辞そうと。]
(40) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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…
[二の句が継げなくなる。 最後、押し出す時はやや強く押した。 眸には嫌悪を思い切り、篭めて。]
貴女の… 貴女の勝手な妄想を私に押し付けないで。
……さよなら。
[去っていく姿を引き止める事も無い。 大きな音がしそうな程に強く扉を閉めた。]
(41) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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[扉が閉じる音を背に、歩み始め。 ふ、と静かに笑う]
……"私の知ってるピッパさん"か。
……先に謂ったのはピッパさんなのに、ね。
"私の知ってるソフィア"―――
『勝手な妄想を押し付けないで』
…――
[傷つけられることには、慣れているはずなのに 涙が溢れてくるのは、*何故だろう?*]
(42) 2010/07/08(Thu) 03時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 04時頃
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…
[閉めた扉を暫く手で押さえていた。 人の気配が辺りから消えていく。]
ごめんなさい―――。
[>>34 何度も頭の中で鳴り響く言葉。 瞑目して、奥底へ沈め込んだ。]
此れで良かったよ、ね
[溜息と共に座り込み、独り呟く音は 誰に向けてのものだっただろうか――*]
(43) 2010/07/08(Thu) 04時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 04時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 05時頃
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―教会―
[足を踏み入れれば、嗅ぎなれない血臭がした。]
ああ……ヴェスは、
誰かに殺されただか?
[悲劇な…とそこに蹲った時、まだ死ぬには早すぎた命の声が響き渡ってくる……。]
ああ 病気でね、 な。
誰に……。
[だが、その顔、メアリーという娘とともにあったからか。そこまで苦悶に満ちているようには感じなかった。]
(44) 2010/07/08(Thu) 05時頃
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[それから遺体を丁寧に並べる。 ヴェスの顔を見てから、メアリーを見て…]
――…おめ…好きだっでいっでだもんな。 最期は一緒にいれで、よかっただな?
[いつかメアリーが墓に来たとき、ふと、そんなことを漏らしたのを思いだした。]
ちょっどまっでろ。でっがい奴、あっただ…。
[そして、教会の倉庫に向かうと、大きめの棺を抱えてくる。 それにまずヴェスを寝かせたあと、その横に、メアリーを寝かせた。]
ちょっと狭いがもだんべが…。そういうのもえええだ。 一緒に寝るといいだよ。
[それから、庭に出ると花をいくつか摘んで、棺に戻り、彼らに添える。]
白い花だ。名前はしらねが…。
(45) 2010/07/08(Thu) 05時半頃
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