158 雪の夜に
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流石にあんだけの集団に追い回されて、 猟銃でも向けられたら俺だって死んじゃいますし。
[おいそれと突っ込んで大成功と言う訳にはいかない。]
だから、どういう状況なのか知りたいなーって。
(*8) 2013/12/29(Sun) 01時半頃
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……そうだな、多分死にたくなかったんじゃないか。
[旅人は、ハナの死んだ母親の祈り文句を知っている。 恐怖によって容易くコントロール出来なくなる暴力を、 傍に置いて生活する事の危険性を考えた。
言葉で、切迫した本能を凌駕出来るとは思っていない。 弱った体が均衡を取り戻そうとして人を襲う事もある。]
あんたがそこまで肩入れする理由が、良く解んないや。
[間近の双眸に暖炉の炎、橙色の光がちらりと揺れた。]
まだ小さい子供だから?
(69) 2013/12/29(Sun) 02時頃
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[絞り出されたような問いに、言葉では答えない。>>67]
……あんたは、良いかも知れないね。 嬢ちゃんも良いかも知れない。
――けど、あんた以外の人間は駄目だろうな。
[人狼に喰い殺されたという人間。 あるいは襲われた船乗りの男。その縁者。 何よりハナを捕らえ、人喰いの化け物を殺せと叫ぶ大多数。]
そして、嬢ちゃん以外の人狼も、駄目かもな。
[ただ、不思議と艶を帯びた青鉄は、薄く笑みを刷いて、 深淵を覗く覚悟を問うようにしている。]
(74) 2013/12/29(Sun) 02時頃
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[幼い子供を哀れに思うのだとしたら、 では、ハナが幼くなくなれば哀れではないのか。 幼い人狼は良くて、大人の人狼になったら糾弾するのか。
そんな事を思っていれば、答えは違って、 人殺しだったから、肩入れするのだと言う。>>72
最低だ、と自己を卑下する、理由が解らずに首を傾げた。]
……ああ、
(75) 2013/12/29(Sun) 02時頃
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[人間は、人を殺す事と人を喰らう事を、 往々にして混同するものだ。]
(*11) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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嬢ちゃんに、何を重ねてる?
[悲嘆にくれるように、顔を覆った女に問うた。]
(76) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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……成程。
[息をつく。 行きずりの旅人くらいにしか話せない話題だろう。>>77 外に漏れる心配がない、という意味ではうってつけだ。]
けど、あんたが今度の何を守ろうが、 それとこれとは同じにはならねぇだろ。
それでも良いって、思ってる?
(82) 2013/12/29(Sun) 02時半頃
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知って、意味がある事だとも思えないけどな。
――人間の悪い癖だぜ?
[なお悪いと解っていて、知りたがり、言いたがる。 同じ形をしているから、あるいは、していなくとも、 理解が出来るかのように思い込む。]
[肯定はホレーショーの襲撃への関与をも認める行為だ。
手を伸ばすと、女の細い首に指が触れた。 その爪は、いつの間にか鋭いが、まだ痛みはないだろう。]
(87) 2013/12/29(Sun) 03時頃
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……――俺は、
正体を知った人間を生かしておいた事はないよ。
(88) 2013/12/29(Sun) 03時頃
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[へなりと眉の下がる笑みに、結んだままの唇を弧にする。 音なく息で笑う。 暖炉の薪がぱちりと爆ぜ、それを映し込む青鉄の瞳が 濡れてあかあかと染まるのを、セレストは見ただろう。]
[飢えた獣は獲物に温情をもたらさない、 あるとすればそれは、速やかに抵抗を排して肉を喰らう技術、]
[間近の顔に口を寄せた。]
(92) 2013/12/29(Sun) 04時頃
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[喰い裂かれる苦痛と恐怖に、いつまで笑っていられよう。 教えてやろう、どうしようもなく解り合えない事もあると。]
[――例えばちょっとした手違いで、 喰われ、死にかけた女が一命を取り留めたとしても、 それは己が知った事ではないし、]
[捕食する本能が恍惚と笑みに彩る。]
(*12) 2013/12/29(Sun) 04時頃
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. さてね。
[なけなしの懇願すら―― 応える義理のないことだ。**]
(93) 2013/12/29(Sun) 04時頃
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