82 謝肉祭の聖なる贄
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[擦れ声が、微かに捉えられた。やはりどうしても、それは甘く響く。 それはあれほど心地悪かったものの筈なのに、今、心に刺さる。 睦み合いなんて、艶ごとなんて、懲り懲りだ――と、 そんな類のことを今の何時か、同胞の誰かには密かに零していた程なのに]
……………、……ん、
[その擦れ声の主は、くちびる塞がれる前に、何かを言ってきたようだった。 それでも止まらず、急くようにその口内を舐めた後、 一度唇を離してから、白金は問う。]
ねぇ、お前。 ………さっき、何を、
(113) 2012/03/16(Fri) 23時半頃
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[あまりにもやわらかく、そしてやさしくも見えるあおいろを覗き込む。 今のおおかみの瞳には、怒りの色は無い。 ただ、泣き出してしまいそうに、その色は淡く揺れている。]
(114) 2012/03/16(Fri) 23時半頃
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[年長の同胞たちのこえは、耳に触れども。 アクアマリンに囚われた小さなおおかみからは反応は返らない。]
(*31) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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[問いに対し、はっきりとした答えは、言葉としては返ってこなかった。 ただ、逆にどうしたのかと、問われてきたみたいで……]
………………
[ゆれる瞳のおおかみは、それ以上何も問えず。 目前にあり、淡い笑みを湛えるそのアクアマリンが、示してきたのは]
(123) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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――――… ……!
……う、ぁ、あ、
[抱き寄せてくる、長い腕。 その時に、おおかみの大きな瞳から、どっと涙が零れだした。]
(124) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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[ほんとうに今まで、求めても得られなかったものを 今、手に入れられたこどものように。 ひとしきりの嗚咽を洩らした後、白金は、ぐっと抱き締め返しながら囁く。]
頂戴。
お前の、あおいいろも、あったかさも、……やさしさも。 ……ぜんぶ、ぜんぶ。
[今、贄を食もうとはしない。 それは台座に置かれてから為されることだと、大神は考えていたから。 けれどそれでも小さな牙は、すぐ傍にある首筋を 甘く噛むようにして、皮膚に触れていた。]
(127) 2012/03/17(Sat) 00時頃
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[頭を撫でてくれる手が暖かくて、涙はさらに落ちる。 あおいいろはもう見えない。 けれど、そのあおを持つ彼自身は、こんなにも、近い。]
……………
[どうして、見ててくれるのか。 問うべきであろう問いは、込み上げる想いの所為で、言葉にならなかった。]
(136) 2012/03/17(Sat) 00時半頃
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[つぷりと、牙は贄の皮膚を小さく貫いた。 滲み出た血潮に、零れ落ちた自分の涙が少し混じる。それを、舐め取る。 その様は、祭壇囲む人間の目にも映ったことだろうか。]
(137) 2012/03/17(Sat) 00時半頃
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