229 流水花争奪鳥競争村
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[一緒になっても] [踏みとどまる]
[勇気が――欲しいと。 聞こえた気がして]
[ラルフは保険]
(169) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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[勝手に下がる眉。 上げようとして口元だけ上がった]
そっか。
[うん、と、呟きは下に落ちて。 ぐっと両膝頭に手を置き、岩から腰を上げた]
(170) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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いいよ。 ちゃんと言ってくれたから、ゆるす。
[保険と言われたこと。 気にしてないとは言わない。
満面の笑みにはほど遠くて。 笑ってるけど困ってるみたいな顔。
上がったアマルテアの顔を見て。 背後に広がる景色は雄大でどこまでも美しいのに 彼女の顔はよれよれだ]
(171) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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はじめはどうなるかと思ったけどね、 大丈夫、 今、伝わったよ。
[ほんとを受け取り、頷いて]
…ん、
[よれよれの彼女へ向かって 緩く両手を横へ広げおいでと示す]
(172) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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[その仕草が長く続かないのは、 今ここで、飛び込んで来ないと思っているから。
どんなに逃げ道だといっても、 冷めたり悩んだり笑えなくなったりしても。
きっと逃げないんだろう]
[空っぽの腕の間抜けな仕草など気にしない]
[ひとつ、息をついて姿勢を解く]
(173) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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さて、
[再び岩に腰を下ろして]
言いたいことはたくさんあるんだけど。 ちょっと待ってまとめるから。
[言って、思案を巡らす顔で紅茶にとりかかる。 こんこんと小鍋の底を沸いたあぶくが叩く。 野生する小花を摘んで茶葉と一緒に蒸らした。 砂時計は必要ない。 温めておいた金属マグの水気を拭い 淡々と慣れた手つきで紅茶を煎れた]
暑くても。 温かいものは体にいいから。
[仄かに花の香。にこりともせず手渡すマグ。 冷たいのがいいと駄々は捏ねさせない]
(174) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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まず、ひとつ。 僕は全然あきらめる気がないよ。
[アマルテアの隣に立ち、紅茶を啜る]
そのうえで、
言うけど―― っ
[言いたくないと、 思いは唇を一度横に結ぶ。
固くなる口を紅茶の熱で無理に解す。
――は、と息で湯気を混ぜると、 意を決したように彼女の目を見た]
(175) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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当たってきなよ。
(176) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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先に進みたいんだろ。ずっと。 冷めるのはこわいからなんじゃないかって、
気づいてるんだろ。ほんとは。
幸せになれるかもしれないって思うなら、 こんなところでうだうだしてないで、 ぶつかってきなよ。
それで砕けるっていうんなら、 僕が拾って集めてやる**
(177) 2015/07/08(Wed) 19時頃
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ラルフは、アマルテアに話の続きを促した。
2015/07/08(Wed) 19時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2015/07/08(Wed) 19時頃
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