人狼議事


43 朱隠し

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【人】 丁稚 春松

[ 一平太の話>>267を耳にした春松の瞳に、見る見るうちに新たな涙が浮き上がる。]

は、

    そ


     で、

              すか……

(271) 2011/02/15(Tue) 20時頃

【人】 丁稚 春松

は……ははははっ! っは、ははは!

[ 乗り出して前に出た掌は地に落ちて、四つん這いのまま、項垂れた春松の口からわらいが出る。]


 知らなきゃ良かった。
 ……何もかも。

[ 解れた髪が目にかかる。
 ゆっくりと立ち上がり、汚れた着物を手で払った。ところどころ破れている、粗末な着物。
 繕う糸も、それを買う銭もない。]

(274) 2011/02/15(Tue) 20時頃

【人】 丁稚 春松

人を惑わす化物め。
たった一人の肉親の、心を、身体を、奪われた哀れな子どもが、どんな思いで日々を生きているか……

こんな事を聞いても、何とも思わぬのでしょうね。

神にとっては、人など虫ケラと同じなのでしょうから。

[ 汚れた顔を袖で拭いながら淡々と言う。
 振り返り、藤之助と、華月斎とを交互に見やり、

 憔悴しきった顔で、その場を離れようと石段に足を向けた。**]

(278) 2011/02/15(Tue) 20時半頃

丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/15(Tue) 20時半頃


【人】 丁稚 春松

――ああ。
にいさんも、人ではなくなりましたか。

[ 藤之助の言>>282に足を止める。]

アヤカシの思いなど知ってどうなると?
人がアヤカシに何をしました?
祭って、供え物をして、丁重に扱えど、何も害する事などしておりませぬ。
それでいて、勝手に人を浚い、遺された者の幸せも、生活も、滅茶苦茶にして。

[ 歯噛みする。
 握りしめた拳の間から流れる赤が、雪に色を添えた。]

――赦さない。

(289) 2011/02/15(Tue) 21時頃

春松は、華月斎に話の続きを促した。

2011/02/15(Tue) 21時頃


【人】 丁稚 春松

[ 石段から下を覗く。
 ここから一思いに飛び降りてしまおうか。]

にいさん……

[ 撫でてくれる手などどこにもない。
 遊びに興じる子どもらを羨もうと妬もうと、「一緒に遊ぼう」と手を引いてくれる「友達」など、もう存在しない。
 春松は「子ども」ではなく、「使用人」だから。親の庇護がある者・生家のある者とは「違う」存在だから、遊んでいては生きていけない。
 辛さに泣いても抱きしめてくれる腕もない。
 肌の温もりなど、とうに忘れてしまった。

 春松は、しばらく虚ろな目で下を見ていた。**]

(293) 2011/02/15(Tue) 21時半頃

【人】 丁稚 春松

― 石段 ―

[ どれ位の時間、そうしていただろうか。
 鼻水がかじかんだ足に落ちて、その感覚で我に返る。]

戻ろう……。
僕がここで死んだら、店の評判が落ちてしまう……。

[ 主人には恩がある。
 死んでまで迷惑をかけたくはない、と、ずるむけた膝をゆっくり曲げながら、石段を降りる。]

(326) 2011/02/16(Wed) 00時半頃

【人】 丁稚 春松

[ 背中に声をかけられ、弱弱しく振り返る。
 狐の面が見えた。]

ああ、アヤカシ……。
やっぱり、あなたも、人攫い、なんでしょう?

[ 定吉の話を思い出して昏い笑みを浮かべた。]

(330) 2011/02/16(Wed) 00時半頃

【人】 丁稚 春松

手を、差し伸べる……。
定吉さん、は?
こちらに帰ったという事は、手など必要としていなかったのではないでしょうか。

[ 見ていると、何かが放られる。]

……っと!

[ 慌てて受け取った。]

もの、は、触れるんだ……。

(333) 2011/02/16(Wed) 01時頃

【人】 丁稚 春松

[ 合わせ目を離すと、軟膏だと分かる。
 掬って、膝に脛に塗りながら、春松は鼻を啜った。]

どうしてやさしくするんですか。
僕から、にいさんを、しあわせを、せかいを、奪っておいて。
足が治れば、恨みが消えるとでもお思いですか。
返しては、くれない癖に……。

[ 言っても詮無い事だとは、藤之助の言葉から、知ってはいたけれど、言わずにはいられなくて。]

(335) 2011/02/16(Wed) 01時頃

【人】 丁稚 春松

[ 声色の変化に、微かに首を傾げるも、面に隠された表情は見えず。]

僕は、失う前からにいさんが大切で、
それはこれからも変わらない自信がありますけどね。

[ 負け惜しみのように、子どもは反発の声を漏らし。
 それでも貝の中の薬を塗り終えると、また合わせてウトの近くの地に置いた。]

……ありがとう、ございました。

(337) 2011/02/16(Wed) 01時頃

【人】 丁稚 春松

……言われなくても。

[ む、と唇を引き結んだ後]

礼?
握り飯の?

     ……山の神も、案外律儀だ。

たかだか一握りの、塩も振ってない麦飯が美味いとは。

[ 大きな目を何度も瞬かせ、ぷっと噴き出した。]

(341) 2011/02/16(Wed) 01時半頃

【人】 丁稚 春松

[ わらいの意味を問う相手に、ますます相好が崩れる。]

おかしいですとも。
人の都合構わず理不尽に連れ去るアヤカシが、握り飯の礼に人にやさしくする。
人に嫌われたいのか好かれたいのかわからない。

……想いの味もわかるのですか。神はすごいんですね。

[ もう同じ味は作れない。
知る前と同じ気持ちでは握れないのだから。]

(348) 2011/02/16(Wed) 01時半頃

丁稚 春松は、メモを貼った。

2011/02/16(Wed) 02時頃


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