161 【BL】ゆるふわほも寮【突発RP村】
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俺のぜんぶ、トレイルにやる。 足りひんなんて、そんなこと。 トレイルこそほんまに俺でええん?ぜったい、絶対離れへんから。離さんといて。
[頬に触れた手に、愛おしそうに摺り寄せる。 おずおずと両手で頬に触れた彼の手を包み込む。]
トレイルの傍で、ずっとおる。 めっちゃ、嬉しいねんけど……っ
トレイル、俺も、好きやで。
[静かに涙を毀し、これ以上ないくらいの笑みでそう言った。 振ってきたキスに応え、まるで結婚式みたいだと、小さく笑った。]
(172) かの 2014/02/02(Sun) 11時半頃
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― すこし、あとのおはなし ―
[あの幸せな、夢のような日から早数か月。本当に夢だったのではないかと、何度も夜に飛び起きてはトレイルが横で寝ていることに安心しまた眠るというのが常だった。 彼は、そのことに気付いていただろうか。一度覚えてしまったぬくもりは、決して消えることは無い。
明日は卒業式だ。明日を過ぎれば、もう彼と毎日会うことも、一緒に寝ることも、朝落としてくれるキスも。声を聞くことさえ出来ないのか。
―胸が、苦しい。自分はトレイルに会うまでどうやって生きてきたのだろう。いつからこんなに寂しがり屋になってしまったか。 明日は笑って見送ろう、とオスカーと約束したのに前日の今でさえ、泣いてしまいそうだ。
泣いたらあかん、トレイルに心配かける。
そう思っても今にも溢れそうなそれは止まらない。彼の居ないところで思いっきり泣いてしまえば少しは楽になるのだろうかと、部屋をふらふら出て、玄関から外へ。誰かに呼び止められても返事はそこそこ。足が止まることは無かった。
(181) かの 2014/02/02(Sun) 22時頃
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思いっきり、声を上げて泣いた。誰に見られていようと関係なかった。トレイルにさえ見られていなければそれでいいのだ。 2分くらい、そこでそうしていただろう。 目は真っ赤に腫れているだろうが、気持ちは幾分かすっきりした。これで、笑って見送れる。トレイルに心配をかけてしまわない。
後の涙は明日の夜に取っておこう。今日はめいいっぱい甘えよう。
―いとしいひと。どうか、また会う時まで。変わりない貴方で。
手首のキスマークに、そっと自分の唇を重ねた。]
(182) かの 2014/02/02(Sun) 22時頃
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友愛組合 チアキは、メモをはがした。
かの 2014/02/02(Sun) 23時頃
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― 卒業式後 ―
[トレイルと別れるまで泣かなかった自分を褒めてやりたい。ちゃんと笑えていたかは分からない、でも、安心して卒業してくれたかな、と思う。独りよがりかもしれない。でも、自分が最後に出来る精一杯のことなのだ。 いつも二人でねていたベッドの上に座る。布団に僅かながら残っている彼の匂いを嗅ぐと、知らず知らず涙が溢れてきた。 ここまで我慢して、我慢して。一度流れ始めた涙は、止まりそうになかった。
程なくして扉に足音が近付き、開いた。オスカーだろうかとぼたぼた涙を溢しながらそちらを見ると、先程まで涙を見せまいと虚勢を張っていた。彼の姿があった。]
だ…って、だって。とれいるにしんぱいかけたらあかんと、おもって…っ
ないたら、心配かけるおもたもん、だから、 [涙で喉がつまりしゃくりを上げる。上手く喋れない。聞きたいこと、言いたいこと。言い訳したいことは沢山あるのに。
(191) かの 2014/02/03(Mon) 00時頃
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暖かい身体に包まれれば背中へと腕を回した。離れたくない、離したくない。そんなことばかり考えてしまう。トレイルは行かなきゃいけないのに。自分が居ないところへ。 トレイルが居なくても頑張ると決意したばかりなのに揺らいでしまう自分は、なんて自分勝手なのだろう。。…トレイルと正反対の事を考えている、なんて知りもしなかった。
がんばらな、あかんのに。]
[トレイルの口から紡がれた信じられない言葉に耳を疑う。]
りょこう?ふたりで?
[夏休み、丁度一年後くらいか。彼の言った地名は自分には分からず、こてん、と少し首を傾げただろう。
ああ、その言葉を聞けただけで、俺は。 妹へのプレゼント、と悲しく笑いながら結局渡さぬままだったそれ。 複雑なのだろうと、思ってはいた。いつか話を聞きたいと。 …連れて行って、くれるという。]
(192) かの 2014/02/03(Mon) 00時頃
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とれいる、おれ、すっごい幸せ。ありがとお。だいすき。 道中、良かったら俺の昔の話、聞いてほしい。トレイルには話さなって、ずっと思っとった。
[見つめあい、そう告げる。いままで話せなかったこと、沢山ある。伝えなくちゃいけない。 トレイルが幸せそうに笑うとつられて、泣き笑いのようなそんな顔をしていたと思う。]
うん、うん。紹介、してほしい。なに言われてもトレイルの傍離れへんから。
あいして、います。
[満面の笑みで幸せそうに笑った。送られるとは思っていなかった、誓いの言葉。 一文字ずつ噛みしめながら応える。 おでこをこつん、と合わせこの絆が永遠でありますようにと。]
(193) かの 2014/02/03(Mon) 00時頃
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