3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[痛みはないのに そこに 左眼 も 何もなくて。 ただ在るのは。 闇 。 それは まるで――]
な ん だ これ。
[化け物。]
…… ッ は ぁ。 ウ
[ばけもの。]
!!!!!!
[胃から逆流する。個室に駆け込むとそこで吐き出した。 裡に巡るのは 否定したい 言葉。]
(222) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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[顔に広がる闇は
まるで 黒い 染み のよう。]
(*55) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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[解っていた けれど
さらに 刻まれたような 気がした。]
『鬼さん、こちら……』
(*57) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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…… ―― ああ。
[小さく息を吐き出すように。 自分のことを化け物と言った のを 思い出す。 左手で そこを隠すと 強く押さえた。]
ごめん。
[思い出したのは、声を荒げた事。]
(224) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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−校長室− [ふらふらとした足取りで、校長室へと向かう。 けれど、誰にも顔を合わせたくなくて。一度北棟の西靴箱から外に出て外を回って正玄関へ向かう。 途中外に横たわる 異形 屍体 は見ない振りをした。視界が狭くなった分それは今までより楽に出来て、皮肉な笑みを浮かべた。]
僕も、いつか……?
[その先は紡げない。 逃げるように校舎内へ滑り込み、校長室の重い扉に手を掛ける。 不思議なことに鍵はかかっていなかった。
>>170中に入って扉を閉めると、そこに届くメールの着信音。 恐る恐る画面を見ると ふ、と少しだけ緊張を解いた息を吐いた。]
……ん。
[そしてそのままメールを返信する。]
(225) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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送信者:フィリップ 宛先:ピッパ 件名:無題 本文: それはよかった
(227) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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[彼女と対照的に簡素なメール。 >>134オスカーからも届いて やはり簡素に『校長室』と返した。]
見られたく、無いけど。
[見てしまった自分の顔。でも、もう彼は、すでに見て、見た上で取りに行ってくれたのだ。 メールを送り終わると、校長室をぐるりと眺めた。]**
(229) 2010/03/01(Mon) 12時半頃
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−校長室− [重厚な机の奥。彼女たちは落ちた物を拾っていたのだろうか。 それとも、そこかしこにある 異形 の気配が。 暗い、闇 に狭められた視界が。誰も居なければと言う 希望 が。 彼女たちの気配に気付かせなかったのだろうか。]
ッ ぁ。
[>>238名前を呼ばれて初めて存在に気付いて。 誰も居ないと思っていたから。そう思いたかったから。 >>266驚き。動きが遅れて、蒼 色が 青 色を失った 闇 を捉えた。 気付いて 手で、隠す。]
…… コールリッジ さん。
[微笑う 姿に。あの時泣いていた彼女が重なる。 眉が寄って、唇が震える。泣きそうになって、唇を噛んだ。]
(314) 2010/03/01(Mon) 18時頃
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[頷くと、促されたソファに腰を下ろす。 >>262マーゴの事を言われれば、オスカーから聞いた とだけ、小さく伝えた。 まだうまく言葉は出せない。]
……校長先生の、何?
[少し落ち着きを取り戻せば、彼女たちの話が耳に入ってくる。]
誕生日 ……用務員室、もだけど。 それくらいなら、生徒会室にも、あるかな。
[>>271携帯の番号を聞かれれば、瞬いてから、頷いて交換する。 一人で行くと 闇の中泣いていた姿を思い出す。 と、立ち上がろうとして。左手の下の 闇 を思い出して、結局腰を下ろす。]
僕は、ファイルヒェン……君にここに居るって、言っちゃったし。 散々ふらふらしちゃったから、流石にこれ以上は。
[敬称に一瞬迷ったのは、三年間のイメージだから仕方の無い事。]
(315) 2010/03/01(Mon) 18時半頃
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行けたら、後で行くね。
[そう言って笑おうとしたけど、表情筋は上手く動いてくれなかった。 左半分は もう よくわからない。]
あの……
[校長室を出る二人に。]
ありがとう、 その …… ごめん。
[顔を背けてしまったこと、とか。女の子一人で歩かせてしまうこと、とか。マーゴをちゃんと探せなかった事、とか。 気遣えずに声を荒げてしまったこと、とか。それなのに気遣って貰ってしまったこと、とか。 言葉には、しなくても 色々を、込めて。]*
(317) 2010/03/01(Mon) 18時半頃
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ごめんね。
[それは 送ってしまうだろうことも 含めて。]
(*94) 2010/03/01(Mon) 18時半頃
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[左眼を見られて狼狽し、ソファに腰を下ろしている間。 異変は伝わってきていたが 反応する余裕は なくて。]
…… どうなった、の。 何、帰れるの ?
[帰れない。]
… …帰れるなら、帰れば いい。 僕は もう
[帰れない。 闇が 浸蝕する。]
(*95) 2010/03/01(Mon) 18時半頃
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飼育委員 フィリップは、紐 ジェレミーもディーンも 残ってるのだろうか、と。
2010/03/01(Mon) 18時半頃
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…… 別に『ドウモシテナイヨ』。
(*97) 2010/03/01(Mon) 19時頃
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ただ、もう『カエレナイ』… …僕は
[こんな 顔じゃ もう。]
ケイトを見つけて 『遊ブカラ』 さ。
(*98) 2010/03/01(Mon) 19時頃
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何 顔 が、どうか、『シタ』?
[一瞬、揺らぐ気配。 すぐに戻り、ゆっくり尋ねる。]
(*100) 2010/03/01(Mon) 19時半頃
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−校長室− [そして二人とも去って。 しん、 と静まり返った部屋に 残る。 零れるのは、苦笑い。]
ひとり だと 安心するの、かな。不安なの、かな。
[それとも――]
……ばか じゃないの。
[自嘲の 笑み は、棚に映った自らの姿を見て、凍りついた。]
(336) 2010/03/01(Mon) 19時半頃
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飼育委員 フィリップは、隠された左手の下の 闇が――(05)
2010/03/01(Mon) 19時半頃
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−校長室− [隠した左手の下、闇が拡がっていた。 そして 木霊する様に響く 魍魎? たちの 怨嗟? の声。]
ぅ、ぅう
[さみしい、くらい、さみしい、うらやましい。 ねたましい、うらやましい、さみしい、ひとりはいやだ。]
僕は ―― だ。
[左眼を押えていた手は頭を抱えるように。 絞り出した言葉に、声は少しだけ小さくなった。]
(357) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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[顔を顰める。声はまだ続いている。 少し息は上がっていた。 >>351扉の開く音。驚いて ガタン と音を立て棚に寄りかかる。 狭い視界の中認めた顔に、少しだけ表情を緩めたが。 顔にあるのは、憔悴と 拡がった 闇。]
……あ、ファイルヒェン 君。 ううん、僕こそ色々動いちゃって、ごめんね。
[少しだけ、笑って 見せた。]
(359) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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…… はな?
[ああ。]
そう『ダ、花ヲ咲カセヨウ カ。』
『赤クて、大キナ 花を。』
『キット、綺麗だよ……ね』?
(*104) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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−校長室−
今、A組のコールリッジさんとミッシェルさんが 来てて。 宜しくって、言ってたよ。
[マーゴの話をしたから、お互いが知り合っているのはもう解っていた事かもしれない。 解ってて、誤魔化そうと、したのかも知れない。 >>364大丈夫かと問われて。]
…… はは、流石に、ちょっと。疲れた、かな。 ここが変になって、体感時間的にはケッコー経つし。 言われたように、グミキャンディーでも、貰おうかな。 なんか凄い色らしいけど。
[苦笑いを。一つ。 差し出された眼帯。 ありがとうと言って右手で受け取ると、背を向けてそれを左眼の辺りに嵌める。]
そう…… だね。 見られたくは ないし、見せたくも ない なぁ。
(370) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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[はぁ、と溜息を吐く。闇に蓋をした所為か、小さな声はなお反響して聞こえるようだった。 向き直る、眼帯はしてても気になって、つい左手で隠してしまう。]
あ、そうだ。校長先生の話……
[ここで見つけた事を話せばすでに知って居るようで。]
そか、ファイルヒェン君は、どうする?
[何か心当たりは、ないかと。]
(371) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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……何 花 いただけないって 『ドウシタノ さ』?
[ぶれる。にごる。まじわる。とける。]
『その花は、綺麗じゃない ノ?』
(*108) 2010/03/01(Mon) 20時半頃
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花じゃない『なら』
『それは、なぁに?』
[訊ねる音は、少し、愉しげ。]
(*111) 2010/03/01(Mon) 21時頃
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−校長室− [>>380キテる、と。]
…… あ
[自分と同じ顔をして、まるで自分の死人に出遭ったような事。オスカーはその姿を知っていたようで。知らないけれど、それでも自分だったらと思う。 さらりと撫でられた左腕。]
――ごめん。
[ああ、また だ。]
…… や まあ、視線が行きやすい場所なだけで。 大分楽になった、ありがと。
ん、そか。 図書室は今、コールリッジさんが行ってくれてるみたいだけど。
[携帯を取り出して、聞いてみようか、と。]
(388) 2010/03/01(Mon) 21時頃
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−校長室− [>>393頭を掻いての軽口。気遣いと、解る。 それに、曖昧な、笑みを。]
ん、ごめん、……あ。 いや、気遣いとか、出来てないな、って。
[人と居るより動物たちと居ることが多かった。 踏み込むことを 避けてきた から だろうか。 ほんの少し 右眼を眇めてオスカーを見た。]
うん、じゃ、メール送っておくね。 アナグラムとかも一応考えておこうか。
[言いながら、右手で携帯を繰った。]
(399) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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飼育委員 フィリップは、いきもの係 キャロライナにメールを打った。
2010/03/01(Mon) 21時半頃
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送信者:フィリップ 宛先:コールリッジ 件名:今どこ? 本文: 図書室はもう調べたかな?
[本当に用件だけの簡素なメール。]
(401) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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−校長室− [>>406気を使いすぎなんじゃないか。 オスカーの言葉に、瞬いて。眉を下げた。]
…… 君 って
[>>406言い掛けると、すぐにメール返って来たメールを見て眉を寄せた。 それをオスカーにも向けて。]
――だって、さ。 場所は書いてない、多分聞いても教えてくれない けど。
[肯定が返ると予想しながら、探してみる? と尋ねて。 自分も扉へと足を向けた。]
まだ。って事は、図書室か、図書室にいく途中だと思うんだ。
(411) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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ばか ばっかり。
[ぽつん、と呟く。]
『…… 送られちゃうのニね。』
(*113) 2010/03/01(Mon) 21時半頃
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−校長室⇒− [>>416矢張り返る肯定に、少し笑みが漏れた。]
そうだね、早く。
[早く。]
見つけ よう。
[戻る。その言葉に、眼を細めて校長室を出てから。]
ああ、さっきの言葉はね。
君って、イイ奴なんだなぁ、って。
[喧嘩ばかりしてるから、もっとおっかない(女子)生徒だと思っていた、と。 小さく、わらった。]
(418) 2010/03/01(Mon) 22時頃
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−移動中− [>>427釈然としない反応、くすりと、笑う。 見境無しではない、と言う割には有名なような。]
……そうなの? じゃあ何だってそんな――
[>>425渡り廊下へと向かおうとして、その背で扉の開く音がした。 振り返ると、見覚えのある、女生徒の姿。
当てていた左手を強く 押えた。]
マーゴ……さん。
[見えた姿に出した声は、安堵と同時に―― その名を呼べばオスカーも振り返るか。]
(435) 2010/03/01(Mon) 22時半頃
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