14 Digital Devil Spin-Off
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音は空気の振動だ。 抑えろ、アキに届かせるな!!
[ハーピーの目がぎろ、とこちらを見たような気がした。 どきりと、心臓が跳ねる]
――っ、構うな、行け――……!!!
[風が音を抑えつけるように、急降下した。 風圧で視界を遮る羽根がぶわ、っと払われる。 音を相殺して、ハーピーを地そのまま縫い止めるように。 風は血を滲ませながら、瓦礫へと螺旋を描いて堕ちる。
ハーピーが瓦礫に叩き付けられる。 とどめを、と歌うように高らかに風切り音を鳴らして。 風が散った]
(209) 2010/06/02(Wed) 19時半頃
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[音ではない声が、聞こえたような気がした]
(いける――)
[そう確信したのはサマナーと悪魔、両方で。 霧散した風がする、と集束して気配を濃くする。 ハーピーの絶命を見届けてから]
[ヒュィ――ッ……]
[と口笛に似た音が、少年の斜め後ろで鳴った。 物陰から見届けた彼女も、緊張が解けたかのように iPhoneを握っていた指を緩めた。 画面から「harpy」の表示がロストする]
や、った――。
(219) 2010/06/02(Wed) 20時頃
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[そ、と足を進める。 風――レラが嬉しそうにひゅるりと、 ついさっき息絶えたばかりの悪魔だった物へと擦り寄る。 嗚呼、そうか。 ほわり、と少年とも少女ともつかぬ声が響いた]
『契約成立だよ――……』
[これはマグネタイトを求めているのだ。 思い出して]
こら。 アキの分、ちゃんと残しなさい。
[恐る恐る、物陰から少年達の方へと一歩、二歩、歩を進めた。 解ってるよぅ、と風はくるくるっと少年の足元を舞いながら。 (08)ほどのマグネタイトを吸収した様子だった]
(221) 2010/06/02(Wed) 20時頃
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― ロッポンギ近く ―
大丈夫だった、か――?
[緊張を吐き出すような息遣いに、少年を窺う。 上々、と重ねて続けられた言葉に、 アイスブルーは幾度かぱち、と瞬いた]
嗚呼、吃驚した。 ペルソナっていうのは、凄いな。
正直、悪魔がどのくらいやれるか不安もあったが。 君の姿を見て、全部消えてしまった。
「褒めるのはペルソナだけなの――?」
[と足元に感触が纏わり着く。 見えないと思いながら、足元を見やれば。 そこには、いつの間にやら褐色の毛並みの狐が居た]
(235) 2010/06/02(Wed) 20時半頃
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え――……。
[その狐の毛並みには、鉤爪で掻かれたような 傷跡が所々覗いていて。 いつの間にか、「rera」は「cironnup」へと プログラムの表示は変わっていたが。 それに気付くのは、また後の事]
お前、レラ――?
[狐はぱたり、と一つ尾を振って。 により、と笑うように目を細めて烏天狗を見上げる。 アイスブルーは何度か不思議そうに瞬いて。 かし、と頭を掻いた。 さらりとプラチナブロンドが揺れる]
いや、レラ以外いない――よな。
――とあれ、アキもイイヅナもレラも。 お疲れ様。
(237) 2010/06/02(Wed) 20時半頃
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士官 ワレンチナは、狐の頭を撫でるようにそっと手を伸ばした。
2010/06/02(Wed) 20時半頃
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― ロッポンギ近く ―
そうか、なら良かった。
[狐の方はといえば、傷をぺろりと舐めて。 今はマグネタイトを得た事でご満悦のようだった]
こっちは――悪魔は、怪我をするとどうなんだ。 人間みたいに自然回復を待ったり、 それとも、薬を使ったりするのだろうか――。
「余ったマグネタイトか魔貨で買えば良いよ」
[と事も無げに言うレラもといチロンヌプを前に]
そ、そうか……。
[やっぱりまだ慣れない初心者サマナーであった]
(244) 2010/06/02(Wed) 21時頃
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相性が良かったみたいだ、な。
[風と翼は活かすも殺すも、といったところだろう]
思った以上に、上手くレラが動いてくれて助かった。 感謝するのはこっちもだ。 一人ではこうはいかなかった。
[そばかす顔がようやっとしっかりとした笑みを見せた]
ありがとう。
[狐から手を離して、握手のように右手を差し出す]
少し、何処かで休もうか。 初めての狩りだったし、疲れてるだろう?
(246) 2010/06/02(Wed) 21時頃
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― ロッポンギ近く ―
「魔貨、知らないの? コレコレ、コレだよ。 魔界のお金、魔貨、マカ、まか。 そうだなぁ、薬は買って欲しいから必要だったなぁ」
[声はやはり少年と少女の狭間のようで。 レラだった頃よりも少し饒舌に、狐がとことこと。 金貨のような見慣れぬ模様のものを 先程ハーピーが息絶えた瓦礫から引っ張り出した]
魔界にも買い物があるのか――?
[解ったら自分で拾え、と言わんばかりの狐に。 落ちた冷たい感触のそれを拾い集める。 それがどの程度の価値のものかは解らなかったが]
(262) 2010/06/02(Wed) 21時半頃
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取り敢えず、半分こする、か。 しかし、財布なんて持っていない。
[さっき調達した襤褸布を裂いて代用するか、と一旦置いて。 見渡せば、屋根の抜けたガレージの残骸が見えた。 屋根が落ちてくる心配はないし、 比較的壁もしっかりしているように見えた]
取り敢えず、あそこへ。 危なそうだったらさっきの物影に戻ろう。
[そう言って、苦笑を零す少年に視線を戻す。 「もう帰っても良い?」と催促する狐に、 見張り番でも頼もうかとおもったが。 「マグネタイト食べて良い?」と聞かれれば]
――解った、一旦帰れ。
[とまいったような表情をした。 はぁい、と大人しく狐が消えたのを確認して、iPhoneの画面を閉じた]
(263) 2010/06/02(Wed) 21時半頃
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士官 ワレンチナは、落胤 明之進の様子を気遣いながら、ガレージへと移動する。
2010/06/02(Wed) 21時半頃
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[iPhoneの画面を見て、思い出す。 そう、SIMONの話をしていたのだった。 狩りの後にと回した話を思い出すと。 画面をインターネットブラウザに切り替える。 更新を押さない限り、 直前に開いたページの内容はそのままで]
これ、だ。
[そこには、他のフォロワーの発言に混じり、 >>0:#9のメッセージ群が表示されていた。 タイムスタンプは2012年8月xx日日付変更直前のもので]
(272) 2010/06/02(Wed) 21時半頃
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まるで、世界が滅びるのを予測していたみたいで。 気になったんだ。
[順番にメッセージ群を読み上げて。 ふと、電波の表示が一本建っている事に気付く]
――電波。
[>>0:#09の画面を画面メモとして保存しながら。 更新アイコンに触れてみる。 読み込み中のバーはじりじりするほど遅かったが。 Wispperが更新され、そこに表示された第一声に目を丸くした]
(273) 2010/06/02(Wed) 21時半頃
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― Wispper ―
@Philip_at 生きてます。ワーリャです。無事?
@KJ 大丈夫ですか。私はプログラムのおかげで元気です。
(274) 2010/06/02(Wed) 21時半頃
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― ロッポンギ付近・ガレージ ―
[微笑ましがられている事を気に留めない狐と。 主は主で知人に生存者が見付かった事に気を取られて。 >>278の声に頷く]
やはり、予期してプログラムを配っていたのかもしれない。 事実、私は――いや、私達はこれに助けられた。 シーモンがもし生きていたとしても、書き込みができる状況かは解らないままだが。
[充電を無駄にはできないけれど。 間近だけをざらっとさらって、難しい顔をする]
機器の動いた形跡があるなら、電気も売買されているはず。
[やはり、アキハバラは外せないようだ、色んな意味で]
嗚呼、ネットの上だけでの知り合いだが。 生存報告だけでも。
(285) 2010/06/02(Wed) 22時頃
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士官 ワレンチナは、鳥使い フィリップのタイムラインが10年飛んでいる事を確認した。◇
2010/06/02(Wed) 22時頃
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― ロッポンギ近く ―
生き延びた人間がいるなら、 きっとシーモンのプログラムを使っている者もいるはず。
[だから、アキハバラに行けばその筋の情報が 得られる可能性もきっと高い]
デンシキキが生きてるなら。 雷を扱う悪魔には会いたくないな。
[iPhoneがショートした時の事を思って身震いした。 買い換えればすむ事なのかもしれないが。 魔貨は大事にしよう、そう思った]
場所だけ知らせる余裕なら、ある。
[まだ、あると思う。 夜に充電しながら寝る習慣に感謝して]
現在地は――表現が難しい、な。 アキハバラに向かう、で良いか。
(296) 2010/06/02(Wed) 22時頃
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― Wispper ―
@Philip_at 今、ロッポンギ近くにいる。高校生くらいの男の子が一緒。これからアキハバラに向かう。アキハバラに着くまでに電波が切れたらすまない。もし会えるなら、アキハバラへ。
[DMを送信した後にキリシマからのメッセージが見えて、安堵する。 けれど、まだ隣にいる少年の探し人が見付かっていない事を思うと。 少しだけ表情は険しく]
ジュンも、生きてた。
[同様に、手早くメッセージを送る]
@KJ 良かった。今、ロッポンギ。RT @Philip_at の通り、これからアキハバラに向かうつもり。電池の確保のため。私もジュンに会いたい。そっちは、アザブやロッポンギではなさそう……。こっちはすっかり瓦礫。高層ビルは倒壊しきってはいない、目印になるかも。
@KJ ミカナギ・アケノシンという男の子と一緒にいる。探し人がいるみたい。もし彼を探している人がいたら、知りたい。
(308) 2010/06/02(Wed) 22時半頃
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― ロッポンギ付近・ガレージ ―
便利だけど、仇もある。 相手に悪意があったら、利用されるから。
[もし、人を狩る人がいたら、と思うとぞっとした。 次からはDMにしよう、と内省した。 Wispperをロック状態に切り替えて。 電池の残量が[06]分を知らせる。 必要以上の送信は控える事にした]
KJは前に話した、ジュン。 キリシマ・ジュン、彼は信じられる。
フィリップは、知らない子。 でも、シーモンや悪魔召喚プログラムに興味を持ってた。 この子の書き込みも10年、飛んでる。
(313) 2010/06/02(Wed) 22時半頃
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[共通項がある、それに、放っておけなかった。 アキハバラの目印、といえば]
ヨドバシカメラが生きてるなら、そこが一番解り易い。 ないならないで――多分、 着いてから目立つ所を探す方が良いと思う。
何が潰れてるか解らないから。 ただ、行けば解るとは思う。
[そして、思ったより短い残り接続時間に少し焦った]
――電池、そろそろ危ない。 最低限は伝えられたと、思う。
逢えると、良い――。 そう、信じてる。
[今はただ、それだけを*願った*]
(316) 2010/06/02(Wed) 22時半頃
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― 道中 ―
[閲覧履歴を知らないという、 今時もとい10年前の高校生らしからぬ様子に 問われた際は少し目を瞬いた。 が、何処か浮世離れした様子に納得したかもしれない。
続いて口に上るベネット、という響きには覚えがあった]
もしかして、あの掲示板を見てる?
[ネットでなら名前を知った中、というくらいだが]
シナガワから二人、か。 道次第では途中で会えると思う。 多分、こっちが早い。
(361) 2010/06/02(Wed) 23時半頃
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[ちなみに、山手線は縦長の円なので。 陥没地形を突っ切るという点をさっぴけば シブヤ-アキハバラとシナガワ-アキハバラの距離に 実は大差はないのであった。 実はシンジュク-アキハバラは反対側だが シナガワ-アキハバラより直線距離が短い。
→(http://upload.wikimedia.org...) 要約すると割と結構適当に着ける気がするのであった。 環状マジック]
(365) 2010/06/02(Wed) 23時半頃
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― Wispper ―
[それは大分アキハバラに近付いた頃で。 ふと、前方に見える景色を見て、思い立つ]
――アキ、断層の向こうに塔があるの。 見える、か?
[道中の様子から、アキハバラへの道は恐らく合っている]
あれは、目印になるかもしれない。
[と告げて]
DM @KJ 了解です。そうですか…ありがとう。今、アキハバラに向かってますが。陥没地形の外に大きな塔?が見えます。断層の外に塔が見える方向へ、進んでみて下さい。おきをつけて。
[iPhone、電池残量@5分]
(383) 2010/06/03(Thu) 00時頃
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― 道中 ―
[その塔が宇宙樹だという事は知らない。 取りも敢えず、使えるものは利用するのだ。 同様のDMをフィリップ宛にも送信して、>>376に答える]
嗚呼、だって、電池が戻ったら見てみると良い。 「ワーリャ」は最初に夢のトピックを建てた「トピ主」だ。
[歩き通しで疲れは出始めていたが。 に、と悪戯っぽく笑う]
――どうした?
[携帯を相手にする様子に、小さく首を傾げた]
(390) 2010/06/03(Thu) 00時頃
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― 道中>>392 ―
滅びる前はあんなものに見覚えはなかった、が。 どういう事だろうな。
[都会のビル群が邪魔をしていた可能性もあるが。 断層の向こう側へは、流石に登る事はできない。 少なくとも、常人には不可能だと思ったし 外が内よりも酷い世界だった場合、絶望は計り知れない気がした]
しかし。 確かめるより、まず目先の事――だな。 皆、目が良ければ良いが。
[やがて、見覚えのある建物が幾らか散見されるようになり。 アキハバラの地をようやっと踏めた事に深く*呼吸を落とした*]
(398) 2010/06/03(Thu) 00時頃
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― アキハバラ ―
[辿り着いたその街は、他の街に例外なく。 ビルがようやく残骸と解る程度に形を留めている。 かつて賑わいでいたヨドバシカメラは>>119、 風化を待つコンクリートの塊のようにも見えた]
――甘かった、か。
[同行の少年、明之進と共に歩を進める。 幾らか彷徨った後、辿り着いたのは>>368と同じ店だったか]
魔貨なら――ある。
[最悪はチロンヌプの蓄えのマグネタイトを切り崩す手があるが。 魔貨でまかなえる分は賄おうと]
(433) 2010/06/03(Thu) 01時頃
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悪魔用の薬と食料、それからこいつ。 iPhoneの充電器はあるか。 ないなら、教えろ。
[取引は堂々としていた方の勝ちである。 悪魔用の薬、と言えばサマナーであると通じたか。 アルバイトにとやって来た見慣れぬ顔の三人組の話を聴けた。 その内の少女の容貌は、先の少年との会話にあった 喫茶の名前からすぐに合点し]
――まさか、こんなに知り合いが多いとは。 滅びる前の世界で、もう3人だ。
[ベネットというHNの者も含めれば4人]
世間の狭さを、疑いたくなるな。
[実際、陥没した地域は狭い。 そう思えば、不思議でもないのだが]
(434) 2010/06/03(Thu) 01時頃
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― アキハバラ・末広町方面のとある店 ―
――ところで。 見ての通り訳有りなんだが。
ちょっと、このところの情勢を聞かせてくれないか。 何でも良い、常識的な事でも構わん。 贔屓にするぞ?
[そう言えば、店主は常識ねぇ――と言いながら。 アキハバラの地下に様々の店がある事。 近くウエノやイケブクロが悪魔の巣窟になっている事。 それから、シナガワコミューン、シブヤバラックの存在。 ギンザ、シンジュクに少数の人が残っている事を話してくれた]
「SIMON」という男については、何か情報はないのか?
[そう問えば、どう答えが帰ってきただろう――果たして]
(446) 2010/06/03(Thu) 01時半頃
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― アキハバラ・末広町方面 ―
[明之進も訊きたい事はあっただろうか。 可能な限りの情報を収集して出来うる範囲での 物資を揃えてから店を出る。 零れたものは溜息だった]
――割りにカツカツ、だな。 マグネタイトの備蓄などと悠長にもしてられないかもしれない。
[実際、ハーピーで得た稼ぎを多少切り崩したのかもしれない]
悪魔を倒して味方を養い日々の糧を得るなんて、なんてゲームの世界だと思ったが。
[鬱々とした空には希望の色など欠片もなくて]
この陥没区域がおおよそヤマノテ線領域との事だから。 ウエノ、イケブクロが危険区域となると。 この陥没区域の北側は稼ぎ場にしかならない、か。
(455) 2010/06/03(Thu) 01時半頃
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寝食を思うなら、シブヤかシナガワなんだが――な。
[電池や薬の備蓄が十分ならアキハバラを離れても良いのだが。 現状ではすぐに此処へ戻ってくる未来が見えた]
レラとの契約は、重たいな。 やはり、どうにか稼ぐしかないのか。 もう少し腕に自信が持てれば苦労はしないが。
[こんな暮らしがいつまで続く? 慣れてしまえば良いのかもしれない、けれど。 世界の再生の条件は確か、理が一つに定まる事]
さっさと理を拓いて――。
[拓いて――他の者を殺せば良い? 馬鹿な、と。 否、無理な、と首を振った]
(457) 2010/06/03(Thu) 01時半頃
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― 微回想・>>#12 ―
[SIMONに関する期待した情報は得られず。 それでも、10年の歳月を思えば無理もなかったかもしれない]
――そうか。 ただの客じゃないと覚えておくと良い。
プログラムで悪魔を使役して生計を立てている者がいないかと、 少し期待したんだが。 プログラムの開発者の事など、覚えてもいられない、か。
[そもそも、プログラムを自衛手段としている者が どの程度この世界に居るのかも解らないとなると。 手っ取り早くは、やはり]
「SIMON」は情報源にならないと切り捨てるか、――か。
[世界の滅びを予期しながら足取りを断った男]
(464) 2010/06/03(Thu) 02時頃
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― アキハバラ・末広町方面のとある店の傍 ―
私達が10年を超えてきた時の、あの少年と少女。 “疑問があれば此処に来い”と言っていたか。
[無意識の世界だとも言っていた。 無意識、あそこに行く前は自分は何をしていた? そう、ジュンと会って家で眠って――]
眠る、か。
[もしくは死かとも思ったが、それは言語道断だった]
行き着くところは結局、今日の寝床の確保のようだ。
[店の前にいれば、いずれウェイトレス達に会えるのだろう。 そう思えば、ひとまずは動かないのが得策か。 治療のため、チロンヌプを僅かな間だけ呼び出す]
(467) 2010/06/03(Thu) 02時頃
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――お前が望まなくても。 しばらくは、悪魔を狩り続けなければならないみたいだ。
[主の浮かぬ顔とは裏腹に、狐は曖昧な笑顔のまま。 治療が終わるとすっとまた掻き消えた]
――……。 兎にも角にも、か。
アキ、“ベネット”ともう一人への連絡を頼める? 私は、ジュンとフィリップに此処の場所を知らせておくから。
[そう言って、既に彼らが合流しているとは知らず。 両者へと同じないようのDMを送信した]
(468) 2010/06/03(Thu) 02時頃
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