163 【飛入歓迎】冬のすずなりの男子高校生村
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― コテージ付近・現在 ―
へ?何がですか?
[ちょっとの間俯いてたら、辰次先輩が痛いのか?って、びっくりしたように聞いてきたから(>>263)、ぼくはなんでもない顔して首を傾げたんだ。 ほっぺたを拭われて、それが雪だってわかったらぺしって軽く頭を叩かれて。]
あは、副会長、優しいですよねー。
[八つ当たりみたいだけど、そんな辰次先輩のいつもの調子にぼくはくすくすと声をあげて笑う。 それにね、本当の本当はちょっとだけ泣きそうだったんだけど、それは先輩に悟られなくて済んだみたいでほっとしたんだ。]
(313) 2014/02/14(Fri) 23時頃
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[さっきから連名でのやりとりをしているから、先輩が携帯になにか意識を向けるのとぼくのスマホが着信を告げるのはほぼ同時だったんだ。 ぼくは自分のスマホを見るまでもなく、辰次先輩がこちらにも見えるようにしてくれた画面で、その内容を知る。(>>*32)]
はい! 早く戻って、御田せんせにも謝りますー。
[くしゃりと顔を歪める先輩と同じように、ぼくも笑って。 先輩の後を応用にして、コテージへと向かう足を早めたんだ。]
(*40) 2014/02/14(Fri) 23時頃
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[それから、コテージへと向かう途中。先輩の言葉に目を瞬かせたんだ。(>>264)]
えっ、注意書きなんてあったんですか? ふわー、そんなにサルが多いならこれからも気を付けないとかなぁ?
[ぼくがモン吉と出会ったのは、その看板を見る前だったんだよね。 でも、あんまり無茶をしちゃいけないって言われたら、つい困ったような顔をしちゃったんだ。]
それは……、うん。 ごめんなさい。
[先輩の言葉が骨身にしみて、また少しだけ、俯いた。 手袋が原因でなにかあったってなったら、先生が気に病むかもしれないよね。 うん、わかっているんだけどね。 でも、咄嗟のことでモン吉を追いかけるって選択肢しか浮かばなかったんだよね。]
(336) 2014/02/14(Fri) 23時半頃
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[どーんって空気が重くなるぐらい反省をしていたんだけど、そのすぐあとに、先輩が無事でよかったって言うのを聞いてぱっと顔をあげた。(>>265)]
へへへー。 できたら、あんまり先輩の手をわずらわせないようにして 可愛がってもらいたいんですけどね!
[辰次先輩や志信先輩ぐらい、できのいい後輩になれたらなって。 そんなことを思っているのは内緒なんだけどね。]
……先輩! ぼく、今度からは、気をつけて追いかけますね!
[あんまり無茶をしないように。心配をさせないように。迷惑をかけないように。怪我をしないように。 横断歩道を渡るとき、上下左右前後を確認してから歩くぐらいの気概を身に付けようって思ったんだ。]
(338) 2014/02/14(Fri) 23時半頃
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― コテージ前 ― [そんな話をしながら歩いて。 ホワイトアウトしそうな景色と裏腹、ちょっと前までよく先輩と話していた光景だとか思い出していたんだ。もしかしたら、先輩も似たようなことを感じてたのかな? こうして話してられる時間も残り少ないのかなって思ったら、うん。 なんだかじんわりと視界が滲んできたのはきっと雪のせいだね!
そうしていたら、コテージの玄関にいる御田先生の姿が見えた。(>>274) この寒い中、待っててくれたのかな?]
ただいま、せんせー!ごめんなさーい!
[辰次先輩の後ろから続くようにして、ぼくも御田先生に駆け寄ったんだ。(>>292)]
(348) 2014/02/15(Sat) 00時頃
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