78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[ビキィ
汚染水が染み、隕石《ニガヨモギ》の開けた大穴を中心として世界の地殻に一本の大きな亀裂が走る。]
『もう遅い』
[地に降りてから、エリクシエルの波動を追うのに夢中で、己に危害のない現状をよく考えることはしなかった。 改めて地上の様子を”視る”]
…………。
[使徒《人形》が啜り泣く]
『お前《我》がやったんだ』
[首を振ることは、できなかった]
(637) 2012/01/30(Mon) 23時半頃
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ラディスラヴァは、カリュクスのノックに気づかない。すんすんとすすり泣く声だけが聞こえる
2012/01/30(Mon) 23時半頃
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[近づいて尋ねる少年に、ふるりふるりと首を振った。 ぽたぽたとあふれる涙が両目を覆う帯に染みて、あふれて落ちた]
……エリク…
[少年は、エリクシエルじゃないと言い続けた。 伸ばしかけた手が止まり、引き戻される]
いたくないよ… いたいとか、くるしいとか、わたしにはわからない…
[少女には”痛み”が解らない]
(651) 2012/01/31(Tue) 00時頃
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[手に押し付けられたものに、驚いてすすり泣くのを止めた]
…これ なあに?
[しげしげと”視る”…が、よく解らなかった。 するりと両目を覆う帯を解く。 現れるのは、紅と蒼のオッドアイ。 今度は、”見る” 視力は良くないらしく、近くのものを見るのですら凝視している。]
へんなかお!
[泣きぬれた瞳のまま、くすりと微笑った。 それから、少し落ち着いたのか]
あなたは、エリクじゃないのね あなたは、だあれ?
[その昔エリクシエルが存在したころのように、両の宝石のようなオッドアイを向けて、小首をかしげた。]
(681) 2012/01/31(Tue) 00時半頃
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[懐かしい愛称で呼ばれて、両の硝子玉を見張った]
…………ぁ。
[それから一度収まっていた泪が再びぽろぽろと毀れた]
わたしをそう呼んでいたのは、ひとりだけ… エリク…ううん、カリュクス… わすれて、しまったのね わたしのこと、しっているひとはもうだれもいないのね
[それから、びくりと何かを感じたように窓の外へ視線を向けた。 再び眼帯で両目を覆う。 立ち上がる。 窓を開ける。 窓枠に立つ。]
よんでいる いかなくちゃ…
[彼女は―――跳んだ]
(697) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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/* 業務連絡。 クラリスがオフっているのでコミットは今夜は揃わないと思うけれど、そろそろダミー襲撃についてを。 わたしは一度会いに行きますが、ダミー殺害についてはやりたい人がいればお任せしたいと思っております。
(*20) 2012/01/31(Tue) 01時頃
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/* 業務連絡応答感謝。 わたしは襲撃方法特に考えてないので、桃乐茜が希望なければ零の華にお任せで。 現場で見ていようと思う予定です。
(*22) 2012/01/31(Tue) 01時半頃
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[教会から飛び立つ。 その三ヵ国国境《ゴールデントライアングル》の方角を上へ、上へ―――太陽を目指して。 その途中で南極星《セレスト》の付近を通り過ぎ、その波動―――同じ創造主《God》から生み出された存在(もの)の気配に、少しだけ止まる]
―――…ぁ
[それは、とても明るい、明るい…少女には、まぶしすぎる星《テュケー》]
(719) 2012/01/31(Tue) 01時半頃
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[太陽を、見上げる]
『創造主《おとうさま》
我は運命の忠実なる使徒。
貴方の使徒《人形》ではないと気づいた貴方は我を封じた。
だが、何者も運命から逃れることはできない
―――例え神であろうともな』
[口元を歪ませ、神の兵器は哂った]
(*23) 2012/01/31(Tue) 01時半頃
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― 三ヵ国国境《ゴールデントライアングル》の少し上空 ―
[ふぁさりと漆黒の翼を羽ばたかせてその場に止まっている間。 その翼は星が散るような輝きを時折零し、この世界では見ることのできない漆黒の宙《そら》のような色を帯びる。
見上げる顔の上半分は、眼帯で覆われたまま。]
創造主《おとうさま》… どうしてわたしを、おつくりになられたの?
[人形のごとく整った唇から、少女はそう漏らした。**]
(740) 2012/01/31(Tue) 02時頃
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[飛ぶ 高く、高く。 太陽まではまだ遠い。 上空で停止
キィイイ…
それは、終末《ハルマゲドン》を語った声と同じようでありながら、酷く取り悲しみを帯びた声]
(808) 2012/01/31(Tue) 08時頃
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『世界は今、無に還ろうとしています
このこえがきこえますか
きこえたなら どうか 信じてください
どうか
どうか
生まれいき還るあなたがたを抱いてきてくれた星…
せかいを、おねがい』
(812) 2012/01/31(Tue) 08時頃
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『どうか せかいを 救ってください』
(813) 2012/01/31(Tue) 08時頃
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[世界のどこまでも届くように、 しかし長く語る時間は与えられていなかった。
耳鳴りのような哀願は、ぷつりと消える
少女は意識の主導権を奪われた。 一度落ちた頭がゆらりとあがる頃
そんなことをしても運命はかわらない、と冷たい声が呟いた**]
(815) 2012/01/31(Tue) 08時頃
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ぴーぴーと五月蠅い人形は黙らせた。
さて、美しき華よ゛素敵゛なショウをはじめようか
[そこには歪んだ笑みを浮かべた人形がいた**]
(*25) 2012/01/31(Tue) 17時頃
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―三ヵ国国境《ゴールデントライアングル》・高度:太陽静止軌道 ―
[哀願するような叫びを世界に撒いた様子とは一変。 口元には、張り付いたような人形の笑みを浮かべた漆黒を背負う天使が浮いている。]
この世界の内天《そら》はまるで猫の額だな。
[いつの間にか消えていた白猫が、不意に現れて人形の肩に坐している]
創造主《おとうさま》―――…
否。
上手く封じて逃れたつもりだったか? 見くびられたものだな。
それほどまでに…あの恒星のいうところのこの星《おんな》と添おうというのか?
―――だが。(>>630)その法則違反を看過してやるわけにはいかないな。
(875) 2012/01/31(Tue) 22時頃
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我は外宇宙《そら》の監督者《エピスコポス》
創世(あの)時も言ったはずだ、太陽《サイモン》。 法則を捻じ曲げれば歪みは外宇宙《そら》をも乱す害となると。 この世界は 存続してはならなかった。
そんなにも執着するというのならばよいだろう ―――汝はこの星《おんな》と共に滅せ。
(876) 2012/01/31(Tue) 22時頃
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[数多の銀河散る外宇宙《そら》孕む漆黒の羽が舞う。 手を掲げる。
そこに現れるは、刀身から柄まで漆黒に染まる、巨大な黒曜の剣。 人形の前で静止している。
その真下にあるは―――世界の根源たる六極の泉《ラキ・ユニヴァー》]
(880) 2012/01/31(Tue) 22時頃
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― 太陽静止軌道上 ―
[人形は慣性の法則から切り離された状態で浮いている。 通り過ぎていく恒星《クラリス》の声に微笑む]
我は我だよ、一等恒星クラリス。
それとも長らく我が容れ物となっていた人形の意識のことかな。 アレなら、そうたたぬ内に消滅するであろうよ。 まったく―――ラキシスの柱として封じられ、世界から忘れ去られ続けた存在《もの》が、世界の滅びを嘆くか理解できぬ。
[漆黒が羽ばたく度に、太陽《サイモン》を外宇宙《そら》の温度の冷気が包む。
それは、太陽《サイモン》を取り巻き結界のようにその力を封じ始める。]
(894) 2012/01/31(Tue) 22時頃
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それは失礼をした。 駄々をこねる子供を宥めすかすのに手間取ったものでね。 仕舞には捩じ伏せてしまったが。
[>>884 頭が固いと言われ、こてりと首を傾げた。]
素敵か。 汝は良いな。実に明快《シンプル》だ。
[灼熱の太陽の傍、涼しい顔で言う。 そして>>886、次の災厄を問われれば―――]
(898) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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第四だ。
今日この日より―――内天《そら》は太陽《サイモン》をはじめとする月も星も消え失せる。
光を失った世界は原始の闇に包まれるだろう。
(900) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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総慈愛恋たる生命の具現≪- クローソー -≫か。 久しく耳にしていなかった名だな。
期待に応えることができず残念だが、居場所は知らぬ。 何せ太陽《サイモン》に道連れに月に閉じ込められていたのだ、容赦されたい。
―――だが。 どうであろうな。 あれは生命《イノチ》の声を聴く存在《モノ》であったから。 我らの見ている世界とは、違うものを見ているのやもしれぬ。
(*29) 2012/01/31(Tue) 22時半頃
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[>>901ラディスラヴァが、ラディスと呼んでいた人格が、抑々彼女の二つ目の人格などではなく、元より封じられていた外宇宙《そら》の監督者《エピスコポス》であったことは、少女本人も気づいていなかった。 自覚していたとしても、少女がそれを説明できたかは謎である。
第一宇宙速度で飛来するフレアを避ける素振りも見せない。 秒速7.9kmで迫っていた火球は人形にあたる直前で急停止した]
太陽《サイモン》が此処に居るべきでないように、 一等恒星クラリス、汝もまた此処に居るべき存在ではない。
[漆黒の翼が、その火球を吸いこみ輝きの一つとした]
―――留まるならば…共に滅ぶぞ
[語る声は静か]
(919) 2012/01/31(Tue) 23時頃
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意見の相違が妥結点を見なかったからな。 ふふ…とんでもない、か。 この世には善いも悪いも存在しない。 あるのは厳然たる事象そのものだけだ。
そういう概念は相対的な評価が必要なイキモノにだけ必要なモノサシに過ぎん。 つまりは、そういう運命だったというわけだ。
[当然のごとくフレアでダメージを受けるような楽な身体はしていない]
そうだな。 滅ぼそうという存在がいて、また相対する存在がいて、世界は成り立っているのだから。 我も汝も、そう楽にはいくまいよ。
だが―――我は我の往くべき路を進のみ。
(*31) 2012/01/31(Tue) 23時頃
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[>>922>>923 太陽《サイモン》に飛び込むクラリスを止めるでもなく、静かに祈るように手を組んだ。 その背の翼が大きく開き、羽先から漆黒の粒子が太陽《サイモン》を取り巻く。]
その熱量で衝突されてはこの星を跡形もなく破壊するのみでなく、周囲の星へも影響を及ぼす…
[それは本意ではない。 其処に極小の疑似宇宙を作り出し、結界に似た空間に太陽諸共その熱量を封じこめる。 激突時、そして大爆発を起こしても全てその中で完結するように]
神という表現は適当ではないな、一等恒星クラリス。 我は単なる宇宙を視る存在(もの)の一人に過ぎん。 ちっぽけな、じつに矮小な存在だよ。
[淡々と紡ぐと、仮面の女へと声を掛ける]
これで、何時でも良い。
[そう呟く前に、すでに女は天星落放撃《メテオ・ストライク》の準備にはいっていただろうか]
(946) 2012/01/31(Tue) 23時半頃
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ラディスラヴァは、クラリッサ弾き飛ばされるのか、衝突するのか、事の成り行きを見守っている!
2012/01/31(Tue) 23時半頃
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[一直線に、恒星《メテオ》墜落《ストライク》していくクラリスを”視る”。 この速度、地殻を突き抜けて一度外宇宙に飛び出してしまうのではないだろうか…と思ったが、それならそれで構わない。]
これもまた運命か。
[ぽつりとつぶやいた。]
(958) 2012/01/31(Tue) 23時半頃
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[>>959 星年を推測するヴェラの言葉にくすりと微笑む]
10万と6733年か。 あの直情ぶり、若い恒星ではあろうが…我の見込みではもう少し年上かな。
[太陽《サイモン》に近づく女に対し、人形はその場から祈るように手を組んだまま動かない]
運命≪Lachisis≫を書き換えることが出来ないのは、我もまた同じ。 我もまた運命の歯車の一つにすぎん。
…太陽《サイモン》よ。 抗いきれぬことなど、汝も承知していただろうに ―――愚かとは言わぬ。無駄ではあったがな
[最期を迎えようとしている太陽《サイモン》を、視つめる]
(973) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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ふぅむ、そういう考え方もあるか。
[納得したような、遣り取りを楽しむような声]
ほう―――…それは知らなんだ。 結婚報告でも呉れれば良いものを、水臭いことだ。
[くすりくすりと笑って冗談を言う]
汝を娶るとは、それはまた怖いもの知らずにも程があるな。 こちとら無理矢理、監禁されていたもので良い印象はないが。
そうとすると―――良いのか? その手で夫を殺すのか?
(*33) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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華やかなケーキカットを期待しておくとしよう。
ふふ…ははは…っ
そうか、そういうことか… 因果律を歪ませてまで夢見て突き進んだ”素敵な世界”とやら―――面白い。
もしも運命≪Lachisis≫に抗うことができるのなら…
[言いかけて、言葉を途切れさせる]
―――ありえないか。
[必死に運命に抗おうとしている自分の入れ物。 変わらぬ運命を見続けてきた諦観にも似た響きだった]
(*36) 2012/02/01(Wed) 00時頃
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[キィ…―――ィィン…]
『 だ れ か だ れ か
と め て
……エ リ ク シ エ ル…』
[微かな、ほんの微かな助けを求める声は、世界の喧騒にかき消され…]
(1006) 2012/02/01(Wed) 00時半頃
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[ドォオオオオオオンッ
世界の根源たる六極の泉《ラキ・ユニヴァー》の真下に眠る”第四の匣《BOX》”が貫かれる。
世界の根源たる六極の泉《ラキ・ユニヴァー》の力で維持されていた天のバランスが崩壊する
漆黒の大剣が貫いた衝撃は、また一つ世界に致命的な亀裂を刻み付ける!]
(1028) 2012/02/01(Wed) 00時半頃
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