199 Halloween † rose
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[旅行用のトランクを転がす客は他にもいたけれど、着物姿の僕は、街の景色に若干浮いていた。
有給休暇で一週間程仕事を休み、飛行機に乗って祖国からは遠く離れたこの地へ。
この祭に来るのは、実は二度目だ。 去年は友人と。 しかし今年は一人で。
去年同様のホテルに到着すると、チェックインを済ませる。 記帳する名前は、『落司明之進』、と一旦書いてしまい、慌ててローマ字で訂正することになった。]
(9) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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― とある物書きの家 ― >>#3 [それはとても気まぐれだ。 とある日は好奇心に満ちた目をしていたかと思うと、 とある日には一日中自殺するための方法を考えている。
一人で死ぬのは怖いというのに、 同時に、存在は最後は一人であるべきだとペンで紙に書き付けている。]
――……で、退屈? なら、いつものように死ぬ方法を考えればいい。
[漏らすいつもの言葉にゆるく金髪をかきあげながら答える。 香る匂いは、獣臭を消す為のCK-oneだが、さて、その本質はどこまで消されているのか。]
(10) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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――……それとも、オレが殺してやろうか?
[ベネットを見る目が一瞬赤色に輝き消えた。 その目を彼をゆるく見返して笑う。それは面白いと。]
冗談だよ。 人間以外は喰ってもうまくない。 とくにお前は不味そうだ。
[すると、ベネットは軽やかに言葉を続けた。 知っているよ。 ハロウィンはあの世とこの世近くなる。 そんな日は怪物も人間も、存在の匂いは掻き回されてわからなくなるんだ。
だから、 ハロウィンだけは、君に噛み殺される夢が見れる。]
(11) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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――……
[その言葉に眉を寄せて、その魔女をみやった。 とんでもない。魔女なんか食ったら絶対腹壊すに決まっている。 それはどんなにこいつが死にたがっていようと、絶対にやらかしたくないまさに最悪のことだ。]
どんなにハロウィンが繰り返されようとも、 オレがお前を咬み殺すことはないね。
冗談はやすみやすみにしろ。
[そして、踵を返すと、 寝起きのゆるいシャツのまま、物書きの家を出ていく。]
(12) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 20時半頃
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[まぁ、つまり、そうだ。 あいつが退屈しのぎに、まさか本当に、ハロウィンを繰り返させる魔術をかけるなど、 残念ながら、想像していなかった。**]
(13) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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― 広場 ―
[噴水を囲む四隅に今年も巨大なカボチャのランタンが掲げられている。]
(14) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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[ crack crack !!]
One hand is the color of blood...
[右のジャック・オー・ランターンが火を宿し妖しく笑う]
[ crack crack !!]
The testimony of the contract in the hands of one..
[左のジャック・オー・ランターンが火を宿し妖しく笑う]
[ crash... !! ]
(15) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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!! Trick or Treat !!
ハッハッハーァ!!Happy Halloweeeeen!!
[もう一度右を見ればそこには在っただろう。 礼装にシルクハット、それを突き抜ける山羊の角。 定刻ごとに上がる噴水がおんぼろマントをはためかせ、ジャック・オー・ランターン顔負けに笑む男。 これ以上ないであろう見せ場は しかし――]
(16) 2014/10/18(Sat) 20時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 20時半頃
ジェレミーは、ゆるり、町に出てぶらぶら歩き出した。
2014/10/18(Sat) 21時頃
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〜〜〜 [引き続き広場である。 決まった、とドヤ顔で辺りを見回したが拍手をしている街の人間は祭りの只中というには高揚しきっていないようであり、近付いて来る者達も 「明日の為の練習か」だの 「本番も楽しみにしている」だの 挙句の果てには差し出したシルクハットに貨幣を投げ込まれる始末。]
しくじった……このオレが……
[数個だけ貨幣に混じり投げ込まれていたキャンディが今は心の支えである。 消沈を汲み取ったのかいつしかランタンズの灯も消えていた。]
(17) 2014/10/18(Sat) 21時頃
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―街へ―
[案内された適度に手狭な部屋で、ひとまず荷を解いた。 明日のためにと準備してきた仮装にできた皺を伸ばす為でもある。
さて、折角の観光旅行だ。 僕は財布と少しの荷物を紺鼠色の懐へと挟むと、部屋を出ることにする。
祭り当日とは言わずとも、当然のようにあちこちにハロウィンの飾りつけがされた通りへと、まずは向かってみようか。]
(18) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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― 街の広場 ―
[ポケットに手を突っ込んだまま、ゆるく歩いていると、 広場のほうにやや人だかりがあった。
視線をやると、かぼちゃ。 そう、ハロウィンの時期だけはやたら脚光をあびる野菜である。]
――……あれは、悪魔野郎か。
[気まぐれに足先を向け。]
(19) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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>>17
[そして、ひとしきりのショーがおわったのち、シルクハットの小銭とキャンディを拾う悪魔のうしろに立っている。]
――……お前を見かけるとハロウィンだと思うな。
[首をやや傾けて、消沈している悪魔をみつめた。]
(20) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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―町の通り―
今年も去年ミタイに賑わってマスね。 …ハイ、去年もお祭りに来ました。 今年は二度目デス。
[カボチャの一口タルトを売っている屋台に捕まって、珍しい格好をしていたからかほんの少しまけて貰ったタルトを頬張りながら、世間話。
やさしいカボチャの甘みが美味しいですと、素直に感想を述べる。 発音は若干怪しいのは自覚済みだが、これでも一応、去年よりは大分上達しているのだ。]
(21) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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― 広場 ―
[苛立ちは魔の者の肉体にも良くない。 現に飴玉は無残にも噛み砕かれその短い生涯を一分足らずで終えた]
……あぁー? またテメェかケモノ野郎。 ケモノ臭ェんだよ、慰謝料として菓子を寄こせ。
Treat&Treat&Treat、だ。
[>>20振り返るまでも無く、その気配で一応の顔見知りと解る。 これみよがしに鼻を摘んでから顔を向けたはいいが、さてこれでは追加のキャンディを剥けぬ。 歯で噛んで包みを開けて]
(22) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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ハロウィン……っつーか……一日早く来ちまった。 明日なら菓子の城が築けたんだろうによ、shit!!だぜ
[飴を口に放り込む。味がしない。 渋々手を離して片方の頬に丸いそれを転がした。 紫の眼だけが相手の動向を伺う――もしや相手も暦を違えたのでは、と希望に満ちて。]
(23) 2014/10/18(Sat) 21時半頃
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>>22
[獣臭いといわれ、少しばかり睨む形。 ただ、噛み砕かれていく甘い匂いと、次には風に舞うキャンディの包み紙。 鮮やかな色が飛んでいくのをみつめてから、また悪魔に向く。]
――……遅刻よりはいいんじゃないか?
[お菓子が売り切れる前なら、という意味である。 でも、暦はまちがえていない、という意味合いでもある。
次には指を伸ばし、丸く膨らむ悪魔の頬を軽く押した。]
少しの辛抱だ。
(24) 2014/10/18(Sat) 22時頃
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―― 店 ―― [店の前に看板を出し、視線を広場へと向けた。 まだそこまで人は多くないが、明日にはもっと賑やかになるだろう。]
アイヤー。地震、ワタシ気付かなかたよ。 怖くなかたか?
[昨晩地震があったこと>>4を近所の子どもたちから聞いたが、ぐっすりと眠っていた為気付かなかった。
怖くなかったと告げるその子らの頭を撫で、明日の為にと用意していたお菓子をその手に握らせる。]
お呪いしたお菓子だから、美味しいヨ。
[可愛らしく手を振って走り出す子らへと手を振り返して、店の準備を続けた。]
(25) 2014/10/18(Sat) 22時頃
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オレはな。人間の世になんかこれっぽっちも余計に滞在したかねぇんだよ。 奴ら、いつの世でもバカの癖に狡賢くていやがる。
嫌ンなるぜ。ペッペッ!!
[>>24ごりりと押されて歯に擦れる飴玉の感触。 指を払い除けて袖口で擦ってついでに匂いも嗅いでみる。 実際にケモノ臭い、訳でもないが口元をとんがり屋根の形にへし曲げた]
辛抱なんかまっぴらだ。 明日の分が足りねぇ!!って悲鳴が聞こえるまで買い漁ってやるぜ。
[偽物の羊の角を引っこ抜いて相手の両肩に貼り付ける。 魔王じみた風貌に笑いを誘われるまま、中指を立ててからその場を後にしようか 金ならある。この手に菓子の山を。]
(26) 2014/10/18(Sat) 22時頃
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三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2014/10/18(Sat) 22時半頃
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>>26
[悪魔のいうことには両手を広げて、やや呆れ顔。]
お前は変わった悪魔だよな。
[菓子は人間の作った最大限にずる賢い快楽だと、 確かあの物書きは言っていた。 あの甘い匂いは、知らぬうちに脳を麻痺させる。 いらぬと思うのに、指はその砂糖の塊を探すのだと。]
買い漁るのは構わないが…。
[ぺっぺされつつ、偽角を両肩に貼り付けられて、やや眉を寄せる。 中指立てて去る姿には肩を竦めれば、偽角が落ちそうになったので、両手受け止めた。]
これはいらないのかい?
[その角は必要なものではないのか、と確かめる。]
(27) 2014/10/18(Sat) 22時半頃
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[甘さを口の中に残し、カボチャタルトの屋台を離れる。 まだ準備中の屋台もあるようだけれど、営業中の屋台も多い。 >>25そんな中に、国の雰囲気とは少し違う佇まいの店主の店を見つけた。]
コンニチハ。
[この屋台では何を売るのだろう、思わず興味深げに眺める。]
(28) 2014/10/18(Sat) 22時半頃
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オレが?変わってる? 欲深くて醜いヤツの作った欲望の権化。 最高だろ。人間野郎は菓子作りにかけちゃ天才中の天才ってオレの周りでは評判だぜ。
[>>27そしてまた、当人たちの魂も甘美である。 爛れれば爛れるほどに――哀れな袖口は今度は口元を拭うことになった]
いらねぇよ、いくらでも出せっからなぁ。 テメェも仮装しとかないと怖ーーーい化物にとって喰われちまうぞ。
まぁテメェがいなくなったらオレ様がテメェの分も美味そうな奴の魂とって喰っちまうけどな!! 役得だぜ!!
[相手の方は向いたまま進行方向は変えず バックステップで歩きながら、さぁ着けろと両手で煽った。 むしろ自分と同じくとって喰うサイドである男には違和感なく似合ってしまうのだろうが。]
(29) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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[この悪魔は人間を高評価しているのか、それとも、蔑んでいるのか。 どちらにしろ、その人間の好む菓子にとりつかれているのは事実で、 ならば、それは、結局は、甲乙つけられるものではないだろう、などと。]
要らないか。 じゃ、もらっておこう。悪魔の出した角は、レプリカであれ、貴重なものだからな。
[そして、つけろ、と言われて、素直につけてみたりしつつ]
仮装の心配もしてくれてありがとう。 そうだな。食われたら洒落にならない。
[謙遜などと人間らしいことをしてみせながら、 バックステップで下がっていく悪魔に角をつけて見せると手を振った。]
そういえば、ナタリア婆さんの店のブルーベリーキャンディは売り切れ寸前だそうだ。
[一つホラを吹きつつ]
(30) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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[開店準備が終わり、顔を上げると観光客らしい青年>>28に声を掛けられた。]
コニチハー。 おにいさん、観光客か? 明日のお祭り来たなら、楽しんでいてヨ。
あ、お饅頭あるヨ。
[先程の子どもらに渡したお菓子を渡そうと、店の中に入る。
渡すのは明日のお菓子の試作品の一つ、南瓜餡の月餅饅頭だ。 自分では美味いと思うが、果たしてどうだろうか。]
(31) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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—— 街中 ——
ありがとう。 祭り、楽しみですね。
[男子三日会わざれば刮目して見よ——とは言わぬが、かつてこの街で小悪党と名を馳せた荒くれ者が教師となって児童を指導しはじめ10年が経とうとしている。 尤も、荒くれ者といえど所詮は“小”悪党である。この大きいとも小さいとも定義出来ない街にそぐう、悪戯レベルの荒くれ具合ではあったのだけれど。
街中で偶然出会った教え子が、眼帯を指差して笑った。ハロウィンの祭にあわせて仮装していると思われただろうか。 その真実がものもらいを無意識に弄って悪化させたなどと言えず、笑みと共に礼を返して別れる。
いつもより人通りの多い街中。 生まれ育ち、よく知ったこの場所も、この時期ばかりは知らぬ街のように感じる。 通りを灯すオレンジの灯りに右目を細め、男はゆっくりと歩き出した**]
(32) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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ハイ、外国からの観光で、今日この街に来たところなんデス。
[お饅頭。 言われ差し出されるものを受け取ると、代金を払うべく財布を取り出す。]
貴方は…ええと、スコシ珍しい格好…デスネ?
[オブラートに包んだ表現を探しながら、言葉は危うくなりつつも何とか文章にはなった。]
(33) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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ハハッ!!似合うぜ? オレの次にだけどなぁ、fuckin' cool guy!!
[>>30いかにも魔物らしい風貌。 そのまま化けたら耳と角が同時に存在する事になるのだろうか。 厳ついジャッカロープのようで趣深い気もしないでもない]
(34) 2014/10/18(Sat) 23時頃
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