78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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っう!!やっぱ、手が痺れるな。 バランス崩すしかねぇか。
[もう1度、巨大な拳を弾き返す。 けれど右腕に集中しすぎていて、反対側への注意が疎かになっていた。]
やばいな…。
[大鎌《サイス》で攻撃を受け止めようと防御姿勢をとる。 けれど、光の力を感じて眉をひそめた。(>>277)]
………。 死んでほしいと思ってたんじゃなかったっけ? 何しにきたの、こんなとこに。
[こちらから目を逸らす相手に向かってそう問いかける。]
(284) 2012/02/04(Sat) 03時半頃
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目の前で死なれても…気分、悪いじゃん。 そこまで、キライってわけじゃ……んっ。
よ、余計なお世話なら、消すわよ。
[なんで、助けたいとか思っちゃったんだろう。 今までの経緯を考えたら、やりにくいしかないし。]
それよりさ… 無駄話してるヒマ、あんの?
[逸らした視線を、巨人へ向けた。]
(285) 2012/02/04(Sat) 03時半頃
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消すのかよ。 中途半端なことするなら出てくんなよな…。
[やりにくいったらない。 どちらかと言えば嫌われているのはこちらである。]
……おふくろから、コレ、渡せって。 あー…邪魔だなー、ホントこいつ。 のんびり、話してる暇はなさそうだ。
[10年前に受け取ったものを女へと投げる。 それは、大事なものだとすぐに分かるだろう。]
(286) 2012/02/04(Sat) 03時半頃
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じゃあ、帰る。 どーせ中途半端ですしっ。
[出てくんな、って言われ>>286て、ぷちーんてした。]
なんなの、よっ、人ががんばって手伝おうとしたのにっ… て、え?ちょっ――っ。
[なんか、投げられた。 キャッチするために踏み出したヒールの音がカツカツと響く。]
これ、ママ、が? アタシに?
[掌に収まったのは、虹色の石のリング。]
……………ママ。
[正直、嬉しかった。 自分のことを忘れてなかったんだと思って。]
(287) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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……あんがと。 ママにも、言っといて。
こいつを何とかできたらの話だけど―っ。
[渡されたリングに指を通す。 驚くくらいにサイズがぴったりだった。]
ねえ、アタシに出来ることはない? 一人より、二人の方が少しはマシじゃない?
[ふわっと裡に熾るあったかいもの。 わからないと拒絶していたものが、身体に染みる。 今までなら絶対にありえない協力を口にしたのも、 きっとそのせいだ。]
(288) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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…………。
[厳密に言えば母親から手渡されたわけではないが。 母親が常々、彼女のことを心配していたのは本当だったので。 よしとすることにした。]
…………なんとか、っても。 え……正気? 協力とか、正気なの姉貴? アンタが嫌いなオレ、悪魔だぜ?
[逆に恐怖を感じつつ。 けれど、同じ色をした瞳が真剣味を帯びているの見れば巨人の拳を避けて、その拳の上に飛び乗る。]
(289) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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いいぜ、好きなようにヤレよ。 オレが姉貴に合わせる。
[大鎌《サイス》に闇の炎が灯る。 それを構えると、黒い巨人《アンノウン》を睨み付けた。
瞳の色は徐々に紫に変わっていく。]
………はずすなよ? なんかあったら、オレが庇ってやるさ。 でないと、お袋とと両方の親父にオレが殺されるから。
[損な役回りだ、とため息をつく。]
(290) 2012/02/04(Sat) 04時頃
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別に…悪魔だからキライなんじゃ…。
[そう。 ただの、僻みで。うらやましかっただけで。 そんなの、さすがに言えなくて語尾を濁した。]
ちょっと、変かも。
[正気?と聞かれてそう返す。 実際、なんかふわっとした変な気分でもあった。 その気分を具体的に口にすると、 余計正気じゃないと思われそうなので黙っていたけど。]
好きなようにって、ちょ、っと。 アタシ、アンタみたいにバカ力ないんだからねっ!
[巨人に向かって手を伸ばす。 眸が、明るい空色へ変わる。 両手の間に今まで灯してきた柔らかいものとは違う、青い光が灯り、大きくなる。]
(291) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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氷の秒針《ストップ・モーション》!!
[青い光を巨人の足元めがけて投げつける。]
止めてるうちに!
[両手から光を投げ続け、巨人の拳の上に乗った弟へと。]
外したら、ゴメンだけどネ!
[べー、と舌を出すくらいには、力の制御は出来ているらしい。]
(292) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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…酔っぱらってんの…? ま…いいや、サンキュー。
[そのまま、肩を駆け上っていく。 姉の青い光が巨人《アンノウン》を足止めしたこを確認すれば、そのまま頭の上まで登っていき、そのまま飛び上がる。]
外すとかマジないから。 ちゃんと、止めててくれよ、姉貴。
[空中で、大鎌《サイス》を振り上げた。]
(293) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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堕ちろ――――っ!!
スパイデックライン 『 絢 爛 な る 飛 瀑』
[そのまま、巨人の頭に闇の炎の刃を叩きつけ一気に振り下ろす。 懸念すべきはこの黒の巨人《アンノウン》が黒の粒子で作られていること。 己の力では完全に倒すのは心許なかったが。
手ごたえはあったがどうか。 地上に着地すれば、すぐに距離を取り黒き巨人《アンノウン》を見上げた。**]
(294) 2012/02/04(Sat) 04時半頃
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―、っ、く。
[弟の攻撃>>294にもがく巨人の力に驚いて、 抑える力が弱まりそうになったけど、辛うじて堪えた。 「浄化」ではなく「戦い」とはこういうことなのか、と、初めて識った。 だってそんなこと、世界の観測者《ホロゥ・スコルプス》の記憶には、なかったのだから。]
あっぶなかった…。
[巨人を斬りながら降りた弟を見て、肩までカチカチだった力を抜いた。]
[手ごたえ>>294は、数値で言うなら きっと 28(0..100)x10 / 1000 くらい。]
(295) 2012/02/04(Sat) 05時頃
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[びっくりした。半分もダメージがなかった! もしかしたらその巨人《アンノウン》の力と何かが干渉したのかもしれない。]
くっ、動くなぁぁーっ!
[降りた弟へ襲い掛かろうとする巨人《アンノウン》を何とかしようと、 大きな声を出してこちらに意識をひきつけた。
巨体を止めている青い光を両手に繋いだ状態で、 あたかもそこに弓があるかのように矢を番えた。]
(296) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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慈心峻拒《ラブ・リチャーソ》!!
[弓を引く手を離すと、空気を劈いて矢が一直線に巨人《アンノウン》へ向かっていく。 赤い光の尾を引いて飛ぶその矢は、ターゲットのわき腹へ突き刺さった。 矢に乗せた力は害をなす意思を阻害するもの。 直接傷つけるような手段を、持っていないのだ。]
当たった…よかった。
[弓を構えていた手を下ろし、指にはめた虹の石のリングにキスをした。 けれど、問題は…駆動中枢を止めただけで、倒してはいない…ということだった。**]
(297) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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―暫く前―
[>>98 >>141ケヴィンも同じことを考えていたらしい しかしその言いぐさはどうやら自分よりも確信に近いらしかった]
ああ、やはり奥様だったんですね?
[>>101妻だ、とカトリーナを紹介されたが、対して驚きはしなかった マスア・ナのギルドへ案内する道すがらでも、なんとなくそんな気はしていた 只、違っていた場合の事を考えて、あえて聞かずにはいたのだが。 しかしオスカー>>108 はそうでもないようだ]
何をそんなに驚いているんだ?
[大業に驚きすがるようにこちらを見るオスカーに俺は首をかしげた 寡黙な夫婦ではあるが、互いが互いを気遣う良い夫婦のように見受けられた]
(298) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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図書館?アイツがか? 北極星<<シメオン>>が落ちて、ゾンビと戦った? どういう事だ…?
[オスカーの返答>>111 に頭の中は疑問符で一杯だ。 只でさえペラジーと図書館がイコールで結びつかないのに 北極星だのゾンビだのと言われるとますます頭が混乱してしまう それに南極星<<セレスト>>がいうシメオンが北極星<<シメオン>>の事であるなら もう、北極星<<シメオン>>は居ないはずだ。 落ちた、とは、すなわちそう言う事なのだろうか? ともあれ、今晩だけで色々な事が起こりすぎている これがウルヴェレアと何かしらの関わりがあるのなら―― いや、もうウルヴェレアはもう起きてしまったとオスカーは言っていた。 だとするならば、破滅と再生が、現在進行形の形で行われているのだろうか ぐるぐると回る頭を現実に引き戻したのは同じくオスカーの言葉だった]
(299) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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「使う」…? という事は、ペラジーの「能力」の事を君は知っているのか。
[自分を鍛えてほしいと、そして時間もあまりない様子のオスカーに 自分の能力が役立つだろうか、そう考える 多少の手引をすることも叶うだろうし 何より彼が幻想ノ刃<<パンタシア>>の能力について知っているというのなら 俺も自分の事について隠しだてすることも無いのだ
ナジがせっつく「匣」については俺も気になっていた ウルヴェレアという言葉は知っていても、その内容については 覚えていない事がほとんどだ、オスカーからの情報を待つと 切れ切れに放たれる言葉>>177――様子が、おかしい]
どうした?!
[駆け寄ろうとしたオスカーの側に現われたのは]
(300) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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ヴェラ…か!
[オスカーの頭を撫で、抱きすくめる女統領はどうやら、オスカーと知り合いらしかった その素顔を見るのは初めてだが、身体のラインにフィットしたスーツと その声色には聞き覚えがあった。]
招待状を送った覚えはまだ無いが。
[以前に言われた『銀色の「武踏会」』と揶揄された出会いについて こと、冷静に応えた]
[また、ケヴィンと話が食い違ってはいるが、少なくともヴェラの方はケヴィンをしているらしい ヴェラの顔見知りが一堂に会するこの妙な空間は、何なのだろうか この奇妙の空気を打ち破ったのは、予想だにしていなかった第三者>>230―― オスカーに絡むその男は酒気を帯びた匂いを発しておらずとも 酔っていることは明らかで、ヴェラで無くとも訝しく思うだろう しかもその言葉とは裏腹に、自棄酒の様な飲み方。 足元の2匹の犬が、どこかシュールだ]
(301) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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その状態で言っても無駄だろうが、酒は楽しく飲むものだ
[呆れた様子でそう男に言い放つ 見かねたのだろうかヴェラが酒瓶の中身を全部開けてしまうのを見るとご愁傷さまだ、という思い半分・報いだという思い半分 酒を飲むのは、俺も好きだ。良く飲む方でもあると思う。 しかし――]
もったいない飲み方だな…
[男にとも、ヴェラにともとれる言い方で呟く。 ヴェラに酒を横取りされた事がよほどショックだったのか 男の口から暴言が溢れる]
趙飛雲…ヤクザ者…
[耳に残ったのはその2つのキーワード。 趙飛雲――どこかで聞いた名だ]
(302) 2012/02/04(Sat) 06時頃
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[どこで聞いた名であったか―― 名前の雰囲気からすると、恐らくは東方の出身だろうが 東方の地にはあまり、知り合いという知り合いがいない 知っているとするならば、賞金首という事になるのだろうか。 まだ良く顔を見ていないが、男が発する獣の気配は 明らかにこの男が只者ではない事を示していた。
なおも続く飲み比べ大会に、参加することはせず 改めて男の顔を少し遠くから覗き込んだ 先程からこの男の気配だけに集中されていた気が一気に晴らされる]
お前…もしかして――
[ここでようやく顔と名前が合致した。 「凶運」趙飛雲――かなり大物の賞金首の名だ もっとも刹那聞こえた海鳴りによってその思考は阻まれた 異変を告げたのは獣が先か、龍が先だったか 迫りくる大波から逃れるには高所へと移動するほか無いが 目前で爆ぜた柘榴<<パイナップル>>が巻き起こした激しい爆風が 足元を攫い、視界を遮る]
(303) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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おい、大丈夫か?! 掴まれ!!
[半ば無理やりにオスカーの腕を取り、駆ける 女性を助けるべきだったかもしれないが 近場にいるオスカーの手を取るだけで精一杯だ あちらにはケヴィンがいる、無事だと良いのだが――]
(304) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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降臨<<アドヴェント>>!
[うっすらと赤い光が自身とオスカーを包む これも幻想ノ刃<<パンタシア>>の能力の一つ。 <<刈り取る>>力を赤の光に宿したのだ 人の姿のままではその効力も乏しく、大波の「威力」を僅かに刈り取る程度―― 流される事は無いだろうが、水中に身を置いている事に変わりは無い 今は早く波が引く事を願うばかり**]
(305) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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― 少し前・イェル=ゥラ自治区 ―
――…運命すら覆す様…
[監督者《エピスコポス》の呟いた言葉。>>207 高い建物の上に膝を着き、下を覗き込むように眺めている。]
…メラヴィリョーゾ《素晴しい》
[自分の行った”強化”など、取るに足らない光景だった。 踏み潰された異形は、ただでさえ哀れな姿を更に憐れに晒している。 其れでも呻く事しかできぬ我が兄弟《フラテッリ》。 嗚呼それもまた、素晴らしい…。
アンノウンの行く先、異形を蹴散らす姿が見える。 ん?あれは。]
(306) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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桃乐茜――…? 矢張り、ただの人間ではなかったか
[其の光は神々しさを放ち、不快な色《ヒカリ》に眉を顰めた。>>209]
桃乐茜の持つ言霊《オセッキョウ》は、 あの刻嗤いの悪霊《デモナ・クロノス》にすら、 武器を仕舞わせたのだからな…
[よく考えればおかしいのだ。>>2:478 あの場で彼が鎌を引く理由が、どうしても理解出来ない。 (魂を狩らぬ理由も理解出来ないが) 本当にやつが『イイコ』だったからか? けれどもし。フィリップを理解できないと思っていたものが実は、 桃乐茜の言霊の仕業だったとしたら。]
(307) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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すこし、 ……厄介だな
[ぽつり、呟く。 半辺天《オトメ》の言霊《イイブン》は、時として全てを凌駕する。 尤も自分には効力は無かったし、色々と条件も在るようだった。]
――…
[さて、と言った所に、頭に響く声が在る。>>270]
……
[瞬くと、遠く港町の方向を見つめた。 半身が何を遣っているかなど、勿論知っている。]
――… 我が君の、心のままに
[少し考え、口元には笑みが深まった。 高い高い建物の上、下の奴らを見下ろしてもう一度、哂うと、――― この場所から、姿を消す。]
(308) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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っ! 近い!!その顔怖い!!
[>>265嫌がらせ、の否定はいいけど、近い!! 思わず犬から手を離して、後ろにひっくり返った。 ああ犬がいっちゃう。
あんなやつでも、大事にしてるのかなって思うのは、犬たちがなついてたから。]
…… さいご?
[>>268言葉が、なんか。 へんなかんじが、した。 どこかへ行くとか、そんな単純な意味じゃないような……]
戦うって…… なにと、だよ。 お前、ずっと曖昧なことしか言ってない。
具体的に言われなきゃ、わからないんだよ!!
(309) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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[叫んだ、とき。 遠い音が、どんどんこっちへ迫ってる…… これは、海?]
津波…!? っわ!!
[>>283ナシートの叫びに驚き、立ち上がろうとした横から>>271突き飛ばされる。 よろけた後ろから、爆発音。爆風。 バランスがとれない、背中が熱い…!!
>>304よろけた俺の腕を、誰かが握る。]
やにく……?
[叩きつけるような大波が、港を襲う。 俺達も飲み込まれたけど、>>305ヤニクがなにかした、らしい。 つないでる手から、あったかいものが伝わってくる。 波が直撃しているはずなのに、まだまともにものが考えられているのは、それのおかげのようだ。]
(310) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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[下手に動かなければ、一応、大丈夫なのか。 大波の衝撃は、緩和されているとはいえ大きくて、とにかく夢中でヤニクにしがみついてた。
衝撃は直撃よりマシとはいえ、息はまともにできなくて。 早く過ぎろ、って強く思っていたせいか、 呼吸できなくてしんじゃうってことは、なかったらしい。]
ぷは……
[波がどこへいったのかと思うほど、消えていて。 しがみついたまま、思いっきり咳き込んだ。
俺一人だったら、引く波に攫われて今頃海の底だったろう。 そう思うと、ゾッとする。]
(311) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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ヤニク、ありがと…。 っケヴィン、は…… カトリーナも… どこにっ…!
[見回したけど、すぐに見える位置には、あいつらはいなかった。 波に攫われてしまったんだろうか。 ぐしょ濡れの制服も鞄も重かったけど、それどころじゃない。]
あいつら……流されて…!? っげほ… こんな急な津波… そう、だ。 聞こえたんだ。
いまのは、 南極星《セレスト》の嘆き《声》…!!
[あいつの涙が、真っ赤だったあの雫が呼んだ津波なんだろうか。 振り向いた街は、津波の傷痕が深く刻まれてた。 何人が流された?何人が傷ついた?]
(312) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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― ドゥ・シアーラ海上 ―
ハハッ、知ってはいたが―― 思った以上に面白い事に為っているじゃないか
[第六匣《セレスト》と半身が引き起こした津波への哂い声が、まずその場に堕ちた。>>267 そうして次に、闇が為る。肩にかかった長い闇色の三つ編みを片手で払い、背中へと流した。]
少なくとも、これであの港街は終わりだな…
[楽しげに言って、片手を口に当て、片目を眇め、街の方を見る。 悲鳴は、嘆きは、海の波に浚われ響き、消える。消えてゆく。
見れば解る事をわざわざ言葉にしたのは、第六匣《セレスト》に聞かせるためだろう。物見遊山のように波に飲まれる街を遠目に見る。
この段階で、共振を意図的に起こす心算はないようだった。 波はやがて消え、たゆたうモノの姿が見える。]
[海には浮かんでいる。屋根、看板、扉、衣服、靴、木片、痛々しいほどに垣間見える生活の跡。無事だった者はどれくらい居ただろう。]
(313) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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