150 堕天使達の淫哀歌〜ヴェルル女学院〜
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阿呆……一人じゃなくなんのが、怖ぇんだよ。
[回された腕に込められた力と気持ちに、そうとだけ。
一度だけ、腕のなかで瞑目した。滲む熱い感覚は、温もりに押し付ける。 今更、明るくて可愛らしい利発なアン・シャーリーにはなれないけれど。 なんでもない、ただのプリシラ・マッキンリーに戻るくらいは、許されるのだろうか]
(7) 2013/11/02(Sat) 00時半頃
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……ひとつだけ、言っとく。
[つんとした洟を啜って、告げる]
――呼び捨てにすんじゃねえ、バカ。 部屋じゃともかく、外では"さん"か"先輩"を付けろってんだ、デコ助が。
[そう、泣き笑いに睨んだ。
今更――今更、いまのプリシラの仮面をぜんぶ捨てるなんて、難しい。 ずっとこうして生きてきたんだから、直ぐ変わるなんて、出来るわけない。
――だから、少しだけ努力してみよう。 演技なんてない、ありのままを晒す恐怖を、少しだけ。 せめて、この真っ直ぐで裏表のないルームメイトには、それを]
(8) 2013/11/02(Sat) 01時頃
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[それは、初めて聞く話。顔も知らない相手に、腹が立つ。 こんな、無邪気な底抜けのお人好しが、どうしていじめの対象になる。
憤りつつも、口からは、まだ普段のプリシラが喋っている]
……一緒にすんじゃねぇ、バカ。 俺は逃げたんじゃない、戦ったんだ。 いじめられるくらいなら、怖がられるほうがマシだって。
[その、怖がられる位置に逃げ続けて、一人になった]
……証明する、か。やってみろよ。 もし出来たら、一人じゃなくなるのが怖くないって、信じるよ。
(13) 2013/11/02(Sat) 01時頃
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……あー、あー、うるせぇバカ! 手前な、ひとつ年上だって忘れてんじゃねぇのか! 俺にも立場とかキャラってもんがあんだよ!
[それを云うなら、外で"ちゃん"を許容していた今までも、そもそもおかしいのだが]
……クソ、好きにしろ。 どうせ、ダメったって、好きに呼ぶんだろうが。
(14) 2013/11/02(Sat) 01時頃
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……だから、お前は阿呆だってんだ。
[頬をむにられながら、溜息吐いた]
……あのな、リンダ。全寮制だぞ、ここ。 んで、俺のが一年先に卒業すんだよ。ずっと、ってもな。
[意味判ってんのか、と。脇腹をぽすっとして]
……大体、割と危なっかしいんだよな。 割と誰にでも甘えた顔すんだろ、お前。
[というのは、自分の同級生――チアキとかいったか――と親しいらしいことを、耳にしていたので]
(18) 2013/11/02(Sat) 01時半頃
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――お前は飛び級以前に留年を心配しろってんだ、バカ。 言っとくけど、待つにしたって一年しか待たねぇからな?
[ぺちぺち、頬を叩いて]
……ああ? おう、確かに何人もとしてたが、それがどうした。
[そこに恥じるべき要件は存在しない。 明白な意思を受ける先刻までは、自分はフリーだったのだから]
俺はいいんだ、俺は。 お前はガードも頭もゆるいから、一年もあったら、俺を忘れんじゃねぇの?
[とは、冗談半分心配半分に]
(26) 2013/11/02(Sat) 02時頃
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[そうして、ちょっとだけ間をおいて]
――それとも、忘れられないようにしておいてやろうか?
[リンダが選んだ"悪戯"の選択は、まだ有効だ――と。 ぐっと抱き寄せて、その表情を覗き込む]
(27) 2013/11/02(Sat) 02時半頃
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あん? ダメって、知るかバカ。 俺が他の奴とヤるのが嫌なら、俺を夢中にさせてみろな。
[口では、まあともかく悪態を吐いたけど。 実際は、ことこういう次第になったからには、そういう付き合いは断つつもりではいるが]
埋め尽くす……ね。上等だ。 ま、丁度、手ごろな太さで硬いモンもあるしな?
[リンダの唇を啄ばんでから。 覚悟しろよ――と、指したのは。 立てかけておいた魔女のホウキであった。これも一種の、トリック・オア・トリートであるのだろうか]
(32) 2013/11/02(Sat) 03時頃
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――割と悪くないんだけどな、ああいうの。
[半瞬、真顔でホウキを見遣ったあと]
ま、いいさ――道具がイヤってなら、手指だけでしてやるよ。
[徐々に、長く深くなるキスの合間に、悪戯っぽく笑んで]
……っかし、揉み心地がいい胸だな。 いい柔らかさしてやがる、ったく……。
[下着に保持される豊かな胸を、布地越し、下から掬い上げるようにゆるり揉みしだく]
(34) 2013/11/02(Sat) 03時頃
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……おう、マジ。 話によると、きゅうりとかナスとか大根とかも……あるらしいな。
[やはり真顔である]
……ま、おいおい教えてやるよ、その辺は。 そういや、そういう道具で一杯の"地下室"の噂、知ってるか?
[云いながら、指先の蠢きで、徐々に下着をずらして。 リンダの上体における肌色の割合を、百パーセントに近づけていく]
はん、可愛いこと言いやがる。 そんなに、俺の手がいいなら――、
[と、空いたリンダの手に、自分の手をゆるり添える]
――ほら、好きに使っていいぞ? どこがいいんだ、触ってほしいとこに使え、な?
[くつりと笑んで、誘うように、リンダの手先をなぞった]
(36) 2013/11/02(Sat) 04時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2013/11/02(Sat) 04時頃
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>>43 ……地下にな、そういう部屋があんだよ。 たっぷり楽しむための、秘密の部屋ってな。
[噂でなく、事実を語る調子で]
ま……そこの案内人と、ちょっと関わりがあって、な。
[誘われた大きな胸に、ゆるく指先を埋めながら。 パン生地をこねるように、柔らかく揉みしだく。 掌に吸い付くような感覚に、情欲の灯が点る]
……魔女におねだりなんてして、どうなるか知らねぇぞ、お姫様?
(47) 2013/11/02(Sat) 20時頃
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[内腿に手を滑らせて、ついと撫で上げる。 魔女の飼う蛇は緩く激しく、這い回る。 焦らして高め、強く刺激し、合間を縫って、自分も邪魔な衣服を脱ぎ捨てていく。 リンダにもっと触れたいし、リンダが奏でる声をもっと楽しみたい。
リンダを弄りながら、いま一方の指先で己を溢れさせる。 自分の蜜に濡れる指先を、リンダの目の前に差し出した]
俺だって、こんなんなってんだ。 ホント、ダメったって、今更もう止まんねぇからな。
[素肌に黒いマントと帽子だけの魔女が、可愛らしい少女へと覆いかぶさった*]
(48) 2013/11/02(Sat) 20時頃
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―翌朝―
[ひどく、身体が気だるかった。 一体、何をどうしたら、こんなになるのだろうか。 前日のことを、思い返す。いや、思い出すまでもなかった。 身体を起こそうとしたとき、それが出来ないことが判ったからだ]
……ああ。
[絡み合うようにして、ひとつのベッドで眠っていた。 露になっている滑らかな肌と荒れたシーツが、昨晩、何があったかを明確に物語っている。
本当にあったことなのかと、疑う必要はない。 望みながらも、遠ざけ逃げてきたものは、いま傍にある]
……愛してるよ、リンダ。
[――差し込む朝の光のなか。 穏やかな微笑を口許に浮かべた少女は、眠り姫にそっと口付ける。 そこには、魔女の姿はもういない]
(49) 2013/11/02(Sat) 20時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2013/11/02(Sat) 20時半頃
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と、わっ……!?
[唐突に起き上がろうとしたリンダに、驚いて]
……いきなり起きんな、心臓に悪いだろが。
[多少の抗議をば]
(57) 2013/11/02(Sat) 21時頃
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……ま、ともかく……、
[もぞもぞ動いて、ひとまず身体の自由を確保して]
……おはよう、リンダ。
[改めて、ぎゅむりと頭を抱いた]
(58) 2013/11/02(Sat) 21時頃
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[さて、寝起きのそのあとで、ふと気付く]
……さすがに、このまま授業は出れねえよ、なぁ。
[昨日、放課後そのまま、こうなって。 一晩中とはいわないまでも、楽しんで。汗やらなにやらで、べったべた。 身体を洗わないことには、どうしようもない。一限は諦めて、浴場にいこうかしらん。いや、朝食を抜けば間に合うか?]
(59) 2013/11/02(Sat) 21時半頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2013/11/02(Sat) 21時半頃
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……ま、とりあえずシャワーだな。
[頷いて。手早く準備をして、シャワーを浴びに向かう]
……先に言っとくけど、シャワー浴びるだけな。
[あれだけやったあとで必要ないとは思うが、一応、釘を刺す。 ふざけてじゃれてるだけでも、一時限目が完全アウトになりかねない。 さくっと浴びてさくっとご飯を食べるしかないのだ、一限に出るつもりであれば]
(65) 2013/11/02(Sat) 23時頃
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ん、判ってんならいい。 いいか、絶対するなよ。絶対だぞ。
[殊更に繰り返したのは、むしろ自分への戒めだったかもしれない。 遊びで寝るのではない、初めての経験は。 陶酔は深く、快感とはまた違う幸福感の味わいは、抑えがつかなくなりそうで。
そうして浴場まで辿り着けば、ひとまず熱いシャワーを浴びる。 乾いた唾液やその他の体液、それに汗を洗い流す。 洗うのに集中したのは、いまリンダに視線をやったら、ムラッときてしまいそうだったから]
(71) 2013/11/02(Sat) 23時半頃
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あれを毎晩ってのも、体力保たねぇけどな。
[まあ、あれだけ激しいのもそうそうあるまいけど。 昨日はつい、やりすぎた。リンダが可愛かったのだから仕方ない]
……ぷ。
[湯音の響くなかでも聞こえた腹の音に、つい噴き出して]
よし、とっとと上がってメシ行こうぜ。 夕飯も食べてないし、ちゃんと食わないと保たねえよ。
[急げば、まあ、なんとか一限に間に合うだろう。 リンダを促し、手早く着替えを済ませれば、食堂へと向かうのだ。 朝食が終わったら、制服に着替えるのに、一度部屋に戻る必要はあるけれど]
(76) 2013/11/03(Sun) 00時半頃
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[制服に着替え終えたあと、さて行こうかと。 その出掛けに、抱き付かれて。 これまでなら、まあ、ノータイムで引っぺがしていたところだが]
……おう。
[背に腕を回して、軽く抱擁を返した。 まだ湿った濡れ髪の香りを楽しんで、ゆるく笑う。 ただ、あまりゆっくりと味わっていられないのが、問題だった]
(79) 2013/11/03(Sun) 01時頃
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――さ、行くぞ。 のんびりしてっと、予鈴鳴っちまう。
[名残惜しいといえば、嘘にはなるが。 まあ、たかだか半日。放課後にはまた、顔を合わすのだから]
んじゃ、な。 寝不足っても、授業中に寝んなよ?
[と、一度、頬を突っついて。 自分の教室に向かうため、リンダと別れた*]
(80) 2013/11/03(Sun) 01時半頃
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――……すぅ、すぅ……。
[一時限目の授業、まさかの熟睡である]
(81) 2013/11/03(Sun) 01時半頃
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――……あっ。
[二時限目。小テストがあったのを忘れてた。寝れない。 ちょっとした対策がダメになって、ついでに昨晩は当然勉強もしておらず]
あっ、あああ……、
[涙目で回答用紙に向かうも、撃沈。そして昼へと]
(85) 2013/11/03(Sun) 11時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2013/11/03(Sun) 18時頃
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―放課後:図書室―
[なんというか、今日の授業は酷かった。 疲労と寝不足を差し引いたにしても、あまり頭に入ってこない。 まあ、早く放課後にならないか、などと思うのはいつものことだけど]
――……どうすっか、ね。
[手には、子供の頃から何度となく読み返したモンゴメリの著作。 粘ついた羨望と嫉妬ではなく、いまは温かな共感を抱くことができた]
(89) 2013/11/03(Sun) 21時頃
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……あの部屋ってのも、アリかな。
[――幸い、ちょっとした伝手もある。 二・三日、授業や何やかやを気にせずに――というのは、悪くないとは思う。 その程度なら、少し風邪をひけば当たり前のように休む日数だし、勉強のカヴァーはできるだろう。 最初くらい、幸福をたっぷり味わったっていいだろう。 まあ、リンダに聞いてみなければ、だけど。そう、言うなれば――]
……新婚旅行みたいなもんか?
[――自分で口にして、恥ずかしくなった。 呟きが誰かに聞かれていなかったか、周囲を慌てて見渡した]
(91) 2013/11/03(Sun) 21時頃
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[そうして、小さく口ずさむ]
Chi vuol esser lieto, sia. (愉しみたい者は、さあすぐに) Di doman non ce certezza. (たしかな明日は、ないのだから)
[いい詩じゃないか、と思う。 陽性の感情を表現させたら、イタリア人に勝る民族は存在しない。 その逆は、まあ、ドイツ人だろうか? いや、それはさておき]
……部屋、戻っかね。 あいつ帰ってきたら、話してみるか。
[数日、現世の些事から離れてゆっくり楽しまないかって。 リンダが戻れば、そんな誘いをするつもりで。 ――新婚旅行のたとえは、遣うかどうかは、まあ兎も角として*]
(92) 2013/11/03(Sun) 21時頃
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――うぃーっす。
[さて、紅茶通信である。いまひとり、ミルフィとか云っただろうか]
おう、例の部屋な。 予約の電話はこの番号で良かったか?
[と、冗談口を叩いて]
案内状が欲しいんだけどな、二人いけるか? あの色ボケのセンパイを笑えなくなっちまってな、ちょっとばかし。
(*0) 2013/11/03(Sun) 21時頃
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なんで、悪ぃけど手配よろしくな。 どこ行けばいいとか、必要なことは頼むわ。
[そうして、知っておくべきことを教えてもらえば、メモに書き記したろう*]
(*1) 2013/11/03(Sun) 21時頃
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博徒 プリシラは、メモを貼った。
2013/11/03(Sun) 21時半頃
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[メモを取り終えて]
おう? 伝えるのは構わねぇけど、知り合いじゃなかったのか、お前ら。
[含みのある言い方に、首を傾げた]
(*3) 2013/11/03(Sun) 21時半頃
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まあ……他人様の事情に、進んで首突っ込む気はねぇけどな。
[そう、肩を竦めて]
いのち短し――っつーし、他人の面倒みんのも程々にな。 なんて、手配頼んだ俺が云えた義理じゃねぇけど。
[苦笑混じりにからと笑い、なにか話題が続くようなら、暫く話していただろう*]
(*4) 2013/11/03(Sun) 21時半頃
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