26 Fairy Tales Ep.4
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― 墓場 ―
[>>0:164新たなる来訪者の幼い声に、合わせていてた手はそのまま、萌葱色の瞳をゆっくり開いて顔だけ横へ。]
……
[誰だろう。
と、視界の先の少女と、青年を見た。 どこか見覚えがあるような そんな感覚がした。]
(5) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[視線を固定したまま、その場からゆっくりと立ち上がる。
誰だろう。 再び問う。
青年の面影には見覚えがあり、少女の面影はどこか上の妹を思い出させるものがあった。 狩りでの勘はいい方だとは思うが、人違いは失礼かと思う。
視線を墓石へと戻し、小さな会釈をした。]
また来る。
[そう言えば、2人とはすれ違わない道で墓所を後にした。]
(6) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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― →広場 ―
ここは昔と、あんまりかわらねェな。
[村の雰囲気を思い出すように歩けば やがて広場へと辿り着いた。]
ンッ、…
[伸びをひとつして体を解すように捻らせる。]
〜〜っ はーー。
(20) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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― 広場 ―
[伸びを止めて重力に腕を任せ、下す。 背の弓を構え直して実家のあった方角を見つめた。]
ん?
[ふと、視線を感じて萌葱色の瞳を移動させる。 そこには鞄を持った背の高い女性の姿。]
…、…
[どこか面影が 妹に似ていると、思ったけれど]
(28) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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おい。
[抱いた感情は心の内で消して じっと見つめられたのなら声を掛ける。]
――― 俺に何か用かァ?
(30) 2010/08/05(Thu) 19時半頃
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……、…… ク、ははっ
[思わず彼女の言葉に笑い出す。]
なァんだ。 やっぱりそうだったのか。
[タイムの香りとともに彼女へと近づいて僅かに見下ろす。]
久しぶりだな、グロリア。
(33) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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――― 俺だよ。
[幼き頃とは異なる低い声。 それはどこか父と似ていたかもしれない。]
(34) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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久しぶりの帰省が同じタイミングか… そっちの村やエルピスに顔出さなくて悪かったな。
[問いたい事や聞きたい事はあったけれど こうして妹を前にすると吹っ飛ぶ事もありで]
両親に挨拶は済ませたか? まだなら行っておけよ。
(37) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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そう泣くな。 俺はこうしてちゃんと、 生きてるから。
[涙を拭うために差し出す布は持ち合わせてなく ただ、ここにいるよと 距離を縮めて彼女の前に立つ。]
(38) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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― 広場 ―
日が出てるうちに行ってこい。 俺は暫く、この村にいるだろうから…
[杖の音に身体をそちらへ向けて 睨んでくる男に気付けば萌葱を細める。]
(41) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[背にはまだ義父の血がべたりと付着していた。 青年の言葉に眉は顰めたけれど、それは一瞬。 診療所ですれ違った青年だと思い出し]
ロミ爺がヤブ医者なら あのクソ親父はくたばったんじゃねェか?
[それから杖へと視線を移して]
あんたもどこか悪いのか?
(46) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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人ってのは、死にそうで死なねェもんだからな。
[彼の口調からロミ爺の腕は衰えてはいないように思え 義父の容体を案じる気持ちが和らいだ。]
…そうか。
[薄笑いは気配だけ伝わり]
力だけは自信があるんでな。 何かあれば手助けしてやるぜ。
っと、悪ィ。 俺はルーカス。 久しぶりに帰省した者だ。
あんたは…?
(51) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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良家の息子 ルーカスは、良家の娘 グロリアに、視線で こっちはいいから行っておいで、と促した
2010/08/05(Thu) 22時頃
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嫌味で言ったんじゃねェよ。
[去りゆく妹は軽く目配せだけで見送る。]
―――…そう。 ルーカスだ。
[明らかに変わる表情に、萌葱色を向けたまま]
じゃあ、俺もテッドって呼ばせて貰おうか。
ン、―――… ムート村から。
(58) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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[テッドとの距離は詰めず、離れすぎない距離を保つ。]
もうこっちまでその噂が? 早いな、…
[彼の後頭部の辺りへ視線を置いたまま]
――― 色々とあったよ。
[僅かに弱い口調で声を届ける。]
(64) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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[彼の言葉尻の違和感を問う事はしないまま]
10年前までの事なら、よく知ってらァ。
[どくん、と心音が鳴った。 あの日の光景は 目に、脳裏に焼き付いたまま。
ぎゅっと眉間に皺が寄る。]
ああ、闘ったぜ。 殺しはしてねェけどな。
(69) 2010/08/05(Thu) 23時頃
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俺も見事に返り討ちにあってな。 お互い重傷になっちまったのさ。
[下げられていた顔が上がれば、また睨まれて 僅かに眉を下げる顔に変わったのは続く言葉を聞いたから]
―――― いや、全然…
むしろ、逆だ。
[尊敬していた、好きだった。 それなのに、刃を向けた 彼を思い出す。]
(76) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[一度下唇を噛んでから口を開く。 数日間、考えていたことを思い出すように]
俺がここに来たのは
――― …ポルクス に会うためだ。
(77) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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[赤茶がこちらへ向けば、受け止めるように見て ゆっくりと口元を緩めながら]
さァな。 とりあえず、話がしたいんだ。
―――どうするかは、それからだ! [はっきりとそう言い切れば、に、と笑みを向けた。]
(84) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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[顔、背と背けられれば笑みは消えて元の表情に。]
ああ、「また」な。
[杖の音と共に去りゆく青年の背を見送った。 そう長くない間見てから、広場を後にする。]
(89) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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良家の息子 ルーカスは、その足で、雑貨屋のあっただろう場所へと向かい
2010/08/06(Fri) 00時半頃
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― 雑貨屋のある通り ―
[僅かに吹く風。 懐かしい景色。 大切な家族。
新しい住人。 古くからの住人。
昔の―――友。]
全部は、守りきれねェって解ってても やっぱり欲張りなんだよなァ…
[一度立ち止まり、空を見上げ天を仰ぐ。]
(92) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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― 雑貨屋前 ―
[小さな声がどこからか聞こえた。 一瞬、動物の鳴き声かと思い視線を落として周囲を見れば 窓に掌をくっつけてこちらを見てくる ―――旧友の姿。
忘れるわけもなく、見間違えるわけもない相手。]
よォ。ソフィ。
[短い声と同時に扉を開いた。]
(99) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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ただいま。
[鈴の音を背にはっきりと帰省の言葉を続けて ソフィの顔を見れば、ふ、と口元が緩んで]
相変わらず泣き虫だなァ。
…、っと
[店内に入ろうと思ったけれど店の前の看板が目に入れば足は止まり]
俺は怪我してねェんだけど これ、まずいか?
[背中に付着した血を見せる。]
(102) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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ソフィは、ずっとここに住んでんのか?
[涙の理由は半分くらい本気で受け止めて 残り半分は笑みで受け流した。]
俺の血じゃねェから。 怪我人はロミ爺に預けたから大丈夫だろ。
[脱げと言われれば、それもそうかと思い 弓を止めていた金具を外してから背負っていた弓を下し それから上着をその場で脱いだ。 脇腹には治りかけの痣がひとつ。]
着替えと洗濯頼んでいいか?
(105) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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そうだよな…。 なんか変わったこととかあったか?
[服を脱げは鍛えられた上半身。 所々に傷はあるが、痣以外は癒えている。
弓を肩に乗せるように担く形で持ち上げてから 促されるように店内へと入っていく。]
服なんて適当でいいぜ。 乾くまでこのままでも平気だし ―――― ん?
[右腕へ視線が止まるのに気づけば]
かっこいいか?
(109) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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グロリアには広場で会ったよ。 へぇ、オスカーも戻って来てたのか。
昔みたいに、また 遊べたらいいな。
[果たせなかった小さな約束の事は覚えてないけれど 萌葱の視線は一瞬だけ右の小指に落ちた。]
羽織れれば多少でかくても小さくてもいけるだろ。
[差し出された服は両方サイズ違いに見えたけれど 気にすることもなく、両方試す口調で返した 薬を見れば、八重歯と蹴りが印象的な神子を思い出す。]
塗ってくれンの? 助かるよ。
つーか…ここの売り物か、これ。
[不思議なめぐり合わせだと思う。]
(111) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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良家の息子 ルーカスは、腕輪が似合っていると言われれば、に、と笑んだ
2010/08/06(Fri) 02時頃
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[店内へと入り、服は脇に置いた。 ひやりと冷たい薬が人の手によって塗られていく。]
へぇー。これをソフィがねェ。 すげーじゃん。
――――…、え?
[小さな声は近距離故に耳に届いて 脇腹に力を籠められれば鈍い痛みを僅かに堪えた。]
馬鹿なこと言ってンじゃねェよ。
(116) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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良家の息子 ルーカスは、店番 ソフィアの額を指先でぺちりと叩いて
2010/08/06(Fri) 02時半頃
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俺は逃げるために戻って来たんじゃねェ。
[萌葱の瞳は揺るぎ無く、真っ直ぐに]
向き合うために戻って来たんだ。
[『前』を見て―――。]
(118) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[額を叩いた手はそのままソフィの頭の上に ぽん、と置き]
泣き虫なとこも 変に頑固なとこも
―――変わってねェな。
安心した。
[緩んだ笑みが自然と浮かんだ。**]
(119) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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― 雑貨屋 ―
俺も。
[未熟な部分がありすぎるのは自覚していて]
ン、だろうな。
[ばかだと言われて否定せず認めるも くしゃりと髪を撫でてから手を放す。]
――― おぅ。
[僅かな時の会話で10という年は埋まっていくようで このひと時も失いたくはないと思う。
薬を塗り終えられれば父親の方の上着を羽織る。 袖を捲って手や肘の動きを確認した。]
(129) 2010/08/06(Fri) 11時頃
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…、…俺ン家ってまだあんの?
[10年の間に取り壊されたかもしれず ソフィに問えば、まだあると知れるだろう。]
ちょっと行ってくる。
[担いでいた弓を置いて]
これ、預かっといて。
(133) 2010/08/06(Fri) 12時頃
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