291 Fate/Goddamned Omen
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神々の戦い…ですか。 最終核戦争以来、4000年。二度と見ることはないかと思っていたのですけれど。
[白亜の美しい石畳の回廊にも、清い水が流れ草花生い茂り、常なら人々が笑顔のままに語らう庭園にも、あるいは下層の、カルマの低いもの達が生業として定められた物乞いを行う下層の雑多な市街地(とはいえ、汎人類史のインドにおけるスラム街などとは比べ物にならないほど住みやすい所ではあるのだが)にも、今は誰一人人の姿はない。
民間人に向こう最低36時間の屋内退避指示を終え、フェルゼはドローンから送られるモニター画面に戻る。その表情は常の冷徹さに比べ、随分柔和なものであったかもしれない。しかし、表情の険しさは一層深いものとなっていた。視線はやはり、ラクシュマナとそれに相対する、異なる創生神話の神霊に向けられる]
(67) 2019/02/16(Sat) 22時頃
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インドラの矢そのものには及ばず…ですか。 かつて落ちぶれ果てたとはいえ、神々の王、インドラを破りインドラジットの名を欲しいままにしたメーガナーダ。 それを激戦の末に破ったラクシュマナ様。
それが、いくら創生の神とはいえ、さほど多くの民に信仰されているわけでもない神霊に遅れを取るとは思いませんが…
[その戦い>>48>>51を見ながら呟く。だが、もし万一にも…と考えないでもない。現に、あの幼子の姿をした炎神はこうして己達に恐れを抱かせて去ったではないか]
(68) 2019/02/16(Sat) 22時半頃
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そうだ。あの少女…あれを探さねば。 あれを捕らえれば…いや、最早捕らえるという段階ではないですか。 彼女さえ滅すれば、それで終わる。
ヴィマーナは…
[その姿を、監視ドローンの一体に捕らえる。>>66インドラの矢の再充填はそろそろ完了する頃だろうか。もっとも、神都に侵入されてしまえば最早それで叩くことはできなくなってしまうのだが。]
確かもう一体、別の神霊がいたはずだが…それに、そうだ。リジーさんは…
[彼女からの、些か喧しくすら感じる声が聞こえなくなった事に、はたと気がついた]
(69) 2019/02/16(Sat) 22時半頃
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[一方で、ザーゴからの通信もしばらく受けていない。あるいは交戦中なのだろうか、しかし、もう英霊、神霊の類がいるとは聞いていないが…と考えを巡らす。まさか、相手がデモノイドだとは>>31>>63知るよしもない。表情が再び冷俐さを取り戻した]
ひとまず…迎撃だ。 標的は彼女一人だ。シュメールの諸君。迎え撃て。滅せよ。
[言葉とともに、神都に空いた間隙を守るために集められたシュメールの一団。十数人ほどが、神都を臨む魔術師の少女>>66の元に、機銃を据え付け浮遊する飛行ドローンの群体を従え、ブラフマーストラを手に迎撃のため走る*]
(70) 2019/02/16(Sat) 22時半頃
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[標的が常のような悪魔、あるいは自分達と同じような兵器を持つ軍隊ではなく、異世界からの少女1人だと聞かされていたシュメール達には戸惑いもあっただろうか。 それでも、外郭が破られ、今も都の外で大型の悪魔以上の力がぶつかり合っているのを見て、今やシュメールの人間達も気を入れ直していた。
少女に向けてあるいは悪魔を呼び出す構えを見せ、あるいはブラフマーストラに真言(マントラ)を込めて撃ちだそうと… しかし、傍らに合流したフードの男にも同じく攻撃を仕掛けようとしたところ、砂漠の中央に忽然と現れ出た冥界の大河。>›135]
(153) 2019/02/17(Sun) 11時半頃
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[現場の指揮官がまずいと察知し、退避命令を下すが、時は遅し。少しでも高い場所に逃れられればよし、一団のうち半分以上の出遅れた者は成す術なく大河の濁流に飲み込まれ、流され沈んでいくだけだったろう。
とは言え、宙に浮くドローンは健在。機銃を据え付けたまま2人に迫り、掃射を開始する。先ほどよりも外郭に空いた穴を固める警備は薄くなっていたが、物言わぬドローンの群体によって象られた壁は、まだ一応は健在だった*]
(154) 2019/02/17(Sun) 11時半頃
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[濁流に巻き込まれなかったシュメールの構成員は、しかし、その場から退避したまま、神都に向けて駆ける二人>>214>>222には近づけずにいる。彼らに向け襲いくるのは中空に浮いたままで機銃掃射を仕掛けてくるドローンの群体程度。撃墜されても、次々に補充されていく。その様子は、彼女達を殺傷するのではなく、足止めすることが目的であるというかのように]
…シュメールの人間達が…彼らは精鋭だ。それがこうも呆気なく犠牲になるか。
(228) 2019/02/18(Mon) 00時頃
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[記憶のバックアップは取れているから、数日もすれば新しいアバターの肉体を経て彼らは再び生を得るだろう。しかし、それは神都が無事なら、の話だ]
神都の中にだけは、入れるわけにはいかない。
…いけるか。再充填、「インドラの矢」………
[モニターに表示されるカウントが消滅した頃。再び神都の彼らの頭上に鈍く重い音が鳴り響き、光が点り始める。それは、ドローンが必死に足止めを続けている彼女>>214達…汎人類史のマスターとその英霊に向けて、放たれんとしていた*]
(229) 2019/02/18(Mon) 00時頃
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