3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――、ぁ
な、 に
[――不意に、静寂のような おとが ]
(*1) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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奏者 セシルは、甘さに、飲まれる。飲まれる――こえを、聞いて [03]
2010/03/05(Fri) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 01時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 01時頃
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― 保健室 ―
[――声、 が、して (鬼を、連れに) (―――に)
まだ、 かの人影が死んだことを、知らない。
自分だけを 見ろ、と 刻むように 告げてくる声を聞いて。]
――、…ん
[今だけは、触れられる指先にあかを絡めて 押し殺した喘ぎの合間、頷いた。 はたり、と樹液が落ちる。 頬に、額に、髪が張り付いた。
――甘い]
(8) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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ぁ、……―ッ!
[甘く噛まれれば声は上がる。 濡れた眼が熱いいろに、溶ける。 どうして、こんなになって、しまうのか 羞恥に、痺れる快楽に、頬をが赤くなる。]
――や、
[普段触れられることのないところ。 思わず手を伸ばして止めかかるが、 熱を摩られれば抗えない。
ぎゅっと眼を瞑って息を詰めた。]
(10) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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[いってしまった]
[いって、 しまった]
[痺れた意識に、つたわるこえ]
[――誰が、] [――だれ が]
(*14) 2010/03/05(Fri) 01時半頃
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― 保健室 ―
[唇が辿る。くすぐったげに、 もどかしげに息を漏らして、 上手く動かない指先がきゅっと握りこまれる。]
… っ…、?
…――な、に …
[肌が触れる。 あたたかい。 脈打つ音が伝わる。早鐘を打つ己の音も 伝わっているのだろうか。 熱に浮かされた眸が、]
(19) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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――っ…、!
[見開かれる。 ――信じられない、ような。 ――大きな驚きに、震えるような 薄紫が大きく、揺れた。]
ドナル、ド …、 っん、ぁ…!?
[びく、と腰が退ける。 樹液は、痛みを伝えて、こない。 知識、が薄ければ 戸惑いが先立って]
…め、…っ、だ、めだ…っ、 そん な、と……ぁ、あ!
[小さな悲鳴のような声。――指は、奥へと飲み込まれる]
(20) 2010/03/05(Fri) 02時頃
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― 保健室 ― …そば、に、…――
[切なげな響きに、胸奥が痛むような心地がする。 傍に。さみしい。――傍にいて欲しいと願ったのは。 鈍った紫水晶の刃の指先で、頬に触れる。]
っ、――や、…ぁ、う
[未知の感覚に きつく眼を閉じ ひくり、と震え ドナルドのシャツをきつく握り締めて 荒く浅い呼吸を繰り返す。 眼の端に涙が滲んで、樹液と混じり溶けた。
それでも。開かれれば。無骨な指が触れれば。 樹液の所為か。触れ合う欲望の所為か。 声は、甘さを帯び始める。
脈打つ心臓が、もっと、もっとと速くなる。]
(37) 2010/03/05(Fri) 03時頃
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ふ、ぁ…
[絶え絶えの息。濃紺を見上げる。 ――傍に。耳の置くまで染むような声。 指と比べ物にならない熱と質量を奥へ感じれば、 表情に怯えを滲ませた。]
―― ッ、…め、そん、な、 む、り …ッドナ、…――あ、あぁ…!
[きつく、きつくきつく、シャツを、布を 縋るように握り締めた。 貫かれて、わけがわからなくなっても、 泣きそうな、濃紺が見えたから 手を、そっと触れて、口付けを した。 欲望が奥を穿てば、身体は跳ねて。 溶ける。 とける、とけて、――傍に。
甘さ、帯びた声が ドナルド、と 気を失う前に呼んだのは、彼に届いただろうか]
(38) 2010/03/05(Fri) 03時頃
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[―― 其処から先は、 セシルの あずかり知らぬところ。
閉じられた眸。 涙の痕は残っていたろうか。 指先を覆う柔さは溶けて。 また、傷つける紫水晶の刃に戻る。
――眼が覚めれば、ひとりだろう。 繁茂していた触手ももはや影はなく。 赤い髪の彼も姿が見えず
痛みにも 熱の残滓にも 構わず 彷徨う薄紫は]
…、 …――ドナルド…?
[*【姿を求めて――揺れていた。】*]
(39) 2010/03/05(Fri) 03時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 03時頃
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(いない)
(いない) (もう、いない)
――…、 いない?
[届く声に、ぽつりと呟く。 ジェレミーは、ピッパと一緒に行ってしまったという。
分かる。 分かってしまう。 賑やかな声がいない。 気難しげな声がいない。 ――が、 いない。]
(*35) 2010/03/05(Fri) 03時半頃
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…、―― ……何処へ。
[少しだけ遠い声で*呟く*]
(*36) 2010/03/05(Fri) 03時半頃
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―保健室― [かつん。
硬質の音が、した。 揺れて彷徨う薄紫の双眸が、 良く似た色の滅茶苦茶にひび割れたビー玉を映したのと
――――鐘がなるのは、同時。]
……チャイム…?何で、
[わすれられた、 とおいとおいひづけが 光射す校舎に訪れて 彼方の喧騒が近づいてくる。 ――おはよう。 ――おはよう。 誰かの声が、]
(51) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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―保健室― ……、…
[陽射しが、シーツのずれ落ちて覗いた肩を 白く浮き上がらせる。 窓の外を見やる。
明るい。 生徒が、登校してくる]
……どうなっ、て……
[声が少し掠れている。 喉に手をやれば触れた皮膚が薄く裂けた。]
…――――
[眉を寄せ、血のついた紫水晶の指先を見る。 終わってなど、いない。 なら、ここは]
(53) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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……ここは、…何処《いつ》なんだ…?
[―――遠くないところで、 聞き覚えのある少女の声を聞いた気がした。]
(54) 2010/03/05(Fri) 09時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 09時頃
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―保健室― [ビー玉を拾い上げ、握りしめた。 きしり、と少し体が痛む。 そこで気がつく。服を着ていない。]
…―― ッッ!!!!
[――囁き、吐息、触れる肌。 一気に記憶が鮮明に蘇った。 ひとりで紅くなり声にならない声を上げる。
視線が彷徨って行き着く先に、汚れてしまった服。 眼が泳ぐ。
まさかシーツお化け状態で この場を彷徨くわけにも行くまい。 背に腹は代えられぬとはこの事か。
水で大撒播に注いだ服に袖を通す。 ――まだ少し、甘い香りが残るような気がした。]
(60) 2010/03/05(Fri) 09時半頃
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―保健室→南棟1F廊下―
[思うところあり、両の手を包帯で巻いてみる。 不慣れながら巻いたその出来栄えは――*半凶*
生徒が居るなら教師も居るだろう。 (――しあわせに) 合間の囁きがふと過ぎった。 あれは、スティーブンだった、と。
職員室も騒がしくなる。 保健医が来ると面倒だ。 保健室の扉を開けて、視界に入ったひと、に 眼を見開く。]
…、 っ ケイト… 、!?
[――お下げが揺れたのが 見えた。>>@15]
(61) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 10時頃
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―保健室前― [確かに、それは ケイトだった。けれど]
…、――、ぁ
[向けられたのは、 薄紫 の、 眼。 それは、セシルの色によく似ている。 紅くない。 紅く ない。]
…おは、…よう。
[その在り様があまりに、普通で。 あの哀しげな顔をしていた少女に一瞬重ならない。
制服に一本のライン。 通り過ぎて行く生徒の制服にも。]
(62) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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っ、…わ、わらうな。
[――手が上手く使えないんだから仕方がない。 とは、飲み込んだ。 或いはもとより然程器用ではないのか。
手で手を隠すように、覆った。
明るい弾けるような笑い声。 遠い日常で聞いた、 シャッターを切るメアリー からかわれて怒ったオスカー 自分は、関わりを避けてきたけれど。 ――そうか、これはケイトの日常。
“生きていた”日付。]
(63) 2010/03/05(Fri) 10時頃
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――どう、 なって る。
(*41) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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― 保健室前 ― ……似てる。
[薄紫色。 こんなふうに見えていたんだろうか。手を覆い、隠すようにしながら。]
や…これは、
[怪我、ではなくて。]
……大丈夫だ。…――、卒業式?
[(もうすぐ卒業だったのに)]
ケイト、… 今日、…何日だ?
(64) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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誰が痴呆症だ…
[む、とした顔をしながらも 続いて口にされた日付に、息を飲む]
2月……25日……
[――異常な空間に巻き込まれた日 ――私立議事台高等学校生徒失踪事件 ――わたしの/(kate is dead)/殺された――日 (ここは、くらくて)(さみしい)]
や、…、いや、…行く、
[(「せんせ」)]
…、今日。気をつけろ、ケイト。 …おかしなところに、行ったら、だめだ。
[――無駄かもしれないと、わかっていても。そう謂わずにはおれなかった]
(65) 2010/03/05(Fri) 10時半頃
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――、…別に、変じゃ…
[――聞く筈も無い。ケイトは知らないのだ。 無邪気な笑みが、闇孕む嗤いに重ならない。
ああでも “ケイト=グリフィス”と呼んだ時の 笑いには、少し。]
……、
[薄紫色は、一度振り返って 見知らぬ人の群れの中 ――赤色を。濃紺を探して]
(67) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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To:Donaldo=Barbieri Subject:No title
どこにいる?
[――一言だけ。そんなメールを打った。 遅れてついて行く。――体の違和感は否めない。
ケイトのクラスは2-Bで、 そこにグロリアが、見知った者たちが居れば、 *この状況に戸惑ったような顔をするだろう*]
(68) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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――、… ああ。
(*43) 2010/03/05(Fri) 11時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 11時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 11時頃
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ケイトが いる。
いきてる。 [それは、適切な表現ではないかもしれないが]
(*44) 2010/03/05(Fri) 11時半頃
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……――此処は… 多分、
ケイトが 居た「過去」 だ
[受け入れられる、受け入れようとするのは。 侵食されて、在った筈の常識が蝕まれているせいか。]
…外、でたら 分かる。 制服が…違う。
(*46) 2010/03/05(Fri) 11時半頃
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[体の変化は 浸食は そのまま]
――… 3-Cの教室も、ない。
(*50) 2010/03/05(Fri) 12時頃
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…、二階建て…
…全然、違うな…
…俺、…ケイトとクラスメイト、みたいだ。
…「せんせ」見つかる、だろうか。
(*52) 2010/03/05(Fri) 12時頃
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奏者 セシルは、教室の席も
2010/03/05(Fri) 12時頃
奏者 セシルは、どうやら、窓際だった。
2010/03/05(Fri) 12時頃
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―3-B―
…、…
…… おはよう
[窓際の後ろの席。 なんとも、複雑な表情をして フィリップを見上げた。]
…C組が 無いんだ。
[ケイトの席は何処か。バーナバスの姿を視界の端に捉え、また1つ、瞬いた。]
(80) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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…そういうこと。だ。
[困ったような顔。]
……、用務員は 用務員のままなのか…?
[同じようなことを考えていたとは知る由もない。]
(*55) 2010/03/05(Fri) 12時半頃
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