194 花籠遊里
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 02時半頃
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── 東雲の頃 ──
[ベルさまとの閨、その『蝶』が飛び去ってしまわれて 後片付けをと動き出せるようになるまで 丸窓を見上げていた頃にございます。
花主さまのお気配は、淀んだ空気にてすぐにわかるのでございました。
宵闇色をした長いお髪が少し何かで焼けておられるようでした。 僕は着物を纏い直して、花主さまへと正座し 彼の歪んだお言葉を、今日も耳にするのです。]
(*0) 2014/09/17(Wed) 02時半頃
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[慈しみに満ちた、歪な言の葉>>1:*57 僕はこれをもう幾歳聴いてきたことでしょう。
愛でるだなどと、しもしない癖に。 愛しいだなんて、思いもしない癖に。
本当のところなど、どうかは判りませんが 僕はいつも、そう思っておりました。
花吹雪のように舞い散るは>>1:*59 今宵の僕につけられた値でしょう。 幾らのものであったのかなんて、知ろうとも思いませんでした。
ただ、見下す花主さまの足元。 落ちた花弁を数枚手に取り、恭しく頭を下げたのでございます。]
(*1) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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花主さま。 櫻にこの対価で、花の苗を与えては下さらないでしょうか。
庭に、秋を迎えたいのです。
[花の苗を与えて頂くには数枚で事足りるでしょう。 それ以外はいりませんと、僕は足元に跪きます。 膝を揃え、内股を『蝶』の残り香に染めたまま。 頭を地につけ指をつけ、願い請いました。
其の姿はきっと他の『花』たちも この地下牢で幾度か目にする、東雲の光景だったでしょう*]
(*2) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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── 中庭 ──
[宵に染まる空の下、硝子に阻まれた箱庭の中。 射干玉の眸と同じ髪と、櫻色のリボンを揺らして 僕は中庭におりました。 手には一回り大きな軍手を。 錆びて欠けたスコップに、差し口の曲がった如雨露。 そして花の苗と共に、あちらこちらを行ったり来たり。 額には少し汗をかくほど、ちょこまかと 動き回っているのでございます。]
苗、頂けてよかった。
[自然と頬が綻びます。 贅沢などそれほど沢山とは出来ぬ身です。 こうして苗を買い与えてくださる事には とても感謝しているのです。]
(4) 2014/09/17(Wed) 03時頃
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[僕はきっと、昼頃から中庭に居たでしょう。 あっちにはアイビーゼラニウムを。 こっちにはサンタビリアを。 奥にはカーネーションを。 白、ピンク、オレンジと秋に似つかわしい色合いを添えていきます。 ある『花』に告げられた事も知らず>>3]
……貴重なものは、さすがに無理ですよね。
[困り眉で、手前には代わりのコスモスを植えていきます。 中庭で草花に囲まれて、小さな僕がしゃがんでいると 宵に紛れても見えるのは、櫻色のリボンだけでしょう**]
(5) 2014/09/17(Wed) 03時半頃
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[この世には、ちょこれいとの匂いのする花があるのだそうです。 その色を、その香を、知りたかったのですが どうやら手に入らなかったらしく 置いてあったのは、似た色の オレンジ色をした秋桜でした。]
…────。
[細く、少し長い息を吐き。 僕は中庭で、秋をお迎えする準備をしていたのでございます**]
(*8) 2014/09/17(Wed) 03時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 03時半頃
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[昨晩より欠けた月が秋の夜空に浮かんでおりました。 不意に見上げれば、額より頬を伝い落ちる汗が ふわふわに仕立てた土の上に、はたりと音を立てて落ちました。 大きな軍手で、浮かぶ汗を拭います。 頬が土で汚れてしまいましたが、また後でお顔を洗うことにいたしましょう。
秋の櫻、橙の隣へと薄紅色を並べて。 無意識にもふっと、笑みをこぼしていたのでございます。]
(8) 2014/09/17(Wed) 12時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 12時半頃
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[今宵はどんな蝶が、誘われてやってくるのでしょう。 ベルさまは来てくださるでしょうか。 昨夜の誠が、もうすでに形を変えていようとも。 僕はそのお顔を見ればきっと、ベルさまと名を呼んで手を振りお迎えするでしょう。
暫しの考え事は続きます。 その間も僕は黙々と、中庭の花壇を秋の色に移し変えていくのでありました。]
(11) 2014/09/17(Wed) 13時頃
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[どちらからか、声がしたように思います。 それはどちらが先でしたでしょうか>>10>>12 硝子の向こうに黒と金のニ蝶を見つけ 僕はそちらの方へと足を向けました。]
ベルさま、こんばんは。 あなたさまも…お目にかかるのは初めてではありませんね、こんばんは。
[微笑み絶やさず、僕はお二方に挨拶を告げます。 そして昨夜、朽ちた花から採っておいた花の種を数粒 そっとベルさまへとお渡ししました。]
次にお逢いしたとき、ベルさまにお渡ししようと思っていたのです。 こんなにすぐに逢えるなんて。
[花の種は『光輝』という意味を持つ夏の花。 日に向かう姿は夏にありふれた、けれどどれも美しく咲くもののひとつでありましょう。]
(13) 2014/09/17(Wed) 13時半頃
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僕は櫻子と申します。 昨夜も中庭でお姿を拝見したのですが…
[その時は月明かりの下、映える銀糸と共にでありました。 あの晩は亀吉さんをお買いになられたのでしょうか?]
お花が、お好きなのですか?
[『花』ではなく、花のつもりでの言葉です。 中庭で二度もお見受けしましたので、お花が好きなのでしょうかと 小首を傾げて訪ねてみたのでございます。]
(14) 2014/09/17(Wed) 14時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 14時半頃
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はい、櫻の子と書いて「おうじ」と読みます。
[傍によると、片方の『蝶』は僕の名前を口にしました>>15 そのあと直ぐにベルさまへと種を渡していたのですが 眉尻がお下がりになられたことには、気付くことが出来ませんでした。
向き直り、問う声に返るのは 小さく動くだけの唇が放つ声でありました>>16]
(24) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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月、ですか……──ふふっ。
[僕は思わず、袖で口許を多います。 銀花にお誘われになった『蝶』なのでしょう。
長らく此処に在る身です。 『花』に魅せられた『蝶』も、幾度となく見てまいりました。 目の前の彼がそうかは知れませんが 「花より月が」と答える姿に、微笑ましい笑みが零れたのです。]
ペティンガーさま。
[名をお聞かせ頂けたなら、その微笑を見上げます。 『蝶』同士、ご挨拶なさるのならば 『花』は『花』らしく口を噤んでいることでしょう。]
(25) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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[お二方の握手を見守っていれば>>17 次にはこちらに向いて下さったベルさまの手に 種を預けることを許されました。
涙のような雫型、不規則に入った縦縞。]
はい。 向日葵の花の種でございます。 少し前まで、大きな花を咲かせていたのです。
僕が育てたんですよ?
[少し自慢げに、僕は笑顔でお答えします。 和やかで、柔らかな『しあわせ』を 確かに今日も、僕は感じていたのでございます。]
(26) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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はい。 今宵も佳い『花』と出逢えるとよいですね。
[『蝶』は移ろい行くもの。 引き留める手も術も、『花』にはないのでございます。
ベルさまが廓の中へと戻るのをみつめながら>>23 『花』たる櫻は、微笑みを携え 恭しく少し頭を下げて見送るのでありました。]
(27) 2014/09/17(Wed) 19時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 19時半頃
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本当は咲いたものをお渡しできればよかったのですけど。
[季節の移ろいに枯れた花を渡すわけにはいきません。 花は咲き、咲けば散ります。 散った花を渡すわけには、いかないのでございます。]
太陽の花、ベルさまみたいでしょう?
[昔の事など僕に知れるはずもありませんでしたが、僕は過去の御方と同じように ベルさまを太陽のような方だと喩えました。 こんなにも朗らかに笑い、美しく、そして情熱的に照らすことができる方なのですから。]
花は愛でれば、美しく咲くのですよ。
[そう、告げる言葉には他の意味が含まれたように感じられたでしょうか。 僕は、それを思って口にしたわけではありません。 ですがどこかに、そんな思いがあったのかも、知れません。
去り行く背に、僕は微笑んだのでございました。]
(39) 2014/09/17(Wed) 20時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 21時頃
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[『蝶』が二つ、話し合う様を見るのは櫻の微笑みでした>>42 お喋りされているのは、羨ましく思うばかり。 外という世界を知らず、夜にしか咲かぬ『花』には お喋りをするという何気ない刻が、それはそれは 楽しく、嬉しいものに思えていたからにございます。
ベルさまと僕とのお話も終えた頃、ペティンガーさまからお声がかかりました。 「なんで笑ったんだい」>>43 その問いに、失礼なことをしてしまったと 少し眉尻を下げるのです。]
申し訳ありません。 昨夜ここで、銀花と戯れるあなたさまをお見かけしましたので。
亀吉さんのことが、お気に召されたのだなって。
[書物に見る、絵画のような光景でした。 昨夜見た光景を思い返しては、微笑ましく思ったのです。]
(51) 2014/09/17(Wed) 21時半頃
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[さわさわと、肌寒さをつれた秋風がそよいでいます>>44 中庭に植えられた秋も、その身を揺らしていることでしょう。
眩い色彩とはまた違う、中庭の花たち。 誰も気付かないでしょう。 その花々に篭められた意味も。 寄り添いあう色の意味も。
或る色ばかりが増えた、そのわけも。
僕でさえ自覚などしていないのですから。 きっと誰にも、わからないでしょう。
胸の裡、呪詛が>>19通り過ぎることも いまはまだ、ありません。]
(56) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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……藤之助さん?
[そよぐ秋風に射干玉の糸は幾らか弄ばれ、櫻色のリボンが揺らぎます。 髪を軍手で押さえるようにしていれば 窓の向こう、見える人影があったでしょう>>58
『蝶』の前ではありましたが 昨日の宵と変わらず、僕は少しだけ声を大きくいたします。]
とうのすけさーんっ。
[気付いてくださるでしょうか。 じいっと射干玉を向けては見るのですが どこかそのお姿は寂しそうにさえ感じられるのです。]
(60) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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[丁度、声をかけた頃にございます。 時折目にする、小奇麗な『蝶』が藤の花へと話しかけておられました>>59]
わっ!
[僕の呼び声と、『蝶』からのお誘いに 藤之助さんが戸惑われてはいけないと思い 僕は咄嗟に、ペティンガーさまの後ろに回り この小さな姿を、隠したのでございます。]
(62) 2014/09/17(Wed) 22時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/17(Wed) 22時半頃
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[僕がペティンガーさまに隠れてしまう前のことです。 銀花と喩えましたその『花』のお話に なにやら思うところがありましたようでございます。
続けました言葉に、うろたえる姿までお見せになって>>68 僕は失礼にも、もう一度微笑んでしまうところでありました。]
お判りやすい、御方ですね?
[軍手で口を隠し、耐えられぬ笑みを隠しました。 傲慢で高慢な、けれどとても判りにくい彼の『蝶』とは全然違う御方だと 庭を泳ぐ視線を確かめながら、思っていたのでございます。]
(75) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[庭の花々を眺めていらっしゃった ペティンガーさまの唇が紡がれた言葉は 随分とお低く、なにか負の感情を含むもののようにさえ思えました>>69
ですが、その後続いた声と 判りやすいと喩えました、先の彼の態度をもって 僕は曖昧では在りますが その意味を薄っすらと、理解したのでございます。]
ベルさまは昨夜、僕をお買いになられましたから。 そんな風に見えるのかも、知れません。
[情事交わればこそ、そして甘過ぎるほどの蜜に毒に 二人して溺れた昨夜があるからこそ 他者にはそんな風に見えていたのかも知れません。]
(76) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[「花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。」
その問いには、はいとお答えするべきなのでしょうか。 それとも、いいえとお答えするべきなのでしょうか。
ふっと、脳裏を呪詛が駆け巡っていきました。
何もお答えすることが出来ず。 何をお答えしたいのかもわからず。 答えることから逃げるように、窓辺に視線をそらしたからでしょう。 その時に、藤之助さんと『蝶』を見つけたのでございます。]
(79) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
[それは『愛』を知り、そして亡くなった。 僕を育ててくださった、丁という『花』の言葉でした。]
(*27) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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櫻子は、藤之助さんに見つかってないかと、そろり顔を出しました。
2014/09/17(Wed) 23時頃
櫻子は、ヘクターさまのような色の花を射干玉に映しております。
2014/09/17(Wed) 23時頃
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[そう、とペティンガーさまの背から顔を出します。 顔を傾けたような姿勢では、櫻色のリボンがゆらゆらと 風に揺れていたことでしょう。
藤之助さんは、白き『蝶』に抱き寄せられ 手を振らされているようでした>>72
けれどお嫌そうな表情ではありません>>77
不思議な光景に困惑しつつも 大きな軍手をはめた手を、おずおずと振ってみるのでございます。]
とっ。 申し訳ありません、御召し物は汚れませんでしたかっ?
[少しして、土で汚れた身体を近づけていたのだと気付きました。 慌ててペティンガーさまから離れましたが お召し物を汚してなど居なかったでしょうか。]
(80) 2014/09/17(Wed) 23時頃
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[お召し物が汚れていらっしゃるようでしたら 申し訳ございませんと謝って、その土汚れを払いましょう。 大丈夫でしたら、ほっと胸を撫で下ろすのでございます。
白き『蝶』と藤の『花』は、どうやら睦まじく 今宵の品定めであるならこれ以上の邪魔はなりません。 視線を送ることは控え、代わりに射干玉が宿したのは 秋の色をした秋櫻の一輪でありました。]
ペティンガーさま。 …先程の、ことですけれど。
[僕はゆるりと唇を開きます。 しかし言葉を紡ぎ終えるまで、顔は俯いておりました。 眸と同じ射干玉の髪は、表情を隠してくれていたと そうであって欲しいと、僕は願っておりました。]
(100) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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『花』と『蝶』が寄り添えるのは 籠の中、夜の夢だけに、ございます。
理由は様々ではありますが 僕たちは、此処にしか咲けぬ『花』。
理由は様々でありましょうが あなたさまがたは、花々を移ろう『蝶』。
『特別』などなってはならず。 『特別』などつくってはならず。
全て、す べて───……
[どうしてでしょう、言葉が震えてしまうのは。 きっと秋風が冷たすぎるからで、ございます。]
(103) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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……───ゆめ、ものがたりに、 ございます。
(104) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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好意を持つことなど許されません。 悪意を持つことさえ許されません。
本気になっては、なりません。
甘い夢も、苦い夢も。 愛の囁きも、 ……意地、悪な …囁きも
この籠の中で起こる全て
夢物語なのでございます。
[酷く声が弱く掠れた部分がありました。 謂い終わった後、僕は一度だけ眸を伏せました。 長い睫毛が『蝶』と『花』の代わりに その身を寄り添わせたのでございます。]
(106) 2014/09/18(Thu) 00時半頃
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[僕は誰に言い聞かせているのでしょう。
傍にいる『蝶』に? 傍に来ぬ『蝶』に?
………咲くことを拒む『櫻』に?]
(*28) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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[中庭彩るは秋の色。 夕焼けのような橙色。
秋に咲く櫻。
自覚してしまう前に、眸を伏せましょう。 僕はこの廓に咲いた『花』。 散った『丁』の教えの元に。
微笑み絶やさず色香を放つ、『花』の一輪であるために。]
(*29) 2014/09/18(Thu) 01時頃
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