3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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…、ケイトはここで殺された。 ……――遺体は隠さないといけない。
…壁に…、
[想像するだに、陰湿な隠蔽。 眉を寄せた。]
…土の中でも、…壁の中でも…
きっと くらくて、…つめたい、だろうな。
どこにいるか、分からなくて
(269) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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─小ホール─
[次々と振るわれる闇の脚>>267。 左腕の熱でそれを焼き払う。 体力の消耗は激しいが、屈するつもりはなかった]
……は、なら、こっちだって何度でも言ってやらぁ。 絶対、護る、諦め、ねぇ。
[屈する事が簡単だからこそ、焔は抗おうと]
……影を焼いても、意味、ねぇ、なら……。
[呟いて、ゆらり、立ち上がる。 ならば、本体を狙えばいい、と。 直球の思考は、そこへと行き着いた]
(270) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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[鳶色の髪が溶ける。
ひらひらと飛んでいった蒼い蝶が鮮やかに飛んでいく。
闇に、ディーンに抱き寄せられ
小さく頷いた。]
行きたいよ、……生きたかったよ。
貴方と、ディーさんと
[見上げれば葡萄色はまだそこにあるだろうか。
双眸でそれを愛おしく見上げて]
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−小ホール− [>>263返って来るミッシェルの言葉、肩を竦めて息を吐く。]
御転婆娘だな。
[御転婆のように思えた少女の方が余程大人しく死んだ。 うっかり手を出すと言う言葉に、闇 が蠢いて彼女の手を掴む。 それは 人 の左腕の形。]
大人しく見てなって、……顔色悪いよ?
[にたり、嗤って。邪魔はさせないと、阻む。けれど、気付いて、居ない。 >>257担任教師の彼女の、蜘蛛越しに立つ姿が、無防備なことを。]
そ?
[最初から、全滅するしか。 こちらには確約された 死 があったけれど。]
ま、仕方ねーやな。
(271) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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−小ホール−
[泣いてない、そう言って背中を見せるグロリア。 オスカーに次々と攻撃を繰り出してー。]
(…私にはどうすることができないのだろうか? 何か、何か武器になるもの…)
[闇に包まれた小ホールを見渡している。]
(272) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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― 現代/北棟東階段 ―
って聴いたぜ? 俺も、あんまり詳しくしらねぇけど。
[伝統の言葉に、若干首を傾げて言う。 キャロライナに聴いたのは、そこまでで。]
どっちかっつーたら、土の中かねぇ。 壁なら、改修工事やった時に見つかりそうなもんだぜ?
掘り返される危険性が少ないとこつーたら。 あ〜……―――
[一番に思い浮かぶのは、伝説の木。]
いやいやいやいや……――― でもなぁ、まさかなぁ
[相手に合わせるように、眉間に皺を寄せて、ブツブツと呟く。]
(273) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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― 北棟東階段 ― ――… さみしい。
[――謂ってから、暫し、壁を見。 小ホールでの、命の遣り取りを 遠く 赤い声 の 欠片で聞いて。]
…、…探そう
[少女のわらいごえが 闇に染む。 壁に背を向け歩き始める前、 不意に、ドナルドの左手に手を伸ばす。 互いに鉱石の手。傷つきはしないか。
その 手、を取れるならとって
――欠けたその断面に、口付ける]
(274) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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奏者 セシルは、問題児 ドナルドの表情は、眼を閉じていたのできっとよく見えなかった。
2010/03/08(Mon) 00時半頃
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―小ホール―
――そんなふらふらになって、何言ってるの? 君はここで送られるんだから、無理なの
[ゆら、と焔がたちあがる、 熱気にゆらぐ空気、真夏の陽炎のよう。 それはふと懐かしい記憶をよぎらせて、笑みが零れた]
大丈夫、優しく咬んであげるわ…
[長く伸びた影の先端から、 蜘蛛もゆるりと立ち上がった。
十の眼の全てが彼に向く。 その肉に牙を沈めようと影は獲物を襲う。
女はただそれを見つめている。 一瞬だけ、遠く夢見るような瞳で――]
(275) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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嗚呼、君と…ともに生きて行けたら…。
[叶う事のなかった願い。思う程に痛む胸。
伏せた葡萄色の瞳が揺れる。]
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―小ホール―
誰かさん、程じゃないけど、 おしとやかって性に会わなくて
[居なくなった一人、そう言った人が居た。 掴まれた腕は軋み、骨にひびの入る音がして。
袖から何かがカツンと床に落ちる]
あんたには、負けると思うけど。
[相手を睨みながら、蜘蛛の彼女の様子には気付き]
……マーゴ、拾って!
[>>272左袖の中から落ちた、 誰かの遺品のナイフを彼女の足元へと蹴り飛ばした]
(276) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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―北棟東階段― [――さて 何故そんなことをしたのか。 自分にも不可解で
キャロライナの似姿が(キャロライナが) 謂った言葉に感じた 胸を引っ掻くような 感覚の所為、だったかもしれない。
鋭いそれは、唇を傷つけたかもしれないがお構いなしで 手を離し 一度見て 眼を逸らし そのまま離れて歩いていこうとする]
…、心当たりがある のか
[まさかなぁ、の言葉に、そんな風に答えつつ。]
(277) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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−小ホール−
[視界の端にステージの隅に置かれた譜面台が目に入った。 転がる死体をものともせずに駆け寄って、手にする。
これで止めがさせるとも思えない。 それでも、ほんの一瞬でも隙を作ることができれば。
即座に引き返し、譜面台を振り上げると、 オスカーへと迫るグロリアの背中に渾身の力で叩きつけようと、]
(278) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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─小ホール─
……ふらふらだろうと、なんだろうと。
[左手を一度、ポケットに入れて、ビー玉を握り締める]
オレは、まだ、死んでねぇもん。
[その温もりを確かめてから、一歩、前へ]
……つーか、それ、全然大丈夫じゃない。
[零れた笑み>>275。前から思ってたことがふと過ぎる。 笑うと、やさしい。けれど、今は、それは押しこめる。 瞳が見据えるのは、蜘蛛の動き。向けられる十の眼を睨み返しつつ]
……つーか、この蜘蛛、うっとおしいから!
[言いながら、襲い掛かるそれへと左の拳を叩き込む。 牙を避ける事はほとんど考えていなかったから、同時、右の肩には痛みと──闇の、感触(01)]
(279) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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――…ッ、
[>>278 ただ護られるだけの少女が、 背後に迫っていたなどとは思わなくて。
風と気配、反応は少し遅れる、 それでも反射的に肩越しに、振り返った。]
…あなた、
[目を見張る。 あの焔は 既に 視界の中には いない]
(280) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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― 北棟東階段 ―
セシル……―――?
[ドナルドの呟きが止まる。
―――……さみしい
その気持ちが、彼か彼女の代弁かが分からなくて。]
セシ…ル……――――?
[濃紺を見開く。取られた左手。 鉱石と鉱石。それは傷つけ合わないか。 ただ、違う意味で、零れ落ちている、青玉の指先。 その断面に、寄る唇。]
(281) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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莫迦っ、お前、唇が切れて……――――
[そのまま離れて行こうとする肩を、右手で捉えようと。 振り向くなら、どこか泣き出しそうな濃紺が見える筈で。
―――……嗚呼、叶うなら、滲む血に、優しく唇を寄せるか。]
(282) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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−小ホール− [>>276腕の軋みは 闇 を通して伝わる。 千切ってやろうか、と思いながら。 負けるといわれれば、口元を歪めるだけ。]
この…… もう少し大人しくしてろ!
[落ちたナイフを蹴り飛ばすのに 彼女を掴んだ手の 闇 が強まる。 振り向いて見えたのは ―― >>278ナイフは足元を滑って行ったか、黒髪の少女は譜面台を振り上げて。]
…… センセ!!!
[呼ぶ けれど。 少女に気取られた 彼女 の 今は背面から >>279オスカーが見え ミッシェルを掴んでいたのとは違う、腕 止まっていた 闇 の鳥を彼へ向けて――]*
(283) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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オ、オスカー君は私が護るんだからっ!
[グロリアが振り返ったのと、 自分が譜面台を振り下ろしたのは、ほぼ同時だったか。 少しでもダメージを与えることはできただろうか?
与えることができても、かわされたとしても、 譜面台は取り落としてしまうだろう。 勢いあまって、ホールの床に崩れ落ちて、]
…!?
[ミッシェルの放ったナイフ>>276が体に当たれば、 まだ震えの残る手で、鞘を掴んでグロリアへと向き直った。]
(284) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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あは、やっだ……ちょっと泣けてくる。
ごめん。ディーさんといられれば私は
[決めるのはあなた。
かつての友人は、己に向けてそう言った。
決めたのは、私。
伏せられた葡萄色にそっと手を伸ばす。
僅かに闇色に染まった指先は頬を滑る。]
大丈夫だよ、一緒だもの。
[闇を微かに蹴って、ディーンの唇に己の唇を添わせた。]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/08(Mon) 00時半頃
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[腰は立たないまま、 ナイフを握る手は震えが止まらないままで、 とても動ける状態ではなかったけど、それでも、
気丈に、グロリアを睨みつけた。]
(285) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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………ぁ、……
――…え
[ 振り返る ゆらめく焔と 少女のふるえる白銀と、 その身を貫いたのは どちらだった だろう か ]
(286) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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[触れる唇は、甘く甘く。
いとおしくて、いとおしくて、
このまま全てを奪いたくなる。
染めて染め替えて、ひとつに…。]
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せんせ…
「せんせ」
(@79) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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― 北棟東階段→1F ―
… 何、
――っ、…!?
[肩を捕らえられ振り向けば、 近づく濃紺に薄紫の双眸を見開いた。 ――泣き出しそうな色に気をとられ
触れる]
…、――っ !
[唇が離れたなら、紅くなって後ずさる]
(287) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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−小ホール−
[みしりと音を立て、掴まれていた腕が半ばから握りつぶされた ひしゃげたそれは今度こそ二度と機能を取り戻せないだろう]
あれごめん、手じゃ、なくて、足が出ちゃったみたい。
[向こう側へ注意をやった相手が闇を飛ばすなら、 それも伝えたかったけれど。
もう、叫ぶだけの余力は尽きて。]
(288) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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─小ホール─
[>>284護るんだから──聞こえた声。 いつも、後ろに庇って護っていた少女の言葉。 場違いなのに、嬉しくて、だから。 闇の牙の痛みにも、耐えられた]
……っ……くっ……。
[腕に伝わる衝撃。 肩がもつのか、なんて考えは、浮かばない。 ただ、思うのは、護る、と、諦めない、という言葉だけ。
闇の鳥が迫る>>283のが、視界を掠める──けれど。 先を求める焔は、止まらない]
(289) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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―北棟東階段―
――…、ぇ
[動揺に揺れていた薄紫が]
[――一瞬 大きく見開かれ]
(290) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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……ッ……
……ぁ
[ 痛みのない 身体 受けた衝撃に ただ 呻いて ] [ 視界が低くなっていくのを 不思議に感じていた ]
(291) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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… ――
[先生。 声にならず そう、動いた]
(292) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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――…ごめん
フィリップ君、ごめん……
[全てを救う御手などないのなら、 ただ一筋の糸だけでも差し伸べたかった。
―――ふかい やみ の中へ ]
(293) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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理事長の孫 グロリアは、飼育委員 フィリップへと くず折れる 手を 差し伸べて (02)
2010/03/08(Mon) 01時頃
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