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ふふ、次からは最初からザルにお米を入れて洗いましょう
そうしたら、移し替えなくてもいいですから
[米をこぼしてしまった彼女にそう言って。
水の量はここを見るんですよ、と指差しながら。]
簡単に見えるのは、毎日やっているからですよ
最初はゆっくりでいいんです
はじめは時間をかけて、ゆっくりと
それを繰り返して行けば、だんだん早く、簡単になる
そういうものですよ、なんでもね
[それでも美味しいと言ってくれるから。
微笑みながら、席について。
自分も朝ごはんを始めよう。]
楽しみ。
梨月のご飯、美味しいからすき。
[運ぶのは手伝おうと、席を立つ。
小さな呟きは上手く聞き取れなかったけれど
俯いて反論をしない彼女に、益々照れくさくなる]
……、今は、
まだ始まったばかりで、大きなことは言えないけど
―――必ず梨月を、幸せにする。
[仕事も今のエアコンも買えないようなものじゃなくて
ちゃんとスーツを着て働こう。
会える時間は短くなるかもしれないけれど
一緒の時間に彼女に不自由をさせたくない。
ちゃんと将来を見据える、男の顔。
但し前髪で隠れて見えない。]
わたしは今も幸せだよ!
[えへん、と薄い胸板を張る。
盛り付けの終わった皿を渉に手渡しながら]
手伝ってくれてるから、早く食べられるし、ピザトーストのチーズは零れずに済んだし。
[向かいあって座る。
彼の決意の目は見えないが、目の辺りを見て微笑んだ。]
目の前に渉がいて。
好きだなぁって思えて。
幸せにしたいって思えて。
本当に幸せ!
わたしが君に幸せを教えてあげるよ。
毎日横で、いっぱい幸せって言ってあげる。
一緒に、もっともっと幸せになろうね。
ん。そっか。
僕もしあわせ。
[へらっと口元に笑みを浮かべて
料理を盛り付けた皿を運ぶ、
向かい合って座った]
――梨月。ありがとう。
[名前を呼んでくれることが嬉しいから
君の名前を呼ぼう。
こうしていてくれることが嬉しいから
ありがとうって何度でも伝えたい。]
幸せに……
[幸せな食卓、自分のために作ってくれた料理。
久しく感じる、愛情に――
はらりと、涙が一筋落ちる。]
あ、ぁぇ、ごめん、なんで……僕。
[頬を擦って、それから両手を合わせる。]
なんでもないよ、いただきます!
[ピザトーストを咥える。
生地の仄かな甘さがじんわり舌に広がって
美味しくて―――ぽろぽろと涙がでる。]
[唐突に、ホロリと頬を伝う涙。
その理由が分からなくて、首を傾げて_____淋しいのかもしれないと認識して。
涙は中々止まらないのにも関わらず。だんだん、何故かおかしさがこみ上げてきた。]
………誰かがいて欲しいなんて思える程に、僕は出来た人間じゃないだろ。
[何度か、それを呟けば。
突然襲う「発作」は収まっていくが。
再び感じた、自らの卑小さ。
他人の幸せを妬んでいるのかもしれないという怖さ。
羨ましがっているのだろうと認識することによる、悲しみ。
僕も幸せになれと、誰かは言ってくれたけれど。
中々、分からない]
メモを貼った。
うん、分かった。
教えてくれてありがと、みっちゃん。
[頬にキスをして、お箸などを用意して。]
栗栖も、お掃除なら得意なんだけどなぁ。
でも、明日は栗栖が朝ごはん、作るね。
[にこりと微笑み、手を合わせて。
頂きます。
お味噌汁を美味しそうにすすりつつ。]
ね、みっちゃん。
今日、少し出掛けてみたいな。
どこか出掛けるのに良いところ、あるかな?
[なんて、楽しそうに聴いてみた。]
メモを貼った。
メモを貼った。
どーいたしまして!
[朝食の用意の事と解釈して、にっと口角を上げた。
手を合わせて食べ始める眼前に、泣き顔。
暫くじっと見つめて――微笑んだ。]
なんでもなく、ないよ。
「幸せ」でしょ?
[涙の伝う頬を指差して、にっこり。]
なら、お掃除お願いしましょうかね
得意な事を分担してやるのも、いいことですから
[用意して貰った箸を使って。
頂きます、今日の朝ごはん。]
よろしくお願いします
君の味を、味わってみたいですから
[お漬物がないな、明日は用意しておこう。
そんな事を考えながら、彼女の問いを聞いて。]
そうですね
映画もいいですが、今何を上映しているかわからないし
水着なんかがあれば、プールにもいけますけどね
うん。そう。
幸せで―――
[へへ、と照れくさそうに泣きながら笑って
指で涙を拭い]
僕にはもったいないような気すらして、
夢みたいで、嬉しくて嬉しくて。
梨月が幸せをたくさんくれる。
梨月を見てると、梨月が幸せだと
僕もすごくしあわせだよ。
だからね。"いてくれてありがとう"。
かわいい。
[口をついて出る、「愛しい」と同義の言葉。]
今までわたしが幸せだったのは、育ててくれた親や、傍にいてくれた友達のおかげ。
今わたしが幸せなのは、渉がいてくれるからだよ。
わたしがいて良かったって思ってくれる渉のおかげで、わたしは今までよりずっとおっきな幸せに気づけたんだよ。
だからね。
わたしからも、"いてくれて、ありがとう"!
……乾杯、する?
[コーヒーカップを掲げた。]
えへへー、この前に一緒に見てたの、買ってあるよ。
じゃあプールいこうっか。
あ、ご飯の後片付けは栗栖がやるよ。
みっちゃんがシャワーしてる間にやっておくね。
[栗栖は、とても楽しみなようで。
食べながら、久々にだし泳げるかな、なんて。]
お、それは楽しみですね
では、プールにしましょうか
[片付けをやってくれると言うので。
お言葉に甘える事にして。
食事を終えれば、ごちそうさまと手を合わせてから。
シャワーに行くことにした。]
【人】 ろくでなし リー
(5) 2014/07/21(Mon) 20時頃 |
[思い出すのは「施設」での光景。
同じ学年の子がいなかった僕には、「お兄ちゃん」や「弟」。「お姉ちゃん」や「妹」は……まぁ、いたけれど。
横の繋がりなんてものは無かった。
友達について弟に相談されても、分かるはずがないし。
同じ学年の友達が欲しいと、兄に相談なんて出来なかった。
僕はいつも、顔に笑みをたたえて。
敵を作らないように、出来るだけ争わずに済むように。
そうやって生きてきたつもりだったから。
だから、何も持ち得ない。]
メモを貼った。
【人】 白銀∴秘星 マユミ――夜・自室―― (6) 2014/07/21(Mon) 22時頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ[目標が簡単に見つかるのならば (7) 2014/07/21(Mon) 22時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ
(8) 2014/07/21(Mon) 22時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ
(9) 2014/07/21(Mon) 22時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ
(10) 2014/07/21(Mon) 22時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ――夜・廊下―― (12) 2014/07/21(Mon) 22時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミ――夜・玄関―― (13) 2014/07/21(Mon) 23時頃 |
[中学の時に、1人だけ付き合っていた女の子がいた。
後輩で、僕の雰囲気に惹かれたのだと言った。
幾つかの話をした。両親の話や家の話は…躱していたけれど。
傷をつけないように。笑えるように。僕としてはそう思っていた。
少しずつ、僕はバイトが。彼女は部活が忙しくなれば。携帯さえ持っていない僕との交流は、自然と薄いものになって。
気がつけば何事もなかったかのように、僕は中学を卒業していた。
同じ学年の中では「施設」にいることは秘密裏に流れていたから。
それはそれで色々なことはあったけれど。それは言っても仕方はない。思い出したくもないけれど。]
[後片付けをしながら、ご機嫌の鼻唄を歌って。
夏らしいワンピースに着替えて、お化粧もすれば。
あとはみっちゃんの用意を待つだけ――。]
……、
[――になって、栗栖は鼻唄をやめて。
楽しそうな様子は、急に静かになった。]
メモを貼った。
可愛いって、言葉も
むず痒いけど、嬉しいな。
[幸せの意味。幸せの理由。
彼女の瞳に自分が映ることだけが、ただただ嬉しい。]
――君と出逢えて、本当に、嬉しい。
うん。乾杯しよう!
[コーヒーカップを掲げて]
梨月。
"大好きだよ。"
[乾杯の音頭なんて思いつかなかったから
素直なありのままの想いを口にして
カップを、かつんと触れ合わせた。]
[そう言えば、と呟いて。僕は再び掲示板を開く。
映った言葉
ドキリとする。
僕は最初の段階から、彼女に嘘をついているというのに。
会いたいと、彼女は発言している。
僕は僕で、言わなくてはならない事がある筈だ。尋ねなくてはならない言葉がある筈だ。
けじめを付ける、必要がある。
此処を、離れることが正式に決まってしまえば。直接の声を伝える事など出来ないのだから。]
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