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― 「人間サマ」パープル ―
……嘔吐はしていない。 卵とケチャップとドレッシングが混ざっているだけだが …ドレッシングを混ぜたらいけなかったか。
[ 差し出したそれ>>21を手元に戻し、見当違いの納得。 突き上げた膝>>66で、飛び上がるように踊った食器が 再び静けさを取り戻すのを見守った後 男は再びちぐはぐな両眼を彼へと向けた。]
両方の目を合わせるのは、疲れるんだ。 とても集中しないと出来ない。
お見せ出来なくて残念だよ。
[ 曲がった目を指先でぐ、と拡げ、薄く笑う。]
(73) 2016/04/07(Thu) 22時頃
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[ 「人間サマと話す時は」と云うのだから>>66 彼は人間以外とも会話をするのだろうか と、男の興味は惹かれたが 自分が人間扱いされていないという点に気付いていない。
人間は犬でもなければパンでも無いとしか考えられぬ男は そういった思考が、理解できていなかった。
ただ、彼が不機嫌だというのは理解できる。 皿のものが不要だと言われていることも。 ]
…仕事の最中に腹が鳴らないといいな。
[ それだけ残して、ブルーへと向き直ったのだった。
寂しい頭髪>>29に笑い声が挟まれば>>67 機嫌も直ったかと、 またひとつ見当違いの納得を増やしている。*]
(74) 2016/04/07(Thu) 22時頃
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そいつは頼もしいじゃねえの 汚ぇオレンジジュース垂らして真っ先に死にな。 Mr.ORANGEは勇敢で無鉄砲な男だった――って 公衆便所に書いてやるよ
無価値なテメェの命が、ガキどもの英雄になる
[ シロップの甘さをCokeの甘さで喉奥へと運び、一足早くオレンジのために胸元で十字を切った。間もなく、レッドの手元からこぼれる爪のクズにみまわれたオレンジのために、ふたつめの十字も描く。
ピンクも巻き添えにしての騒動には我関せず、男はズゾゾとCokeを吸い上げ食事を続ける。不潔を気にする繊細さは、あいにく持ち合わせていない。行儀や常識を説くつもりもない。しかしレッドの疑問を愉快だと思う関心はあった]
(75) 2016/04/07(Thu) 22時半頃
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クソはどっからが汚えんだよ ゲロとメシの境目はどこだ わかんねえよなあ ぐぁハハっ
[ 確かにこれはわからない。 ピンクへは話の合間「ばーか」と稚拙な悪口を返しておくとして、オレンジとレッドの応酬に感心した。最高にくだらなく、悪くない話題だ]
(76) 2016/04/07(Thu) 22時半頃
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[パチン、パチン、と鳴る爪きりの音に、ブラウンは音をたてて椅子をひいた。身形にそぐわぬ、腰を下ろしたままのそれは、醜い女の断末魔のように、一瞬店内に響き渡る。
手にはカップを持ったまま、揺れた黒い水面が、外に飛び出さなかったのは奇跡に等しい。 相変わらず口をつけぬまま、予期せぬ動きに混ぜ合わされたコーヒーとミルクを見下ろし、もう一度鼻を鳴らす]
(77) 2016/04/07(Thu) 22時半頃
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ちょっ、……。はー? これで追っかけられたらてめーのいる方角に逃げてやるからな畜生。
[一応ナプキンで拭っとくか、と手を伸ばしたら 指が空をつかみやがった。 ご丁寧にナプキンスタンドを 回収してくれやがったパープルに ち、と舌打して、肩をすくめる。>>72]
褒めてねぇですしー。 つかpurpleがあんたとかズリィ。 代わってくれ。
……うげぇ。 そんな過去があったら俺は迷わず死んでるね。
[大げさに首を振った。 パープルが糞豚と呼んだことにより 狸公殿の頬肉が微振動したのが見えたが、スルーだスルー。*]
(78) 2016/04/07(Thu) 22時半頃
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……なか……なかったら、意味がないですから…… 命がなかったら、意味…… か、金だって……ねえ、そうですので……
使えるなら……門です、例えば。裁きの門です。 なら、し、知りません……けれど。 死んだら、き、きっ……と、きっと……き、ああ、え、ええ。
[ビビりなだけ、と反するオレンジの声には、 其方を一度も見ないまま、声だけを向けた]
っ、づ……っぶ、……
[ピンクに背を叩かれれば拍子に震える気管に液体が流れる。空いた手で口元を覆い、俯いて分の半ば程むせ込んでいた。 そんな傍らで響く爪を切る音やら、連鎖する罵声には、関わっていく事は一片もなく。ただ、最後に爪を切ったのはどれだけ前になるだろうなんて、意義もない事を考えた。男は爪を切らない、いつも噛むから失くしてしまう]
(79) 2016/04/07(Thu) 22時半頃
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だーかーらーさ。なんで混ぜんだよ。食わねぇならなんで混ぜんだよ臭ぇわ。 それもう食いモンの匂いしてねェだろ。
[酢の強いドレッシングが甘ったるいケチャップの匂いに混じって鼻を突き>>21、サーモンの生臭さを引き立てる。]
あぁそーですかい。その焦点合わない目で的外して後ろっから撃たれねェ事祈るぜ。 なぁ、大丈夫なん?此奴。
[嫌味も通じない様子に>>73、誰に問うでもなくそう言い。腹が鳴らないと、の言葉に>>74お前が言うなとばかりにもう一度軽く膝を蹴り上げる。
だが結局怒りも長続きしない単純さではあるのだが。>>74*]
(80) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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[ テーブルの上から落ちた爪カス>>64を追いかけた視線。 見える範囲の靴を、まだしみる目で見比べては、 ブラウンの磨かれたそれ>>77に気が引かれた。
( 光るものは、見易いから、好きだ。)
けれどそれも僅かな間で。 声が聞こえればすぐにオレンジへと向き直り ”せんせい”の授業のように繰り出された解説>>65を 男はまた首を傾げて聞いていた。
さっきまで見つめていた指先は 少しの血が指紋の溝で渇いて、迷路柄が目立つ。]
……テーブルや床にあるものは拾い辛い。 私の爪よりも、……拾い辛い。
[ 丁寧な説明虚しく、男の独自理解は修正されず。]
(81) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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[ パープルとピンク、似たような色同士で 似たような軽い言葉で交わされる罵り合い。>>69>>72
ウィンナで釣れる警察は居ないだろう と思ったが 彼のことだ、もしかしたら犬とは本当に犬のことで 人間サマと話す時は目を合わせる>>66のなら 犬とは目を合わさず話しているのだろうか と あらぬ方向に思考は飛躍していった。
ウエイトレスから何のこともないように お代わりを貰う2人>>71に続け やっとの想いで、空のマグを割りこませる事に成功する。
やはり、女は呼び止められそうにない。 無言で差し出す白いカップは不自然に揺れていた。]
(82) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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……汚いもの、ですか。
[ ゆらゆら、白い湯気が立つマグを顎下に抱えて 2人>>71>>76から投げられた問いに、首を傾ける。
煙草を汚いと言いはしたが、それは爪と比べてのことで 排泄物は排泄物だし、嘔吐物は嘔吐物 飲食物は飲食物だ。]
Mr.グリーンは、 固形の糞と下痢とで汚さに差があるのでしょうか。 食物と嘔吐物は、胃液の有無の差があります。
[ 同じ糞には差があるというのに、明白な差がある方を ”わからない”という意味がわからず、 またひとつ、首を傾けた。]
(83) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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[ けれどこれではピンクへの返答になっていない。 比較では汚いものを並べられるが 「私」が汚いと思うものは何だろうか。
マグに口をつけ、苦いばかりのそれを喉に流す。 テーブルに零れたコーヒーは テーブルの埃が混じったコーヒーであり マグの中のコーヒーと比較すれば「汚い」が それそのものが「汚い」かと言われれば、否だった。
汚いもの、汚いもの。 黒いコーヒーの中に浮かぶのは、人間の姿ばかりで それ以外になにも挙げられそうになかった。]
私が「汚い」と思うものは、聖職者ですね。
[ ピンクへにこやかに告げた後、暖かな珈琲をすすった。*]
(84) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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[吐き捨てられた言葉>>41には、自然と整った眉が片方、ぴくりと動いた程度。 しかしそれを隠すように、白い筋がほとんど消えかけたコーヒーカップに口を近づけ、一口舐めた]
……っつ、
[そうすれば、思い切り顰めた眉の理由は知れよう。 犠牲になったのは、舌の表面。そのわずかな一部]
(85) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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目がきかなくとも たとえ腕がなかろうとも、役に立つやつはいる
五体満足でも使えないやつがいるように、な
[パープルの言葉>>80には視線を向けず、 少しやわらかい色になった凪いだコーヒーの水面に 映りこむ天井の薄汚いファンを見つめ、 ややあってそれを見上げた]
ゲロでもクソでも構いはしない [カップを持った左手の袖を少しめくる。 靴と同様によく磨かれた腕時計。 文字盤を見やり、冷めきらないコーヒーに小さな舌打ちをこぼす]
(86) 2016/04/07(Thu) 23時頃
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[俺はカンカクで喋るが、 Mr.レッドは理屈で喋る人間のようでして。 甘党野郎への返答を聞きながら、>>83 頭かってぇなあ、と思った。
マドンナが歌う「material」な世界の歌も、そろそろ仕舞い。 穏やかに珈琲を啜る斜視野郎の答を聞いて]
っふ、はは。 なぁーんだ、けっこうアタリマエの答えが出た。 なるほど昔から聖職者は汚えと相場が決まってらあ。
[信者に免罪符を売りつける、 女信者を犯す、野郎を犯す。戦争を起こす。 聖職者ってのはクソだ。 同じくそう思っていたから、軽薄に笑った。]
(87) 2016/04/07(Thu) 23時半頃
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頼むから一人で死んでくれ。
[此方に逃げるの言葉>>78に、マジかよ、と言いながら、人悪気な頬の歪みは変わりなく。舌打ちを確認して>>78きっちりしっかりナプキンスタンドはピンクの手に届かない場所に置きました。]
照れんな照れんな。仕方ねぇよな。似合うもんな。 はー?いや俺はピンクって柄じゃねェだろ。じゃあ誰なら狡くねぇんだよ。
[ご丁寧に、はー?>>78と声真似行い。だったら誰なら柄だと言うのかという暗喩。大袈裟に首振る様子には、自ら振った癖して、俺も生きてたら恥ずかしくないの?って聞くわ、と尤もらしく言う。
頬肉の震え?弛んで緩んだ皮膚が風にでも揺れたんだろ。此処は室内だが。*]
(88) 2016/04/07(Thu) 23時半頃
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お前等さぁ…
[食事の席で糞だの下痢だのゲロだの>>76>>83。あのウェイトレス等じゃなくたって引くわ。料理の残骸指して嘔吐物嘔吐物と激高していた自分を棚に上げ、 蔑視を向けて薄い珈琲を啜る。]
そりゃまた話が変わってんだろ。
[何処までもズレた野郎だ。聖職者>>83の言葉に、わざとらしくアーメン、と十字を切る。ガキの頃は毎週日曜に教会に行ったもんだ。*]
(89) 2016/04/07(Thu) 23時半頃
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ふむ。なるほど。
[レッドの言葉>>44にそう返し、それ以上彼を向くことはない。 この会話が終わったことを示す。 別の会話が始まればまた別だが。
今度はパープルへと視線を向ける>>67。]
君の頭は考えるということができないのかね。 そして問えば答えがくると思っているのか。 なるほどなるほど。 実に、幸せな脳みそをしている。
それとも、脳みそはないのかね?
[溜息と共に、ウェイトレスを呼び止める。 冷めて薄い液体を取替えさせようと。]
(90) 2016/04/07(Thu) 23時半頃
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[ 臭い、は理解できるが、食い物は食い物だ。>>80 だが別段強く主張したい訳でもないから、返答はせず。 自分にとって不要な食物が 彼にとっても不要だっただけのことだ。 ]
…善処する。 的当てより刃物の方が得意なのは事実だからね。
[ 事実とは少し違うが、教える必要もないだろう。 恐らく今回刃物を使う場面は少ない筈で きっと披露する場は無いから 刃物が専門だと、云う必要は、無い、筈。
予想しない方面から己についての返事>>86が混ざって その直前の表情>>85から、ブラック以外のそれが 頭のなかに涌いて出た。
「猫舌」ブラウン、後決まっていないのは誰だったろう。 ]
(91) 2016/04/07(Thu) 23時半頃
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[もう一度コーヒーを舐め、今度は先ほど感じたほどの痛みはない。 腕を切られようと、腹を撃たれようと椅子があげたみたいな無様な悲鳴はあげたことがないのに、舌先のわずかな痛みには我慢がきかない]
あいにくと、 そろそろ時間が クズども
[言葉を吐き捨て、息を吸うより先にコーヒーを飲み干し、 テーブルにそれを置くと同時に立ち上がる]
(92) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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[意地の悪い笑みを浮かべたパープルにナプキンを隠された俺は しゃーねーなーと、ニオイがついてそうなところを手で払う。
眉間に皺が寄った。]
照ーれーてーまーせーんー。 あんたがくっそポジティブなのはわかった。
俺だって柄じゃねえよ。 purpleなんてお前含めて似合わねえから変えろっつー話。
[まあ言っても仕方ねえけどよ、と溜息をついて、 ブラウンの真似のように腕時計を見た。]
(93) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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ケツ穴の内と外で変わるのか ケツ穴も腹も同じ皮膚だが、ケツは汚え なんでか
――って話だクソッタレ
[ 腸から直にそれを取り出しても汚らしいと感じるに違いなく、小腸あたりを通過する段階でもおそらくそれは排泄物だ。胃の中ならどうだ、食道を流れる状態ではどうだ、咥内で唾液と混じりあったものは。これは哲学の話かもしれない。
だがしかし、そんなことは関係なく。 いずれ排泄物へと果てるだろうラズベリーパイの最後の欠片を奥歯で噛み、グラスに残ったCokeを飲み干す。これにて朝食はしまいだ。
舌はまだ甘さを欲しているが、腹は満ちた。 命短しヒットランキングも聞き飽きた]
(94) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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……ここは奢りなんだったよな? Mr.ヨアヒム。
[ Living in a material world ( 金こそ全て )
今日の日和にうってつけのナンバーもいつの間にか遠く。 近づく時刻に、何かを確認する手つきで足首を撫でた。
胸ポケットには、サングラスのかわりに爪切りを仕舞って 両眼を全て覆い隠す黒いレンズを鼻に乗せれば 薄い笑みを絶やさぬ顔は、思いの外悪く無い。
糞豚やら何やらと言われていた雇用主へ支払いを促し ジャケットの襟を正した。 *]
(95) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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……うぃーっす。 いっちょお仕事がんばりまーすか。
[クズども、と呼ばれて口角をつりあげ、 ぐ、と一気に珈琲を飲み干した。 マグカップの底が景気よくテーブルを叩く。
ポケットに入れていたサングラスをつけて、立ち上がる。 ず、と椅子が重い音を立てた。]*
(96) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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[臆病慎重論の最中、投げられたのは似たり寄ったり品の無いセリフだ。
ビビリのお二方は俺がくたばることをご期待らしい。>>70>>75
は、と嘲笑を漏らし親指で首を掻っ切るジェスチャーをして、クタバレと口の形だけで切られた十字に返す。]
期待されても俺は死なねえし誰がテメェらびびりのために犠牲になるかよ。
[そうさ、死ぬわけがない。]
だって今まで“死んだことがねぇ”からな。
[どんなヘマをしようが今まで死にかけたことはあっても死んでない。
それは俺にとっては何よりデカイ根拠なわけだが、こいつらにはわからないんだろうよ。
二人して頼んだ不味いのがわかりきってるコーヒー>>71が運ばれてくればそれを啜り、やっぱり不味いもんは不味い、と眉間に皺を寄せた。]
(97) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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時間か
[ ブラウンと頃合い同じく席を立ち、シロップまみれの指先でタイを締める。支払いは立案者に任せるつもりである。どうか、尻を揉んだウェイトレスへのチップは弾んでやってほしい]
(98) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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[少し離れた位置から、まるで無関係とでも言うように落とされた言葉に>>86]
あんたがそうじゃねぇこと祈ってるよ。
[と返すのは勿論五体満足で。いけ好かない爺の厭み>>90には、]
老い先短いだろうに無駄な時間使ってる暇あんの?話は早ぇ方がいいだろ。それとも頭が回んねぇのかな? そりゃ爺さんの萎んだ脳みそよりは、厳重に収まってるだろうよ。
[これのお陰で、と襟足長い髪を一摘み。
刃物が得意>>91、とは後で思い出す事があったか。
ブラウンが急き立てるのに>>92、へぇへぇ、と背凭れに掛けたネクタイを首に廻すと、如何にも窮屈そうに締め上げた。多少歪んでいるのはご愛嬌だ。*]
(99) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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チップくらい払えよ、一文無しか?
[そんな言葉を投げかけつつ、懐から出したやはりよく磨かれた革の財布から皺のない札を一枚取り出し、白い皿の上に置いた。
これも、商売道具。 また、これから使うもの。
金持ちのふり――という言い方をブラウンは好まない――をして、一足先に宝石店にのりこむ、いわば先鋒。 財布よりも重い拳銃を確かめ、口元に残ったコーヒーを拭い、店外へと歩き出す]
(100) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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[取替えさせた珈琲も、口をつけることはしない。 薄く珈琲とも呼べない液体を飲むことは耐え難い。 それ以上に、冷め切った液体がカップにあることは許せない。 ただそれだけのこと。
ウェイトレスが嫌そうな顔をしようが、関係のない話だ。 気にかけてやる必要もない。]
時間か。
そうだな。時間は守られなければならない。 時間を守ることで計画が完璧に遂行されるのだからな。
[ハンカチで口を拭ってから立ち上がる。 食事はしていない。 珈琲すら飲んでいない。 けれどカップの横にはチップが置かれている。 それは当然のことだ。]
(101) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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[凡そ食事中とは思えない綺麗汚い論争が飛び交う中、俺に答えは出ていた。 レッドの奴に示してやったのと同じ理論で。奴には理解されなかったようだが。]
とどのつまり、インしてアウトしたもんはみんな汚ねえだろ。
[その解には我ながら妙に納得出来て、いくらか先ほどまでよりは上機嫌に煙を吐き出すと、Mrブラウンの呼びかけに>>92]
仕切んなよ。
[とだけ悪態を吐いて飲みかけのコーヒーに煙草を落とすと、席を立った。*]
(102) 2016/04/08(Fri) 00時頃
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