人狼議事


158 雪の夜に

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視点:


ソフィア2人が投票した。
セレスト1人が投票した。
ヤニク1人が投票した。

ソフィアは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
セレストが無残な姿で発見された。


村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。


ソフィアは、流石にそろそろ寝よう**

みう 2013/12/29(Sun) 05時半頃


ヤニクは、アンカー間違った。眠いらしい。

snow03 2013/12/29(Sun) 05時半頃


ヒューは、ヤニクが一人で一生懸命はさまってて笑った

gekonra 2013/12/29(Sun) 06時頃


ソフィアは、いってらっしゃいませー

みう 2013/12/29(Sun) 12時半頃


ヤニクは、よしちょっといい加減色々しないと**

snow03 2013/12/29(Sun) 15時半頃


ヒューは、ホレーショーに話の続きを促した。

gekonra 2013/12/29(Sun) 17時半頃


ティモシーは、ホレーショーに話の続きを促した。

nostal-GB 2013/12/29(Sun) 18時頃


ヤニクは、ホレーショーに話の続きを促した。**

snow03 2013/12/29(Sun) 18時半頃


セレストは、ホレーショーに話の続きを促した。

chiz 2013/12/29(Sun) 18時半頃


ホレーショーは、おいお前らやめろwww

dia 2013/12/29(Sun) 18時半頃


ヒューは、ソフィアに怯えた。

gekonra 2013/12/29(Sun) 22時頃


ハナは、ホレーショーに話の続きを促した。

asta_jan 2013/12/29(Sun) 22時半頃


ヤニクは、ハナおやすーみ

snow03 2013/12/30(Mon) 01時頃


ティモシーは、サンタwwww

nostal-GB 2013/12/30(Mon) 01時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

― 朝凪亭 ―

[どさりと倒れる音を残して、旅人は立ち上がった。
 口端の赤を親指の腹で拭って舐める。]

 ――さあて、と。

[こんな場所で手を出してしまった以上、
 ここから先はスピード勝負だ。
 手を拭い、便箋を入れたまま閉じていない封筒を拾う]

[先程セレストが向かっていた裏手に回ってみれば、
 赤い外套は水に浸けられている。
 当然着れたものではない訳で。]

 うわ…… まぁ、そうか。仕方ねぇよな。

[洗う事を仄めかしたのも己だ。]

(0) snow03 2013/12/30(Mon) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[瞬きと共に甘さは飛ぶ。
 旅人は数少ない荷物を手に宿を去り、人狼は消える、

 ――雪の夜に。*]

(1) snow03 2013/12/30(Mon) 01時半頃

ソフィアは、ヤニクおやすまもふもふ

みう 2013/12/30(Mon) 02時頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

snow03 2013/12/30(Mon) 02時頃


【人】 放蕩者 ホレーショー

─ 診療所 ─

[夢を見ていた。
マストに張られた帆が、ばさりと大きく宙を叩く。
男は、ヒューと並んで帆に繋がる綱を引っ張っていた。
風は強くて波は高い。
懸命に引いても、帆は中々思うようにまわらなかった。

セレストがいる。何故か向こうにソフィアも見える。
セレストは大きく右手を振って、陸を指差した。
逃げたいのかなと思った。向こうに逃げたいのかも知れない。
男は、全身の力でまた綱を引いた。
なら向こうに船を向けてやらなくては。

その時、ぞわりと背筋を抜ける悪寒がした。
ぴしゃりと湿った雪を踏む音がした>>4:*19
闇に光る鮮紅の瞳に息を呑む]

(2) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

……うわあっ!?

[粗末な寝台の上、魘されていた男は低く悲鳴を上げた。
本人は悲鳴と思ったが、実際は小さな呻きが漏れた程度だ。
恐怖に見開かれた瞳が左右を見渡した。
様子に気がついた医師らが、その顔を覗きこみ来る。

男は、息を呑むようにしてそれを防ごうと右腕を上げた。
上げた、つもりだった。────腕は、ない]

(3) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[男は暫し呆然として、右の肩先を見た。
医師が何か言っている。さすが船乗りは頑丈だとか何なのか。
男の耳には、それらは聞こえていなかった。

鮮紅の瞳と腕を失った衝撃に、凍りついたようになっている。
歩ける。という単語が聞こえて医師に目を向けた。
どうやら脚もやられたらしい。
けれど男の頑丈さならいずれ歩けるようになるかもだとか、


…何だ、それは慰めのつもりなのか]

(4) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[視線を横にずらせば、ヒューの姿がそこに見える>>5:+31
混乱した表情で、男は再び目を見開いた。

彼もまた人狼に襲われたこと、
彼は生きていることを聞いて少し長い息を吐く。
無事で良かったとは、今は言えなかった。
ちらりと頭で、これで自分も彼と同じだとだけは思う。
そのまま視線で室内をぐるり見渡した]

(5) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

ソフィアは、

[見当たらない人の名を、医師らに尋ねる。
彼女が人狼だという頭はなかった。
違うと信じていたのは、単純に願いでもあったのだが]


 ……無事、か…。


[そして”人狼”は捕まえられたのだとも同じく聞いた]

(6) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[自分勝手な話だ。

──彼女は人狼ではなかった。
──彼女は襲われることはなかった。

囚われたのは別の誰かで、男が密かに恐れたように、
ソフィアが死ぬことも殺されることも、もうないのだろう。
自分たちが人狼のために手を汚すことも、最早ない。
それは別の”誰か”だ。それに安堵を覚えている心がある。


…自分勝手な話だ。
”これ”は、その報いだろうか…?

男は、長い息を吐いて疲れたように目を瞑った。
目を右手で押さえようとした。ない手は動かない。
唇が笑みの形に歪んで、喉奥から微かに声が漏れた。

密やかな嗚咽を歯の間に噛み殺した。暫くの間そうしていた。
安らかな眠りは、訪れてくれそうにはなかった*]

(7) dia 2013/12/30(Mon) 02時半頃

【人】 店番 ソフィア

─ 診療所 ─

[それはホレーショーが目を覚ますか覚まさないか。
もしかしたら、覚まして間もない頃だったかもしれない。]

『いたぞ!』

[突然の叫び声と数人の足音にソフィアははっと顔をあげる。
その時には既に、険しそうな表情で彼女を見下ろす数人の男に囲まれてしまっていた。]

(8) みう 2013/12/30(Mon) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

[男達は自警団員らしかった。
中には見知った顔もある。
来い、と言われるがソフィアは何故自分が連行されようとしているのかわからず、身体をかたくしたままだった。]

…もしかして、おじいちゃんに何か…

[祖父の身に何かが起こり、探しにきたのだろうかと思い当たり、背筋が寒くなった。
しかし、次の瞬間に強引に腕を掴まれ、どうやらそうではないらしい事を悟る。]

(9) みう 2013/12/30(Mon) 11時半頃

【人】 店番 ソフィア

何するんですか!
っ、痛い!やめてくださいっ!

[強引に腕を引かれ立たせられれば腕に痛みがはしった。
首をふり抵抗しようとするが、なす術もなく連れていかれる。]

……

[診療所を出る直前、ホレーショーとヒューが寝かせられている部屋の扉をかえり見るが、開かれた口はそのまま、ただ白い息が零れた。]

(10) みう 2013/12/30(Mon) 12時頃

【人】 店番 ソフィア

― 自警団:詰所 ―

[自警団の詰所へと連れていかれると、小さな部屋に通され椅子に強引に座らされた。
向かいに座ったのは自警団の団長だっただろうか。
自身に向けられる冷たい目に身体を小さくした。]

―――… 、あの、私
『ソフィア、君も仲間か?』

[何の用でしょうと続ける前に、彼女の言葉は遮られた。
何の事かわからず、一瞬言葉に詰まる。]

な、仲間って、何の…

[背後に男が立つ気配を感じ、小さく声をあげた。]

(11) みう 2013/12/30(Mon) 12時頃

【人】 店番 ソフィア

『人狼に決まっているだろう。』

[団長の言葉にソフィアは絶句した。]

…人狼は、捕まったんでしょう?
なのに、どうして、あの子が人狼なんでしょう?

[声が震えている。
頭に重みがかかる。強く髪を引かれ、小さく呻いた。]

(12) みう 2013/12/30(Mon) 12時半頃

【人】 店番 ソフィア

[しらばっくれるならいいと、団長は感情の無い声で言う。
投げつけられるように髪を離されると頬から机に顔を打ち付けた。]

『ホレーショーとかいう男が人狼に襲われたが、親しかったようじゃないか。
君のおじいさんは君が人狼ではないとわざわざ言いに来たが、それは君が人狼だと知っていたから君をかばったのじゃないか?』

[打ち付けた頬が痛い。
団長からのあまりの言われ様に、今度こそ言葉が返せなかった。]

(13) みう 2013/12/30(Mon) 12時半頃

【人】 店番 ソフィア

― 牢 ―

[そのまま牢へと連れて行かれ、小さな独房へと入れられると水をかけられ、ここへと連れてきた団員達は引き上げていった。]

何で…

[冷たい水で濡れた服が体にはりつき体温を奪ってゆく。
寒さに身体が震える。
隅に寄れば、冷たい壁になお体温を奪われる気がして、その場で身体を丸めた。

濡れた髪に触れる。
よく落ちなかったものだ、髪飾りはまだそこにあった。]

(14) みう 2013/12/30(Mon) 12時半頃

【人】 店番 ソフィア

[看守らしき団員が薄く笑いを浮かべながらソフィアを見下ろしていた。
彼女の中にふつふつと湧き上がってくる感情は怒りのようでもあり、それとはまた少し違うものであったかもしれない。]

何でこんな酷い事するんですか!
私は人狼じゃないです!
まだ人狼がいるっていうんですか?
それならその捕まった人狼に聞けばいいじゃないですか!

[あらん限りの声で叫ぶ。
その声は牢の中に響き渡っていたかもしれない。
祖父やハナ、ダーラが耳にすることはあっただろうか。]

(15) みう 2013/12/30(Mon) 13時頃

【人】 店番 ソフィア

ハナちゃん!
貴方何か知らないの!?

ハナちゃん!?

[連れていかれたあの幼子もここにいるのではないかと思い当り、声を張り上げる。
そのまましばらく息を荒げていたが、しばらくすると落ち着いたのだろうか、深く肩を落とした。

人狼とはいえど、あんな小さなハナにひどい言葉をかけてしまったと、懺悔の言葉を吐き出す。
ぼろぼろと、涙が零れて冷たい床に落ちた。**]

(16) みう 2013/12/30(Mon) 13時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―

[医師達による治療の間、ヒューは目を瞑っていた。
木片を噛まされ、くぐもった呻き声を漏らすことしかできない。
寒さにも関わらず、だらだらと脂汗とも冷や汗ともつかぬものが出てきた。
一際大きく唸るような声をあげたと同時に、体が痛みに反応して動いた。医者達がそれを押さえつける。
以降は、また気が遠くなったのか、ぐったりとして動かなかった。]

(17) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[ヒューが見覚えのある寝台で、目を覚ましたのは、その少し後の事になる。
暫しの間、呆けたように診療所の小汚い天井を見上げていた。]

 ……、っ

[次第、頭のもやが晴れる。
咄嗟に、ゆっくりと眠っていられないと感じたのには、いくつかの理由があった。跳ね起きようとした。何時ものとおり、残りの手を頼りに身を起こそうとしたが、今日は両手の自由がきかない。
眠っている間、下手に動かすことのないよう、切り裂かれた手は固定されていた。
残り一本の手だったから、医師達もなんとかしようと手を尽くしてはくれたようだが――。

刹那、血に染まった自分の手や、診療所に担ぎ込まれる前の光景、倒れ伏す前に見せたハナの瞳が、次々と蘇った。
やりきれなさや、失意。後悔と空虚さがいっぺんに襲ってきて、心臓が跳ねていた。苦しげに、震える息を吐く。]

(18) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[足を縮め、肩を寝台の上でずらし、背を丸めるようにして、重たい体を何とか起こす。
目が回るように悪くなりかける視界に顔を顰め、その中でホレーショーの姿を探した。微かに、声は聞こえていた。>>7

 ―――、

[目を見張る。
ホレーショーの姿に、唖然とし、固まったように、動けない。]

(19) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[彼は生きていた。
最初に頭に浮かんだのは、彼が船に戻れるのかという事だ。
その答えは、身を以て知っていた。
一年間、よくよく思い知らされてきた。
ホレーショーの片腕が、なくなっていた。
視線の先にいる仲間は、嗚咽を噛み殺しているようだった。

ヒューは人狼を知っていた。
一年間、同じ町で暮らしてきた。
それが余計に、他にも人狼がこの町に居るのだという事に、思い至らせ難くしていた。
ハナが母親を襲った夜に、一体何があったのか、今、想像しようとも詮無い。

頬を、知らぬ間に、生ぬるい水が伝っていた。]

(20) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー


 なんだよ……

 どうすりゃ良かったんだよ

[思わず、口に出していた。
消え入りそうな掠れ声は、あまりに小さく、ホレーショーの耳にも届きそうもない。
元より、それはホレーショーへの問いかけではなかった。

――殺してやりゃあよかったのか?

物騒な事を思い浮かべた。
存外、自分がそれを本気で考えていることに気付いた。
これまでの事を、自ら打ち壊すような思考に、ヒューは、僅かに頬をひきつらせた。]

(21) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[長く、息を吐き出す。]

 ……。

 生きててくれて、よかった。

[漸く、ヒューは、ホレーショーに声をかけた。
疲れた顔で、仄かに、笑みを作る。
*泣き笑いのような、情けなさだった。*]  

(22) gekonra 2013/12/30(Mon) 13時半頃

ソフィアは、ヒューの包帯を引っ張って遊んでいる。

みう 2013/12/30(Mon) 14時半頃


ヒューは、ソフィアの眉間に無情なチョップをキメた。

gekonra 2013/12/30(Mon) 14時半頃


ヒューは、ソフィアに包帯をまいてあげた。

gekonra 2013/12/30(Mon) 14時半頃


ソフィアは、ミイラごっこをして遊んでいる。

みう 2013/12/30(Mon) 14時半頃


ヒューは、ソフィアとミイラごっこをしながら悪い子はいねぇかと徘徊している

gekonra 2013/12/30(Mon) 15時頃


ヒューは、一日はやかった気もする。

gekonra 2013/12/30(Mon) 15時頃


【人】 放蕩者 ホレーショー

― 診療所 ―

[どれ程の間、そうしていただろう。
きっと大して長い間ではなかった。

けれど。男は暫く隣の気配に気がつかなかった。
悔しさとも悲しみともつかぬ自らの絶望に息を堪えていた男は、
だから声を掛けられるまで、ヒューの様子に気付かなかった>>22]


……、

[かかる声。良く知る仲間の声に瞼を開いて頬を傾ける。
何か言おうとしかけた唇が微かに震えた。

既に片腕のない男から向けられた泣き笑いの表情、
その彼のもう片方の腕は縛り付けられているのが見て取れる。
その頬に濡れた跡を見つけて、堪らず男は顔を逸らした。

息を吸う。押さえきれない嗚咽に喉が鳴った]

(23) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

…、…。…悪…、

[一年前、腕をなくしたヒューは辛いだろうと思っていた。
だから仲間として、変わらず振舞おうと思っていた。
それで彼の心が少しでもかつてと同じくあれば良いと思った。

甘かった。

自らの身に降りかかってみて、漸くその重さを思い知る。
自分は彼の痛みをどれ程感じていたのだろう。
何も分かってなどいなかったのだ。甘かった。傲慢だった。
打ちのめされるような思いで、男はそれらを思い知った。
向けられた声に表情に、止められなくなった涙が落ちる]

(24) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー


……りィ…、

[涙声で鼻を啜りあげる。
手が使えないから、顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。
拭おうにも使える手が、今はない。少しの間そうしていた。

やがて何度か息を吐いて整えて、再び頭を向こうへと動かした。
一時、ヒューを見つめ、やがて苦い笑みを口元に刷く]


お互い、命根性汚かったなァ。

[どちらにせよ、自分たちは生きている。
だからと軽口めいた台詞を叩いて、
涙や鼻水に濡れた顔で頬を無理にも引きあげる]

(25) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

…、

[言葉が途切れるのは、何度か大きく息を吐くからだ。
そうしていないと再び泣いてしまいそうだった。
自らを哀れむ絶望に沈み込んでしまいそうだった]

(26) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

お前も生きていて、

(違っていて)




              …───良かった。


[絞り出すように、かみ締めるように音にする。
音にすると、本当にそうだと思った。本当に良かったと思えた]

(27) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

なあ、セレストは──…

[人狼ではなかったのか。違っているといい。
あの紅い瞳を思い出せば、今も背筋が恐怖に凍る。

あの時、セレストが人狼なら見逃せたらいいと思った。
親しい船の仲間だ、見逃してやりたいと本気で思った。
けれど今は自信がない。だから違えばいいと思う。
そして無事で居てくれればいいとも思う]


どうしているか、分か…

[質問は不意に途中で切れた。
室外から騒ぐ物音がする>>8
目を見開いて、ヒューへ視線を交わすように目を向けた。
やがて聞こえた名に、男は顔を引きつらせた]

(28) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

な、に…  …っ、違ぇ

(29) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

痛……っ ソフィアじゃねえ。
ソフィアじゃねえよ、  …っけほ

ヤニクに、聞けって、おい…!



[必死の形相で、傍らの医師に言い募る。
掴みかかることも飛び起きることも出来はしない。もどかしい]

(30) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー


、伝えて、くれよ…!


[それが伝わるまでに、どれ程の時を要したか。
やがて既に人狼の去った宿の扉を、自警団の手が*叩いた*]

(31) dia 2013/12/30(Mon) 18時半頃

ティモシーは、お茶ずざしつつ、うおおお、ほれー!!

nostal-GB 2013/12/30(Mon) 19時半頃


【人】 お使い ハナ

― 牢屋 ―

[あれからどれだけの時間が経ったのでしょう。
陽の光も届かぬ石の部屋は、時間の感覚を奪っていきます。

カンカンと高い足音がして、誰かが近づいてくるのがわかりました。聞こえてくるのは女性の金切り声。
どこかで聞いたことのある声色です。

やがて現れたのは、色濃く憔悴を残したソフィアの姿でした。
平静を失った彼女は、いつもの花のような可憐な雰囲気は影もありません。

『ハナちゃん! 貴方知らないの!? 仲間のことよ!いるんでしょう人狼の仲間が!!』

ハナは、何を言われているのかわからないという戸惑いを浮かべてソフィアを見上げます。
荒々しく掴まれた格子が硬質な音を立て、びくと身体を震わせ、枷で封じられた腕を抱き込みました。]

(32) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

し、しらない……しらないよう!

[何がなんだかわかりませんでした。
ハナにはまったく心当たりの無いことです。
いやいやとゆるく首を振るハナの目には、恐慌の色が刻まれ、涙が零れ落ちそうになっています。

『かばってるの!? 今更なんの意味があるの……それとも、まさか』
『貴方がやったんでしょう!! 貴方が、貴方があの人を!』]

え……

[何をいわれたのかわかりませんでした。
ホレーショーが、あの温かい大きな手を持つ船乗りが予断を許さぬ状況にあるだなんて。
初めて耳にしたことだったのです。]

(33) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

し、知らない! ほんとに知らないんだ!
わたしじゃない!
わ、わたしじゃ……

[つと、ハナが返事に窮しました。
もしかして、と頭によぎったのです。

ヒューを襲ったあのときのように、夢現の出来事だと思っていたのではあるまいか。
母を襲ったあのときのように、その肉を食んだのではないか。
ああ、ああ、なんということでしょう。
ありありと想像できるではないですか。
自らがその爪と牙で、ホレーショーを八つ裂きにするさまが!

そんな迷いを見ぬいたのか、ソフィアが怒号をあげました。

『うそ……うそよ! 信じられるわけないじゃない!』
『人狼のくせに! 人狼のくせに!!』
『あの人を返して! 返してよ!!』]

(34) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 お使い ハナ

[気づけば、ハナは音のせぬ石の床で呆然と口を開けて中空を見ていました。
ソフィアは、看守に引き摺られるようにして連れられていきました。

寒気が静かに、肌を撫でていきました。]

(35) asta_jan 2013/12/30(Mon) 19時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

― 一方、夜の町 ―

[残った、もう一匹の人狼が、人の出入りの始まった
 自警団の詰所を人知れず見下ろしている。]

(36) snow03 2013/12/30(Mon) 20時頃

【人】 雑貨屋 ティモシー

ソフィアをあの子に会わせたかね?


もう一匹、いるのならば、
炙り出そうと
おもったけれど、さて、どうかね?


仲間なら、犬は群れるのが好きなはずだがな。

[町長は、手を組んで、顎をのせる]**

(37) nostal-GB 2013/12/30(Mon) 20時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―

[ホレーショーの顔は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。
見ている方の胸がつまって苦しくなるほど、ホレーショーは悔しそうに、泣いていた。>>25

 ……。

[ヒューはかける言葉も見失い、嗚咽と、鼻を啜りあげるのを、ただ、聞き続けた。
自分が泣いていることにも気付かなかったヒューには、目の前の男が、自分の一年前の怪我を思っているとは、また、僅かも想像出来なかった。>>24

 ……ああ。

[ホレーショーの軽口めいた台詞に、ヒューは頷く。
びしょびしょの顔で笑おうとするホレーショーの顔に、つられるように、無理やり笑う。
不自然に、頬が引きつった。]

(38) gekonra 2013/12/30(Mon) 21時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[生きていてよかった、かみ締めるようにホレーショーに言われ、ヒューはぽかんとしていた。
無理やり作った笑みは強張るように失せていった。
それは、俺が言われるべきではない。
その思いに急かされ、気付けば口を開いていた。]


 だめだ、――俺は
 ホレーショーに謝らないと

 俺が、ちゃんとしてれば――ほんとうは、


[その腕を、きっと失わずに済んだ。
その言葉は、流石に紡げずに、声が尻すぼみに消える。]
 

 俺が――代わりになれたら、よかったのにな。


[空虚さが胸を占め、平坦な声で、ぽつりと言った。]

(39) gekonra 2013/12/30(Mon) 21時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[セレストの動向は、倒れている間、知る事は出来ない。
返事をする間もなく、室外の騒ぎに、病室に居た全員の注意が引きつけられた。
深刻そうな顔をして怪我人達は互いの顔を見合わせた。
やがて聞こえた名前は、ソフィア。
最近始めて知ったばかりの、雑貨屋の娘の名だった。
人狼の容疑がかかっているらしい。]

 は……?
 人狼は――だって、

[ハナは捕らえらてしまったはずだ。
ヒューには自分が追い込んでしまった自覚さえある。
恐ろしい人狼は、もう檻の中だ。
そういう事になった筈ではなかったか?
そうならない、という事は?背筋が凍りつく。
頭のてっぺんまで駆け上がるような嫌な予感があった。]

 まさか、誰か、襲われたんじゃないだろうな

[*ギシ、と腕を括った紐とベッドが、音を立てた。*]

(40) gekonra 2013/12/30(Mon) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[バタバタと複数の人間が外に出て行く。
 セレストがそろそろ見つかってもおかしくない頃か。
 ぽんと跳び下り、中を探った。余り、機を待っていられない。
 包囲を敷かれても困るし、何より寒い。頭がぼやける。]

 牢屋ってどこだよー……奥か?

[石造りの入り口に見当をつけて忍び込む、と、
 脇に部下らしきを従えた、身形の良さそうな人間がいる。
 わざわざ人狼を見物に来た酔狂か、
 人狼を使っての企み事があるか、何か。]

[こういう場合、不意を衝いてパニックを起こせば早い、
 と聞いたことがある。
 飛び込んで、頭。爪を立てて掴むと石床に突き落とした。

 振り返って、硬直している従者の喉を掴む。
 声を殺すためのそれは、船の女の時のような加減ではない。]

(41) snow03 2013/12/30(Mon) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 鍵。

[にっこと笑って言い放った。]

 鍵、どーこ?

[輪に通された鍵束を受け取ると、
 それを震える手で差し出した男も例外なく殴り倒した。]

(42) snow03 2013/12/30(Mon) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[暗く狭い石造りの通路に、長旅に耐える頑丈な靴の足音。
 手にした鍵束がちゃりちゃりと微かな音を添える。
 それは音だけならば、自警団の看守を想像させるだろうが、
 現れる姿は予想を裏切って、船から来た旅人のそれだ]

 ……お?

[宿の女将、あるいは雑貨屋の店主に意識はあったかどうか。
 元から町にいた者ばかりが捕えられているという実態は、
 恐らく囚われた人間には納得のつかない事だろうが――]

 あんたもか。

[診療所の前で別れたきりだったか。
 格子の向こう側に蹲るソフィアの姿に首を傾げた。
 ずぶ濡れで身を震わせる様は憐憫を誘うものと思われた。]

(43) snow03 2013/12/30(Mon) 22時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

―診療所―
[ソフィアが自警団に連れていかれた少し後のことだ。
診療所が再び慌ただしくなった。

『人狼だ!』

小さな人狼の少女は捕まったはずなのに、
容疑者のソフィアは自警団に連れていかれたばかりなのに、
そんな声が診療所に伝えられた。

『今、女を捕まえたばかりだろう!』
『やはり子供の他にまだいたんだ!』
『宿だ!宿で襲われている!』

バタバタと人が出入りする音が幾つも響く。
人狼確保で束の間安堵していた後の事件、
誰かが悲鳴をあげた。]

(44) chiz 2013/12/31(Tue) 00時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[診療所に伝わる新たな喧騒は、
船乗りの男達が収められている病室にも届くだろう。

『船乗りだ!船乗りの女が喰われている!』

どうやら喉をやられているみたいだ、
聞こえてくる怪我人の情報に
なら助からないな…、と
待機をしている医者がぼそりと呟いた。**]

(45) chiz 2013/12/31(Tue) 00時半頃

【人】 店番 ソフィア

[真冬。
濡れた身体は容赦無く体温を奪われてゆく。
寒さに震えていたが徐々に眠気に襲われていた。]

……

[小さな金属音を捉えることはできたらしい、ぼんやりとした意識の中で顔をあげた。]

……?

[何故ヤニクがここにいるのだろうという顔で見上げる。
顔は白く、唇はひどく青い。]

(46) みう 2013/12/31(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 あ、生きてる?

[娘は動いたが、血の気は既に、半ば幽鬼のようだ。]

 ……これってつまり、"誰が人狼か"じゃなくて、
 "もし人狼だったら困る奴"から捕まえた、って事だよな。

 船や外の連中は1週間かそこらしたら、いなくなるもんな。

[いずれ去る者達が人狼であれば、いざ知らず。
 住人に人狼が潜んでいれば、被害がいつまで続くかも知れぬ。
 喰われたのが、最初を除いて船乗りばかりというのも、
 その考えを助長させたのだろうか。]

 もうちょいしたら、他の人間が来ると思うからさ、
 それまで頑張ってりゃ、良い事あるかもよ。

[微笑む旅人の手、指先から雫が落ちた。赤い色の。
 薄暗い牢屋に感じる鉄の臭いは、人間の鼻にはどれ程か。]

(47) snow03 2013/12/31(Tue) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[体力を奪われて朦朧とする娘が何も言わなければ、
 そのまま彼女を置いて、視線は奥へ。
 場所を移されていなければ、子供は奥の部屋だろうか。
 そちらに足を進めた。]

[喪服の女が臥せる老人の傍に今もいるなら、
 恐らく苦笑ひとつ零したきりで。]

[やがて目的の場所に辿り着いたら、これが手間なのだが、
 鍵束から錠に合う物を探し始める。]

(48) snow03 2013/12/31(Tue) 02時頃

【人】 お使い ハナ

[ハナが意識を取り戻したのは鍵束が鳴る音によるものでした。
あの男たちがまたやってきたのかと身を竦ませると、格子越しにあるのは不気味に揺らぐ赤色です。]

――、?

[見覚えのあるそれに困惑していると、どうも鍵が錠前に適合するか否かを繰り返しているようです。]

(49) asta_jan 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ……おはよー。 つっても夜だけどな。

[子供が目を覚ました気配に声を掛けた。
 目は鍵を探すので忙しいのだが――と、
 言っている間に、がちゃりと音を立てて鍵が回る。]

 動けるか?

(50) snow03 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 お使い ハナ

え……なんで?

[彼女はこんな場所に男が現れたことに、純粋に困惑しているようでした。
助けに来たとも、男が自警団側の人間だったとも考えが及んでいないようです。
身動ぎすると、両手両足に嵌められた木枷が軋む音を鳴らします。]

(51) asta_jan 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 なんで……

[ここに至って、改めて理由を思考する。]

 有言実行のためかなぁ。

[囚われた他の人間と違って、両手足に枷はあるものの、
 毛布に包まれ温かいものを与えられたと思しき様子に、
 目を細めて口端を吊り上げた。
 それは笑みではないのだが。]

 飼い馴らそうとでもしたか。――なめたマネしくさる。

[木の枷も外せるだろうか。]

(52) snow03 2013/12/31(Tue) 02時半頃

【人】 お使い ハナ

[有言実行、そこ言葉にハナの表情は混迷の色を深めます。
どうやら、人狼が囁きと称する言葉の波長を受け取ることは出来ないようでした。
木枷に手がかかると、彼女はヤニクの意図を悟ったのか目を大きく見開きます。]

え、あ、で、出るの?
だ、だめだよそんなの。

[口からこぼれ出たのは、否定の言葉でした。]

(53) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 なんで……あぁ、何か理由をつけて脅されてる?
 そいつは期待しない方が良いぜ。
 人間には人狼の子供との約束を守る義理なんかないからな。

[拒むように、子供が手足を退けた。
 それを目にして、一旦は手を止める。]

 何て言われたんだ?

(54) snow03 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 店番 ソフィア

[狭い牢の中、ヤニクがハナを逃がそうとしているらしいことは何と無く把握する事はできたが、ソフィアは動く事はできなかった。
血の匂いには気付かなかったが、飼い慣らそうとした、その言葉にソフィアは顔をあげる。]

……

[また、項垂れた。
恐らく、ヤニクがもう一人の人狼なのだと、ソフィアは思った。
ハナの言葉からして、ホレーショーを襲ったのはヤニクなのだろう。
声にならない声で、また懺悔の言葉を吐く。 ]

(55) みう 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 お使い ハナ

……ここでじっとしてたら、おかみさんを出してくれるって。
それに……

[男の言葉に表情を引きつらせ、それでも少女は言葉を口にします。
一幕の逡巡。]

出ないほうがいい。
出ないほうがいいよ。
だめだよ。

[暗い顔をして、少女はゆるく首を振ります。]

(56) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 店番 ソフィア

[自分があんな事を言わなければ良かったのだろうか。

事実がどうであれ、もうそこには、ここに連れて来られた時まで覚えていた様な感情は無く、あるのはただ自責の念だけ。**]

(57) みう 2013/12/31(Tue) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ……女将さんが真実人狼じゃないとしたら、
 嬢ちゃんがここにいようが、いまいが、
 女将さんを外に出さない理由がねぇだろうな。

 ここから嬢ちゃんがいなくなったとするだろ。
 そしたら表の奴らは、女将さんを捕まえてても良い事ないぜ。
 無実の人間を閉じ込めてる悪者って事になっちまうからな。

[事態はもう少し複雑なのだろうが。]

 ……なんで、外に出ない方が良い?

(58) snow03 2013/12/31(Tue) 03時半頃

【人】 お使い ハナ

[女将さんが真実邪魔なら。それに人狼疑惑以外で投獄された理由があるとするなら、女将さんも人狼だった、ということで処理する道もあるのでしょう。
けれど、それはふたりにはわからぬ話です。
少女も無自覚に、理由を欲していたのかもしれません。

少女は暗闇の中、目を見開いて木枷に覆われた自らのちいさな手のひらに視線をやっていました。
震えるその手は、カチャカチャと耳障りな音を立てています。]

だって。だって。
きっとまた、だれかをけがさせちゃう。
お、おとーさんとおかーさんみたいに あ あ あ

[少女の身の震えが大きくなりました。
既に彼女の中では、ヒューや、母のみならず、ホレーショーや父親を含めた数多の人を傷つけたことが事実となっていました。
そして、それがこれからも行われるだろうことも。]

(59) asta_jan 2013/12/31(Tue) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[人狼としての牙爪が振るわれる事を恐れていた。
 子供自身のそれが、子供から親を奪っているのだし、
 大人の集団から敵意を向けられ、攻撃される体験も付随した。]

[手枷に縛されたままの小さな手を握る。]

 ……方法があるっつったらどうする?

[彼女の不幸は、――人間として育ってしまった事だ。]

 お前がこの手で大事なものを傷付けないで済むように、
 なる方法があるっつったらどうする。

(60) snow03 2013/12/31(Tue) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 良いか。人間だろうが人狼だろうが簡単にウソをつく。
 今の俺が、お前を連れ出すために都合の良い方便を
 言ってるかも知れないって、解らないだろ。

 俺だって、お前が本当にここにいたいのか、違うのか、
 まだ生きてたいのか、もう死にたいのか、
 なんて解りっこないしな。

 ただ、ハナが同族だから、

 友達だっつったから、――やりたいようにやってるだけだ。

[氷色の、おさない両眼に視線を合わせた。]

 人間でいるか、人狼になるか、

[そして手枷の鍵穴にひとつひとつ鍵を合わせていく。]

 生きるか、死ぬか。……お前が選べ。

(61) snow03 2013/12/31(Tue) 04時頃

【人】 お使い ハナ

ほんとうに?

[恐る恐る、少女の視線が手枷からあげられました。青鉄の、強い意志をもった眼がハナを捉えます。]

友だちなら、信じるよ。
うそなんて、いわない。

[瞳に光を灯して、少女も男を見返しました。]

でも――

人間なら、しぬしかないの?
もう、ここには、いられないんだよね……

[既に、それはわかっているのでしょう。
町の人の笑顔が、温もりが、そして、憎しみが。
ちいさな身体の中を通り抜けていって、少女は痛そうに眉をひそめました。]

(62) asta_jan 2013/12/31(Tue) 04時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 お前が人狼だって、町のほとんどの人間が考えてる。
 もしかしたら殺されはしないかも知れないけど、
 ここにいても、元には戻れない。
 少なくとも、人間の子供だとは見てくれない筈だ。

 お前を庇ってた他の人間も、もうお前を庇えないと思う。

[邪魔な枷をひとつひとつ取っ払って、頭を撫でた。]

 町の外に出た事ないんだっけ。
 俺が群れの移動に合流した時はもう少し小さかったかな……
 しばらく、しんどいとは思うけど、何とかしてやる。

 おいで、ハナ。

(63) snow03 2013/12/31(Tue) 04時半頃

【人】 お使い ハナ

[差し出された浅黒い手のひらを、ハナはじっと見守っていました。
母の、女将さんの、神さまの教えがちいさなからだを通り抜けます。]

[すがるように。
祈るように。
畏れるように。

少女は、男の手をとったのです。]

(64) asta_jan 2013/12/31(Tue) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[人が奉ずる神を知らず、祈る先を持たず、
 人の狭間で牙を剥くことが己の生きるすべて]

[手を取った小さな体に、誰かが与えた毛布を被せた。
 牢の中も相当だが、外も冷えるのだ。
 そのまま抱え上げる。]

[踵を返せば、再びソフィアの前を通る。
 酷く項垂れている様に、己の正体を思った。]

 ……自分があんな事を言ったからだ、って、
 もしかして思ってる?
 だとしたら、そいつは考え過ぎだ。
 ――その理由は二の次だったからな。

[鍵束を放った。がしゃりと床に落ちる。
 囚われた娘が手を伸ばせば届くかも知れない、
 あるいはどうあっても届かないかも知れない、距離。

 己と彼女の、待つ者と手を伸ばした者の、距離]

(65) snow03 2013/12/31(Tue) 05時頃

村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―

[病室の外が騒がしい。
緊迫した空気が、壁や扉越しにも伝わってきた。
叫び声や呼び声。人が出入りする足音や、扉の開閉音。
病室に残った医師の纏った雰囲気や顔つきが僅かに変わる。
彼は落ち着いたままだったが、静かに仕事に備えているかのようにヒューには見えた。

『今、女を捕まえたばかりだろう!』
『やはり子供の他にまだいたんだ!』

『宿だ!宿で襲われている!』

総毛立つ。
括られたままの手を見下ろした。

『船乗りだ!船乗りの女が喰われている!』

ぎし、と寝台が軋んで音を立てた。]

(66) gekonra 2013/12/31(Tue) 13時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[船乗りの女が彼女一人でなくとも、一番嫌な展開が一番最初に頭を過ぎっていた。
直後、手を括っている紐の結び目を一瞥し、顔を近づけた。
引っ張るべき箇所は既に観察済みだ。
歯で探し、顎に力をこめて、顔を引く。
邪魔だと苛立ちながらも、それを外すのに長い時間は必要なかった。外してくれと医者を相手に駄々をこねるより、絶対に早いと思える程度には。

今までも、片手の指でどうにもならない時は、口や歯を使う事が多かった。今後はこれを頼りにするしかないのだろうことは、凡そ見当がついていた。

結び目が緩み、解けた。
殆ど同時にヒューは寝台から転げ落ちた。]

(67) gekonra 2013/12/31(Tue) 13時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……げほっ

[手を庇って背中を打ちつけ、咽ながら、肘を支えに身を起こす。
眩暈で目の前が真っ暗になるが、気にせず立ち上がった。
大きな音に振り返った医者が驚き呆れていた。
すぐにだめだと渋られたが、それを無視して進んでいく。
病室の扉に肩を寄せて押し開けた。
病室の外には、怪我人の情報が寄せられていた。
誰かの「助からない」という声が耳に飛び込んできた。
焦燥感に歯がみした。
嫌な予感に足が震える。
部屋に戻れと言われても、頑として聞き入れなかった。
無事であるように祈る。その祈りには、セレストでない事を祈るという、身勝手も含まれた。**]

(68) gekonra 2013/12/31(Tue) 13時頃

【人】 寡婦 パピヨン

[呼びかける囁きの中も、
女は眠る老人の傍らにあった。
2通の封書は胸に収めて、
何も出来ないというのに離れがたいのは感傷だ。

やがて訪れた彼が――、
赤を纏う青年が苦い笑みを零していくのに、
それでも包んでいた手を離せぬまま]

……、

[この状況では、医者が来るにも時間がかかるだろう。
この人は再び目を覚ましてくれるのか、そんなことに怯えていた]

(69) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 01時半頃

ヤニクは、戻り際、喪服の女に自分の書いた封書を見せて、

snow03 2014/01/01(Wed) 03時頃


【人】 寡婦 パピヨン

[囁きに答えを返すのに間の開いた。

青年の願いを受け入れるのなら、
この町を再び離れねばらならないだろう。

離れがたい想いは、重ねた手の温もりと共に。
人狼の青年がこの航行にいなければ、
この町に戻る事もなかったというのに。

けれどその情がこの町へ災いを呼び込んだ。
人狼が身を守る為に、人を襲うを見ぬふりをして庇いだてた。
人々が無実の罪で投獄されたのも、牙に身を裂かれたのも、
――いまや老いた彼をこんな目に遭わせているのも、
己が何もしなかったからだ]

(70) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 19時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[正しいことだと思ってはいなかった。
正しさに裁かれるのだとしたら、けれど何故。


あの子は人を喰わねば生きられない生き物として、
産まれついたのだろう。


答えのないだろう問いの狭間で身動きがとれなくなる]

(71) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 19時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[眠る老人の傍ら、
女は己宛ての封書の一通を開く。
>>5+18 懐かしい筆跡と、懐かしい絵姿。
震える指がその文字をなぞる。

“幸せに”

それは決して辿り着けぬ岸辺だ。

己はまた同じことを繰り返すだろう。
人の正義にも獣の正義にも、染まることの出来ぬまま、
寄るべなく魂を彷徨わせ、きっと死ぬときは一人きり。

それは受け入れるべき罰のようなものだと思っていた]

(72) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 19時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[その鉛筆描きの絵姿に視線を落とす、
少女の頃のアンジェリカがそこにいた。
穢れを苦悩を知らぬままにあどけなく微笑んでいる、
もう、こんな笑顔は忘れてしまった]

ねえ、
こんな私でも、

――…あなたの元に帰っても、いい?

[変わり果てた全てが、それを許さないとしても]

いつか、終わりの時が来たら、
この頃に還ることが出来ると、……信じても、いい?

[戻らぬ時が刻まれた彼の乾いた手に、
その頬になぞるように触れて、そっと口唇を落とす。

そして、青年の囁きに音なく答えた]

(73) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 19時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[そして
女はその部屋から去っていく。
宿に戻れば使用人に言いつけて、
老人を診療所へと運ぶように命じた。
――間に合うかは、わからない。

老人のポケットに、ひとつメモ書きを忍ばせた。
彼がそれを読むことが無くても、構わない。


「いつか、あの頃の貴方の元に帰ります」


記された署名は *アンジェリカ・ローズ*]

(74) sen-jyu 2014/01/01(Wed) 19時半頃

【人】 雑貨屋 ティモシー

― 牢獄にて ―

[老人はそのまま、眠り続けている。
 それは、寒さのせいかもしれない。もしくは、もう、殴打と骨折により、脳はもう目覚めさせないことがいいと判断したのかもしれない。

 ともかく、その貴婦人が過ぎ去ったあとも、老人は微動だにしなかった]

(75) nostal-GB 2014/01/01(Wed) 20時頃

【人】 雑貨屋 ティモシー




[診療所から、手当の面々が現れて、駆け寄った時、
 その身体はすでに冷たく、硬直し始めている*]



  

(76) nostal-GB 2014/01/01(Wed) 20時頃

【人】 雑貨屋 ティモシー

― 最期にみたかもしれない夢 ―

[それは、ジェリーが去って幾年目かの時だった。
 ティモシー、君を訪ねてきた女性がいるよ。

 そう、聞いた時、
 もう諦めていた、その遠い日の恋心が改めて熱をもった。

 来店していた客に謝り、急いで店を閉め、港へ駆け出していく。
 途中で何を急いでいるんだい、と声をかけてきた宿の女将さん、魚屋の嫁も首をかしげて、でも可笑しそうに笑った。
 年老いた町長の馬車が正面から来て、こら、轢かれるぞと叱咤されても、帽子を抑えてすみません、と走っていく。

 あの時、港はとても綺麗で、その空はそれまでのいつよりも澄み渡ってみえた。
 白い息、空気は乾いていて、ややいがらっぽいけれど、それもいい。
 石畳、何度も転びそうになったり、道行く人にぶつかりそうになりながらも、ただ、走って、
 港につけば、神々しい船の姿。

 ああ、あの時のときめき、心臓の音は近寄るにつれ、ばくばくと大きく鳴った]

(77) nostal-GB 2014/01/01(Wed) 20時半頃

【人】 雑貨屋 ティモシー




[そう、実際は、この時、ティモシーを訪ねてきたのは、
 ソフィアの母と、赤ん坊のソフィア、だったわけだけど…


 最期の夢は、船から降りてくる姿を
 誰よりも愛しい女に見せたのだ]

(78) nostal-GB 2014/01/01(Wed) 20時半頃

【人】 雑貨屋 ティモシー




 ――……ああ、ジェリー、おかえり。
 本当に、本当に、おかえり……。



[そして、涙で視界は歪んで、
 彼女の顔はよく見えない]





 **

(79) nostal-GB 2014/01/01(Wed) 20時半頃

【人】 店番 ソフィア

…そう、言われたとしても

[ハナを抱えたヤニク >>65 の言葉には、掠れて消えそうな声を落とした。
船乗りである彼に、行って欲しく無いと思う事自体に彼女は後ろめたさを前々から感じていた。
だから、彼女はこれは自分に対する罰なのではないかと、そう感じていた部分もあるだろう。]

(80) みう 2014/01/01(Wed) 22時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ホレーショーが人狼に襲われた後、ソフィアにホレーショーが襲われたと知らせにきたのはヤニクだった。
何故、あんな事ができるのだろうか、ソフィアには理解が及ばなかった。
彼が人狼だからなのだろうか、それとも他に別の要因があるのかは、はっきりとはソフィアにはわからなかったが…]

……

[落とされた鍵の束へと視線を伸ばす。
それは、彼女が手を伸ばしても届かぬ距離に思われた。
少なくとも、彼女には。]

(81) みう 2014/01/01(Wed) 22時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ヤニクとハナが牢を出て行ってから、牢に捕らえられた者たちの元に自警団員や診療所からの応援が現れるまでそれほど長くはかからなかっただろう。]

おじいちゃん……?
そんな、やだ…、やめてよおじいちゃん……っ!!!

[診療所から来た応援の人々に被せられた毛布がばさりと床に落ちた。
祖父の元に跪き、肩を揺する。
首筋に触れると、そこに生の証は無く、恐ろしい程に冷たかった。]

(82) みう 2014/01/01(Wed) 22時半頃

【人】 店番 ソフィア

そんな、やだよおじいちゃん…
ひとりにしないで……

[じわ、と目が熱くなった。
零れ落ちるものを拭う事も無く、そのまま祖父の肩を揺すりながら声を掛け続けた。
暫くすれば、誰かに肩を叩かれただろうか。
自分も診療所へと声をかけられると最初は首を振ったが無理やり抱えられるとよろけながらも立ち上がった。

祖父の傍にあった女性から、預けられていた手紙を受け取ったならば、恐らくこの時だっただろう。
すぐに目を通す事はできず、手に握りしめたままに牢を後にした。]

(83) みう 2014/01/01(Wed) 23時頃

【人】 店番 ソフィア

─ 診療所 ─

[外から診療所内へと入れば、その温度差に一瞬気分が悪くなった。
濡れた服を脱ぎ、乾いた服を着るよう指示され、それに従った。
依然として身体は冷え切ったままだ。
医師からは暫くベッドで休むようにと言われたが、その言葉を聞きいれはしなかった。

手紙を握りしめたまま、ホレーショーとヒューが寝かされている部屋へと向かう。
途中、静止の声がかかったかもしれないが、それを無視しソフィアはドアを開けた。

セレストの姿はそこにあっただろうか。]

(84) みう 2014/01/01(Wed) 23時頃

【人】 店番 ソフィア

[ホレーショーは眠っていただろうか、目を覚ましていただろうか。
ホレーショーが寝かされている寝台までふらふらと歩いて行くと、そっと彼の顔を覗き込み、頬に触れた。
髭が伸びてざらついた、少しかたい皮膚ごしにあたたかな温もりを感じた途端、ソフィアは床に崩れるようにして座り込んだ。]

………っ、 、

[必死に嗚咽を噛み殺そうとしたが、どれほど迄効果があったものか、そしてそんなには持たなかっただろう。
うー、と唸る様に聞こえたかもしれない。
そうしてそのまま、暫く泣いていた。**]

(85) みう 2014/01/01(Wed) 23時頃

【人】 寡婦 パピヨン

[診療所に訪れたのは、
その日からしばらくしてのこと。

――彼の死を聞いて、
再び滲むものを押し込む。
あまやかな希望は端から抱いていなかった、
諦めることには慣れていた、

だから涙を押さえ込むのは、
難しいことではないはずだったのに、
頬を伝う雫は黒いレースのチーフに染み込んだ]

(86) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 00時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[人狼の被害者、
船乗りの青年と女と様態はどのようなものだったか。
人狼に肩入れしているのに、人間の身を案じる。
それは、自覚のある矛盾だ。

どちらにも、なれない。
陸にも海にも居場所の無い。

女にとっては同類を見つけたような、
己を憐れむにも似たそんな心地だったのだ。
けれど、彼の青年はそうではなかった。
――自分とは違うはずだった、というのに]

(87) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 00時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[女は彼の――名も知らぬままだった、
あの青年の部屋の前にいる。

もしも望みが絶たれてしまったのならば、
誘う手を差し伸べることは出来る。

波の彼方にも、
希望などなかったとしても*]

(88) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 00時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―


[堪らず診療所の外まで駆けだして、朝凪亭までの最短の道乗りを選んで進むと、すぐに人だかりが見えた。
道をあけるよう、怒号が飛び交っている。
駆け寄った。ヒューの嫌な予感や、悪い想像は、的中していた。
診療所へ運ばれているのは、セレストだった。]

 せ、セレスト、セレスト!
 先生、助けて、セレストが、

 い、いやだ!
 起きろ、セレスト、セレスト!!

[ヒューは追い縋って、泣きそうな声で、何度も名前を呼んだ。
それが出来たのも、病室の前まで。
ヒューは廊下に取り残された。]

(89) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[そこで、張り詰めていたものが、ぷっつりと途切れた。

足から力が抜け、膝がかくんと折れ、冷たい廊下に座り込んだ。
抜け殻のようになって、病室の扉をただ見ていた。
涙が流れるまま、ぽたぽたと落ち続けている。
拭うために、腕が持ち上がる事はなかった。
喚く力も湧いて来ない。
最早、立ち上がる気力も失せた。

どれほどの間そうしていただろう。]

(90) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[長い沈黙の後で、出て来たのは、不思議と、笑いだった。
額を膝につけて、背中を震わせる。
腹に力も入らず、ただ漏れるに任せてくすくす笑っていた。
ヒュー自身にも、自分がどうして笑っているのか全く分からなかった。
滞った思考がとろ火で生暖かく煮られ、匙でどろどろにかき混ぜられているような、酸素が足りずにぼんやりするような、わけのわからぬ温度を頭に感じる。]

 ……はぁ

[ひとつ息をついてみれば、笑っていたことさえ急激に冷めて、虚しくなった。
なるほど、と、ヒューは唐突に思った。]

(91) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[おとぎ話は、教訓話だったのだ。
先人は偉大だった。

悪い人狼がやってきて、みんな食べられてしまう。
だから人狼は、やっつけなければならない。
或いは、食べられる前に、逃げなければならない。
そういう悪者として描かれてきた。

良いとか悪いとかは、本当に、どうでも良い事だ。
だから、それはさておく。

けれど、逃げる、やっつける、というのはきっと正解だったのだ。
きっと、誰かが身を以て知っていた事だったのだ。

愚かしくも先人の教えに背いた結果が、これなのだろう。]

(92) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[蹲ったままの姿勢で、小さく、呻いた。]

 いてぇ……

[切り裂かれた手が先についている方の腕を、頬で押す。
手で腕を擦り、誤魔化そうとする事すら、出来ない。
出来なくしてしまった。

当然手を使わなければ出来ないことは、それ以外にも山とある。
もう船で働くことは不可能だろう。
それどころか、ワンダの魚屋で仕事を続けることすら無理だ。

諦めなければ人生なんとかなると、セレストから言われたのが、ほんの数日前の事。
今この瞬間においては、もう一度、同じ人間にそれを言って貰う事すら叶わない。
あの時、一瞬でも望みを持てたことが、嘘のようだ。

もう、なんのともし火も残っていない。
からっぽだった。
つまり、諦めてしまった。
こうなってしまうと、セレストの論でも、人生なんともならないのだろう。]

(93) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[手の痛みが弱まる気配はない。
今まで、この痛みや、行く先の真っ暗さを差し置いて動けていた方が余程おかしな事だった。]

 いてえ……いてえ。
 くそ、いてえ……

[腕を噛んだ。少しも痛みは紛れそうもなかった。
苛立つように、体を揺する。
腕を噛んだまま、ふうふうと息を吐き、痛みを堪えていると、少しして足音が聞こえてきた。
*ヒューは、医師によって、病室に戻された。*]

(94) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―

[セレストが診療所に担ぎ込まれた日から、数日経った。
ヒューは、無関心そうに、出された食事を見下ろしていた。
小さく切られた食べ物が、皿に乗っている。

手は使えない。よって、食べる方法は限られていた。
ヒューは抵抗なく、犬のように、皿に顔を近づけ、食べはじめた。

最初は食べさせて貰っていたが、もう、断っていた。
うまいまずいは、気にもならなかった。]

(95) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[皿へ伏せていた顔を上げた。
人の気配がしたからだ。
何の用だろうかと視線を向ける。]

 ……。

[口の中の物を飲み込んでから、唇を腕で拭った。]

(96) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 今日は、どうなさったんですか。

[病室へ入ってきた喪服の婦人へ、尋ねた。
人の死を思わせる黒色が、病室のなかにあるのが、なんだか少し滑稽にも思えた。
なにか忘れているなと、一瞬考えるような間があって、思い出したとばかりに、ヒューはうっすらと笑みを浮かべる。]

 誰かの、お見舞いですか?

[行儀よく、寝台に座ったまま、*首を小さく傾げた。*]

(97) gekonra 2014/01/02(Thu) 02時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[気付いた時、女は船の中にいた。
馴染みのある景色、これは女の乗っている船だ。
ぼうっとでもしてしまっていただろうか、海が黒い。
まるで悪い夢でも見ていたかのようだ、
洗濯籠を持って佇んでいると遠くから名前を呼ばれた。

ヒューだ。こちらに手を振って呼ばれる。
ホレーショーや他の船乗り達も一緒にいる。
ああ、そうだ。夢だったんだ。そう笑って。

女は友人に手を振り返す。ヒュー、と名前を呼んで。]

(98) chiz 2014/01/02(Thu) 03時頃

【人】 洗濯婦 セレスト


[呼んで。]
 

(99) chiz 2014/01/02(Thu) 03時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[――…呼べない、声が出なかった。
どうしてだろう、不思議に眉を潜めながら
仲間達のところへ向かおうとする。

向かおうとして。

――…進めない、体が動かなかった。
代わりに足に痛みが走る。痛い、痛い。
足元見下ろして何かに気付く。音だ。
肉の裂ける音、血の滴る音、咀嚼の音。
音に合わせて、じわりと黒い海が染まっていく。
赤い、紅い、血の色に。揺らめく暖炉の灯の色に。]

(100) chiz 2014/01/02(Thu) 03時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

―――――……!!!!!

[ヒュー達の名前を呼ぶことができない。
どうして。
喉を潰されてしまっているからだ。
彼らのところへ駆けていくことができない。
どうして。
どうして。
足を齧られているからだ。彼に。あの人狼に。
どうして。
どうして。いやだ。
どうして。たすけて。
裂かれた喉からも血が吹き出て叫ぶことができない。

誰か。誰か。たすけて。
減っていく、音が鳴る度、自分の体が減っていく。]

(101) chiz 2014/01/02(Thu) 03時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

.
.
.

(102) chiz 2014/01/02(Thu) 03時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[運良く一命を取り留めた女が目を覚ましたのは
運び込まれてから数日経った後のことだ。

船にはもう乗れないだろうと医者は言う。
齧られた左足は切断せざるをえなかった。
それに、足だけではなく、

そこで医者は言葉を止める。

果たして、運が良かったのだろうか。
女には金も身寄りも、戻る故郷すらないのだという。

――…死んだ方が楽だっただろうに。

独りごちるような呟き。

女と船乗り達との面会が許されるのは、
更に数日経った後のことになるだろう。**]

(103) chiz 2014/01/02(Thu) 03時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[かつりと半歩後ずさる踵が音を立てる。

>>95 手という機能を失った青年が、
犬のように食事を取る姿がそこにあった、
それもまた、己が何もしなかったことの結果だ。

ゆっくりと瞬いた双眸は、
向けられた問いかけと薄い笑みに、
ゆるやかに首を振った]

……いいえ、そうね。
強いて言えば、あなたへのお見舞いかしら。

[花の一輪もないけれど、と零す空白を落として]

(104) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 21時頃

【人】 寡婦 パピヨン



あなた、これからどうするの?

(105) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 21時頃

【人】 寡婦 パピヨン

[言葉はさらりと繋がった。
しかし、それは欺瞞のようなものだろう。

あるいはそこに、情のようなものがあったとしても、
自身の情はすべからく偽りに過ぎない、と女は思う。
――真実、情けのあるのであれば、
こんな風になる前にどうにかすべきであったし]

……当てが無ければ、
私の元にいらっしゃい。

[こうして片手を差し伸べながら、
もう片方の手であの人狼の少女を匿っているのだから。

女の顔には、何か痛みを堪えるような微笑が過ぎった*]

(106) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 21時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

― 診療所 ―

[婦人の質問へ、一瞬の沈黙を返した。>>105
思わず、鼻で笑っていた。]

 どうって……。

[先ほどの後ずさりをされるような食事風景。
着替えも一人でするのは困難だ。
体を洗うことだってそう。]

 さあ……?
 どう出来るんでしょうね。

[自分自身に呆れ果て、自嘲していた。
昔話の言いつけを無視して、良くないことが起きるのは、大人も子供もみんな同じだったのだろう。]

(107) gekonra 2014/01/02(Thu) 21時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[婦人の顔に、痛みを堪えるような笑みが浮かんでいた。
片手を差し伸べられていた。]

 当てなんて……そうですよ。
 ありません。

 ……俺は、あなたの所へいっても、
 なにも、出来ないはずですよ。

[自分の両手を見下ろした。
差し出せる手も、無かったのだ。]

(108) gekonra 2014/01/02(Thu) 21時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[わざわざ確認するような真似をしなくても、此方が何も出来ない事くらい、一目見れば分かるのだ。
分かっている上で、言っている。
そう考えて、包帯に包まれた手を選んで、持ち上げた。]

 ……。

[差し出された細い手に、触れさせる。
痛むのか、一瞬顔を顰める。
小さく息を吐き出して、顔を寝台を見下ろすように、俯けた。]

 俺は、あなたの名前も知りません。

(109) gekonra 2014/01/02(Thu) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

― 自警団牢 ―

[耳がぴくりと、微かな声音を捉えた。>>80
 微かに首を傾げて考える。だとしても?
 責任を感じる事には変わらない、と言う事だろうか。
 考えようによっては。
 汝、人狼也やと問うて来たのは船の女だけだったから。
 ――そう、娘が気付いていれば変わっていたのだと思う。

 届かぬように見えるものに手を伸ばしていれば。]

[口端だけの微笑みに気付いたかどうかは定かでない。]

(110) snow03 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それから、この子供に説明をしておくべきだろう。
 一旦、一緒に連れ出す事、そして、やがて時機が来たら、
 とある街まで、船で送り出すという事。]

 向こうに着いたら、まずはベネットっつー本屋と、
 スティーブンっつー医者を頼りな。
 そいつらは同族だし、ハナを悪いようにはしない筈だ。

[手紙には、必要な事は大体記したつもりだ。

 この子供が"囁けない"人狼である事、
 正体が知られたために故郷から逃げて来た事、
 一人前になるまで、これを助けて欲しいという事、
 恐らく、自ら喰らったために身寄りを失い、それによって
 狩りを行う事を酷く恐れているだろう、という事。

 ――だから、己ではなく彼らに託す、と。]

(111) snow03 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[封筒の口は閉じられていない。
 かなり下手だが、平易な言葉で書いてある。
 (その辺りは書き手の限界という奴だった)]

 良い奴だよ。……多分、お前の気持ちも、
 俺よりは良く解るんじゃねえかな。

[そんな事を小さな声で呟いて、また笑った。*]

(112) snow03 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 寡婦 パピヨン


私はあなたの為に、
こんなことを言っているのではないの。
私自身の為に、あなたに手を差し伸べている。

……許されたいと、
思っているわけではないわ。
償いですら、ない。

私はとても身勝手な、裏切り者なのよ。

[自分自身は同じことを、
また繰り返すとわかっている。
人にも獣にも寄せきれぬ心が、またきっと]

(113) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

だから、

いつかあなたが、
私を止めてくれないかしら。

私自身はそれを望んでいるかすら、もうわからないのだけれど。

[何も出来ない、
その言葉にゆるく首を振る。
触れた指には布の巻かれて温度は伝わらない。]

……パピヨン・ローズ。
あの船でこの町に人狼を連れてきたのは、私よ。

[いまだ語らぬままである女自身のこと、
その片鱗を口にした*]

(114) sen-jyu 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 お使い ハナ

……ヤニクは?

[かれがつぶやいたそのほほ笑みは、それとなく別れを含ませたものにも見えました。
ハナが感じたのは、もっと漠然としたものだったのかもしれません。
けれど、それでも問わざるを得なかったのです。]

(115) asta_jan 2014/01/02(Thu) 22時半頃

【人】 店番 ソフィア

― 雑貨屋にて ―

[ソフィアが祖父からの手紙に目を通したのは、ホレーショーが生きている事を確認した後の事だっただろう。
雑貨屋である自宅へ戻れば、手紙の通りにオルゴールの裏板を剥がしてみる。
確かに、そのには住所が書いてあった。
彼女が知らない住所だ。]

…おじいちゃん

[指で文字をそっとなぞる。
ゼンマイを巻き、オルゴールを鳴らした。
優しくもどこか物悲しく、壊れそうな音色に祖父の姿が浮かぶ。
夜眠れない時に、よくこのオルゴールを鳴らしてくれたものだった。]

(116) みう 2014/01/02(Thu) 23時頃

【人】 店番 ソフィア

何処にもいかないよ。
本当の孫じゃなかったとしても、それでも私のおじいちゃんはやっぱりおじいちゃんだから…

ありがとう、おじいちゃん。

[いきなり手の中に残された幼子をこの歳になるまで、大切に大切に育ててくれた事に感謝しながら。
窓の向こうへと向けられる視線は、まだ見ぬ故郷へと。]

(117) みう 2014/01/02(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 俺は人間喰うのが好きな人狼だから、一緒には行かない。

[さらりと告げる離別。
 己の旅の道行きは、その一点を除いては狩りの痕跡と同義だ。
 同道するなら同じ人喰いの人狼にならざるを得ない。]

 大丈夫。不安になるのは今だけだ。

[だが、この子供はまた誰かを傷付けるくらいなら、
 檻の中にいた方が良い、と言うから。]

(118) snow03 2014/01/02(Thu) 23時頃

ヤニクは、はちみつの瓶が開かない……っ

snow03 2014/01/02(Thu) 23時頃


【人】 負傷兵 ヒュー

 ……なんだ……

 ……まだ
 俺にも、使い道が、あったんですか?

[腑抜けた顔を前へ向けた。
夢を見ているように無気力げな、表情に乏しい顔で、喪服の婦人をただ見ている。
紅い唇が言葉を紡いでいる間、捕らわれたように、それから視線を離せず、喪服の婦人が名乗るまで、口を開けずにいた。]

 パピヨン・ローズさん。

[名を覚えようと、飼われた鸚鵡のように、繰り返す。]

(119) gekonra 2014/01/02(Thu) 23時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……。

[人狼を、エレクトラ号でこの町に連れてきたのが、パピヨンだとする。
その人狼が何もしていなければ、この町に船で人狼を連れてきたなどと、わざわざ口にはするまい。]

 ――そうですね。
 それじゃあ、止めないとならない。

[疲れたように、そう口にしてから、声をたてずに、笑った。]

(120) gekonra 2014/01/02(Thu) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[多分、名を知らないのは目の前の喪服の婦人も同じはずだ。
相手に自分の名は、不要だと感じていた。
だから名乗りもしなかったし、覚えて貰おうとも思わなかった。
多分、縁が交わるのも、一瞬の事だろうと思っていた。
いや。今も、思っている。]

 ヒューといいます。
 ……きっと――長くご迷惑には、ならないでしょう。

[パピヨン・ローズと名乗った女が、どれほどの間、酔狂でヒューを傍へ置くのかは、分からない。
仮にそれがヒューの余生の全てだとしても、それは女の人生におけるほんの一瞬の事にすぎないのではないかと、何故か、そういう風に、感じていた。**]

(121) gekonra 2014/01/02(Thu) 23時半頃

【人】 お使い ハナ

そっかあ……

[遠い目をして、ハナは男から目をそらしました。
分かっていたことでも、彼女のちいさな胸に去来するものは、大きいものだったようです。
やがてハナは笑顔で、言いました。]

じゃあ、さよならだね!

[ついていく、とは、言いませんでした。
ハナは、男と同じ道を、選びませんでした。]

(122) asta_jan 2014/01/02(Thu) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ……そうだな、さよならだ。

[全く平気という事はないだろう。
 だから、見せる笑顔に一瞬虚を突かれて瞬きする。>>122

 ――ただ、ついて行く、と駄々を捏ねる程には、
 きっとこの子供は己の事を知らない。
 だから、この別れもそう大きすぎる物じゃないと、
 そう納得する事にする。]

[食人の衝動を制御し、穏やかな気性の同族と過ごせば、
 やがて精神的にも安定して、また新しい友達も出来るだろう。
 己が纏う心配も、そう大した物じゃない筈だろう、と。]

(123) snow03 2014/01/02(Thu) 23時半頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[女が病室から出られるようになったのは、
それから更に2つの月をまたいだ後だった。
医師の助けを借り、慣れない松葉杖をついて
辿りついた港にエクストラ号の姿はなかった。
巡航船は、今年も予定通りに船出をした。
友人も何時の間にか町から姿を消していた。
本来なら自分も乗る予定だった船、仲間達。
それがあった何もない空間を見上げて。

女は、何も言わなかった。
言えなかった。
喉を裂かれ、言葉を紡げなくなったのだ。
ぅー…と弱弱しい獣のような唸り声が港に消える。
それが今女が発することのできる音だった。]

(124) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[女に付き添う医師は語る。
読み書きも苦手な船乗りの女と話すのは苦労したと。
唸る声と手振りだけでは意志疎通は難しい。
これから字を覚えていくにも苦労をするだろう。

ずっと町医者が無償で面倒をみるわけにもいかない。
待っているのは過酷な現実ばかりだ。
あの時、死んでいた方が楽だっただろうに。
虚空を見つめる女の姿に溜息をついて。]

(125) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 洗濯婦 セレスト


[でも。]
 

(126) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[彼女、義足を希望したんですよ。
それで。
また、いつか船に戻りたいって。

理想論だ。
現実をまるで見ていない。

けれども。

彼女は生きることを諦めていない。
なので好きにしたらいいと許可を出した。
無謀な前向きさに呆れたと医師は溜息をつく。

その溜息に気付いた前向きだけがとりえの女は
虚空から目を逸らし、歯を見せ医師へと声無く笑った。]

(127) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[船乗りの女が港町から姿を消したのはその後のこと。
町に残っていた知人達に手を振る挨拶だけを残して、
小さな定期船に乗って旅立って行った。

港町の人狼事件が人々の記憶から埋もれ薄れていくように。
女のことも時間と共に人々の記憶から薄れていくのだろう。
そういうもの。よくある。それだけのこと。]

(128) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 洗濯婦 セレスト

[―――…鐘の音が港町に響き渡る。

季節と、人々の生活が一巡して再び巡航船がやってくる。
再会の喜びを運ぶ船、
今年は―――誰を乗せてきたのだろうか。**]

(129) chiz 2014/01/03(Fri) 00時頃

【人】 お使い ハナ

[こうして、ハナはひとりになりました。
いいえ、ひょっとするならあのとき>>4:11すでに、彼女はひとりだったのです。

男が頼るベネットやスティーブンは、どんな人物なのでしょう。

いまだ未来は見えず、ハナのちいさな胸は、寂しさや不安で張り裂けてしまいそうでした。
けものの本能を抑え、やがてハナがひとりではなくなること未来もあるのでしょうか。

みずからの爪と牙が、人狼ですら手にかけうることすら、彼女にはまだ、知りえぬことなのです。**]

(130) asta_jan 2014/01/03(Fri) 00時頃

ティモシーは、なんとなく、ティモティモ、ナイフ研ぎつつ

nostal-GB 2014/01/03(Fri) 00時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

["囁ける"性質を持った稀有な人間とも、
 "囁けない"状態にある幼い人狼ともここで別れて、
 一人で流れる人狼は、やはり一人のまま姿を消した。]

[また、いつのどことも知れぬ遠い地で、
 赤い外套が翻りあの人好きのする笑みで、
 ただし、腹の底に人には飼われない獣の本能を宿して]

 なあ、この辺りで安く泊まれる所ってないかな?

[旅は続く。**]

(131) snow03 2014/01/03(Fri) 00時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[船出までの間、町の人間の、ごく僅かな人にのみ、挨拶をした。
ワンダに今まで世話になった礼を言った。
ダーラの所へも出かけ、同じように礼を言う。

そしてそれらの二人、どちらにも、もしもセレストとホレーショーが困った時は、助けてやって欲しいと、頭を下げた。

――自分がそうして貰ったように。
見捨てないで欲しいと。

きっとそれは、言うまでもなかった事だけれど。]

(132) gekonra 2014/01/03(Fri) 00時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[診療所への帰り際、海に面した坂道の雑貨屋がやっているかどうかを確かめた。
雑貨屋の元の主人は死んでしまったらしい。
あまり用事は無かったから、よくは知らないが、優しげな瞳をした老人だったはずだ。
だから、開いていなかったかもしれない。
兎に角、どこかでヒューは手紙を書くための品を手にいれた。

診療所に戻り、手は使えなかったから、買ってきた素描用の道具を口に銜え、ミミズの這ったような文字を書いた。

『またな。』

たったのその一文。それだけ、セレストに残して、ヒューはパピヨンについて、旅立った。]

(133) gekonra 2014/01/03(Fri) 00時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[セレストがそうしていたように、ヒューもまた、手紙で、経過を医師に尋ねた。
義足を欲しがった事を手紙で読んだ時は、ひどく驚いた様子だったこと。また、読んだ後に、下がった目尻が、ひどく嬉しげだった事を知るのは、パピヨンくらいのものだ。]

 ……すごいな。

[諦めなければなんとかなると言っていたあの言葉を、本当にするつもりらしい。]

 ――……

[目を閉じて、海の上で生活していた頃のセレストを思う。
エレクトラ号の船員として、セレストや、ホレーショーと働いていた頃を。
大丈夫。彼女なら、じきに何とかするのだろう。
では、前よりは幾分上達した文字で、何と書こう。
この手紙が届く頃には、すでに彼女がその町にいなくても。**]

(134) gekonra 2014/01/03(Fri) 00時半頃

【人】 寡婦 パピヨン

[無気力にこちらを見やる青年の、
額に手を伸ばす、名を鸚鵡返しに繰り返されれば、
まるでよくできた、とでもいうかのようにそっと撫で。

生に疲れたような、
そんな青年の姿に眉を潜めたのは、
罪悪感か憐憫か、いずれ自身が抱くには、
不相応な感情に相違ない。

長く時を同じくはしない。
何か予期するような青年の言葉]

あなたの思うままで、構わないわ。
……それまで、聞かせられなかった話を聞いて頂戴ね。

[青年の髪を梳くように撫でやっていた指は離れた]

(135) sen-jyu 2014/01/03(Fri) 01時頃

【人】 寡婦 パピヨン

[そしていつか、
その身を休めた後に再び望むことを見出してくれればいいと、
願うこともまた欺瞞なのだろう。そんな想いは音には乗せない。

ただ生の終わりを待つだけの己と、
同じ者に成り果ててはほしくない。

それもまた矛盾に満ちた女の真実のひとつだった。
そしてそれを語り尽くした時が、青年との別れの時だろう]

(136) sen-jyu 2014/01/03(Fri) 01時頃

【人】 寡婦 パピヨン

[――船での日、届かぬ岸辺の夢を見る。
波間のむこう、ちらつく雪が白く染まる町を霞ませる。
町を離れ行く女はあの日と同じ光景を見つめていた。

あの日のように泣いてはいない。
ただ風が頬をうつに任せたまま、そっと雪に手を伸ばした。
何をつかめるはずもなかったのに]

……、

[それはあわく幻のようにとけ消えて、
手の中に水の滴を残しただけだった*]

(137) sen-jyu 2014/01/03(Fri) 01時頃

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