156 カイレミネ島の雪
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨーランダが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、トレイル、ブローリン、マドカ、マユミ、ヒュー、モニカ、ジリヤ、ミナカタの8名。
|
[一瞬、ぎくり、と固まる。 まるで最悪の想像を読まれた気がして。
>>1:164興味を持ったらしい声色に、スープに落としていた視線を上げると。見開かれた翠の瞳が、どことなく輝いて見えた気がした。 ゆっくり、首を横に振り。]
……さあな。 俺に話してくれたばーさんは、そこんとこぼかしたからなぁ。
[軽く肩を竦め、スープを一口飲む。あったかさが、胃にしみる。]
仮に死んだりするかもしれねぇモンだとしたら、 俺はできることなら眠らせたくないって思うよ。 誰、一人として…な。
[ぽつり、と願うように呟いた。]
(0) 2013/12/18(Wed) 00時頃
|
|
[──ねえ、あたしはあなたに気付けるのよ] [だから、はやく、誰か、あたしに気付いてあたしを呼んで*]
(1) 2013/12/18(Wed) 00時頃
|
|
[まだ早いよねと言われれば。>>1:170モニカの方が年下と言うこともあり、それはそれで面白くない。
雪雫草の薬の薬を取りに行くと言う話しには興味は惹かれたが、掲げられたスノーシューズに、うっと息をのむ。 つまりそれが必要な場所に行くということだ。]
(……どう考えても、無理だわ)
カフェね、行くかはわからないけれど、一応マドカにも伝えておくわ。
[そう答えると、去っていく彼女に手を振る。]
(2) 2013/12/18(Wed) 00時頃
|
|
さて。私もそろそろ帰らないと。
[見つけた本は惜しかったが、持ち出し禁止なら仕方がない。 必要になったら、また来よう。 後ろ髪を引かれつつ、棚に戻そうとする。]
『くしゃ』
[とたんに感じる、軽い抵抗と、小さな音。 何か引っかかっているのかと、一度本を抜くと、奥へと手を伸ばす。]
紙切れ?誰かゴミでも捨てたのかしら…?
[マナーが悪いわと憤慨すると、その紙をポケットに入れる。 司書の呆れた視線をかいくぐりながらカウンターを通ると、そのまま図書館を後にした。]
(3) 2013/12/18(Wed) 00時頃
|
|
……そうですか。
[答え>>0に少し落ち込んで、ちびちびとスープを口にする]
ええ。 けれど……冬将軍はそう思わないんでしょうね。
[誰も眠らせたくない、そういうものなのだろうと頷いて けれどもその人間らしい願いを否定するようなことを呟いてしまうのは、それが叶ってしまっては困るから]
(4) 2013/12/18(Wed) 00時頃
|
|
[スキーの本はすぐに見つかった。 近くの席に座り、頁を捲っていく。 >>3 マユミが去ったことにも気付かず、暫し集中]
んー、つまり、スキー板2枚と杖が2本あればいいのかな。 板と杖の長さや太さは競技によっていろいろある。 ……適当でいいってことだよね。 靴は、今履いてるのがあるから、これに縛り付けて……。
うん、なんとかなりそうかな。
[ぱたんと本を閉じて、勢いよく席を立った]
(5) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
……
[少し押し黙りぼうっと考える、自分が死んだら見知った人々はどう思うか。
ーー大丈夫、ある日女の子に貰った砂糖菓子の味のようにいつか忘れることだ。 自分は彼ら彼女らにとって一番大切な存在では無いのだから、人間は今を生きるのに不必要なことを忘れる生き物だから。]
ところで先生ー、最近どうですか彼女とか出来ましたー? 二十代後半独身男性には今の島は寒すぎますよねー
[我に返れば良くないことを言ってしまったと話題を逸らして、いつもの憎たらしい軽口をひとつ]
(6) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
― 墓地 ―
[スキー板と杖を作るなら、やはり工房が手っ取り早い。 近道するため墓地を抜けようと通りかかると、 見慣れぬ姿が引っ掛かり足を止める]
あれ……今日は、 ヨーランダさんはいないの?
[島を出るとは言っていたけれど、 昨日の今日でそれはいくら何でも早すぎるだろうと――]
昏睡? 眠ってるってこと? ヨーランダさんが? それって……それって……。
[考えるまでもなく、それが何の仕業かわかる。 ヨーランダが眠りに落ちたというニュースは、 すぐに島中に広がるだろう**]
(7) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
シーはこの島の生まれだろうから、冬眠……するのかねぇ。
[>>1:168シーの生態について本で調べたことはあるが、冬眠するかどうかまでは書かれていなかったような気がする。常にぼんやりとした自分のことだから、忘れてしまったのかもしれないが。]
モニカと昼前にここで待ち合わせだな。よし、憶えた。 往復4時間……ただでさえ雪で視界が悪いのに、暗くなったらまずいな。 なるだけ急ごうか。
[呼ばれてきた店員に支払いをしようと、ポケットから財布を取り出して]
確かに……。 適当ってわけにも、薬の生成が追いつかないしなぁ。
[ヒューの疑問に>>1:169、支払いをする手が、一瞬止まった。**]
(8) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
−図書館・外− (マドカ、出かけちゃったかしら?)
[そんなことを思いながら、できるだけ速度を上げる。初日に比べたら、雪道を歩くのもだいぶ慣れた。だって、今日はまだまだ2回しか転んでいない。]
ん?
[前方がざわざわと、騒がしい。そのまま無視してもよかったが、嫌な予感を感じ、知った顔を捕まえて話を聞く。]
え。ヨーランダが?……嘘でしょ、だって!
[この騒動が終わったら、島を出るのだと。 大切な人と一緒になるのだと。 そう嬉しそうに頬を染めていたのは、つい昨日のことで。]
せっかく願いをかなえたのに。幸せになれるのに! こんなのって…あんまりじゃないっ!
[その後のことは、よく覚えていない。ぼんやりと、歩いていていた気がする。 自分がどこへ向かっているのかも、わからないまま。**]
(9) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
まあ、シーのことは先生に診てもらってから考えよーぜ
[脳内では既にミナカタが猿も検診出来ることになっている]
薬は、追いつかないっつーか、量が問題っつーか 一人分の抽出に時間が掛かるみてーだな、レシピ見ると
[一瞬止まったブローリンの手に、そっと目を眇める。 冬将軍に取り込まれてる可能性のある人物ってどうやって見分けるんだろう、この事態を嬉しがってるとか、そういう感じなのだろうか。自分もそこまで考えていなかったから、首を傾げるしか出来ない。 癖になった首の包帯を摩る仕草をしながら、コートを羽織り、ブローリンと共にカフェから外へと踏み出した。ヨーランダの話しが伝わるのは、きっと、もうすぐのこと**]
(10) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
…かもなぁ。 もしも眠るのを妨害とかしたら、冬将軍も怒ったりすんのかねぇ。
[冬将軍がどう思うかとか、考えていなかったなと。実際の冬将軍がどんなものかわからないから、怒ったところとか想像できない。 >>4なぜか落ち込んだ様子の頭を、わしゃりと撫で。小さく苦笑する。]
目覚めなかったらどうなるかは知んねぇけど。 眠ったまま、こうして喋ったりできなくなるのは寂しいからなぁ。 お前だって、その一人だぞ。 わかってんのか?
[わしゃわしゃ。今度は黙り込んでしまった髪を、優しく撫でる。>>6 答えがあろうとなかろうと。子供に言い聞かせるような口調で。]
(11) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
――げほっ。
[むせた。]
んなの見りゃわかるだろうが。 彼女がいりゃ、毎度のんびりお前の相手とかしてねぇっつーの!
[痛いところをついてくるのが、また憎らしい。]
(12) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
|
|
― 診療所 ―
[昨日と同じ島民が、息せき切って飛び込んできたのはその時か。]
ぁあ? どうした、またぎっくり腰か? ………へ。ヨーランダが、起きない?
[昨日まで元気にしていた墓守の少女が、眠りに落ちたまま起きないと。 島民が口早に状況を説明し、ばーさんにも伝えなきゃと慌ただしく診療所から出ていくのを呆然と見送った。]
(13) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/18(Wed) 01時頃
|
[話題を変えたのは、優しい手と言葉に何も返せなかったからかもしれない。>>11 視線を落として一度頷く、それが精一杯だった]
っ、あははは!ですよねー!
やーん出来たら相手してくれないんですか、さっみしー
[期待通りの反応>>12腹を抱えて笑った]
(14) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
|
[そんな日常風景に、飛び込んで来た異変>>13]
……ヨーランダ、が
[先程までの笑顔が消え失せて昏睡に陥った女性の名前を呟くその様子は先生同様呆然としているように、見えるものだが]
(15) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
|
[ーー羨ましい]
(16) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
|
─診療所前─
[カフェを出て、ブローリンとシーの様子を心配しながら足を進める。と、何だか慌てた様子で診療所を出てゆく島民>>13の背中が道程で見えて、首を傾げた]
え、何だ…? 何か怪我人でも出たかね、屋根から落ちたとか?
[それを視線だけで追っていると、すれ違うようにこちらに向かってくるマユミ>>9の、どこか虚ろでぼんやりした姿。 膝を見れば昨日から少し増えてもいるようで]
マユミ…? どうした、危ねーぞ 何か慌ただしいみたいだけど、何かあったのか?
[ちょうど診療所の前で、そう言葉を掛けた**]
(17) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
|
[冬将軍の抱擁を受けた彼女への嫉妬、あるいは羨望が胸をよぎる]
……ヨーランダはなんで、選ばれたのかな。
[立ち上がり、ふらふらと扉へ向かった 夢現のように朧気な声で口にしたのは返事を求めていない独り言で、瞳は心は既に彼のほうを向いていない。 体に触れでもしない限り、呼び掛けても応えずそのまま出ていくことだろう]
(18) 2013/12/18(Wed) 01時頃
|
|
マジかよ。 これって、冬将軍に取り込まれて…ってことだよな……?
[誰に問いかけるでもなく、呟く。 軽く頬を抓れば、痛い。現実だ。 椅子に腰かけたトレイルも、突然のことに呆然としているようで。何か呟いていたがこちらの気もそぞろなせいか、よく聞こえなかった。>>15>>18]
…………トレイル?
[名前を呼ぶが、応えず出ていく背中に手を伸ばす。 あとちょっと、のところでその手は宙を掴み。あとはするりとすり抜けるように青年が扉の向こうに消えるのを、ただ見つめた。]
(19) 2013/12/18(Wed) 01時半頃
|
|
ーー 診療所前 ーー [誰のことも見えていないかのようにそこにいた彼らに反応は示さない 靄がかかったような頭の中考えることは一つだけ、墓地へと歩く**]
(20) 2013/12/18(Wed) 01時半頃
|
|
−診療所前− [あれからどれくらい歩いたか。 虚ろな心からは注意力が奪われ、膝の傷は数を重ねる。 けれどもそんなことに気に留める暇もなく、心を占めるのは。「何故」「どうして」そんな疑問符ばかり。]
(どうしてヨーランダがこんな目に合わないといけないの?)
『冬将軍はとても寂しがり屋』
(だから、島を出ようとする彼女を赦せなかった?)
だったら、次に眠るのは―――。
[恐ろしい想像に、体を震わせる。 恐怖、怒り、疑問、不安。そんな感情がぐるぐると頭の中を回り続ける。]
「マユミ…? どうした、危ねーぞ」>>17
[自分を呼ぶ声に、ハッと顔をあげる。]
(21) 2013/12/18(Wed) 07時半頃
|
|
ヒュー、ブローリン…。っ、ヨーランダが、ヨーランダが…っ!
[馴染みの顔を見かけた安心感からか、せきを切ったように堪えていた言葉が溢れ出す。 支離滅裂な説明だったが、二人にはちゃんと伝わっただろうか。]
(いつの間にこんなところに)
[吐き出したことで、少し落ち着きを取り戻し、辺りを見渡すと昨日来たばかりの診療所。その視界に、さっと茶色の影が映る。>>20]
(…トレイル?)
[声をかけようとし、言葉を飲み込む。]
(どうして?)
なんで…あの時と同じ目をしているのよ…。
―――図書館の側の、まるで忘れられたような場所に。一人の少年が、うずくまっている。
[追いかけなければ、そう思うのに。まるで凍りついたように足が動かない。]
(22) 2013/12/18(Wed) 07時半頃
|
|
−回想− [この島では雪を見ることができない。 それが分かった後でも、図書館へ通うのをやめなかった。
何か方法は無いかと、ひたすらあがき、がむしゃらにページをめくった。そんな日々が、ただひたすらに過ぎていく。
永遠に続くかと思われた時の流れ。 そんな時、一冊のページが破れた本を見つけた。 破れたと言っても1ページだけだったので、全体の内容を把握するのにはそれほど支障はない。]
…マリンスノー?
[それは海に舞い散る雪の話。]
これだわ。
[こうなったら多少の妥協は仕方ない。 本当の雪ではなくても、あの美しい光景を見ることができるのならば。 ここは島。海ならば、周りにとびっきりのものが広がっている。 新しい発見と、夢を叶えられるかもしれないという喜びに、興奮を抑えられなかった。]
(23) 2013/12/18(Wed) 08時頃
|
|
[素晴らしい思い付きに思えたが、一つ問題があった。]
……私、泳げないのよ。
[島の住人としては珍しいことだが、彼女の運動神経はそれほどまでに皆無だった。 かつて幼馴染に、「泳げないの?」と尋ねられ、むきになって無理やり海に入って溺れた経験も、トラウマになっているのかもしれない。 かんじんのマリンスノーを見る方法に関しては、運悪く敗れたページに記載されていたのか、詳しく調べることはできなかった。 それでも、海に潜らなくて済むということは無いだろう。]
そんなこと言ってられないものね。
[図書館へ通ううちに、雪以外にも、一つの目標ができた。 その目標を叶えるために、自分はいずれ島を出る。 まだ時間はあったが、楽観視できるほどではない。
まずは洗面器に顔を付けた。 次はお風呂場で練習した。 上手くいかなかった。でも諦めなかった。
他人から見れは滑稽に思える行為を何度も繰り返す。]
(24) 2013/12/18(Wed) 08時頃
|
|
『以前はどうなることかと思ったけど、もう大丈夫みたいね』 『最近はすっかり元気になって。悪戯っ子で困るくらいだわ』
[そんな話を耳に入れるために、やっていることは無駄なのではないかと不安になった。 元々、雪を見せたいというのは自分が思っただけで、彼に請われたわけではない。 それでも無駄に思える努力を続けた。
そしてある日ようやく、実際に海に入る決心をした。]
別に、学校指定の水着でもいいのだけど…。
[おしゃれ、とは言い難いセンスのそれを見つめる。]
……せっかくだから、新調してもいいわよね?
[別に誰に見せたいわけではないけれどと、自分自身に言い訳した。]
(25) 2013/12/18(Wed) 08時頃
|
|
[そして決行当日。
海は凍りつき。
―――雪が振った。
偽物の雪を見るために、あんなに苦労しているのに。 かんじんのところで邪魔をされ。 そしてその努力をあざ笑うように、いとも簡単に本物の雪が見れてしまった。
本来なら夢が叶って喜ぶべきことかもしれない。 しかし、納得がいかなかった。 更にその雪は島に眠りをもたらすものだなんて、ふざけている。]
…私は、そんなことのために。 雪が見たかったわけじゃないのよ。
[そんなつぶやきが、雪に中に溶けて消えていく。]**
(26) 2013/12/18(Wed) 08時半頃
|
|
[外がにわかに騒がしい。 昨日借りたセーターを着ていれば、冬の寒さはいくらかマシになった気がした。]
……ヨーランダが、眠ったまま起きない?
[住民を捕まえ話を聞く。 その内容と、ヨーランダの幸せそうな顔を思い出した。 ──大切な人に会いに、島をでる彼女。
彼女には、愛してくれる人がいた。 島を出て会いに行けば、きっともう帰って来ない。]
………ヨーランダ。
[──なら、仕方がないでしょう? 行かないで。離れてしまうなら、いっそ眠って。 寂しいの。寂しいから、どうか──**]
(27) 2013/12/18(Wed) 09時半頃
|
ミナカタは、マユミとヒューとブローリンの来訪にはまだ気づいていない。**
2013/12/18(Wed) 11時頃
|
え、何。ヨーランダがどうしたって? ひとまず落ち着け。急いでねーし、ゆっくり聴くから
[>>22蒼白な顔のマユミが覚束なく言葉を綴る。 ヨーランダに幼馴染から手紙が来て、幸せそうだったこと。昏睡状態になったこと。それが冬将軍のせいだろうこと。話の前後は所々ばらばらだったが、概ねこうだろう。 ブローリンとその話を聴き、顛末を粗方知る頃には表情は険しく]
俺らさ、冬将軍を眠らせる為の薬を、さ 作ろうかなって話をしていたんだ …急いだ方が、良さそうだな 立ち話も何だし、マユミも怪我増えてるから診療所寄れよ
どんだけふらふらしてたんだ、身体、冷え切ってる
[自分の上着をマユミに掛けようとして、 ──告白とかされちゃうよ、というモニカの言葉を思い出して、一瞬、動きが止まる]
(28) 2013/12/18(Wed) 13時頃
|
|
[初めて会った頃は、まだマドカも小さくて。何を話しかけても、おどおどと謝る言葉を繰り返されて、首を傾げていた。思えばあれは人見知られていたのだろう。 謝る回数が減って、普通に言葉を交わせるようになった頃。景色を見るのが好きだと会話の端で聞いた。だからよく外に居るのだと。
──だから薄暗い中、たまたま通りかかった家の前でぽつんと立っていたマドカに、最初、夕焼けでも見ていたのかと声を掛けようとして。指先に不器用に巻かれた包帯が赤く染まりきっているのを見て、慌てた。 どうしたと訊けば「包丁でざっくり切った」と低く返ってきた。 家の人は、と訊けば「居ないから待っている」と途切れ途切れに。 診療所に連れて行こうとしたら「帰ってくるかもしれないから」と首を振られ。 でも、そう言うマドカの目はどこか荒んでいて、何かを諦めていて、微かに震えているのに泣きもしないから、かける言葉も持ってなくて。
滲むマドカの痛々しさを見ていられずに、抱きしめた。
腕の中の、寄りかかりもせず、それでも抵抗しない強張らせた身体を、怖がらせないようにそっと背中を撫でてやるくらいしか出来なくて。 ──そういうことが、何度かあった]
(29) 2013/12/18(Wed) 13時頃
|
|
[自分には年の離れた兄姉が居て、その行動をなぞっていたから、勝手にマドカの兄のような気持ちでいた。 だから、告白されるまで気付けなかった。 マドカはもう震える幼子ではなく、年頃の女の子なんだってことに]
(30) 2013/12/18(Wed) 13時頃
|
|
[動けずに居ると、マユミの表情が変わる。 視線を追って振り返ればトレイルが診療所から出て行く>>20その背中が見えた。足取りは覚束ない]
トレイル…?
[声を掛けるもそのまま去っていく。 表情の凍るマユミに視線を戻し、でもモニカが言ってくれた好きだという言葉に勇気をもらって。マユミにばさっとコートを被せる]
とりあえず、怪我の治療もあるし診療所入ろうぜ シーも診てもらいたいし、先生を誘いたいし、さ
ミナカタせんせー、猿って検診できるー?
[重く冷たい空気を払うように、出来るだけ、明るい声で診療所の扉をくぐる**]
(31) 2013/12/18(Wed) 13時頃
|
|
ー自宅ー
[夢を見ていた。 とても、悲しい夢だった。 女の子が膝を抱えて泣いていた。 私は彼女を笑わせようと、玩具やお菓子をあげてみた。 それでも全然泣き止まない。 頭を撫でて、抱きしめようとした。 ところが彼女は、雪のように溶けて消えてしまった]
…………。
(32) 2013/12/18(Wed) 20時頃
|
|
『ジリヤちゃん、ジリヤちゃん』
[泣き出しそうな声に気づいて、ゆっくりと目を覚ます。よく店に来てくれる魚屋の婦人が、必死になって私を揺すっていた]
……ど、どうしたんです。 何か、あったんですか?
[夢うつつのまま、彼女を慰めたくて手を伸ばす。だけど、溶けてしまうのではないかと怖くなって、寸前で指先は止まった]
(33) 2013/12/18(Wed) 20時頃
|
|
わふ。
[婦人に急に抱きしめられた。大丈夫、溶けていない。 そして彼女は、ヨーランダが眠りについたこと。店に来たらジリヤの姿がなかったので、心配になって部屋を覗き、声をかけてもなかなか起きないことで不安を募らせていたことを教えてくれた]
ヨーランダが…、そんな。
[幼馴染のことを語る、彼女の慎ましげな笑顔が蘇る。 冬将軍が、動き出したのだろう。私は、一体、何が出来るだろう]
(34) 2013/12/18(Wed) 20時頃
|
|
― 墓地 ―
(ヨーランダさんが眠ったって) (”原因”は決定じゃないんだろうけど、) (でも)
[確信めいた思いが渦巻く。 もう目を覚まさないのかな? >>0@2 ティモシーさんは人それぞれだって言ってた。 じゃあヨーランダさんはどっち?
怖がるマドカ。 長年の目的だというマユミ。 寒くて普段より大変なはずのジリヤ。 ケガをしたヒューさん。 眠そうな顔のシー君。
あれこれが過ぎる]
(35) 2013/12/18(Wed) 20時半頃
|
|
…………。 わかんない。
[わからないけど、唯ひとつ。 強く知りたいと思ったこと]
冬将軍って誰なんだろう?
(36) 2013/12/18(Wed) 20時半頃
|
モニカは、>>20 墓地へ近づくトレイルを見る*
2013/12/18(Wed) 20時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/18(Wed) 20時半頃
|
『島の外ってどんなですか?』
[墓守の少女に、そんなことを訊かれたのはいつの話だったか。
一度は、島の外に出たこともあるが。戻ってくると決めていて。戻ってきたくて、こうしてここにいる自分に島の外を魅力的に話すことは難しかった。
噂に聞く、待ち望む幼馴染がそこにいる少女にとって。島の外はきっと、自分とは別の光景に映るのだろう。 少女はいつか出ていくかもしれない。 それは、ここに残る身として寂しく思う。 けれど少女は笑顔で希望に満ちていて。その時がきたら、笑って送り出してやろうと思ったのを、覚えている。]
(37) 2013/12/18(Wed) 21時頃
|
|
[トレイルの出て行った後。乱暴に、仕事用の椅子に腰を下ろす。 がしがしと頭をかき、息をついた。]
寂しいっつーのか? 誰かがいなくなることが。
[寂しい、その気持ちはわかる。けれど、頷くことはできない。 次は、誰を取り込むつもりか。一人、また一人。そうして島全体を取り込めば、満足するのか。]
…………クソ。
[悪態をついて仕事机を蹴る。ガンッと鈍い音が一人きりになった部屋に重く響いた。]
(38) 2013/12/18(Wed) 21時頃
|
|
[冬将軍に取り込まれたら、眠りについてしまう。 眠ってしまった者は、冬将軍を眠らせてから。目覚めるのをただ、祈るしかないのだろう。
ああでも、いっそのこと。 どうにか取り込もうとする、邪魔ができたりすれば――。]
(39) 2013/12/18(Wed) 21時頃
|
|
― 診療所 ―
[>>31呼ぶ声に、ハッとして顔を上げる。 診療所の扉から覗くヒューの姿に、手を上げて応え。]
お、おう。どうした。 猿? って、お前のことじゃねぇよな?
[常日頃。屋根に軽々と上り、仕事をする姿は猿っぽく見えなくもない。 そんなことを考えて、ヒューの後ろから入ってきたマユミとブローリンの姿を見つけ。マフラーから顔を覗かせる小猿のシーに、本物の猿の方かと一人納得しつつ。]
あのなぁ、ここは動物病院じゃねぇぞ。 猿用の薬とかは出せねぇからな。 とりま、診せてみろ。
[とはいえ、この雪じゃ動物病院のある街まで行くのは困難だということは、言われずともわかる。 ブローリンごと手招きし、診療用の椅子に掛けさせる。肩から手の中に降りてきたシーを診やすいように抱えさせ、診察をしようと手を伸ばした。]
(40) 2013/12/18(Wed) 21時頃
|
|
は? 俺? いや俺は流石に人間っす つーか別に怪我も悪化してねーんで平気っす
[よもやモニカ>>1:167にも猿と同じだと思われていたとは考え付いてもいない。普通に否定をする。 ブローリンとシーを先生に任せて、マユミも椅子に座らせ]
先生、あのさ、シー診ながら聞いてくれよ 俺とブローリンと、あとモニカかな、今んとこのメンバー 雪靴持ってて体力ある奴って条件で人集めてんだけど
雪雫草の花を、あの山まで、摘みに行こうかなって思うんすよ …冬将軍を眠らせる為の薬を作ろうと、思って
ヨーランダの話、聞きましたか、先生 俺らは今、マユミから聞いたんですけど
[マユミの様子をそっと窺いながら、怪我をする前、ティモシー爺の店で一緒に冬将軍の話を聴いた時のことを思い浮かべる。 もう、起きないんだろうか、冬将軍が居なくなれば目は覚めるのだろうか]
(41) 2013/12/18(Wed) 21時頃
|
|
ーー 墓地 ーー ……。
[覚束ない足取りで辿りついたその場所、ぐるりと見渡せどいつもここにいた銀髪の墓守は見当たらない……確かに彼女は抱擁を受けてしまったのだろう]
……君が、冬将軍?
[暫く佇んでから漸く気付いたように先客の少女、モニカへ顔を向け問い掛ける そこに疑心も怒りも見当たらない、夢を見てるような虚ろな表情で首を傾けた]
(42) 2013/12/18(Wed) 21時半頃
|
|
[婦人から、彼女のご両親から聞いたと言う、冬将軍の話を聞かされる。何十年も前の同様の騒動の折、どうやって解決したのか。そして、その結末を。 きっと、注意喚起のためにしてくれたお話なのだろうけれど]
ありがとうございます。 ワンダさんも、どうか御気をつけて。
[看病を申し出てくれた彼女に、それよりも、こんな一大事で不安に思っているであろう旦那様と一緒にいてあげて、と辞退する。 婦人は渋ったが、案外頑固なジリヤの性格はよく知っているので、何かあったらすぐ言うようにと何度も告げて帰って行った]
(43) 2013/12/18(Wed) 21時半頃
|
|
[雪の上をふわふわと、まるで浮いたみたいな足取りで、 トレイルが近づいてくる。 今日の彼はコートにマフラーも身に着けて>>1:62 昨日よりずっと暖かい格好をしている、そのことに安堵するも]
冬将軍? わたし?
[>>42 零れた言葉に目を瞬かせる。 どこか、まとまりを欠いた、虚ろな表情を見返し、]
うううん? 違うはず、だよ? ――たぶん?
[答えは自分で思っているより曖昧なものとなる。 冬将軍に取り込まれたら自分でそうとわかるのだろうか、 そんな疑問が沸いたのだ]
(44) 2013/12/18(Wed) 21時半頃
|
|
でも、わたしはモニカだよ。 トレイル? 起きてる?
眠ったまま歩いてるみたい。 ちゃんと、起こしてあげようか。
[彼が時折見せるうつつから乖離したかのような、顔。 何を夢見ているんだろう、と不思議に思う]
(45) 2013/12/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ブローリンは、前にクラゲに刺された時以来か。>>1:109 どっかの海流に乗ってきた大量クラゲに、ブローリン以外にも何人か海に入った島民が刺され、一時期クラゲ注意の張り紙が出回ったのを懐かしく思い出しながら。 注意深く、シーの診療を終え。]
んー…ざっと診たところ、悪そうなとこねぇけどな。 吐いたり、食欲なかったり、調子が悪いのか? 眠そう…てだけか。寒いから体力温存に入ってんのかねぇ。
[それとも冬将軍が、と出かかった言葉はさすがに飲みこんだ。冗談でも、今は笑えない。]
……ん。ヨーランダの話なら、さっきな。 話聞いた奴が、血相変えて駆け込んできたぜ。
雪雫草…冬将軍を眠らせる薬か。 誰に冬将軍が入り込んでるかわかんねぇけど、薬作らなきゃ飲ませることもできねぇし。 ……こうなったら、できるだけ早く作った方がいいな。
[>>41ヒューの言葉に頷き。 取りに行くのに人手が必要なら、雪靴はじーさんの物置を漁ればあるだろうと。]
(46) 2013/12/18(Wed) 22時頃
|
ヒューは、ミナカタに視線を向けて、
2013/12/18(Wed) 22時頃
モニカは、ヒューさんとの待ち合わせまではまだ大丈夫、だよね。
2013/12/18(Wed) 22時頃
|
あ、シー大丈夫そう? 眠いだけならいーんだけど…
[続くミナカタの言葉に、診療所前で慌てた様子で出て来た島民の背を思い出す。そうか、ならばきっと冬将軍が動き出したのだと島全体に広がっているだろう]
うん、雪道だし徒歩になるし、 大体行って帰ってくるのに4時間くらいを想定してる 昼前に図書館近くの、あの、えー…白黒のカフェに集合で
[カフェ>>1:89の名前は思い出せなかったが、その説明で分かるだろう、多分。 賑わっていたし、人気店ぽかったし]
あ、昼飯はモニカが作ってくれるって言ってた 俺いま料理出来ねーし、仕事も雪掻きも出来ねーし うん、摘みに行くくらいなら、出来るかなって
…いいっすよね? 別にそんな難所って訳でもねーし
[怪我が悪化する要素は、多分ない。筈]
(47) 2013/12/18(Wed) 22時頃
|
|
違う、違う筈……モニカは、モニカ……?
[瞬く様子にも何か思った様子はなく、彼女の答え>>44>>45を繰り返し呟くばかり しかし、名前を呼ぶ声にぴくりと反応が返った。少しづつその表情は虚ろから有るべきものへ、意識は現へ]
……あ、ああ。やあモニィ、元気?
俺は寝てなんかないよ。やだなあどうしたの?
[少しだけ慌てたようにそう言って、笑いかける]
女の子が一人でこんなとこにいちゃいけないよ。今は特にね
(48) 2013/12/18(Wed) 22時頃
|
|
ージリヤのお店ー
[私が店を始めたのは、誰かの役に立ちたかったから。誰かの笑顔を見たかったから。 勿論、収入が必要だったという、現実的な問題もあったけれど]
だけど。
[一番の理由は。 自分の家を店にして、人が集まるようにしておけば。 …私がいつ命を落としても、誰かに見つけてもらえるでしょう]
ああ、酷いな。
[先程の婦人の心配そうな表情を思い出す。なんて身勝手なんだろう、自分は]
(49) 2013/12/18(Wed) 22時頃
|
|
っつーか、やめとけっつっても行く気だろ。 お前の場合、足は無事だしな。 体力もあり余ってそうだからちょうどいいんじゃね。
[>>47いいかと伺いを立てられて、肩を竦める。 モニカと言うのは、雑貨屋のじーさんのとこでたまに見かける少女か。遠目にも見たことはあるが、いつも元気に跳ね回ってる印象だ。 難所でもなければ、大丈夫だろう。]
んじゃ。 午前中の診療で一度切り上げて、カフェに向かえばいいか。 今んとこ、俺も行ければ四人……マユミはどうだ? ってその足じゃ、雪靴あっても山登りは……うん。やめとけ。
[あまり言うと意地っ張りなマユミのことだ。逆効果かもしれない。 中途半端に言葉を濁して立ち上がると、傷の増えているマユミの足の手当てをしようと消毒液と絆創膏を用意した。]
(50) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
[自分の情けなさに、視界が滲む。 一人きりの店内で、少しだけ、泣いた]
……もう、大丈夫。
[涙を拭うと、身支度を整えた。暖かくしたコートの内ポケットに、紙袋をいれて]
いってきます。
[久しぶりにその言葉を使った気がする。木箱の看板娘が、返事をしてくれた気がした]
(51) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
うっはあ、やっぱ先生分かってくれてるー! そーなんすよ、身体は健康なんですよ、大丈夫大丈夫! 雪靴あるし運動神経は良い方なんで!
[肩を竦めるミナカタに笑顔で返す。良かった、反対とかされなくて。 マユミの傷を診るミナカタに、そういえば、と首を傾げて]
あ、そんでね先生、薬作るのはいーんすけど、 それで誰に飲ませるのがいいのかってのが分かんなくって
…冬将軍に取り込まれた人って、見分けられたりするんです?
[話は聞いている。さみしいという感情がよく分からない自分は、冬将軍の行動理由は巧く呑み込めていない。だから見当もつかない]
(52) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
…さみしい、って、どういう感情なんすかね
会いたい人に会えないこと? 会いたい人が居ないということ?
[自分の心には常に誰かが居る。両親だったり、兄姉だったり、仕事仲間だったり、友人だったり、想い人だったり、様々な人が、様々なかたちで。 顔を合わせなくても、思い出すだけであたたかくなる、こういう気持ちに皆はならないのだろうか。相手が遠いところに居ても、喩え、死んでしまったとしても。 消えない。想いはここに残る。それを温めて人は生きていく。 そういうことではないのだろうか]
(53) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
元気だよー。
[このとおり、とスノーシューズを履いた足で一回転。 トレイルの眸に光が戻ってきて、ふわとした笑みが浮かぶのを観とめ、]
ほんとに? なあに、トレイルさんだって一人歩きは危ないよ。 悪いおじさんに眠りの国にさらわれちゃうかもしれないよ。
[>>48 結ぶ言葉に、トレイルもヨーランダのことを聞いたのだろうと思って]
ふふ、おじさんなのかなあ、冬将軍って。
[想像するとおかしくなるが、そんな状況ではないかもしれないと思い直す。それから、身震いひとつ]
うう、寒いねえ。 トレイルさんは墓参りにきたの? お散歩?
(54) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
[思考を巡らせ、そうしてシーとブローリンの揃えられたマフラーに視線は引き寄せられる。あたたかく包むもの、その作り手を]
(あー…もう数日会ってねーな、うん、会いてーとは想うな…) (でもさみしいとは違うんだろうな、この感情は)
[吊られた右腕を摩る。 もしかしたらあのひとは自分の怪我のことを既に誰かから聞いてしまっただろうか。見た目は派手だが本当に大したことはないのだ。人伝で聞いた方が大袈裟に伝わってしまう気がする。 心配を掛けたくないなら、会いに行って笑って話せばいいだけだ。 ほら、会いに行く口実は幾らでもあるのに]
(人の感情を踏み躙った罪悪感) (いや、これって自己嫌悪なんかな…)
[自分のきらいな自分を、好きな人に見せたいとは思えなくて。 心の中でさえ、名前を呼べずにいる]
(55) 2013/12/18(Wed) 22時半頃
|
|
ー小道ー
(君は、君はどこにいるんだろう。 君と、話がしたいんだ。 弱くてちっぽけな私でも、君の役には立てないだろうか)
[ブランケットは風にあげてしまったので、頭巾はないまま銀糸を揺らす。熱のある顔に、冷たい風が心地よい。 雪と同じ真っ白色の傘を差して、歩く小道。人通りは少ない]
………。
[口ずさむのは、故郷の歌。雪の国の子守唄。 風に乗って、冬将軍に届けばいい]
(56) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
[昨日と同様手際よく傷の手当てを受ける。傷は深くなっているのにほとんと痛みを感じないのは、心が痛みを感じる余裕を持てていないからだろう。 先程見た幼馴染みの姿が何度もリフレインする。どうやら皆で山に登る話をしているらしいが、上手く頭に入ってきてくれない。]
「冬将軍に取り込まれた人は見分けられるのか?>>52」
・・・っ!
[しかしその言葉が聞こえた瞬間、鈍っていた脳が反応を示す。]
(そうよ。私は何をしているの?)
[ヨーランダ、トレイル、マドカ・・・そして島の人々の顔が浮かんでは消えていく。]
(まだ何も終わってないわ。だけれど、なにもしなければ本当に終わってしまうのよ。)
[やらなければ、できることを。そして自分は、その片鱗だけは掴んでいる。]
・・・私、分かるかもしれないわ。薬で眠った人が、冬将軍に取り込まれているかどうか。
[今まで黙りこんでいた少女が口を開いた。]
(57) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
[もしマドカが冬将軍に取り込まれていたとして。 そうして、さみしいからと自分を眠りに誘うならば。 それはそれで、受け入れようと思う。それだけのことをした自覚はある。それで気が済むというなら、さみしさが埋まるというなら差し出そう。 ただ、]
(それでもこの心だけはマドカにやれない) (…ごめんな)
[口には出来ない身勝手な謝罪を、心の中で呟く。何度も]
(58) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
[治療するミナカタの指先を、考え事をしながら見ていた。だからマユミの言葉>>57への反応は遅れてしまった]
…え
[何て言った、この少女は]
冬将軍に取り込まれた人が分かるかもしれない? えええええええ本当に!!!!???
[衝撃的過ぎて、薬で眠った人が、という部分が抜け落ちた]
(59) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
ほい、おしまい。 一応女なんだから、あんま傷作るもんじゃねーぞ。
[いつになく大人しい、黙り込んだままのマユミの手当を終えて顔を上げる。 >>52ヒューの笑顔に、つられて小さく笑い。この能天気なほどの明るさには、何もなくても元気を分けてもらった気持ちになる。 けれど、続く言葉には口元を歪め。]
あー…誰に飲ませりゃいいのか、か。困るな。 冬将軍の見分け方は、俺もわからん……って、マユミ?
[>>57突然、口を開いた少女に目を丸くする。ヒューの驚く声に、うるせぇよ、とその頭をぺしんとはたき。>>59]
ほんとか、それ?
(60) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
ー公園ー
[すっかり雪模様となった公園のベンチに腰掛けて、優しい旋律の唄を歌い続ける。 島の子供がやって来て、これは何の歌かと問うた]
……これはね。 大切な人に贈る、愛の歌だよ。
[そう答えて、微笑んだ**]
(61) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
[雪の絨毯の上くるりと回るモニカの姿は愛らしい踊り子人形のよう もし冬将軍が可愛い子を眠らせるのなら、何をどうしても彼女に敵わないだろう]
……あはは。悪いおじさんか
[おじさんだろうが冬将軍だろうが、意気地無しの死にたがりを拐ってくれるのなら喜んで受け入れるだなんて、無垢に笑う少女に言えるわけがない>>54]
うん、そうだよね。風邪引かないようにね?
……えっと。
散歩、かな
[笑って、何気ないように視線を風景に滑らせる]
モニィは?
(62) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
|
[──ああ、何て邪魔なのかしら] [男の深層心理で少女のかたちをした思考がさざめく]
[あたしだけが分かっていればいい] [あたしの永劫のさみしさを微かに埋める“仲間”の存在を] [あたしだけが分かっていればいいの] [喩えあなたがあたしに気付けないとしても、この聲が届かなくても] [気付くことなく眠りの奥深くに沈んでしまったとしても]
[──だから、見分けられるあんたなんか要らない] [微かに届く歌声にその思考を綻ばせながら、少女は舞い、呼ぶ*]
(63) 2013/12/18(Wed) 23時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
……あー。 でも分かるのは薬で眠ったヤツ限定、なんだな? 結局、薬を飲ませてみなきゃわからんっつーことか…。
気づいてないだけで…この中の誰かってこともあり得るしなぁ。
[>>57マユミの言葉を反芻し、冷静に考えながら。]
寂しい、っつーのはなんだろうな。 理屈じゃねぇから、なぁ。 んー。居て欲しい時に、そいつが傍に居ないことかねぇ。
喋りたくても、喋れない。 顔を見たくても、見れない。 抱きしめて欲しいのに、してもらえない。とか。
[>>53ヒューの声にちらりと、窓の外に目を向ける。でこぼこと並んだ雪だるま。 居て欲しいと思わない雪だるまがいくらいても、永遠に埋まらない穴。どんなに雪が積もっても、きっとそこだけぽかりと空いたまま。]
(64) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
ヒューは、ミナカタに叩かれた頭を摩った。痛ってー
2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
(私にできることは何?)
[決まっている。 ―――冬将軍を見つけ出して、マドカとトレイルを守る。 そしてヨーランダを再び目覚めさせるのだ。 そうなると誰が冬将軍か、それを見極めることが重要になる。 ミナカタの言葉にゆっくりと頷く。>>64]
そうなのよ。…本当は眠らせる前に見極められたら、よかったんだけれど。
[悔しげに、ギリリと唇を噛む。]
図書館の本に書いてあったの。 まだ全部は読み終わっていないけれど、確かな情報だと思うわ。
[年代物の羊皮紙で記された先人の知恵。 今思うと、あれはおそらく前回の冬将軍の訪れの時に書かれたものかもしれない。
使用されている文字に、1人だけ心当たりがいたが、不確かな情報なので、それを告げることは見送る。]
(65) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
|
お散歩?
[>>62 トレイルの視線の先を追う。 墓地も辺りの通りも嵩を増しつつある雪に覆われ。 雲の切れ間から射す光だけが明るい色を点す。
トレイルの頬が光を受けて煌めく様に、眩しげに目を眇め]
そっか、お散歩するなら、今のうちだもんね。
[納得したように頷く]
わたしは……あ! スキー板作ろうと思って。 そう、これから工房に戻って、お師匠に交渉しないとなの。 それから……お弁当も作るんだった! ヒューさんたちと冬将軍を眠らせる薬を採りに行くんだ。 急がないと!
[思い出したように慌てる]
(66) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
|
…ただ一つ問題があって。 その本、おばあちゃんの国の言葉で書かれているのよ。
[その一言で分かる者は察するだろう。 それがほとんどの島民に読むことができない本だと。]
だからこの情報は、「私を信じられない人」にとっては、何の意味も持たないのよ。 …だけど私は冬将軍を見つけたい。大切な人を眠らせないためにも。 だからお願いよ。私を信じてほしい。
[そう言いきった少女は、気付かない。 人と異なる力を持つということは。その身に危険を呼ぶことを。]
(67) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
マユミは、ヒューの頭をなでるふりをして、ぐりぐりやった。
2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
だから、わたし、もう行くね。 なにか……あー、今日はお菓子持ってないや。 スキー板じょうずに作れたら、トレイルさんも一緒に滑ろうよ。 凍った海を渡って、気付いたら、向こう側に行ってるかも。
[白い息を弾ませ、笑いながらも、いたって本気だ]
(68) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
ミナカタは、マユミにぐりぐりされるヒューをにやにや眺めている。
2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
あ、ああ…びびった。そうだよな
[ミナカタに叩かれて、続いた言葉>>64を聞いて、我に返る。 マユミの説明を聞くけれど、そんな嘘を吐いたとして彼女に何の利点があるのだろう、マユミがもしかしたら冬将軍の仲間かもしれない、それで皆を欺こうとしてるのかもしれない、そんな思考は回らない]
薬で眠らせた人限定っつってもさ、あれだ 冬将軍を退治出来たかどうかが客観視点で分かるんだろ? それってすげーありがてーよな、 いつまで薬を飲ませ続けなきゃなんねーのか不安にならずに済む
って、痛え痛え痛え、マユミ俺頭にも包帯巻いてる巻いてる つーか冬将軍て何人居んの?
[ぐりぐりされて、じたばたと言葉を返す]
(69) 2013/12/18(Wed) 23時半頃
|
|
[納得してくれたらしく>>66密かに安堵し]
……ふふ、モニィはやることがいっぱいだ。幸せなことだね
[慌てる声にくすりと笑う、最後の望まない言葉への焦燥を心の深くに押し込めながら]
それじゃあこんな暇人のお兄さんと話してる場合じゃないな
ああ、でも……最後に一つだけ。
[モニカに背を向けて墓場の奥へ一歩二歩と歩みを進めてふと振り返る]
ーー……君は、大切な人が冬将軍に眠らされたらどう思う?
(70) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
[そうして歩き出す前の彼女の言葉には>>68]
……いいね、楽しそうだ。
でも俺なんかよりマミとか女の子を誘ったり、もっとかっこいい男と一緒のほうが楽しいと思うよ?
[からかい半分といった風にそう口にして微笑んだ]
(71) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
ああ。悪かったわね。
[悪いとは思っていなさそうな口調で、さらりと謝罪する。 少し心が落ち着いたせいで、昨日のマドカの一件を思い出し、つい手が出てしまった。]
『つーか冬将軍て何人居んの?』
[その質問に、初めて思い至ったとばかりに目を見開いた。]
……考えたことも、無かったわ。 てっきり一人だと思っていたけれど、複数人いる可能性もあるのかしら?
[あの本が過去の記録を元にしたものなら、そのあたりのことにも触れられているかもしれない。
実際に犠牲者が出てしまった今、もう猶予は無い。 そうなると、善は急げだ。 少しでも早いうちに、図書館に戻った方がよいかもしれない。]
(72) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
[>>67マユミのばーさんというと、先代のじーさんから聞いたことがある。遠い、東洋の島国の出身だったか。]
信じねぇなんて、言ってねぇよ。 冬将軍の手がかりは、まだなんもないんだ。
[>>69ヒューの言葉に全面同意と頷き。 じゃれる様子に、一応怪我人だからその辺にしとけよーと声をかけつつ。]
…………。眠る人数は、少ない方がいいしな。
[口の中でそっと、呟く。 薬を飲んだ者も、全員目覚めるのだろうか。もしわからないようなら尚更のこと。]
(73) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
ん、まあ俺丈夫だから気にすんな?
[>>72マユミの軽い謝罪に、どっこいだからいいと笑う]
いや、俺も一人なのかなって思ってたけど、 もしマユミが冬将軍だと判じても冬が終わらなかったら、 マユミが嘘ついたって疑われたりしねーかなって、ちょっと思った
[首を傾げて、本当に思いついただけだと伝えるように軽く]
(74) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
[>>64ミナカタからのさみしい、の説明を聞く。理屈ではないらしい。 喋りたくても喋れない。これは、別に。相手を想えば温かくなる気がする。 顔を見たくても見れない。これも喋るのと同じに思える。 ただ、最後に聞いた抱きしめて欲しいのに、という言葉に、一瞬、動きが止まる。視線が床へと落ちるのを誤魔化すように、左腕でマユミにぐりぐりされた部分を覆った。だからミナカタが窓の外に視線を向けて、思い描いた人物のことは気付けなかった]
あー…うん、先生、さみしいの説明、あんがと ちょっと分かった気がする
[マドカがどれだけさみしかったか。自分がどれだけ残酷だったか]
先生、抱きしめて欲しいのに、してもらえない、ってさー …あ、何か巧く言えそうにないから、やっぱいい
[一番欲しいものをあげられないのに、それでも未だに大事で抱きしめたいと思うのは、どれだけの罪になるんですか。 そんなこと問える筈もない]
(75) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
トレイルさん暇なの? なら、一緒に来ればいいのに。
[>>70 背を向けるトレイルにぽつり呟く。 雪のせいだろうか、声は思ったほど響かなかった]
大切な人……が?
[トレイルの言葉を反芻するように、 顎に手を当てて考え込む]
わたしの、大切な人?
[もう一度、声に出して、 見上げたときトレイルは墓場の中を進んでいる]
トレイルさん……!
[思わず声をあげる。 よかった、今度ははっきりした音量だ]
(76) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
ちゃんと帰ってきてね! マユミは誘っても体力が残念だからムリそうなの! それに! マユミは! トレイルさんが一緒のほうが元気だよ! それから! えっと……トレイルさん島で一番カッコイイってうちのお師匠行ってたよ!
[自分でもよくわからないままに、 必死になって呼びかけた気がする。 はあ、と肩で息をした後で、トレイルの声音が冗談半分だったことに気付く>>71 少し恥ずかしくなって、へへ、と笑って頭を掻いた]
(77) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
あー…俺、あれだ、薬飲むのさ、 疑心暗鬼になって押し付け合いになるくらいなら俺、飲みたいかも…
いやまあ別に冬将軍に取り込まれたって自覚がある訳じゃねーけど
[溜息と共に、そんなことを吐き出した。 自己嫌悪と、仕事の出来ない身体を持て余した時間を。 薬を飲むことが誰かの役に立つことならば、受け入れたいとも思うから]
(78) 2013/12/19(Thu) 00時頃
|
|
冬将軍を見つけても、冬が終わらなかったら…。 そうね。もし複数人いるならその可能性もあるかもしれないわ。 私が疑われる?…そうね、ありうるかもしれないわ。
[その時を想像して、背筋がぞっと冷たくなる。]
…でも、だからと言って、そこに怯えて立ち止まるわけにはいかないもの。 私が弱虫に負けて動けなかったせいで、大切な人が犠牲になる方が、ずっといやだわ。
[それはせいいっぱいの虚勢と、まぎれもない本心。]
申し訳ないけれど、薬を取りに行くのはお願いするわ。私はまた図書館に行こうと思うの。
[そこでチラリと、ヒューを見る。]
…コート、よく覚えていないけれど、あなたがかけてくれたのよね。これからはあなたの方が必要になると思うから、お返しするわ。
[ありがとう、と唇だけで形作り。自身を守ってくれた衣を、返す。 さすがマドカが惚れた男ねと思ったけれど、次の瞬間苦虫をかみつぶす。 …私はまだ、あなたを認めたわけじゃないんだから。]
(79) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[呼び声に振り返らないまま、歩みを止めて>>76]
……!
[降り注ぐよう必死に語りかけられる言葉に目を見開いた>>77…何か彼女は感じとったのだろうか]
あはは、あれは元気なんじゃなくて怒ってるのでございますよお嬢様。それは絶対に本人に言ってはなりませぬよ!
……あーあと、モニィの先生には早急に眼鏡を買うように言っておいてー?じゃあねー
[からから笑い声を響かせまた歩み始める “ちゃんと帰ってきてね”……その言葉には答えられなかった。*]
(80) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
冬将軍って、何人もいたりすんのか? 寂しがりやっつーから、てっきり独りなのかと。
[そう言われれば、思いこんでしまっていたかもしれない。 >>74よくそんなこと思いつくな、ということを言い出すヒューに雪でも降るんじゃないかと。いやもう降っていた。]
図書館、行くのか。 冬将軍眠らせられねぇと、ずっとヨーランダみたいなのも増えるんだよな。 ……それを邪魔する方法も、なんかねぇかな。
[>>79マユミがもう一度本を読み直すようなら。そういった記載もないかと、ダメ元で聞いてみた。 思いつきでしかない。方法があったとしても、冬将軍が知ったら邪魔されたことを怒って自分が取り込まれるかもしれないが。]
(81) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
…眠りを邪魔する?
[思いもよらなかったが、確かにそんな方法があれば。事前に被害を食い止められる分、ずっと有効かもしれない。]
分かったわ。その記述があったら、必ずあなたに教えるわ。
[話は終わったとばかりに、ばたばたと走り出そうとし、ぴたりとその足を止める。もう一つ、どうしても確認しなければいけないことを思いだしたのだ。 くるりとミナカタの方へと向き直る。]
…そうだ。ねえミナカタ先生。
[昨夜とは異なり、自然と敬称を付けて呼ぶ。]
昨日と同じこと、もう一度聞いてもいいかしら? 先ほど、トレイルが来ていたわよね。
…あいつ、今日も。''相変わらず''だった?
[そう聞いたら、何と返ってくるだろうか? 自分でもどんな返事を期待しているかわからないまま、こぶしをぎゅっと握りしめた。]
(82) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
師匠はメガネかけてるもん……。
[>>80 トレイルの笑い声を聞きながら、]
(いつもと変わらない……よね?) (トレイルさん、しょっちゅうからかうようなこと言うし)
[そう言い聞かせるようにして、白く霞む背中を見送った*]
(83) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[そうしてモニカと別れた後にたどり着いた両親の2つ並ぶ墓の前、墓石に積もる雪を払い落とし、刻まれた名前をなぞる]
……待ってて?
[その前に座り込んで空を、俺の帰る場所を見上げた]
(84) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
…マユミは強いなあ。ちゃんと自分の意思で立ち向かえるんだな うん、やれることをやろう。それぞれが、それぞれに
急いで雪雫草の花を摘んでくるよ …そんで、マユミがそれで冬将軍判じてくれるって、信じてる
あんがとな、マユミも気を付けて。主に膝とか
[>>79コートを受け取りながら言葉を返す。礼にははにかんで、笑う。 眠りを邪魔する、というミナカタとのやり取り>>81には、いや先生の方がよくそんなこと思いつくな、と返したかった]
(85) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
― 楽器工房:ルルイエ ―
お師匠ーー。 スキーを作るか、さもなくばお弁当を作るかどっち?!
[転がるように滑り込んで開口一番そんなことを言うものだから、 即お小言を受けることになる]
わかったよ。 わたしがお師匠のお昼と皆のお弁当作るから、 スキーの件はよろしくね。
[再び怒りの声が聞こえるより前に台所に駆け込んだ]
(86) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[エプロンをして手を洗うと素早く料理開始。
カイレミネ芋と小麦を捏ねて蒸したパンに、煮込んだ野菜とひき肉を詰めた、この島特産の家庭料理。 同じく、揚げた芋にココナツペーストをまぶしたものを次々と大きな葉で包んでいく]
上出来じゃないかなあ。 お師匠ー。お師匠の分、ここ置いておくねー。 じゃあ行ってきます。
[ぽいぽいと葉で包んだお弁当をリュックに入れて、 再び雪の中へ]
(87) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
………ん? 誰か抱きしめたい奴でもいんのか、こいつめ。
[>>75ヒューが途中でやめた言葉に、意味深ににやりと笑い。 >>78その後、妙に後ろ向きな声に、もう一度その頭を軽くはたいた。]
らしくねぇこと言うなって。 寂しさが何かーなんて聞くようなの相手じゃ、冬将軍も逃げてくんじゃねぇの。
……むしろ、寂しがりやが冬将軍なら。 案外、俺なのかもしんねぇな。
[小さく肩を竦めながら。その言葉にどれくらい本気が混ざっているかは、自分でもよくわからない。 ただ、冬将軍はとても自分と似ていると思うから。 もし自分が冬将軍だとするなら――誰かを眠らせる前に、自分ごと眠ってしまいたいと。一瞬、そんな考えが過った。それだけのこと。]
(88) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
よろしくな。 おい、走るなよ。また怪我増えるぞ。
[>>82立ち上がって早速出て行こうとするマユミが、くるりと向き直った。 二日続けて、先生、と呼ぶなんて。やっぱり雪が降るのではとかヒューの時と同じことを繰り返しつつ。 昨日と同じことを訊かれ。]
…………トレイル?
[即座に応えられず。中途半端に、間を開けて。]
表の大量の雪だるま、見ただろ。 あれを元気に作ってたぞー。
[するり、とすり抜けるように出て行った背中を思い出したが。あの感覚を表現する言葉が、見つからなかった。]
(89) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[遠い昔に感じる、ただ妹のように思っているマユミを泣かせたくはなくて無責任な慰めを口にしたその思い出 彼女は覚えているのだろうか、小さな子供だった俺の言葉を……どうか忘れていてほしい、気付かないでいてほしい。 少女が夢見た美しい結晶が舞い降りてくる天より遠い場所に焦がれている自分に、あの日の少年の心の中約束は溶けて消えてしまったことに*]
(90) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[──莫迦な人間たち。さざめく少女は深い場所で震える]
[あたしの前でそんな相談をしてる莫迦な人間たち] [邪魔をする? それこそあんたの方が邪魔よ] [あんたには永劫の孤独が分からないんだわ。だからそんな発想が出来るのよ] [押し潰されそうな苦しさをさみしさを何処かへ逸らすことも出来ずに] [だから埋めるの、白い雪で世界を包むの、すべてを染めるの]
(91) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[トレイル] [それが邪魔な二人の大事な人の名前なのかしら] [ああそうね、きっとそう、ならば奪って差し上げましょう] [そうしてさみしさに染まってあたしに近付いて、そして眠って] [あたしは踊る、この腕の中で眠ってくれる沢山の道連れを呼ぶ為に]
(92) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
[さざめく少女は不機嫌にくり返す。宿主は本当に莫迦な男だと] [お前はあたしの生贄なのに] [雪雫草の薬なんてそんな猛毒を飲んだら最後] [あたしを取り込んだお前は、あたしごと永遠の眠りに落ちるのに*]
(93) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
― 街外れ ―
はふ。寒い……なかなか、慣れそうにないなあ、寒さって。 雪国の人って大変だ。
[はた、とジリヤを思い出す]
ジリヤの家はもともと寒い所から来たんだっけ? どうしてるかな……ジリヤは外出も難しそうだから……。 ヒューさん軽トラ持ってるなら、 連れ出してあげればいいのに……。
[カフェに行く前に、ジリヤの店を覗きに行こうか。 そうと決めたら方向転換]
(94) 2013/12/19(Thu) 00時半頃
|
|
そう、…ありがとう。
[表の雪だるまと言われてもよく思い出せないが、それを作る彼の姿は目に浮かんだ。 口元にほんの少しだけ、笑みが浮かぶ。]
返事の前に訪れた一瞬の沈黙。それは一体何を意味していたのか。 その疑問に、今だけそっと蓋をする。]
怪我なんかしないわよ!もう雪道にも慣れたわ。
[そんな強がりが、自然に口をつく。]
あなた達が戻ってきたら誰かしらから伝わると思うし、、そうしたら私も向かうわ。 もしも眠りを防ぐ方法なんてものがあったら、その時に伝えるわね。
[もしブローリンが先日のマフラーを渡してくれるようなら、それを受け取り。その後特に何もなければ、そのまま診療所を後にするだろう。]
(95) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
[暫くこうしていよう。冬将軍が本当に寂しがり屋ならもしかしたら見つけてくれるかもしれない 町人のように日常を取り戻す為に頑張ることも、冬将軍のように寂しさで誰かを求めることもないこの島で独りぼっちの存在を]
ねえ、父さん、母さん
忘れるのはこわい、ね。
[そう、怖いのは冬将軍じゃない。お腹が減ることも寒いことも眠って目覚めなくなることも違う 母の暖かい腕を、父の声を、生きる為に必要なことも忘れてしまう自分だ。 これは生きてるとは言えない、俺はそう思っている。]
……早く、見つけてよ。
[そうして楽にしてほしい**]
(96) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
― ジリヤの店 ―
お邪魔します。
[声をかけて、勝手知ったる店の中へと。 ジリヤがセレクトした商品やお手製の品がそこかしこに並べられた店内に入ると、すぐに引き寄せられてしまう]
わあ、これ昨日あったっけ、気付かなかった。 かわいい。
…………。 あっと、いけない。
ジリヤー。
[眠っているかもしれない、と思ったから、店の主の名前を呼ぶ声は小さなもの]
ジリヤ?
(97) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
[奥の部屋を覗きこむ。 目に入る裁縫道具やら編み物道具は主無きままひっそりと、 冷たい部屋に佇んで]
ジリヤ。
[誰かに届くことのない声は、 誰かの応えを得られることもなく]
(98) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
-図書館への道 - そいえば…マドカの服、買に行こうと思ってたのよね。
[置き去りにしてしまったあの子は、今どうしているだろうか? 最後に見た彼女の姿が寝顔だったことも重なり、急に不安を覚える。]
ヨーランダみたいにって…そんな縁起でもないけれど。
[マドカの家には、今は彼女しかいないはずだ。 彼女に何かあったとしても、気付ける者はいない。]
…本はどこでも読めるし、図書館で借りたらマドカの家に行ってみましょう。
[禁帯出?構うものか。 説得、交渉、情に訴え、言いくるめ。使えるものは何でも使ってやる。 もしそれでもだめなら…こっそり借りればいい。]
きっとあの子の笑顔を見れば、この不安も晴れるわよね。
[治療したばかりの膝を傷つけないようにしながら、道を歩く。]**
(99) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
[>>82マユミからトレイルの名前が出て、少し、照れた。 そんなことを直球で訊いてしまうとはマユミお前知らないんだな二人の関係を!と心の中で騒ぐけれど、むしろこちらが誤解だったりする。 だから>>88ミナカタの意味深な笑みには「むしろそれは先生じゃないのか」と問いたげな視線を返そうとしたら、また叩かれた]
ん。んー…まあ冬将軍がさみしい何かだってんなら、 俺はすげー不適合だとは思うんだけどさー…
先生もさみしがりなんすか …抱きしめます? いや、すんませんそれは俺の役目じゃなかった
[診療所前の沢山並べられた雪だるまを思い返して。その役目はトレイルじゃなきゃダメだろ、と一人で勝手に頷く。誤解もあって、二人の機微には気付けないまま、マユミの背中を見送った]
気を付けてなー
(100) 2013/12/19(Thu) 01時頃
|
|
いんや。 …トレイルの奴も、隅におけねぇなぁ。
[>>95ほんの少し柔らかくなったマユミの表情の変化に、口元を綻ばせて呟く。 診療所を出ていくマユミの背中は、凛としていて眩しく見えた。 まさかその横でヒューが、あらぬ誤解を継続しているとは思いもせずに。>>100]
んぁ? そりゃあ、抱きしめてくれんならお前より綺麗所のがいいけどなぁ。 ほら、お前のねーちゃんとか。
[そんな軽口を叩きつつ。朝に詰めていた、薬の入った紙袋に目を止め、思い出した。]
(101) 2013/12/19(Thu) 01時半頃
|
|
山に行く前に、まだ時間あるか? ちょっとジリヤのとこ寄ってきたいんだよな。 たぶん今日あたり、熱出してんじゃねぇかと思う。
[昨夜、夜道をあれだけ歩いたのだ。 別れ際は笑っていたが、たぶん顔色は相当悪かったはずで。]
そういや、お前幼馴染だったよなぁ。 代わりに届けてくれるか?
[いつもの薬だから、服用方法は本人が知っている。 もし体力があり余っているなら預けてしまおうと。]
(102) 2013/12/19(Thu) 01時半頃
|
|
パティ姉は自慢の美人姉だけど、人妻っす まあ俺、今、右腕吊ってるから抱きしめるとか難しかった
…色々、あんがとございました 俺も、じゃあ、準備してこようかな 昼前にカフェで待ち合わせで。雪が酷くならないうちに
[立ち上がって、ブローリンとミナカタにそう言葉を掛ける。 去ろうとすると呼び止められて、そうして託されそうになる薬と伝えられた内容に、]
(103) 2013/12/19(Thu) 01時半頃
|
|
…時間は、そうですね、寄る、くらいなら 先生、物置から雪靴探す時間も必要だと思うし、 ブローリンも雪靴取りに行くんだよな?
[弱い笑みで受け取ろうと左手を差し出す。 大事な人の為にと、凛として前を向くマユミの気丈さに勇気を貰おうか。逃げるのではなく、立ち向かうのだと、あの少女の強さを真似て]
うん、…俺、届けるよ、ジリヤに 心配だったんだ、この寒さで体調崩してないかなって
(104) 2013/12/19(Thu) 01時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 01時半頃
|
んじゃ、これな。 疲れたら大人しく寝とけって言っとけ。 もしいつもと様子が違うようだったら、呼べよ。 あいつ、そういうとこばっか隠そうとするからなぁ。
[>>104ヒューの内心など知らないまま。 ぼやきながら紙袋を渡す。頼んだぞ、とその肩をぽんと叩き。]
ブローリンも行くのか? そんじゃ、いったん解散か。また後でなー。
[二人が出ていくようなら、その背中を見送り。 常連に頼まれていた薬類だけまとめる仕事を片づけると、雪靴を探しに自宅の物置へ向かった。]*
(105) 2013/12/19(Thu) 02時頃
|
|
分かった、でもさ、酷くなってたり、しんどそうだったら、 先生は摘みに行くよりジリヤに付いてあげてて欲しいかな せっかく色々準備してくれるところ申し訳ないけども
[受け取った肩を叩かれる。ふと、力が抜けた。笑う。笑える。たぶんさっき>>104よりはずっと自然に。 ありがとうと言葉を置いて、また後でと診療所を後にする]
(106) 2013/12/19(Thu) 02時頃
|
|
[少女のかたちの深層心理が男の足をひとつの方向へと進める]
[あたしを呼んで、あたしに気付いて] [届けられる愛の言葉はさみしい“仲間”にも伝わるといい] [ねえ昨日の夜に呼んでもらったの、海辺よ近くだったのよ] [会いたかったのにお前が早く眠ってしまうから] [行きましょう、愛の紡がれる声のする方へ]
(107) 2013/12/19(Thu) 02時頃
|
|
─公園への道─
[さく、さく、時間と共に更に深まる雪道を歩く。そのうち小道に入る。人通りは少ない。ジリヤの店の方向に進んでいる筈なのだけど、ふと、寒空に響く澄んだ声音>>61に足を止める。 この歌声の主は、この声は、間違いなく。 実際に聴こえていたかどうかは分からない、けれど気にする部分ではなかった。違和感の無い範囲内での些末事。 公園の中へと足を進めて歌声の主を探せば、目に入るのは見知った白い傘>>56。 会いたかった。でも合わせる顔がなかった、一方的に。空気に溶ける白い息を吐いて、右腕の包帯と、左腕に抱えた薬袋に視線を落とす。目を瞑る。開く]
…ジリヤ、出歩いてるなんて、体調は大丈夫なのか
[声を掛けて、彼女の方へと足を踏み出した**]
(108) 2013/12/19(Thu) 02時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 02時半頃
|
― とある子供の話 ―
[――二十数年程前。
まだ年端もいかない子供が、海辺に打ち上げられた。
拾ったのは、島の年老いた医者。娘夫婦を亡くしてから独りだった医者は。その子供を引き取り、孫のように育てた。
周囲の住民も、娘夫婦がいなくなった後の医者の気落ちした様子を知っていたため。自ずと、その子供を医者の孫のように扱った。
子供も、自分が本当は孫でないことを知りながら。孫のように、ずっと振る舞った。
最初はただ、居場所が欲しくて。 そうしてそれは次第に、居場所を与えてくれる島を。人を。ありふれた生活を。護りたい気持ちへ変化して。
少年から青年へ、そして男性へと成長した子供は。天寿を全うした年老いた医者の後を継ぎ。 その島の、医者になった――。]
(109) 2013/12/19(Thu) 03時頃
|
|
― 自宅・物置 ―
[――――くらり。
視界が、急激に霞む感覚。 咄嗟に物置の壁に手をつき、目を閉じてやりすごす。]
……なんなんだ?
[深呼吸して目を開ければ、いつも通り。首を傾げつつ、仕舞いこまれた雪靴の捜索を再開する。 冬将軍を見分ける知識を持つ少女との会話を聞かれていたことなど、知らないまま。]**
(110) 2013/12/19(Thu) 03時半頃
|
|
−マドカの家へ− いたっ。…なんでこんなところに、電柱があるのよ!
[赤くなった額を抑えながら、恨みがましげに見上げる。 結論と言うと、本は問題なく借りられた。どう言いくるめようかと意気込んで挑んだ身としては、拍子抜けするくらいだ。]
『その本?確かあなたのおばあ様が書いたらしいわよ』
[それを聞いたとき、やっぱりと思った。しかし今はそこに拘っている暇はない。]
『借りたいの?いいんじゃない。貴重書みたいだけど、誰も読めないしね、それ。あなたなら紛失させるってこともないでしょ? …あ。それより聞いた?ヨーランダが…。』
[……。 早々に話を切り上げて、立ち去った。 時間が惜しいとばかりに、ぺらぺらとページをめくりながら歩く。]
(111) 2013/12/19(Thu) 08時頃
|
|
…まさか、本当に載っているなんて。
[やはり大人の目線は違う。自分より深いところが見えている。 まだまだ子供な自分に、少し悔しくなる。]
『雪解香』
[冬将軍の眠りを防ぐ香り。 何でも、冬将軍はこの香りをとても嫌がるのだという。
これで解決!とばかりにはやる心を抑え、夢中でページを捲ったが、話はそう簡単にはいかないようだ。 このお香はとても制限が多いことが、すぐに分かった。]
(112) 2013/12/19(Thu) 08時頃
|
|
[使用方法自体はそれほど難しくない。 体内に直接入れても、香袋に詰めて持っていてもいい。
問題は、この香りはとても繊細で、少しでも他の要素が混ざると、たちまちその効果を失うということだ。
制限の一つは、まず調合者がその恩恵に預かれないということ。 調合の際に発生する別の香りが体に付着することで、香の効能を妨げてしまう。
第二に、分量がとても厳しい。 決められた分量以上を作ると、変な話、冬将軍が「慣れて」しまうらしい。そうすると、やはり効果が失われる。 適正範囲として使える量で守れる範囲は…せいぜい一人だけ。
そして香りの持続時間は、およそ1日。]
1日1人、そして作り手以外の人にしか効果は無いか…。 そんなの、冬将軍のターゲットが分かっていない限り、どうにもならないじゃな………あたっ!
[怒りに任せて歩いた結果、今度は木にぶつかった。]
(113) 2013/12/19(Thu) 08時半頃
|
|
[そして何よりも。香の調合方法が検討もつかなかった。
書かれている内容は理解て来ても、材料である薬草がどこに生えているのか、薬の名前がどの薬を意味しているのか、更に調合に必要な道具ももちろん持っていないし、使い方もわからない。]
…こんなことなら、医学の勉強もしておくべきだったわ。
[言っても仕方もない後悔をする。 医学の道はそんなに容易なものではないと理解はしているが、それでももっと何かできたかもしれないのに、と悔しくなる。]
まあちょうど約束してたし…会えたら相談してみましょう。
[まぶたに浮かぶのは、この島一番の名医の顏。]**
(114) 2013/12/19(Thu) 08時半頃
|
|
ーー 回想 ーー [初めてきちんと先生と会話したのはいつだっただろう、昔は風邪もろくに引かない子供だったから関わる機会があまり無くてきっと彼が医者になった後。 見知っていた老医と違って年若いその姿がどうも自分のイメージするお医者さんとはかけ離れていて「ミナカタのお兄ちゃん」何度親に大人に注意されてもそう呼んでいたのだ。 でも、それだけじゃなくて、多くは語らない優しさにその頃から懐いていたのかもしれない。 敬語もろくに使わず、失礼な子供と思われていたことだろう。
いつ、そう呼ばなくなったのか……父が死んだ後だ。 彼は自分の兄では無いと、父の代用品のように扱い甘えてはならないと自分を戒めた。独りであることを自覚しなければならなかったから けれど未だに通い続けるのはやはり…寂しいのだ。これは甘えてるんじゃない、からかって遊んでるのだと自分への言い訳の為に子供じみた悪戯を繰り返している
『お兄ちゃん、死んだ人は何処に行くのかな』
最後にそう呼んだ日、父が亡くなった後のこと。 白衣を引っ張り泣きながら笑った独りぼっちの子供に、若い医者はなんと答えたのだったか。]
(115) 2013/12/19(Thu) 09時頃
|
|
[
『俺も、父さんと母さんと同じ場所に行きたいな』
たった一度、彼にだけ溢した本音**]
(116) 2013/12/19(Thu) 09時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 12時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 15時半頃
|
ー公園ー
雪の華 舞い散る中 眠りなさい お眠りなさい 私はあなたの側にいる 何処へ行ったりもしないから 夢から覚めたら また笑顔でいられるように 眠りなさい お眠りなさい 今は
[白い空を眺めつつ、歌を響かせる。故郷の方言が混じった歌ではあるが、意味は皆にも伝わっただろう。 こんな騒動の中、雪の歌なんて不信がられるだろうか。それでも構わなかった。 私は、助けたかった。ヨーランダも、島のみんなも、…冬将軍も、みんな]
(117) 2013/12/19(Thu) 15時半頃
|
|
ヒュー、こんにちは。
[かかる声に我にかえり、ふんわりと笑いながら顔を向ける。 その直後、真っ青になって、思わず白い傘を取り落とした。慌てた様子で立ち上がると、傘もそのままにして彼の方へ駆け寄る]
どうしたの。どうしたんだい、その怪我は!?
[おろおろと不安げな様子で言い募る。彼の怪我のことは、知らなかった]
(118) 2013/12/19(Thu) 16時頃
|
|
[ヒューが怪我をしたのは初めてではない。 しかし状況が状況だし、ここ数日間あっていないとなれば、余計に心配は募るというものだ]
大事は…、ないんだね? それなら良い。良いんだけど。 ……心臓が止まるかと思ったよ。
[ほっと息を吐いてから、小さく咳き込んだ。冷たい空気の中、駆けたりしたので肺に響く]
ああ、もう。 ……大事にするんだよ。 手は、職人の、命だろう?
[熱っぽい手で、彼の頬を撫でた]
(119) 2013/12/19(Thu) 16時頃
|
|
…私は、いつも通りだよ。 大丈夫、ありがとう。
[自分の体調についてはそう告げて、けれどそろそろ立っているのが辛くなり、そっとベンチへ戻るととすりと腰をおろした**]
(120) 2013/12/19(Thu) 16時頃
|
|
[ジリヤの部屋を出て店内に戻る。 今のここは物しかない空間。 ぼんやりとした視線は商品を見るでもなく空を漂い、 ただ外からの寒風の、建物を鳴らす音だけが響く。
なんだろう、この感情は。 先ほどトレイルの背を見た時のものにも似た]
寂しいな。
[その感情を言葉に乗せる。 つい最近聞いたワード。 寂しがり屋の冬将軍。
少しだけ、わかるような気がした]
(121) 2013/12/19(Thu) 16時半頃
|
|
大人になると、どんどん寂しくなるって、 お師匠が言ってたなあ。
[いつもの受け売りの言葉。 それが、僅かなりともわかるようになったのだとしたら、]
わたしも、少しは大人になれたのかな?
[ひとり、首を傾げて笑う顔は泣き顔のようにも見えた**]
(122) 2013/12/19(Thu) 16時半頃
|
|
─公園─
え、ちょ、待っ、そんな急に動いたら…!
[>>118振り返ったジリヤの表情が変わるのを、持つ白い傘が取り落として賭けて来るのを、こちらも慌ててジリヤに駆け寄る]
だ、大丈夫だから! 昨日屋根から落ちたんだけど! でけーのは右腕の骨折だけだし、 左頬の傷の時より全然軽いくらいだし…!
…悪い、驚かせて、聞いてないとは思わなくて いつもならワンダさん辺りが大袈裟に伝えるからさ…
[触れる掌に、目を細める。この寒空の中に居ただろうに温かく、熱を帯びているように感じて、彼女の表情を探る。 いつも通り、大丈夫だと言うその背を支えようとして、しかし両手が塞がっていることに気付く。ままならないことが、もどかしくて]
(123) 2013/12/19(Thu) 18時頃
|
|
手はなー、本当に、うん …大事で困るわ。雪掻きも仕事も何も出来ねーし
ジリヤを、運んでやることも出来ねんだから、さ …あんま無理してくれるなよ この天候じゃ車も出せねーしな
[いつかの市場>>0:90でのことを思い出す。あの時は仕事場がその近くだったから連絡が来て、動けなくなったジリヤを背負って車まで運んだ後に診療所へと駆け込んだ。 それ以降、遠出をする時は車を頼まれることもあったし、簡単なものならお遣いをすることもあったけれど。 ふと、笑みが零れる。 ほら、会ってしまえば。顔を見れば。罪悪感より自己嫌悪より、ただいとしさしか募らない単純な自分を知っていたのに、言い訳を幾つも重ねて心配までさせて]
ミナカタ先生から薬を預かってきたんだ 今日辺り熱を出してるんじゃないかって言ってた
[>>120力無くベンチに座ったジリヤの膝に、薬袋を置き。開いた左手で、雪に埋もれるように落ちたままの白い傘を拾う。 さっきまで居た子ども>>61の姿は見えなくなっていた。 白く、静謐な世界]
(124) 2013/12/19(Thu) 18時頃
|
|
>>111 [眠った人の意識はどこへ行くのだろう。 どこにも行けずに暗闇の中? それとも、眠ったことに気付かず幸せな夢の続きを見ているの?]
…マユちゃん? どうしたの、図書館に行ったんじゃ……。
[眠ったまま閉じ込めて、永遠の冬をともに過ごす。 くだらない、子供の絵空事。]
ねぇ、ヨーランダ……眠っちゃったの?
[そう尋ねる顔は、まさに不安な少女のもので]
………どうにも出来ないの…?
[何もできない自分に、悔しがった。 そんな、良くも悪くもいつもの自分。 寂しいなんて感情も、いっそすべての感情がなければ良かったのかもしれないなんて思ってしまう。]
(125) 2013/12/19(Thu) 18時頃
|
|
…さっきの、歌。さ。 所々分からなかったけど、故郷の歌なんかな
雪、懐かしい?
[不謹慎だとは思わなかった。自分ははじめて見る雪だが、彼女にとっては懐かしいものなのだろうと。 ただ、そっと、傘を彼女の上に差しながら、時間が迫るまでは、ただ、傍に居たくて**]
(126) 2013/12/19(Thu) 18時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 18時頃
|
マドカ!
[果てして彼女はちゃんとそこにいた。 馬鹿げた想像をした自分を叱咤しつつ、安心感から思わずマドカを抱き締める。]
図書館はもう行ってきたわ。マドカがお寝坊しているうちにね。
[そう言いながら本を片手にくすりと笑うが、次の瞬間彼女もまた外に出ていたことを知る。]
そうね。確かにヨーランダは眠ってしまったけど、大丈夫。 眠ってしまったなら、起こせばいいもの。
[半ば自分自身に言い聞かせる。]
・・・大丈夫。冬将軍さえ見つけられれば、きっと。
[その呟きは、マドカにどんな想いを抱かせたのだろう。
その後ヒューやモニカが薬を取りに行こうとしていること、参加者は昼時にカフェに集まる予定であると伝えるが、自分は行かないことと、防寒具が頼りないあなたも無理はしなくてよいと付け加える。]
(127) 2013/12/19(Thu) 20時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
[傘を拾って差しかけてくれた彼に、自然と顔をほころばせた。 二人並んで眺める、雪の公園。夢みたいに優しい時間が、流れて行く]
うん。故郷の歌。懐かしいよ、雪。
[やがて静寂の中、ぽつり、ぽつりと話し出す]
でもね、昔も、殆ど窓越しに見るだけだったんだ。 故郷にいた頃は、今よりもっと身体が弱くてね。 友達と一緒に遊ぶことも、出来なかった。
皆が雪合戦したり、雪だるまを作っているのが、 羨ましくて……。
(128) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
|
[だから今、君とこうしている時間は、私にとってとても大切なんだ。 そんな言葉は飲み込んで、ただ、静かに微笑む]
……この島に来て、たくさん元気を貰ったよ。
みんな、優しくしてくれた。 友達も出来た。 私も、少しだけ、強くなった。
[薬袋を、ぎゅっと抱きしめる。 それでもミナカタ先生には、体調のことは全部お見通しなのだろうと、心の中で苦笑する]
私は、たくさんの元気を貰った。 だからその分、誰かに、それを返したい。
(129) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
|
少しだけ、間を開けて。決心したように、告げる]
冬将軍が、寂しくてこの島にやって来たのなら。 私は、助けてあげたいと、思ったんだ。
[こんなことを言えば、優しい彼は戸惑うだろうか。それとも呆れるだろうか。 だけど嘘はつきたくなかったから]
今のままでは、駄目だよ。 でも、皆が幸せになる方法は、ないのかな。
………。
(それが出来るなら、私は冬将軍と眠っても良い。 ずっとそばで、あたためてあげたいと、願う)
(130) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
|
[ごほごほ、と再び咳き込む。熱も上がってきたようだ。 雪を手でひとすくいすると、頬へ当てる。…心地よい]
さて、腕を怪我した君に、 これ以上甘えてはいられないな。 ……ミナカタ先生にも、怒られてしまう。
[きっと君は知らないだろう。市場で動けなくなったとき、どんなに私が心細かったか。君の声をきいて、背中の温かさを感じて、どれほど安堵したのかを。それから、買い出しも時々手伝ってくれるようになって。君も暇じゃないだろうに、本当にお人好しだね。 凄く凄く楽しかったこと、…忘れないよ]
ああ、でもあと一つだけ、我儘を良いだろうか。
(131) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
|
[返事を聞かぬまま、手の中に残っていた雪玉を、相手へふわりと放り投げた。怪我の場所は避けたはず]
ふふ、雪合戦。 のつもり。
[一方的な攻撃をしかけておきながら、ゆっくりと立ち上がる。
これくらいの悪戯は、許されてもいいと思うのだ。 だって、コートの内ポケットの中には。 おそらく最後のプレゼントになってしまうのに、意味がないものになってしまった。彼へ編んだ手袋が、渡せないままに寒がっている**]
(132) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
ジリヤは、ヒューに静かに微笑みを向けている。
2013/12/19(Thu) 20時半頃
|
>>127
えへへ……つい寝すぎちゃったかな。もう行ってきたんだ、早いね。
[抱きしめてきたマユミに首を傾げながらも、されるがまま背中をぽんぽんと撫でた。]
起こせばいい……か。 ……起こす方法は、あるの?
[起こさないでって心の中で呟いたのは、誰なのか。冬将軍を眠らせる薬があるように、時任せにするより薬で解決できる方法はあるだろうか。]
——そう、だね。 冬将軍さえ、……冬将軍さえ見つけられれば。
[きっと 大丈夫。]
薬? …マユちゃんは行かなくてもいいの? アタシは寒いしあれだからいけないけど……
[首を傾げて、いいのかと尋ねる**]
(133) 2013/12/19(Thu) 21時半頃
|
|
[ヒューと共にカフェを出て、診療所へと向かう。 途中、診療所から飛び出してきた島民>>13が見えたが、声をかける間もなく走り去ってしまった。 島民の随分慌てた様子に不安を覚えていると、マユミがすれ違うようにして歩いてくるが、どうもぼんやりしているように見える。転んだのか膝の傷が痛々しい。>>21]
マユミ大丈夫か? ヨーランダ……って墓守のか? 彼女になにがあったってんだ。
[ハッと顔をあげたマユミの口から出てきたきれぎれの言葉。ヨーランダに幼馴染がいることは知っていたが、島を出る予定を立てていたのは初耳であった。昏睡状態に陥ったのは冬将軍のせいだそうだが、なんというタイミングの悪さなんだろう。]
(134) 2013/12/19(Thu) 22時頃
|
|
― 診療所前 ―
[辺りを見渡したマユミの表情に変化が現れたのに気づき>>22、その視線の先を見ると、ふらつきながら歩いてくトレイルの姿>>20。心ここにあらずという感じで、ヒューの呼びかけにも反応せず去っていく。その姿をぼんやりと眺めていたら、シーに髭を引っ張られた。]
ああ、お前を診てもらわんとな。 大丈夫だよ。痛い事はないから。
[不安そうに見つめてくるシーを落ち着かせるように言い、ヒューとモニカと3人で診療所へ。]
(135) 2013/12/19(Thu) 22時頃
|
|
…ん。そ、か。
あー、あれ雪だるまって言うのか、トレイルが診療所に40個くらい? なんかすげー数の雪だるま作ったのがずらっと並んでた。
[>>128ぽつぽつと話すジリヤの声に耳を傾けながら、時々相槌を打って。 ──古い記憶。あの頃を思い出す]
(136) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
― 診療所 ―
先生、ミナカタ先生。 ヒューではなく、うちのシーを診てもらえんでしょか。 同じ霊長類、なんとかなりませんかねぇ……。
[診療所に入り開口一番にそう言うと、肩にしがみついていたシーを抱きかかえる。]
ああそりゃもちろん、分かっていますとも。 もし薬が必要なくらいでしたら、歩いてでも動物病院の方へ行きますよ。 はい、お願いします。
[招かれ診察椅子に腰掛けると、シーをミナカタ先生の方に向かせて抱える。 シーは伸ばされた手に一瞬怯えるも、危害がないと分かると大人しく診察を受ける。>>40]
(137) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
…………。
[風の音はするのにすごく静かだ、と思う。 外は、見るまでもなく変わらぬ雪景色が広がっているのだろう]
…………。 降る雪の音まで聞こえるみたい。
[目を閉じて、ひとつ息を吐く。 深い吐息]
行かないと。 ジリヤ、探さなくちゃ……。
[次に目を開けた時は決意を秘めた表情で]
(138) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
[──ジリヤと初めて会ったのは、10歳になる前くらいだったように記憶している。 当時の自分は身体が弱いってことがどういうことか分かってなくて、一緒に遊ぶ為に連れ出そうとして、存命だった先代医に物凄い勢いで怒られた。 窓から覗けば、大体寝ているか、ちまちま何かを作っているかで。
──なあ、何か一緒に遊べる方法、ないの?
そんな考えなしの自分の問いかけに、幼い彼女は何を思ったのか。 作っていた指人形をプレゼントしてくれた。外で駆け回る遊びしか知らなかった自分は、それが珍しくて、嬉しくて、どうやって遊ぶのかと聞いて、結構ボロボロにしてしまうまでその指人形で一緒に遊んだ。 その頃にはもう自分は大工見習いでこき使われ始めていたから、だんだんとジリヤのもとに通わなくなったし、そういう遊びをしなくなったのだけど。 だから市場で倒れたと聞いたとき。 驚いたけれど、嬉しかったのだ。ジリヤが外に出るようになっている、そう知れて。 ただ、駆けつけて、久々に見た彼女が。 窓の中の病弱な少女ではなく、自分と同じ世界に生きているちゃんとした一人の女性だったのだと。 自分の恋心をはっきりと自覚したのは、確かにその時だった]
(139) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
…俺もジリヤがこの島に来てくれて、嬉しいよ ジリヤはそう言うけど、俺も、いや俺だけじゃなくて、 きっと色んな人がジリヤから元気や温かさをもらってる さっき会ったブローリンとシーが、ジリヤのマフラーを巻いていたように
もう、いっぱい返してもらってるんだよ ジリヤがもらったと思っているのと、きっと同じくらいに
[>>130続く彼女の言葉。冬将軍を助けたい。 それは、今まで会っていた誰からも聞かなかった言葉で。自分もそうだが、どうやって冬将軍を見つけて退治するか、それを皆で話し合っていたから。 否定はしないが、戸惑い、言い淀む。でも、本当のことしか言えなくて]
皆が幸せになる方法、は、分かんねんだけど… 哀しませる人を増やさない為には、冬将軍を眠らせる薬を、 作った方がいいかな、って、話しになってる
[ぽつぽつと、薬を作ろうとしてる過程や、マユミの進言、ミナカタが冬将軍を邪魔をする方法を探していることなどを告げる]
(140) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
そうですか、食欲は普段通りあるんですけどねぇ。 寒くなってからというもの、眠る時間が多くなりまして。 やっぱり体力温存とかそういうものなんでしょか。 それならいいんですけれど……。
[否定したくてもなかなか出来ない冬将軍の可能性。シーの中にいるのかいないのか、見分ける手段なんて持ち合わせておらず、不安は胸に残ったまま。 それでも、病気ではないことが分かっただけでも良かったと安堵する。>>46]
ありがとうございました、先生。
[ミナカタ先生に礼を言うと、シーも丁寧に頭を下げた。]
(141) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
[少女のかたちをした思考が音もなくただ震えた] [もしそれを表現するとしたら、それはきっと歓喜の歌(第九)]
(142) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
― 町中 ―
ジリヤージリヤー。
[名を呼びながら、雪の中を走る。 ジリヤの店で買った手袋と、ヒューから預かったスノーシューズのおかげで、指先も足の爪先も寒くはなかった]
来てない? そっかあ、ありがとうティモシーさん。
[知っている店や人の家をあちこち訪ねても、 誰も知らないと言う]
図書館も、墓地もいなかったでしょ……えーと、後は。 あ、具合悪くなって診療所、とか?
どっちだったかな……。
[寒空の中、道行く人々も少なく、 それでも通りかかった人を捕まえて、場所を尋ねる]
(143) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
ありがとうございます。 よし!
[走って走ってミナカタの診療所へ辿り着いたが、 ” 留守。暫し待て ”と書かれた紙が入り口の扉に貼られているのを見て、]
みーーーん!
[泣き声をあげた]
(144) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
ここにいないってことは具合悪くないってことだよね。 うん。
[良い方向に解釈する]
うーん……でもどうしよ。 他に行くところあるのかなあ。
[海辺や山や公園なんて所に、ひとりで出歩いているとは考えが及ばず]
うう……ひとりで探してても埒明かないような。 時間も時間だし、皆と合流して、手伝ってもらうのがいいかも。
[身体に降る雪を落としながら、決断すると、 カフェに移動することに]
(145) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
|
|
― 自宅 ―
ふぃー…つっかれた。 ボロボロだが、まァ使えんだろ。
[捜索の結果。発掘した雪靴の埃を払いながら、煙草で一服する。もう少ししたら、カフェに集合する頃合か。
少し迷ってから。先代の部屋の押し入れに足を向けた。 たぶんもう、ぐずぐずしている時間はない。 ダンボールの一番上、開きっぱなしになっていた日記帳に少しだけ眉間に皺を寄せ。静かに、閉じる。 そうして、再び70年前の日記を探しにかかった。]
……お。これか? うわぁ。こりゃページがくっついてんな。
[ぺりぺり、と長年圧縮されたせいかくっついてしまったページを、慎重に剥がしながら読む。 70年前の冬将軍の到来。概ね、ぎっくり腰のばーさんが語った内容と同じだった。それとやはり、眠ってしまったら医者としてできることはないという。 後は、じーさん自身が眠りの中で起きたこと等々。]
(146) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
……雪解香? 冬将軍が、嫌いな香りねぇ。
[読み進めていくうちに出てきた言葉に、目を止める。それは図書館で調べているマユミと同じもの。>>112 70年前、じーさんが研究していたらしい。制限は多いが、見つけた唯一の冬将軍の眠りを防ぐことができる手段なのだと。
更に読み進めようとして、次のページを開き。う、と口元を歪めた。くっついたページのインク移りが激しく、解読できなくはなさそうだが明らかに時間がかかりそうだった。 頭をがしがしかいて、日記帳を閉じる。]
マユミが言ってた本にも、これ載ってるんかなぁ。
[また後で会う予定だ。 時計を見て、そろそろカフェに移動しようと立ち上がった。]*
(147) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
[>>131力無く咳をする姿。雪と同化してしまうような静謐さ。 我儘を、と言われて視線を向ければ、ぽふ、と左腰に投げられた雪玉。 果敢なく笑う表情。そこに彼女が秘めている事柄には気付けないけれど]
(ああ)
[抱きしめたいな、と思う。 実際には右腕は包帯に吊られ、左手は傘を差しているのだから、出来ないと分かっているのだけど。静かに向けられた笑みに、目を細める]
俺、そろそろ行かないと しんどいようなら診療所までか、自宅までか、付き添うけど あー、バランス悪いからあんましねー方がいいかもだけど、 左腕で背負うことなら、出来る?と思う ジリヤがしがみついてくれないと落としちまうかもだけど
(148) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
冬将軍を眠らせれば、きっと皆目を覚ますわ。
[心配する必要は無いとばかりに、マドカの頭を撫でる。かんじんの誰が冬将軍なのかという話題については、触れないで置く。]
・・・残念ながら、私の体は登山をするようにはできていないのよ。
[僅かに口許を尖らせる。]
マドカが家にいるのなら、私もここにいるわ。
(149) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
ミナカタは、診療所前で妙な泣き声がした気がした。
2013/12/19(Thu) 23時頃
ミナカタは、ヒュー達もそろそろカフェにいるだろうかと思いつつ移動。
2013/12/19(Thu) 23時頃
|
― カフェ ―
ヒューさん! ジリヤがいないの……! 探すの手伝って!
[カフェの扉を開くと、開口一番そう叫ぶ。 ジリヤとヒューの邂逅は無論知らず、 見るからに息巻いた様子で]
…………いない。 まだなのね。
[店内には見知らぬ、あるいは見た覚えがある程度の人のみ。 恥ずかしくなって、隅の席にちょこんと腰を下ろした]
ま、まだかなあ。
(150) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
[かたかたと自分の意思と関係なく震える身体、力が入らなくなり雪の上に横たわった どれだけ心が麻痺しても病んでいっても、体はそうではないのだ 今日はスープだけ、昨日はコーヒーと砂糖菓子以外何を口にしたか思い出せない。そんな状態なのだから当然と言える]
ぁ……
[駄目だ、起きていなければ…冬将軍が来るまで、お願いを聞いてもらうまで そう思っても血の気を失った唇は言葉を紡げず、意識が黒に落ちていく*]
(151) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
[ヒューがミナカタ先生にこれからの事を説明しているのを聞きながら、シーの様子をそっと窺うと、眠ってこそいなかったが、ぼんやりと何処を見ているのかはっきりしない感じであった。恐らく眠いのを我慢しているのだろう。]
先生来てくれるんですか。 ……あ、シーを連れていくのは止した方がいいなぁ。 家に寝かせておくよ。
[往復四時間の雪の道、連れていって何かあったらと思うと、例え元気だとしても留守番の方がいいだろう。ヒューにその辺りは心配ないと答える。>>47]
(152) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
[マドカを抱きしめたまま、耳元で囁く。まるで幼子をあやす子守唄のように、たおやかな調を奏でながら。]
ねえマドカ。私思ったのだけれど、寒いと寂しいって少し似ているわね。
[いつもより少しだけ元気が無いように見える従姉妹を励ますように、そんな話をする。]
昨日、今日と雪道を歩いていて、ずっと何かを感じていたわ。 とてもきれいなのだけれど、切ないような、心細いようなそんな感覚。
[体を突き刺す痛みと、何かがぽっかり失われたような虚無感。]
でもね。今はマドカのおかげでこんなに暖かいわ。 あなたを抱きしめていると、心も体も温かくなって、元気が出るような気がするの。
だから私は、きっと寂しくないわ。
[更に強く、抱きしめる。]
あなたもそう思ってくれたら、私はとても嬉しいわ。
(153) 2013/12/19(Thu) 23時頃
|
|
[最後にぽんぽんと頭を撫でると、名残惜しそうに彼女の体を離す。]
さあ、これからもっと温まりましょう。 昨日のシチューの残りがあったわよね。温め直すから、お昼にしましょう?
[彼女が何か言いたげだったらそれを聞き、同意を得られたのなら、そのまま台所に向かう。 湯気を立てながら、ぐつぐつと音を立てる鍋を見ながら、幼馴染の少年を想う。]
ねえトレイル。あなたは今何をしているのかしら? あなたの側にも誰かが一緒にいてくれたら、よいのだけれど。
[昨日今日と、彼がミナカタの家を訪れていたように。 彼を温めてくれる誰かが傍にいてくれたらいい、そう思う。 だって一人ぼっちは、とても寂しい。
そのままシチューを2人で食べると、マドカとくっつきながら本の続きを読む。彼女が何か話すようなら、それに耳を傾けながら。]*
(154) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
― 回想 ―
[今でこそ、悪戯をしにくる少年は。 その昔はあんなクソ生意気じゃなかった。 両親は勿論、兄弟のいない自分にとって。お兄ちゃん、と呼んで懐かれれば、ひどく温かく感じ。敬語で話さない姿すら許容してしまうほど、可愛いと思った。
お兄ちゃん、と最後に呼ばれたのはいつだったか。 それは確か、少年の父が亡くなった時。]
『お兄ちゃん、死んだ人は何処に行くのかな』>>115
[泣きながら笑っているのは、独りぼっちになってしまった子供。白衣を引っ張る一回り小さな手取って、ゆるく握ったことを今も覚えている。 上手い言い回しの持ち合わせなどなく。]
……どこだろうなぁ。 空の上、天国ってヤツかねぇ。
[わかるなら、こちらが教えて欲しいと。脳裏に看取った時のじーさんの顔が浮かんで、消えた。]
(155) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
ああ、そこ重要なところなんだけどなぁ。 俺も分からん。
……え?
[誰に薬を飲ませたらというヒューに、難しい顔をして首を傾げていると、膝の治療を受けていたマユミが口を開いた。突然のことに理解が追いつかず、言葉が何も出てこなかった。>>57]
冬将軍に取り込まれた人が分かるかもしれない? へぇ、そいつはすげぇな!
[ヒューの驚く声に流されてしまったが>>59、薬で眠った人が、というのはちゃんと聞こえていた。]
(156) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
『俺も、父さんと母さんと同じ場所に行きたいな』>>116
[続く言葉に、黙って握る手に力を込める。 消えてしまった温もりを求める少年の声に。掛ける言葉を自分は持ち合わせていなかった。
心に空いてしまった穴を、埋める術など知らない。 もうずっと、自分の中にも大きな穴がぽっかり開いていて。 それはこれから先も、埋まることはないのだと、わかっている。受け入れるしかないと。
けれどそんな状態でも生きていけるのだと、なまじ知っていたからか。 この手を繋いでいる少年も。空いてしまった穴をそのままに、生きてけるものなのだと、思ってしまったのかもしれなかった。]
(157) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
― → カフェ ―
[厚着をして、毛糸の帽子をかぶり。雪靴を履いた完全装備でカフェに向かった。 カラン、とカフェの扉を開け。ぐるりと店内を見回せば隅の席にちょこんと座っている、少女の姿を見つけた。>>150 確か、一緒に雪雫草を取りに行く一人だ。]
……えーと、モニカだよな? ヒューとブローリンはまだなのか。
[ポケットに手を突っ込み、近づいて声をかける。 ジリヤが行方不明になっていることなど、知らずに。]
(158) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
―公園―
[そろそろ行かないと、と告げる青年に頷く]
冬将軍を眠らせる薬の話は、私も聞いていたよ。 この非常事態だ。それでも、皆が力を合わせれば…。 きっと上手くいくんじゃないかって、信じてる。
[付き添いの提案は嬉しかったけれど、静かに首を横に振って]
ありがとう。お薬も貰ったし、大丈夫。 ヒューは待ち合わせ場所に行ってくると良い。
[左腕で背負うという提案には、きょとんとしてからくすくすと笑う]
ふふ、ヒューは本当に、変わらないな。 雪道でそんな危ないことをしていたら、 君まで一緒に叱られてしまうよ?
…ありがとう。
(159) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
|
[>>158 若干着膨れ気味にも見える男がモニカに近づいてくる]
ふぁっ……こ、こんにちは。 モニカです。
うん、ヒューさんとブローリンさんはまだみたい。 えっと、おにいさんも一緒に雪雫草を採りに行くの?
[それから顔を直視して、誰か気付いたとばかり小さく声をあげる]
その怖そうな顔は……ミナカタさんだ! わあ、もこもこしてると違う人みたいー。
[きゃっきゃっと笑う]
(160) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/20(Fri) 00時頃
|
[傘を返してもらう折、包帯越しに彼の頭に触れて]
道中、どうか気を付けて。 他の皆にも、そう、伝えてほしい。
[顔を覗き込むようにして、笑顔を見せた]
ありがとう。 私がこの島に来て嬉しいと、言ってくれて。
[尽きぬ想いを、短い言葉に託して、伝える。 彼がカフェへ向かうのならば、佇んだまま、あの歌を口ずさんで見送ろう]
(161) 2013/12/20(Fri) 00時頃
|
|
― 回想 ―
[ケガや病気とは無縁だが、 ミナカタには数年前診てもらったことがあった。
まだ学校に通っていた頃、 健康診断でミナカタが訪れたことがあったのだ。 同級生の少女達は、若くてかっこいい男の人に診られることを恥ずかしがっていたが、その時のモニカは意に介せず、真っ先にミナカタの元に行き、診断を済ませると、これで遊べるとばかりに外に駆け出していったものだ。
思い出すと少し恥ずかしい]
(さすがに今はムリだなあ)
[目の前のミナカタを見て、そんな感想*]
(162) 2013/12/20(Fri) 00時頃
|
|
−マドカの家− [本を進めながら、何度か未練がましくページを戻す。 そこは雪解香のページ。]
私が作るのは難しそうだけれど…何もしないのも、癪なのよね。
[ミナカタに渡してはいおしまい、と言うのも、無責任な気がする。半ば意地になって目を凝らすと、やがて材料の中に一つだけ見知った名前を見つけた。]
これ、前おばあちゃんが眠れない日に効くって教えてくれたやつだわ。
[ミナカタは山に登るようなことを言っていた。 もしそうだとしたら、彼はこれから忙しいだろう。]
たった一つ、焼け石に水かもしれないけれど。
[それでも何かしたい。 そう思うと、再び防寒具を身につける。
マドカが起きているなら「すぐに戻る」と声をかけ、空腹が満たされたことでうとうとしているようなら、肩に上着をかけて。 再び扉を開ける。]
(163) 2013/12/20(Fri) 00時頃
|
|
怖そうな顔で悪かったなぁ。
[>>160思わず眉間の皺を深めるが、無邪気に笑う顔に毒気を抜かれ。]
これから寒い山ん中行くんだから、厚着くらいするっつーの。
お前は、変わらず元気そうで何よりだ。 ヒュー達すぐ来るかもしんねぇけど、何かあったかいモン頼んどくか?
[一番上に着てたジャケットを脱いで、向かいの席に腰を下ろして待とうかと。]
(164) 2013/12/20(Fri) 00時頃
|
|
ん。いや俺は叱られ慣れてるし、それくらいは別に…
[くすくすと笑って礼を言うその表情が堪らなくいとしくて。 少し迷ったけれど、触れる指、覗き込まれた笑顔に、堪えることが出来ず。 傘を返す為に伸ばした左腕で、ジリヤをそっと抱きしめた。雪と同化するかと思う静謐さは、しかし確かにこの腕の中であたたかくて]
(…好きだよ)
[嬉しいに決まっている。来てくれなかったら、会えなかった。 心の中でそっと呟いて、離れる]
本当に、無理はしねーでくれな やっぱり熱あるみたいだし、薬も飲んでくれ …帰って来たら、また、寄るから
その時までに熱を下げててくれよ じゃあ、帰り道、気を付けて。行ってくる
[顔を見られずに、傘を渡すとそのままジリヤに背を向けて走り出した*]
(165) 2013/12/20(Fri) 00時頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る