人狼議事


241 線路上の雪燕

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視点:


きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。


どうやらこの中には、村人が1人、王子様が9人、人狼が1人いるようだ。


【人】 お散歩隊長 アシモフ

ちゅー!

 ちゅー!

がりがり、がりがり。ケージの縁をひっかくと、うろうろ、うろうろ右へ左へ駆け回る。木の洞に目もくれず、夜中じゅう走り続けるのだった……

(0) 2015/11/29(Sun) 00時頃

重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

––––––––All aboard!

10時17分。
老齢の車掌の、猛禽の勝鬨の様な発車合図と共に、ジリジリと激しいベルが鳴り響いた。
喧しすぎる程のそれは、乗客達の為の物でもある。
不意の発車に蹌踉めき倒れたり、飲み物など零す者が居ないように。
人をいっぱいに詰め込んで尚、構内は騒がしい。
旅人を見送る人々の挨拶や嗚咽、車窓越しにしつこく軽食や新聞を売りつけようとする売り手達の掛け声だ。

車輪はゆっくりと回転を始める。
走り出した雪燕の乗車口に慌てて飛びつき、乗り込もうとした誰かが居たならば
車掌は”足を切断しても知らないですよ”と咎めつつもその手を引き、無事に乗せてやるだろう。

「全く甘いんですから。じいや…じゃなくて、車掌ったら」
「何だ、叩き落とされたいかい? 君ったら。」

乗客の1人の言葉を冗談に混ぜつつ。
彼らは幾つかの指差しを行い、チェック表を埋めていく。
「不自然な空席が少数」…との走り書きは、検札を終えてから書かれた物。
然れど誤差の範囲内、冬の冷え込みで体調を崩す旅人など星の数ほど居るのだから。

(#0) 2015/11/29(Sun) 00時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)


徐々に加速していく風景。
遠くなっていく、構内の群衆の顔の一つ一つ。
それら全てを振り切る様に、雪燕は気高く、景気良く、歓びを叫ぶ様な汽笛を一つ鳴らした。
ちゅぴちゅぴ囀る余韻と真っ白な煙霧を7番ホームに残して、機関車はスピードを上げながら旅路を進み始めた。


「皆様、ご乗車誠に有難うございます。
 この汽車は明日午前7時着の、スウェルグ行きとなります。
 車掌はわたくし、パルック・ハロー。明日の朝までのお供となります。
 シーツの乱れ、靴磨き。入用あればお申し付け下さい…
 飲食物は食堂車及びラウンジにて。
 お手洗いは一等車両と二等車両の間、二等車両と三頭車両の…………」


車両の廊下に立ち止まり、順繰りに挨拶を述べていく車掌。
やがて車窓から見える寒冷の都市の風景は、昼の太陽を受け輝く大河によって分断される–––––––
 

(#1) 2015/11/29(Sun) 00時頃


【人】 廃品回収 マリオ

ー 三等車両 ー
[壁に頭を凭れ。
車両の重い振動を揺り籠の揺らし手とし。
少年は目を伏せ、か細い寝息を立てていた。

ここ最近、まともに眠れた事なんて無かった。
窮屈な鉄の箱の角でも、サイズの合わぬ外套は少年を柔らかく包み、
彼にとっては暖かな毛布も同然だ。

労働者の汗臭さも、陽気に下品な戯言を交わし合って押し競饅頭を耐え抜かんとする喧しい声も、
自分に向けられる事の無い目の数々も。
望んだもの、選んだもの。
この上なく、安心出来るもの。]

 ……シェル……レ、ショー…レオ………。

[気の弛みからほろりと漏れた寝言も、
汽笛と、線路と、男達の声の中に消えていく。
蒸気と鉄と大地の、大きすぎる鼓動に目覚め、クラッカーの箱の中で暴れ出した鼠>>0の引っ掻く音や鳴き声も、それは同じ事––––––––]

(1) 2015/11/29(Sun) 00時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

――、んん。

[さて――この相手>>0:176に、どう応じたものか。
ひとつ、眼鏡の位置を、指先で直してから]

駅、元気たくさん。
私、祖国、そうしたい。ですだよ。

[迷ったあと、そう応じた。
"言葉の不自由な外国人"に対して――この国の旅客や鉄道関係者がどう対応するかも、興味深かったからだ]

(2) 2015/11/29(Sun) 00時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 00時頃


廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 00時頃


安全調査局 トヨタは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 00時頃


【人】 馬飼い キャロライナ

― 雪燕・二等車両廊下 ―

[戦争。ずっと海を隔てた向こうから来た人。>>0:168
島国の人と大陸の人は見た目だけでぱっと区別できない自信はあるけど。
言葉を交わせばどっちか分かる場合はある。少なくとも今が、そうだった]


そっか。…………。
……見つかるといいね。お兄さん。
もちろんちゃんと生きてて。

[癖のないまっすぐな黒い髪も黒曜石のような瞳ももってなくて、
こんな、気休めにすらならない言葉しかかけられないというのに。
サクラコはキャロライナを客室へ遊びに来るよう誘ってくれた。
つまりまた話せるということだ。それは素直に嬉しくて、
気後れするより先に頷いてしまっていた*]

(3) 2015/11/29(Sun) 00時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[10時17分――その時刻を、男が認識していたわけではなかったが。
ジリジリと響くベルは、手にした切符の貴賎を問わず、発車時刻を伝えていた]

……おっと。

[かた、こと――列車の滑り出しは明敏に感じる枕木を越えた振動が、重なるごとに気にならなくなっていく]

出発、しましたですね。
お茶、美味しいでしたのことよ。

[ごとと、ごとと。まるで音楽のように響きはじめた重低音を耳にしながら]

色々、見て回るます。
ありがとうの、ございました。

[ぺこり、会釈というには深い角度で、頭を下げて]

(4) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 仕立て屋 シビル

確かに活気はあるが…………無駄にあるが、

[>>2 安酒をまたひとなめして、東洋人に返す。]

皆が皆、幸福とは限らない。
その証明が、私だよ。

[シビルはグラスをカウンターに置くと、水滴のついたままの親指でコートの上から左胸のあたりを指差した。]

さきほど切符を盗まれた。
まあ、今は神の導きで、無事に乗ることはできたのだが。

(5) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ― 三等車両 ―

[動き出した列車。扉から離したサイラスの手は少し汚れている。手に染み付いた油が取れない者もいる。気づかない者もいる。
人の気配、汗の匂い、噎せ返るような密度の車両に、底の磨り減って紐も擦り切れた靴を滑り込ませる。

鞄を抱きしめるようにして、肩を使って人を掻き分ける。
あいている吊り革を探すも、それはどうにも絶望的だった。
遠い壁を目指すか、まだ呼吸のしやすい入り口付近に留まるか]

 ――…ぅえ、くっせ

[サイラスは詰めていた息を悪態と共に吐き出して、もう一度べたつく扉に手をかけた。二等車両との連結部。暫くはそこに、座り込もうかと。扉は閉めずに開け放す。
雪燕が少しずつ調子をあげていくのがわかった]

(6) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

なるほど――それでこそ、調べる価値がある。

[小さく、祖国の言葉で呟いた。
発車直後というのは、停車前後と同様、列車にとっては異常な状態だ。

そう――そういった、イレギュラー。
場合によっては、切符を買えぬ者が飛びついて、不法乗車することもあるという。

男は、是非とも、その混沌をその目で見ておきたかった。
あるいは――祖国でも、そのような情景が起こりうるかもしれなかったから]

おう、切符、ナイナイされましたか。

大変、それは困るますね。
しかし、では何故、あなた乗れるましたか?
切符ナイナイ、あなたココにいるます、私わからないですよ。

[故意のカタコトはともかく、理由がわからないのは本当だった。

切符を盗まれて、何故、なおも搭乗できるのか。そのシステムを学びたいところだった]

(7) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 00時半頃


【人】 仕立て屋 シビル

……………………失礼、つまらない話をした。
あなたもお気をつけて。

[東洋人の興味の先など知らぬシビルは、会話の打ち切り方を探して]

…………祖国に裏切られぬよう、お気をつけて。

[>>4そんな言葉を小声で吐いていたが、ちょうどその時に汽車の出発を知らせるベルが鳴りだした。
揺れるが、しかしカウンターにもたれかけていることが幸いして、奇妙なステップは踏まずにすんだ。
――ここで不用意に酒を飲んだら、確実に顔にかかるだろうなと警戒し、グラスに広がる小さな水面をにらむ。]

(8) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 仕立て屋 シビル

[東洋人は頭を下げて、なにやら感謝の言葉を述べてきた(どうして彼らの民族は、お礼を述べる時に頭を下げるのだろうか)。

>>7 感謝されるようなことはしていないと言おうとしたが、彼は彼の国の言葉で小さく独り言を言っているようだ。
シビルはわずかに片眉を跳ね上げたが、独り言に返事をする義理は無いし、そもそも求められていないだろう。
だが、彼の知識欲を刺激してしまったらしい。続きそうになる会話を再度打ち切る方法を探す。]

切符が無いのになぜ乗れたか。
それは、天の使いが私の切符を届けてくれたからだよ。

[そう嘯いて、まぶたを軽く伏せてみせた。**]

あなたが窮地に陥ったときにも、神の導きがありますように。
よい旅を。

(9) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

―出発前 廊下にて―

[なんだ良いやつじゃないか。と、内心思ったりした。
そこの紳士様の方がよっぽど格好良いけどね。という言葉に内心、鼻高くなりながら>>0:160

シェリーと名乗る少女は、甘い香り>>0:161
自分の名前を上品そうで素敵だわ。と返して貰えば、ありがとうございます。と耳障りの良い名前にしたつもりだったので、素直に嬉しく。

途中>>0:178白フードの青年と少女がやり取りを重ねれば、此方は荷物を持つ手前。
会釈をして、また会うかもね。なんて手を軽く振り。]

(10) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス


 …名前を付けるから、愛着がわくんだ。

[鳩を眺めては、頷く彼にぽつりと呟き。>>171
さん。付けで名前を呼ばれれば、なんだか擽ったいな。と返しながらも、其れを止めるつもりはまだ無いのは、其れが当たり前だ。と思っている様振舞う為。

漸くと荷物を下ろせば、向き合い。]

 僕が勝手に手伝おうと言ったのだから、気にせずとも好いのに。……だけど、好意はありがたく受け取ろうかな。その気持ちだけで酒は良い酒になるさ。

[楽しみにしている。と笑みを浮かべるのは心から。>>0:173人の好意は喜んで受けるよ。なんてどの口が言うのか、と思わないでもないが。嬉しかったのだから仕方無い。]

 お話の聞き手ですか?
どうせなら、貴女のお話をお聞きしたいものです。
僕の話なんてつまらないものでしょうから。

[席番を口にして。またと手を振る彼女に一礼を>>177二人に別れを告げた後、向かう先は―――*]

(11) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ

― それから ―

[またね、と告げながらサクラコを見送った時は、
彼女の流儀がうつったか、いつもより角度をつけて手を横に振っていた]


“また”……かあ。

[サクラコからも、紳士然とした男の人からも言われた言葉]

“また”……だってさ。すごいね。
街中で見知らぬ誰かに会ってもせいぜいすれ違うのが関の山なのに、
電車の中で出会えばご覧の通り。
これが旅の醍醐味ってやつかあ……。

[しみじみ、呟いていたら、
すれ違った別の客から今度ばかりは変な目で見られてしまった。
肩を竦めて自分の部屋に引っ込むことにする]

(12) 2015/11/29(Sun) 00時半頃

仕立て屋 シビルは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 01時頃


【人】 良家の息子 ルーカス

[間もなく出発の合図のベルが鳴り響くだろうか――**]

(13) 2015/11/29(Sun) 01時頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 01時頃


【人】 馬飼い キャロライナ

ところでお付きの人がいるってことはー、
やっぱそうっとう、なお金持ちよね…… わあ。


[今さらながら気恥ずかしくなってくる。
良かったんだろうかあんな豪快に握手して。他にも色々。
ベッドがあれば枕に顔をうずめていたところだ。

そういえば、お付きの人がいなくなったとか、言っていたことも思い出したが、
そう深刻にはとらえなかった。発車までには再会できるだろうと。

窓から駅構内の時計で時間を確認する。
まだ少し余裕がある。軽食と飲み物も買っておこうか]

(14) 2015/11/29(Sun) 01時頃

【人】 馬飼い キャロライナ

[そして午前10時17分。
発車のベルは鳴り響く**]

(15) 2015/11/29(Sun) 01時頃

馬飼い キャロライナは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 01時頃


【人】 安全調査局 トヨタ

[相手の言葉>>8に、表情は変わらぬながら、どこかで雰囲気が変わる]

――祖国に裏切られないように、か。

[複雑な表情を、男は浮かべた。怒気さえ、発していたかもしれない。
先の戦争の末期、信義に反したのはどちらか――そう返したい気持ちが、男にはあった。

もちろん、その想いをそのまま口にするのでは、国費で海外に出されるだけの資格は得られない。

実際は、口元を幾らか引きつらせるだけで堪えて、一礼した]

天の使い、ですか。

[その回答は、不本意なものではあったが、頷いて]

はい、あなたも、良い旅を。

[返して、ジャムを入れない紅茶を飲み干し、席を立った]

(16) 2015/11/29(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

[開け放した扉が列車の揺れに伴って勝手にしまった。
一度身体をねじ込んだ三等車両。
壁際、隅に座り込んだ小さな影。
視界に入った時は気にも留めなかったそれが、何故か今、サイラスの脳裏によみがえる]

 子供? ……だよ、な

[一人旅か、それとも誰かについてきたのか。
小さな影。生きているのか不安になるような、みすぼらしい影。

そんな人影を、サイラスは今まで飽きるくらい見てきた。
救いの手を伸ばしたこともあったが、それは時に生への導きであったが、少なくない数が死への誘いでもあった]

(17) 2015/11/29(Sun) 01時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[一度、自室に戻ろうと、一等車を歩む途中]

――……おお?

[妙な音が声帯から発されたのは、見慣れていて見慣れぬ姿を目にしたゆえ。
そう、祖国であれば黒い瞳に黒髪の少女なぞ珍しくもないが、ここは祖国ではない。
きょろきょろと、あるいはこちらの先入観ゆえか、不安げな雰囲気を漂わす少女>>0:175を目にして]

部屋が判らないんですか?
いや、じゃなくて……あなた、家、わかるない??

[初め、つい、母国語で問いかけて。
いまは違うと、このあたりの言語で問い直した]

(18) 2015/11/29(Sun) 01時頃

安全調査局 トヨタは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 01時頃


【人】 薬屋 サイラス

[その場に座り込んで新聞を広げる。
風にはためく文字は、十分な陽光の中でも酷く読み難いだろうに、意地をはっているのか、それともただの面倒くさがりか。サイラスはそのまま、ゆっくりと記事を読み始めた。

政治の話はわからない。
戦争の話は、少しわかる。
人の生き死にの話は当たり前すぎて興味がわかない。

個人の死と、多数の死は、どっちがより面白いだろう?

ややあってサイラスは新聞を丁寧に折りたたみ鞄に詰め込んだ。続いて盛大にくしゃみをする。
裾の解れた上着は見た目どおりに薄く、あまり身体を守ってはくれないのだ**]

(19) 2015/11/29(Sun) 01時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 01時半頃


【人】 記者 イアン

 ― 乗車前・サラグニッド駅ホーム ―

[>>0:172大股でやってきた、やや小柄な男を見やる。
彼が道を急いでいるのは、きっと自分と一緒のことであって、つまりはお互い様だ。
たまたま今回は自分が早く新聞売りまでたどり着いただけのことで、こんな時にどちらが先かでいがみ合うのはまっぴらご免だし、こういう時にこそ、人には親切にすべきだろう。

だから、イアンにとってはどうということはない、銅貨数枚分の親切を、彼へと分け与えた。

施しを与える為には、相応の豊さが必要である。三等車両しか選べない者には、銅貨数枚分の親切すらも叶わないかもしれないことを、イアン自身は自覚をしていない。]

(20) 2015/11/29(Sun) 02時半頃

【人】 記者 イアン

[>>0:181通り過ぎようとする彼の姿に、おや、と疑問を感じたのも束の間。
やや怪訝そうな声を上げて振り返った相手をあっけらかんと見つめると、やがて彼が手を差し出したのを見て、にこりと笑った。

相手からは、礼の言葉も目配せの一つも無い。ただ、彼は通り過ぎるのみ。
急いでいるのなら、仕方はない。受け取ってくれたということが、此方の親切に対する是であろう。
彼が新聞売りを通り過ぎようとした理由も、困惑した理由も、鈍い彼は何一つ理解しないまま。

過ぎ去る彼に広げた新聞越しに軽く手を振り、やがては列車へと急ぐ。

自分と違う方面へと急いでいた彼が同じ列車に乗っていることにも、この時気づくことはなかった。]

(21) 2015/11/29(Sun) 02時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 02時半頃


【人】 流浪者 ペラジー

― どこかの車両の廊下 ―

[ ジリジリと激しいベルが鳴り響いた。>>#0
 廊下を歩いていたペラジーは立ち止まり、反射的に懐中時計を取り出す。

 時刻は10時17分。
 この列車はきちんとダイヤを守るようだ。
 回転を始めた車輪が、がたん、ごとんとお決まりの振動を足に伝えてくる。

 ペラジーは時計をポケットに入れると、車窓の向こうの喧騒>>#0には興味を向けず、ふたたび歩き始めた。
 ひときわ大きな汽笛が鳴る。>>#1]

(22) 2015/11/29(Sun) 03時頃

【人】 流浪者 ペラジー

― ラウンジ車 ―

[ 大きな窓の並ぶラウンジ車には、かっちりしたテーブルと椅子ばかりではなく、ソファや円形のローテーブルなども置かれている。
 くつろぎ感を重視した調度品らしい。

 景色の見やすい位置のソファは埋まり、周囲の席にもそこそこ人はいた>>0:155が、ペラジーは空いている一角を選んで席に着く。

 ふと横を見ると、大きな革のトランクケース>>0:155が床に置かれていた。
 コート姿の持ち主は、カウンターにもたれかかり>>8、ひとりでグラスを傾けている。

 グラスの中の液体の色から、アルコール>>0:164を飲んでいるようだとペラジーは推測した。
 視線が合えば、目礼したかもしれない。]**

(23) 2015/11/29(Sun) 03時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 03時半頃


【人】 記者 イアン

― 少し前・廊下 ―

[>>0:170 此方が手を振れば、相手の方もにこやかな微笑みを返した。
改めて彼のことをよく見れば、あまりこの辺りでは見慣れない顔立ちをしていて、それがイアンの好奇心を僅かにくすぐった。

これだから、一度で良いから雪燕に乗って旅をしてみたかったのだ!

旅費の足らずは実費で払うから、それに道中の思い出でコラムだって何本だって書くから、写真が間に合わないなら伝書鳩だって持って行くから。
お願いだから、スウェルグまでの取材なら雪燕で、と上司に泣き言を言って許可を取った甲斐があった。

普段の生活では、決して出会うはずのない人々、会話することのない人種、決して関わらない職業。
それらと交わることのできるこの雪燕は、未知への探求を好む彼にとって、夢にまで見た列車なのだ。

>>0:163>>0:174シェリーと彼がにこやかに会話するのを眺めながら、彼は一体、どこからやってきたんだろうか。なんて考える。
シェリーと一通り話し終わった様子ならば、少し尋ねてみようか。]

(24) 2015/11/29(Sun) 03時半頃

【人】 記者 イアン

― 現在・二等車両座席―

[親切な旅行者達が去ると、ようやくイアンは座席へ座り、一息。
散々彼に振り回されていた鳩達もようやく落ち着きを取り戻したのか、クルック、と上機嫌に鳴き声を上げて、示し合わせたかのように揃って小さな籠の中を徘徊し始めた。

>>#0やがて、大きなベルの音と共に、列車はガタガタと揺れ始める。
10時17分。とうとう、待ちに待った旅の始まりだ。
窓の外の喧騒が勝手に離れてゆくのを座ったままに眺めながら、イアンはふと不安に駆られた。

――鳩達の餌を、忘れて来た気がする。]**

(25) 2015/11/29(Sun) 03時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 03時半頃


【人】 良家の息子 ルーカス

→一等車両

[二等車両から、三等車両まで足を伸ばそうか。と、思って居たが、時刻は10時17分。
列車の発車時刻。鳴り響く汽笛の音に耳を軽く抑えては、窓の外を眺め。動き始めた風景に少しばかり、其れを楽しむのも良いかもしれない。と。

順繰りに挨拶を述べていく車掌とすれ違い。
二等列車から、一等列車へ。丁度、その車内では、異国情緒あふれる二人が>>>>0:175>>18、出会い話を初めて居た頃だろうか。珍しい組み合わせと妹に似た面影に立ち止まってしまうのは、刹那。

そういえば、結婚祝いすら買っていないな。と悔むが、同時。赦せぬ感情もまた沸き起こるのだ。手に手を取った逃避行を祝福したくない、気持ち。

――此方を見透かされて居るような少女と、勤め人の様な男の関係は、と少しばかり興味が湧いて。部屋を目指す次いで、見てしまっただろう**]

(26) 2015/11/29(Sun) 09時頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 11時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 「皆様、ご乗車誠に有難うございます。
  この汽車は明日午前7時着の、スウェルグ行きとなります」>>#1

 現れた車掌の挨拶を聞きながら、ペラジーはラウンジを見回す。

 さすがに三等車両の乗客はいないようだ。
 流れゆく都市の風景>>#1色を楽しんでいるのは、着飾ってはいないにしても、小ぎれいな身なりの者ばかり。

 そういえば、と思い出す。
 出発する少し前に、二等車両の廊下で出会った3人を。]

(27) 2015/11/29(Sun) 11時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

― 回想・二等車両の廊下 ―

[ 旅仲間の気安さは、人の心の扉を簡単に開けてしまうのかもしれない。

 一目で上流階級に所属することがわかるシルクハット>>0:27姿の紳士。
 ホームで買った新聞をその場で広げていた青年>>0:102は、鳩入りの籠をふたつも抱え>>0:88、よたよたと歩いていた。>>0:122
 コンパートメントから現れた>>0:111女性は少女めいた雰囲気で、ペラジーとそう変わらない年齢に思える。

 年齢も性別も身なりも、普段の生活から旅の目的もばらばらな3人が、広くもない二等車両の廊下で親しげに話す光景は、夜行列車の廊下ならではだろう。

 ペラジーと交わした挨拶>>0:158>>0:160>>0:163>>0:179も三者三様だった気がする。
 警戒心よりも好奇心が強そうなところは共通していたけれども。]

(28) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 鳥籠を抱えていた青年は、とりわけペラジーに興味を持ったようだ。>>24

 視線に気づいて見返す。
 彼の、首から下げたカメラと赤茶けた革製の肩掛け鞄>>0:88は何を示しているのだろう。

 旅行客?
 カメラマン?
 ふくらんだ鞄から顔を覗かせているのは、角の折れた原稿用紙>>0:88か?
 ならば、物書きと総称される職業?

 ペラジーにはわからない。
 色々な仕事があることは承知しているが、具体的な違いが想像できないため、説明されるまで区別がつかないのだ。]

(29) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[――10時17分。発車のベルが鳴り響く。
櫻子のお付きの者は、ついぞ姿を見せることはなかった]

(30) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 看板娘 櫻子

― 一等車両・廊下 ―

 ……どうしましょう。

[櫻子は顔面蒼白であった。
車窓から見えるのは、鈍色のどんよりとした空。
荒涼とした冬景色が彼女の脇を流れていく。
彼女の心の中にも、どんよりとした重く寒い空気が漂い始めていた]

 爺や。

[心細く呟いて、その瞳に大粒の涙が湛えられたその時。
彼女の脇を白いフードの青年>>0:178が通り過ぎていった。
慌てて顔を引き締める。涙を必死にこらえた。
見ず知らずの人に、はしたない所を見られるわけにはいくまい]

 ごきげんよう。

[そう小さく会釈して。ペラジーとすれ違っただろう。
必死に強がってみせた]

(31) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[見つかるといいね>>3、と。
優しく言ってくれた。旅先で出会った心優しき友人。
再び彼女の部屋を訪ねて助けを求めることも考えたが]

 ……ううん。だめ。
 キャロを困らせてしまっては。

[ふるふると頭を振った。
あの心優しき赤髪の友人は。
たぶん快く相談に乗ってくれるだろうけれど。
彼女に助けを求めるのは最終手段にしよう、と]

(32) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[まだ諦めきれずに、爺やを探して廊下に棒立ちしていたその時。
―――おお>>18、と。背後から低い男性の声が響いた]

 ……爺や!

[後ろを振り返るが、そこにいたのは。
見知った白髪の老紳士ではなく、見知らぬ黒髪の青年であった。
久々に聞いた母国語に。ひどく安心感を覚えて。
続くあまりにも酷いカタコトに。思わず笑みが零れた]

 母国語で大丈夫ですのよ。

[くすくすと笑い声を漏らしながら。
先程までの心細い気持ちは、すっかり消え失せていた]

 わたくし、熊野櫻子と申しますの。
 こんな所で、同郷の方とお会いできると思いませんでしたわ。

[深々とお辞儀をして見せた]

(33) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 わたくし、お付きの者がいなくなってしまって。
 とても困っておりましたの。
 同郷の方とお会いできるだなんて、とても心強―――

[流暢に話していた母国語が、急に途切れた。
先程の貴公子然とした西洋の紳士>>26が、こちらを見つめていた。
思わず、吸い寄せられるように見つめ返してしまう]

 ……あ。

[そうしていたのは、数秒のことだったろう。
すぐに我に返って]

 申し。すみません。
 白髪の東洋人を列車内で見ませんでしたか。
 お付きの者がいなくなってしまって。

[酷く訛りのある言葉で、ルーカスに問いかけるだろう**]

(34) 2015/11/29(Sun) 12時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 彼が新聞を読んでいたことを思い出し、話しかけてみた。]


  あの新聞記事、どう思われますか?
 『フリードの愛犬家、無惨な姿で発見』>>0:2
  という見出しの……。

  ホームで熱心に読んでおられた>>0:103ようですが。


[ 相手の反応によっては、自分の経験を話そうと思いながら。]**

(35) 2015/11/29(Sun) 13時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 13時頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 13時頃


【人】 良家の息子 ルーカス

―回想 白フードの青年。―

[シェリーや、イアンが興味深々と白フードの青年を見つめていたとき、己はどうしていたか。好奇心は疼いた、だが、彼らが話すというなら一歩引いて見ていただろう。――金持ち。いや。…
一等車両で見かけた後ろ姿を思い出す。

こういう輩は、あまり好めない。
単純な、持つモノ嫌いだ。その肌の色が何であれ。
男にはそう見えた。背負う影が濃く見えても。

…それを顔に出す事はしないが、微笑みを湛えたままで。

新聞記事。という言葉に僅か眉が動いた。]

(…ふむ。)

[彼らがどのような言葉を交わしたか。
何方にしろ、自分は珍しく口を閉ざしていただろう。愛犬家の意味をどうとらえるか、裏に何があったのか。様々な憶測が浮かぶが決して言わざる。

ただ、名前を話す事があれば、ルーカス。とだけ。笑顔で答えただろう。**]

(36) 2015/11/29(Sun) 13時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

―現在・一等車両―

[吸い良さられるような目をしていた。
彼ら二人、異国の者たちが話す言葉は自分には聞きなれず、聞き耳を立てても、その意味を理解することはかなわない。このまま通り過ぎようか。
そう思った矢先、彼女と目があった。>>34――何か、、]

 …白髪の、ですか?
いいえ、見かけませんでしたね。お付きの方、という事なら車掌に聞いてみるのも良いのでは?

[ちらり。彼女が話している仕事姿の男性を見て。
彼ではないようだ、と黒い頭を眺めて思う。もしかしたら、黒のペンキか何かで、白髪を隠しているだけかもしれないが。なんて、考えてみて。

無いな。と頭を振った。
酷く訛りある、言葉に笑みを返しては]

 …君は、お嬢さんの同行者で?

[同郷の様ですが。と二人を交互に尋ね。先ほど、二等車両にて車掌とすれ違った事を告げただろう。**]

(37) 2015/11/29(Sun) 13時半頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 13時半頃


【人】 看板娘 櫻子

 あら、良いことを聞きましたわ。
 ……その車掌さんにお話を伺おうかしら。

[ルーカスの言葉>>37に微笑みを返しつつ。
頭の中で必死に思案している櫻子がいた。
海外行きに同行を許されたお付きの者は、決して無能ではない。
櫻子のように列車内で迷うような人物とは思えなかった。
車掌に聞いてみたところで、芳しい返事が得られないのは。
何となくだが予想がついていた。
それでも、藁にも縋るような気持ちは変わらない]

 いいえ、この殿方とは。
 ここで初めてお会いしましたのよ。

[返事をしながら。
やはりルーカスをまじまじと見つめてしまうのだった。
なんでわたくしは、この殿方が気になってしまうのでしょう]

(38) 2015/11/29(Sun) 14時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……ごめんなさい。
 兄と、どことなく雰囲気が似ていたもので。
 先程は失礼いたしましたわ。

[誤魔化すように笑みを浮かべながら]

 わたくし、櫻子と申しますの。
 そこの部屋を取っておりますわ。

[言いながら、自室を手で示した]

 もしも白髪の東洋人を列車の中で見かけることがあったら。
 お知らせ願えると嬉しいのだけれど。

[先程キャロライナにしたように、そっと右手を差し出すだろうか。
西洋風の挨拶の仕草。握手。
名乗ったときにするものだと、爺やは確か言っていた**]

(39) 2015/11/29(Sun) 14時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 14時頃


【人】 手伝い クラリッサ

― 19項目 ―

『 10時17分 』

『 ようやく、列車はサラグニッドから出発したわ。
  途中ニズを経て、一晩でスウェルグに向かうのね。
  こうしている間にも速度がどんどんあがっていくわ。

  異国風の男の子や、紳士や鳩をつれた人と話したわ。
  素敵な紳士さんの名前はルーカスで、
  鳩をつれた男の人はイアン・マクイーン?
  つれてる鳩は、ローズマリーとカモミール2世なんだって。
  男の子に名前を聞きそびれちゃった。

  、  』

(40) 2015/11/29(Sun) 14時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

― All  aboard ―

   河だわ……!

〔シェリーはノートを置いて、車窓に張り付くようにして外を見つめた。

 寒冷の都市の忙しない駅から一変、外に大河が見える。
 昼の陽射しに照らされて、時折青鈍に似た色でぎらつき、ゆらぎ、流れる大河が見える!>>#1

 『河は青いばかりだと思ってた。
  けれど、光の加減で銀色に光るのね!』

〔興奮しながら書き付けると、ぱたんとノートを閉じた。
 それからちょっと喉が渇いたわね、と思考を巡らせる。

  ――食堂車やラウンジ車がある、って言ってたわ。

 ぽん、っとそのことに思い当たると、跳ねるように座席から立ち上がり、貴重品は持ちつつ部屋を抜けて食堂に向かうことにした。〕*

(41) 2015/11/29(Sun) 14時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 14時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

― 食堂車 ―

  ぶどうジュースをください。

〔迷わずにそう頼む。
 シェリーの父母、父方の祖父母は、サラグニッドより離れたガートニアという村で葡萄農家を営んでいる。その関係で、シェリーも葡萄が好きだった。

 やがてジュースを渡されれば、ありがとうと返して、今しばらくはぼんやりと窓の外に見蕩れているだろう。**〕

(42) 2015/11/29(Sun) 14時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 14時半頃


【人】 記者 イアン

 ― 回想・二等車両廊下 ―

[>>29此方の視線に気づいたのか、彼は此方を見つめ返した。
鳩に写真機、鞄からはみ出した原稿用紙。数々の手荷物に、相手が自分の職業を予想しかねていることなんて全く気づくことはなく、イアンはにこりと人の良い笑みを浮かべる。
そこに覗くのは純粋な好奇心のみで、悪意なんてものは、塵の一つ分もない。

やがて彼の方から新聞記事の話を聞けば、>>35
(たまたま、自身が興味を持った記事のことだから驚いた。もしかすると読んでいた記事の内容までしっかりと見られていたのかもしれないが、イアン本人には見られていた覚えすらない>>0:105)
驚きの表情を隠しきれない様子で彼を見やってから、口を開く。]

ああ、あの記事かい?
率直に言ってしまえば、

……非常に、興味があるね。

(43) 2015/11/29(Sun) 15時半頃

【人】 記者 イアン

[人の良い笑みはそのままに、しかし、その瞳の内には、ジャアナリストとしての好奇の炎を存分に高ぶらせて。
相手が何故かと尋ねるようなら、その理由も話しただろう。

そしてその好奇の瞳は、そのまま尋ねた彼自身へも。]

どうして、それを訊くんだい?

[確かに自身は興味を持った。が、さほど大きな記事ではなかった。熱心に新聞を読み込まない者ならば、さっさと読み飛ばして、記憶にも残らないかもしれない。
読んでいたのを見られていたとはいえ、そんな記事の話題をわざわざ、初対面の自分に質問するということは。

――自身と同じく、好奇の心を持つ者か、或いは。]**

(44) 2015/11/29(Sun) 15時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 16時頃


【人】 良家の息子 ルーカス

[良いことを。と>>38
答える彼女の反応から、探し人は見つからないのでは。という考えが過る。車内で迷子になる様な相手ではないのだろう。

考えられるのは、最初から乗っていなかったか。何かに巻き込まれたか。幾つかの推測を浮かべながら、彼女と男性に、同行者か。と問いかけたのは、彼女の身をつい、案じてしまっての事。妹に似た眼のせいだ。]

 …そうですか。
…異国で頼れる方が居ないのは、心ぼそいでしょうね。

[早く見つかれば良い。だが、見つからないかもしれないな。と判断する心があった。誰か、頼れる者が居れば、彼女も心強いかもしれないが。
まじまじと此方を見る目に少しばかり首を傾げ。]

(45) 2015/11/29(Sun) 17時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 兄?ですか……それは奇遇ですね。
僕には妹が居るんですよ、貴女に何処となく雰囲気が似ている。

[誤魔化すような笑みに傾げた首を振り。>>39
気にしないで、と微笑みを浮かべ。]

 …櫻子さんですか。僕はルーカスと申します。

[自室を無防備に晒す手を見ては]

 ええ、見つけることが出来れば知らせますが…

[此方へ向けられた手に戸惑い。
握手の為、差し出した己の手が彼女の手と随分違う事に目を伏せながらも握手をして。自室を未婚の男性に教えるのは、おすすめしませんが。など忠告めいた声で囁き。誰が聞いているか、分かりませんよ。ともう一人の男に目配せ。

三等車両の方でも見てきますね。と微笑みを湛え、来た道を戻ろうとしただろう。*]

(46) 2015/11/29(Sun) 17時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス


(なんなんだ、あの目は……ちっ)

[後ろを向き歩き出せば、顎に手を乗せ。
軽く舌打ちをしてしまう。彼女はどう見ても淑女。
どこぞの令嬢だろう。寒空を二人、橋の下で抱き締め合い、寒さを凌いだ妹とは違う―――

彼女は違うと分かっていても、その目はこちらの本質を見破るような気がして。逃げるように、その場を後にしたのだった**]

(47) 2015/11/29(Sun) 17時半頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 17時半頃


【人】 看板娘 櫻子

 ルーカス様、ですのね。
 まあ、妹君が。なんて奇遇なのかしら。

[掌を合わせて、櫻子は顔を輝かせた。
この紳士の妹なのだ。さぞかし気品のある方なのだろう。
そんなことを考えながら]

 あら、ルーカス様は過保護ですのね。
 妹様にもそうしていたのかしら。

[忠告めいた声で囁かれれば>>46
くすくす、と。冗談めかして返すだろうか。
普段は初対面の人物にそんな返しは絶対にしないのだが。
この紳士には気安く喋ってしまう何かがあった]

(48) 2015/11/29(Sun) 18時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……あら。

[握手をしてまず覚えたのは、微かな違和感。
上流階級の紳士にしては、角ばった掌>>0:83だった]

 従軍経験がおありなのですか?
 その、掌が。

[櫻子の想像力では、思いつくのはそれぐらいで。
なんとなしに聞いてから、失言だったと口を塞ぐ]

 失礼いたしましたわ。忘れてくださいまし。
 ルーカス様、どうか良い旅路を。

[深々とお辞儀をして、ルーカスを見送るだろう。
三等車両に何の用があるのだろう、と。珍しく思いながら**]

(49) 2015/11/29(Sun) 18時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

……いや、どうも、これは。

[母国語で大丈夫>>33と返されては、流石に恥ずかしい。
ごにょごにょと意味をなさない言葉を紡いだ挙句に、赤面を禁じえない。
男はどちらかというと技術屋であったので、読み書きに問題はなかったが、会話には多少の難があった]

ああ、ご丁寧に。私は九重豊太、こっちには仕事で来ていまして。

――お付きの? それは、確かにお困りでしょう。
国元にあっても、連れとはぐれては一大事。
まして、異国の地でとあれば、尚のことですね。

[頷いて。しかし、従者を連れ歩くような身分ということは、やはりと]

ところで、失礼ながら、お名前からすると貴女はもしや――、

[熊野財閥の? との問いを発する前に、彼女の視線が自分の後ろに注がれた>>34]

(50) 2015/11/29(Sun) 19時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

[彼女の問いかけた相手に、自分も身体を向ける。
同行者かと問いかけられれば、首を振る>>37]

そう、彼女の言うとおり。私たち、会うの初めてです。

[彼女が説明した>>38ことを、肯定する。
どうも、自分よりは現地語の扱いが幾分かよいようだった。

他人の会話を積極的に聞くつもりもなかったが、男の名乗ったルーカスという名は記憶に留めた。
現地語で交わされた会話の内容と、ルーカスからの目配せ>>46には、どうにも苦笑するほかなかったが。
とはいえ、もちろん、同郷の誼はある。気にかけてはおくというつもりで、微かな頷きを返した*]

(51) 2015/11/29(Sun) 19時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ふむ、あれが本場の紳士というやつですかね。
初対面の、異国の女性にも、敬意を払い親切に接するとは。

[ルーカスが去ったあと、月並みな感想を漏らして]

そうしたら、同国人としても、紳士たるを心がけねばなりませんね。
もし、力になれそうなことがあれば、声をかけてください。
大人がいたほうがいい場面というのも、ないではないでしょうから。

[終点まで行く予定なので、と。自分の部屋番号を伝えておいた*]

(52) 2015/11/29(Sun) 19時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[
 –––––––遂に『尻尾』を出しやがったな。

夢すら映さぬ瞼裏にあった、少年の意識が急速に覚醒する。
血流が、栓を抜いた様に速度を持って流れ出す。
真冬の海に放り出されたかの如く体温が引き、
心臓は列車の振動に負けぬほど激しく脈打ち始める。

敵意に満ち満ちた、老いた男性の声だった。
眉間一杯に硬直が広がる。きっと酷い形相だ。
食道に込み上げてくる恐怖感を飲み込みながら。
また膿みの滲み始めた手で密かに外套を握り、
少年はその次の言葉を待つ]

(53) 2015/11/29(Sun) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[
 –––––いけすかねえ政治屋だと思っとったわ。
   あの古狸め!
   だから俺は信用してなかったンだよ。

続いて吐き捨てられた言葉は、
明らかに少年に向けられた物ではなかった。
少年にその意味は分からないが、密かに胸をなで下ろす。
男の怒気の矛先は、手元に握られた新聞、
少年の与り知らぬ記事。
或る議員の、ほんの失言>>0:102を大袈裟に吊るし上げる様な物だったのだが、少年には爪先程も関係のない事だ。
男に対してもっと言ったれ、だの、お前はマスコミ如きに踊らされすぎだ、だの、勝手で無意味な議論が盛り上がっているが、それもどうでもいい。

ちらりと横目で見れば、人の缶詰の中。
誰かの腕にしっかりと巻き付いたオンボロ腕時計が15時過ぎを示している。
少々眠り足りなかったが…腹の虫が、鳴いている。

何か胃に入れねば–––––保たない。]**

(54) 2015/11/29(Sun) 19時半頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 19時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

〔それから暫くして。
 新聞を隅から隅まで読むような性質でもなかったから、シェリーは専ら外を見るか、車内を散策することに時間を費やしていた。

 三等車両には屈強な出稼ぎの男達や擦れた女たちがすし詰めになっているとかいないとか。そんなところに小娘が顔を出すのは顰蹙ではなかろうか。

 ――そんな思案もあったものの、好奇心は押さえきれず、ちらりと覗いた車両内。


 人々と壁の隙間に挟まれるようにして、ちんまりとあの少年が座っているのを、見つけた。>>54

(55) 2015/11/29(Sun) 20時頃

【人】 手伝い クラリッサ

  ……あの子。

〔やっぱり、一人なのかしら?
 そんなことを思案して、憂鬱に溜息をつく。

 二等車と三等車の間に男性はいたかどうか、定かでは無い。いたならば「こんにちは」と声をかけただろうが――シェリーの足は再び食堂車に向かう。〕

  パンと牛乳を頂戴。

〔そういって一つのパンと牛乳を購入すると、もう一度三等車のすし詰めの人々の前で気合をいれて――〕

(56) 2015/11/29(Sun) 20時頃

【人】 手伝い クラリッサ

  ちょっと、と、お、し、て、く、だ……っ

〔少女の体だから入り込めるような隙間を縫って、辛うじて腕が少年まで届く場所へと行く。
そうして、〕

  きみ。ねえ、きみ。

   おなかすいてるでしょ?

〔小声で問いかけて、少年にパンと牛乳を押し付けてみようとしたが、どうだっただろう。*〕

(57) 2015/11/29(Sun) 20時頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 20時頃


【人】 廃品回収 マリオ


 ……ぁ。

[きょろきょろと見回してから
慎重にザックを開けて、間抜けな声を上げた。
クラッカーの箱の側面に丸い穴がぽっかりと開いている。
箱の中身も散々喰い散らかされた上に、ころりとした糞等も転がっている。
犯人は…居た。度の入っていない眼鏡のツルを齧っている。
ザックに穴が開くという最悪の事態だけは逃れられたらしいが、少年にとってはあまり好ましい事ではなかった]

 だ、駄目…

[呟きかけ、空気の異変に気付く。
相変わらず遠巻きに政治談義は聞こえているが
周囲の人の重なりに、新たにねじ込まれてきた流れがある。
慌ててザックを閉じて抱きしめ、そちらを一瞥すれば…三等車両に見合わぬ様な、白い腕>>57が伸びて来た]

(58) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 20時半頃


【人】 廃品回収 マリオ


 …………え、ぁ…っ!?

[きみ、と掛けられる声は明らかに自分に向けられている。
悪意は無い、然れど、自分を確実に認識している。
周囲の、…少女に押しのけられた男達の目線も自然と此方に向かう様だった。

人が、人の目が、自分を、見ている。
どうする。どうする。どうする。

ちん、と頭の中で何かが合わさった音がした。
男達の隙間から見える手の主は、成人ではないらしい。
他の乗客達からすれば、きっと…『子供が2人居る』のだ。
つまり、

意を決した様に  そして何を思ったのか。
少年は少女の腕、ではなく、袖先を、きゅ、と握った。

上げた顔は、微かにはにかみ––––]

(59) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……見つかっちゃっ、た…

[ぼそり、呟いた。
そのままサックをもう片手を使って背負い、
少女を押し出す様にわたわたと隙間を縫い歩く。
そのまま三等車両から押し出す事が叶えば
––––––そこにくしゃむ青年>>19が居たかどうか。
車両内に留まっていたかはわからないが…
改めて少女に向き直り、こう呟いただろう]

 …ジョージに、言われたんでしょ。
 あいつ、汚いとこには、入りたがらないから…
 ……でも、見付かっちゃったなら、
 ………ぼくが、次の鬼…だね。

[嘘を吐くのには、慣れていた。
けれども、それが上手く運ぶのは議論の場だけだと彼は知らない。

その取り繕いも、首をかしげた瞬間に鳴った腹の音で台無しになった訳だが]

(60) 2015/11/29(Sun) 20時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……あ。

[慌てて掴んでいた袖を離し、ザックを握った。
彼女の袖にはほんの少しの血膿が付いたのかもしれないが
上手く奇麗な部分でだけ掴めていたのならば、
精々、労働者達の熱気で湿ってしまっただけだろう。

そこではたりと思い出す。
見付かった、という事実に軽くパニックになっていたが
そもそもの彼女が言っていた言葉を。]

 お、お腹は、その…
 ………僕、お金、ないから…

[もし、改めて食べ物を差し出されていたなら
そこでふるふると首を振るだろう。
胃の事よりも彼は、次をどう『誤摩化すか』考える事に頭を動かしていた]*

(61) 2015/11/29(Sun) 21時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 誰かに話したい、
 というよりは。

 抱えていることに限界を感じているのかもしれない。

 王子を亡くしてからちょうど半年。
 忘れることも、気持ちを切り替えることもできずに、町から町へ。

 ………たったひとりで、]

(62) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[

 秘密を抱えて流離ってきた、けれども………。

 ]

(63) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 九重豊太様。
 ふふ、良いお名前ですね。

[気恥ずかしそうに赤面する九重の姿>>50に微笑む。
なるほど、少なくとも悪い人ではない。好印象を持った。
櫻子は初対面でのこういった己の勘を信用していた]

 まあ、お仕事で。
 こんな異国の地まで遥々と。
 さぞかし優秀な方なのでしょうね……。

[世辞ではなく、心からの賛辞であった。
才能に秀でた者でなければ、かの地での仕事は任されまい]

 ん。なんでしょう?

[失礼ながら―――>>50、と言いかけた九重の言葉の先は。
ついぞ続くことがない]

(64) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 本場の紳士、ですか。
 ……そうですわね。

[九重の言葉>>52に頷きながらも、なぜか疑念が頭をもたげた。
微かな違和感が、頭の中にこびりついていた]

 九重様も、あの殿方に負けず紳士的でございますわ。

[ふふ、と気を取り直して上品に微笑むだろう]

 本当にお心遣いありがたいですわ。
 九重様……その……。

[力になれそうなことがあれば>>52、と。
部屋番号まで教えてくれた九重に対して。
こちらも何らかの誠意を示したかった]

(65) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 看板娘 櫻子

 宜しかったら、受け取ってくださいまし。

[手元のポーチから、連絡先の書かれた紙を取り出して。
そっと名刺代わりに九重に差し出すだろう。
今の自分にできることはそれくらいしかない]

 本国でご連絡をくだされば。
 何らかのお力添えができるかと思います。

[ここでは自分は只の小娘であったが。
故国に帰ればそれなりの融通は利かせられる立場であった**]

(66) 2015/11/29(Sun) 21時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 自分ひとりで抱え続けるには、重すぎる事情。
 いや、重いのは記憶だろうか?

 先に亡くなった者から責任を引き継いでしまったから?
 そも、責任なのだろうか?

 ともすれば自分の思考に沈んでしまうペラジーを、青年の声が現実に戻す。
 「ああ、あの記事かい?
  率直に言ってしまえば、
  ……非常に、興味があるね」>>43
 青年は驚いた顔>>43をしていたが、その眼には強い好奇心>>44が浮かんでいる。

 ペラジーは簡単に説明した。]


  実は、あのとき横を通ったのです。
  気づいてはおられなかったでしょうね。

 

(67) 2015/11/29(Sun) 21時頃

【人】 手伝い クラリッサ

〔ぎゅうぎゅう、汗臭い中を進んでいく。

 いいえ、これくらいのことは大したことじゃないわ。

 そう思って突き進んだ先、彼>>59の姿を見つけたならば、周囲の咎めるような視線も気にせず、少年に声をかけた。

 対して、突然現れたシェリーに驚いたのか、それとも別の理由があってか、臆病にみえるほどにザックを抱きしめた少年は、少しの逡巡の後、シェリーの袖先をきゅっと握った。

 微かにはにかんだ表情が、手の動作が愛らしい。

 ……しかし、「見つかっちゃった」、とは?

 そう思ったのも束の間、少年が外に出たがっていると悟って、押し出されるのにあわせてシェリーも三等車両の外に向かう。>>60

(68) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 
  ジョージ……?
  かくれんぼかしら。……ふふ。

〔たどたどしく紡がれる言葉が、嘘だとは気づけない。奇妙だなとは思ったけれど。
 少年と同じくして首を傾げた時、盛大に聞こえてきた腹の音に思わず微笑む。
 本人からすれば空腹は辛いかもしれないが。

 少年が咄嗟に離した袖には、ちょっぴり血膿がついた。
 袖が汚れた事よりも、その手の痛々しさが気になってシェリーは眉を下げた。

 差し出した食べ物に首を振る少年。>>61
 シェリーは彼の鼻頭をつん、と指先で軽くつついてから、苦笑する。〕

(69) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

  遠慮するものじゃないわ。
  お金なんていいのよ。

  それに――

  こんなに大きなお腹の音、ずーっと鳴らしてたら、
  皆に見られて……恥ずかしいんじゃないかな?

  だから……食べて貰えると嬉しいわ。

〔あえて「お腹減ってるでしょ」ではなく別方面で攻めてみたのは、きまぐれだけれど。

 そういって、腰を屈めて少年を見上げると、改めて、「はい」と紙袋に入ったパンと、牛乳が入った小さな瓶を渡そうとしてみる。*〕  

(70) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス

[同行者ではない。という言葉は>>51男に寄って追加された。目配せには苦笑を浮かべるも、頷きを返す彼に対する印象は良い。
何処であっても女性に対しては、紳士であれ。
例え表面上だけであっても。]

 ええ、貴女と比べて少々おてんばですが。

過保護ですかね?
いえ、妹は僕の話なんて聞きもしないので。

[掌を合わせて、顔を輝かせる異国の少女に首を振り。苦笑と共、忠告めいた事を囁きて。冗談めかした言葉に困った事に。と肩を竦めた。そう、彼女とは全く違う、その目以外は………]

 …え?従軍。……いや、気にしないでください。

[握手をしたのは迂闊だったかもしれない。
触れた手は、柔らかい、令嬢のそれ。
自分とは異なる、その手に。失言だったと口を塞ぐ彼女に首を振る顔は柔らかな貴公子然とした顔で。]

(71) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 良家の息子 ルーカス


 ありがとうございます、どうか貴女も。

[深々とお辞儀をした彼女にしゃれた一礼を。
そして、男の方にも、また。と微笑みを浮かべ。]

 今度は貴方もゆっくり話したいものですね。

[異国の方と話すのには興味があります。
と微笑みと共に去っていっただろう。**]

(72) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 21時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 ー 二等車両と三等車両の間 ー

[サイラスは蹲り、鞄に額を押し付けていた。
真白い煙に負けないよう、古い革の匂いを吸い込めば、薄暗い半地下の店内を思い出す。
そうすれば、施しを受けたことも忘れられる。
それを、おとなしく受け入れたことも]

 ……ん

[サイラスは人の気配に顔をあげる。
およそ三等車両が似合わない、小綺麗な姿。
こんにちは、と言われてもすぐに挨拶は返せなかった。
すぐ脇を通るのをぼんやりと見上げた程度。
踵を返す姿に、好奇心だろう、とただそれだけを考えたのに。
彼女はすぐに戻ってきた。パンと牛乳を手に持って]

(73) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 まさか

[なんてサイラスの呟きも構わずに、彼女は三等車両に乗り込んで、さっき見かけた少年を連れてきた。
元々知り合い……には見えなかった。
施しか、と考え、そのことにまたサイラスは眉を顰める。

立ち上がり、鼻を鳴らして二人に背を向けた。
足を向けるは二等車両。一等車両の切符を持っているのだから見咎められても問題ない、はずだ**]

(74) 2015/11/29(Sun) 21時半頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ああ――宜しいも、宜しくないも。

[差し出された紙片>>66に、己もまた、名刺を差し出した。
運輸通信省安全調査局鉄道第一課と、名刺の所属にはそうある]

公人としては、仕事柄、無関係ではありませんし――、

[栄達を望む技術官僚にとって、旧熊野財閥の令嬢とのコネクションは、貴重極まりないものであるし]

私人としては――いや、一般論になりますかね。
そう、美しいお嬢さんの連絡先を、あえて拒む男はいないというものですよ。

[冗談口を叩きながら、先に別れた男>>72を思い浮かべる。
ああいう本場の紳士なら、もっと自然に、もっと洗練された冗談を紡ぐんだろうなあ、と]

(75) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[少年は眼前の、勇気ある少女の微笑みに内心で怯える。
恐らく、だが自分の身なりと一人である事実から
同情を買ってしまったのだろう。

けれど、誰かの名を出せば保護者や他の同行者の存在を誤認してくれるだろうか。と咄嗟に出た名は、『薄汚れた子供1人より、かくれんぼ中の子供2人と認識された方が印象は薄い』との判断に連結されたのだ。

酷く、不完全な理屈と策の続きを練る事に専念していた意識は、つん、と鼻を付かれた>>69事によって途切れる]

 …えっ、と……

[腰を屈め、視線を自分に合わせて来た少女の笑顔は少々苦々しい。
睫毛の隙間から覗く瞳は、動揺>>0:13も無く、心底彼を心配しているらしく。

ひとつ、ふたつ、瞬きをして、見つめて。]

(76) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……あの、ありが、と。…。
 …僕、………嬉しい、です。

 お礼…できなくて、ごめん、なさい。

[ぺこり、と腰を折ってお辞儀をした。
差し出された紙袋と牛乳瓶>>70をおずおずと受け取る。
彼女の言う事も最もだ。空腹を満たさねば体力が………

は、と息をのむ。
微かに聞こえたかりかり、という音は
明らかに腹の音ではない]

(77) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 …っ、その、おねえさん…あのっ、
 …………たび、その、気をつけ、て…!!

 おねえさんも、ごはん、たべてね!!

[もう一度お辞儀をして、何処かせっぱ詰まった様に。
少年は少女の脇を通り抜ける様に駆け出した。
彼女に呼び止められる事が無ければ、小柄な身体は二等車両の通路を通っていた青年の股を潜り抜けて先を急いだ、かもしれない>>74]

(78) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

ああ、ところで、ですが――、

[慣れない冗談を口にした気恥ずかしさからか、鼻の頭を指先で擦りつつ]

――お付きの方、よもや、この列車に乗り損ねたのでは。
実は先刻、食堂車で、切符を盗まれたという方がおりましてね。
まあ、その方は、神の導きで無事に乗れた――と、仰っていましたが。

[そういうこともあるのでは、と。そういう可能性を提示して]

次の駅で、貴女宛に連絡が来ていないか訊ねてみては。
お付きの方とて、仕えるべき貴女とはぐれたとあれば一大事。
そのくらいのことは、試みるのではないですかね。駅には電信くらい、あるでしょう。

[と、そう提案してみた]

(79) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 「どうして、それを訊くんだい?」>>44
 と続けられた質問には、一瞬考えたが、正直に答える。]


  幼い少年が……、
  ホームで拾った新聞を同じ熱心さで読んでいました。

  それで、記事以上の何か……噂などがあるのかな、と
  思ったのです。
  たとえば、被害者の身の回りや、遺体の状況に……。


[ 問い返す眼差しを相手へと向ける。]

(80) 2015/11/29(Sun) 22時頃

【人】 流浪者 ペラジー

[ 長話をすべき場所ではない。
 発車時刻の近づいた車窓の向こうは、ずいぶんな人の数。
 しかもそれぞれが大声を出していて騒がしい。>>#0

 微笑みを湛えた紳士の視線>>36もある。
 ペラジーは青年に近づくと小声になり、]

 
  ……その、よろしければ、
  続きはラウンジ車か食堂車でしませんか?


[ 話を切り上げて立ち去る前に紳士が「ルーカス」>>36と名乗れば、]


  ペラジー・デュランテです。
  よろしく。


[ 握手を求めつつ名乗っただろう。]**

(81) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

仕立て屋 シビルは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


【人】 安全調査局 トヨタ

おっと――こんな場所で、話し込んでしまいましたね。私は、このあたりで。
故国の言葉での会話は久方ぶりなので、もっとお話したいのは山々なのですが。

いかんせん、私費での旅行ではなく、公金での出張の最中なので。
先ほど食堂車を利用してみたので、その報告書を記さねばならないのです。

[給与というのは鎖のようなものでして、そう言ってから]

ああ――どこかで時間が合えば、お茶でもご一緒いただけますか。
しばらく故国を離れていますので、故国の噂話なども聞きたいですし。
具合のいいことに、先刻、この辺りのお茶の飲み方を学びましたので、お茶なら恥を掻かずに済みそうなので。

[と、別れ際に。先のルーカスとかいう紳士なら、ごく自然に食事に誘うんだろうかなと、思いつつ]

(82) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……運輸通信省。

[名刺に書かれた所属>>75に、思わず目を細めた。
なるほど。役人らしき生真面目さと誠実さを持ち合わせた御仁だ]

 あら。お上手ですこと。

[軽口を叩く九重に、思わず微笑んだ。
櫻子は経験上知っていた。
このような御仁は総じて役人の世界では出世していく]

 まあ、それは物騒ですわね。

[切符を盗まれた>>79、との言葉に目を丸くした。
やはりかの地の治安はあまり良くないらしい]

 ええ、そうさせていただきますわ。
 次の駅は、……ニズでしたわね。

[連絡が取れればいいのだけれど、と。九重の提案に頷くだろう]

(83) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ

― 二等車両 ―

[がたんごとん。がたんごとん。
座席に深く腰をおちつけながら列車の揺れに身を任せていれば、
郷愁と、それから、眠気にも捕まっていたらしい。

窓枠に身体をもたせかけた状態のまま記憶をたどる。
サラグニッドの街にさよならして、
陽の光を反射して輝く大河を見るともなく眺めていたのは覚えている。
それと、乗車前に買った新聞に、
興味を惹かれるような記事はなかったことも。

ほんの暇潰しのつもりで買った新聞だったが、
気がつけばよくよく目をこらし、よくよく見知った名を探していた。
バートン、という苗字はありふれたものだが、
“冒険家”のバートン、といったら――まさか同じ人は二人といるまい]

(84) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ


[――拝啓親父殿。
最後に西大陸から手紙を送ってきたのはもう5ヶ月前だっけ?
あたしは元気です。
ひょんなことから雪燕と呼ばれる列車に乗って、
旅の醍醐味を味わってます]

 

(85) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


【人】 馬飼い キャロライナ

[長きにわたる戦争を生き延びたキャロライナの父は、
汗水流して肉体労働に励むでもなく、国を復興させるための絵図を描くでもなく、
人々に夢を与えたいと言ってそのどれでもない道を選んだ。
今は大昔の――それこそご先祖様が馬車鉄道で儲けた頃の、
人々の開拓精神とやらを追体験しに、海を渡って西大陸に行っている。

いつかは新聞の一面を飾るのが夢らしいが実現するのは遠そうだ、と。
そう思う程度にはキャロライナはシビアだった。
だからついていかなかった。
それでも新聞を読んでは父の名前を探してしまうのがなけなしの娘心]

……。

[居眠りの最中に握りしめてしまったらしい。
くしゃっと変な折り目のついた新聞を丁寧に折りたたんで、
向かいの座席にぽんと投じ、席を立った]

(86) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 色々とお心遣い感謝いたしますわ。

[同郷の者と喋り、ある程度の指針もできたところで。
少しだけ心に余裕が出てきた。九重に上品な笑みを浮かべる]

 まあ、それは失礼いたしましたわ。
 九重様もこのような遠い異国で。
 さぞかしお仕事のご苦労も多いことでしょう。

[食堂車で仕事をしなければとの旨>>82を伝えられ、頷く。
戦災の記憶が色濃く残る今。
東洋人である九重が、
この地の仕事で苦労していることは想像に難くない]

(87) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 ええ、道中は長いですし。
 ぜひお話を伺いたいですわ。

[不器用なお茶の誘いに、少しだけ苦笑する。
それから、少しだけ不安そうな顔をして]

 なにかあったときは、頼らせてくださいましね?

[恐る恐る、上目遣いに九重を見つめた後。
わたくしも車掌を探さなければ、と一礼した。
そのまま二等車両へ向かおうとするだろう**]

(88) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

馬飼い キャロライナは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

〔「まさか」と呟いた声>>73>>74は聞こえなかった。
 挨拶を返されないのを気に留めることもないが、金髪の男性に小さく会釈をしておいた。〕

〔少年の顔を見る。>>76この年頃ならば林檎のように赤く、まるく、やわらかであるべき頬は、蒼褪めて、ほんの少しほっそりしているように思われた。

 お母さんはどこ? なんて言葉を出すことも出来ず、シェリーは彼を見上げている。〕

  いいわ。お礼なんて。
  好きでやってるのだもの…… ?

〔ぺこりと頭を下げた少年に微笑を返し、おずおずと差し出された掌に優しく手渡した。>>77

 少年を心配しているのは本当だったので、彼にパンと牛乳を受け取って貰った時は、ほんの少しほっとした表情をした。

 突っ撥ねられてしまうかもしれない、
 と、ちょっぴり危惧していたのだった。

 かたん、かたん、と雪燕が揺れる音に紛れ、かりかりという音は耳に入らなかった。
 代わりに、少年の様子に不思議そうな顔をした。〕

(89) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 仕立て屋 シビル

― 出発直後 ラウンジ ―

[>>16 シビルのうかつな一言が、東洋人の気分を概してしまったようだ。
少なからず怒気をはらんだ彼に対して、それでもシビルはうろんな目線をやるだけであった。
それにこちらが反応をする間もなく、彼は見事に感情を押し殺してみせたのだ。]

…………。

[飲み干されたカップと匙に残ったジャムのかけらをなんとはなしに見つめているうち、東洋人の背は遠ざかって行った。
商人という身分のわりには、何が売れているかどうかよりも、切符が無いのに乗車できた方法を知りたがった不思議な東洋人——
——いや、不思議でもないか。]

…………………。

[何を怪しむわけでもなく、ただシビルはグラスに口をつけ、残っていた酒を一息にあおった。]

(90) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

 〔ぱちん。〕

〔と、一つ瞬きをして、あわてた少年を見つめる。
 綻ぶような笑みを浮べて、シェリーは頷いた。〕

  ええ、ええ。気をつけるわ。

  きみも気をつけて。ちゃんと食べるのよー。

〔いきなりのことだから、引き止める、という思考は働かなかった。だから咄嗟に、ひらひらと掌を振って彼に言葉を返す。

 先ほど出た「ジョージ」の名前を思い出し首を傾げた。〕



  ……一人、よね?

〔彼に同行者がいるならば良い、と思ってくるくると三等車を見返す。やっぱり、似た年頃の少年はいないよね、と、また一つ首を傾げるのだった。**〕

(91) 2015/11/29(Sun) 22時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 22時半頃


【人】 安全調査局 トヨタ

いえ、まあ、故国のためですから。
それに、望んでしている苦労でもあります。

[上品な笑顔に、あいまいに頷いて]

あ――それは、もちろん。
何がなくとも、頼っていただけたなら、万難をも排しましょう。

[上目遣いに、見つめられて。どうにか、そう応じた。
車掌を探すという櫻子を、お気をつけて、そんな芸のない言葉で見送った]

(92) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

― 一等車・自室 ―

[九重豊太は、特段、義侠心が強いといったわけでもない。
かれが属する国家においては、一般的な道徳心を持ち合わせている程度だ。

――だが、遠い異国の地で、同郷のうら若き乙女に。
『頼らせてくださいね』などと言われた日には、財閥云々の損得勘定を除いても、気分が乗るというものである]

〜〜〜♪

[一等車のとある個室には、しばらく、ペンを走らせる音と、稚拙な鼻歌が響いていたとか、なんだとか*]

(93) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 仕立て屋 シビル

[もうそろそろ一等車両も落ち着いた頃だろうか。
シビルはラウンジに人が増えてきたことを、周囲をぐるりと見渡して確認した。

>>23 その時に、視線があったのはフードをかぶった女性で——
——いやいや男性かもしれぬ、と軽く頭を振った。なぜならシビルは今に至るまで、紳士を青年と勘違いし、東洋人の操る不思議な現地語を正確だと勘違いした経験がある。
とはいえ、どうにもフードかぶりは小柄で童顔に見えるし、つまりシビルは外見のみで判断することを放棄した。]

……………………。

[目礼を受けてもなんだか気まずく、慌てるように顔を背けてしまったのであった。]

(94) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

→二等車両

[少しばかり、迂闊だったかもしれない。
二等車両には車掌の姿は無かった。三等車両へ向かったか。
何処かの車内に呼ばれているかもしれないが。
さて、白い髪も見当たらない。

一等車両に戻った処で、あの瞳に出会うのだろう。
それは、困るな。と顎を何度かなぞった。
どうにも列車というのは、厄介だ。

逃げられる場所が限られている。冒険にはアクシデントは、つきものだ。だが、少しばかり困ったことになったな。と頭を振る。]

 おや?

[>>78三等車両から出てい来た、子ども。
と、股を潜り抜けられたのは、あのときのジャンだろうか>>74*]

(95) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 馬飼い キャロライナ

[廊下に出る。
三等車両に用はないから、そっちの方から歩みくる者>>74がいようとすれ違うことはない。が―――]

…っと。

[ひとつところに意識が振り向けられれば結果的には、
三等車両の方から走り抜ける小柄な人影>>78を認識するのは遅れる。
今回の場合原因となったのは、
紳士的な青年と“また”会えたこと。>>95

小柄な影――少年とぶつかりそうになってわかりやすくたたらを踏む]

(96) 2015/11/29(Sun) 23時頃

良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 23時頃


【人】 薬屋 サイラス

 ― 二等車両 ―

[三等車とは違い、人の気配の少ない廊下が続く二等車両。
サイラスは暫く立ち止まり、鞄を支える手に力を込めて歩き出す。
少しもしないうちに、扉の開く音に続いて、軽い足音――がしない。
ほとんど廊下を塞ぐように歩いていたためか、さっきから妙に視界に残る少年が、今また、サイラスの傍を――股の間を潜り抜けていく]

 っと 、おい

[とっさに伸ばした指は少年に届かず、赤毛の少女にぶつかりかけた姿に、唇を曲げて――そこでようやく、一番最初に「施し」を受けた相手を認識した。>>95]

 …………

[前へ進むか。後ろへ戻るか。
決めかねてか、サイラスは文字通り、その場に固まった]

(97) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 仕立て屋 シビル

[酒を飲み干したら個室を探そうと思いながら、閉じたまんまの新聞紙をようやく開いた。
>>0:102>>54 政治屋を吊るし上げるための記事を、シビルはぼんやりと眺める。

読まずとも、内容は知っている。
これが掲載されているということはつまり、仕立て上げた話がうまく転がっているのだということを示しているのだから。]

……………… 。

[汽車の走る音にまぎれこませるように、何かを小さく呟いた。]

………………。

[——こんな気分で安酒を飲んでも、そうそう酔えるものでもない。
こんなものより、あの白い錠剤を噛み砕いていた方が、よほど現実逃避できる——]

(98) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 仕立て屋 シビル

[自分の切符が無くなったことに気づいた時点で、さっさと雪燕に乗ることを諦めて、他の代役を立てれば良かったのだ。
そうしていたらシビルの安全はともかく、気の進まぬ仕事をするはめにはならなかった。

しかし手に入れてしまった一等車両の切符が、まるでシビルにこう囁いているようだった——
「逃げられないぞ」——]

………………。
……………………火種は、あるだろうか。

[カウンター越し、乗務員に語りかける。
マッチを渡されると、ポケットから煙草を取り出してくわえ、火をつけた。

——火種があるのなら、簡単に火はつく。**]

(99) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[少女の元>>91から去り。青年の股を潜り抜け。
もひとつおまけに紳士>>95の脇を通り抜け、
赤毛の少女に衝突未遂を起こし。
尻に火の付いた猫の様に、二等車両をぱたぱたと駆け抜けていった少年に気付いた者は他にどれほど居ただろう。
彼等にも『薄汚れた一人の子供』を認識されてしまった可能性が高いが、それどころではない。

辿り着いたのは、二等車両と一等車両の間にある御手洗だ。
二等車両と三等車両の間にも有ったのだが、そこに少女の目の前で駆け込む訳にも行かなかった。

小さな個室の扉を勢い良く閉じれば、そこは薄暗闇に包まれる。
そっと、先ほど少女から貰った紙袋と瓶を傍らに置き、
もう一度ザックを開けば、そこには。]

 っっ……ま、え…っ。

[余程その金属が気に入ったのだろうか。
ご丁寧にかの眼鏡のツルを3つに齧り折っている真っ最中の鼠の姿があった。
少年は、ぎり、と歯を食いしばる。
怯えや怖ればかりだった彼の表情に、鋭い色が通る]

(100) 2015/11/29(Sun) 23時頃

仕立て屋 シビルは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 23時頃


【人】 廃品回収 マリオ





 [流水音。]




  [もう一度、流水音。]




[おまけに、もうひとつ。

 暫く、御手洗の扉は開かなかった]

(101) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

『――旅客の胃袋を満たすというより、単価の高い上客を対象にした社交の――、
 我が国への導入は、現時点では、費用対効果および旅費の面からは不適切に――』

――まあ、こんなところか。

[食堂車のレポートを記し終え、それを、鍵のかかった鞄に仕舞い込む]

さて――……、

[首の後ろを揉みながら、腰を浮かす。旅客も概ね落ち着いてきた頃だろう。
二等や三等の客車も、いや、あるいは二等三等の客車の状況こそ、故国の現在を鑑みれば、視るべきものかもしれなかった]

(102) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 流浪者 ペラジー

― 現在・ラウンジ車 ―

[ 窓外の風景が変わったのは、注文した紅茶がテーブルに置かれたころか。

 列車は、重苦しく冷たい空気をまとった都市を脱出し、昼の太陽を受けて輝く大河を越えていく。>>#1

 ラウンジの乗客たちと同じように、顔を大きな窓へと向けながら、ペラジーは表情を変えることも歓声を上げることもなく。
 ときおり紅茶のカップを口元へ運びつつ、物思いにふけっていた。

 この地の紅茶は、添えられたジャムをスプーンですくって舐めながら飲むスタイルだ。
 寒冷地ならではの飲み方だろうか。

 しばらく前に、一等車両の廊下ですれ違った>>0:87>>0:118スーツ姿の男性が苦労していたとは知らず。
 彼に飲み方を教えた>>0:164のが、顔を背けた>>94人物であるとも気づかず。]

(103) 2015/11/29(Sun) 23時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

[一瞬、股を通っていくあの子が、顔を上げでもしたら、大惨事になるんだろうな。と悪い考えが過った。見てみたいとか、なんとか。そんな、見てみたかった。]

――あ、いけない。

[はたり。
見えたのはたたらを踏む、あの人参頭の少女。
こけはしないだろうと思うのだが。>>96
ぶつかりかけた、少年が一等車両側で駆けていくのを目線だけで少し不審げに追いかけた後、
残された少女に早足で近づきて。]

…お怪我はありませんか?

[案じる様にと声をかけては、さて、立ち止まった男がこちらを認識している事に気づけば>>97]

やあ、また会ったね。

[微笑みを浮かべ。固まる姿を珍しげに。
どうかしたかいと貴公子然として首を傾げて見せただろう*]

(104) 2015/11/29(Sun) 23時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 23時頃


【人】 記者 イアン

[問うた男は、どうやら自分の考えにふけっているように見えた。>>67]

ああ、なるほど、どうりで!
いやあ、失敬!急いでいたからね、ちっとも気がつかなかったよ!

[驚いた顔をしていたのに気づかれたのか、彼は見ていた旨を話した。
シェリーに「鳩の人」と認識されていたり、どうにも自分は目立ってしまっているようだ。

>>80どうして、との問いに答えた相手の言葉には、少し眉根を寄せて。]

……少年?
それはまたどうして、こんな記事に。

[奇妙なものだ、とイアンは思う。
目の前の彼といい、その少年といい、どうしてこの記事にそこまで必死になる必要があるのか?

端くれとはいえ、自分は一介の新聞記者だ。眉唾ものの噂や、至極くだらない情報まで、人に比べて飛び込んでくる情報の量はとかく多いという自負はある。
その自分が記事を見るまで知ることもなかった、大きな記事にもならない話題を、必死になって追い求める者が、少なくとも、2人。]

(105) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

【人】 記者 イアン

噂、噂、ねえ。
特には聞いていないかな、「俺は」。

[俺は、と強調するように彼に返す。
それは、「情報を手に入れられる可能性はある」との意味を言外に含んでいる。

彼とその新聞の少年が必死になるのは、単なる好奇心故か?
答えはまだ、わからない。しかし、彼がもし、「それ以外の理由で」なにかを追い求めているのなら。

――釣り針には、おそらく掛かる。
それはつまり、自身の好奇心を満たす要素になりうるものだ。]

オーケー、後でラウンジにでもいかないか?
俺が荷物を置いたら、そこで落ち合おう。

[>>81彼の提案には、変わらずにこやかに、小声でそう答えて。

やがて立ち去る彼を見送ると、親切な旅人達と自身の座席へと向かう。

あとで、ラウンジへ向かわなければ。]

(106) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

【人】 馬飼い キャロライナ

気をつけなよー。

[鋭さはないが不機嫌さはこもっている声が駆け去る後ろ姿に向けて飛ぶ。>>100
たっぷり3秒は見送ってから視線をそらす。
入れ違うように近付いてくるのは一等車両から来た紳士。>>104]


だいじょうぶ、だいじょーぶ。ちょっとびっくりしたけどね。

それにしてもあんなに急いでどこにいくのかねえ。
もしかして……おトイレ?

[快活に応えながらも内心でとどめるつもりの声が、
うっかり漏れ出てしまっていた。
用を足す目的ではないにしろ、
予想が当たっていたことは知らず]

(107) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[少年はそのままかけていく。
サイラスよりも、よっぽど一等車両が似合わない影。
その幼さは少年と呼ぶのも本当は少し躊躇われるほどのもの。
かくれんぼ、しているのかもしれない。
背を向けながら、聞こえた話を思い出す。
子供だけで?
本当に?]

 ……おかげさまで

[子供のことは考えていてもしかたがない。
とりあえずは、と目の前の余裕ある表情を見せるルーカスに、渋面を作って頷いた。
よっぽど、今、一等車両の切符をたたきつけてやろうか、なんて考えがよぎっても、よぎるだけ。実行にはうつさず、そのまま一等車両の方へ足を進める。
固い踵を持たない靴は、大きな足音を立てやしない。
ゆっくり進めば、列車の動きに身体は左右に揺れる]

(108) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

【人】 流浪者 ペラジー

― 食堂車 ―

[ 時間をかけて紅茶を飲み干すと、ペラジーは食堂車へ移動する。

 物書き業>>29をかもしれない青年はやってくるだろうか。
 昼食時なら、同じテーブルで食事をしたかもしれない。

 その際は自己紹介も交わしただろうか。]*

(109) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 23時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 失礼、

[そう言って、ルーカスの傍を通り抜けようとする。
二等車両とはいえ狭い廊下。
荷物があれば、完全に塞ぐことも出来るだろう、と二度目の施しを受けた男の大荷物を思い出す。
サイラスの荷物は、この鞄ひとつ。
財産も、この鞄ひとつだ]

(110) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

【人】 仕立て屋 シビル

[煙草は結局ひと吸いふた吸いした程度で、灰皿の上に置いてしまった。
煙がたちのぼるが、やがて灰になって静かに鎮火するだろう。]

……。

[トランクケースと新聞を持って、ラウンジをでることにした。
時折がたりと揺れる汽車に、足を踊らせそうになりながら。]

(111) 2015/11/29(Sun) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/29(Sun) 23時半頃


流浪者 ペラジーは、メモを貼った。

2015/11/30(Mon) 00時頃


【人】 仕立て屋 シビル

― 一等車両 ―

………………。

[切符に示された個室を開けると、なんと驚くべきことに先住者がいた。二人。男女。
個室の番号に間違いは無いのだが、出発直後からずっと個室を空けていたので空き室と思われたのだろう。]

…………。

[……しかし、シビルは彼らに声をかけることなどとてもできなかった。
なぜなら、その、彼らは、あー……カップルの……仲睦まじい……うむ……つまり真っ最中というやつで……]

………………………………。

[完全に二人の世界だったのだ、ゆえにシビルが入りかけたことには気づかれなかったようだ。
そのままドアをそっと閉じる。]

……。

[さて、どうするべきか。**]

(112) 2015/11/30(Mon) 00時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

[大丈夫、大丈夫。と繰り返す少女にほっと微笑み。]

 それなら良かったですが。
ああ、お嬢さん。
それをあの子が聞いたら恥ずかしがってしまいますよ。

[うっかり洩れたらしい言葉にそう告げて。>>107
こちらも少しばかり、あの少年の動きは気になった。
彼女とは違う意味で。…あの雰囲気は…どこか。とそこまで考え、くすっと微笑みを浮かべては、その人参頭を撫でようとしたのは、なんとなく。
大草原を思い出したせいだ、…きっと……]

(113) 2015/11/30(Mon) 00時頃

【人】 良家の息子 ルーカス

 ふはっ…。…

[近づいた男の渋顔に思わず吹き出してしまった。
湧き上がる感情は、よく知っている。
今までも見て来た顔だ。…持たざるもの。
一等車両に足を進める彼が通り抜けるとき。]

 ああ、今まで三等車両に居たのか。

[君は臆病だな。と呟く声は面白げで>>108
音を立てない靴音とのすれ違いざま。
鞄を持つその手を見ては、男にだけ聞こえる音を]

 世渡り下手め。

[それを使って、遊んでみろよ。
――次の瞬間にはすぐに、貴公子然とした顔で>>110
ついでに男の頭を撫でようと手を伸ばしただろう。*]

(114) 2015/11/30(Mon) 00時頃

【人】 安全調査局 トヨタ

― 三等車 ―

……これはまた、随分と。

[言葉の通じぬ異国の地の、数少ない良い面のひとつだ。
つい口の端から漏れた独り言が、聞きとがめられずに済む。

二等車と三等車の境で、男はほんの数秒、自失していた。

それは旅客列車というより、肉の詰まった箱というべきだった。
ただ、それらの肉が、生きて呼吸し、服を着ているというだけのこと]

……乗車率120%……いや、もっとか?

[これは、人が『みつしりと詰まつてゐた』とでも評すべきだろうか。
だが、吊革だけの車両は、大量輸送という観点のみでいえば、効率的ではあるだろう。
つまるところ、交通機関としての鉄道の輸送量は、車両の床面積と旅客ひとりの占有面積で定まる。
旅客の疲労を度外視するなら、あるいは度外視できるほどの近距離輸送なら、なるほど、この三等車両も視るべきものはある――]

(115) 2015/11/30(Mon) 00時頃

【人】 記者 イアン

―現在・食堂車―

[発車直後から始めた荷物をようやく整理し終わり、案の定鳩の餌を忘れて来たことを確認して、頭を抱えたら。

先程約束した食堂車の方へと向かう。
手荷物は手帳と、先程の新聞と、あとは貴重品だけを持って。
気づけばもうすっかりお昼前で、時間が掛かるとは言ったものの、具体的な時間も示し合わせてはいなかったのでもしかすると随分と待たせてしまっているかもしれない。

ああ、そういえばさっきは名前を聞きそびれたな、なんて思いながら慌てて向かえば、>>109先程の彼の姿がそこにあった。]

すまない、待たせたかな。

[テーブルの向かいに座っていいか尋ねれば、彼は快諾しただろうか。]

自己紹介がまだだったね。
俺はイアン・マクイーンって言うんだ、改めて宜しく。
君の名前は?

[やがて彼が相変わらずの調子で名乗ると、彼の方の名乗りを待つ。
自分が、手に持ったこの新聞社の記者であることは、この時点ではまだ伏せておいた。]

(116) 2015/11/30(Mon) 00時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/11/30(Mon) 00時頃


【人】 流浪者 ペラジー

[ 荷物を置いて食堂車にやってきた青年は、ずいぶん身軽な雰囲気になっていた。
 テーブルの向かいの席に着き、>>116

「俺はイアン・マクイーンって言うんだ、改めて宜しく」>>116
 と名乗る。]


  ペラジー・デュランテです。
  ……もうお昼なのに、外はずいぶん寒そうですね。


[ 窓の外を見やりながら名乗った。]

(117) 2015/11/30(Mon) 00時頃

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