56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
marimo 2011/07/05(Tue) 01時頃
ソフィアは、ベネットにロケットシューズを差し出した。10、9、8、……
marimo 2011/07/05(Tue) 22時半頃
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―― 宮殿バルコニー・王都を一望できる場所 ――
…風が出てきましたね。 これから吹く風が、草原をどのように薙ぐのか、予想はできまして?
[傍に立つ元帥に話しかける。元帥はそれに直接的に答えず、ただ問うた] 『何故、むざむざと開戦に繋がるような議案を?』
…貴方はそう思いますか?
[口の端に笑みを浮かべながら、女王は振り向いた]
(63) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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『あの丘は互いに領有を主張する場所。一方的に奪う事は宣戦も同義でしょう』
ええ、"赤国の開戦派"はそう解釈するでしょうね。
(64) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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『捕虜の返還を通告する事も、戦争状態にある事を認める事になりましょう』
ええ、"赤国の開戦派"はそう解釈するでしょうね。
(65) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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『その上で開戦を否定するなど――挑発でしかありません』
ええ、"赤国の開戦派"はそう解釈するでしょうね。
(66) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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『お戯れもいい加減に――』
いいえ。軍人である貴方がそう思うのなら、なおさら私のやり方は正しいようです。
[笑みはそのままに、視線を外に向けた]
(67) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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私は待っているのです。 赤と緑の国に、英雄が再び現れることを。
彼らが開戦を望むなら開戦されることでしょう。 彼らが開戦を望まぬなら回避されることでしょう。
けれど彼らは弱く、私は強い。 どちらを選ぶとしても、"私を理由に"する事でしょう。
英雄を誘う笛――… 笛に誘われた狼――…
(68) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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『女王、あなたは――?』
[ぱちん、扇をとじた]
安心なさい。特使にはローズマリーを選定しました。 彼女なら――期待通りに、大失敗してくれると思いますわ。
[彼女の目は今、明らかに運命を楽しんでいた]
[かくして、両国の運命はある意味、緑国の外務大臣補佐官にして赤国の有名スパイ、ローズマリー唯一人に、委ねられたのである]
(70) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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――戦争をしたくないのであれば、捕虜など取らずに抗議すればよいでしょう。さすれば外交の突端は開ける。 ――戦争をしたくないのであれば、早々にあの砦を実効支配すればよいでしょう。さすれば膠着状態は生れる。 ――戦争をしたくないのであれば、その意志をはっきりと示せばよいでしょう。人は都合よく解釈する故に。
ねえ元帥殿。わたしが打った手は、本当に戦争を望んでいると思いますか? そう考える者達は、平和への渇望が足りないと、私は断じましょう。 建国時より暗躍する統一派の名を騙る愚か者どもを――わっちは許しはせぬ。
[一瞬の間の後、軍人なら、仕方の無い事ですけどね? と女王は笑った**]
(72) marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
marimo 2011/07/06(Wed) 00時頃
ソフィアは、ヤニクをつんつんつついた。
marimo 2011/07/06(Wed) 21時半頃
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―― 緑国王都・クローバーアーチェリー ――
[華やかな馬車に乗り、王都を回る。国民の不安を紛らわせるために]
『じょおうさま! ぱんをあげる!』 『こ、これ! 申し訳ありません!』
よいのです。わたしが揚げパンを好きな事を知ってくれているのですね。ありがとう。
[にこりと笑ってパンを受け取る。当然近衛は気が気ではないが、彼らもまた知っている。女王の生命力は――そういう悪意を察知する事に長けていたせいである事を]
でも私だけ食べるには少し大きいですね。 はんぶんこしましょうね。 『わーい!』
[王都の子供からもらったあげパンを食べながら、巡幸は続いた]
[イベント:王都巡幸:緑国の治安+10。あげパンふらぐ補正でさらに+10>>-500]
(129) marimo 2011/07/06(Wed) 22時頃
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―― 廃砦 ――
『女王陛下、そちらより先は危険です』
構いません。…石造りのしっかりしたものですね。 汚れているだけで、崩れる恐れは無いでしょう。 いくつかのレンガが抜けているため、矢や弾を全て止めるとはいかないでしょうが。
[言いながら、特にためらいもせず砦の中を歩む。共をするのは軍の元帥と、女王護衛のエリート集団、クローバーナイツ]
……ここが頂上ですね。
[丘を一望する場所へ登っていた]
(156) marimo 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[この場にあってもまだドレス姿なのは何の主張なのか、この女王らしからぬ非合理さではあったが]
――わたしが命じたも同義の議決です。わたしが最前線にいかずして筋が通りますか。
[そんな願いにより実現した、女王親征であった]
…動きはここまでありませんでしたね。 まだ居れば、私の命を狙う一派が動くかと思いましたが、なかなか釣りが上手くなりません。 それとも粛清しきってしまったでしょうか。
[ぼそりと怖い事を呟きながら、草原を眺める。――返礼のやたらと長い親書が、一度本国を経由してから、この砦に届けられるその時は、もうすぐ――**]
(158) marimo 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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―― 砦の丘 ――
もう親書が戻ってきたのですか? ずいぶんと早かったのですね。
[王都からの急使が、うやうやしくその書簡を差し出す。ソフィアは軍が用意した天幕の中でそれを座しながら読んでいく]
……なるほど。愚かな事をしたものですね。 大公の代弁でも、大公の名を使うのがよろしいでしょうに。 これでは、国同士の話には公的にはならないということを、まだ学んではおりませんか。
[やれやれと書簡を置く。だが、口の端には笑みを浮かべていた]
(218) marimo 2011/07/07(Thu) 23時半頃
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辰(ドラゴン)。紙を。
[羊皮紙を受け取り、さらさらと書き付けていく]
こんなところでしょうね。 これを急ぎ赤国へ届けなさい。…そういえばローズマリーは? …あら、そうですか、それは予想外な…。あの人らしいといえばらしいですね。
[それ自体はさほど大きな問題ではないといわんばかりに、くるりとまとめた紙を特使に渡す]
頼みましたよ。 さて。元帥。王都へ連絡を。円卓会議をこの砦で開催します。 今書いた事を、議決しないといけませんからね。 安全地帯に居る者たちにも肝を冷やしてもらいましょう。
[ぱたん、扇を閉じた]
(229) marimo 2011/07/08(Fri) 00時頃
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―― 親書内容 ――
前略。前置きは不要にて略式礼を持って以下を返ず。 提示の内容重畳なれど下記改変を本国より提示する事で合意の条件と成す。
1.両国捕虜の相互返還 緑国人はアメルンへの返還。赤国人はララントへの返還を持って成す 2、3.砦一帯は両軍兵数100による共同統治を成すべし 4.赤国は紡績繊維輸出額を提示どおり半額になす 5.緑国は鉱石額を半額になす
付記 ・砦は遡れば双方の共有物である。何故ぬしらはこぬのかや。 ・国家の元首を差し置く事は道義として成してはならぬことでありんす。公子の本意は汲むがゆえ、本状は確かに元首殿に届けること。団長への報告は欠くでないぞよ
ソフィア・エカテリンブルグ・ビリジアーナ
(231) marimo 2011/07/08(Fri) 00時頃
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[その後、どんな会議が繰り広げられたかは定かでない 事実として残っている記録によれば、より女王の悪名は高まった。 独裁者だのなんだのと呼ばれながら、和平が成るまでは円卓会議議長の座に居座ったのである。 それはさておき、もっと重要なこととしては、親書の赤国への到着から一週間後。その返答を待たずして、ララントに帰還者が一斉に現れたことである]
(234) marimo 2011/07/08(Fri) 00時頃
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