199 Halloween † rose
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
[ふらついて、物思いに更けて、ホテルへと戻った。
殆どのお菓子を配り終え、いくつかだけ残された和菓子を着物の懐へと仕舞い。
そして、"ハロウィンの夜"と同じように、狐の仮装のまま、ベッドに沈む。]
[次の朝の目覚めは、また可笑しなものだった。
着ていた服は、眠りに落ちた瞬間の仮装のまま。
窓の外には賑やかな、3度目のハロウィンの街並みがあったのだ。]
これこそ、夢、だね?
[僕は、僕の言語で呟いて、部屋の外へ出る。
ドアは開かなかった。
けれど、それをすり抜けて廊下へと出ることはできた。
すれ違うホテルの従業員に、見向きも挨拶もされなかった。
これが夢ではないはずがない。]
[この国ではじめて耳にする、自分以外の同じ言語に振り返る。
派手さのある着物の男。
ひらりと振られた手。]
……『こんにちは。』
『僕は、落司明之進。
僕のこと、幽霊に、見えます?
毎日ハロウィンが来る夢だから、
いっそのこと、本物のゴーストになっちゃったのかな。』
[同じ響きの言語で返し、警戒心も何もなく、にこりと軽く微笑む。
どうせ夢なら好きに動けばいいだけの話。]
|
—— 昨日のこと ——
[手の中には、ガラスの靴。 無骨な自らの手には、その繊細さはマッチしない。 常なら貰ってしまうわけには、と遠慮をするところ 今回はすることはなかった。
もしまた明日がこないのなら、この品も特別>>275なのだから 陽がのぼるその光に、この緋色を望んでみたい、と。]
ああ。
[知りたいと>>278その問いに、返すのは簡潔な返事。 真っ直ぐに見つめられる、その店主の顔はやはり、もう何度も思い出す懐中時計の写真そのまま。
彼と関係ないとは、もう考えず。]
(33) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
|
忘れられるはず、ありませんよ。
[右目に映る微笑みに、ため息と共に小さく笑声を零した。 息をするのを忘れていた。それくらい緊張していた。遅れて寄せる漣のように、胸を打つ鼓動がうるさい。 カクテルを振る舞うのも、ランプを買うのも、ここまで緊張をしたのも。 ガラスの繊細さに畏怖するのも、その裡に触れたいと思ったのも。]
……貴方が始めてだから。
[男が口にしたのは、それだけ。意味を問われたとしても思いは“隠した”ままに。 レッド・アイを二度振る舞うのも勿論始めてで、「ご馳走しますよ」と笑みと共に告げた*]
(34) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
|
—— 朝 ——
[また目覚めるのは、いつもより少し遅い時間。 眼帯をつけたまま眠っていたのも、同じく。 極めつけは窓の外、繰り返されるハロウィンの朝の様相。]
……今日も、か。
[けれど、ベッドサイドテーブルの上には、ニコラエから貰ったガラスの靴と、懐中時計が置いてある。 昨日もやはり、夢ではなかったのだ。
洗面台で顔を洗い、顔を上げる。 もしかして、と予感してはいたけれど、左目の腫れぼったい瞼は同じく 緋色に染まった瞳孔と、そこから見渡す世界の色も同じだ。]
(35) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
|
これも……減っていない、と。
[タオルで水滴を拭いながら、鏡の前に置いたキリシマの店で買った点眼薬。 朝と夜にさすその薬は、ハロウィン前日最後にさしたそのときから、まるで減っていない。つまり、薬を使った事実もなくなっているのだろう。これでは治るはずもない。
ニコラエもまた、同じように。 二度目のレッド・アイ>>0の味を忘れているのだろうか。 頭を一度ふると振り、眼帯で緋色を塗りつぶした。]
(36) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
|
—— 広場 ——
[シルエットの小さなシーツのお化けが、菓子を手に駆けて行く。 一度目、そして二度目と同じく、男の手には籐籠がさげられていた。 出会う教え子たちは同じく菓子か悪戯か尋ね、菓子を貰っては嬉しそうに笑う。 それも全て、同じ繰り返し。]
——……ん、
[その中に、街中で見かけなかった姿が一つ>>@4。 立ちのぼる煙を辿るよう、彼へと近づいた。]
キリシマさん。 ……ハロウィン、楽しんでいますか。
[彼はこの事態に気がついているのか。 はかりかね、それだけを尋ねた。]
(37) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
『沖元、華月斎さん、手品師、なるほど。』
[目立つ服装に合点し、一つ頷きつつ、僕は普通に話をする。]
『こうなった、理由ですか?
昨日は……
ハロウィンが何故か二回目で。
夢かと思ったけれど、何もかも夢には思えなかった。
街に出たのはいいけれど、気疲れして、部屋のベッドに横になった。 覚えていますよ。
もしかして、僕、寝ているうちに死んじゃったのかな?』
[此方を幽霊かどうか確かめているらしい相手へと、冗談めかしてそう言ってみる。]
『僕がゴーストなら、折角のハロウィンに、こう言わない手は無いですよね。
とりっく・おあ・とりーと?』
『理由も原因もわからないけれど。
これが夢じゃないなら、それこそ慌ててどうにかなるものでもなし。
なら、折角だからちょっと楽しんでみることにしました。』
[太平楽な幽霊もどきは、ちょっとどころではない些細な疑問を全部気にしないことにした。
沖元さんが、幽霊に驚かないことも、今はどうだっていいことなのだ。]
『……いただきます。』
[彼の好意に甘える理由だって、普段ならばこんな渡し方は恥ずかしいとか何かと断る文句を探しそうな現状を、ぱくりと咥えて租借する。
甘い、と感じたのは、チョコレートは甘いものだという先入観のせいだろうか。
彼の手元のお菓子には、歯型も何も残せてはいないのに。]
|
[そろそろ>>@13と言うキリシマにもう一つ尋ねようかと口を開きかけ、彼と、そして自らの周りに集まった子どもに笑みを浮かべた。 菓子を渡すのも、もう慣れたもの。 去って行く姿に右目を向けていれば、問うつもりだった内容を問わずして答えを知る。]
菓子を配るのは、飽きましたね。 貴方も、もう三度目……ですか。
[薄らと笑みを引き、籐籠を持ち上げて見せた。 配っても配っても、菓子は減らずに戻ってくるばかり。]
これも治らなくて、困ったものです。 毎日目薬をさしても、さしていないことになっているようで。
[意識的に、眼帯に触れた。 そして右目を、真っ直ぐにキリシマへ向ける。]
……あの。 早く治る強い薬、なんて、……ありませんか。
[煙の行く先に今度は視線は動かさぬまま]
(52) 2014/10/24(Fri) 22時頃
|
『……それって、僕褒められてます?』
[くすりと笑って、沖元さんの感想に意地の悪いツッコミを入れる。
お供え物の理屈には、なるほどと相槌を打って。]
『事情がわかりそうな相手に心当たりがあれば良かったのですが、残念ながら、僕には何一つ。
これがもしも夢じゃないのなら、ですけれど。
沖元さんは、この状況を元に戻したい、ですよね?
…幽霊モドキを、増やしたくないから?』
[手品師であり、おそらくは同郷の彼を、僕は深くは知らないから、問いかける。]
[わざとらしい笑顔に、僕は数秒だけじとりと視線を向けるも、まあ、その話は置いておいて。]
『……よくわからないけれど、何となくは、わかりました。』
[不安げな視線の沖元さんに、曖昧に笑って軽く息を吐く。
理解にはきっと遠いけれど。]
『…困らせてごめんなさい。
髪、腕を伸ばしたって整えてあげられないのも、ごめんなさい。』
[彼なりに考えを伝えようとしてくれたことは分かったから。]
『まあ、僕のことはそのうち考えるとして、折角ハロウィン三度な訳ですし、出かけなくていいんですか?
…それとも、流石に飽きちゃいました?』
|
[キリシマの様子は普段とあまり変わらぬように見えたが、機嫌が悪そうなのはなんとなく、わかる>>@15。 長く知っただけ、込み上げるのは笑み。
確かにこの街が、これだけ連続して騒がしいことなど、彼と知り合って——もう10年以上は立つだろう——なかったはずだ。
長い年月は小悪党が勉強に取り組み、教師になる大きな変化を齎した。 その間、薬屋は変わらず薬屋で、老けたようにはとてもみえない。 密かに若さを保つサプリメントでも摂取しているのだろう、と男は思い込んでいる。]
(75) 2014/10/24(Fri) 23時頃
|
|
薬を貰ったときよりは、腫れは引いていますよ。 …………。
[言わずともキリシマはその効果を確信はしているだろうが、使用者としては報告しておきたい>>@16。 最も、瞳孔に変化があったなど、言えるはずもなく不自然に黙りこんでしまったが。さらに眼帯に触るのが癖になりかけている、とも言えるわけもない。
確かに強い薬があるのなら、最初から出してもらえているだろう。 だが、その彼の言葉は、途切れなかった。]
本当ですか! 是非作って、……
[思わず一歩詰め寄って、右目を期待の色で染めた。 しかし、副作用>>@17には暫し言葉を無くしてしまった。 怪しげな薬も取り扱うと聞いたことはあったものの、さすがに自らがそれを所望する日がくるとは思ってもいなかったこと。]
(76) 2014/10/24(Fri) 23時頃
|
|
[ふわりと煙が辺りを囲う。 かつての小悪党は所詮は小とつく者、喫煙者の経験は無い。 ふ、と息を吐き出した、けれどそこから当然煙は出ずに]
……レポート用紙びっしり、書けばいいですか。
[正式な依頼の言葉を、吐きだした。]
(77) 2014/10/24(Fri) 23時頃
|
『いえいえ、どういたしまして。
お役に立てたのでしたら、嬉しいです。』
[感謝を素直に受け取って、ゆったりと微笑み返す。]
『僕は、別に会いたい人は…』
[シーシャさんやロチョウさん、あとキリシマさんにはお菓子を渡ししたかったけれど、この身体では無理なこと。]
『伝言まで頼んでしまうのは、ご迷惑でしょう。』
[遠慮を口に、苦笑する。
夢の中で幽霊モドキになってもなお、僕は良い人でいたいらしい。]
|
[キリシマの手が、持ち上げられる>>@19。 思わず眼帯を外されるかと顔の前に手のひらを構えるが、それは中止されたらしい。 彼に続いて、男もゆっくりと手を下ろした。]
…………頑張りますよ。
[返答は笑顔であった。 自らと違い、ある意味での笑顔が怖い。] キリシマさんさえよければ、今日にでも。 もし明日もハロウィンがくるなら、持ち越せないかも……しれないですし。
[未だその持ち越せる基準を計り兼ねていた。 だから彼に支障がなければと願い出る。]
(91) 2014/10/25(Sat) 00時頃
|
『……ありがと、沖元さん。
暇で暇で寂しくなったら、遊びに行くかもしれません。』
[彼の部屋番号を聞くと、背中を見送る。
沖元さんの言うように、自由を満喫するのも、きっと悪くない。
のびのびと、何にも縛られる事無く。]
『もしかしたら、僕はこのままを望んでいるのかな?』
[一人きりになった廊下で、自嘲気味に、呟いた。]
|
ん、!? ちょっと待て、多く…… いや、……ああ……
[連ねられた項目は思った以上に、多い>>@22。 しかしそれを少なくしてほしいと注文できる立場ではない、もう既に無茶な質問はしているのだから。 最低、死ぬことは無いだろう。キリシマの薬で助けられはせよ、悪いことが起こった経験は、少なくとも男には無い。信頼は厚い。]
わかりました、長くなっても読んでくださいね。
[ここしばらくレポートを提出することなどなかった。家にレポート用紙はあっただろうか、そんなことを考えながら、幾分渋い顔で了解をする。]
(117) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
|
|
いえ、遠慮させてください。 お邪魔してはいけませんし。
[調合に>>@23興味がないわけではない。 けれど、じっと待っていられる性分でもない。 それに成分がどうなっているのか、知るもの少し恐ろしくもあり]
無茶言ってすみません、時間見てお店に伺います。 よろしくお願いします。
[そうして、深々と頭を下げた**]
(118) 2014/10/25(Sat) 01時頃
|
|
[夕方>>@27に頷き、もう一度よろしくと頼んで彼を見送ろうとした。 しかしキリシマの言葉は続き>>@28]
変わって、? ……それって、 [どういうことだ、問おうとした言葉は、結局飲み込まれた。 人混みへと消えて行く、彼の後ろ姿。 微かに手を伸ばし、その意を問おうとしたのだが 結局問うことは叶わなかった*]
(176) 2014/10/25(Sat) 14時頃
|
|
—— 街中 ——
[籐籠の中の菓子を順調に減らしながら、あてども無く街中を歩いていた。 そろそろ酒場の女将に捕まるかもしれないが、薬を取りにいくときだけでも抜け出せばいいだろうと考える。
ふと前方で、聞き慣れた声が聞こえた。 人の波の合間を縫い、その声の元へと近づく。 そこにはやはり、先ほど菓子を渡した教え子のシーツのお化け。 なにやら地面を見つめて驚いているようだった。
こんな場面は、ハロウィン1回めも2回めも、見ていない。]
どうしましたか、何か……
[教え子の視線の先を同じように追い、そして男は言葉を失う。 石畳の上に、へたりこむように重なった衣服と、赤い——緋色の滲み>>174。]
(177) 2014/10/25(Sat) 14時半頃
|
|
[その衣服には、見覚えがあった。 男に気がついたシーツのお化けは、「お兄さんがいなくなった」と、不思議そうに問いかけてくる。どうして?と、何度も。]
——……大丈夫ですよ。 ほら、あちらにも菓子を配っている方がいます。 なくなってしまう前に、行ってらっしゃい。
[数度、息を吸い、吐き。 教え子にそう伝えるまで、どれくらいかかっただろう。 視界の隅でシーツが翻り、去っていったとわかったあとも しばらくその場に佇んでいた。]
(178) 2014/10/25(Sat) 14時半頃
|
―騒がしい街中―
[ホテルの前で子供の集団とすれ違っても、当たり前のように、お菓子を強請られる事はなかった。
するりと脇を通り抜け、誰にも見つからない街中を歩く。
人ごみの中、二日前の今日には捜しても見つけることができなかった姿を見付け。
手を上げて声をかけようとするものの、かけて気づかれる筈もないと、口を閉じ手を下ろす。
そのまま何となく、キリシマさんの背中を追いかけた。
ぶつかり人の波に飲まれることのない身体は、意外と便利だと感じた。]
[キリシマさんの入って行った一軒の店の前。
出会った時に彼は自分を薬屋だと言っていたのを思い出す。]
『ごめんください。』
[無断で入るのは躊躇われ、自国の言葉でぽつりと言ってみる。
OPENの看板があるのだから、入ってもいいのだろうけれど。
店の前で、うろつき。
姿が見えていれば不審人物でしかないだろうが、幸運なことに僕は今、幽霊モドキである。]
|
[膝をついて、衣服に手を伸ばす。 ポケットの中で、微かに流動するのは——懐中時計。]
ニコラエさんの、服……だよな
[口にして改めて、彼が着ていた服に酷似していると思う。 石畳の上から抱え上げると、上質な生地が肌の上を滑った。 彼の手には触れたことがあっても、その服の滑らかさを知ることはなかった。
しかし、どうしてここにそれがあるのだ。自らに問うが答えは出ない。 唯一の目撃者は、「いなくなった」と言った。 単純にこの服が落ちていたのなら、そんなことを言うはずがない。 況してあの小さなお化けは、ニコラエのことを知っている。
先ほどのキリシマの声が、蘇る>>@28。 初めて知った、ガラス雑貨店。 見たことのない、緋色の瞳。 魔法のとけない、ガラスの靴。 止まった時計の針と、モノクローム。 思い起こされるのはーー知りたいと願った、彼のこと。]
(180) 2014/10/25(Sat) 15時頃
|
|
[キリシマの言う「珍しい奴」に、もしニコラエが該当するのだとしたら。
考えた所で男は、——笑った。]
珍しい人だってことは、わかってるさ。
[いきなり訪れた雑貨店と縁遠そうな自らに、格好のいいランプを見繕ってくれた。 即席バーテンダーのカクテルに、とても喜んでくれた。 忘れるはずも無い、約束をした。
衣服を抱え直し、立ち上がる。 またポケットの中で微かに、懐中時計の重みが動いた。]
(182) 2014/10/25(Sat) 15時頃
|
|
……だから、知りてぇんだよ。
[石畳に残るは、緋色の滲み。 それだけは拾い上げることができない。
男は右目を僅かに細めると、もう一度服を抱え直して歩き出した*]
(183) 2014/10/25(Sat) 15時頃
|
[不審な幽霊モドキの僕店の前をうろつき、地面に自分よりも不審な跡を見付け、眉根を寄せて。]
『これって』
[もしかして、と呟こうとした所に、扉の開かれる音がした。]
……来客中お邪魔しマシタか、ごめんなサイ。
[顔を上げ、へら、と笑う。
夢のような世界でも、僕はイントネーションを少し間違えている。]
ああ、でも、キリシマさんに名前覚えていただけてたのは、素直に嬉しいデス………あれ?
[咄嗟に、気付くのが遅れたけれど。]
キリシマさん、僕に話しかけてマス?
見えている?
[首を捻りながら、招かれる店内へ。]
[大人しくしていろと言われ、逆をしたがる僕ではない。
ただ、珍しさにきょろきょろと見回したりはするけれど。
カウンターの上には、小さな生き物がいるようだ。
いや、リアルなぬいぐるみかもしれない。
大人しくしていろ、が僕以外に向けられたかもしれないなんて、考えもしなかったけれど。]
……『生きてる?』
[動きが見える。
ぬいぐるみではなかったらしい。
何となくこちらを向いているような。
この小さな生き物にも自分が見えているのだろうか、軽く手を振ってみる]
[キリシマさんを悩ませてしまったらしい。
見えている事は確認できたので、まあいいか、と僕の分の思考は投げた。
考えて、何かがわかるような気もしない。]
わ……わー!
すごいデスね、変身しマシタね?!
何デショウ?!
神秘的デスね?!
[小動物が人と同じ姿、しかも美形になるのを見て、思わず感嘆。
彼が何を啜っているのかは
よくよく思い出してみると、病院で見かけるアレのような気も少しするのだけれど…まあ、これもぽいっと放り投げておく。
五月蝿いと店主に怒られるかもしれないと気付き、口を噤むのは遅かった。]
[睨まれたら大人しく口は閉じる。
キリシマさん曰く、変身男の名前はニコラエさんというらしい。]
……スーツ貸してあげるナラ、下着も貸してあげればいいノニ。
[幽霊モドキは、思わずぼそり。]
下着、新品とか、持ってないんデスか?
[ニコラエさんを見送った後。
服装にはあまり執着がなさそうだとは思うけれど、代えくらいはあるのではと、返された言葉にさらに返し。]
いえ、死んだというか…
寝て起きたら、こうなっていマシて。
[さっきのやつ、つまりニコラエさんは人を殺すようには見えなかったが、キリシマさんの口振りからすると、そういう可能性もあるらしい。
不思議な生態の謎の生き物に要注意、と脳内でマークは付けておくことにする。]
[キリシマさんが、薬品臭の上からタバコの香りをまとい、近付く。
どうせ触れはしないのだからと、逃げることをしないでいると、首の匂いをかがれた上に、間近で不思議なことを言われた。]
…どういうことデショウね?
僕も知りたいデス。
僕は、死んだのデショウか。
それとも、今僕の目が見てるこの現実みたいなものは、夢?
[慌てても仕方がないから、落ち着いていられる。
意地の悪い問いかけでもしている気分で、僕は、薄く笑っている。]
|
[しばらく服を抱えたまま、その周辺をぶらついていた。 服が落ちていた理由は考えても、結局はよくわからない。 落とした、という可能性もあるが、それにしては量が多い。 籐籠を腕にひっかけ、拾い上げた服を抱え、片方の手の先には服の下に隠れていた靴を引っかけている。 現在菓子はセルフサービスで提供中というわけだ。
目映い青の空が、ゆっくりとオレンジに変化していく。 その暖色が辺りを照らす頃、男はそろそろ薬屋に行くかと足を向けかけ、]
(197) 2014/10/25(Sat) 17時半頃
|
|
—— 、
[薄らと、唇を開く。 ハロウィンの喧噪で道行く人々の合間に、暮れる陽の色に照らされるシーツを被った誰か>>192。]
……ニコラエ、さん?
[陽の光を背にしたその人物の顔は見えなかった。 見えなかったが男はどことなく、そうだと信じて疑わなかった。]
(198) 2014/10/25(Sat) 17時半頃
|
ハロウィンが繰り返し……
丸一日寝過ごしたりしていないナラ、三回目のハロウィンを過ごしていることになりマス。
今は、幽霊モドキではあるのデスが。
[薄情なのか、そうではないのか。
僕の代わりに悩んでくれているキリシマさんとは対照的に僕は平然としている。
むしろ、悩んでくれるから、逆に落ち着いていられるのかもしれない。]
お力になれずスミマセン…って僕が言うのも何ですケレド…
ちょ、煙いデスよ!
[ちゃんと煙の香りはするが、咳は出ない。
ぱたぱたと手を振っても、煙は揺らがない。
気分の問題というやつだ。]
|
[人の往来を避け、ニコラエに近づいた。 応える声>>203に微かに右目を細め、彼もまた歩み寄ってくれればすぐに距離は近くなる。 よくよく見れば、シーツの下から見え隠れするスーツは、サイズが合っていないように見える。それを隠す為に、シーツを被っているのだろうと合点し。
荷のことを尋ねられるだろう、そう思っていたから 先に出た言葉>>204に刹那、右目を見開いて動きを止め。 視線が泳ぐのを、なんとか耐えることしかできなかった。]
あ、 と、これ、やはり……貴方の服ですよね。
[謝る声に、軽く首を振り。荷を差し出そうとするが 今度こそ本当に、言葉を無くしてしまった。 彼は男に会うために、探していてくれたのだ>>204。 何故、と思う、それを上回るのは、嬉しさ。
思い出せばそうだ、2回めのハロウィン。彼の店で男はなんと言った。 ニコラエを知ることができるかと、思ったことを素直に、昔のように問うたのだ。
——これでは、まるで。]
(208) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
|
|
……あ、りがとう。
[微かに開いた唇から絞り出すような声が、ようやく出た。 鼓動が大きく、跳ねているのがわかる。 しかしそれを悟られぬよう、一度唇を噛んで]
すみません、どうもじっとできなくて。 たくさん、歩かれたのではありませんか?
[言葉が途切れてしまったその先を伺うように、右目はそっと緋色を伺う。 口元には、笑みを引いたまま]
(209) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
|
|
[いいえ、と首を振った>>212。 ニコラエのものなら尚更、そのままにしておかずよかったと思う。
陽の光が彼の頬をさし、そのオレンジがゆっくりと溶けていく。 ニコラエが一歩近づいて>>213、その色は更にはっきりとよく見えるようになった。 天幕のように持ち上げられたシーツが顔に影を落とす。 また一つ、鼓動が大きく跳ねて]
そ、うですか。 でも無理はなさらず、送って……
[送って行くと、続けようとしたそれは続かなかった。 思いもかけぬ、誘いの言葉。 酒場の喧噪に紛れぬ、たった二人きりの。 驚きは何度めか、だから——近くで響く鈍い音に、気がつくことはできず]
(219) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
…………、っ
[緋色が真っ直ぐに、こちらを見つめる。 歪んだ表情すらガラスが見せる光の屈折のようで、息をのんだ。
知りたいと望んだように、彼が望んでくれるのなら。 男は、——笑って]
奇遇だな。 俺もニコラエさんの時間が、欲しい。
[何度めかのハロウィン。いつか夢幻になってしまっても “忘れないように”。 あまり上品でないその笑みは、微かに赤みを帯びる。 多分それは、彼と同じく]
(220) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
是非、家にいらしてください。 ……でも、その前に、
[両手が塞がっていて、それ以外に手段がないから もう一歩、今度は男から距離を詰めて 彼の身体を支えるよう、寄り添い]
お店まで、送りますよ。 準備も、あるでしょう?
[その声は小さく、まるで秘密話をするかのように。 促すように彼の隣に立ち、ゆっくりと歩き始めた。 半歩後ろに歩くことで、意図せずして長い影をニコラエに提供していたとしても、男はやはり気がつかずに*]
(221) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
[ガラス雑貨店まで無事送ることができたなら、男は筆記具を借り、簡単に家までの地図を書く。 改めて招くことになると認識すると、照れて思わず眼帯に触れて
「お待ちしています」と、地図の下に小さく添え ニコラエの店を後にする*]
(222) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
お仲間デシタか。
奇妙なこともあるものデスねえ。
[世間話の調子で言葉を交わす。
何やら作業を始めるのを、興味深く近寄って覗き込みつつ。]
同胞、巻き込んだ、怪物……と、言いマスと。
[うーん、と脳内、少し情報を整理して。]
つまり。
…キリシマさんも、ニコラエさんみたいに変身できマスか?!
[わくわく期待の眼差しを向ける。]
…まあ、色々と理解が追い付きマセンが。
別に、キリシマさんのせいではないのなら、貴方が謝ることジャナイと思いマス。
それに、僕は………
[言いかけた言葉を少し、飲み込んで、出すべきものを選んで、笑みに乗せる。]
今そんなに、困ってマセンし。
お店に新しいお客さんが来たら、その人に自分の姿が見えるのかそわそわするだろう。
器用じゃないことなら、出来るんデスか?
と、いうか。
怪物っていう括りに、キリシマさんも入ってマスよね?
[話しながら。
手際よく何かを、とは言っても薬屋であるキリシマさんが作るものだから薬なのだろう、作成工程を眺める。]
…キリシマさんって、面倒見が良いのか悪いのか、わかりまセンねえ。
[思わず苦笑する。
危険なやつを管理するとか、幽霊モドキの状態を懸念するとか。
面倒くさいと放り投げて構わない事だと、他人の僕が思うのに。]
僕は、困っていまセン。
ハロウィンが繰り返されるって言うことは、僕はたった一日行方不明になっているだけデス。
ハロウィン当日に僕が居なくてはならない用事もありまセン。
……ああ、でも。
[ごそごそと懐を探し、小さな小さな包みを取り出した。
渡しそびれていた、星の欠片のような白い砂糖菓子。
着物に挟んでいたからだろう、幽霊モドキと同質のものになってしまった。]
約束したのに、渡せなくなりマシタ、ね。
[僕は困ったような笑い顔になる。
本当に、少しだけ。]
……つまり、ええと。
キリシマさんは、ゾンビのようなもの、デス?
だとすると、存在自体が珍しいものなのデハ。
あとは……沖本さんみたいに霊能者みたいなものではなくても、僕が見えるノモ特殊能力…?
[ふうむと唸り、火葬を嫌った理由に合点がいきながら、色々と喋る。]
いい奴では無いのデスか。
なるほど。
[キリシマさん本人がそう言うのなら、そうなのだろう。
ただ僕は、自分で見たままを信じるつもりだけれど、言葉の上では納得して見せ。]
…あーあ。
約束したのに、渡せないナンテ。
[食べる振りをしてくれたキリシマさんを見て。
からりと何も無かったように笑って、僕は小さな金平糖を包みなおし、着物の懐に仕舞い込んだ。]
11月が来たら、ハロウィン終わってしまってマスけどね。
[新しい約束は守られるかどうかはわからない。
現に、一つ目の約束は形になっていないのだから。]
僕には、燃やす手段はありまセン。
[怯えのジェスチャーのキリシマさんに、肩を竦める。
理由を納得すれば、自分を嫌う事にも筋が通る。]
沖本さんは、人間だと思いマス。
僕を見て、でも天国…? させなきゃいけない、というのではなかった様子ナノで、見えてるだけ…?
僕と同じような服装の方デス。
[登場人物を増やすなといわれてももう遅い。
登場したからには、教えておく。]
ハロウィン、飽きマシタか。
折角怪物っぽい行事ナノに。
[冗談を口にし、笑う所に、新しい客人がやってくる。
話に夢中になっていたけれど、そういえば、話し声のようなものがきこえていた気がしなくもない。]
[ばたばたと、少し外の音が大きくなって、静かになって。
何が起こったのかよく分からずに、首を傾げて。
耳打ちされた内容。
聞かれて困る内容ではないと思うのだけれど。
というか、店に入ってきたお客さんには、僕はやはり見えていないらしい。
しかし、内緒話っぽくした方がいいのだろうか。
僕もキリシマさんの耳元へ顔を寄せて、ぼそぼそと会話する。]
…僕以外に。
もしかすると居るのかもしれませんが、見てはないデスね。
ああ…
なるほど。
[つまりは、現状僕が見えなければ、キリシマさんが一人であれこれしているように見えるのだと。
電話だ、と言い訳するのに笑ってしまいそうになるのを堪える。]
あれ、ロチョウさん。
……も、僕が見えないデスよね。
[新しいお客さんに隠れるような彼に、確認するように軽く手を振る。]
キリシマさん、僕はそろそろお暇しマスね。
しばらく街をうろうろして、ほかに僕みたいに幽霊モドキになった人、探してみマス。
もし見つかったら、お知らせに来マスよ。
[そうすれば、力になれるだろうから。
キリシマさんには嫌われていると知っているから、少しは役に立って見直されてみたいものだ。
接客の邪魔もしないように。
僕は笑ってキリシマさんへと手を振ると、店に入ってきた二人とすれ違い外へと出る。
彼らを避けて扉へとぶつかった肩には、何の感触も残らない**]
|
—— → 薬屋 ——
[ガラス雑貨店から駆け足でやってきたのは薬屋。 扉を開けると賑やかな声、すぐに見えたのは露蝶であった>>278。]
お、露蝶もお客さんか。 繁盛していますね。
[軽く手を挙げて男も店の中へ入る。 走って来たせいか、幾分顔が赤いまま。 丁度キリシマは露蝶と共にいる客人>>277と何やら問答>>@78しているようだ。
なので後ろから大きくジェスチャーだけ、眼帯を差して、親指と人差し指で輪を作って掲げてみせた。]
(286) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
|
|
ああ、そうだったのですか。 俺はものもらいの…… [多少怪しくはあるものの間違いではない。 露蝶に指差したのは左目の眼帯。 丁度彼もものもらいについて尋ねようとしてくれていた>>292ことは、聞こえた大声>>@83によってついに知ることも無く。]
え、? …………え?
[ジェレミーと呼ばれた男と店主の間でどんなやり取りがあったかは知らず。 ただ、ストレートな名前の薬にびくりと身体を震わせた。]
(294) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
|
|
だ、大丈夫ですよ露蝶、 きちんとした薬だってここは……!
[店を出ようとする友人に誤解を解こうと声をかけ、次いでキリシマ>>@85へと一つ頷き、ポケットから何枚か札を取り出した。 クリップに止めた残りは少ない。来月の給料がくるまでは多少厳しい生活が待つだろう。 カウンターの上に指定の料金を置いて、包みを引き取った。 スポイトも店主に言われた通り、探し出し包みに一緒に入れた。これで目薬のように使用すればいいだろうか。]
「ものもらいの薬」、ありがとう。 完治したら、報告に来ます。
[正式名称はそれでいいかわからないものの、ものもらいの薬であることに違いは無いだろう。 些か大袈裟な礼の言葉と共に、男はそろそろと店の外に出る。]
(299) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
|
|
だから、違っ——
[先に店を出てしまった友人は、明らかに何かを誤解していた>>302。 追いかけようともしたが、カウンターの向こう側から飛んで来た声>>@87に足を止めて]
ええ、勿論です。 ありがとうございます。
[元・小悪党でも用法容量はきちんと守る。 一度軽く頭を下げると、今度こそ店を後にした。]
(304) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
|
|
—— 自宅 ——
[家に辿り着いたのは、陽が完全に暮れた頃。 女将とマスターに今日“は”手伝えないと伝えると、何を言っているのかわからないという顔をされた。ハロウィンは今日だけだ、とも。 だから男は「そうですね」と、笑みを浮かべるに留めた。
男はキッチンに吊るしたランプに火を入れる。 オイルの独特の香りが立ち、やがて室内に満たされた。
大して広くはない、家。 2人がけのテーブルと椅子が置かれた、ダイニングキッチン。 独立した寝室のベッドサイドテーブルには、ガラスの靴が置かれている。]
……あー、なにも、ないな。
[開いた冷蔵庫には水のボトルとチーズなどの軽食の類いが少々入っている以外、何も無い。きちんとした持てなしはどうにも、できそうにない。 そもそも上手い持てなし方を、男は知らない。 ただ、据え付けの食器棚からタンブラーグラスを冷凍庫に入れておくことだけは、忘れずに。]
(307) 2014/10/26(Sun) 02時頃
|
|
[持てなしはとりあえず諦めて、キリシマから貰った薬を使うことにした。 包んでいた布から取り出した瓶は細く、薬液を透かして観察をすると、ランプの光を柔らかく返した。 小さく、息をのむ。見たことの無い、グリーンに。
洗面台の前で眼帯を取り、スポイトでその液体を掬い取った薬液を、慎重に点眼する。 量はいつも使用していた薬と同じ。 やや粘度のあるそれは、未だ赤く染まる視野いっぱいに広がり、目の表面をゆっくりと覆っていく。ひやりとした感覚に、目を閉じて。]
……、
[閉じた瞼が、じわじわと熱を帯びるように熱くなる。それは普段の点眼薬では感じたことの無いもの。 それもやがてはそろそろと引いていき、身体に馴染むかのように大人しくなった。 目を開けば、相変わらず視界は赤いまま。 それでも、鏡に映った左目は、]
(308) 2014/10/26(Sun) 02時頃
|
|
—— 腫れて、ない
[まだ完全に元通りとは言わないが、常の点眼薬よりも遥かに効能があることは明らかにわかる。もう眼帯はせずともいいだろう。 しかし、問題は。]
じゃあこれは、ものもらいじゃねぇ……と。
[首を傾げながらも、思い出すのはやはり、ニコラエの緋色だった。 薬を鏡の前に置くと、少し迷って眼帯もそこにおいておく。 全て知ってもらうのならもう、隠す必要はないのだ。 腫れが引いたなら、隠す必要もないのだ。]
(309) 2014/10/26(Sun) 02時頃
|
|
[暖かい光を灯すランプの下へ戻りながら、 ポケットの中の懐中時計を取り出した。 ニコラエがこの懐中時計と関係があるのかないのか、真実は未だにわからない。それでも向かい合う時が、来たのだと思う。
蓋を開けようとしてやめ、ただ表面をなぞってテーブルの上に置いた。 そしてそれを隠すように、籐籠の底に沈んでいた赤い包みのチョコレートを置く。]
……よし。
[これで迎える準備は万端だ。 ——問題は、]
……副作用か。
[気になるのは薬の副作用。一撃で完治とまではいかぬが、とにかく強い薬であったその代償は、何かしらあるのではないかと。 今更ながら少し、怖くなりながらも。]
……小悪党らしくねぇ。
[それだけ零して、笑った*]
(311) 2014/10/26(Sun) 02時頃
|
|
[どれくらい、そうして待っていただろう。 小さなノックが玄関扉から聞こえた>>312。 心の準備をしていたつもりが、焦って転びかけながらも、慎重に扉へと近づいた。 聞こえた声>>312に一つ吐いた息は、微かに震えた。 鍵を開け、ゆっくりとその扉を開く。
やや伏して、そして持ち上げて。 男は初めて二つの目で、扉の向こうのニコラエを見つめることが叶った。]
お待ちしていました、どうぞ。
[ただ変わらぬように微かに笑みを引き、家の中に招き入れる。 手で示したのは、チョコレートの乗ったダイニングテーブルの一席。]
(314) 2014/10/26(Sun) 02時半頃
|
|
[ニコラエと視線が合えば>>315、やや照れを滲ませ僅かに視線を逸らして。 今度は転けることなく、短い距離を移動する。 すぐに同じチョコレートに気がついたらしい>>316様子に一つ頷きを返し、彼がそれを持ち上げるその瞬間をじっと、待った。]
1回めのハロウィンの夜、酒場で預かって。 ……すみません、中身、見てしまいました。
ニコラエさんの、もの。でしょう?
[蓋が開かれる>>320。 名前を呼ばれ>>321、それだけをただ問うた。]
(322) 2014/10/26(Sun) 03時頃
|
|
結構考えたんですけどね、ご先祖とか、双子、とか。 でも結局はよくわからなくて。
[緋色の瞳が、曇っているように見えた>>321から、ただ笑みを向けた。決して上品ではない笑みを。]
貴方は珍しい人だ。多分、……俺とは違う。 それでも、知りたいと思っては、いけませんか。
[何度もハロウィンを繰り返すその最中、考え込むことはたくさんあった。 けれどその度に、知りたいと願った。
珍しい人、それを指し示す具体的な言葉は知らない。 ただ、真っ直ぐにニコラエに向ける視線は、今度は逸らさなかった。]
(323) 2014/10/26(Sun) 03時頃
|
|
[問いの答え>>324に、小さく頷く。 これでますます彼のことがわからなくなった。 それでも、知りたい。その気持ちは揺るがなかった。 だから歪む二つの緋色>>325をただじっと、見守って。
開かれた唇の形が、ヴァンパイア>>326となぞる。 耳を通し、脳まで彼の声が行き届いて初めて、息を吸った。
お伽噺の一つの登場人物だとばかり、思っていた。 この街の祭ではまさに定番中の定番コスチューム。 そんなヴァンパイアであると、いうのか。 ツートンカラーの男の瞳は、大きく開かれる。]
ニコラエさんが、——
[まさか、と呟く言葉は掻き消えた。 何かの落下音にその軌跡を追えば、透明な結晶が落ちている。落ちていく。その音で気がついた、どうして彼が嘘をつこうか。 隠すのなら、最初から訪れなければいい。]
(330) 2014/10/26(Sun) 04時頃
|
|
[自ら化物だと告げている>>326のに、彼の涙はまた落ちた。 まるでちぐはぐだ。 恐ろしいと威嚇して、それでいて]
そう、か、
[——受け入れてほしいと、愬えられているようで。]
(331) 2014/10/26(Sun) 04時頃
|
|
[向けられた言葉>>327に、男は思わず手の甲で口元を隠す。 惹かれている、その感情は噛み砕かずとも聞き返さずとも、どういう意味か男にはわかる。だから]
……泣かないでくれ。
[困ったことに、ヴァンパイアは泣き虫らしい。 口元を隠した手はやがて、ニコラエの口元を覆う手に伸びた。 頬ごと包むように、触れるその温度は、少しひやりとしていて]
教科書には泣き止ませる方法は、書いてねぇんだ。
[暴いた自らの口元——否、その頬も、目元も。 鏡で見ればきっと、真っ赤に染まっていることだろう。
これでは、まるで。恋と同じだ。]
(332) 2014/10/26(Sun) 04時頃
|
|
俺も、ニコラエさんが、……好きだよ。 貴方が…… お前が、化物だとしても、
[男の眼帯を外したのも、繕った言葉をぬぐい去ったのも、全部ニコラスが切欠だ。 胸を焦がすように息がし辛くても、それでも。 高鳴ったままの鼓動。左の瞼がまた少し、熱くなる。]
好きになっちまったもんは、しょうがねぇだろ。
[その思いはとどめようがないと、触れたまま笑った**]
(333) 2014/10/26(Sun) 04時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る