人狼議事


159 せかいのおわるひに。

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― 一ヶ月前 ―

『もう一度、あの舞台にたってみないか?』

[所属していた事務所から連絡が来たのは年の瀬だっただろうか。

学業優先という名目で引退させられてからずっと、あの世界から縁のない生活をしていた。
芸能界での自分の足跡は、あの人は今的な番組ですらお呼びが掛からない、程度でしかなかった。

実力はなかったのだろう。
少なくても人目に引く事はなく、共演者が自分の邪魔だという一言で、出番を失う程度の取るに足らない存在だった。
僅かに貰った評価としては連続TVドラマが映画化した時の監督から貰った「一流の端役」。それも出演者全員に一言、みたいな関連冊子のインタビュー記事であったものだった。

どんな世界に飛び込んでも目立たず、光らず、それでいて直すところや悪いところを指摘された事など全く無い。
NGを出した事はないし、与えられた役割は全てこなしていた。それだけだった。]


は、はい!

[待ちわびていたものが来た。そう思えば、声が震えるのがわかる。手も震えていたかもしれない。

どんな時でもそつなくこなす自分に役者としての才はなかったのかも知れないが、良くも悪くも目立っていた出演者から疎まれる才能は得ていたらしい。

荒削りな実力を見込まれていた子、天才子役としてスターダムに伸し上がっていく子、年長の共演者に可愛がられる術をもっていた子からは、子供らしい理不尽な振る舞い、我侭の的に晒された。
子供は子供らしくという物差しで人を見る人間、悉く厭われた。それ以外は無関心でしかなかった。

ただこなす子。
そんな役者は必要とされていなかった。結局、事務所からも浮いたまま、気付けば首になっていた。]


[学校に舞台を変えてもあまり状況は変わることはなかった。芸能界とは違い露骨に排他される事はなかったが、そこの世界に迎え入れられる事はなかった。

真面目に勉強をしていただけだった。
子供の頃から特に学ばなくても、勉強はできた。結果が出ていた。その事も当時疎まれていた一因だったかも知れない。

自分のやり方が間違っていたのかと思い立ったのはかなり月日が経ってからだった。
周囲に受け入れられる人間、学校内でポジションを得る人間を観察し、書物などを参考にし、見よう見まねで演じてみた。]


[演じた。

劇的に変化したとは言えなかったが、明らかに変わった。周囲が。自分が。

そこで気付いた。

あの時、もっと早く気付いていれば良かったのではないかと。
努力とは、こうすべきだったのではないかと。
台本を読むだけでなく、予習復習をするのではなく、周りから肯定される存在を演じるべきではなかったのかと。

遅まきながらの行動は、学校を飛び出して、劇団に潜り込むことだった。
深夜バイトで金を稼ぎながら、役者として演者としてもう一度、そう願って動き出した日々。

辞めた時は気づきもしなかったが、
間違いなく、
自分はあの世界に憧れを持っていたのだ。

その結果が、やっと届いたかも知れなかった。それはまだ、始まったばかりではあったけれども。*]


メモを貼った。


地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2014/01/21(Tue) 00時頃


メモを貼った。


【人】 地下鉄道 フランク

そうか。ありがとな。

[呼び止めた若者の返事からデメテルの所在を知る事は出来なかった>>0
トレイルが彼に声を掛ける様子>>2にも頷いて]

無茶言ってると思うけど、俺からも頼む。
覚えてたらでいいから。

[自分の物語を続けてくれと、軽く頭を下げた]

(6) 2014/01/21(Tue) 00時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

おう、ぷよぷよフランクに改名しとくよ。

[盲目のトレイルに外見で笑いを取るのは難しかったかと
苦笑して、じゃあ改名だと笑い声を上げたが。
続いた密かな声>>4に眉を顰めた]

あほ。

[返したのは一言。
繋いだ手を一瞬放して、頭をぐしゃぐしゃに乱してやった]

見放すなら、杖なんぞ探すか。

[かなりぐしゃぐしゃにしたところで満足して。
一度優しく撫でた後、もう一度手を握り返す]

(7) 2014/01/21(Tue) 00時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

最初を知ってんだから、最後までいてもいいだろ。

[デメテルが見つかったなら、それは別の話だが。
自分の知らない所で書きかけの物語が終わるなんて許さない。
そう言いたげに手に力を込めて]

じゃ高校に行くとしようか。

[果たして会話の途中で店員と話は出来たか。
よければ甘味を貰えればとお願いしたが、
店の様子を見れば断られても仕方ないだろう。

どちらにせよ再び店を後にして、高校へと足は向かう**]

(8) 2014/01/21(Tue) 01時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2014/01/21(Tue) 01時頃


[色々なアルバイトしてきた。
そこは田舎でもなく都会でもない町だった。

郊外に近くかといっても都会ではない立地のせいか、学業に専念させたいらしい立派な学校がそこにはあった。

ワックス掛けで訪れた時、まだ職員室に残っていた男寡の教師が同じく残っていた生徒から煙たがられ、五月蝿がられていた。
本当に嫌われているようではなかったように見えた。

年末の道路工事で掘り返したのか、舗装すらコンクリートを流し込んだだけの視覚障害者誘導用ブロックなどのない道があった。

街路樹の植え替え作業を行っている時、白い杖を前方に翳しつつ、盲導犬を連れた青年が日課の散歩なのか、連日同じ時間に同じ道を歩いていた。
目の見えない人間は、目の見える人間が思っているよりも見えているように思えた。]


[土地が広いせいか、周囲に少ないのか大型の病院があった。

床掃除の作業中、検査待ちらしい年若い少女が、どこかうんざりしたような様子で待って長椅子に座って待っているのを見た。
若さと理不尽の鬩ぎ合い、単純な絶望や諦観とは違う色を持つ時間があるのだと思った。

商店街には、大型ショッピングモールが進出していないせいか様々な店が存在していた。

企画下請け会社として芸能人の食べ歩き企画の交通整理をしていて、幾つかの店の前で背を向けて通行人が立ち止まらないように制していた。
以前個人で行った事のある中華屋もあったが、それほど評判の店と聞いた覚えは無い。これで何かあるのなら機会があればまた行ってみるかぐらいは思った。]


[駅前の深夜の交通整理のバイトでは自分よりかなり歳の過ぎた同僚と必要事項を確認し、連日一晩中徹夜で作業をした。

広場の自販機近くのベンチに座って何か食べている少女は、俄繁華街のような世界の中でも浮いていた。毎回、気が付くといなくなっていた。

疲れた身体で帰る頃には、大概通勤通学時間にぶつかる。
大勢の背広、制服の人間を眺めながら、自分の選ばなかった世界を見る。

自分が見た世界。
そして当たり前だが、世界は誰も自分を見てなどいない。
自分など知りもしない。

自分を見せる。
それができる世界は恐らくはもう、あそこにしかないのだ。]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 地下鉄道 フランク

[若者は素直に伝言に応じてくれた>>9]

ありがとう。頼むわ。

[そう礼を口にしてトレイルと話し込んでいたが、
不意に視線>>14に気付いて顔を上げる]

どうした? ギターやってんのか?
広々としたとこで弾くのは気持ちいいんじゃねえか?

[バンドに嵌っていた奴もいたな、と遠い昔を思い出して
目を細めるが、彼に声を掛ける女性の姿>>12ににやりと]

デートの邪魔だったか。
じゃ。

[手短に切り上げて立ち去ろう。
女性の年齢を考えるのは失礼だと言う事位は判る。
だが明らかに年上の様子になかなかやるな、と
勝手に若者を応援するのだった]

(42) 2014/01/21(Tue) 21時頃

【人】 地下鉄道 フランク

あんまん手に入らなかったな。
残念残念。

[女性店員の謝罪>>30を思い出し、残念と口にするが
その残念さはあんまんが手に入らなかった事ではなかった]

あの様子じゃデメテルちゃんも来て無さそうだし、
やっぱり高校だな。

[ぼんやり考えながら錠が指した方向へ歩いて行く]

(43) 2014/01/21(Tue) 21時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[若者と話していた女性が
楽器を扱う店の店員だとは知る筈も無い。
また知らない物語が増えてしまった事を残念だと
声に載せただけ]

…どうした?

[急にしがみついてきたトレイル>>38に反射的に
ドライバーを握る手に力を込めて周囲を見渡す。
強盗かと警戒してみるが、こちらに近付く気配は無かった]

こんな時まで…いやこんな時だからこそ…か。

[醜い物語は見たくないのに。
声のした方を見つめていると、
トレイルの緊張が解けたのか腕が解けた]

(44) 2014/01/21(Tue) 21時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[トレイルの目が見えなくて良かったと
一瞬でも思ってしまう事に心で舌打ちを繰り返す。
視界から入った情報は何より早くこの綺麗な心を
穢していく気がして]

俺が付いてるから心配すんな。

[安心させるように声を掛けたが]

…怪我してるのか?

[頬に触れる様子にまじまじと顔を近付けて傷を見た]

……血は止まってるけど、何やったんだか。

[追及はせずに、傷の残る線をぺろりと舐めた]

男の子ならこんなもん舐めときゃ治る。

[流石にデメテルちゃんには出来ないけどな、と付け足して]

(45) 2014/01/21(Tue) 21時頃

【人】 地下鉄道 フランク

ほら行こうか。

[頬をなぞった手を握り歩きだす。
行くモノを喪った道の中央を歩いてちょっと楽しくなった]

この道な、いつも車が多くて危なくて仕方なかったんだ。
夜中に交通整理やった時もゆっくり出来やしなかった。

[そう言えばあの時同じシフトにいた男は今頃どうしているだろう。
トレイルと同い歳位だった気がするが。
彼の物語はどうなってるのだろう。

物語がすでに終わっている事など知る事もなく]

今なら道の真ん中に寝てても怒られないな。

[そんな子供の様な事を楽しげに口にした]

(46) 2014/01/21(Tue) 21時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2014/01/21(Tue) 21時頃


【人】 地下鉄道 フランク

悪戯成功だな。

[妙な声をあげるトレイル>>58に笑いかけるが、
不思議そうに見上げている盲導犬と目が合って
吹き出しそうになった]

治る必要な無いかもしれないが、怪我する必要もないだろ。

[理由は特に聞きはしない。
これ以上傷が増えなければそれでいい]

(65) 2014/01/21(Tue) 23時頃

【人】 地下鉄道 フランク

夜は確かに昼間より仕事はやり辛いが、その分給料はいい。

[少しでも働いて金を家に入れなければ追い出されていた]

それにな、夜は夜で世界が変わって面白いぞ。

[心配してくれた声には安心させるように、
楽しかった事を口にする。
酔っ払いの醜さとかもあったが、輝く星空とか
夢を唄う路上ライブの若者とか。
だが口にしてもトレイルに半分も伝わらないだろう。
口惜しいと思いながらも、それでいいと]

風邪引かなかったと言う事はおっさん、お馬鹿さんだったらしい。

(66) 2014/01/21(Tue) 23時頃

【人】 地下鉄道 フランク

男はいつでも子供心を忘れちゃいけないんだぞ。

[拗ねた様な口調になるのは子供そのもの。
すぐにくすくすと笑う事で
本気で拗ねているわけではないと判るだろうが]

ところで錠の奴…学校えらい遠いじゃねえか。

[正確に時間を聞いていなかったのが悪いのだが、
なかなか辿り着かない事に錠に責任を擦り付けて]

(67) 2014/01/21(Tue) 23時頃

【人】 地下鉄道 フランク

へ? 火事!!?

[学校とどれ位近付いたか。
学校はどれ位燃えていたのか。
見慣れた筈の煙も、目指す方向にあれば大いに焦る]

おいトレイル、急ぐ…ちょっと背中に乗れ。

[走り出そうとして無理な事を思い出す。
体力が持つかどうか判らないが、しゃがんでトレイルを
背負って走りだそうと声を掛けた]

(68) 2014/01/21(Tue) 23時頃

【人】 地下鉄道 フランク

おっしゃ。トレイルこれ持ってろ。

[渡された盲導犬のリード>>72
代わりにドライバーを背負わせたトレイルの手に持たせる]

何かあったらそれ振り回しとけ。
揺れるけど我慢しろよ。

[おっさん体力そんなに無いぞと思いながらも
デメテルの学校の可能性が高ければ急がないと。
デメテルがいなくても、少なくとも錠はいるはずで]

落ちない様に捕まっとけ。

[運動不足と青年を背負って走るスピードは
鈍足と言っていいけれど。
時々休み休みになるけれど。
少しは早く高校へと辿り着けるだろうか]

(74) 2014/01/21(Tue) 23時半頃

― 在りし日

あ、はい。
邪魔になっていましたか。すみません。

[声をかけられた日があった。歩道側に周り込んで作業をしていたので、気配を感じて、道路工事などの危惧を覚えたのだろうか。見えていない相手とは言え、帽子を脱いで、頭を下げる。他の誰が見ていないとも限らないし、礼節でもあった。]

あ、こっち、抜いた雑草に混ざって枝とかありますから……。

[軽く事情を説明しながら、通行の邪魔にならないようにと声をかけつつ誘導する。盲導犬は主とのこのやりとりに害意を覚えていなかったのか、ただ従っていたように見えた。

利口な犬ですね――という軽口は盲導犬にとって失礼な言い分になるだろうか。

そんな躊躇を抱えている内に、挨拶を交わして別れた。]


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