人狼議事


24 明日の夜明け

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視点:


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[目の前が暗くなる…その前。
真っ赤な月の中に いつかの大きな獣の姿が目に映った]

ああ…お前か、逃した餌を待ってたってわけか

[首筋に残された赤い痕]

欲しいならもっていけば…

[やれやれ…という風に溜息をついた]


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―自宅?―

[とんとんとん、シチューを作っている。

玉ねぎと鶏肉だけいためて、お湯を入れて、ジャガイモにんじんを放り込んで、ゆだった後、お湯と同じくらいの牛乳を入れて、また煮込んで。市販のルーを入れて。また、{3}時間ほど煮込んで。ナンプラーと、ハーブと、塩コショウ。後から思いついてベーコンとマッシュルームも加えて。]

 んー。こんなものですかね。

[味見の後、コンロを消して。満足して、そのまま寝かせる。]


 シチュー作ったんですけど、食べます?

[なぜか真っ先にホリーにメールをして、その日は眠った。*]


―夢のつづき―


 ……解ってはいたけど、ぼろぼろだな。
 徹夜で走り回ってるんだし、仕方ないけど。

[座り込む人影の隣、窓に背を預けて立っていた]

 皆で夜明けを見る為に。
 あと少しだけ、待ってても良いよね。

[言葉を伝えてしまえば重圧にもなり得るとは思っていた。
 欠け落ちて行く予感もしている]

 ちゃんとメアリーとズリエルを連れて来て。
 先輩でしょ、確りしなよ?

[自分の目が覚めるまでか、彼が目を覚ますまで、佇む]


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お母…さん…ごめんなさい。ごめんなさい

[パチリ目が覚める。]

あ…あれ?私、夢を見てた?
何の夢だろう、なんだかすごく悲しくて…

[目からぽろりと涙がひとすじ零れた]

あれっ!夢で泣いたりしてる…びっくり


おかさーん、もっと早く起こしてくれたらよかったのに
あっお弁当ありがとう!
うちの学校の学食も美味しいけど、わたしやっぱりお母さんの作ってくれるお弁当が一番好きだよ。

[そういってきゅっと腕にしがみつく]

えっ、急に何?って…
うーんなんだか急に甘えたくなったんだよ

[少しだけ照れて]

今日は軽音の音あわせだから…少しだけ遅くなるから心配しないでね、いってきます。

[母親に手を振って自転車に乗り学校へ]


─伝説の樹─

[『それ』を、いつ感じたのかは、はっきりしない。
最初に走ったのは、痺れ。
左腕が、痛む]

……っ……!

[息が詰まる。
身体が熱い、気がした。
特に熱が集中しているのは、左腕]

ちょ、なに……なん、なん、だよ?

[零れたのは、掠れた声。
熱はどんどん高まる。
身体の異変にも、気づく事はできなくて。
弾け飛びそうな左腕を押さえつけたまま──意識を手放した]


― 放送室 ―

[音を作っている。何故今そこまで作ろうと思うのだろうか、自分でもわからないくらい急いて作っている。

思い出されるのは、自室の引き出しの奥にしまった、初めて人に聞かせられると思った一つの曲。どのような形でも世に出したいと思った曲。

なので、生前に書くような、簡単な遺書まで添えてある。]


[意識が、おちる。

知っている感覚。

これを感じたのは、いつだったか。

覚えている。

何かを追いかけて。

事故にあった時に。

その時は、どうやって。

戻ってきたんだっけ?]


[意識があるのかないのか、わからない状態。

周りの全ては混濁して。

全てがとけてゆく直前に。

声が、一つ──滑りこんだ]


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[笑い声が聞こえて、月を背にした狼を見上げる。
 歯噛みして、……手は届く訳がなかった。

 あと何人が、欠けてしまうんだろう。
 現実とは違う現在を想像してみる。
 皆が居て何事もなく笑って過ごせる時間が欲しかった]

 ……悔しいな。
 こんなつもりじゃなかった筈なのに、
 少しも助けにならないままだ。


─屋上─

……っうあっぢい!

[戻る感覚。
訪れる目覚め。
最初に感じたのは、あつさ。

叫ぶような声を上げて、がば、と身体を起こしたなら]

……あー……あれ?

[ひとつ、ふたつ。
瞬き。
目に入るのは、見知った場所──屋上]


……なんでオレ、こんな暑いとこで寝てるし。

[日差しの降り注ぐ、屋上。
普通に考えて、昼寝なんかしない。はず]

っとー……太陽、撮りに来てたんだっけ……?
違うな、確か……彩雲が出たからって、聞いて……。

[見上げた空に漂うのは、ごく当たり前の、空。
違ったっけ? と首を傾げるものの]

……つか、ここにいたら死ねるし……って、あ、そういや、相棒っ!

[とっさに探すのは、愛機。
カメラバッグは、日の当たらない場所にひっそりと置かれていて]

あ……無事か。

[いつも当たり前に持っているはずのものなのに、何故か。
それがそこにある事に、妙に安心していた**]


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[幻が消え記憶が薄れるまで、耳に残る静かで柔らかい音色は、
 メリークリスマス・ミスターロレンス。

 あの放送部員が流してくれていた曲**]


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[リクエストがあれば、誰かがまた来れば、そちらに意識が向くか。それまでは暫くは、篭って聞くかもしれない。

そういえば、先輩達や同級生のコスプレよかったなあと、何処かで思った。一人、同情した先輩も居たと思う。]


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[それと、ソフィアの思い人は?なんて話もあったっけと振り返れば、相手は結構居そう。昼下がりの食事風景で、井戸端会議的にネタにしてもいいなと考えてみる。

人の恋路話は結構楽しい、なんて思うけど、事の結果が見られるのだろうかと不安もあるのだが。]**


― 生徒会室・窓辺 ―

 あっ

[ぽとり、インクみたいに鮮やかな着色がされたアイスが、落ちていく。
ぼうっとしていたのか、手はすっかり緑に染まっている]

 最後のいっこだったのに…… うー、もっかい買って来よっかな。

[地面に出来たちいさな染みを、惜しげに見つめ。
手をぺろと舐めて歩き出す。
ただし、階下でなく、屋上へと]

 せんぱーい、飲み物とか要ったら…… … 、

[ついでに買ってきますよ、と誰に言おうとしたんだろう。
誰であっても、今其処に見える人影は、先輩ではない。
年上扱いに似ては、いても]


 …… おはよ?

[カメラを構えるでもなく、座り込んでいる姿に。
昼寝でもしてたんだろうかと、不思議そうにとりあえず、挨拶。

そうして、たぶん。
熱中症になるよ、とか、そんな何でもない、きっといつもの言葉を続けようとしたんだけど]

 …… っ

[詰まった喉は声を出さず。代わりのように、ぼろ、と涙が零れた。
自分でも、わけが分からない。
テッドに会うのなんて、それこそ毎日のようなものだし、今更何だっていうんだろう。

それは、頑張って分類するなら、ほっとした に近かったかもしれないけど。
それより、ぼろぼろと止まってくれない事のほうが、問題だった]


 ぁ…… と、

[何でもない、とか、ごめん、とか。
適当な言葉を口にしようとすれば、何だかもっと、おかしなことを口走ってしまいそうで。

結局、香料と着色料まみれの手で、自分の口をおさえ。
なんでもない、と言う代わりにぶんぶん手を振って、ぱたぱた走っていくことしか出来なかった]


→ 放送室 ―

 …… さいっ、 …!

[こんこんこここん。
慌しく叩いたのは、職員室の横の戸。

涙は止まらないし、手はべたべたのままだし、そんな様相のクラスメートを入れたいと思ったかは別として、扉が開けば飛び込み]

 ……なんか、理不尽じゃない曲。

[理不尽な要求をして、落ち着くまで隅っこで籠もるつもりのよう*]


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― 精神世界 ―
[満身創痍のフィリップ、別れを告げるメアリー、三度側に居る者を失ったズリエル。
最早舞台を降りた、否、帰してもらえた自分に出来る事は何もなくて、ただ彼らを見守る事しか出来ない]

ズリエルさん、あなたが、悪い訳じゃないから――
だから、これ以上、自分を責めないでね。

[けれど、命の実は果たして間に合うのだろうか、間に合って欲しいとただ、祈り、青い月を見上げる]

今は、ほんの少しだけ与えられた休息の時。
もう、3人だけになってしまった、きっとこれが最後のチャンスだから、今はその身を休めてね。

[今ならば分かる、自分とラルフは生かして貰ったのだと言う事]

――ありがとう。
でもね、私は、もっと皆と一緒に居たかったよ。
今居る夢の中はとても心地良いけれど、それでもやっぱり仮初のものだから、どこか悲しい。
神様、どうか、皆を――

[あの赤い轟音の日に伝説の樹にお祈りしたように手を組み神に祈り、そして再び幻へと還ってゆく]


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―回想:いつかの生徒会室―

[ドレスのまま、ラルフにキャップを被せて遊んだり、
女性陣を観察して癒されつつクリームパンを食べていると]

え? ブーケ?

[ルーカスの勧めに、不思議そうな表情を返した。
どうやら結婚式のブーケ云々については無知だったらしい]

お揃いも面白いかなって。ふふ。

[サイモンへのバニー提案は、思ったよりも不評だった。
アイリスに大して不満そうでもない表情で文句を言い、
目を逸らすソフィアには、何かあったの?と聞いて。
箒もオプションに加わったラルフをまた観察している間に、
紙で折られた綺麗なブーケが出来ていて目を瞬かせた]


なんで会長なんだろ……。

[ブーケを渡されるルーカスを見つめながら、ぽつり。
なぜかここで立ち上がりそこへ向かうのも行きにくくなり、
アイリスに頷きながらソファに座ったままでいた]

ルーカス会長の趣味でした。でいいと思うよー。

ふふ。アイリスとラルフくんのそれは、見たかったな。
まあ将来見れるだろうけど。

[大福を幸せそうに頬張るソフィアに微笑んでいると]

とりっくおあとりーとー。

…………え? ……これ、わたし?

[目の前でいきなり膝まづかれ、わずかに驚いた表情。
大仰にブーケを差し出されるが、その時心の中で巡ったのは、
これを受け取って良いのは自分じゃないような、そんな気持ち]


まあ、この格好だし。ね。

[じわりと滲み出す何かを抑え、勢いよく立ち上がる。
目を伏せ、そうしてどこかぎこちない仕草で手を伸ばし、
何だか奪うような強引さで取ってしまった気がした]

ふふ。ありがと、会長。

[それでも、最後はいつも通りの笑みで。
ふと過ぎる、切なげな色が浮かんでしまわぬように]

れんあいってふくざつなんだねー。

[その後のアイリスとソフィアを中心とした
恋愛談義には、聞きつつも生返事を繰り返していた]


[ソフィアのスリットには気付いていたが、
先生がくる気もしない上に観察中なのでスルーして。
色気抜群になるはずのそれは、健康的な可愛らしさ]

ふふ。
ソフィアちゃんの言う物好きさんは、沢山いそう。
恋じゃないだろうけど、わたしもそのひとり。

[それ以外、恋の話にはなにも言わずに。
ルーカスの掌に描かれるハートを、ふと見遣って。
自分の掌も見つめて小さく首を傾げただけ。
靴を脱ぎ、ソファに膝を抱えて座り、ブーケを見つめた]



―――……?

[まわりの声も音も遠く膜を通したような現実感。
その中に漂いながら、聞こえるのはぐずる赤ん坊の泣き声と、
誰かが眠る前に呟いたような、掠れた母を呼ぶ声]

[そのアルトの声は、確かにどこかで聞いたのに。
思い出せないまま、長い間呼んでいないそれを、呟いた]

おかあ、さん……。

[窓を眺めながら何事かを思い出すようにして、
でもすぐに忘れようというように、一度強く目を瞑った。
誰かに何かを問われても、何でもないと微笑むだけだろう。
ふとどこかからまた、アルトの歌声が響いた気がした]



――さて、投げるよー!

[全てを壊すように、大きな声と共に立ち上がり。
ブーケを天に向けて勢いよく、放った。
それは誰の手に渡ったのだろう。もしかしたら天井に当たるか。
幻想のような幸せな一日は、こうして終わりを告げて*]


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[真っ暗な屋上で、ずっと、ずっと]

[ひたすらに誰かを待ち続けて]

[頭上には星も、月も、まだ見えない――]


[ドアに鍵はかかっていない。放送室は自分の私室ではないので、何かを仕掛ける時にしかかけるつもりはなかった。

激しいノックと共に激しく開けられたドア。転がり込むように入ってきたクラスメート。

かおがぐじぐじになっている姿に、自分が重なった。そういうことなんて無かったはずなのに。]

 ちょ。また…

[要求のほーが理不尽じゃね?と思いつつ、一度流した曲を止める。アンインスト…知り合いがたまに流せと言ったアニメで使われた曲だったか。]


…………へんな、ゆめ。

[ベッドから起き上がり、目を擦る。
恐れていたあの夢ではないのに、やはり涙は零れて。
もう朧げな記憶を振り払うように頭を振った]

あ、メール。いつ来たんだろ。

[鞄の中に入れっぱなしだった携帯を覗けば、
我が高校の生徒会長からシチューのお誘いだった。
何故この季節に?と首を傾げるが、
もちろん断る理由もないし、彼の作る料理に興味はある。
どこかワクワクした面持ちで、

『おはよう。もちろん、食べるよ。
 というか学校に持ってくるんだよね?
 家から重くないかな。
 わたしで良ければ手伝うけど』

と文面を打ち込んで、ピッと送信ボタンを押した]


あ、わたし、会長の家知らないかも。[今更そんなことを呟きながら、居間へと]


 とりあえずコレ使ってくれー。

[ハンカチとティッシュをほいっと渡す。手がべたべたなのはよくわかってない。]


―屋上―

[愛機がそこにある事に安堵していた所に掛けられる、声

聞きなれているのに。
身近で、当たり前のはずなのに、それは。
言いようもなく、懐かしく、響いて]

……ソフィ……?

[確かめるような口調で、名前を呼んで、入り口の方を見た]

……って、ちょ。

[目に入ったのは、ぼろぼろ涙をこぼす姿で。
ずきり、と。
どこかが痛んだ気がした]


[謝らないと。
真っ先に浮かんだのは、それだった。
理由は、わからないけれど。
悲しませた、という自覚はあったから]

……ソフィ!

[けれど、それを行動に移す前に、ソフィアは走り出していて
後を追おうとした時、左腕がずきり、と疼いた]

っつ……なんだよ、一体……。

[とっさに押さえた左腕。
痛みが治まった所で見たそこには、何かの爪痕のような黒い痣が浮かんでいた]

こんなん、いつやったんだ、オレ……。


[浮かぶ疑問。
視線は、何故か給水塔へと移ろう。
そこに一瞬、何か、影が見えた気がした]

……っ……!

[刹那の幻視は陽炎にとけて。
日に焼かれて熱くなった髪をぐしゃ、とかき上げて息を吐く]

……とにかく、ここにいたら。
干からびるし。

[ぽつり、呟いて。
一先ず、校舎の中へと撤退した**]


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 よりによって、理不尽なのの代表流してるし……。

[すんすん鼻を鳴らしながら、ありがと、と貰ったティッシュを握りしめると。
涙を吸ったそれは、あっけなく手についたアイスの残骸を落としてくれた。

ごみ箱にぽいと投げてから、ハンカチに選手交代。ぐす]

 ……う゛ー。いいね此処。出さない限りは音無くて。

[生徒会室や部室とは違う意味で落ち着く。
ハンカチ越しの涙声は、そのうちに収まっていき]

 てゆかさ。……ありがとね。ごめんね。

[悪意を持ってやっているわけでは、勿論無い。
でも、振り回してるんだろうなっていうのは、分かっていないわけではなかった。
だからといって直せないのは、悪気のあるより悪いかもしれなかったが。

それをどうして、今更伝える気になったのは、分からなかったけど]


 だいじょーぶだよ。あたしにも、物好きさんが居るかもしれないんなら、サイモンには居るよ。居なきゃおかしい。

[恋とか愛とか。良く分からないけど。
ホリーの言うそれは、たぶん自分も同じだから、両思いですね!なんて言って、にゃーんと抱きついたのは、ともかく。
そう言った彼女が投げたブーケを取り出すと、うりうりサイモンの鼻先に押し付け]

 おかしーよ。

[繰り返す響きが、勝手に含んだ切実さに。
おかしいな、とひとりごちた]


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[ホリーからのメールに返信。]

『おはようございます。そういわれてみれば、たくさん作ったし、学校に持って行ってもいいですね。学園祭の予行練習という事にでもして。ほりりんの家って××の方でしたっけ?手伝ってもらえるなら、○○通りのサークルF辺りで落ち合いましょうか。うちの方が近ければ、そっちでも。遠いですけど。(現在地なう添付ファイル付き)』


[ソフィアが地べたに座っているなら椅子を勧めることに。]

流すはstrikeのインスピレィション。あまり知られていない曲だが。]


 ああ無音は校内では少ないからね。

 曲間のインターバルはなかなか風流だよ。そこは味わわないと。

[突然謝り出すソフィアに首をかしげはしないものの。]

 ごめん?ん、あんま気にしてないけどね。

 たまに流す曲ネタ切れるしそゆときは助かるんだ。


[味噌汁だろうか。具を刻む軽快な音が響く台所。
おはようと挨拶すれば、祖母はさりげなく手元を隠す。
いつものことだ。自分を想うゆえの行動で]

あ、返事きてる。なになに。

[サークルFって締まらない名前だよね、なんて
余計な一言付きで『落ち合い了解ー』という簡単な返信をした。
急いで朝食を食べ、身支度を済ませて、家を出る。
添付ファイルを開くのに手間取りながら、待ち合わせ場所へ]


ルーカスの姿が見えれば手を振って。


[ファミリーKにしておけばよかったですよね、名前。と返信して。釣りに行く、と言って、唐突に駅まで送ってくれた祖父に手をふった後、シチューを持って電車に乗り込んだ。いくらか後、駅を降りて。学校用と駅前駐輪場を往復するために存在する自転車にお鍋を乗せては見たものの、歩きながらでもかなりふらついて、待ち合わせ場所までホリー到着から{5}分ほど遅れて着いた。]


[勧められるまま、ぺたりと椅子に座る。
こんな気候だし、床は冷たくなかったが、何とはなしに腕を擦りながら]

 ……合間の風流が分かるなら、国語で苦労しないんだよ。

[げっそりした表情でそう言いつつも、折角静かな場所に居るなら味わってみようかと、言葉すくなに耳を澄ます。
インストゥルメンタルだと思っていれば、突然加わった肉声に、びくっとした]

 ネタ切れなんてあるんだ。たまに好きなジャンル分かんなくなるくらい、幅広いのに。
 てゆか、なんでそんな…… や、教室でチケット買ったり、ライブとかCDの話しょっちゅうしてるあたしに言われるのもあれかもだけど、なんでそんな音楽好きなの。


[あまりの暑さに溶けそうに、日陰でルーカスを待つ。
ふらふらしている自転車が見えてくれば、ひらりと手を振って]

遅いぞー。はい、これ。

[何となく2本買ったスポーツドリンク。冷えたそれを手渡す。
そうして、やっと今気付いたというように自転車を眺めて]

歩きじゃないんだ。じゃ、鞄乗せて貰って、鍋持とうか?

[自分は家からバスに乗り、遠目の停車駅から歩きだった]


ファミリーKのほうがまだマシだね、と言いつつ。


 すみませーん。

[ふらふらしつつ、差し出されたドリンクに、自転車を止めて、受け取る。]

 二人でお鍋持って歩くのもちょっと間抜けですからねえ。

[自転車を眺めるのに言って。]

 ああ。じゃあ、お願いします。けど結構重いですよ?

[重くなったら交代しましょう。と言って、よいしょ、と鍋を持ち上げて、渡す。]


ドリンクをぺたりと肌につけて、ひんやりした後、一口。


鍋の重さ(02) 自分の腕力(10)


軽々と鍋を受け取った。ふふ。


 う。わ。さすがほりりん。頼りになりますね。

[軽々と鍋を持つのに、驚きながら、ぱちぱち拍手。ちなみにルーカスの腕力は(03) じゃあよろしく願いします。とにこり。]


[鞄と楽器ケース、日傘を自転車へ乗せてもらい、
差し出された鍋を抱えながら、てくてくと学校へ向かう。
見渡す限りの田園風景は代わり映えなく、空は青い]

ふたりで鍋? 片方ずつ取っ手持つのか。
というか高校生男子が鍋持ちながら電車も、間抜け?

[白いつばの広い帽子。なければ熱射病は確実。
鍋の中のシチューを食べるには、絶対に冷房が必要だろう]

あついなー。……平和だねぇ。

[ぼんやりした思考のまま、隣のルーカスを見上げて]


代わりにカバンを籠に入れて。


拍手されて、少しきょとんとした。


[楽器ケースも入れて、日傘は長さがあるので手に持つことにした。のたのたころころ、自転車傍らにホリーと歩いていく。拍手にきょとんとしたのは、あれ、私が非力なだけ?と首をかしげながら。]

 ええ。一緒に持つとそうなるかなあ。と。けど歩くの大変そうですよね。

[田んぼ田んぼの、見渡しはいいけれど、歩けど歩けどあんまり歩いた気のしない田舎の道を歩いていく。]

 あはは。ちょっと見られましたけど。まあ看板持って乗る人とかいますし。議事高生がなんかやってるなーくらいだと思いますよ。

[言いながら、見上げるホリーに微笑んだ。]

 白の帽子、似合ってますよね。

 はぁ。熱くて、平和です。

[頷きながら。軽くあくび。]


[あくびをするルーカスを見ていると、自分まで。
遠くのほうに入道雲があるのに気付き、それを示して]

今日、雨降るかもね。もくもくしてる。

[褒められて礼を言い、帽子のつばの角度を直す。
カタカタと音をたてる鍋の蓋に、そっと、目線を落とした]

……へいわ、なんだけど。

[この声は、遠くで喚く蝉に掻き消されてしまうのだろうか]

なんとなく、最近、それが怖い気がする。
どこか嘘みたい……で、うん。自分でも良く分からない。

[鍋を持つ手に、ぎゅっと力が入り。
口に出したことを後悔するように、気にしないで、と]


 おや、それは大変。

[遠くを見ながらも。ふと、落ちる目線にホリーの呟きに耳を傾ける。]

 嘘、ですか。……大丈夫ですよ。

[自転車を止めて、ホリーの方を見る。]

 ……大丈夫、まだ。

[ぽふ、とその背を片手で抱きとめて。]

 終わらないように思えた夏休みも、終わる時はすぐですよね。平和や日常も、同じ、でしょうか。

 ……嘘のよう。言われると、陽炎のよう。ぼんやりと。

 ふふ。けど、シチューの玉ねぎみたいに、きっとそれもとろけて見えなくなっただけで、なくなったわけじゃないと思うんですよ。


[何がおかしいのだろう。]

 いやいやこれはブーケ受け取れってこと?今度は僕の番?

[ブーケの意味をあまり知らず見当違いを返す。告白ではないっすよねえと過ったか。]


 子供の頃からそう言うのばかり聞いてたし、多分その流れ。

 ジャンルが多いのは壁作りたくなくて。

[童謡やお遊戯より、インストゥルメンタルばかり聞いていたらしい。]

 後は、前にちょっと年齢詐称してクラブとかに行ってね。…ってこりゃオフレコだよ。

[波に飲まれた感覚と熱、自分ももっと参加したい気持ちは未だに燻っていて。]


[止まる自転車に、ふっとルーカスを見上げる。
交わる視線は縋るようで、背を抱かれればまた落として]

……まだ。まだ、大丈夫、だよね。

[確かめるように、願うように、そう繰り返す。
何かがなくなってしまう予感と、何かが足りない空白感。
ルーカスの紡ぐ言葉が心に滲みこんでいく]

夏休みみたいに、すぐ終わるの、かな。
でも、なくならない。うん。……なくならせない。

[それ以外なにも言わずに、ただ、頷いて。
背に温もりを感じながら、じっとアスファルトに映る自転車の影を見つめていた。それは陽炎のように揺らめいて。瞳は熱くなるのに、涙は出なかった]


さて、行こうか。シチューがこのままだと茹るよ。と、振り切るためだけでない笑みを浮かべ、顔を上げた。


[少しソフィアが落ち着いたのを見越して曲を変える。

タイトルは同じインスピレィション。但し、ジプシーキングスのほうで。]


メモを貼った。


メモを貼った。


[ホリーの言葉には、ただ頷いた。幻のようでも、それは本当のはずで。顔を上げるのに、微笑んで、なんとなしに赤いような気のした目の端をちょこんと、触って。]

 ええ。このままだと、日にかけなくても食べれそうですよね。

[と、自転車を引きながら、歩いていく。やがて校舎が近づいてくるだろうか。]

 ほりりんって、すごく頼りになるけど。時々抱きしめたくなりますよね。

[ふと、呟きつつ。]


 うん。ラルフ先輩とアイリス先輩は、将来投げるほうだし、あとは、サイモンとマーゴちゃんの番だもん。

[誤解が生じているとは知らず、うりうり花束を押しつけ]

 子供のときから? そりゃまた……年季入ってるねぇ。
 拘るのもいいけど、母集団多いほうが、良い曲に巡りあえる確率高いだろうしにゃー。うん。

[いっけないんだー、と指差して笑うも、咎める口調は無い。
クラブに行ったことは無いけれど、初めてライブに行った時の衝撃を思えば、近いものを感じたから。

やがて切り替わる音楽。
哀愁のあるギターは、聞き覚えがあった]

 あ、あれだ。昔やってた、時代劇の。


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[目の端に触れられ、慌てたように自らの指で擦る。
落ちそうになった涙が頬をつたう前に、受け止めようと]

一応、調理室借りようか。
あ、購買でフランスパン、買いたいなー。

[陽炎の向こうに見える校舎。もう皆はいるだろうか]

……わたしを、抱きしめたく?

[聞こえてしまった呟きに、不思議そうに首を傾げる。
ソフィちゃんなら分かるけど、と返しながら]

あ、背が低いからかも。年下みたいな。

[両手が塞がっていて何も飲めず、僅かに掠れた声で返した]


 ええ。茶道部と調理部って仲良しですし。

[頷きながら。]

 フランスパンですか。しゃれてますね。おいしそう。

[首をかしげるホリーを見る。]

 おや、身長はあんまり関係ないですよ? そうですね。ソフィアさんのノリが移っているのは否めませんが。

 ……なんでしょうね。時々すごく無理をしているような気もしてしまって。

[ふと影を見てしまうのは、気のせいかな、と。小さく。]


[え、とルーカスに向けた瞳。
かすかに見開いたその反応を隠すしたくて、目を逸らす。
そして何事もなかったというように笑みを作って]

無理なんて、してないよ?
生徒会室でみんなと一緒なのは、楽しいし。

…………だから、気のせい。

[ルーカスが言いたいことはきっと違う。
それは分かっていて、でも、これ以外に言葉にならない]

わたしなんて見透かそうとしないでいいの。
……会長こそ、時々、遠い目してる気がするよ。

もっと自分のこと優先、しようよ。

[それは気のせいかもしれないけれど。
溢れてせき止め切れない感情の断片は、零れてしまっていた]



……ごめん。なんか言い過ぎた。

[俯いたまま、早足で校門へと向かう。
ぐちゃぐちゃな感情のせいで、酷い顔になっていそうだった。
こんな感情なんて幻で消えてしまえばいいのに。
そう一瞬だけ過ぎって、でも、心の奥がひどく痛んだ気がした]


聞こえないようにひとつ、息を吐く**


メモを貼った。


メモを貼った。


[向けられた瞳には、静かに、少し寂しく、微笑んだ。]

 ……そうですか。

[気のせい、というのに小さく頷いて。そして見透かそうと、というのに。]

 あはは。そうですね。そうやって、泣かせたり、ふられたりした事。ありましたっけ。気にしないことにします。だから、そのかわり。

[自転車は自分にもたれさせて、少し、ぎゅっとして。ぽふりとしようとして。]

 こうしておきましょうか。

[と、笑う。抱きしめたくなるって、そういうことですよ、と。

自分の事、といわれたのには。]

 ……はは。そうですね、結局の所。

[自分を見ているのかな、と。それは、自信のない言葉で、小さくなった。]


[また、少し遠い目をしたろうか。にはただ首をかしげて。]

 いえ。……むしろ、自分の事を優先して、ホリーさんの事なんて考えてすらいなかったかも、知れませんよ。

[自嘲気味に笑って、足早に歩くのをゆっくりと追いかける。
校門に辿り着けば。]

 自転車、置いてきます。けど。

[調理室で待ってもらって。フランスパンも買ってきて、鍵ももらってきましょうか?と、訊ねる。

その後、調理室に入れば、よい匂いが外に、流れていくか。*]


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[抱きしめられ、されるがままだった。
それでも最後に少しだけ腕を伸ばそうとして、止めて]

わたし、会長にこうされるの、嫌なんじゃない。

……分からないけど、苦しくなるだけ。

[小さくなっていく呟きは、不思議なほど鮮明に届いた。
似たもの同士なのかもしれないね。それは、言わなかったけれど]

わたしは、それでいいよ。

会長は皆の事を考えてるから、わたしのことまで考えなくて。
それでもこうして居られるなら。

[答えられた言葉は、たったそれだけだった。
訊ねられれば鍋片手に頷いて、ルーカスの背中を見送っただろう]


ひとり、調理室へと向かう**


 抱きしめ返したら、案外苦しくないかもしれませんよ?

[嫌じゃないけど、苦しいと。言われて、そして動いて、止まった腕に、くすりと笑って。それから、ホリーの言葉が終わると、離れた。]

 ……? みんなの事。というか、なんでしょう、ね。

[ゆっくりと、言葉の意味を考えながら、ホリーを見て、言って。何か言おうとしたけど、言葉にならなかった。

居られるなら、と言う言葉。やっぱり、一緒に行きましょうか。と言おうとして、うやむやになった。]


[なんとなしに、少し手を取って、それから離して、歩き出した。]

 ……苦しい、か。

[ふと、手を自分の胸に当ててみて。小さく繰り返した。それがなんなのか、考えるように。

フランスパンは購買では{3}÷2(切り上げ)種類しかなかったので、一通り買って。鍵を借りると、足早に調理室へと向かった。*]


[自分とマーゴ。知ってか知らずか、感覚的な共通点。花束を受けとれば、複雑な気分。

ソフィアのじっと顔を見れば、別段恥ずかしそうでもなく。真意は掴めないが、照れ隠しっぽくもないように見える。]

 そ、時代劇のあれ。実は好きだった。


― 伝説の樹 ―
[頬を撫でる風の感覚に目を覚まし辺りを見回す、グラウンドには人影がなく、木の葉の優しい影が未だに照りつける太陽から守ってくれていた]

ん‥‥‥あれ、私、なんでこんなところに?

[いつの間に、そしていつから伝説の樹の下に居たのだろう。
影を作り出している木の葉を見上げるとサクランボのような、リンゴのような不思議な木の実が見えて、驚いて目を擦る]

えっ、桜ってこんな実が生るっけ?!

[手をどけて改めて樹を見るとそこには木の葉だけが風にそよいで]

‥‥‥そうよね、桜の実ってもっと小さくてミニチュアサクランボみたいなのだもんね。

[ほっとしたような、それでいてもう少しで熟しそうなそれに早く熟して欲しいと祈りたくなるような、妙な感覚だったけれど白昼夢だとすぐに忘れた]


んー‥‥‥はぁ‥‥‥。
って、今何時?!

[大きく伸びをしてため息を一つ、グラウンドに他の生徒の姿が見えない事にはっとして腕時計を見ようとしてふっと頭を過ぎる思考]

‥‥‥あ、今日お休みの日だっけ。
はぁ、焦って損した‥‥‥。

[ぼんやりと思い出す、確か歌の自主練習をするために学校に来ていたのだった、と思う、多分。
今朝の出来事のはずがなぜか記憶は明瞭ではなくて、不確定な事をそうだと信じ込むしかなかった。
別段それが不便とも思わなかったし、日常なんてそんなものだと割り切って立ち上がる]

さて、歌の練習がんばろっと。

[澄んだ声でAmazing Graceを口ずさむ、ラルフの携帯の着信音だったそれは自然と耳に残っていて自身も結構お気に入りの曲だったりする]


 ? え、ど、どーかした?

[見つめられれば、アイスでも付いたままだろうかと、わたわたぺたぺた顔をさすり。
洗って返すね、と借りたハンカチを自分のポケットへ折り入れて]

 しっぶいねー。うちはお父さんが見てた。エンディングとか、さっさと切っちゃうひとなのに、これがいいんだとか言って、最後まで見てたなぁ。

『to:ルーカス
title:ごはんまだー
message:(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン』

[そもそも今日、彼が学校に居るかも知らない。ので、あまり意味はない。
おはよー、とかそんな挨拶と同じ気軽さで、ぽちりとメールを送り]

 ……あれ。アイリス先輩の声が、聞こえる気がする。

[防音の室内で。こてりと首をかしげた]


クシャミをした。


 勿体無さというか、あの曲をEDに選んだ人はすごいと思う。

[なんて力説をしてみたり。

じっと見たときの慌て方を見て唸り、何でもないと返した。]

 アイリス先輩の声した?そうかなあ…

[聞き逃した?と呟いた。]


なにはともあれ、一階からはシチューの香りが漂いだし


階段から2階や外にも流れるか


―― 通学路 ――

[ラッタッタッタ・・・ と原付のエンジン音をさせながら]

暑いねー。夏だねー。
…夏が続けばいいねー…。泳ぐと気持ちいい夏。

[前カゴに黒い子犬を乗せて、のんびりと走っていた]


― 1F廊下 ―
[昇降口で上履きに履き替えて校舎に入れば不思議と漂ってくるシチューの香りにきょとんとして辺りを見回す]

調理部の子が料理してるのかしら?
そう言えば何となくお腹減ったような‥‥‥。
まだ何も食べてなかったっけ、少し分けてもらえるかなぁ‥‥‥。

[調理室へと向かって進んで、扉を数回ノックしてから開く]

こんにちはー‥‥‥?
あれ、会長さん?
調理部の子は居ないの?

[中に居た人物に驚きの声を上げてキョロキョロと辺りを見回す]

ここで、誰かシチュー作ってるでしょ?
もしかして会長さん?


今日はねー。アーちゃんがー。
天文部の活動とか言ってたんだよー。

[黒い子犬に話しかけながら]

今日の夜は晴れそうだから、チャンスだって。
ナントカ流星群も見えるかもしれないらしいよ。んふ。
ひと泳ぎしたら、屋上に行こうねー…。

[校門を抜けて。講堂横に原付を止める]

でも、アーちゃん、天文部だったっけなぁ…。誰か、違う人だったと思うんだけど…。

[言いながら、校舎内を抜けて部室棟へ。途中、何だかいいにおいがするなぁと思いながら、今日も練習に精を出す]


……? ふさふさ、どうしたの?

[黒い子犬は、じっと、体育館と部室棟の間の、何も無い空間をみつめている]

…お前、最近そうやって何も無いところ見る事あるよね…。
猫はそういうのあるっていうけど…何か居る?

[目を凝らしても。何も見えることは無い]

……見えてはいけない。その秘密を思い出して勘付かれてはいけない……ダメなんだよ。どんなに見たくても。それは、見てはいけないの。引きずり込んだら、ダメだからね。

[ぼんやりとした呟きは、そのまま泡のように消える]

おいで。水着に着替えてプールに行くよ。

[そう言って、その場を後にし、プールへ*向かった*]


メモを貼った。


 そなの?

[力説するのが、可愛いなぁ、とか思えば、微笑ましくそれを聞く。
ひとの顔みて唸ったりしたのは、結局なんだったのか、分からなかったけど]

 うーんー…… あんま自信は無いけど、どっかで先輩、クシャミしてたりするかもね。
 …… てゆか、 ……ふんふん、…季節を先取りし過ぎてるけども、こう、ダイレクトに胃袋をくすぐる、アットホームな匂いがしないかね。

[すんすん、と鼻をひくつかせ。
泣いて飛び込んだのが嘘のような、わくわくした笑顔で、探しに行こうよー!とサイモンの背を押して、放送室を出たり]


メモを貼った。


―調理室―


[少しだけ触れて離れた手を、握ったり開いたりして]

抱きしめ、返したら……。

[鍋にかけたシチューの湯気を、ぼんやり見つめる。
決して掴めないそれは、今の自分とどこか重なるようで、
傍にルーカスがいないことを確認しため息を吐く]

わかんない。

[だから、自分の言葉でもうまく表せない。
先程の発言なんて早く忘れてくれればいいと、思った]


アイリスの姿が見えれば、ひらひらと手を振った。会長特製シチュー食べる?と。調理室に自分は珍しいかもしれない*


―三階廊下―

[屋上から退避して、校内へ。
三階へ降りた所で声をかけられた。
振り返った先にいたのは、見知った部活仲間]

どした?
え、天文部の活動スケジュール?

[投げられたのは、天文部の活動スケジュールを聞いているか、という問い。
合同合宿の予定を立てるのに必要なのだと]

あー……んじゃ、教室戻って、いたら聞いとく。

[何気なく返して。
何か、言葉にできない違和感。
誰に聞くつもりなんだろうか、自分は]


『……テッド?』

[つい、黙り込んでいると、訝しげに名を呼ばれた]

……ん、ああ。
わり、ぼーっとしてた。

[ひらひらと手を振って誤魔化すと、部活仲間は不思議そうに首を傾げ。
とにかく、頼んだ! と言って去って行く]

……なんっか。
妙な感じ。


美味しそうだなーと、鍋を見つめ*


→ 調理室 ―

[下ー、右かな?と背中を押したまま、ふんふんきょろきょろ。
探すまでもなく、1階に降りれば、匂いの元は直ぐ分かる場所なのだが]

 シチューぷりーず!
 ってあれ、ホリー先輩?

[にょきっと顔を出せば、サイモンが押しやられたままなら、彼のほうが先に顔を出す事になる。
それはともかく。顔を覗かせると、其処に居たのは調理部の誰かではなく。
アイリスも既に中だっただろうか。こんにちはー、と挨拶してから]

 合宿でもするんですか?

[その組み合わせに、そんな連想をしたよう]


[ひょい、と教室を覗き込んでみるものの。
探している姿は見つからなくて。
そも、誰を探してるのか、も曖昧になっていて]

……暑さにでも、当たったか、な。
なんか、冷たいもん、買ってくっか。

[その曖昧さを振り払うように言って、踵を返し、また階段を降りていく]


 はいはい行きますよー。
 全く、初めのうちのアレはなんとやら。

[と半ば強引に外に出された。薄汚れた天井を見てため息をついた。とは言え、確かに何かの食べ物がありそうな予感でもある。興味はあった。]


─ →グラウンド─

[階段降りて一階へ。
調理室の方から聞こえてくる声に足が止まる、ものの]

……んー。

[さっき、屋上で感じた気持ちがなんなのか、整理がついていないから。
そちらに向かうのは、何となく、躊躇われて。
先に購買へ行こう、と外に出る。
少し進んで、何気なく視線をめぐらせたなら、目に入るのは伝説の樹]

……お?
なんだ、誰か、ダウンしてる?

[そこにもたれかかる人影が見えた気がして。
大丈夫かな、と足を向けた直後──砂混じりの風が一陣、吹き抜けた]


メモを貼った。


― 調理室 ―

[そういえば家庭科室じゃなくて調理室なんだよなーと思ったり。ソフィアに結局押し込まれるような形で先に中に入った。]

 あら先輩。
 こちらは先輩が作ったです?

[ホリー先輩の姿に一言。謎の申し訳なさに心が揺れて少し噛んだだろうか。]


[一瞬の空白。
翻るのは、あおのひかり。
声が、聞こえた気がした。
『ついさっきまで』『一緒に』『先を語っていた』『声』]

……って……。

[同時、蘇るのは、混濁する直前に意識に響いた、言葉]

……なん、だよ。
人、殴りたかった、とか言っといて。

[ぼそり、呟く]

……わり。
吐き出させる前に、オレだけ消えちまって。

[どうにもならなかったら、頼る、と言ってくれたのに。
そうする前に、自分は『あの場所』から、消えてしまった。
自分は、何だかんだと頼らせてもらえたのに]


[呟きの後、再び、風が吹き抜けて。
あおのひかりは、砂の奥に、紛れる]

……っと……あれ。

[ひとつ、ふたつ。
瞬き。
樹の下には、人の姿は、ない]

……本格的に、ヤバイかも。
水分、摂るか。

[ふる、と頭を軽く振って、改めて向かうのは、購買]


― 白昼夢・樹の下 ―

[誰かが泣いている気がした。
泣き声も、涙のひとつぶもなかったけど、そんな気がした]

 不器用だったんだね、君は。

[足は校舎の古びた床でなく、地面を踏みしめていた。
その感触は無いに等しかったけど。
自分よりずっと背の高い筈のそのひとが、ちいさな迷子の少年みたいに見えて、よしよし、と伸ばした手も、ぬくもりを伝える事は無い]

 ごめんね。クラスメートなのに、あたしは何を見てたんだろ。
 でも、そんなズリエルだから、あたしは君のギターが好きなんだとも思うよ。


 だから…… 此処じゃ無理でも、戻れたら。
 もっかい、クラスメート、やりなおそ? ズリエルが付き合ってくれるならだけど。
 ちゃんと、君のことを見て、ほんとは君がどういうひとかを知って、友達になりたい。

 だから、

[無責任に言葉を掛けることしか出来ないけど。
ちゃんと撫でてあげることすら出来ないけど。
願うことすら、夢が覚めれば忘れてしまうけど]

 がんばって。……ギターさんなら尚更、ファンの期待に、こたえてくれるよね?


 いつまでもめそめそしてるあたしとか、あたしじゃないもーん。

[なんて、ケロっと言ってみせるが、また顔をあわせたらどうなるかは分からない。
のは、別に言わない。

短文に何故か噛んだのを聞けば、未だお腹すいてるのかな、なんて思っていたりする]


 おや。アイリーさん。ちょうど今、シチューをあっためている所だったんですよ。

 ええ、うちで作ったの、持ってきたんですよ。

[食べます?とアイリスに聞きながら、メールに気づくと。]

 そふぃさんって{1}ちゃねらーでしたっけ?

[呟きながら。]

『to:ソフィア
title:RE:ごはんまだー
message:
シチュー持ってきました出来ました ×・)つ フ !』

[と、返信したところで、ソフィアの声が聞こえたか。]


音楽関係とDIY関係おんりーの1ちゃねらーのようだ。


[会長も居たようで。最近会長を困らせるような行動をしてないはず。つまりは大丈夫!と思った。ただ、ちょっと会長もソフィアホリー先輩同様、眩しかった。]

 あ、メール。ちょとtまって。

[メールの内容を見て、表情を曇らせ、わざわざいわんでも…声にならない心情の吐露。携帯を閉じれば、周りに一言。]

 なんかまちがいくさい。


 おや、ソフィさんにサイモン君も、いらっしゃい。

 合宿もいいですねぇ。泊まっちゃいましょうか。

[言いながら、真っ先にホリーの分だけはよそっていて、笑顔で渡した。それから人がやってくるのに食器やスプーンを用意して、フランスパンも切り分けて、皿に盛り付けて。興味のありそうな人にはさっくりよそって渡す。]


 にゃっふーるーにゃん! ……ん?

[声と共に、ポケットの携帯が琴のシンプルな呼び出し音を奏でる。
ルーカスからの返信らしかった。さらりと文面を見]

 るーにゃんが作ったの? ところでこのうさぎさん、最初包丁構えてるのかとおもった。

[なんて言いながら、いそいそ席に座ったりする。わくわく]


厭世家 サイモンが表情を曇らせるのに、? と首を傾げるも。間違いというなら、追求はしない。


[琴のシンプル音らしき返信音にはなんとなし、目を細めて。]

 ええ。……あー。言われて見れば。

[自分のメールを見返して、呟く。]

 {3}秒で打ちましたからねえ。お鍋のよさそうな顔文字、良ければ見本見せてください、ソフィたん。

[こちらを何か遠慮がちに見るような気のした、サイモンにはただ、微笑んで、シチューをよそおうとして。二人に。]

 あ、そうだ。にんじんだめとか、ジャガイモおおめとか、ありましたら。


─購買─

[購買でスポーツドリンクとコーヒー買って、一休み。
今日は一人なの、とからかうおばちゃんの声に、へにゃり、と笑って]

……別に、四六時中くっついてる訳じゃないっすよー。
ガキの頃ならまだしも、ね……。

『別に、誰の事とも言ってないけど?』

…………おばちゃん。

[向けられたのは、楽しげな笑み。
なんか、嵌められた気分になった。
がっくり]


 わーい、合宿合宿! でも、合宿って、何処でやるの?

[技術部で合宿が企画されたことはない。
テッドが天文部と合同でなんたら、というのの話は聞いていたけど、目的に寄るんじゃないかな、なんて思ってはいた]

 いっただきまーす。

[あむあむ。早速よそってもらって、シチューを頂きながら]

 3っ!? るーにゃん、女子高生並じゃないかな、それ。なべ。鍋ねぇ……。

[更に、スープの器かと思ってたなんて言えなかった。
と言うか、自分も鍋なんて文字で済ませてるしなぁ、と思いつつ]

『to:ルーカス
title:こんなん?
message:
    __○__
   ⊂/____ヽ⊃
    ヽ____ノ 』


 ははっ会長。

[真っ先にホリー先輩に渡そうとする会長にほほえましさを感じた。]

 あ、僕きらいな食べ物は基本ないんで、全然問題ないっす。


 ホリーさんに食べさせるために作ってきましたもん。

[サイモンに笑いながら、大盛りでよそった。にんじんと鶏肉と汁多め。スプーンと一緒に。ソフィアと座っていれば、その前に置きながら。

ふと、伝説の木のほうを見る。何か、声が聞こえた気がして。微笑んだ。……それは、もう、笑う以外の表情が思いつかなかった時の、笑みだったけど。

その部屋にはいない人の分まで、気づいたらよそいかけていて、それは自分の分にした。

ただ、なんとなし。それでも眩しさを、木の方から、感じた。]


 あ。器でした。ほら、フの左右反対って、ないじゃないですか。

[ソフィアの3秒の驚きについては、ふふん、と笑いながら。考えたのが3秒だったが。メールを見る。]

 うわぁ。なんかおっきいですね。……ありがとうございます。猫さん入ってそう。


 好き嫌いはないよー。……てか、してないのになぁ。寝る子も育つはずなのになぁ。

[もくもくジャガイモを齧りながら、むむむ、と眉を寄せていたが]

 …… !?

[るーにゃんが どうどうと のろけている。
そんな衝撃を受けて、思わず目をまんまるにして、ルーカスとホリーを見遣ったり]


メモを貼った。


 いえいえ。一応聞いてみただけですよ。お代わりもあればどうぞ。

[ソフィアにはやっぱり笑顔で、大盛りジャガイモ大目でよそったか。には不思議そうに、ソフィアとホリーを見た。]


[何となく脱力していると、投げられるのはケンカでもしたの? という問い]

んー……そこが、自分でもよくわかんないっつーか。
ただ、何となく……あー、泣かしたなー、っていうのだけあって。

んでも、自分がなにやったのか、が全然わかんないっつー状態なんすよね。

『なら、尚更。
 ちゃんと、謝らないとねぇ』

……いや、その通りだけど、さらっと言わんでほしいっす、おばちゃん。

[なんでかんで、この人には(にも?)、頭は上がらなかったりした]


 ないねぇ。だから鋭角は諦めて、『⊂』とか使うにゃー。

[パンをもふもふ齧りながら、空いた皿をルーカスへ、おかわり!と差し出して。
視線に不思議そうにするのを見れば、なんでもない、とふるふるふる、と頭を振った]


更にくったりした。復活には{4}0分くらいかかりそう。


『cc:カルヴィナ、マーゴ
title:調理室なう
photo:[シチュー皿]
message:
るーにゃんがシチュー持ってきてるよー!
早く来ないと、ぜんぶ食べちゃうよ(o'∀`o)-☆ 』

[ラルフは、誘うならアイリスが誘っているだろうと。
ただ、もうひとり、確実に学校に来ている顔は過ぎったのだけど、あて先に決定ボタンを押す手が躊躇われ。
ふたりだけへ送られた]


 ああ、数学のこれ全部含む、な記号でしたっけ。

[ふんふんとうなずきながら、空飛ぶ鍋とどっちがいいだろうと考えつつ。合宿は、学校で。といいかけて、なぜかやめた。

おかわりはにこにこ、今度はにんじんとベーコンおおめでよそって。]


―いつか、伝説の樹―

[ざぁ、と一陣の風が吹き抜ける。
いつものように樹に寄りかかり、茂る葉を見上げて]

[隣に誰か、いるような気がしたのは、何故だろう]

待ってるよ。また絶対に会えるって、信じてる。

そうだ。白雪姫の写真、サボり魔くんに撮って貰おう?
そう、その時は、メーちゃんとフィリップくんも一緒に。
ドレスとタキシード、って約束したし。

……約束ばかりしか出来なくて、ごめんね。
あのふたりにも、そう謝らなきゃいけないな。

ありがと。ズリエールくん。……これ、わざと呼んでるからね?

[呟いた言葉は風に浚われて、自分にも届かなかった]


 うん、真部分集合。てかついでに訊いてみるけど、……うさぎさんで合ってた?

[もしかして猫かな、いやでもルーカスだからな…… とかびみょうに悩んでいたようだ。
ベーコンをはむはむ頬張りながら、尋ねてみた]


― 回想 調理室 ―
[ルーカスの側に居たホリーに声をかけられれば驚いたように目を瞬かせて]

あら、ホリーも居たの?
もしかして新婚さんごっこ?

[ここ最近この二人が良く一緒に居るなぁなどと思ったりしてお邪魔だったのかなと思っていればルーカスにも声をかけられて]

おうちで作ってきたシチューをわざわざ持ってきたの?
会長さんってやっぱり変わってるわね。

[などと言いながら笑いかけた頃にソフィアもサイモンと共に飛び込んで来ただろうか]


 目とかっこだけだと味気ないかなーと思ってつけただけなので、どっちでも大丈夫ですよ。けどうさぎさんっぽいですよね。

[はむはむ頬張っている、ほっぺをつつきつつ。]


[ソフィアとサイモンが遠慮なしにシチューを貰っている様に笑って、お腹を押さえながら]

じゃあ、私もちょっといただいていいかな?
お腹すいちゃって、しっかり食べないと声出ないから。

[と呟いてからまた小さくAmazing Graceを口ずさむ。
ソフィアとのやり取りの合間にルーカスがホリーに食べさせるために持ってきたというシチューを見てきょとんとして]

ホリーと会長さんっていつの間にそういう仲だったの?
むー、ホリー取られちゃうのは切ないなぁ。

[と普段からかわれているお返しとばかりにホリーを囃し立てて、ラルフにメールを作る]

『宛先:ラルフv
 件名:調理室集合!
 本文:今会長さんが手作りのシチューを振舞ってくれてるの。
    せっかくだからラルフもこれから学校来て食べない?
    あ、もしかして今学校?

    だとしたら調理室集合ー!』


[青々とした田んぼの間を自転車で走っていく。口にするのはダイスキなバンドの歌]

涙隠すようになったのはいつからだろう
嘘をつけるようになったのは…

[軽快なマーチのような曲]

RADの曲少し増やしたいけど…バンドの方向と違うかなー
そういばバンドで新しい曲 今度の文化祭までにつくるっていってたけど。
曲はもう出来たのかな誰かが作曲してるって言ったよね

えっと…あれギター?

うちのバンドのギターって

[募集中だったかな…小さく首をかしげた]


 そーらったのは。よらっらよらっら。
 ……うぅ。うゅー!

[頬をつつく指を、うにうにと頬で押し返そうと。
でも食べるのはやめない。にんじんうまうま]


─グラウンド─

[妙な精神ダメージやら何やらで、しばらく突っ伏して唸っていたものの。
『そろそろ忙しくなるから』の一言で追い出された。
追い出す時の目が笑っていたのは、しっかりと見たが]

……あー、もう。
どいつもこいつも。
気楽に言ってくれるよなぁ……。

[は、と零れるのは、ため息。
どこにいるのかは、わかっているけれど。
わかっているから、行きにくい訳で。

何となく、空を仰いで立ち尽くした]


―調理室―

[ソフィアとサイモンの姿に、ひらひら手を振って。
サイモンが微妙に噛んだのに可笑しそうに微笑んで、
ほらほら早くーと、急かすように手招きをしただろう]

合宿? いいねー。
みんなでご飯作って、夜は屋上で星空……見たいな。

[そうだ、今日の夜、屋上へ行かなくてはいけない。
誰かと確かに約束したような、そんな気がするから]

あ、ありがと。美味しそうだね。さすが会長。

[ルーカスから差し出された皿を、嬉しそうに受け取る。
ソフィアの言葉にはさらりと、飲み物を用意しながら]

ふふ。包丁なんて、人間しか構えないものだよ。


[駐輪場に自転車を止めて部室棟へ向かう時]

なんだか今日は花壇の花が元気ないように思えるけどどうしてだろう
いっつも夏休みでもお水ターップリじゃなかったかな?

[裏庭に転がった如雨露が何故か気になって仕方なかっくて水を汲むと雑草一つない花壇に水を遣る]

あーっ 水がキラキラ光って いい気持ちだな
朝の水遣りっていうのもいいもんかもしれない


[絵文字談義を眺めつつ、窓越しの伝説の樹を見つめる。
ルーカスも同じほうに視線を向け、笑みを浮かべたのに
気付いてしまって、どうしていいのか分からなくなる。
自分のためのシチュー、それへの反応も忘れてしまった]

ソフィちゃん、おかわりかな?

[ソフィアの視線には、首を傾げた]

そういう仲? シチュー仲間ではあるね。

[みんなに麦茶を配りながら、アイリスに。
そうしてやっと席について手を合わせるだろうか]


 はい、どうぞどうぞ。お水もありますよ。

[アイリスには全部中盛りくらいで盛り付けて、にこりと差し出した。]

 いつの間に?

[不思議そうに。そういえばどうして作ってこようと思ったのかな、と考えるも。単にそうしたかった、と言う以上は特に思い出せなかった。野菜をいっぱいもらって、シチューを作ろうと思ったら、なぜかホリーが浮かんだ。のだったか。]


 あれ。やっぱり先輩、さっきも歌ってませんでした?

[スプーンを運ぶ手は止めないまま、流れたアメージンググレイスに、問い掛け。
やっぱり燃費が悪いのか…… と既に{1}割ほどになってしまった、2皿目をじっと見つめていたが]

 …… 構える、です? ひとが?

[ホリーの言葉は、何だか不思議だったから。
きょとんとしてしまった。

星は確かに、きっと綺麗で。
自分の知らない星座の名も、解説してくれるひとが居れば、もっと其処に意味が見出せて、楽しくて。
そんなことを考えながらだったから、ぼうっとしているだけにも、見えたかもしれない]


店番 ソフィアに押し返されつつ、むにむにした。


メモを貼った。


 …… 。

[一割しか残っていない、お皿。
お代わりという線を否定できなくて、ちょっと肩を落として、ちまちま食べることにした。
ちまちま]


 んまい。なかなか。いける。おかわり。

[といいつつ。上級生相手に皿を。自分でやれと言われれば自分でやるつもり。]


しょぼんとしているので、大人しくむにられちゅう。


自分でやりなさい、と笑いながら言って、サイモンから皿を受け取った。5%大盛りで渡すだろう。


他の人の分も残さなきゃねー、と。


5%の違いを目ざとく発見。じぃぃぃ、と羨ましそうな視線をサイモンに向けた。


[合宿の話には頷きながら。]

 いいですね。星空。かぁ。夜はもう少し涼しくて。みんなでいれば、夜の学校も怖くはなくて。

 楽しそうですよね。

[みんなで体操すわりで肩を寄せ合って、天体観測とかね、と言いつつ。]

 おや。ヤンデレうさぎさんはいないのですか。それはよかった。

[まっふぃーちゃんが無表情で包丁を構えている姿を想像して、少し身震いしただけに、息をついて。けど、すごい言葉だな、と少し首をかしげた。]


くんくん…どこからかシチューの匂い

[気づけば何故か調理室の扉の前]

ええっ?なんで ワープした

[不思議な感覚に驚きながらも その驚きはすぐに頭から消えてしまう。中から聞こえる楽しそうな喧騒に]

なんだ、なんだ?
ルーカス、ソフィア?

また生徒会でなにかの企み?

[中から聞こえてくる声に話しかけながら調理室へと]


店番 ソフィアに少しだけ勝ち誇った笑みを浮かべた。


ま、悩んでてもしゃーないか。
やらにゃならん事から逃げても、な。

[しばし、空を眺めた後、引っ張り出すのは携帯。
かちり、と開いて、メール作成画面を呼び出す]

『To:ソフィア
 Sub:話したいことあり
 Text:
 屋上で待ってる。
 時間ないなら、後でもOK』

[送信したのは、シンプルな内容。
送ったのを確認して、携帯を閉じようとする、ものの]

……え?

[一瞬、液晶に何かが映った気がして。
しばし、動きが止まった]


[勝ち誇ったような笑みを向けたサイモンを、スプーン握り締めたままぺちぺちしていると]

 にゃ? あ、カルヴィナ先輩いらっしゃいませー!

[ぶんぶんスプーンを振る。
シチューありますよシチュー、と鍋の方を指し]


厭世家 サイモンなんとなしに、先ほど間違いメールのときの様子が気にかかりつつ、おかわりされるのを見た。


…なんなんだ 君たちは、こんなに暑い夏休みに。
闇鍋ならぬ闇シチューでもしてるの?

[湯気をたてたシチューをハフハフと食べている面々をみて片眉をあげる]

(あれ…すごく暑かったはずだよね…さっきまで、なのになんで今はそんなに暑く感じないかも…)

[また起きる不思議な感覚、ふるっと首をふって気づかない振りをした]


[お皿を差し出してくれるルーカスににっこりと微笑んで]

ありがと、会長さんは紳士よね、タキシードとか似合いそう。

[ついこの間皆でコスプレをして遊んだ時はコスプレしてくれなかったなぁ、などと思い返しながらスプーンを口に運んで]

ん、美味しい。

シチュー仲間って‥‥‥そういうものなの?

[不思議そうな顔をしているルーカスにも聞きながら]

なぁんだ、てっきりホリーと会長さんがラブラブなのかなって思ったのに。
ダブルデートとか楽しそうだと思ったのになー。

もちろん、私とホリーのデートと、ラルフと会長さんのデートでダブルデートだけど。

[そう言えば夏休みにもラルフと会長さんが自分とホリーに対抗してたっけ、と思い返しながら笑う]


 おや、カルヴィナーレさん。ちょうど良かった。あんまり遅いと、なくなっちゃうところでしたから。

[カルヴィナに気づいて、早速よそうと、差し出す。]


小僧 カルヴィンにゆるりと手を振った。


店番 ソフィアしょぼんとしているのをぽふって、バジルバターを塗ったフランスパンを置いた。


[ソフィアの返しに、いつもの表情で]

ふふ。なんとなく、言ってみただけ。

[何故か。サイモンの隣で、言ってはいけない気がして。
そうして話を打ち切って、
姿を見せたカルヴィナに、シチューだよと手を振っただろう]


 っ!

[唐突に、カメラのシャッター音がポケットから。
正直、自分でもまぞいんじゃないかなと思いつつ、その音でメールの差出人は分かる。

ひじょーに気まずそうに、もそりと携帯を取り出すと]

『to:エドワード
title:了解』

[たった2文字を打ち終わるのに。
(09)分ほど、掛かった]


あっ…そうだ、忘れてた。
あのね、ルーカス

[ポケットの中の携帯]

子猫の飼い主見つかったって…メィからメールが入ってたんだ


……オレ、よっぽど、疲れてんのかな……。

[液晶に映ったのは。
屋上に、異質な──ありえない色が散ったような。
そんな、異様な画面。
もっとも、それはすぐに消えてしまうのだけれど]

……やっぱ、暑さに当たってんのかなあ。

[誤魔化すように、呟いて、みる。
けれど、何となく──それだけではないように、思えて。
場所も指定したし、と屋上へ向けて歩き出した]


にんじんうさぎ…こういうのかわいすぎてたべられなくなるんだよ…ぽつりという


 えっ、これ闇シチューだったのっ!?

[カルヴィナの指摘に、ぽふられてフランスパンをうまうま齧りながら、空になった皿をまじまじ見つめ]

 …… ちょっと、行ってきまーす。

[パンくずを払うと、にへら笑って、ひらひら手を振り。
猫の飼い主見つかったんだ、とか小耳に挟みながら、調理室を後にした]


[にっこりと、笑み。]

 はは、タキシードくらいでよければ、いつでも。どこかに、ありましたっけ……?

[生徒会室だったかな、と考えながら。]

 ん……どうでしょう。なんとなく、シチュー作って、誘ってみたんです、が。シチューのように溶けあう、ってわけではないですね。

 あはは。それはいいですね。ラル君、もらっちゃいますよ。


[つんつんされれば余計に勝った!と思った。ただ時折見せる不思議がる顔はなんだろうか。自身の顔に何かついているだろうか。]

 そりゃ物騒ですね。
 …まあ物騒な話はなしですよなし。

[不思議と続きそうになる言葉と、表情がみるみるかわりそうな態度の豹変を隠して。]


[メールが届いたのは、階段を二段抜かしで駆け上がる途中。
りん、と鈴を鳴らすような音がひとつ、ポケットから響く]

……なんつーか。
オレ、相当やらかしてる?

[文字通り、用件だけのメールに浮かぶのは苦笑。
音を立てて携帯を閉じると、残りの階段を駆け上がって、屋上へ抜けた]


特性 シチューに間に合って良かった

[嬉しそうにシチューを受け取る]

ってにんじんうささんは少なめにって!

[注がれたシチューにたっぷりのにこにこウサギさん]

うーっ!みんな美味しく食べてやるよ

[困ったように唸るけど、うまうまっ 戴きます]


 おや。

[カルヴィナの言葉ににいくつか瞬きをした。]

 ……仔猫。ぬいぐるみじゃなくて。

[少し考え、夏が始まる前、確かにそうだったことを思い出す。]

 みぃちゃんですか。それはよかった。メィさんって人が探してくれたんですね。それは、お礼を言って置いてあげてください。

 今はカルヴィナさんのところにいるんでしたっけ?

[猫、と。その姿がどこにあったか、とっさには思い出せず。

にんじんうさぎは、作った覚えがなかったので、ちょっと不思議そうにした。先っちょの方、皮を削ったらそうなったのかな、と思いつつ。]


[カラン。スプーンが、床に落ちる。
何かが終わってしまうような、底冷えのする予感]

……お願い。……負けないで。

[自分は何を言っているのだろう。
ちょっとごめん、と逃げるように調理室を出ていく]


部屋を出るソフィアには手を振った。


いってらっしゃい、こけないようにね。

[ソフィアに手を振る。…と子猫の事を思い出して]

生徒会室に預かってもらってるあの子猫のね飼い主が見つかったって連絡があった。
新聞部の1年のソフィーと言う女の子なんだけど知ってる?


 ……あれ?

[カルヴィナによそったにんじんは、なぜかうさぎさんで。
目をこするも。あまり深くは気にしないことにした。せっかくなので一杯入れて、にこりと差し出した。]


─屋上─

[見慣れた、場所。
見慣れた、風景。

何も変わっていないはずなのに、違和感を感じるのはなんなのか]

……まあ、ここで寝てた事とか、この妙な痣とか。
しょーじき、わけ、わかんねぇ、よなぁ……。

[見た目、何も変わらないそこを見回して。
小さな声で、ぽつり、呟いた]


ん‥‥‥あれ、この間皆でコスプレして遊んだ後どこにしまったっけ?
まだ生徒会室に置きっぱなしだったっけ?

[スプーンを咥えて視線を上に向けながらこてりと首を傾げ]

この間着てくれればよかったのに、ホリーのウェディングドレスに合わせて。

んん、結構お似合いだと思うけどな、ホリーと会長さん。
ふわふわ同士だし。

[ぽつりと呟き、友人とルーカスを交互に見て笑う]

あら、ラルフは浮気しても私のところに帰ってきてくれるって信じてるもの、大丈夫よ?
じゃあ、今度4人で本当に遊びに行く?

[ラルフの名前が出ると胸を張って自信げに、それから再びきょろきょろと友人とルーカスを見てにこりと笑顔になる]


 猫。

[生徒会室に、といわれてみれば、そうだったような気もしてきて。何かおかしいと、その違和感は今更だったけど。

スプーンの落ちる音に、思わずそちらを見た。]

 ……ほりりん?

[逃げるようにして立ち去るホリーを見て、思わず立ち上がった。]

 えっと。すみません。

[と、アイリスの方を見やって、調理室を出ようとした。]


あのね…ちょっと前にメールみたんだけど…。
すぐに言い出せなくって…

せっかく子猫、生徒会室に慣れてきたし、あそこにいくとネコに会えるし…

それに…

[続きを言おうとしてソフィアの話が耳にとまって]

ふわふわ・・・


→ 屋上 ―

 …… うー。

[おそるおそる、屋上への扉を開くと。
其処には、見慣れてるんだけど、今はあんまり、どちらかといえば見たくなかったもしれない、柔らかな髪色]

 ……うー、やだな。なんで泣いたかとか、あたしにも分かんないのに…… っ?

[やっぱり戻ろっかな、なんて落ち着きなく、扉を半開きにしたままぶつぶつ呟いていたら。
何故か、視線の先。みずたまり]

 …… …

[空はこんなに青くて、誰か赤いペンキでも零してしまったのかな、なんて思って。
引き寄せられるように、それを追って、足を踏み出せば。
ついさっき、ホリーが口にした言葉が、過ぎったりなんかして]


 … … …なに、してるの?

[其処には、自分が居た。
向こうの自分も、こちらが見えるのだろうか。
嘲るような笑みは、今から表情筋を鍛えても、自分には到底無理で。
そもそも、そんな表情、しようと思ったこと、ないし。

それより、なんで。
その前に、立ち尽くすクラスメートが、ペンキに足を突っ込んでるんだろう、とか。
なんで、自分の手も、ペンキ塗れなんだろう、とか。

分からない。
分からない、けど]

 ――――っ!!

[悲鳴は、こえにならなかった]


[かけだしたホリーの後をルーカスが追うのがみえて…]

あれ……?

(なんだか前もどこかで…ふたりが手をとりあって駆け出していくのをじっと見てきた気がした)


良家の息子 ルーカスに大丈夫だからと、どうにか笑顔で手を振って、駆け出していった。


 ああ。ずっといてほしかったんですね。

[調理室を出ようとして、カルヴィナの言葉に、ぽふりとして。それから。]

 けど、ずっとは飼えませんから。みぃちゃんにありがとうって。お友達によろしくお願いしますって。言いましょう。


 ……大丈夫じゃなさそうですよ?

[ホリーの笑顔には、笑顔では返せなかった。
ただ、追いかける足は止めて。ゆっくりと探しに行った。邪魔はしてしまわないよう。*]


うん…。いってらしゃーい

[教室をでていくルーカスに手を振る]


─屋上─

[扉の軋む音に振り返る。目に入ったのは半開きの扉で。
開けた人物を探して視線を動かした先──]

……え?

[何かが見えた]

ちょ、ま。なんだよ、これ……。

[裏庭で偶然知り合った、バンドのギター。
丁寧に育てられている花々に、直感的に『イイヤツだ』と思って。
それを、そのままぶつける事で、いつの間にかそこで離すようになっていた、彼。
その彼を取り巻く状況の異様さ、言葉が失せる──ものの]

……っ! ソフィ!

[同じものを見ているらしきソフィアが目に入ると、とっさ、そちらに駆け寄って。
支えるように、肩に手をかけていた]


―図書館―

[いつからそこにいたのだろう、かりかりと。
 参考書を片手にペンを走らせる姿があって]

 …………なんでルーが手作りシチュー?

[マナーモードにしていた携帯が振動して、
 アイリスから届いたメールの文面に疑問符を浮かべつつ。
 荷物をまとめて席を立つと、傍らの楽器ケースに。
 ぽんと一つ、労うように手を置いて、外に出る]


 ……っ、 んで…… 、

[此方に駆け寄るテッドの表情に、自分が今見たものが、幻じゃないと肯定されて。
肩に手が触れれば、震えていた足が立っていられなくなって、崩れおちた。

なにも、ことばにならない。
何故、笑っていた自分が、ナイフを彼へ突き立てたのか。
血塗れで階段を落ちていった彼は、どうなってしまったのか。

なんで。あんな、無抵抗だったのか、とか。

何も言葉にならなくて、ただ。
あかくない水が、足元にぽたぽたと忙しく、騒がしく、落ちていく]


[ソフィアやホリー、ルーカスが調理室を出て行くのをただただ笑顔で見送った]

‥‥‥私たちは、もう出来る事はないんだよ。
祈るだけ、私に出来るのはそれだけ。

[かちゃりと皿とスプーンをぶつからせる音を響かせて、ハンカチで口元を拭ってから席を立つ]

ホリーは、自分の表現が上手じゃないから。
ルーカス君、ホリーの事、お願いね。

[既に調理室を出た人の名を呼びながら遠く遠くを見つめる、そこに広がるのは赤い月の下『死』を迎えようとしている人が見えた]

‥‥‥君には、一緒に戻ってきてほしかったな。
君の事、もっと知りたかったよ。

[再生は間に合わなくて、終焉が近づく、涙が頬を伝う、ここは『本物』に見せかけた桃源郷だから、この夢も覚めてしまうから]


[走って、走って、辿り着いたのは、伝説の樹。
整わない息のまま、夏の空に葉を広げるのを、見上げて]

みんなを、帰して。
お願いだから、……みんなを、帰して!!

[まるで縋るように、手で幹に触れながら、叫んだ。
あの日見た守護神は姿を現さない。
それはこの願いが叶わないと告げられたかのようで]

…………っ。

[力なく座り込む。自分の掌には、もう何も生まれない]

――――。

[何度も何度も祈って。幹に凭れかかり、静かに目を閉じた]


[崩れ落ちる様子に、傍らに膝を突いて。
どうしようか、悩んだのは一瞬。
支えるように肩を抱いて、それから、宥めるように頭をぽふぽふ、と撫でた]

……ごめん。

[それから、小さな声でこう紡ぐ。
意図したわけではない、けれど。
また、辛い思いさせた、と。
過ぎるのは、そんな思い]

……なんだよ、もう。
オレの事、殴りたかったんじゃなかったのかよ……。

[次に零れたのは、屋上から去っていった彼へと向ける言葉]

……ばかやろ。


…そうか。
そうだった

自分は一人で逝ったのだった


生きてる時を夢見ようともそれは幻

一瞬の心の痛みで メ ガ サ メ ル


[頭の中が真っ赤で、まともに思考は出来なかった。
支えてくれる腕も、撫でてくれるてのひらも。
いつもならそれで、大抵の不安なんて治まってしまうのに、どうしてか今は、余計に苦しくなって。
離れようと腕に手を掛けても、力が入らなくて。縋るようなかたちで取り残される]

 …… ぅ、

[何を謝られたか、分からない、というより、考えられない。
でも反射的に、ゆるゆる首を振る。

景色が消えれば、あっという間に消えてしまった記憶が。
今回に限って、いつまでもいつまでも、真っ赤にこびりついているから。
どうすることも出来なくて、ただ、静かに涙を零すだけで]


―いつか、伝説の樹―

[ダブルデートの話、ちゃんと聞けてないな、とか。
猫を飼ってくれる人が見つかってよかったね、とか。

それ以外にも、たくさん。

サイモンにもカルヴィナにも、まだ伝えたい事があるのに。
マーゴと一緒に天体観測をして、……星の話を聞く約束、も]

……こえ、きこえる。

[目を閉じれば、誰かの、愛しい人の名を呼ぶ声が聞こえた。
それは彼のほころぶ顔が思い浮かぶ、声音で。
今は一緒にいるんだね、と安心したように息を吐いた]


 ……ほりりん。

[だいぶ、遅れるようにして、伝説の木の下にもたれかかるホリーの元へ辿り着いた。少しためらって。けど、無言でぎゅっとした。]


[渡り廊下で見上げた太陽は高い位置にあって、
 霧に覆われたように霞んで、
 何故か赤く染まっても見えた。

 太陽じゃない、と、そう思った瞬間にずきりとして]

 …………――生きて

 お願いだ、

 生きて……!

[痛みに近い熱を持った両眼を押さえて、声を絞る]


全てをうけいれ笑っていなければ…
私は…大丈夫なのだから

[そう思って…いたいと願った場所は生徒会室のいつもの椅子の上]


[力のない様子に、小さく息を吐く。
こんな時、どうすればいいのかわからなくて。
それが、どうにももどかしくて。
どうしようもなくなって誤魔化してた事が多いとか、なんでこんなタイミングで気づくんだ、とか。
過ぎるのは、多々の苛立ち]

……なんか、オレ、こんなんばっか。
お前、悲しませたくないのに、いっつも裏目に出て、さ。

[自嘲を込めて呟いて。
ただ、手を離したらいけないような気がしたから。
支える手はそのままに、フェンスの向こうへ視線を向けた]


[もう一度メールが届いた。着信音は、ソフィアといる時に、最後にかけたあの曲。そんな設定してないよね?と自嘲気味に笑うと。内容を見た。]

 …ま〜あ、よくわかること。

[その時の表情は、いてつくような笑みだっただろうか。読んでいるときの目の黒が、薄くなった気がした。]


 さて、僕は行きますよー。

 シチューおいしかったです。

[ホリー先輩か会長がいればそちらに。いなければ、そこに居た人にそう伝えてくれと言っただろう。]


メモを貼った。


―調理室―

[全身が痛いような錯覚を覚えながら、急いだ。
 確かに調理室の方からは家庭的な匂いがしてて。
 戸口でサイモンの姿を見つけたら]

 サイモン、これ。

[反射的に放り渡した、六角形のチョコ菓子の箱。
 何時の間に自分がそれを手にしていたのか、
 自覚する暇はなかったけれど]

 まゆげ、あると良いけどね。

 ……行ってしまうの?



……会長……、

[腕を伸ばし、少しの間だけ服を掴んで。
頭を預けるように、絶対に表情だけは見せないように]

……もう、終わるのかな。

[主語のない呟き。風に、樹の葉のざわめく音が響く]


[懐かしげに生徒会室を見廻して]

あれ?そろそろ時間…なのか


―― 屋上 ――

[気がつけば夜だった。屋上に横になる形で、天を見ている]

…今日もたくさん泳いだね…。
あー…そういえばシチューのメール、気づくのもう少し早ければなぁ…。

[とはいえ、約束はこちらにあったので、こちらに来たのだが。傍にはクラスメイトの金髪の少女]

『今日ほど綺麗に見える日もなかなか無いと思うよ』

そう。…そうなのね。……じゃあ、ゆっくり、眺めておこうね。

[そして、あの子犬はマーゴを守る様に傍に座っているのだった]


 …… 、ちがう よ。

[何処かで、ギターの音色がした。終わりの音楽。
涙は止まらない。
さっき、それを止めてくれたクラスメートには、もうきっと、頼れない。

だから、自分で泣き止まないと。
きゅ、と手に力をこめれば、やっぱり震えてしまうんだけど、掠れる声で、のろのろ顔を上げ。
にへりと笑ってみせるのは、出来た]

 わがまま、言わなきゃ良かった。
 高校卒業するまではなんて、甘えてないで、はやく、お兄ちゃんから一人立ちしたらよかったんだ。

[もう何も無い、小指を握りこむ。
なににもならなかった、契約]


 お兄ちゃんは、わるくないんだ。
 …… ごめんね、あたしが……、いつまでも、置いてかれたくなくて、あと、ついて回ってたから。

[見なくていいものを、見せてしまったのは。
きっと自分のせいだから。

ごめんね、と謝るのは、自分のほうで。
ごめんね、と笑うしか出来なかった]


[気がつけば屋上に立っていて、星をさがす準備をしているマーゴの背中に声をかける]

ここの空には 星がみえる?

[手を伸ばした空には星もなくたた暗闇が広がっていたのを思い出す。
なぜか自然と声はおちついていて]


 終わりも、別れも、始まりも。

[始まり、だけは少し遠慮がちに。]

 いつか訪れること、全て。

[ふ、と木を見上げ、屋上を見上げる。強く、抱きしめた後。]

 ……星、見に行きましょうか?



[それから、アイリスの姿を見つけて、傍に寄る。
 笑顔でいるけど、頬には涙の跡があるから、抱き寄せた]

 アイリス。

 ……――星が見たいんだ、一緒に。

[流星群が見られると、テレビか何かで言っていたと思う。
 もう良く覚えていないのだけど。

 出来れば、皆で見たかったのだけど]


―― 屋上 ――

『楽しい?』
そうだね。
『満足した?』
まだまだ流星群が来てないよ。
『じゃあ眠ってしまわないようにね』
そうだね。
『もしかしたら、これが夢なのかもしれないけど』
そうだね――。でも。
覚めない夢は無い、よ。良い夢も、悪い夢も、ね。
『わかってるってこと?』
んふ。そうだね。とてもとても…前から、ね。


マーゴちゃん、サイモン君、カルヴィナ、ズリエル君。

たとえ『敵』に捕まってしまったとしても。
ここがただの理想郷だったとしても。
皆と一緒に過ごせて、嬉しかった‥‥‥。
でも、どうして‥‥‥。

なんで、最後まで一緒に居られないの?
なんで、私たちだけ‥‥‥。

[ふっと、辺りが暗くなる、そこはもう学校ではなくて、赤い月の世界]

フィリップ君、メアリーちゃん、二人も、間に合わないんだね。
『敵』は理不尽だね‥‥‥。
別れは、いつも唐突だから、『死』は皆に忌避されるんだよね。
こんな形でみんなとお別れなんて、したくなかった。

ごめんなさい、私は皆と一緒に逝けなくて。

[がくりと崩折れて、口を押さえ声を殺しながらただただ泣く事しかできなくて、何も力がない自分がもどかしかった]


[カルヴィナが来ていた ]

あ。――カルヴィナ先輩。
見えますよ。綺麗な星空が。
見たいと思った星空を――きっと。見る事が出来ると思いますよ。


[ラルフに抱き締められれば、そこは夜の学校で]

‥‥‥うん、大丈夫、ここは『夢』だから。
きっと、無理な事なんてないよ。

[愛しい人の腕をぎゅっと掴んで崩壊を目の前にした理想郷の屋上へと場面は切り替わる、そこにはアリスや黒い子犬を引き連れたマーゴの姿もあるだろうか]

マーゴちゃん、もっと、お話したかった。
水泳、教えてほしかったな。

ねえ、どうしても逝かなきゃいけないの?
一緒に戻る事は出来ないの?


そう…

[マーゴの返事に静かに頷き]

恐ろしいように怖いように感じられても
…実は死は誰にでも平等に優しいものかもしれない

[なんとなくそんな事を考えると遠く狼の鳴き声が聞こえた気がする]


[訪れること、全て。小さく、でも強く頷いて]

――うん、見に行きたい。

[抱きしめられたとき、ひとつ、涙が零れた。
自分でもそれに気付かないまま、屋上を見上げていた]

マーゴちゃんも、いるかな。

[立ち上がり、無理矢理ではない笑みで、手を差し出す。
そうして屋上へと向かえば、夜空が広がっているだろうか]


星に願いをかけるというのは――。
遥か昔から、祈られてきた事。

私の祈りは――誰かに届くかしら。ね。


始末屋 ズリエルに、祈りを託した。{6}


[涙には、何も言わずに、見に行きたい、と言う言葉に、屋上を見た後、目を見て、頷いた。]

 ……いますよ。みんな。

[そっと、軽く胸に抱きしめて、零れた涙を受け止めて。笑みを返して、手を取った。

屋上は、いつの間にか夜空で、けれど、不思議とは思わなかった。]



[崩折れる彼女の肩を抱いて、傍にいる。

 泣かないでとは、言えない。
 自分達と彼等の境界線を嘆く事ももう出来なかった。

 ただ、もっと強く願えていたら。

 何か変われたんだろうかって思う]

 ……でも、そんな謝り方をしたって、

 逆に悲しませるだけだ、アイリス。

[やがて、映画のシーンが切り替わるように、視界は屋上へ]


おま。
こんなタイミングで、そゆこと、いう。

[告げられた言葉に、ちょっとだけ、くらりとした。
気づけなかった、気づこうとしなかった事。
自分の鈍感さに、頭が痛くなる]

……置いてく気なんか、ねぇよ。
その気があったら、そも、ここにいねぇっての。

[それだけ、ぽそり、と言って。
いつの間にか、屋上に現れていた気配にひとつ、ふたつ、瞬いた]

あ、そっか。
流星雨。

[聞こえた言葉に、小さく呟いて、空を、見た]


 ええ。お疲れ様。チョコは頂いておきますね。

[抑揚の無い表情、抑揚の無い声。そして、瞳の色がどこかしこかぼんやり薄かったり濃かったり。]

 先輩たちのお姿は、もう、眩しすぎですよ。僕にはそろそろ見えなくなってます。


[ アイリスが泣いている]

んふ。何のことかな。わからないよ、先輩。
…どうだろうね。もしかしたら、そういう結末はありえたのかもしれないけれど。

わたしは、約束したから。ね。…泣かないで、先輩。



メーちゃん、約束のお話、聞かせてくれる?
そうしないとわたし、フルート吹いてあげないよ?

[どこかで自分がそう微笑むのを、聞いた気がした。
屋上へ着いたなら、マーゴやカルヴィナ、アイリス達の姿]

わ、今日の空、凄い……。

[頭上に瞬くのは、幾つもの星。
燃えて、いつか消える運命のそれは、きれいで輝いていた]


[マーゴとカルヴィナの姿が見えた。ソフィアやテッド、アイリスにラルフも。

サイモンの姿は分からなかったけれど、そう言われると。ここにはいない誰かも含めて。いるのかな、とも思った。]


ただ、星空を、眺めた。*


エド君。ソフィアちゃん。

…元気で。メアリーをよろしくね、って言いたいんだけど…。
ボーダーライン、かも。ね。
んふ。


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