人狼議事


103 善と悪の果実

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


メモを貼った。


[目の前に広がる凄惨な、それは喜劇。
鉛の弾は僕を殺した男の身体を打ち抜き。
かわりに貫かれる歌姫。
歪な笑い声は、撥条をギリギリと巻いたような。
錆びた金属がギチギチと悲鳴を上げながら泣いている。

増え続ける死。
楽園に積み上げられる抜け殻。

濡れた烏は真っ直ぐに。]

 憐れですね、ミスター・ジョセフ。
 易々と死んでしまうなんて。

[同じ身体になったであろう、そこへ語りかける。
大人びた声はどこか艶めきさえして。]


 僕が貴方を見てるんじゃない。
 貴方が僕を見ているんです。

 怯えた眸で。
 畏れる眸で。

[濡れた烏は罪の色。
塗り重ねた赤は、やがて黒になり

嗚呼、そうだ。
喉を何度も貫かれたのだったか。
思い出せば仮初めの浮つく身体に、赤い色が流れる。
ぱたりぱたりと雨のように。
かさりかさりと落葉のように。
喉元を押さえることもなく、ふらり、ふらり、近付いて。]


 こんなふうに ころした の は   あなた で、す   よ?

[ニタリと笑みをはりつけ、小さな手を伸ばす。
身体をさすり、赤を塗りたくるようにして、たどり着くのは撃たれた傷痕。

ずぶりと指を。
掻き回し、弄ぶ。]

 ようこそ、“楽園”へ。
 僕と貴方は断ち切れぬ運命の輪の中にあるようだ。
 仲良くしましょう?



 ―――――ずっと、ね。
 
 
 






   ――――ふふ
 
 
 
 


メモを貼った。


あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは


 それもこれも……、あの林檎の…。

[ふつりと壊れた笑みは止む。
鈍い銀の運命に結ばれた彼から、僕は身体を離す。
ひたひたと向かうのは、歌姫の元へ。
たどり着く頃には綺麗な幽体に姿を戻していた。]

 ……コリーン嬢、痛くはありませんか?
 なんと声をかければいいか…僕には、わかりかねますが。

[少し困ったような表情で告げる。
視線は命を奪った傷口に。]


 貴女の歌声……生きている間に、聞きたかった。

[目を微かにふせ、呟く。
そしてやがて、踵を返し部屋のそとへと向かいはじめる。]

 刺青の方…貴方もどこかで見ているのですか?
 僕は林檎の元に向かおうと思います。
 誰があの果実を手に入れるのか…見届けなければ。

[誰かがついて来るならそれはそれで構わない。
僕はゆっくりと、歩きはじめた**]


メモを貼った。


[ぽつりぽつりと戻ってくる記憶は、生前の。
 傷口の朱を舐め取り、猫のように身を擦り寄せてくる。

 どうせならこんなところでなく、と部屋へ連れ込もうと腰に手を回せば、
 唐突な告白。

 流石に一瞬言葉を忘れ、虚を突かれた表情を不遜な笑みへと戻す。
 代わりに奪ってこいとかそういう話なのだろうか。
 そうだ、確かあれは。
 それを問おうとした瞬間……]


[脇腹をさすって、苦い顔をする。
 とんだ泥棒猫と知っていて、尚傍へ寄るのを許していたのは、
 自分自身を過信しすぎていたからに違いない。]

 ……ケッ。

[愚か者の末路としては、中々に相応しいではないか。]


【人】 双生児 オスカー

謎解き、渡せない、共倒れか?
それなら好都合だが、どうなる。

[新鮮な言葉を受け入れた耳には、銃声が心地良い。
壁に触れている身体の箇所から響く、大気を擦る音と叫び声。
不和の果実が齎す豊穣を言祝いで、無遠慮に懐中時計を開く。
近づいてくる荒々しい足音に視線を向けると]

ミスター。おい!

[走りこんでくる影は、みるみる形を成して男の姿に>>3:112
リボルバーを引き抜いた警官は、
それを握り締めて扉の向こうに消えた。盛大に舌打ち]

(5) 2012/09/29(Sat) 12時頃

【人】 双生児 オスカー

銃声、悲鳴、慟哭、駆けつけたのはヤード。
Le personne qui etait dans la jalousie de la ――――

[終わりも始まりも無い永劫回帰。
貧者の円環的構造、連続して回る歯車を永遠に繰り返す。
己の人生に然りと言う為、強い肯定を噛み締めて覚悟を決めた]

原罪を知る果実。
叡智を妬んだ者は、賢者を打ち伏したという。
いつか想いは空になる。ハレル・ヤを切り裂いて。
滴る血で音符を撃とう。醜く、幼く、それは追憶の五線譜。
――――

[屍となった歌姫にはとても及ばない稚拙な唄。
人は、楽園に在ったあの日から既に
きっとあの果実に魅入られているのだろう]

(17) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

妙に人間くせえしょぼくれたオッサンと
どっか寂しそうな顔した元歌い手のオンナ、じゃあな。

[ジョセフとコリーンに初めての親近感を覚えた、哀別の唄]

安心しろ、アレは必ず俺が貰っといてやるから。
アブねーことは、なるべく避ける心算だったけどよ。

[表情は氷塊のまま双眸を黒々と燃やし、懐中時計を握る]

(18) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

……ペラジーか。
どうもこうもねえよ、惨劇のバーゲンセールだ。

[また別の足音が聞こえた。ちらりと視線をやり
扉へと億劫そうに顎をしゃくって、室内を伺うように促す]

心配してくれたのか。

[肩に置かれた彼女の手を視線だけで眺めて、
小さく、そっと口元を歪める]

(19) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

いまんとこ怪我はねえけどよ。
違いない、明日の朝を迎えるまで生きてられるか怪しいな。

狩られて狩って、結んで解けて
最後に残るの、だぁれだ? って感じだ。

馬鹿馬鹿しくて、素敵だぜ。

[傲岸不遜にせせら嗤う。
此処はまるで鉄と薄汚れた蒸気に塗れた故郷のようだ。
傍らに立つのは、あの時と良く似た白いワンピースの影。
ただ、追憶の姿と今が、あまりにも変わりすぎている。
目蓋の裏で、蝶の羽根が震え、揺れるように重なる面影。
記憶の欠片の断面、その切り口は
ぞっとするほど冷たくて、苦くて、ほんの微かに甘い]

(20) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

[名前を呼ばれて瞠目する。
在りし日々の夢想に浸るには、ただ、沈黙が短すぎた]

なんだよ。

[視線を黒い蝶へ、言葉短く、続きを促すように]

(21) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー


――――そうか。

[過去を撫ずる、数十秒にも満たない遣り取り。
時が流れた証左の、足りない言葉。

それは、恋と呼ぶには、
あまりに稚拙で、あまりに醜悪で、あまりにも短い

微かに燃え上がった、かつての執着心の残滓だった]

(22) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

[革袋を受け取る]

ああ、これがとっておきか。
学者サマの“とっておき”だ。さぞかしよく眠れるだろう。
目覚めさせて(キスして)くれる人が居るやつに使おう。

[益体も無い事を呟く平坦な口ぶりからは、感情は読めない。
毒だと嘯かれれば、そうだろうよ、と内心で同意しながら]

くれるもんは貰う主義だ。

[高値で売れるのも、これは本心だが、嬉しい。
誰に使うのが一番良いのか、よく吟味する必要は……。
革袋を手で弄びながら、部屋へ入る彼女を見送った]

(23) 2012/09/29(Sat) 14時頃

【人】 双生児 オスカー

この場面……。

『さて。悪いな』なんて歌劇の主人公なら言うところだ。
だが悪いと本心から思っていない謝罪、これは害悪だと思う。

[肩をコキっと鳴らす。独り廊下で屈伸をする。
身体の凝りを解す様に、手を伸ばしたり、手首を回す]

ゆえに。さっさと決めちまおう。

[愉しげに指でカフス釦を宙に弾く。
残ったのは、警察、夕闇伯、かつての仲間、少女、自分。
手に握った懐中時計の螺子を、ぎっ、と犬歯で引っ張り]

(24) 2012/09/29(Sat) 14時半頃

                     あ。

[咽喉に伸ばした硝子の刃は
女の柔らかい咽喉に触れ、そうして―――…


左胸に空く風穴。
呆気なく崩れ落ちる身体。
指に力を入れ過ぎたか、破片で傷付いた指が、絨毯に血を吸わせ。
みるみる嵩を増す血溜まりに。手が、触れる。]

 ……ッ! ………ッ!!!

[叫ぼうにも、ごぽ、と咽喉から競り上がる血に遮られ。
ああ。黄金の果実も、くそったれな世界も。
―――男の指から零れ 落ちた。]


【人】 双生児 オスカー

動くんじゃねえっ!

[懐の三筒式フリントロックを取り出して部屋へ。
威嚇用に部屋へと銃弾をぶっ放し、大声を上げた。
狙いもつけない発砲だ、
運がよっぽど悪いやつ以外には当たらない。
器用貧乏な特性は、勢いと思い切りでカバーだ]

(25) 2012/09/29(Sat) 14時半頃

 
 あれは、俺の―――
 


【人】 双生児 オスカー

― 室内 ―

そっちか。

[ナイフを持つ少女らをちらりと一瞥して
事切れている草臥れたスーツの男に狙いを定める。

蒸気を噴き出し始めている懐中時計を握り締めると
心臓に埋め込まれた鉄屑が、心筋を強く押して動かす。
13階段のような、13秒だけの苦痛を伴う電気刺激。

雲雀から百舌鳥へと変化するような鋭さで、
混乱に乗じ、ジョセフの死体の方へ向かって飛び掛る。
狙うのは、彼のポケット、その中身の紙片だけだ**]

(26) 2012/09/29(Sat) 14時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/29(Sat) 15時頃


[血溜まりで叫ぶ声は、誰に届く筈もない。

女主人の部屋に重なり続ける死体。
烏が残した、秘密の欠片はポケットの中に。
招待客が、果実を目にした場所は何処だった。]

 畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生!

[怨嗟を、叫ぶ。
もうこの声は誰に届くかも分からない。
その声がはたと留まったのは。烏の目を、前にして。]

 ち、…畜生、畜生、誑かされたんだ、俺は!
 あの時、声なんか掛けられなければ―――ッ!

[耳を塞いで、縮む距離に、一歩下がる。
死んでもなお怯える目。恐怖を湛えた目。]


 ひ、ッぃ………!

[心臓の在った場所に、ずぐりと指が潜る。
痛みはない。痛みなど感じる筈がないのに
生前と同じ情けない声をあげ、乱暴に、その手を振り払おうとする。

二度と聞きたくなかった、その声。
咽喉を穿っても。この連鎖を断ち切ることなど出来ないようだ。]

 こんな、場所が"楽園"である、筈がない!

 あああああ………此処は、此処は、

[周囲を見回す。
果実に囚われた男の顔、女の顔、生きた顔、死んだ顔。
この手で殺した顔が、此処にある。此処は。]


 
 やめろ!

[怨嗟と焦燥の叫びは、濡羽色に向けた。
生者と死者の絶対の境。届くはずも、ない。

離れる影はいくつ在ろう。
果実の行方、結末が気になれど、烏の後ろを付いて回る
勇気が男に在るはずもない。
今はまだ、この部屋に留まるひとつの*残滓*]
 


メモを貼った。


[少女の悲痛な叫びと涙は
目の前に迫り来る切先に気を取られた私には届かず。
引き金は呆気なく引かれた。
あの時と同じように。
私が初めて人を殺した、あの時と同じ軽さで。
立ちはだかるは、男。
私の唄を奪った。私の唄を奪おうとする。
突き付けられた切っ先は正確に咽喉を狙って。

バランスを崩して大きく傾いた視界では、銃弾の向かった先は確認できなかった。

肉を裂く感触と、焼けるような痛みがぞぶりと深く首に滑り込むのを感じる。神経に食い込む刃に、背筋が強張る。

 嫌 嫌 嫌 嫌

もうやめて。痛い事をしないで!]

 ―――――――っ、……!

[咽喉からは、空気と、それに絡むような熱い液体が漏れ出すのみ―――]


[意識が何処にあるのか分からぬ狭間の時。
ナイフを持った少女が近付いて来る。
血に塗れた私に、いつもと変わらぬ調子で名前を呼ぶ声。


嗚呼………彼女は既に、壊れていたのだ。

まだ血の抜け切らぬ抜け殻にナイフが振り下ろされる。
何かを否定するかのように。駄々を捏ねるように。

黙した栄光はただ静かにそこに在るのみ。

抜け殻へと狂気を刻み付けた少女は、赤い手を隠そうともせず何を*思う?*]


【人】 双生児 オスカー

[同時に吐き出された三発の銃弾。
一発目は夕闇伯の黒髪の端を一房拐って壁にめり込む。
素早く体を低くした彼と交錯する際、奪った紫水晶が鳴いた。
目を眇めた夕闇伯を横目で一瞥し、凄絶な笑みを浮かべる]

今のご主人様は俺だろ? つれなくすんなよ。

[拐かした乙女の耳朶へ、直接甘く囁くように。
ちらりと唇の端を湿らせると、ポケットを軽く叩いた]

(34) 2012/09/29(Sat) 19時頃

【人】 双生児 オスカー

[二発目は、警官崩れの頭上を掠めたか。
鋭く発せられた静止の声に抗って、
右へ左へと、舞踏を踊るような仕草で身体を振る]

『どうか当たりませんように!』

[両手で回転式拳銃を構えたジェフの銃口は脅威だ。
単純な物体運動に過ぎない自分は、銃弾に追いつかれる。
だが、自分にとっては幸いな事に、銃撃は来なかった。
辿りついたジョセフの死体から、鼠よろしく餌を漁る]

よう、法の番人。調子はどうだい?

[かつての口調は屑篭に放り捨てて、
代わりに唇で挟んで咥えたのは、一枚の紙片。
流れ落ちた血に視界を歪めたジェフへと視線を絡めた]

(35) 2012/09/29(Sat) 19時頃

【人】 双生児 オスカー

[撃て、と口にした夕闇伯、ぴくりと筋肉を緊張させる。
銃口は既に自分を捕らえたか。爆発力は既に失われている。
紙片を確保するためには、止まらなければならないゆえに。
そして、自分の銃は装填に時間が掛かりすぎる。
積み上げた金塊よりも貴重なその時間を、どう稼ぐ?]

何か俺に用事でもあるのかい? 蒐集家の貴族サマ?

[くぐもった声で、嘲るように告げる。
ただ、視線はジェフの方を向いたまま、
微かに扉のほうへと、身体を揺らめかせた]

(36) 2012/09/29(Sat) 19時頃

[濡羽色から贈られた唄が聴こえる。

それは、既に質量を持たないはずの胸に幽かな温もりと郷愁を灯して、消えた。]


[狂気と怨嗟を唄う果実。
それに惹き寄せられ、飲み込まれた数多の人間。
その世界に引き込まれてしまった以上、
魂が安息を得る事は無いのだろう。
唄を失った女は、人を狂わせる唄を囁く
化物の一部に成るしか無いのだろうか。

魂は救われず、過去には戻れない。

とうとう手を伸ばすことが叶わなかった
禁断の果実を手にした者を、幸せにはさせないと。
堕ちろ、と。
仄暗い感情が芽生えていることを、
女は否定したがるだろうか。]


 最後に、禁断の果実へと辿り着くのはだぁれ?


 きっと、幸せにはなれないわ。


【人】 双生児 オスカー

手癖の悪い鼠……。
ああ、鼠ってどこへでも入ってくるよな。

[揶揄するかのような口吻。
きつく眉を寄せる夕闇伯を瞳の端で流し見て、嘯く。
仕方ない、なにせ育ちの悪さには自信があるし]

果実なんて、濁った鼠に食い散らかされるモンだろ。
それが禁断の果実でも。
それが……アンタの様な紫水晶で出来た果実だとしても。

[にっこりと邪気の無い笑みを、満面に浮かべて、
芳醇な果実を齧るように犬歯を剥き出し肯定してみせた]

だって、死人に金はいらねえだろ?
折角だから、頂いておこうと思ってね。

[あの時の、紫水晶で出来た盃みたいに。
貴族の持ち物を奪う愉悦に、口角を吊り上げた]

(41) 2012/09/29(Sat) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

怖い怖い、善良な市民に銃を向けないで、お巡りさん。

[怒声に応える声には、怪しげな昂揚が含まれている。
崩壊し始めた砂の城のように、少しずつ歪み始める日常。

喉の奥を鳴らし、器用に嗤うと、
額に流れる血潮を舐め取るかのように視線を這わせた]

そうだ、アンタにも元をつけてやろう。
“元”法の番人。黙れば、いいのかな? 

[蛇が手招きするような、舌なめずりするような挑発の囁き。
裏腹に、銃口を向けられた自分は、身動きが取れない。
自らの顔と壁の間で揺れる銃口を眺め、初動の隙を窺う。
が、五分五分の確率へベットするには、自分の命は惜しすぎる]

(42) 2012/09/29(Sat) 21時頃

[壊れたようにわらう少年の声が遠く聞こえる。
再び相見えるは、生前の少年と同じ聡明な姿。

 ――痛いのは、何処?
 既に離れた肉体は、ただ、硝子によって与えられた熱を伴う痛みと、ぞっとする感触の残滓を覚えている。
 もう生きて喉を震わせることはない。

感触の無い首筋に、そっと手を伸ばす。

困ったような様子の少年に、苦笑して軽く首を振る。
体温の無いこの姿では、自分の感情を把握する事すら難しい。

少年が『生きている間に』と言えば
既にどちらも器を無くしていることに妙な感慨を覚えた。]


[答える言葉も見つけられないまま、歩き出す少年の後に続こうとする。

……少し進んでから振り向いて、自分が殺した、自分を殺した草臥れた姿を見た。
憐れに怯えて佇むその影を一瞥してから、その場を後にする。

確認しなければ。
皆の魂が捉えられている牢獄。
仮初の楽園。
原罪の象徴の下へ。]


【人】 双生児 オスカー

……早くしろよ。ペラジー。

[思いついた随分と分の悪い賭け。合理性の欠片も無い。
初めての約束に縋る様な、そんな声が出せるだろうか。

反応が無くても、意外と銃口に隙を作れるのか。
もしかすると、かえって自分の首を絞めるのか。

彼女を信じているのだろうか、彼を信じていないのだろうか。

馬鹿馬鹿しい、姿がどう変わろうが、俺は彼を知らない。

そして、彼女でも裏切られるのが当たり前だし
そんなのはお互い気にしないのが、俺たちの流儀の筈だ。

ただ、紙片を咥え微かに湿った声で、優しげに名前を呼んだ]

(43) 2012/09/29(Sat) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

本人ですよ、夕闇伯。

[道化じみた仕草で両手を広げようとして、
銃口を思い出し、さらなる挑発は思いとどまった]

しかし、溝鼠とは手厳しいね。
まあ……似たようなもんだけど。

[貴族の吐き捨てる嫌悪感が心地良く耳に響けば
ゲラゲラと笑い出したいような、そんな清々しい気分。
そして、視線の先で危うく揺らめく濃紫の瞳は
極上の紫水晶よりも、美しさで勝っているだろう]

面倒くせぇなぁ。
いいじゃねーか、たけーもんわざわざ壊さなくてもさ。

[暴君じみた物言いに、溜息をついて。
もう少し距離が近ければ、あと二つ、宝石が手に入ったのにと]

(45) 2012/09/29(Sat) 22時頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/29(Sat) 22時頃


【人】 双生児 オスカー

[耳朶を擽るペラジーの声に、全身の力を抜いた。
抜きながら、首筋を伸ばし、あごを引き
背筋を伸ばしてから、重心を少しだけ前に]

(53) 2012/09/29(Sat) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

――――――My precious darling !

[大気にばら撒かれる白い粉塵。
顔に刻まれる艶笑。その瞬間、弾かれるように走り出す。

扉へ、ただ一歩、二歩、導かれるように踏み込んで]

あ?

[響く銃声。舞い落ちる白い粉塵。
左手に衝撃。一拍遅れて鈍痛。噴き出る鮮血。

ジェフの放った銃弾は薬指と小指を吹き飛ばしていた。
もんどり打って倒れ伏すと、地面に咥えた紙片を吐き]

(55) 2012/09/29(Sat) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

っ痛――――――…

[呻き声。まるで本物の、溝鼠のようだ。
絨毯を掻き毟るように、這いずるのは止めなかった]

……指足んねぇじゃねーかクソ。
信じられねえ、あの野郎!

[左手を翳して、苛立ちを絨毯に叩きつける]

(57) 2012/09/29(Sat) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[地面に散らばったのは、懐中時計、弾の入っていない燧銃。
水晶のカフス釦と、暗く輝くエメラルド。それに紙片。
蓄えた財貨を吐き出した男の懐に残ったものと言えば……]

おいおい、冗談じゃないぜ……。

[先ほど受け取った、革袋だけだった]

やばいやばいやばい。

[本当に口を引き裂かれては堪らない。
粉塵が消える前に、何とかこの部屋から出なければ]

(60) 2012/09/29(Sat) 23時半頃

滑稽だねぇ……

何もかもがこうして台無しになっちまうのさ。

そもそも、こうなっちまったのは誰のせい、だい?

[クク……と喉奥で笑う声。]


 血を啜って、林檎は赤く熟れるのかしら。

 何時になったら、満たされるのでしょうね…?
 それとも、永遠に―――


【人】 双生児 オスカー

クソ、約束、護れよな……。

[目の前で拾い上げられる紙片。
それを掴んだ人物、微笑んだ彼女と眼が合った。
ゲラゲラと笑い出したい気分なのは間違いない。
這いずる速度は、蝸牛のように遅く、締まらない]

さもねえと、犯すぞ、クソアマ。

[無事な左手の中指を彼女の背中に向けて立てて。
最後まで、オンナ扱いかよ、と喉を震わせて嗤いだす。
後で絶対慰謝料と治療費をふんだくってやる、と]

あれ、何か……。
思 考 が上 手  く纏 まん ね  え 

[もう直ぐ吹き払われる煙幕を尻目に、
いつも見ていた霧のような煙る景色から、目を閉じた]

(66) 2012/09/29(Sat) 23時半頃

 それでまた、グロリア様のお部屋に新しい赤を添えるのですね……?

[優しく、囁きかけるように。]


そら。

その手も、ドレスの裾も、真っ赤だぜェ?

[駆け出す小さな背中に、ケラケラと笑った。]


 
 畜生畜生畜生畜生畜生どもめ、!

[叫ぶような怨嗟の声は、どこから。]
 


 悪いのは、君さ。

[怨念は林檎に手をかけるものへと嘲う。]


 唆した“蛇”もかな。

[嘲う、嘲う、烏の声は囀りよりも甘く。]


―果実の在り処・大広間―

 おいでよ、ここまで。

[木は森へ、果実は果実へ。
部屋に施された黄金の植物たちのなかに転がる、楽園の実。
その前に、その目の前に、僕は立っている。

怯える彼を残し。
歌姫を連れて。]


 …――ね。
 皆、愚かなものですよ。

[小さな手を果実へと伸ばす。]

 大広間からなくなってなんて、なかったんだ。
 すぐ傍に落ちていたのに気付かない。
 目先の欲に駆られて、足元なんて見ようとしないんだから。

[そう、歌姫へと声をかけた。
一度掴んだことがあるはずの果実は、擦り抜けて掴めない。]

 …………僕も含めて、ですがね。


[少年の行く先は、大広間。
この宴の始まりに、果実があった部屋。]

 全く…この部屋を探していた人もいたでしょうに、
 こんな簡単な場所に隠していたなんて…

[血眼になって屋敷内を探していた人 ― 自分も含まれるか ― を考えて、苦笑する。]

 嗚呼、目の前にあるのに
 触れる事すら許されないのですね…

 またこの細工を見る事が出来たのは、幸運なのかしら…

[否、囚われているだけだと思っているのだけれど。]


―過去―

[歌い手として評価されるようになって、暫く経った頃。
急に、一切の活動を行わなくなった時期があった。
行方不明になったのだ。
名前に傷が付かぬようにする為か
ひっそりと回された捜索の手にも引っ掛からなかった。

その時女は、今は顔さえ思い出せぬ好事家に監禁されていた。
金糸雀のように、籠に閉じ込められ、所有者の為だけに歌うことを強いられた。

女は歌を愛していたが、自鳴琴のように螺子を巻かれた時にだけ忠実に歌う事を強要される状態に、心をすり減らしていった。

所有者を満足させられなければ暴力を加えられた。
『歌えない』とでも言おうものなら、本当に二度と歌えなくなるぞと
水の中に頭を押し込まれたり、首を絞められたりもした。

そうして死なないために渋々歌うと、最初の内、所有者は上手く躾を出来たと言わんばかりに満足そうにしていた。]


[そんな日々が続いていたのだが。
とうとう限界が来た。
無理矢理歌わせられた、その歌声が素晴らしいものに成るはずも無く。
何時しか、歌は苦痛となり、本当に歌えなくなってしまった。

弱った金糸雀を、壊さんばかりに痛めつける所有者。

『――この程度か。つまらないな。』

ある日、すっかり飽きた所有者は、とうとう金糸雀を撃ち殺してしまおうと考えた。
にやにやと拳銃を片手に近寄ってきて、髪を掴まれ、喉元に銃口を突き付けられる。

抵抗などしないと思って油断していたのだろう。
本物の死を目前にした女は、ただ生き延びたい一心で所有者に反撃する事に成功した。
襲い掛かり、拳銃を奪って、心臓に押し当てて、撃った。

破裂音が響いて、血が飛び、やがて所有者は動かなくなった。]


[逃げなければ―――
煙を吐く拳銃を放り出して、慌てて飛び出した牢獄。
そうして逃げる為に走る廊下で、夕闇に出会ったのだ。
彼が何故その屋敷に居たのかは知らない。
どういう繋がりがあるのかも分からない。
ただ、夕闇は、真っ青な顔をしているであろう女を見て、わらったのだ。

きっと銃声は聞こえていただろう。
殺人を犯した事を、見透かされたに違いない。

恐怖が全身を支配した。
どうしたら良いか分からなくて、只管逃げた。

連れ去られた時には気を失っていたため
ここが何処かすら分からなかったが、少しでも遠くへと必死に走り続けた。]


[やっとの事で逃げ切ると、その後
女は、無意識の内に記憶に蓋をした。

歌えない理由

受けた暴力の数々

そして、自分が人間を殺したという事

これらを忘れてしまったがために、結局原因は分からないまま、歌声も戻って来なかった。

夕闇と何処で会ったのかを思い出せなかったのは他でも無い。
封印した記憶の欠片だったからだ。
彼が、私の事を殺人者だと知っているはずだから―――

人を殺して思い出した。
これが、女が歌を忘れた経緯。]


 灯台下暗し、ってやつですかね。

[触れられない林檎。
それはまるで“禁断”の果実。]

 貴女は…。
 ……いや、野暮なことは聞くものじゃありませんね。

[この林檎を手に入れたかったのか。
手に入れて、どうするつもりだったのか。
そんな言葉が頭を掠めた。
口に出すことはなく、過去を回想する横顔を見つめる。]


 ……………。

[それでもひとつ。]

 歌を、聴かせてもらえませんか?

[そんな我侭を言う事は許されるだろうか。]


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:オスカー 解除する

処刑者 (3人)

オスカー
12回 (5d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび