54 CERが降り続く戦場
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―蝕の酒場《デーフェクトゥス》―
[何を思うか、 アーディアスに似ていると言ったドナルドの傍らにいたポーチュラカは、]
――――っ、
[きり、と指先に走る痛みに眉を寄せた。 人形じみた華奢な指先が赤みを増す。 巻き付いた糸が、 強く引かれたような と、表現すべきだろうか。
扉が開くにあわせて 糸が、軋む]
(21) 2011/06/03(Fri) 08時半頃
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―蝕の酒場《デーフェクトゥス》―
…月の影のように かくされているものも、
時いたりて満ちてくる、
の ね。
ここは。 何処にも属していない、のに。… これは、貴方の意図したところなの、…マスター?
[酒場の主人に尋ねる。 ぎちり、と繋がる糸が 小さく音をたてた。 ひろがる姫袖は白、 《栄光》の纏う黒と、対。]
(36) 2011/06/03(Fri) 09時頃
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―蝕の酒場《デーフェクトゥス》―
…… 《私》が、ないてるわ
[指先がひときわ強く 痛みを訴えたのは 星流の現れた刹那、 ―――否、正確には扉の開いたとき。
《かれ》の存在を 確認することはできなかったけれど。]
いかなくちゃ
[少女は素足で歩く。 左足首に結ばれたリボンが、 重力を無視してふわりと羽のように揺れた。]
(43) 2011/06/03(Fri) 09時半頃
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―蝕の酒場《デーフェクトゥス》―
[赤いフードの男には何処か 警戒するような視線を向けたが、 彼は今、此処には居ない。 ポーチュラカは足を止め、 酒場に現れた少年と、それから 寝そべった蒼い毛並みの狼を見る。
ゆるやかに 己につながる糸を確かめるように 胸のあたりまで持ち上げて 視線を落とした。蒼は瞬きせず 宝石のようにそれを映す。]
あなたたちも 《糸の先》に居るのね …
[少年と、蒼き狼へ鈴のなるような声が向く。]
(54) 2011/06/03(Fri) 10時半頃
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―蝕の酒場《デーフェクトゥス》―
[す、と両の手を やわらかくなにかを包み込むように差し伸べる。
――ふわり
蝕の酒場を照らすように 光の珠が浮かび上がった。 詠唱もなく。 黄金の髪と白いドレスが そよ風を受けたように広がる。
そこに映った景色は《Front》のそれ。 学園を中心としたせかい。 重く、俄に雲が垂れ込めはじめていた。
雨が]
(64) 2011/06/03(Fri) 11時頃
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《 雨 》 が 降るわ
[そ、と光の珠を 手から離して 落とす。 床に触れた瞬間に波紋が広がり 空から俯瞰したような景色が映し出される]
いかなくちゃ
[糸がぎちりと引く音を立てる 少女の背に、ドナルドが《気のせい》だと思った 水晶細工のような羽が 音もなく生えて]
(65) 2011/06/03(Fri) 11時頃
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[時を同じくし 《Front》からは天使の梯子がみえたろう。
光は未だ弱く 雨の気配、湿った風が 表世界《Front》を吹き抜けていく]
(67) 2011/06/03(Fri) 11時頃
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ポーチュラカは、アリスは 天より降りる梯子を見たかどうか―――
2011/06/03(Fri) 11時頃
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―酒場:デーフェクトゥス―
[酒場の床は、少女が落とした 光の珠を中心に 巨大なスクリーンと化していた。 磨き抜かれた水晶のように うっすらと覗きみるものの姿が映る。 そしてその奥には]
《軍》 動き出しているの ね… マスター、貴方がさっき 水面に映した《彼》の手のもの かしら。
[学園を取り巻く人と鉄の群れ。 糸が、紡がれる糸がぎちりと鳴る。 痛みにか、眉を寄せた。]
(95) 2011/06/03(Fri) 15時頃
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[痛む指先に微かに血が滲む。 この血を厭うていたのは誰だったか。 可憐でくるくるとよく笑う 《過去》は《悪魔》の記憶を持ち合わせない]
……ネルフェリウス
[かつての“ネル”。 それを呟いたのもまた、 糸の導きだったのかもしれない>>77]
(96) 2011/06/03(Fri) 15時頃
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…いきま しょう
[羽を微かに震わせて 運命の民と魔女へ そして]
……ドナルド、 あなたは、きて、くれる?
[何処か。願うように言ったのは――]
(97) 2011/06/03(Fri) 15時頃
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[やがて。 蝕の酒場の床を波紋が揺らし。 光の梯子を道筋として 黄金の《過去》たちは《Front》へ、向かって――]
(98) 2011/06/03(Fri) 15時頃
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†とある玉座†
豊かな黄金の髪を編みこんだ女が眠っている。 眠っていると表現したのは その女が密やかに眼を閉じていたからに他ならない
身に纏うは黒いドレス 他を寄せ付けぬような 静謐な空気を漂わせる。 彼女は動かない。
《 救って 》
願いを《過去》に託し 結晶化した悠久の時を動かさねばならぬほどに もう、彼女には後がない。
(101) 2011/06/03(Fri) 15時頃
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びしり
彼女の周りの空間に亀裂が走る。
つ、とこめかみから一筋 緋色の血が落ちていく。 やがて、それは 遍く降り注ぐ雨となろう
《秩序》は破壊されようとしていた。 《混沌》の種は既に芽吹いている
救うものは《英雄》と呼ばれるか それは《何》にとっての《英雄》なのか――
(103) 2011/06/03(Fri) 15時半頃
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《 救って 》
それでも祈り続ける。
《栄光》在りしは蒼と黄昏の交わる場所。
またの名を *《第七天国》*
(104) 2011/06/03(Fri) 15時半頃
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ー蝕の酒場にてー [>>111 はしゃぎたてるような星流の声があったとき 宝石のような大きな蒼の眼をポーチュラカは 一度瞬かせた。きょとりと。 それは、たしかに少女の歳相応。]
…ソーマ…?
[その名が何故か引っかかるかのように呟き。 きちり、と糸がないた。星流の言葉に、異を唱えるようにか。]
…《拒絶の法》を使ったの?
…いいえ、糸は。 切れないわ …切れないの。 あなたも。 わたしも。《私》も。
[それは、静かであり どこか悲愴な思いも秘めていた]
(122) 2011/06/03(Fri) 16時半頃
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―蝕の酒場―
ええ
[>>141ツェツィーリヤの言葉に頷いた。]
もうひとつの《鍵》となるべきひととも 逢わなければならない わ…
[>>164 マスターの言葉に 少女は微かに眉を寄せた。]
……わかってる。
[己に向けられたものではないとしても。]
(168) 2011/06/03(Fri) 19時頃
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[やや思いつめたような表情をしていた少女は やけくそと評していい大きな声に 蒼い目を一度瞬かせる。 ドナルドを、見て]
…… …
ありがとう
[謂うと。微か、けれど確かに笑む。 そのまま少女は己の開いた道へ身を躍らせる。 糸に引かれたか、星流もまた光に包まれた。
煌く水晶の羽が光の欠片を残し。 酒場の床はまた、静けさを取り戻した。
→《Front》――空:天よりの梯子へ]
(170) 2011/06/03(Fri) 19時頃
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[落ちる。
落ちる。
落ちて。
けれど今度は
水晶細工の羽、広げて。
陽光、天の梯子の只中白いドレスが翻る]
(172) 2011/06/03(Fri) 19時頃
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―《Front》学園近く上空― [一瞬生じた微かな煌きも、 《小さな扉》は感じ取る。]
… これは “熾気”…?
どうして… ッや!
[糸の端は何処へつながるか。 少女の《存在》はひどく異質だ。 横合いから空をゆく黒き獣に狙われる。 辛うじて避けて目を見張った。]
ッ悪魔…!
(173) 2011/06/03(Fri) 19時半頃
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―第七天国―
玉座に一人 閉じたままの眸 その名は《栄光》
ぱきり
また 蒼と黄昏が 交わる空間が裂けた。
涙のように、血が落ちる。 雨が降る。
(185) 2011/06/03(Fri) 19時半頃
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《栄光》の眸がわずか開く。
見えぬ闇の王を、 睨むように
(186) 2011/06/03(Fri) 20時頃
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ポーチュラカは、オスカー《魔王》の声に《栄光》は何を思うか――――
2011/06/03(Fri) 20時頃
ポーチュラカは、アリスの声は、遠くて届かない。
2011/06/03(Fri) 20時頃
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―学園上空―
っ、干渉していた、の…!
[水晶細工の羽震わせ 花びらのように体を舞わせる。
影の悪魔。 明確な殺意をもって爪を振るう]
(198) 2011/06/03(Fri) 20時頃
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―上空―
[失速し、高度が下がる、悪魔に挑みかかる、しなやかな運命の民の姿が見え]
―――ツェツィーリヤ…!
きゃ、 あ!!
[悲鳴。矢の軌跡と衝撃は、 空気の流れを大きく揺らす]
(211) 2011/06/03(Fri) 20時半頃
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ポーチュラカは、金の髪が風に煽られ、広がる。合間に覗く、糸
2011/06/03(Fri) 20時半頃
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―上空―
[光、はぜて。
少女は白の花のように舞い 矢を放つものの方から離れる。
浮かぶがごとく飛び上がってきたドナルドの腕に咄嗟に掴まった。]
っ――――!!
(221) 2011/06/03(Fri) 21時頃
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っ、…や!
[羽は体を支えるには至らず。 衝撃を思って咄嗟に眼を閉じ 強くしがみついた。
―――土を抉る音。
けれど痛みはなく。 はっと眼を開けば 自分のからだのしたに――]
ドナルド…!!
[驚きと、泣きそうないろ混じる声が零れる]
(241) 2011/06/03(Fri) 21時半頃
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ポーチュラカは、テッドの声に、びくりとして。
2011/06/03(Fri) 21時半頃
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っ、… だ、だいじょうぶなわけ…
[瞬きせぬ蒼い眸が揺れたようだった。 動揺に、声も小さく。 華奢な手が撫でるように触れた。
――ああ、 いつかもこんなことがあったような。
ドナルドの上、覆うように白いドレスが広がる。 きちり、と糸が軋む気配。 現れた少年へ、顔を向ける]
……あなた……
[微か、感じる。]
熾気、を?
(274) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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[蒼い狼が側へやって来る。]
わたしは、…だいじょうぶ ……
[糸の繋がる指先で そっと狼に触れた。 それから、ドナルドの方を気遣わしげに見る。]
悪魔…魔王まで既に 干渉を始めてるなんて……
[魔王の、声。《栄光》のきいたそれは、少女には微かにしか伝わらぬ]
(281) 2011/06/03(Fri) 22時頃
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ポーチュラカは、救急箱、と聞いてぱちり、ひとつ瞬く。
2011/06/03(Fri) 22時頃
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わたしは、だいじょうぶ…なの
[眼鏡を掛けた少年に 俯きがちに答え]
ごめんなさい、 …ドナルド
[赤く染まる糸が繋がる指先で触れ、淡く光を宿す。《癒す》ちから。]
……
[ツェツィーリヤは、 だいじょうぶであろうか。 空を見上げる。 もう、悪魔は姿を消したようであった。]
(283) 2011/06/03(Fri) 22時半頃
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[>>284少女は表示を引き締める。]
…わかるの。 …わたしに近いものだから。
[じっと、見つめ]
ヒイラギ…?
[それが星流の言う“ソーマ”であるとは繋がらない。 阻まれる、盤上の女王。]
…――――!
わたしの、声。 …聞こえた、の…?
(294) 2011/06/03(Fri) 22時半頃
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[ドナルドの痛みは引いていくだろう。 淡い光、微かに背に在る羽も見えようか。]
……
[頭を預けてくる 狼の喉を撫でて、離す。 指先に滲むは、血のいろ。]
わたしは、《私》は、呼んでいる。 《救って》―――…
[雨、だろうか。 突如現れた要塞の上にも、ぽつり>>295]
(318) 2011/06/03(Fri) 23時頃
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ポーチュラカは、自分は座り込んだまま、痛みなく立ち上がるドナルドを見上げ、ほっとしたような顔をした。
2011/06/03(Fri) 23時頃
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[ぽつり ぽつり 雫が地面に色をつける。]
……、え…
[自分の怪我、それは 糸を伝う赤だったか、 落ちた時の傷だったか。]
…… そ、そうはいっても あなたのほうが 痛そうだった、わ
[ばつが悪そうに謂ってから小さく頷いた。 糸が軋む。 此処には繋がるものが酷く多い。 ツェツィーリヤの声がすれば其方を向いた>>344]
(359) 2011/06/03(Fri) 23時半頃
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―校門近く― ……、あ、
[>>349大きな眸が印象的な少女。 糸を引く感覚が数多、ぽたり、雨に紛れて 桜色の雫が地面に落ちる。]
これは、怪我というか……いえ、いいわ。
[《耐えられなく》なってきているのだろうか。 第七天国、支える柱、《栄光》に繋がる糸。 きつく、白い膚を締め付けていた。]
…時間がない 、…
[数える糸は17。 そのうちのひとつ、魔女の近づく感覚。 優雅なる登場に、エフィ、と名前を呼んで>>345]
(378) 2011/06/03(Fri) 23時半頃
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[指先をシフォンの袖奥に隠すようにして。 ツェツーリヤに頷いた>>375 淡く光る枷のいろはやわらかなあたたかみ。
彼女が声をかける少女へ、 顔を向ける。>>377]
おねがい、して いい?
[《雨》が、降る。 >>385タバサにも、少し申し訳なさそうに頷く。 傷は塞がらないだろう、《過去》は 繋ぎとめるために此処に居るのだから]
(400) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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[名を尋ねられて>>383]
わたし、は ポーチュラカ。 あのひとは ドナルドと、いうの。
[要塞に入る前に、 一度ドナルドの方を振り返って。 気さくにも聞える男性の声が、インカムから漏れ聞えているようだった>>399]
→要塞へ
(404) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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―要塞― [ぽたり
ぽたり
雫は桜色。
白いドレスはまだ汚れない。 絡んだ糸は解けない。 繋がって、宿命を知らせる。
少女は祈るように両の手指を絡ませる。]
(421) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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…… この世界の…… 《演説》 を 行っていた――
[酒場で見た、水面に映る宣言の様子。 タバサはじめ、見たものは多いだろう。 ツェツーリヤが指摘したことに>>426頷いて]
あなたの ちから?
[それは。《秩序》たりえるものだろうか。 瞬きをせぬ蒼い宝石の眸は思案する]
(434) 2011/06/04(Sat) 00時頃
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―要塞― [大統領との会話はタバサが一度 主導権を握る。>>428
少年の問いかけに、 曖昧に頷きともとれぬ動きを見せた>>242 長い金髪が白の上に流れ落ちる]
…これはわたしの役目なの 《私》はもう、動けないから。
[アキラ、と名乗った少年へ貌を向け]
――呼んでたわ。…呼んでるの。 嘆きの、《雨》が降るわ。 《混沌》 が 《秩序》 を突き崩してしまう。
(441) 2011/06/04(Sat) 00時半頃
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―要塞WEST-VIRGINIA内部―
…あ。
[つい、癖のように祈るかたちの手を作る。 >>433大きな眸の少女、アリス。 彼女に少し、申し訳なさそうに眼を伏せて。]
傷は。 塞がらないと思うから。
[と、それはそれは、静かな声で。 糸は何処へと繋がるのか、 其処だけ法則を何もかも無視したよう。]
(456) 2011/06/04(Sat) 00時半頃
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ポーチュラカは、タバサの魔力が弾け、新たな人影に《糸》が軋むのを聞く。
2011/06/04(Sat) 00時半頃
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―要塞― [>>454アリスに頷き。 >>455少年の口から紡がれる その一節に少女は真剣な表情で]
…それ、…喪われた伝承のひとつね? あなたは 《なにもの》なの、かしら
[《過去》は万能たりえない。 女神は最早動けない。支えるために。 真実は彼の中に。]
…――指す言葉は様々。 けれど、ひとつに集約される。
エルダーロード… 来ているの。
[僅かに、眉を寄せた]
(470) 2011/06/04(Sat) 01時頃
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―要塞―
[>>464大統領へと己も頭を下げながら。 アリスの言葉に自分の指先を見る]
……ありがとう。
[染みるだろうか、糸の軋みゆえだろうか。 ほんの少し眉を寄せた、]
心配…。
[戸惑ったようにぽつり、一言。 少女はアリスを真っ直ぐ見つめる。]
… 救うことに、 なるわ。
[そうなると、信じている。 黄金の誓約のもと、糸に導かれて 《秩序》を願うものが、集えば――]
(480) 2011/06/04(Sat) 01時頃
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[そこに。たとえわたしがいなくても。]
(482) 2011/06/04(Sat) 01時頃
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―要塞―
[>>471 要塞に、新たに踏み込む影二つ。 一人は赤、もう一人は。]
…――
[瞬きせぬ蒼い眸が《法》をつかさどるものを映す]
《私》が わたしを必要としたから。
(483) 2011/06/04(Sat) 01時頃
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―要塞>>495― [アリスに治療を受けていたとき。 心配そうな声に、ほんの少し首を横に振った。]
……いえ、だいじょうぶ。
[指先は白い包帯に包まれていく。 奇妙なことに、糸は物理法則を無視して 布に押さえつけられることはない。
きらり。光る。]
……。そ、っか。 そういうの、久しぶり、すぎて。
[結晶してしまうほど悠久の時の中に在った 《過去》は、まだ少しだけぎこちない。]
(572) 2011/06/04(Sat) 06時頃
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[不意にふわり、包まれる手に 眼を瞬かす。泣きそうな顔が見えて、 すこし、うろたえた様に。 アリス、おとぎ話の少女の名前。]
……。
…ありがとう。アリス。
[糸を伝う雫は、《雨》か。 此処は屋根の下なのに。]
(575) 2011/06/04(Sat) 06時頃
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……
[綺麗に包帯を巻かれた手、 巻いてくれた人のこころのようにあたたかく。 そっと自分の胸にあてがう。
ふと、名前を呼ばれて>>501 ドナルドの方を見る。 漆黒の隻眼。]
……、な に…?
[ほんの僅か、首を傾けるようなしぐさ。 眉を寄せた男の表情に、 ポーチュラカはどこか、 困ったような、顔をして。
それはなぜか 儚くも、ある。 エルダーロードの声、 聞えるまではそのまま、彼を見ていて――答えは、あったろうか]
(579) 2011/06/04(Sat) 06時半頃
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… …!
[“超上位種”エルダーロード。 高慢にして傲慢な声は 雨の学園に高らかに響き渡った。]
やっかいな、こと。
[呟く表情に先ほどの困ったような色は 見えない。少なくとも、今は。
>>507「行って来る」と、言い残し 魔女はその場から姿を消した。
ポーチュラカは、小さく頷いた。]
(580) 2011/06/04(Sat) 06時半頃
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「神殺し」?
[眼鏡の少年から聞えた言葉。 黄金にして純白の少女はそれに反応する。 ――無理もない。 ポーチュラカは《栄光》 ――女“神”の封じた《過去》 同一存在なのだ。《過去》ゆえに 戦う強大な力に欠けていたとしても。
ただ。それだけではなく。]
神殺しの 能力を“手に入れた”なんて。 誰かに、そんなことが できるのは
ネル…―――ネルフェリウス…?
[小さく囁くような声は かすかに震えた。]
いるの、あのこが。
(581) 2011/06/04(Sat) 06時半頃
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[遠い記憶。
悠久の時間が結晶するよりまだ前の。
つたない手つきで 花冠を作って差し出すような 無邪気なとき。 幼い時間。 ――引き裂かれるまでは。
《 何処にも属せない者はここには居られない 》
《絶対の法》によって 第七天国、黄昏と蒼のせかいから 追放された子。 小さな羽。暁色の眸。 ネルフェリウス。]
(583) 2011/06/04(Sat) 06時半頃
|
|
知ってる。 ……知ってるわ。 貴方のいう、ネルが“あの子”なら
[眉を、少しだけ寄せた。]
……、
…そう
貴方は「どの神」を殺そうとしたのかしらね。
[苦笑する少年とは対照的に ポーチュラカの表情はごく、真面目なもの。]
先の、《大戦》かしら――
(584) 2011/06/04(Sat) 06時半頃
|
|
[それでも。《栄光》ほど しっかりとした記憶があるわけでもない。 黄金にして純白の少女は《栄光》の《過去》だからだ。 冷たい。絡む糸が、痛い。]
気をつけて
強大な力は――代償を伴うわ
[そのときであったか。 扉、蹴り開けた星流と共に入ってきた “見覚えの無い”幼い少年と、“眼が合った”のは>>570]
(585) 2011/06/04(Sat) 07時頃
|
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†黄昏は迫る†
軋む。軋む。 世界が軋む音が聞える。
薄く眼を開いた《栄光》は空《くう》を睨むように見る。 色彩。壮絶な蒼。 白い真珠のかんばせを伝う緋色。 ひび割れる音は続く。続く。
厳しい色を宿していた眸が 不意に 複雑そうな色を、宿した
《過去》と繋がる深紅の糸 同一故の運命共同のしるしから伝わる
漆黒との《邂逅》
(587) 2011/06/04(Sat) 07時頃
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|
あなたは“だれ”?
(588) 2011/06/04(Sat) 07時頃
|
|
――あ、
[蒼と紅玉の視線が絡んだのは一瞬だった。 少年はもう、駆け出してしまったから。>>570>>571
感じたのは“熾気” ならばきっと、彼がヒイラギ、なのだろう。]
… …だれ?
[呟いた。その呟きを向けたのは漆黒へ。 きちり、と包帯の下絡んだ糸が 意志を持ったように軋む。
遠い問いかけが、眼鏡の少年への問いと 受け取られたと気づくのには 数瞬の間を要した。]
(591) 2011/06/04(Sat) 07時頃
|
|
――、
[何故、誰、などと呟いたのか。 問われたのに気づき。意識は其方へ向く。]
…わたし。
わたしのことは、ポーチュラカと呼んで*
(592) 2011/06/04(Sat) 07時頃
|
ポーチュラカは、ハグされてとてもびっくりしたように蒼い眼をまるくまるくした。こういう挨拶には慣なれて居ないらしい。
2011/06/04(Sat) 07時半頃
|
―要塞―
な、…な な、 なに。 びっくり、した。
[とと、と2歩だけ下がる。 其処だけは見た目相応の反応。
>>586 100万の嘆きのかわりに ネルへ“別の”代償を渡すと謂った彼は 酷く心配そうに、忠告をしてくる。 多分、とても人が好いのだろうと思いながら]
…、エイユウ、くん?名前、いっぱいあるのね…?
[首を傾げ「エイユウ」と呼ばれた彼が出て行った扉へ視線を向ける。知らないのに知っているような、奇妙な感覚が残る。]
(596) 2011/06/04(Sat) 07時半頃
|
|
[ディーンがエルダーロードについて、語る。 ポーチュラカは、難しい貌に、なって]
……――そうね
[糸の繋がる手へと視線を落とす。 >>526彼は、多くを知っている。聡明だ。]
――《私》の 望みは、 《過去》に、戻すのとは少し、違う。
[何故ならば。 恐らくはもう《栄光》には「後が無い」から。 《救って》と、糸の先に可能性を願う。 彼の問いかけの先、まだ聞くことは無く]
(597) 2011/06/04(Sat) 07時半頃
|
|
な、なによ…
[>>599 笑う様子には眉を寄せる。 後に。ふるりと首を横に振り 事態を。この糸の先に繋がるものたちへ、 ――せかいへ。 己の出来ることを考える。
アーディアスなら。 こんなとき、なんて謂っただろうか。
>>601 例えばアキラの言い分は。 「普通の人間」だった。家に伝わるという伝承。 天にたどり着くための《予言》であり《預言》]
……「定義」なんて。 いくらでも、書き換えられてしまうものよ。
(617) 2011/06/04(Sat) 08時半頃
|
|
…おおばかとか。
[ドナルドの声に思う。 なんだかその口調どこかで聞いたことがある。 やっぱり似てる、と。 《栄光》が女神になるため 封じた弱さと《過去》に残る記憶。
アーディアス。 彼は、秩序であったか。混沌であったか。 判然としない。 ドナルドの問いかけに彼のほうを見、少し歩み寄る。]
(621) 2011/06/04(Sat) 08時半頃
|
|
この、惑星《ほし》を 壊したくないことは、確か。
[蒼は一度伏せられ、 それから必死さを滲ませる色合いで ドナルドに向けられる]
けれど…… 《救って》と…願ったのは もっと、もっと、“恐ろしいこと”から。
裏も、表も。天上も。魔界も。 何もかもを巻き込む大きな戦い――
《混沌》と《秩序》の
(622) 2011/06/04(Sat) 08時半頃
|
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――それを 止めるためにこ の「惑星《ほし》」は無くてはならないの…。
(624) 2011/06/04(Sat) 08時半頃
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[声を、潜めた。]
…本当は。
わたし が 《私》 が 手折られないように
そう 願って。
[《栄光》倒れれば嘆きの川《コキュートス》を せき止めるものは居なくなり 神々の黄昏が訪れるだろう。 だから折れるわけには行かず、けれど]
でも、 もう 後が無いの――…
それなら。《糸》の先 を あつめて 可能性を縒り合わせて…――
(627) 2011/06/04(Sat) 09時頃
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[あっけらかん とした口調に、 宝石の蒼は瞬く。 どこか、懐かしい。]
…やっぱり似てるわ。
[ぽつり 呟く。
刹那、駆け出す声が聞え。 はっとして少年の方を向けば駆け出す姿。 祈るように手を組み合わせる。]
《糸》の先に繋がるのなら 《乗り越えられる》 …きっと
[たとえば預言書では《試練》と、そう呼ぶであろうか。《過去》は《栄光》が封じた弱さを内包する。まだ、まだ己が《折れる》わけには行かない。出来るのは加護を与えるか。癒しを与えるか――それから。]
(631) 2011/06/04(Sat) 09時頃
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ポーチュラカは、扉の方を*見つめた*
2011/06/04(Sat) 10時頃
ポーチュラカは、宝石の眸を大きく見開く。
2011/06/04(Sat) 13時頃
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―要塞―
[アメリアが飛び出し、 タバサがその後を追う、 その間隙に滑り込むようにひとりの “少年”が―――否、]
あなた、酒場にいたひとね?
[糸に引かれるように、 数歩歩み出す。]
(660) 2011/06/04(Sat) 13時半頃
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……
[にこやかな挨拶を 瞬きをしない蒼が映す]
姿もかたちも、 時間もあなたを縛らないのかしら。 …明らかに“遡って”いるわね。
[存在することの奇妙なずれ。 きち、と糸は締まる]
…演劇ではないわ、 。 [睨んだ、―――その瞬間か。 大きな音を立て、瓦礫が落ちる]
!!
(669) 2011/06/04(Sat) 13時半頃
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ポーチュラカは、金の髪翻し振り向く。飲み込む自分の息と、誰かの悲鳴を聞いた。
2011/06/04(Sat) 14時頃
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―――え…!?
[瞬間、それはわからなかった。 けれど、《糸》が教える。
彼は途切れてなどいない。 ポーチュラカは 砕けた瓦礫から視線をはずし《彼》を、大統領を探す]
(676) 2011/06/04(Sat) 14時頃
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[瓦礫に砕かれ、 崩れ落ちた天井から雨が降り注ぐ。 地に染み、けれどそれは恵みの雨とは言い難い。]
そう。 …《夢を見るもの》ならば 造作もないことかしら。
[片手を花開くように 小さく持ち上げた。 淡く金に光る。]
――あなたの認識なんて、 しらないけれど。 ならなぜひとのかたちをとるのかしらね―――
[ふわ、と八重咲きの白い花がポーチュラカを中心に広がった]
(685) 2011/06/04(Sat) 14時半頃
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[光が形作るそれは、 加護となって一帯に広がる。
傷つけるちからは 持たない。 守る。 癒す。 これは《栄光》にはない 《少女》だけのちから。]
(686) 2011/06/04(Sat) 14時半頃
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…《惑星》を破壊しても 因果は在り続けるのよ… 繰り返したそれは 最早飽和状態なの。
[呟く言葉は苦い。]
どうして《天頂》は それに気づかないの…
[見上げた、そのさき。 エルダーロードよりも、なによりも。]
…ネルフェリウス…?
[彼方、小さな小さな影ではあったけれど―――確かに居た。]
(687) 2011/06/04(Sat) 14時半頃
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[花芯、支えるように掲げた手はそのまま。 糸につながれたような宝石細工の少女。 淡く光る水晶細工のような羽が かすかに浮かぶ。]
……――
[見上げたネルの姿。 その声は聞えねど 思いは、伝わり]
……《忘れてなんかいないわ》
[大人の声と、少女の声と 二重写し。 堪える様に眉を寄せた。 戦いの最中、奇妙に静かに響く。]
(746) 2011/06/04(Sat) 17時頃
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[《第七天国》の玉座にありて 《栄光》は初めて、苦しげに息を吐いた。
それでも毅然とし 眸の光は喪われてはいない。
――《 救って 》――
祈りの言葉は繰り返される。 >>734 とある少年の見る、 繋がる糸の先に居るものの見る光景。
びしり ひときわ大きく 空間がひび割れた――]
(752) 2011/06/04(Sat) 17時半頃
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[夢見は剣を事も無げに受けとめ。 踊る踊る、戦場のきらめき。]
……――
[戦場、戦いの中心を睨む。 少女の可憐さは幾許も損なわれることは無い。
ついで、両の手を祈りのかたちに合わせてから 翼のように広げた。 真っ白な花びらが辺りを 埋め尽くすように舞い上がった。
抱く色は《無垢》
人々の衝撃を和らげるに 足るであろうか。>>760]
(765) 2011/06/04(Sat) 17時半頃
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[降りしきっていた雨が勢いをなくす。 花びらは濡れることも無く 降り積もっていく。 《雨》ではない、花びらの雨の中、 不可視の階段を下りてくる存在がある。]
……――ネルフェリウス。
[波紋に揺られ、花びらが 水面に踊るように揺れてそれから落ちた。]
… それは。
《 できない 》
[もうひとつの声、かすかに。 ネルの深まった灰色の羽に視線を動かす]
(772) 2011/06/04(Sat) 17時半頃
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[――“魔女”タバサはアメリアと共に 戦乙女に立ち向かったであろうか。 アメリアの故郷は、超上位種である彼女に 破壊されたという――ならば。 傷ついても、憎しみの目を向けるであろうか]
…っ、
[胸のあたりに手を当てる。 指先も、糸の 花びらは地に降り注ぐ。 ポーチュラカのちからが続く限りは 花びらは結界の役割を果たすであろう。
息を整えるように、 一度深く吸って、吐き。]
(785) 2011/06/04(Sat) 18時頃
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……わたしには ……《私》には
《ネルフェリウスだわ》
[名前は存在を示すもの。 ゆえに少女は名前をとても大切に扱った。 例えばドナルドの 例えばエフィ――タバサの 例えば――逢ったことのないはずの誰かの
そうされたものが どう思うかは――別にして。]
…―― それが 役目《ルール》ですもの
選んだの それを
(788) 2011/06/04(Sat) 18時頃
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[言葉には、はっとして>>784]
…捨ててなんか無い…!
[悲痛な色を滲ませるそれは けれどすぐ、おさまって]
……いえ あなたからみれば 同じことなのかもしれない…
―― … …知らなかったなんて、 言い訳にならないもの
[暁色に過ぎった嘆きの色はすぐさま驚きに 覆い隠されてしまう。だから。 まだ、思いはすれ違ったままであったろうか]
(796) 2011/06/04(Sat) 18時半頃
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[熾気――“熾す”もの。 それを抱くもの、忘れるはずが無いのに]
……どうして?
[頭を抱えるように、 金の髪の上、糸の繋がる手指を添える。 支えるように。]
“どうしてわたし《私》は知らないの?”
(811) 2011/06/04(Sat) 19時頃
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《――おやめなさい…!!》
(813) 2011/06/04(Sat) 19時頃
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[それは第七天国より。 蒼と黄昏交わる場所から。
魔の底から囁く声に向けて。>>808
凛とうつくしい女性の声が裂くように向けられる。 けれど苦しげな色は隠せない。
玉座の上、 《栄光》は僅か堪えるように項垂れる。]
(814) 2011/06/04(Sat) 19時頃
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[反応したのは《栄光》だ。 “少女”は未だ困惑している。]
“思い出せない”のか“知らない”のか それは判然としない。
(アーディアスのことは 覚えているのに)
狼が啼いたことも、 星流に語りかけたのも。 意識を向けることは出来ず]
(820) 2011/06/04(Sat) 19時頃
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……――
[首を横に振る。 ネルの語る言葉と様々が絡まる。 糸が行方を捜してもつれるように>>803
笑顔が突き刺さるようだ。 眉を寄せると、 くやしげに、目を伏せる。]
――そうね。そうよ。それが “《私》の選択” 貴方が嘆きを欲するようになったのも …選択の結果なの…――
[糸が絡まるもの。 さだめられた《支え》を遵守することと決めたときから 決まっていたのだろうか――]
(828) 2011/06/04(Sat) 19時頃
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ポーチュラカは、セシルに繋がるであろう糸が僅かに光ったのに気づいたかどうか。
2011/06/04(Sat) 19時頃
ポーチュラカは、テッド《アキラ》たちの方を、何かを振り切るように首を横に振ってから見上げた。突然現れた赤には眼を丸くする。
2011/06/04(Sat) 19時頃
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[堕気が、溢れる。暴れる。 のたうつ。悲鳴を上げた。 かすかに混じる神代の言葉。>>840
覚えていない。 覚えていない。 けれど 幼い記憶に爪痕を残す怖れは――]
っ、い……ゃ
[後ずさる。瓦礫に素足がぶつかって、 足首に結んだ揺れるリボンが、 黄金の髪が 乱されて]
(878) 2011/06/04(Sat) 20時頃
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――いやぁ!!!
[自らを抱くようにして上げたか細い悲鳴。 同時に、ぶわりと地に落ちていた ポーチュラカによる無垢の花弁が舞い上がり 嵐が如く、踊る]
(881) 2011/06/04(Sat) 20時半頃
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[乱れ乱れる闇とそれからもうひとつの力。 穢れ無き花弁はどちらに染まることもない。 無垢。少女の持つ力。純白。
ばきり と またひび割れが大きくなる。 音が 同一存在の《栄光》と繋がる赤い糸が それを伝えてきた。
自らを抱くようにしたまま 花びらの嵐の中心で膝をつく。 ふわり と 場違いなほどやわらかに ドレスの裾が広がった。
>>899かれが瓦礫を転移させたのも ツェツィーリヤが名を呼んだのにも気づけない]
(902) 2011/06/04(Sat) 20時半頃
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[少年が倒れたのに 少し、遅れて
白い柔らかな布に埋もれるように蹲る。 狂ったように舞っていた花びらが勢いを失い 地に向かっておちて
ひらり、 ひらり
地面に触れる前に、消える。]
(911) 2011/06/04(Sat) 21時頃
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…っ ……
[消えかかる花びらが 黄金の髪に絡まった。髪飾りのようだ。]
ぁ、…
[ツェツィーリヤの声がする。 長い睫震わせて、 声にならない声がかすかに漏れた。 腕をついて、体を起こす。]
(923) 2011/06/04(Sat) 21時半頃
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[>>927背に触れる手があたたかい。 詰まって乱れた息が零れ落ちる。
膝まで届くほどの金の髪に縁取られた貌は 白く白く、蒼白と謂っていい。]
…ごめん、なさい
だいじょう ぶ。
[座り込んだまま 自分の手を見る。震えていた。 貌を、あの闇の中心へと向ける。
――こわい。近づけない]
(937) 2011/06/04(Sat) 22時頃
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―要塞側―
[ヤニクの声には視線を向けることだけで答えた。
>>943ツェツィーリヤのあやすような手に 段々と震えも治まってくる様子。 ぽたり、ぽたりと落ちるものに気づく。 こめかみから、血。
《栄光》の負ったのと、同じ位置]
……―― 均衡が、……崩れる もう、…もたない、かも しれない。
[あと、どれくらいだろうか。]
(951) 2011/06/04(Sat) 22時頃
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|
[辺りに漂う穏やかな空気とは裏腹、 ポーチュラカは厳しい顔をしていた。 落ちる血を拭うことも無い。
物理的ではなく 《糸》の繋がり故の 不可避の傷。 ネルの謂うところの ――《絶対/ルール》にしたがって]
……… …ごめんなさい 《栄光/わたし》は、 ……柱として、もう、長く、ないの。
でも。きっと、…盟約は、いきつづける…
(965) 2011/06/04(Sat) 22時半頃
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[ふと、のんきな声が聞えて顔を上げた。]
…酒場のひと…
[呟いていると、 蒼い狼が近づいてくる>>959]
どうしたの? …心配してくれるの?
[穏やかな声で、そっと手を伸ばして 額を撫でる。]
(968) 2011/06/04(Sat) 23時頃
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ポーチュラカは、大きな物音がすればびくりとしただろう。
2011/06/04(Sat) 23時頃
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[>>967 通訳が聞えれば 宝石の眸を瞬いて――]
あなたは、 言葉が分かるのね ……ありがとう。
[それから、視線を狼―花子と呼ばれていた―に向ける。 動物に触れるなんていつぶりだろうか。 糸の絡む手、青き狼にも繋がっている――もの。]
手伝って、……どうしようかな。 ちょっとだけ、一緒に居てくれる?
(977) 2011/06/04(Sat) 23時頃
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[ツェツェーリヤを映す 蒼い眼は澄んでいる。>>972]
……――運命の民、 ツェツィーリヤ。 …感謝を。 《黄金》の加護は貴方と共に在り続ける。
[謂って、微笑んだ]
(980) 2011/06/04(Sat) 23時頃
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[>>983尻尾を振ってくれる蒼い狼に ゆっくり、蒼い眼を細める。 そっと毛並みを撫ぜた。]
いい子ね。
[撫ぜる手に繋がる糸のひとつが、 闇に染まりかかるように、赤黒く。 それは同一存在である《栄光》へ繋がるもの。
>>979アキラから声がかかれば、 貌を其方へ向けた。ぱちり、瞬いて。]
……。…… いえ、いいの。 少しでも、助けになったなら…よかった。
(989) 2011/06/04(Sat) 23時半頃
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[――そう。
>>982酒場の主人、 ゴドウィンの謂うとおりだった。
第七天国の《栄光》の力は 先ほどの闇の奔流を受けたのもあり さらに、弱まっている。 《過去》であるポーチュラカに 影響が出るほどに。
ゆえに、 食事を取り出すような《小さな介入》を 防ぐ力は、ない。
《柱》としての力失い《手折られて》しまったら あらゆる侵入を、ゆるしてしまうだろう――]
(994) 2011/06/04(Sat) 23時半頃
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ポーチュラカは、遠目に、ネルの姿を見ただろう。苦しげに眼を伏せた。
2011/06/05(Sun) 00時頃
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[加護の盟約に答えてくれた ツェツィーリヤがアキラに受け答えする背を見た。
今一度、>>988 祈るように眼を閉じた。 ごめんなさい。と唇だけで呟いて]
(1003) 2011/06/05(Sun) 00時頃
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ポーチュラカは、ドナルドは扉の向こうに消えた後、どうしたろうか、と思う。
2011/06/05(Sun) 00時頃
|
[――と。
突如現れた食事に眼を瞬かせる。 中に、見覚えのあるパスタ――カルボナーラを見て、
《介入》を防ぐ力が落ちていることを、 改めて見せ付けられる。]
(1015) 2011/06/05(Sun) 00時頃
|
|
[皆の注目が目覚めた「エルダーロード」へ向く。 様子が変わっているように、見えた。 彼女の眼は――“蒼”であったか?]
…なんですって?
[ゆっくりポーチュラカは立ち上がる。]
(1043) 2011/06/05(Sun) 00時半頃
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|
――…
[どこか、おぼつかない足取りで 魔法陣のほうへと歩んでいく。 素足で踏む、瓦礫と戦いの傷痕。 指先に絡む糸はきらめきを増した。
《運命》の前で立ち止まる。]
……本当に あなた なの、 《運命/フォルトゥーナ》……
[宝石の蒼の眸で、問いかける。]
(1057) 2011/06/05(Sun) 01時頃
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―《運命》と《栄光》が対峙する―
…
[>>1075海の蒼と空の蒼、 2対の宝石が互いを映す。]
……《運命/フォルトゥーナ》…… 《栄光/グロリア》は、 《私》は、 …わたしは
貴方ともう一度逢えることを 願っていた。 でも、こんなかたちでだなんて。
(1132) 2011/06/05(Sun) 11時半頃
|
|
……――。
…あの閉ざされた場所、 なつかしいわ。 あんなに、 遠ざかってしまった。
《私》 なら。 …もっと… 貴方に、なにか。できたのかしら。
[糸の繋がる指先を伸ばす。 彼女に触れることは出来ただろうか。]
(1133) 2011/06/05(Sun) 11時半頃
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|
―《運命》と《栄光》が対峙する―
[>>1074 眼鏡の少年――ロビーの声すれば 顔を向け、真っ直ぐ見て。 >>1082ツェツィーリヤが止めるのを 肯定するように頷いた。
>>1089ネルの言葉には、 表情を少しだけ曇らせて 少しだけ俯いた。
一度《運命》へ顔を向けた。]
……――《この星》に 事態が留まらなくなるまで もう、幾らも…――ない。
(1136) 2011/06/05(Sun) 12時頃
|
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[†第七天国† 動けない《栄光》は口惜しげに眉を寄せた]
「嗚呼。ほんとうは。 《過去》には――私には叶うことのない 無垢なる夢を見続けてほしかったのに。」
[足元から忍び寄る闇の気配、 ひび割れたところから染み出してくる。
《過去》と同じ色の蒼い眸は、 †女神然としてそれを睨む†]
(1138) 2011/06/05(Sun) 12時半頃
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―要塞付近:皆が戻る少し前―
[こめかみの辺りに触れると 赤い血がアリスの巻いてくれた包帯についた。 食事には手をつけていない。 もともと彼女は時間から切り離されているのだ。]
……――
?…――
[ふと、振り返る。 燃え上がるような黒の気配。 赤い髪の軍人は、もう何処にもいなかった。]
…あ、
[ぽつり、少しだけ 淋しそうに呟いたのは、なぜか―― →現在へ]
(1178) 2011/06/05(Sun) 18時頃
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―そのひとつは疑念― [ぽつり。何の雫であろうか、糸の一本に虹色の光が帯びる。 それがいつか、アリスの願った《平穏の極》の 欠片であることは――《栄光》は知ろうか?
未だ闇が暴走し放たれたのを見たため怖れが先行していたのか、 やや遠目に見ていた――《咎人/エイユウ》と、 そして《オスカー》と“ネル”が呼んだ 少年へ ふと 声を向ける。]
貴方は、 …誰なの?
[熾気を確かに纏っていたのに闇を放ち 説明の出来ない怖れを抱かせた彼。 (それは――封じられた過去の記憶によるものだが) 何故自分は。《栄光》は彼のことを覚えていないのだろうか。 “失われた記憶の舞台”と、夢見は表現していたか。]
(1182) 2011/06/05(Sun) 18時半頃
|
ポーチュラカは、繋がる《糸》を手繰り握り締めるようにしながら、どこか厳しい貌で。
2011/06/05(Sun) 18時半頃
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『刈穿穂の極理者《ラシェルヴェンサー》』……。 ……いいえ。いいえ。 そうでは、なくて。
[呟き、瓜二つだという 天の狼とツェツィーリヤが「ソーマ」と呼んだ ふたりを、交互に見る。
ポーチュラカは歓談の輪から 外れ、食事をすすめられても 首を横に振っただろう。
己の胸の辺りを押さえるように 手をあてがう。]
(1192) 2011/06/05(Sun) 19時頃
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[獣《ベースティア》 その言葉は知っている。 陽を分けたのも、獣と相対したのも 《栄光》自身であったからだ。>>1140>>1141
けれど。覚えていない。 その姿。《栄光》ならば覚えているのか? 食い違う神々の歴史の一端、 何故虫食いになったようにぬけている]
…どうしてなの? アーディアスのことは、おぼえてる。 時期だって、そんなに、変わらないはずなのに――
[アーディアス。黒にして赤。 ドナルドに眸が似ていると謂った者。 彼との出逢いは先の大戦>>1141よりも、前。 連続しているはずの「記憶」の抜け落ち。なぜ?
>>1195ネルの言葉に其方へと視線を向けた。]
(1200) 2011/06/05(Sun) 19時半頃
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|
[浮かぶ疑問。 「貴方は誰なの>>1182」
問いかけに生じる違和感。知らないはずは無いのに]
…っ、待って…? 何、なん、の こと なの。
[ネルの剣幕に、《過去》は戸惑いを隠せない。 ぎしり、と 何か。軋む音がする。]
(1207) 2011/06/05(Sun) 20時頃
|
|
[――†第七天国†――
数多ひび割れた空間において、 《栄光》はわずかに動かせる右手で 額を押さえる仕草を見せる。
ばきり。 均衡崩れれば混沌は 秩序の《柱/グロリア》を飲み込むだろう。]
「誰 ――……」
[其処に在るのは、確かな歪。]
(1208) 2011/06/05(Sun) 20時頃
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|
[――遠い記憶。
泣いていた。 泣いていたのは少女だった。 花畑の真ん中、只一人。 空の色は蒼と黄昏、第七天国。 顔を覆って白いドレスを濡らす。
「わたしが《栄光/グロリア》だったから きっと みんなみんな いなくなって しまった」
もう花冠を渡す相手もいない。 ネル。それから、「†††††」
――誰?
嗚呼、そうだ。 その後だったのだ、 アーディアスと名乗る 黒にして赤と出逢ったのは。 彼は「いつの間にか」現れる者だった。]
(1209) 2011/06/05(Sun) 20時頃
|
|
[「名前には 意味があるのだから」
「大切なものだから」
と
その言葉に 救われた気がした。 けれど、本当は。 アーディアスは、何を思っていたのだろう?
黒い眸。
ドナルドに似ていると謂った、 彼の眸がそう、似ているとするならば――]
(1210) 2011/06/05(Sun) 20時頃
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―― ッ!!!
[思考は、そこで中断される]
(1211) 2011/06/05(Sun) 20時頃
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|
[(ばきん)
ごくごく微かだが。 少女を中心に空間がひび割れたような音がする。 眼を凝らせば見えるであろう亀裂。 《栄光》の見ているものと似ている。]
…っ、もう、 耐えられないと、いうの
[呟きは小さい。 人の輪から後ろへ数歩、 それからそのまま。 外へ向かって駆けて行く]
(1212) 2011/06/05(Sun) 20時頃
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[>>1214ネルの声がした。 それは。考えなかったわけではなくて。 だからこそ、断ち切るために 《栄光》は《過去》を弱さとして、 封印して――
ごめんなさい《ごめんなさい》
ふたつの声は重なるが 届いたかどうかは分からない]
(1225) 2011/06/05(Sun) 20時半頃
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|
…!!
[びく、と現れた姿に硬直して足を止める 少しだけたじろいだ。不機嫌そうな貌にだろうか。 “彼”を思うてだろうか、それとも。 けれど、息をつめるとしっかりと、見て。]
…、どいて。
……一緒に居たら あなた、巻き込まれてしまう
[――だから離れた。 だからあそこに入られなかったのだ。 足が止まれば >>1220ソーマが追いつくのは容易か]
(1226) 2011/06/05(Sun) 20時半頃
|
|
[腕を掴まれて びくり、と息を飲んだ。]
…っ、
[だれ、と不可解なほど 疑問が浮かぶ少年。 咄嗟には振りほどけない。]
来ちゃ、だめ なの
(1231) 2011/06/05(Sun) 21時頃
|
|
[ツェツィーリヤも呼んでくれた。 けれど応えられない。 巻き込めない]
だめ、なの。
もうもたないの
壊れてしまう …!
[―――ばきり、とまた微かに。 起こる津波、魔女の消した鯰、時同じくして]
(1233) 2011/06/05(Sun) 21時頃
|
|
絶対《ルール》、なの わたしが 《私》が 決めた
[ツェツィーリヤの伸ばした手が、所在なく下ろされるのを見れば、そして直接は聞こえぬネルの呟き聞けば、揺れないわけではないが]
お願い、…はなして
最期に、やらなきゃいけないことがある、の。
(1238) 2011/06/05(Sun) 21時頃
|
|
[後ずさるように 少年から離れようと動けば 軍人の体にぶつかりそうになり]
っ、
違う、そうじゃ、な…
[巻き込むのは、 そういう意味じゃないと 見下ろしてくる黒を見上げる。
呟き聞こえれば 蒼い眼を大きく見開いた。
懐かしい記憶を呼び覚ます]
(1240) 2011/06/05(Sun) 21時頃
|
|
[ネルの叫んだ言葉が頭を過る。 オスカー、という響き。 世界の律法《ルール》という言葉。]
―――どうして。
[また少し後ずさる。 腕をひく。]
あなたは だれ、なの
[不自然に抜け落ちた記憶のかけら―――]
(1243) 2011/06/05(Sun) 21時半頃
|
|
[耳の奥でまたひび割れの音。 離れなければ。 そして、扉を―――]
…わたしにしか できないことが、あるの。
だから…わたしには 《私》にはできないこと、 お願いしたいの……
[ツェツィーリヤの問いかけに、答える声は微かに震えた]
(1244) 2011/06/05(Sun) 21時半頃
|
|
だめ、行かなくちゃ――…ッ
[>>1245 首を横に振る。 腕を胸に当てる。 彼が見た向日葵の有様に似て。
>>1246《運命》は感じ取るか。 きっと、《栄光》もまた。 ひび割れの中、落ちてきてしまう。 黄昏《ラグナロク》を連れてきてしまう―― だから、その前に、《過去》は。
ネルが銃口を向けるさまにはっとして]
やめて、ネルフェリウス…っ
(1258) 2011/06/05(Sun) 22時頃
|
|
…《救える>>1249》
きっと すくえる の だから…!
[“其処に己が居なくても” 糸繋がった指先をきゅっと握りこむ。
――恐れないはずが、ないのだけれど。]
(1262) 2011/06/05(Sun) 22時頃
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……、っ
[ばきり。音。 赤い髪の、黒い眸を見上げて>>1251]
…わたし、だって。 わたしにできることを、 《支える》ことを、《糸》を紡ぐことを、 やらなくちゃ、壊れてしまう…!
[ルールを捨てるという言葉には首を振ったが]
(1264) 2011/06/05(Sun) 22時頃
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…!!
[>>1253 ひどく、 痛いところを突かれたような。
息を飲んで、蒼は見開かれ それから泣きそうに揺れた。 いつかも、赤と黒纏う人は、そうやって――]
(1265) 2011/06/05(Sun) 22時頃
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[――銃撃音。
気づくのが遅れた。 貌をソーマのほうへ 向けて 一瞬、音が息を止めた。――静寂]
…っえ あ
[伝う、血。 少年から落ちて白のドレスに染みを作る。 彼の体をぎこちなく支えようとしながら]
(1267) 2011/06/05(Sun) 22時頃
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…っ――ネルフェリウス…!
やめて ッ!!
[少年を庇うように、 《過去》は、前に出ようとして]
(1271) 2011/06/05(Sun) 22時頃
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[舌打ちが聞える。 言葉の先、聞きたかった? 聞えなかった。>>1280
自分のための願いは、 世界を支える願いとは相容れない そのはずなのだけれど 赤と黒のひとに、泣きながら訴えた きっとあの人だけしか知らない。
>>1284アリス。少女の声も届いていた、けれど。 答えたら揺らいでしまうから。]
(1287) 2011/06/05(Sun) 22時半頃
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――ッ…!!
[ばきり
音 が 聞える。 いつか、こんなことがあった? ――>>105いつか?
闇に感じた恐怖に似たもの。 記憶は抜け落ちて、曖昧だ。 少年の体 傾ぐなら受け止めようとする細い腕
ぐらり、地面が揺れたのは――そのときか]
(1291) 2011/06/05(Sun) 23時頃
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[白いドレスが血に濡れていく。]
だめ
[空《くう》を見て。 雨の降り出しそうな。空を見て。 背中から、――小さな鈴のような音を立てて 水晶細工のような 透きとおる 羽が広がる]
…ツェツィーリヤ、このひとを、おねがい!
(1296) 2011/06/05(Sun) 23時頃
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[揺れる、天変地異の前触れ。 《栄光/グロリア》が表と裏に分けて“定義”した 《Rebirth》と《Front》>>1140 それぞれに影響は出ることだろう。]
…しなないで 死んではいけない
[糸の繋がる指先を祈りのかたちに組み合わせ 翼は天高く届くほどに広がり始める。 雨の降りそうな、その空から。 天の梯子が下りてくる。
《黄金》の色彩を伴って]
(1314) 2011/06/05(Sun) 23時頃
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[《 救って 》
雨と欠片と共に降り注いだ願い。 世界を。秩序を。人々を。女神として。
けれど。もうひとつ。 ネルも、「 」も居なくなってしまった後 泣いていた少女は 赤と黒纏うひとにだけ心許し 零したことがあった。
「わたし《私》を ―― 」
(わたしが《栄光》なんて名前《存在》で無ければ。 ふたりはいなくならずにすんだのかしら。 あなたは どうか いなくならないで
アーディアス)]
(1319) 2011/06/05(Sun) 23時半頃
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[大地がゆれ
数多の嘆きが木霊する
――ばきり。 空間がひび割れて闇がこぼれる。
降りてきた天の梯子、 黄金に《過去》は手を伸ばす。 その先にしなやかな女性の白い指先。
細い指に繋がる糸は、 きらめきながらその先へ、加護を。
《運命の女神/フォルトゥナ》の、 強き叫びと祈りが木霊した。>>1333]
(1336) 2011/06/05(Sun) 23時半頃
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[黄金の女神《グロリア》の 意識だけが《過去》に手を触れる]
……――この世界《セレ・シェイナ》も ……――もうひとつの世界《セレ・ラフィア》も
終焉《おわ》らせはしない。
[真なる名前を呟けば 少女を中心に純白の八重咲きの花は “世界”を包み込む。 そして糸の先に繋がるものたちを 《あるべき場所》へと導こうとするだろう。]
(1353) 2011/06/06(Mon) 00時頃
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わたしにできなくて あなたたちにできること
…―― どうか
《 救って 》…――
(1355) 2011/06/06(Mon) 00時頃
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[空の上。 天の梯子。光の筋。 その只中で祈る《過去》の少女は祈る。 羽は酸の雨に打たれ 風にあおられて
痛みにか眉を寄せる。
ぎちと 軋む 《糸》。 ばきり、 ばきりと 彼女を中心に割れていく空間。]
(1383) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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―天上の歌―
[少女を中心に広がる花は 加護を与え《糸の先/彼ら》を守ることだろう。
“――この《星》が死ぬことが、 《糸》の辿る運命なら?”
否、違う。そんなことは望んでなんて居ない。 けれど及ばない。 もうもたない。
ならばせめて、 守ろうとする。
自分には出来ないことを成し遂げてくれるだろう 《糸》の先、“可能性たち”を]
(1396) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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嘆きに満ちた闇の中でさえも 繋ぐ糸は途切れはしない
涙の海に溺れ 痛みの川に流されようとも 希望《ねがい》は潰えない
わたしは《小さな扉/portula》 糸の先へ道を拓くもの――
(1406) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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――“あなたたちに栄光を”《Glorious》
(1407) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[歌を 紡ぎ終えれば。 ふっと、少女から力がぬけ 黄金の光の梯子も掻き消えて、
スローモーションのように そのまま、おちる。
いつか。
ドナルドに見つけられたときと同じように まっさかさまに 落ちていく]
(1410) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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――カッ!!――
(1416) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[一瞬の無音の後。 少女が居たところを中心に 神の為したとしか謂いがたい光が生じ、
学園を、 糸の先の者たちを 守るために、 包み込んだ。
強制的な時空転移。 向かいし先は――何処となるだろうか]
(1419) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[ばきり
ばきり
落ちながら音を聞いた。
>>1382ドナルドの問いかけ。 声は届いていた。
“それだけなのか?”
それだけなはずはない。 本当は。だって。
あの時だって、自分は泣いていたのに]
(1426) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[「ほんとうは、――こわい たすけて。いかないで。」
零した願い。 閉じた眼に、涙が一粒。]
(1435) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[赤と、黒の彼に、答えは届いただろうか。]
(1438) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[†第七天国†
ばきり
《栄光》はがくりと玉座から崩れ落ちる。 蒼と黄昏に満ちた空間は揺れ、 欠片が幾つも幾つも零れ落ちる。
彼女を失い、黄昏《ラグナロク》は加速するだろう。
その狭間。《過去》に繋がった《糸》が >>1433少年の声を伝えた。
《栄光》はほんの僅か眼を開いて 「……――オスカー?」 呟きは、崩壊、振動に飲み込まれて――]
(1448) 2011/06/06(Mon) 01時頃
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[降り注ぐ 黄昏色と蒼の入り混じる欠片 誰かの声が聞こえる。
《栄光》と《過去》は時間を隔てすぎた 《私》と《わたし》 という 同一存在とはいえ もう、別の道を歩むものとも謂えるのだろうか
少年の嘆き>>1459に 第七天国の《栄光》が小さく名を呼んだのは>>1448 それでも確かに、“届いた”からだと謂えるだろうか。]
(1467) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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―終焉を紡ぎながら―
[グローラ。泣いている声が聞える。 グローラ。《栄光》の名前。 ちがう。わたしは。 けれど。わたしは。 黄昏が迫り来る。]
…なかないで
[かすかに言った声、届いただろうか。]
あなたも はやく いかなくちゃ
[花、が 今一度。彼を「送ろう」とするか 指先は透ける。]
(1473) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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さあ。 行って。
[――言葉を合図に。少年を 《此処ではない場所》へと転移させる。]
(1476) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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[花びらが浮かんで舞う。
――送り届ける。誰も居なくなって ――世界《セレ・シェイナ》が なくなってしまうまで
ほんの僅かな時間 星の中心に少女ひとり。]
(1487) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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―少女のみた夢―
[少女は自分を抱くように。 耳に残る慟哭。願いたくした者たち。
《救って》
と 願う声は うたかたのように浮いて、きえて。
けれど、少女自身の ささやかな願いは――]
(1493) 2011/06/06(Mon) 02時頃
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――わたし まだ
助けてくれてありがとうって
あなたに
謂ってない。
ドナルド。
(1494) 2011/06/06(Mon) 02時頃
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(こわいの) (行かないで)
[赤と黒。 アーディアス。 ドナルド。
遠い過去、今、抱いた想いは 或いは恋と呼べるものであったのだろう]
(1498) 2011/06/06(Mon) 02時頃
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消える寸前、少女の流す涙ひとしずく 静寂の、虚無の中に落ちて一輪の白い花になった。 「観測者」から見れば 取るに足らないノイズにもならない けれど「世界再生」のきっかけになりうる 最後のかけら。
ひらり、 透きとおるような白い花びら一枚―― Rebirthに落ちたのを知るものは居ただろうか。
――《栄光》は倒れた。だが《過去》の紡ぎし糸は 《秩序》と《混沌》を邂逅させるだろう。 かつて無い大破壊は これから始まる戦いに比べれば序曲にしか過ぎない。 果たして彼らが《小さき扉》の先に見るものは…?
*嗚呼、嘆きの雨が降り注ぐ*
―To be Continued―
(1499) 2011/06/06(Mon) 02時頃
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