人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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【人】 営利政府 トレイル

[直球が過ぎる問いかけの後の、
いつもより多く瞬く瞳と、長い間に眉を寄せる。

人間と精霊ではやはり交われないのか。
そんな矢先の返答にも、表情はまだ曇ったまま。]

  ――…本当に?
  
[疑心の矛先は、そんな簡単な条件なら。
とっくに繋がれているのではと日々の戯れを顧みて。

冷えが万病の元なのも、
身体が耐えられるのかというのも、未知の領域だ。
でもそんなことは、トレイルにとっては些事。

想いを遂げてからずっと案じ続けているのは――。
以前よりずっと痩せ細った、羽が指す彼の、寿命。]

(200) mumriken 2015/08/16(Sun) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[彼は、以前こう言っていた。
必要とされること、信仰がその身を現に在らせると。
信仰のない精霊には、消滅があると。

この気持ちは、――そんな、綺麗なものじゃない。
慕い、敬い、愛し、恋し、妬み、乱す。
その綺麗な羽に包まれ安寧に暮らすだけでは、
もうこの身体も、こころも、満足できないと知っている。

塵ひとつない、まっさらな雪の大地を。
踏み荒らしたい、ぐちゃぐちゃになるところが見たい。
深く、深く交じり合う、その先の世界が知りたい。

愛したい――愛されたい。
この男に、この男だけに。

それはきっと、信仰から一番遠い。

この感情は、結局彼にとって毒になるのではないか。
その羽を焼き爛らせ、散らすのは。]

(202) mumriken 2015/08/16(Sun) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[肯定されれば、もう一緒には居られない。
彼がこの世から消えてしまうくらいなら。

今すぐ、今までのように別の誰かに明け渡す方がいい。
彼を手放すことに耐えられる自信なんて欠片もないが。]

  ――…千冬との、キスがさ
  すごく……気持ちいーから

  ヤったらどんななんだろって、思っただけ

[確かめたくとも、己から別れの伏線を踏む勇気はなく。
だからわざと、何でもないことのように。
興味本位とうそぶいて軽薄な笑みを浮かべ、
嘘がばれないように、目を合わせないよう瞼を閉じた。

ぬるい夜風が、彼を通り抜ける度冷たくそよぐ。]

(205) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

[物思いを見透かされているのか、
彼には彼で、やはり思うところあるのか。

地上に降りても、そのまま。
タネも仕掛けも小道具も必要とせずに部屋を開け、進むのを。
便利だなあ、なんて感心しながら腕の中で揺られて。]

  おかえり、千冬
  ――…ありがとう

[床に足をおろし向かい合えば、再び踵を浮かせる。
互いの身体に影響がない、この距離が最適ならば。

一生、清らかな身でいるのも悪くないし。
40度を超える熱帯地方にでも旅立てば。
舐めるくらいは許されるかも、なんて更に思考を明後日に。]

(207) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  千冬……――…ちふゆ

[飲み込む愛の囁きの代わり、名を呼んで。
啄むようなくちづけを数回、交わした後。]

  シャワー、浴びてくんね

[もう一度ぎゅ、っと強く抱きしめて、身を剥がすと
柔らかく笑みをうかべる。

飛行中の悲壮感は、もう消えてた。]**

(208) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

[先の、そして今の言葉に嘘偽りがないのなら。
毎夜床を共にしても、
境界を超えないことには何か理由があるのだろう。

一回り大きな掌が、熱を生むように狭間を擽る。
慈しむような接吻に、胸がきゅう、と締め付けられる。
繋がりたいと、大切だと。
孕む希みが同じだと言葉で、態度で痛いほど伝えられれば。]

  おれだって、そうだよ……
  千冬が好きで、欲しくて、だから

[――だから、これ以上追い詰めちゃだめだ。>>205
何よりも欲しいと願った、
己だけに向けられる、彼からのひたむきな愛情。

それはもうじゅうぶん過ぎるほど与えらているのだから。]

(229) mumriken 2015/08/16(Sun) 11時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[もどかしさと切なさと、どろりとした愛欲を払おうと。
苦し紛れの軽口に、音なく笑う気配。

嗚呼、これだ。>>220
昔からこの笑顔が煮えくり返るほど腹立たしく、口惜しく。
そして――大好きだった。今もそれは変わらず。]

  正解を知りたくなるから
  ……ないしょ

[ぷいと。そっぽを向くように瞳を閉じる。
余裕がないようにも、弱いようにも見えないのは、
トレイルが更に弱くて臆病だからだろうか。

今はまだ、羽ばたく翼ごと包み込める腕を持っていないこと。
縋ることしかできない己の稚気が、何よりも腹立たしい。]

(233) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時頃

【人】 営利政府 トレイル

[抱擁と、くちづけと。
赦された行為繰り返していれば、
燻る熱も渇望もとめどなく湧く反面。

ささくれたこころが、癒されるのも事実。]

  ……千冬の、ばーか

[浴室への扉を閉める間際。>>222
制止する事も、追う事もみせない恋人への罵りを囁く。

いつかと同じく、様々な言葉を詰め込んで。]

  ――…は、……、ッ、

[熱い湯に、なかに籠る欲を吐き出すのはこれで何度目か。
想像の中の千冬は、何もしてくれない。
ただ、見ている。その視線だけで昂ぶるのに十分だなんて。]

(234) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時頃

【人】 営利政府 トレイル

  ……ックス、なんてしたこと、ねー…から
  どう触るかなんてわかん、ねーっつの……

[藍色の空の元。
月明かりより眩しく冷たく、太陽より温かい恋人からの。
問いについて、言えなかった本音を水音に混ぜ込む。

知りたいとも、教えてほしいと思う相手はただひとり。]

  っ!? ――あ、あぁ、うん
  ありがとっ

[ブースの外から静かな声が聞こえたのは、呟きの直後。
途端我に帰って、水量をあげながら勢いよく返すと。

焦燥が去って冷えた頭をがしがし擦り、
タオルを手に取る。
残っていたのは、綺麗に畳まれた布の塊がひとつだけ。]

(235) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[ユカタ、とは着物と似て非なるものらしいが、
確かに布地も、柄も全然違う。
外周は深紫で中心に十字の白が描かれた模様は、
この地では見かけないもの。
恐らく東洋に咲く花、だろうか。

――否、今はそんなことはどうでもいい。]

  あんにゃろ……

[着替えの度に洗面所に向かう所為で、>>19
東洋の神秘のひとつである着物について、
まだ何も知らないに等しいと、知っている癖に。

ベルトにしては太すぎる紐。
ガウンに似た構造だがベルトループがない。
一体どの位置で縛ればいいのか。
右と左、どちらを上にすればいいのか思いだそうとしても。
記憶に色濃いのは、その間から覗く白磁の肌だけ。]

(236) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[雫が落ちない程度に髪の水分を吸わせた後、
奮闘する時間は秒針が二周も終えない程の短さ。]

  …………よろしく

[下着だけを見につけ、宛がわれた衣服は
羽織りのように腕を通しただけでの間抜けな姿で。

拗ねた顔で太紐を渡し、
代わりにその手にあるグラスを強奪して飲み干す。

乾いた喉を潤す水は、彼からのサプライズと同じく。
ほこほことした歓びと癒しを裡に運んでくれた。]**

(237) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[別段違和も、動揺もなく扉を抜ける気配に、
いま一番知られては困る秘密の秘匿は叶ったらしい。

水音の間に、深く深くため息を落とすが、
シャワーの温度は下げないまま。

ほかほかに火照る頬の朱。
逆上せたのは湯気でなく恋人への飽く無き情欲の所為。]

  っ、どこが

[自覚が、あったなら。>>242
トレイルが成人男性の平均ほどでも経験があれば、
この場の振る舞いも、また違ったかもしれない。

半裸で棒立ちの姿に扇情の意図はなく。
自慰の名残にくちづけられて、軽く息を飲む。>>244
グラスの水を奪うことで、溺死から救えたらいいのに。]

(249) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時頃

【人】 営利政府 トレイル

[どれだけ拗ねた顔を作っても、
招く声と引き寄せる腕には赤子並の従順さで、裡に納まる。

ほどよくゆとりを持ち合わさる麻布、
彼からは何らかの目印が見えているのか
納まりいい位置に巻かれる太紐(オビというらしい)に。]

  さすが、慣れて、んっ……

[骨ばった、器用な指先が背中で結うのを助けるように、
肩に手を置き、身体を預けていればふいに走る刺激。>>244

ぞくりと、背筋を走るこの感覚は悪寒ではない。
思わず漏れる息と、僅かに腰を揺らすことで抗議して。]

(250) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時頃

【人】 営利政府 トレイル

[そうして着付けの終わった姿を披露する。
花の間を巡る蔦に、この身ごと囚われたような錯覚。]

  んー……意外と、楽だけど
  なんか足元がスースーする……

[似合っているかどうか、自身では解らない。
でも彼がそう言うのならきっと、と。
上体を捩じり袖や裾をまじまじと見つめた後。]

  ――…ん、

[過ぎた賛辞を咎めることもできず、
頬を撫でる指の圧を深めるよう、擦り寄せ。
掌を重ね、ずらしてその先にくちづける。]

(251) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  また、少しだけ千冬に近づけたみたいで
  ――…嬉しい。ありがとう

[照れくさそうに微笑んだ後。
お返しをするように、額から頬へと指先でなぞり。]


  ありがとう。千冬
  ――…愛してる

[納まりきれなくなった想いが、溢れ。音となって零れた。]*

(252) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[着付けに必要な接触なのに、腰骨やその先、
腹筋まで撫でる指に淫猥さを感じてしまうのは自惚れだろうか。
ひとつひとつの刺激に、くちびるを震わせ堪え忍ぶ。]

  う、うるさい……

[揶揄でなく。しっとりと重い囁き。
それだけで足元の力が抜けそうになるのを誤魔化すように、
肩に縋る腕に力を込めて、衣服の形になるのを待ち。]

(270) mumriken 2015/08/16(Sun) 19時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[普段と違う衣擦れの心地よさに目を細め、
同じ気持ちを分け合っていると、知っているつもりでも。

改めて音で耳に、脳に、こころに響かせれば、
凪いだはずの波が、また打ち寄せる。]

  千冬、……おれ……

[掌に受けるくちづけに、募るもどかしさ。
そのまま亜麻色の奥、陽も届かぬ所に触れる感触に、
肌を粟立たせながら、首筋をのけぞらせ。
くしゃりと後頭部の髪を掴む。]

  ――…は、……ふゅ…?

[鼓膜を震わせる蠱惑的な熱風に零れる吐息に音はなく、
冬の日に白むような、形のない声をあげて。]

(271) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃

【人】 営利政府 トレイル

[首筋にあたる、やわらかいくちびるに。
密度を増すふれあいに、腰を押し付けるように身体を預け。

うなじに走る、これまで感じたことのない痛みに、
寄る辺なく五指が揺れて、宙を描く。]

  ……ッ、 んっ…

[しばらくそのまま、鬱血が滲むまで
浅い息を吐きながら、潤む瞳に映る髪を撫でて。]

  千冬――…

[そのまま、じりじりとベッドに寄り。
腰を下ろすと、襟元を掴んで胸に顔を押し付け。

知りたいこと。己が抱く不安を小声で吐露した。>>202]

(272) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃

【人】 営利政府 トレイル

[人間とはかくも弱く、脆く、下劣で欲に弱いものだと。
嘲笑う瞳は歪んで、声は震えて、無様だ。
――そんな姿すらも、愛してほしいと。]

  なあ……教えてよ
  おれ、もう千冬が欲しくて、欲しくて
  おかしくなりそうなんだけど

  どうしたらいいの
  
[拳で軽くたたく、左胸。
この苦しさから解放されるなら、悪魔に魂を打っても。
氷漬けにされても構わないからと、みっともなく愛を請う。]**  

(273) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[紛れもなく、生まれて初めて他人に刻まれたしるし。
温度のない舌が重なる度、冷たさと脈動が脳に伝わり。
確かな快感として全身を駆け巡る。]

  は、…ちふ、……ゆ

[これまでのような戯れとも、また違う。
この身を支配する行為を拒むことなく、抗うのは怖いから。

もっと、もっとと。
先を願う自分が見えているから。
背中を摩る掌は、変わらず優しく慈愛に満ちているのに。

それすらも淫蕩への誘いに感じる己の浅ましさが、怖い。]

(294) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[願った通り、囁かれる名前。
音になる度、蜜のコーティングを繰り返したような
甘く、どろりとした熱が溜まっていく。

顔も覚えていない親から貰った名前。
これまで、何の執着もなかった4文字の組み合わせ。

彼がくちびるに乗せる度、
かけがえのないものに変わっていく。
こんな自分でも、誰かを愛することができるのだと。
誰かに愛される価値が、あると信じたくなる。

その誰か、はもう、目の前の男しかいないのに。
嗚呼、何故この身体はただの、脆弱な人間なのか。]

(295) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[もう、手放せないと伸ばした腕は阻まれることなく。
常と変わらず包む腕は、どこまでも優しく。

見上げ、交わす双眸は今までみたどの時よりも。
深い焔が宿っていた。]

  いくらでも、欲しがってよ

  ――…ねえ、いいの?
  
[このままで。彼を愛し続けていいのか。
求めれば求めるだけ、愛してもらえるのかと。

不安が融けたことによる安堵と、
更なる期待で、見つめる視線への湿度が増していく。]

(297) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[背中から腰、そして先も掠めた骨の、先。
自身でも目にすることのない箇所を確認するような動きに、
背筋に一閃の電流が走る。]

  ん、……し、らない。でも
  千冬がおしえて、くれるんでしょう?

  甘いのも、苦いのも、……全部
  千冬の全部を、おれに  

[こわばりは一瞬で解け、
覆いかぶさる身体に押されるがまま、背を逸らし。
首元へのくちづけを深くするように、両腕を肩に預ける。
決して混ざり合うことのない互いの髪を擦り合わせ、

まっすぐ、見上げる双眸が伸せるのは。
この先に待っている悦楽の底への、期待と畏怖と。

すべての澱を底に沈め、愛しいひとを映す透明な水面。]

(300) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[いつもの、白い羽でなく、筋の張った腕に囲われ。
吟味するように動く掌に身を委ねながら、
線の間、点のようにぽつぽつと吐息が零れた。

何もない薄い胸板に、物足りなくはないのかという疑問は。
麻布から侵入を果たした指先に弄ばれ、
喉奥から溢れそうになる嬌声に掻き消される。

じっと見つめる男が湛えた欲と意地悪な問いに。]

  ……千冬が、いま
  おれに触って感じてることと、

  いっしょ、だ よ……ッ

[挑発するような笑みを浮かべて、回す腕に力を込め。
そろそろくちびるが、寂しく。喉が渇いたと舌を伸ばす。]

(303) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[深く、深く、どこまでも。
二人で堕ちるのなら、きっと怖くない。

こみ上げる情欲に身を焦がし、
ぎりぎり残っていた理性で。

リモコンに腕を伸ばし、暖房のスイッチを、入れた。
あとはもうひたすら、シーツが波打つ氷海に沈むだけ。]**

(304) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 −めくるめく夜の蜜事−

[どこまでも気遣う声に、は、と浅い息を吐く。]

  いまより、苦しいことなんて、ない

[ただ欲を吐き出したいんじゃない。
より深く繋がって、消えぬ絆を刻んで欲しいと。
枷を失った獣は、愛を求めてもがき苦しむ。

救いの手を差し伸べられるのは、唯一人。

温度のない掌が触れる箇所すべてが性感帯、
悦の泉は溢れ、互いの隙間に潤いを満たしていく。

暴かれ、初めて眼前に晒された肌に手を伸ばす。
冬の終わりに届く、春の報せの代わりに。

繰り返し、繰り返し名を呼び、甘い声を響かせ。]

(327) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  ――…千冬、……ふ、……ッ

[自身すら知らない処に踏み込まれ、
まっさらな地を踏みしめ穢す、痛みすら甘美。

いつまでも消えぬ灯を、熱を分け与えたい。
果てのない、海を。共に揺さぶられて。
その先にあるのはきっと、永遠でなく刹那の歓び。]

  おれも、あい、してる――…

[でもそれで、構わない。
これからずっと、何度も、重ね繰り返すのだから。
この身が尽きるまで。その羽がすべて、空に散るまで。]

(329) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 −太陽さえ知らぬ 秘め事−

[覚醒を呼ぶくちづけに、甘く掠れた声を洩らす。
眠りの延長を求めうつ寝返りが、下腹部の違和を招いて。]

  ――…ぅ、ん……

[鈍い痛みと、奥に残る雫が現の証。
情欲に火照った肌も、今は常温で。

夜中の記憶を反芻すると、再び全身は桜色に染まり。
ほんのり艶を増した羽で、顔を隠した。

接吻が精一杯だった己が晒した痴態も、
欲に溺れ、焔を宿す恋人の顔も、
その身がなにを齎したか――硬さまでもすべて鮮明で。]

  いま、はずかしさでしにそうだから
  あんま、みないで……

(330) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[朝日の眩しさに目を細めながら、背を向ける。
羽を手繰り裸体を覆うのは、拒絶でないと報せるため。

ただひたすら、羞恥と。
それ以上の充足に浸りたいだけだと。]

  ――…あ、そうだ

[暫くもぞもぞと、反芻を繰り返し。
背を向けながら、足先を絡め抱く腕を弄び。
漸く落ち着くと、くるりと反転して。]

  身体――…ちゃんと、保ったよ
  だから……

[冷温に耐えるという、性交の条件を満たしたと。
得意気な笑みを見せ、耳元で囁く。]

(331) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  ――…だから、これからもいっぱい
  おれのこと愛して、な

[いつか。彼が好いと言ってくれた角度で。

孤独な日々の終わりを。
幸福な日々の始まりを告げるキスを、貴方へ。]**

(333) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

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