251 【誰歓RP】鬼渡し
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[暗い 暗い 暗い
ここはどこだろう。
ワタシは――――おらは、何してた?]
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っつー…。 これ後で腫れてくる奴だ、最悪。 [足首をさすって患部を確かめる。 何だか後ろの方から声が聞こえる。>>2:100>>2:105 随分と悲痛そうな。]
…にしても視界が狭くてだめら。まだるっこしい。
[そう言うと鬼面をぐいっと、顔の横の方へと避ける。その鬼面がどうして己についてるのか、寸分も疑う素振りも見せず。]
(0) 2016/07/20(Wed) 00時半頃
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[まだ止まぬ己を呼ぶ声>>2:101>>2:107にようやく返事を返す。]
大丈夫、大丈夫。 安心しろって。
ちゃあんと鬼渡してやるっけさ。
[にたり、と不気味に吊り上げる口とシンと冷え切ったまなざしと。 普段の辰次では絶対にしない表情だった。]
(1) 2016/07/20(Wed) 00時半頃
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ん?鬼は渡した方がいいのか? 時が来るまで俺が持ってた方がいいのか?
[普段の辰次を知る者は目が違う、と言うだろう。 間の抜けた、毒気のない目つきと違い。 獲物を求める、鋭き目つき。]
え?あ、そう…?んだな。 皆に渡した方がいい?
[何だか頭で囁くし、自分もそうした方が一番いいと思えるから。誰のものかもわからぬ助言に易々と耳を貸すことにした。]
(2) 2016/07/20(Wed) 00時半頃
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とりあえず、櫻子[[who]]でどうだろっか。 俺は一人にしか渡せねぇんだろ?
[誰かに確認するような口ぶりで、周りを介さぬまま一人喋る。 誰かから何か問われれば返事もしたかもしれない。]
(3) 2016/07/20(Wed) 00時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/07/20(Wed) 00時半頃
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ハハ、ッククク……。
実代子は社務所。 智花も社務所。 晶と櫻子も……あれは社務所の方に行くんらかね。 おさかなくんはどこらか……まぁいいや。
[綾瀬明日香の時と違うのは、このウツワが成人男性のものであるということ、それから村の人間のものであるということ。
誰がどこに隠れているか。その記憶は皮肉にも今は彼らを捕まえるのに役立つ。
そしてもう一つ。 村の人間から信頼を得ている人間だと言うこと。]
いーち、にーぃ……。
[数を数える気持ちは可笑しく高揚する。 それが余りに面白くて、楽しいもんだから数を数える辰次の声は時折笑いが零れて、あたりに不気味に響いた。]
(16) 2016/07/20(Wed) 06時半頃
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マヌケらて。
[思い出す、晶の悔しさと怒りが混じった言葉>>5のその必死さがおかしくて、肩を揺らして笑う。 次に開くのは同じ口から出たのかと思うほど低く揚揚のない声。訛りもそこにはなかった。]
確かにこの男は間抜けであったな。 他人など助けず、自分だけが逃げていればいいものを。
男の愚行が結局この中の誰かが残らなければならない 斯様な事態を招いたしな。 .
(17) 2016/07/20(Wed) 06時半頃
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─社務所─
[社務所前には、ちょうど出てきたところという具合の実代子>>11と智花>>15]
みぃんなして俺の出迎えか? 泣けるねぇ。いい子いい子してやるっけ。
おいで?
[にたり、いびつに歪んだ口がと見開いた瞳が尋常ならざる辰次の様子を物語る。]
(18) 2016/07/20(Wed) 06時半頃
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[皆に対峙して、話しながら打算する。一番捕まえられそうなのは?一番逃げてくれなさそうなのは?
もしくは。 一番楽しませてくれそうなのは?]
ん?
[ごそ、手を休めようと突っ込んだケツポケットに何か当たる。右には車の鍵と渡し賃と。左には煙草の箱とライターと。]
……邪魔っけらっけ。 いらね……。
[煙草へと落とす視線は色がなく、つまらないものを見るような目つきでそれらを放り投げれば誰か拾ってくれただろうか。 拾えば隙が出る、それを承知で。]
(19) 2016/07/20(Wed) 07時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/07/20(Wed) 07時半頃
―現世:隠神社―
[夜の神社を、ざぁっ…と一つ風が噴く。
その風で砂利の上で倒れていた明日香は目を覚まし、のろのろと立ち上がった。]
……ここは?
[辺りを見渡すと、後ろには廃れた方を見慣れたせいでどこか新鮮さを感じる隠神社。
明日香や善一やがよく遊んだ遊び場。]
……帰って来たのけ?
[あの、酷く寂しい廃れた神社から。悪夢のような場所から。
把握できていなかった明日香は、“帰ってこれた”という事実に気付くと喜色を露わにして、鳥居の外へ駆けて行った。]
おっとう! おっかあ!
[向かう先は、恋い焦がれた自分の家。**]
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[何やら耳打ちをする甥。>>21 大方逃げる相談でもしているんだろう。この男がそうであったように。このウツワは人の弱い思考が、感情が、手に取るようにわかる。]
難儀なもんだな。 頼りになる大人が頼りにならんくて。
[自虐と取るには嘲笑が勝る表情で。 いつでも走り出せるようにと屈伸を何度か。
先に動き出したのは晶と智花か。 同時に走り出したろうか、実代子と櫻子の方も一度見る。
櫻子の惑う瞳と目が合ったか。 その視線に穏やかな笑みを返すと 刹那…──
踵で勢いよく地面を蹴って 鎮守の森の方を追いかけた。]
(24) 2016/07/20(Wed) 13時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/07/20(Wed) 13時半頃
―綾瀬家後―
[走りに走っればやがて、一つの家が見えてきた。]
おっかあ!
[そう言いながら扉を叩くと、中から出てきたのは知らない人。]
え、……
[何故、自分の家から知らない人が? 奥から聞こえる笑い声は何?
明日香はあからさまに動揺したが、困惑してるのは相手も同じ。]
あ…、ここあっちの家……
「家に貴方みたいな子はいないけど……」
[困惑したように言われたが、否定された言葉を掛けられた神隠しにあった頃のままの明日香には、威圧がすごく感じられて。
怖くなった明日香はそのまま、何か口を開こうとした相手をそのままに走り去った。**]
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─→鎮守の森─ [地面を蹴ると地面との接地面から神経を伝わる痛覚。
捻った足首は違和感を痛みと言う形で訴え続ける。 これでは全力疾走は難しそうだ。]
ふん…。 所詮次までの繋ぎ。消耗品にすぎぬ。
[これで興ざめにはさせぬ、と笑みは絶やさぬまま。 足に気を取られて姿を見失ってしまったが ガサガサと動く茂みが居場所を告げる。 辰次はそう思い込む。]
なあ、晶。 昨日言ってたろ、ジジババニャン。 俺まんずよぅ知っとるっけ、一緒に話そうや。
[実代子から聞いた話だとは言わないけど>>0:43まだ辰次の振りでもしてくれたら出てきてくれるんじゃなかろうかと。]
(30) 2016/07/20(Wed) 19時半頃
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[鬼の面を正面から被り直して顔を隠す。]
なぁ、俺さぁ…。 親父が死んでから寂しくて寂しくて……。
寂しくて 寂しくて さみしくて さみしくテ サミシクテ サミシクテサミシクテ……──── しょうがないんらっけ。 俺のこと慰めてくれや。
[そう言えば相手は出てきてくれたろうか。
いずれにせよ、辰次の求める通りにならないとわかると 他を狙うのみ、と踵を返して拝殿の方へと向かった。]
(32) 2016/07/20(Wed) 20時頃
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―七尾家前―
[よく知った、見知らぬ景色の中を走る、走る、走る。
何かが中に並んでる明るい機械や、天まで聳える高い柱。
こんなものがある場所なんて、知らない、知らない、知らない。]
はぁ…はぁ…
[次に向かったのは、幼馴染みであった善一のいた七尾家。
明かりの漏れる、その家の前には大人が数名屯していた。]
なァ、善ちゃんおる……?
[「見つかったか?」などと話している人集りに、ふらふらと近付きながら話しかける。
大人たちはこちらを見ると、ギョッとした顔をした。それを見れば、こちらも竦む。]
「お前、どこの家の子だ?」
「名前は?」
[聞き知った訛りのない言葉に途惑いながら、怖ず怖ずと名前を名乗る。]
アスカ……綾瀬、明日香
[その名を聞いた大人たちは、どこか不気味そうな顔をした。
その異様なものを見る目に――実際は違ったのかも知れないが、子供の明日香にはわからない――怖くなった明日香は大人たちに背を向けて、再び駆けだした。
ここは一体どこ? 帰ってきたんじゃないの?
父と母はどこ? 皆はどこ?
なんで皆あんな顔するの?
夜に、白装束を着てる女の子がいたら怖いだろうということには気づかない。
ただただひたすらに、怖い。**]
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[カツン>>31 枝のような軽いものが鳴る音。それから茂みが鳴る音。 そろり、歩み寄って距離を詰めてから 静かに腕を振りあげる。]
そこ…かっ!!
[勢いよく降ろした腕は空を切って茂みに潜る。
そのことに盛大に舌打ちして悪態をつく。]
(48) 2016/07/20(Wed) 21時半頃
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[ひっそりと吹き抜ける風>>38が、小指に絡みついて遊んでいく。 まるであの時の冷たさを思い出させるように。 彼女を傷付けてはいけない、と忠告めいた冷たさで。]
(49) 2016/07/20(Wed) 21時半頃
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[この逡巡は誰のもの。 否、そんなことはどうでもいい。]
ならばよかろう。 逃げ惑う童は一人ではなかろうて。
[そう吐いて、来た方向へ引き返した。]
(50) 2016/07/20(Wed) 21時半頃
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─→拝殿─
[社務所から本殿の時へ向かった時同様。 櫻子はどこにいるかすぐにわかる。>>36>>40]
恩返し…かぁ。 いい心掛けだっけ。
やーっぱり、櫻子は優しいなあ。
[晶や智花がしたように茂みに身を隠して実代子と離れたのを見計らってから、辰次は櫻子に声を掛けようと社務所の方へ追う。]
(55) 2016/07/20(Wed) 22時頃
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[煙草に火をつけようとする彼女>>52があの時の自分のように鬼を呼ぶ。>>53その鬼は今は自分だ、とすんなり理解できるが、それがいけないことだとは思わない。]
煙草はな、吸いながらでないと うめこと火はつかねぇぞ。
[背後からそう言うと触れぬように、櫻子の指から煙草を取ると、鬼の面を少しずらして灯して吹かす。 それをまた同じように返すと]
で、何で煙草つけようとすんだ?
(60) 2016/07/20(Wed) 22時半頃
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煙草、やめてくれよ。
[鬼の面の下で鋭い目つきを下げて櫻子を捉える。]
本当は別に吸いたくて吸ってるわけじゃねぇ。 こんなもんとっくのとうにやめたんだ。
[余計なことを言わないために、口に押し込んでただけなんだから。]
でもな、もう必要ねんだよ。こんなもん。 止まらねぇンだよ。 寂しい気持ちが。情けねぇと思われっかもしんねっけど…。
でも、もう我慢したくねんだ。 もう寂しいのも辛いのも。
(66) 2016/07/20(Wed) 23時頃
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[「元に戻った」そういう櫻子の何と愚かなことよ。 この少女は決して自分に触れない、否触れられないのだ。 信じたい、その痛いほどの気持ちが愛おしくて
滑稽でたまらない。]
(67) 2016/07/20(Wed) 23時頃
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[にこり、静かに微笑む。]
だからさ……。
[ああ、駄目だ。抑えきれない。
端正に整えた弓なりが歪んで吊り上がる。] 抱きしめても…いっかね?
[もうすぐ願いが叶うと思うと頬が緩むのを抑えられない。]
(69) 2016/07/20(Wed) 23時頃
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そうだなぁ…。 親父にもよう言われたっけね。
[亡くなった、と言う言葉には面の下で目を伏せて。>>68
更に言葉を重ねて>>74 この年端もいかぬ少女が今自分のことを慰めようよしている。それが有難くて、滑稽で。]
そうだなあ…疲れたかもなぁ。 気持ちだけ馬鹿に張り詰めて。
[捕らえた。 心も。
そしてこれから身体も。]
(77) 2016/07/20(Wed) 23時半頃
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[まだ火のついた煙草を櫻子に持たせるのはしっかりと抱きしめられるように。
寝間着にする薄い着物越しに少女の温かい身体に腕を回して上体を密着させる。風呂上がりの良い匂いが髪から香る。しっとりと濡れた髪は半乾き故か汗故か。
胸に、腕にすっぽり収まる少女の身体は小さくこわばり、心の臓は自分よりもずっと早く駆け巡る。 トクトクとなる鼓動に耳を寄せるように首元に顔をうずめ
そして囁く。]
捕まえた。
(78) 2016/07/20(Wed) 23時半頃
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[行く先、行く先。大人が懐中電灯を持って歩いていた。
どうやら誰かがいなくなったらしい。皆で探しているようだ。
そして、それは自分でないことは痛いほどよくわかった。
どうして、知らない顔しかないのだろう。
こんなに狭い村なのだ。知らない顔などないはずなのに。
自分に奇異の目を向ける顔は、どれもこれも知らない顔。
誰かどこかに知り合いは。
家を探していた少女は、徐々に見知った顔を探し始める。]
どこにいるっけさ……!
[会う人会う人、誰も知らないことが、少女の不安を掻き立てる。
どこにいるの?]
嫌だ!
[顔を恐怖に歪め、叫びながら駆ける。
やっと帰ってこれたと思ったのに、よく知ってるようで全然知らない場所なんて。
あんな寂しい場所より、よっぽど怖い。
なんて酷い、悪夢のような夢の続き。]
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/07/21(Thu) 00時頃
―隠神社―
[一通り村を周り、戻ってきたのは以前と変わらない隠神社。
鳥居の傍に行けば、柱に頭を打ち付けた。]
目ェ覚めれ!
[ここは現実じゃない。夢だと思っているから。
痛みを与えれば目が覚めるのではないかと思って。
何度も何度も打ち付ける。]
覚めれ! 覚めれェ……!
[叫ぶ声は段々涙声に変わり、やがて打ち付ける元気もなくなって。
とうとう鳥居の足元にへたり込んで泣き始めた。]
帰りてぇよ! 皆のとこ帰りてぇよお……!
[どうしてこうなってしまったのか。
自分を待つだろう、皆の所へ帰りたかっただけなのに。
泣けば、もしかしたら誰か知ってる人が声を駆けてくれるんじゃないかと僅かばかり期待して。
でもわんわんと泣いても、誰も手を伸ばしてくれず。声も掛けられず。
ここは現実で別の場所なのだ、と認知せざるを得なかった。*]
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[きつく抱きしめたその腕は緩むことはなく、その態勢のまま 男の身体は粒子となっていく。 空気に溶けるように消えていった頃にはその抱きしめられている感触も消えるだろう。]
櫻子、勘弁。
[そう言う辰次の顔にもう鬼の面はなかった**]
(86) 2016/07/21(Thu) 00時頃
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