75 サプリカント王国の双子
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お話ししてくださって、ありがとう、ございます。 ミッシェル様の不安を取り除けるのが、私の幸せです。
[その不安の一番の種を作ったのは自分なのに、傲慢なものだが。]
ええ、まだ雨は止みませんが、それもよろしいかと。 まだ蒸しますが、冷やさないようお気をつけ下さいませ。
お心遣い、感謝します。 このさなか、多く仕事もありませんが。あまりお傍におりましても、落ち着きませんでしょう。 席を外させて頂きます。小さな仕事ですが、片付けておくに越したこともありませんので。
[すぐに思いつくのは割ったカップを片付けるだとか、エゼルレッドに紅茶を届ける、だとか。 仕事が存在しないわけではない。それでも、手に入れた僅かな一人の時間。
罪を重ねるための時間がまた始まる。]
(11) 2012/01/15(Sun) 02時半頃
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――廊下――
[誰でも良い、訳ではない。 幾つかの候補の中から、選び出した"容疑者"。出来れば、そのうちの中でも特に疑いの濃いものがよかった。 疑いを向けた相手が殺される。混乱を呼ぶ効果は絶大だろう。 話が振り出しに戻るデメリットもあるが、そもそも逃げおおせるなどと驕った思いはない。 今は、ただ、猜疑心のさなか困窮する皆皆が、散り散りになれば動くのが楽だと。
そこに、彼は、いた。]
(20) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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――ベネット?
[監視と共に事情聴取を終えたらしい様子に、笑みを見せる。 反応はどうであったか、急な呼びかけに驚かれたかもしれない。]
ちょうどよかった。ミッシェル様が、お花をご所望で。 庭師を探していたのです。
この雨では苦心すると思いますが、頼まれていただけますか。 私もお手伝いしますので。
[監視もいるならば、何も起こらなかろうという建前で。 にこりと笑みを貼りつけてベネディクトに問う。 彼は同行を断ったかもしれないが、ミッシェルの好みを伝える、という役割が必要だと、結局ついていく。]
(21) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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[雨よけを取り去り、中から何本かだけ切る。 そのためには道具を、と庭師道具置き場に立ち寄った。 剪定鋏にロープ、そのほか名前も知らないような道具。 ベネディクトがそれらに大事そうに手を伸ばす。 その真後ろで、事は行われる。]
――本当に、運の悪い。
[庭師道具から、重みのある片手斧を素早く取り出した。 狙いをつけて息を吐く。それと同時、ひゅ、っと湿った夏の重い空気を切って、斧刃が鳴る。 道具探しに屈んだ、新米庭師の首の後ろ。 どす、と重い音がして、斧刃はベネディクトの頚椎にめり込んだ。 喉に逆流した血液を吹き出して、倒れる身体。 叫ぶことすらできないまま、意識は飛ぶだろう。 ごきり、身体の重みで、鳴ってはならない音がした。]
(22) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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貴方も。 彼の監視などと、運の悪い。
[腰を抜かしてこちらを恐怖一心震え見上げる使用人。 彼が弱気で助かった。ここで大声を上げて警察を呼ばれたらたまったものでない。 今ベネディクトの手元、だくだくとたまりを作る赤の中に落ちた剪定鋏を持ち上げる。 びちゃ、と嫌な音がして、赤く滴りを落とした。]
(23) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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貴方は何も見ていません。
[そう言いながら開いた鋏を彼の目に突き立てる。 ぎぃ、と引きつった音が声帯から洩れた。]
貴方は何も言いません。
[そう言いながら抜いた鋏を女王と同じように喉に押しあてる。 瞳と違って固さを持つ喉肉を裂くのに、何度か鋏をひねり、ねじ込んだ。]
(24) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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……。
[そして、途端に、飽きたように。 ぱたりと手は止まる。 新米の庭師は中枢を砕かれてもう泡すら吹かない。 その監視役は命はあるものの、目と喉は封じられた。 これでいい。 自分にもいつ監視の目が戻るかわからない。 ひとり殺した。早く戻らねば、こちらの方が怪しまれるだけ。
散った血飛沫を屋根伝う雨で洗って、惨状はまるでそのままに、何食わぬ顔で給仕場へ向かう。 割ったカップと紅茶は、さてどうなったのか**]
(25) 2012/01/15(Sun) 06時頃
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――給仕場――
[割れたカップは綺麗に片付けられ、廊下も丁寧に掃除されている。 給仕場周りの使用人に礼と謝罪を告げてから、キャンブリックティを淹れ直す。 その際に、手を洗い清めてしまえば。 罪の飛沫はもう残らない。]
――紅茶に罪はないのですがね。
[ぽつり、誰にも聞き取れないだろう音量で呟く。 その罪なき紅茶を血の香の隠れ蓑にするのも、もう難しいだろうか。 染み付いた血の匂い、今度は自分を傷つけながら、隠すのだ。]
(36) 2012/01/15(Sun) 22時頃
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――客間前――
[ディーンの休む部屋の前。 ぴり、とした空気を纏って辺りを見渡す使用人に、どうかしたかと声をかける。]
ミッシェル様と御面会を?
[使用人が告げたのは、ディーンがミッシェルと面会を希望している、元のディーン付きの使用人はその用聞きに行った、とのことだった。 合わせて可不可を己に問うてくるのに、軽く目をすがめる。]
――……。 私からは、全くの否と言い切れません。 ミッシェル様ご自身がお会いしたい、と仰るようなら、お止めすることかないませんので。 監視の目は絶やすな、といった程度のことしか。
[僅かな葛藤が、返事を鈍らせた。 本来ならば容疑者と会わせるなど、言語道断でもおかしくはない。 けれど、迷いが出てしまった。彼がミッシェルと会うことが、ミッシェルにとってプラスなのかマイナスなのか、判断しかねた。]
(37) 2012/01/15(Sun) 22時頃
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――私が伺って参ります。 貴方はこれをエゼルレッド氏へ。 シメオンより、遅くなってすまない、と。
[手に持っていたトレイを監視の使用人に押し付けて、半ば逃げるようにその場を去った。 あまり、あの男の話を聞きたくないと、思ってしまった。 向かう先は、バルコニー。]
(38) 2012/01/15(Sun) 22時頃
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[バルコニーに向かう途中だったか、使用人が息を切らせて駆け込んでくる。]
何事ですか、騒々しい。
[これだけの事態の中、何事、もないものだが。 荒い息の中使用人が伝えたのは、ベネディクト=ファトマの死。 発見が早いな、と目を見開く。この雨の中外に出たい輩がどれだけ居るというのだ。 その表情は、報告に驚愕している、と捉えられてもおかしくないものだったろう。]
何故です、彼はつい先ほどまで……
[ああ、不味い。うまい言葉が出て来なかった。 怪しまれるかと思ったが、言葉を失ったと取られたらしい。 使用人は報告に走り回っているようだ。救急車が呼ばれていること、監視も重体なこと、急いて告げて、行ってしまった。]
――救急車。サイレンが鳴ると少々問題にもなりますか。
[ミッシェルは怯えていないだろうか。 バルコニーへの歩みが早くなる。]
(48) 2012/01/15(Sun) 23時半頃
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ミッシェル様!
[姿を見て僅か足を止めて、それから駆けるようにバルコニーへ向かった。 騒々しい、と評した使用人の行動に似ていたか。それをミッシェルがどう受け止めるだろう。]
ご無事、でしたか。
[しかしまずはじめに安否を問うたことは失態だっただろう。 本来ここへはミッシェルへ用聞きに来たのだ。 いたずらに不安を煽る結果になったかもしれないことに、気づかない。]
(57) 2012/01/16(Mon) 00時頃
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[は、と息を詰める。 ミッシェルにはまだ詳細が伝わっていないと、その反応で気づいた。 怯えてはいないかと駆け来て、自分が怯えさせたことに自己を悔いる。]
いえ……
[なんでもありません、というには不自然すぎた。 話してください、というからには、己が話さなくともいつか知れるだろう。]
落ち着いて、聞いてください。 ベネディクト=ファトマの遺体が発見されました。
(63) 2012/01/16(Mon) 00時半頃
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故にご無事を伺いに参りました。 もう一点、お伝えすべきはございますがまずはこちらをご報告までに。
またベネディクトの傍に付けられていた使用人も息はありますが重症、とのことです。 救急車の手配、レベッカ様へのご報告、共に済んでおります。
[視線を俯けて、伝える言葉は硬く事務的だった。]
(68) 2012/01/16(Mon) 00時半頃
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ええ……犯人に関しては、まだ。 ただしこれだけ警察も使用人も動いている現状です。 そう隠れてもいられないでしょう。
[そう。もうあまり動けやしない。それでも、まだ足りない。 目の前にいるこの金髪の使用人が犯人などとは思っていない様子のミッシェルに、眉を寄せる。]
もうひとつ、は。
[彼でなければ、もっと簡潔に、さらりと伝えられたのだろうが。 彼の呼んだ死んだはずの少女の名、幽霊でも見たというのでなければ、やはり気にかかる。]
――エゼルレッド氏がミッシェル様へ面会を求められています。 返答はまだ保留としております。 会う、会わぬはミッシェル様の一存にございます。
[苦い顔で、告げた。]
(73) 2012/01/16(Mon) 01時頃
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左様に、ございますか。
[おそらく、今自分の持っているものと同様の葛藤、いや、それ以上に深い恐怖を持って、今彼女はこの面会を受けるのだろう。 それを、止めたいと思っても、止められる自分ではない。]
エゼルレッド氏も、お喜びになるでしょう。 きっと――きっと。
[唇を噛んだ。 それから、すぐに笑みを作った。]
使用人を呼んで、エゼルレッド氏にお伝えいただきましょう。 ミッシェル様も、お部屋へお戻りくださいませ。
[少しだけ、無理のある笑みだったかもしれない。 それでも、この少女の前では笑顔を崩せない。]
(80) 2012/01/16(Mon) 01時頃
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私は、ハンスと連絡をとってまいります。 下までは、ご一緒いたしますよ。
[うまく彼が一人でいればいいのだが、などと小さく過ぎるが、シルヴァーナ王女も動いている今、自分と似たような状況にあろうか。 如何にせん、と思うのは脳裏でだけ。
近くの使用人を呼び、伝言を添えて。 ミッシェルが下へ向かうようなら、先導する。]
(81) 2012/01/16(Mon) 01時半頃
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いえ…… 本心を述べるならば、少し、不安に思うだけです。 けれどミッシェル様がお会いになると決めたことですから、異を唱えるつもりは毛頭ございません。
[ミッシェルを部屋へ送りながら、ぽつり、ぽつりと、口にする。 不安。これは嘘じゃない。こんな不安要素が生まれてくるのならば、彼から殺してしまっても良かったくらいだ。 けれど今となっては、彼に手をかけることが、果たしてどう作用するか、直ぐに判断しかねた。]
――伝え聞いただけにございます。 まずはミッシェル様のご無事を確認しようと、そればかりでしたので。
[ミッシェルの私室につけば、深く礼をして見送る。 己は、一度自室へ滑り込んだ。]
(91) 2012/01/16(Mon) 02時頃
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[王女の傍にいつでもいられるよう、すぐ隣にある小さな自室。 紙の切れ端掴みとり、ペンで走り書くのは簡潔な手紙。]
『To :H.Brolin. 事件は続いている。 双王女のことについて話がしたい。 できれば監視も払って、部屋で待っていてほしい』
[手紙は宛名の部分だけが見えるように小さくたたみ、手の中に隠した。 あとは、彼を探しに行くだけだ。
それで、彼は。]
(92) 2012/01/16(Mon) 02時頃
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[必要なければ使わなければいい。 隠し持ったそれの感触をしっかり確認した上で、部屋を出る。 まずはもちろん、ハンス自身の部屋に向かった。
そう遠くない、同じように大きくない部屋。 コン、コン、とノックする。]
(94) 2012/01/16(Mon) 02時頃
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[偶然、か。はたまた何か理由あってか。 こちらから声をかけたわけではないのに、ハンスの監視は外れていた。 監視といっても、王女付きの世話係の監視などたかが知れている。 今でさえ、自分の監視を外すのは簡単だった。 彼が監視をつけていなくとも、不審に思うことはない。]
シメオン、だ。 話がしたい。
[同じ使用人に当たるハンスへの対話は、簡潔で飾り気もない。 話が何用かと聞かれれば、声を少し落として殺人が続いていることについて、と切りだすか。]
――リリィは、いないんだな。
[扉開けられれば中を伺う。 同時に当然だが顔を合わせることになって、手当された傷が見られただろうか。]
(97) 2012/01/16(Mon) 02時半頃
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私が訊きたい。 どうしてあれが飛び掛ってくる。 動物は緊張や恐怖に敏感とは聞くが、あんな姿は見たことがない。 爪立てたのが私だったから良かったものの、ミッシェル様やシルヴァーナ様であれば取り返しが付かないところだ。
[いけしゃあしゃあ。 その表現が正しかろう。つらつらと並べ立てた言葉の数々。 けれど、そのような話をしに来たのではない。]
――もう、済んだことはいい。 それよりも、殺人が続いている。 シルヴァーナ様もミッシェル様も、何かあってからでは遅い。 私たち世話係が動かねばならないだろうと、その話をしに来た。
[話題が違う、とばかり差し替える。 目線はハンスを見るようで、僅か外れていることに気づかれるだろうか。
何を、使おうか。 品定めをするように。]
(99) 2012/01/16(Mon) 02時半頃
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もう、いいと言ってる。
[気にかかるのは当然のことであろうが、そこに触れられつづければ、おそらく飼い主である彼には真実がいずれ暴かれるだろう。 触れてくれるなという意思表示でもあった。
視線が逸れる。 見据えた先のハンマーと、それから刃の長い裁ち鋏。 ごくりと息を飲んで、ああ話を続けなければと上の空に思う。
口から滑るのは王女を守る言葉。 腕が伸びるの、は*]
(101) 2012/01/16(Mon) 03時頃
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