人狼議事


153 unblest blood

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視点:


メモを貼った。


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 00時頃


― 少し前・グロリアの部屋 ―

……アンタはよく分からんのにこんな酔狂をしでかしたのか

[自分の言葉を引用して返された言葉に、不快を隠そうともせず睨みあげた。

嫌がらせ、と言葉が続けば]

ああ、そう
そりゃー効果覿面だよ、どーもありがとうございました

[吐き捨てて。
しかしどうも腑に落ちない。
明らかに周囲の女性たちの目は鋭くなっているし、単なる嫌がらせにしても……]

……捨て身すぎるだろ

[呟いた言葉は恐らく誰の耳にも入らなかっただろうが]


【人】 手伝い クラリッサ

―グロリアの部屋―

[サミュエルの中で起きている何かについては気付かず。
>>1シーシャが入って来れば女は其方に意識を移し。]

…うん、取り込み中ではないよ。

[彼が花を手向けるのを見れば、女は瞑目して祈りを捧げる。]

(5) 2013/12/07(Sat) 00時半頃

― 少し先・??? ―

[ぼんやりと。

意識が覚醒する。痛覚も何もない。
此処は一体何処だろう。胡乱に視線を動かした先にあったのは、かつて自分だった物]

……ああ、死んだのか

[死後の世界など信じた事はなかったが、いざその身になってみると驚くほど腑に落ちた。

自分がどうやって死んだのか。そこにある『自分だった物』がどんな状態なのか。
思い出せず、上手く見えないのは死んだばかりで何かが安定していないのか、それとも永劫このままなのか。

既に重力の影響を受けない筈のその身体は、鉛のように重かった。
二度とこの島から逃がさない、とでも言っているように]


[先にこちらへ来ている筈の淑女の姿は、ない]

……?

[違和感を覚えて首を傾げた。
グロリアがいない事実に、ではなく、自分の精神、心の在りように]


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 00時半頃


……ああ、そうか

[抜けている。
ダンピールをダンピールたらしめる能力と、衝動が。
恐らく、それらは現世に置いてきた身体にあるのだろう。

あの衝動が、あの能力が血の中にあるのなら。
血の流れぬ身体にそれらがないのは道理だ]

……死後なんてモンがあるなら
俺は間違いなく地獄行きだと思ってたけど――

[なるほど、これは確かに――どうしようもない地獄だ**]


メモを貼った。


【人】 手伝い クラリッサ

[フィリップの声は聞こえただろうか。

変事に気付き、女が目を開いた時には、既にサミュエルはフィリップを捕らえていて。]

―…サミー、一体どうしたんだい。

[その様子に褐色を丸くした後、努めて冷静な声色で尋ねる。]

(10) 2013/12/07(Sat) 00時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

――…。

それは、本当なのかい?

[女は>>9サミュエルの宣告を聞けば、瞬時にダンピールへの憎悪が胸に沸き上がり。
女は一歩踏み出してサミュエルを見つめる。

彼の告げる事が真実かどうか分からないが――殺せば、自分には分かる。
もし違っていたなら、彼を殺して見てみればいいだけだ。

吸血鬼同士の勘違いの可能性もあるが、どちらかがダンピールである可能性は高い。]

(13) 2013/12/07(Sat) 01時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[ジリヤとシーシャの反応を目にし、それも当然かと思う。
女には一つの情報があったから、サミュエルの告げた結果をやや真実めに見ていた。

少なくともフィリップを殺すのに異論を唱える者はこの場にはいなさそうだ。――それは女も含めて。]

…ねぇ、
貴方は分かる人、なのかな?

[サミュエルと距離を詰めてそっと耳元に囁く。]

(16) 2013/12/07(Sat) 01時頃

【人】 手伝い クラリッサ

おしおき…ねぇ?
ジリヤ、貴女はどんなおしおきを考えているのかな?

[おしおきと口にし、酒瓶を握っている彼女に女は褐色を細める。

今の女は一撃で仕留める武器は持ち合わせていない。
しかし、酒瓶では少し手間がかかりそうだなと、考えながら。]

(19) 2013/12/07(Sat) 01時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>22彼女の答えに女は喉を鳴らして笑う。
それはこの場には不釣り合いであったかもしれないが。]

成程…。
ママみたいだね?

[瓶を壁に叩きつけるのを見れば、室内に響いた派手な音に僅かに肩を竦めたか。]

(26) 2013/12/07(Sat) 01時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>24女が見た中ではサミュエルが視たのは自分とフィリップだけ。
ダンピールがフィリップだけならいいが、シーシャとジリヤ…他の面々の事はまだ分からない。

用心の為に小声で確認した女の意図は相手に伝わったらしい。]

…そう。
いいよ、別に。

[手段には思い当たったが、ここで蒸し返すつもりはない。]

後で確認しても構わないかな?

[彼にその言葉の意味は伝わるだろうか。
そこまで囁くと女はするりとサミュエルから離れる。]

(32) 2013/12/07(Sat) 01時半頃

【人】 手伝い クラリッサ


――そうだね。

待たせるのは可哀相だ。

[誰を、とは言わない。
女はシーシャの言葉に笑顔で頷いた。]

(33) 2013/12/07(Sat) 02時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[ジリヤの顔が曇るのには気付いたが、それだけでは彼女の事情には至れない。

女は彼女の「おしおき」を顔色も変えずに見守っていた。
呪租が誰かを襲わない事を祈りながら。]

(35) 2013/12/07(Sat) 02時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[サミュエルがシーシャからダガーを受け取るのを女は黙って見ていた。]

――ボクが押さえておこうか?

[多勢に無勢なこの状況で取り逃がすとは思えないが、彼がダガーを振るう際に誰かが押さえておいた方がいいのでは、と。]

(36) 2013/12/07(Sat) 02時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>38瞬く様子から、サミュエルは他の異能についての情報を知らないようだ、と考えつつ離れていき。
彼の事を信用したいとは思っているが、自分の力で確認してから、という思いもあった。]

だって、サミーが見つけたんだろう。
それにダンピールを速やかに排除するのを優先すべきさ。

[>>39いいのか、という言葉には薄く笑んでそれだけ告げ。
女はダンピールと告げられたフィリップの身体を押さえる側に回る。]

(43) 2013/12/07(Sat) 02時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>41サミュエルによってフィリップの首から血潮が吹き出すのを女はじっと見つめていた。

匂い立つようなその芳香に、女もうっとりと目を細め。

深紅を見て思い出したのは、敵の血に塗れた古びた部屋。
達成感の後に残された膨大な時間。**]

(46) 2013/12/07(Sat) 02時半頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 03時頃


メモを貼った。


 ─どこか─

[背中が痛む。
覚えのある背中の痛みに、男の身体の重みを受けて身じろぎ出来ない自分の身体。

記憶の中の目覚めなのか、それとも二度目の最期の感触なのか判らないまま、自分に起きた事を思い返そうと霞の様に朧で、けれどもきちんと思い出せる記憶を手繰る**]


― 現在・どこか ―

…………

[周囲の彼らの言葉を聞く限り、自分が彼らに殺された事に間違いはないと思うのだが。
やはり死の間際の光景は思い出せない。

サミュエルの奇行を咎めた自分の言葉。そこで記憶が途切れている。

自分の遺体――依然よく見えないが、多分――に向かうサミュエルの呟きに]

誰に理解されるとも思ってない、って言ったじゃん
それに――今の俺はもう感覚も思い出せないよ

[ダンピールを構成する要素が抜け落ちた今、その感情は恐らく彼らが感じたように不気味で業の深いものに思えた]


……?

[ふと声が聞こえた気がして、振り返った。
リビングの方向。確かに同類である彼の声だと思ったのだが、そこに彼の姿はない。

同じ方向にある彼の気配と、吸血鬼の気配。
それの一つが失せた。

それと同時に、願うような彼の声も聞こえる]


幸せ、に……?

[その方向には二人分の気配しかない。
そもそも、この島にいる面子はあの二人を除いて全て此処に揃っている。

ならば、彼が幸せを祈った先にいるのは。

――驚いた。
其処に至るまでにどんな道があったのか知らないが、彼は殺される側の為に殺していたのか。

ただ自分の為に灰の山を作り上げたフィリップとは異なる価値観。

同種の生き物であっても、個体ごとに考え方は異なる。
そんな当たり前の事を、フィリップは死んでしまってから知ったのだ]


[羨ましかった。
彼に――というか、誰かに幸福を祈られながら死んだマドカが。
自分がこんな結末を辿ったのはどう考えても自業自得だと、痛いほど理解していても。

続くサイラスの言葉には、届く筈もない返答を]

……ほんとにね
アンタともっと話しておけば良かったよ


誰が殺してたっていいさ、サイラスさんが生きていくのには関係のない事だよ
……俺もよく覚えてないし

[今更会話を重ねたところで何の意味もないのだが。
他にする事もないし、一人遊びを続ける事に――

したのだが、続く言葉はあまりに衝撃的で。
孤独の色と安堵に混じった『お前』は、自分を指す言葉なのかと狼狽えた。
他の思い出深き存在の事かもしれないが、聞き返そうにも声が届かない]

……そりゃ、俺たちが行き着く先は同じだろうけどさ
アンタはまだこっち、来なくていいよ

この身体動きにくくてしょうがねェや

[人の身であったなら、まだ涙も零せただろうに]


メモを貼った。


[死んだ場所に、自分の魂はあった。

ならばあの世話焼きの、少女のような女性が目覚めるならあちらか。
重い足を動かす。言葉を交わせる存在に会いたかった**]


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 18時半頃


【人】 手伝い クラリッサ

[>>44首が切断されれば、フィリップの身体は灰となって崩れる。女の方にも飛んできた血も留まる事なく床に落ちて。

グロリアのものとは少し色味が違うそれは、女が過去に見た事のあるもの。
しかし色だけで判断する事は出来ない、と思っていた。色で判別できるのなら、とっくにその判別方法は知れている筈で。
女は瞑目するサミュエルの顔をじっと見ていた。

>>45彼の独り言は耳に入ってきたが、聞こえなかったふりをする。]

(73) 2013/12/07(Sat) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[女がフィリップの殺害に手を貸したのは、サミュエルが仕損じる可能性を考えていたわけではない。

――サミュエルが偽物で、フィリップが陥れられた哀れな羊であった場合を想定に入れていた。
もしそうであれば、グロリアを殺したのはフィリップ以外という事になる。そして、その場合にはサミュエルがダンピールの可能性が高いとも。

人を一人殺すには労力が必要で、女の膂力は男のものよりも劣る。それは吸血鬼の身でも同じ事で。
だから女は体力を温存する為に手助けする側に回った。
もしフィリップがグロリアを殺したと確信が持てていれば、獲物を奪い取ってでもフィリップを殺そうと試みただろう。

自分を見た、という言葉を、グロリアの弔いをしようと動いていた姿を信じたいと思う。
けれど、そう思うからこそ。
女は自身の目でフィリップを見定めなければと考えていた。]

(74) 2013/12/07(Sat) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>69シーシャのフィリップに掛けた言葉への答えは女も知りたかったが、フィリップは既に死んでしまって聞く事は出来ない。
やがて>>62労わりの言葉と共に、シーシャが貸したダガーを持っているかどうかをサミュエルに尋ねる。

>>72サミュエルはダガーを持つ事を選択し。
後で返す、という言葉を女は黙って聞いていた。

――どうかそれが叶えばいい。
サミュエルもシーシャも自分と同じ吸血鬼であるならば、生き残って欲しい。
彼らの事は嫌いではないから。]

(75) 2013/12/07(Sat) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>40ジリヤの言葉を女は黙って聞いていた。
ママと聞いて彼女の表情が変わった>>29のを思い出す。

――本当、皮肉だよね。
愛する存在を殺す運命なんてさ。
でもボクは吸血鬼になったおかげで復讐を果たせたから、そう捨てたものではないと思うよ。

そう、心の中のみで相槌を打ち。]

――…?

[>>63海に還るか、というシーシャの問い掛けが彼女に向けば、その真意が分からずに僅かに目を瞬かせた。*]

(76) 2013/12/07(Sat) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>70ジリヤに問いかけを向けて、やがてシーシャはその場から立ち去ったか。
女はダンピールが一人であればいいとは思うが、フィリップがダンピールであっても、もう一人仲間がいる可能性を捨てていなかった。

単身で吸血鬼の集まりへ踏み込む事は、自分ならしない。
嵐で閉ざされた孤島は逃げ場がない。
自分のような存在が居れば、四人に囲まれたフィリップのように窮地に立たされる危険があるわけで。
しかし、もしもその中に復讐したい相手がいるのならば女はそれでも身を投じるかもしれないが。]

(77) 2013/12/07(Sat) 19時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[グロリアの部屋にジリヤは残っていただろうか。
女は自分のワンピースに掛かった砂を手で払いながらサミュエルに声を掛ける。]

――君が告発したフィリップを見定めさせて貰うよ。

[能力を使って、とは言わない。
彼が本物でも、偽物でも。わざわざ名乗らせなかったのにこの場で口にする事はしない。

此処に来るまでに行ったフィリップとのやり取りは楽しかった。けれどその中でも彼が答えなかった部分もあり。
それは彼がダンピールだったからだったのだろうか、とも思えるが。

女は無造作に自分の長いスカートの裾をめくる。
一応はサミュエルからは見えぬように角度は変えたが、それでも膝下くらいは見えただろう。]

(78) 2013/12/07(Sat) 20時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[両の太腿に巻いた革製のベルト。
ホルダー部分には簡素な鞘に入った小ぶりのナイフが固定されていた。

投げて使用するか、相手の意表をつけば首筋を掻き切る事の出来る程度のもしもの時の為の武器。
しかしこれでは一撃でダンピールを仕留める事は出来ない。
女はその一方を手に取る。
今の目的では、これで十分。]

―少し離れていて。

[そう言い置くと、女はそのナイフで自分の左手の甲を傷つけた。
そして、フィリップの灰の上に手の甲に滲んだ真紅を落とす。]

(79) 2013/12/07(Sat) 20時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[やがて灰の上から現れたのは、紅い猫の姿をしたモノ。
聲持たぬそれが真っ直ぐに飛び掛かってくれば、女は躊躇なくナイフで切り裂く。
猫もどきはすぐに形が崩れ、紅い砂となって床に落ちた。]

――ふぅ。

[女は安堵の籠った息をつく。
サミュエルは本物の異能の持ち主で、フィリップが紛れもないダンピール。
信じたかった事が自分の手で導き出せて。]

うん、フィリップは間違いなくダンピールだね。

[それを見た者はどんな反応を見せただろうか。
必要ならば、簡単に説明をした後にこう付け加える。

信じる信じないは任せるよ。
もし疑うのなら、自分の血を落としてごらん。
多分、何も起きないから、と。]

(80) 2013/12/07(Sat) 20時頃

手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 20時頃


クラリッサは、サミュエルに話の続きを促した。

2013/12/07(Sat) 20時半頃


手伝い クラリッサは、メモを貼った。

2013/12/07(Sat) 20時半頃


[押し倒されるのは正直嫌いだ。
いくらか年月が過ぎたというのに、自分が人としての生を終えたこと、人としての理性を喪ったこと、そうして吸血鬼として二度目の生を受けたこと。

微睡みのままに止まった呼吸を戻し、そうして霞む視界で見えた顔見知りの青年を思い出す。

辺りは自分のものと、自分が刺殺した者の血の匂いにまみれ、そうして馬鹿な男達の脳髄を軽くイカレさせたシンナーの匂いが充満していた。

そんな目覚めを思い出させる]


[まどか、まどか……っ

痛みの伴う微睡みと、強く身体を押さえつけられる痛み。背中が痛むのは山小屋の床に押し倒されただけではなく、そこに人としての生を負えさせた致命傷を負ったから。

獣欲のままに呼ばれる名前は、なんとおぞましかった事だろう。
それでも、霞む視界の中。

自分の名前を呼ぶ幼馴染みの青年に両腕を伸ばし、その首に絡めた。

私は知らず笑っていた。シンナーと周囲に転がる死体と、そうして殺した女に縋る頭のイカレた男は殺した筈の女の腕が伸びている事に気づかずに。

そうして覆いかぶさる男の首筋を、吸血鬼としての生を受けた衝動のままに、かぶりついた。

それが、吸血鬼としての目覚め]


 ─灰になるまで─

[一瞬何が起きたか理解出来ずに、背中に感じた床の感触に私はあの忌まわしき目覚めの時を思い出した。

けれども今自分の身体を押し倒しているのは、グロリアの邸に行く船で出会った青年

吸血鬼だと思い、もしかしたら自分を脅かす存在かもしれない、そんな相手。

サイラスは何て言っていただろう、どうしてこんな事になっているのだろうと、呆然と見上げながら記憶を整理する]


[サイラスは少し疲れたと言う。それには同意出来る部分があるせいか、小さく頷きを返してみた。相手が気づくがどうかは別の話だけども]

 何の為に、か。……それこそ、何の為の質問か判らないよ。


[若い頃の話だ。
人の道を外れた事に私は絶望した。
人であった最期の時には、自分の身を守る為とはいえ親にも弟にも顔向け出来ない事をしている。

無意識のままの吸血行為によって、更にもう一人殺した。
そんな目覚めに絶望しながら、それでも私には未練があった。

家族に、そうして普通に能天気に笑う少女の頃に。

それすらも、この吸血鬼という新たな生は邪魔をして。
珍しく膝の上で甘える弟の首筋に、牙を突き立てたい衝動が湧いたその時、私は改めて己が呪われた身体を持って息を吹き返してしまった事を自覚した]


[家族を捨てなければならない、日常を捨てなければならない。
私はもうとっくに人でなくなったけど、人であった頃の私は間違いなく、家族もその日常も愛していた。

生まれたての激しい衝動を、人であった名残の理性で駆逐して。

そうして家を出る私に手を差し伸べてくれたのが、通学途中の古本屋で働いていた異国の青年だった。

私の生の年数からしたら付き合いは短いけれども、確かに『連れ』と呼ぶべき存在だった人。

風の強い日、ダンピールの呪詛を受けたその身体の名残は、指先に掠める事すら出来なかった。

だからこそ、この身体に残る存在した証を、首筋の咬み痕を大事にしていたかった。
もう私には、それしか残されていなかったから]


 記憶は、生きていれば薄れてしまうから。薄れないものが身体にあるの。

[顔は覚えている。写真も残っている。それは荷物の入ったバッグにいつも入れてある。

だけど、触れた手の温度や、自分を呼んでくれた声や。

首筋に残る傷をつけた時の痛みの感触なんかは、時が経つとともに風化してしまう]

 それが、身体に残ってなかったら……。

[こんな生なんて、欲するわけないじゃないか。そう叫びたい気持ちを堪え、曖昧にサイラスの問いへの答えを落とした。

男の耳に、思考に。その答えがどういうものとして伝わったかは判らないけれど]


[自分の問いかけの答えの代わりに出た言葉は、喉が渇いたというもの]

 気持ちは判らないでもないけど、さ……。

[話をすり替えられていい気はしないと、眉を寄せた。
首筋に伸びてくる手に気づけば、わずかに身じろいだだろう。
けれどもそれは肩を掴まれた事で封じられる]


[男の力は、あまりいい記憶に結びつかない。きっと私は眉を顰めながら、それでも『いい人』という認識でいるサイラスに気を緩めていた。
だから、あまり抵抗する気が起きなかった。
それに……]

(火をつけてしまったってコトか、そりゃあ仕方がない)

[の言葉が向けられれば、自業自得かとも思えてしまう。
確かに、どういう衝動ゆえの行為かは何となく予想がついていたわけだし]

 あげても、いいけど……。

[触れる。サイラスの身体が私の身体を捕らえて、首筋に残された唯一の繋がりにまで。]

 っぁ、お願いだから、……、そこはやめて、よ……っ

[触れる吐息、触れる舌の感触に知らず息が詰まる。
そうしながらも上げた抗議は届かなかったのだと、再度触れるサイラスの舌の感触で理解出来た]


【人】 手伝い クラリッサ

[>>86自分の挙動にサミュエルが何を思ったのかは知らず。
もし気付いていれば、ここから先は安くないよ、などと薄ら笑みを浮かべて冗談交じりに告げただろうが。]

マジ、だよ。

[サミュエルの言葉には薄く笑う。
この非常時に、他人の前で能力を晒す事は恐ろしいとは思わない。
女は自分の身が可愛いと思った事はなかったから。
望んだ結果を得られて安堵していた。
もしこれでフィリップが罪なき羊であれば、軽装備でダガーを持ったサミュエルと対峙せねばならなかったのだから。

フィリップがグロリアを殺したのなら―呪詛がどの程度の範囲で使用出来るものかは女は知らない。しかし現状ではその可能性の方が高い。―復讐の機会を失った事になるのだが、今は確実に信用していい相手が出来た事による安堵の方が勝っており。]

―うん、そうだよ。
無駄に見させてごめんね?

[疑う素振りを見せないサミュエルに女は緩く首を傾げてみせた。
女もまた、マドカとサイラスの事はまだ知らない。]

(88) 2013/12/07(Sat) 22時頃

 サイラス! っ、サイラス!! 
 アンタ私の声、聞こえてんの!?

[そう叫んで男を睨もうとした時、降りてきた言葉に目を見開いた。

『いい人』と認識して、どこかで傍にいる事で心をくつろげていた気がする男。
その男から出る言葉は、まるで吸血鬼の生が間違っているのではないかという様な言葉。

どうやら時が経ち、精神的に老いたと思っていても、私はあの卒業式の帰りの日の甘ったれた女子高生から卒業しきれていなかった様だ]


[背筋に走る嫌な感覚は、あの日、人としての生を終える事になる出来事以上のもの。
精一杯暴れようとしたが、男の力に敵わない事はとうに知っている。
例え吸血鬼になったとしても、身体能力的には非力な少女のままだ。
理解しながら男の腕の中で暴れるが、それは虚しく。
そうして力をかけられたままに床に押し倒されてしまう

自分の身体に伸しかかるサイラスの顔は、恐怖と、それを上回る悔しさで見る事は出来なかった]

 離して! もう地獄ならとっくに見てきた!
 それでも、それでも……っ


[所詮、普通に育って生きてきた子供の感覚で言う地獄だ。けれどもそれは間違いなく私には地獄の生で。

でも、その中であった確かなぬくもりの時間。その痕跡が残る身体の為に、生きるしかなかった。
縋るものは、それしかないから]

 私は、この身体を消したくないの……!


[そう叫んで、ようやくサイラスの顔を見上げた。
何だかやけに視界が霞むと思えば、二度目の死を直感してか、あるいはこの身体に残る人の証を否定された様な気になったか。

あるいは──]


[気づけば、いつ振りか判らない涙が溢れていた。
霞む視界の先に見えるサイラスの表情は、ひどく穏やかな微笑]

[これで終わりだと告げた男の口は、私の涙をかすめただろうか。
そんな事をわずかに考えた時、吹き込まれた呪詛によって。
身体が徐々に崩れていく]

(何で……)

[視界がぐんりゃりと気持ち悪く歪むのは、顔から灰になっているからだろう。その最中、見えるのは今にも泣きそうなサイラスの顔だったか。

確かな怒りと恐怖と失望があるのに、その顔に手を伸ばしたい衝動を覚えかけたその時、]



[完全に少女の姿をした吸血鬼は灰と化した*]


【人】 手伝い クラリッサ

―少し前―

[>>87ジリヤの零した答えに、女は目を瞬かせる。
聞き間違いでなければ、化け物、と彼女は言ったか。]

―…っ。

[それは、吸血鬼だからという事か。
――それとも。
女の脳裏にダンピールの影がちらつく。

もしフィリップがダンピールでなかったら?
死に瀕したフィリップが”敢えて”仲間に自分の事を傷付けさせたとしたら?]

……あぁ。
お願いしてもいいかな。

[花が足りないと言って退室するジリヤに応じる声は少し緊張の走ったもの。
女はまだフィリップの事を自身の手で判じられていない。
そして生きているジリヤを判断する事は女には出来ない。*]

(90) 2013/12/07(Sat) 22時半頃

 ─そして現在─

 なるほど、そういうこと。

[記憶を掘り起こす作業をようやく終え、クッと
喉の奥で低く笑う。

我ながら随分と間抜けな死に方をしたものだと思い、それでも]

 何で泣いてたのよ。ばっかじゃないの。

[ぽつり零せば、そこは自分が灰と化した場所だっただろうか。

どこか間近で、サイラスの声が聞こえた気がする。姿は、私が見たくないと望んでいるせいか見えないのかもしれない。

スコーンが食べられなくなるという言葉に、男を殴れる腕がなくなってしまったのが虚しかった]


 誰かいるの、グロリア?

[虚しさに唇を噛む気分でいると(もしかしたら実際噛めていたのかもしれない)、ふと人の気配を感じる]

 フィリップ?

[その姿を見れば、首を傾げて名前を呼んだだろう]


【人】 手伝い クラリッサ

[女は一歩近付くと、サミュエルの方に手を伸ばす。
もし彼が避けなければ、とん、と彼の心臓の辺りを握った手の裏、甲の部分で軽く叩き。]

ねぇ、サミー。
これで終わりだと良いとは思っているけど。

――用心しておいてね。

[サミュエルの力は生きている者を見る事が出来る。
その力は誰でも持っているわけではない。
死者を見る力よりも意義があるものだと思っている。

まだダンピールが潜んでいるとしたら、その力を失うわけにはいかない。]

(93) 2013/12/07(Sat) 22時半頃

クラリッサは、シーシャに話の続きを促した。

2013/12/07(Sat) 22時半頃


メモを貼った。


【人】 手伝い クラリッサ

[そして中断する形となっていたグロリアの弔いに戻ったか。]

…さて、フィリップは…どうしようねぇ。

[紅い砂混じるダンピールの灰を見て、思案顔で腕を組む。

――グロリアを殺したかもしれないダンピール。
丁重に弔ってやるつもりは女にもないが、グロリアの部屋に残すのもはばかられて。]

(94) 2013/12/07(Sat) 22時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>97自分の行いの危うさには目を瞑る。
もしその行いが原因で殺されたなら、自分はそこまでの存在だったのだ、と最後には納得するだろうと思う。]

ボクは自分の力を信じているからね。

だからサミーは真実ボクと同じ吸血鬼だと、信じるよ。

[小さく笑みを浮かべたサミュエルに向かって、幾らか温かみのある笑顔を向けた。]

(103) 2013/12/07(Sat) 23時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>99サミュエルの胸の音は女の手に感じられたかどうか。
俺がダンピールだったら、という言葉には僅かに笑みを浮かべて。]

まぁ、サミーが本物である可能性が高いと踏んでやった事だから。
あの時点でいきなり仲間を売ったりしないでしょう。
一緒に生き残る方が得だからね。

殺されそうになったら――出来る限りの抵抗をしていたよ?
只殺されるのは気に食わないからね。
ふふ、女は怖いんだから。

[ジリヤを見て彼の漏らした言葉>>31を引用しつつ、物騒な宣言をして褐色の瞳を細める。
彼が棚から化粧箱を取って来れば、グロリアの灰を集めて、中に収めようと。]

(105) 2013/12/07(Sat) 23時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>102僅かに嫌悪を滲ませるサミュエルの瞳を見て、女は目を瞬かせる。
彼は無表情を貫こうとしていたように見えたから。]

…でもさ、グロリアさんの側にダンピールを置いておきたくないんだよ。

…ん…でも、そうだね。
全てが終わってからでも良い、かな。

[放っておいていいものなら放っておくが。
せめて別室で殺せば良かったか、と考えてしまう辺り、女は薄情なのかもしれないと内心で苦笑し。]

――…大丈夫かい。

[何かから逃れようとするように首を振るうサミュエルに、幾ばくかの心配を滲ませた言葉を掛ける。]

(108) 2013/12/07(Sat) 23時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

――…?

[やがて女は作業に戻りながら同族の気配を確認する。
残っている気配は5つ。
――1つ足りない。]

……まさ、か。

[瞬時に至った最悪の発想に、女は唇をわななかせる。
グロリアとフィリップが死んだのはこの目で確認し、ジリヤとシーシャは先刻まで一緒にいたばかりだ。

女はここ暫く、サイラスとマドカに会っていない事を思い出す。
フィリップと対峙している間にどちらかの命が失われたのか?
―― 一体、誰が。]

ねぇ、サミー。
気配が一つ足りない。
――気付いているかい?

[緊張を含んだ声色で彼の反応を伺う。]

(110) 2013/12/07(Sat) 23時半頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>113手の甲から伝わった穏やかな鼓動は、彼が生きている証。
この決して安心出来るわけでない状況で、女の緊張を少し解けさせる要素にはなった。]

…色々な可能性を考えておいて損はないよ。
―君はもう一度誰かを見定められるかい。

[顔色は変わらなかったが、怖い、と言う言葉には女は喉を鳴らして笑う。
僅かな緊張は薄らと感じられ。]

ふふ、痛い思いをしたくなければ、不用意に女性を怒らせないように気をつけてくれたまえ。

[冗談めいた声色で、そう忠告をする。]

(120) 2013/12/08(Sun) 00時頃

【人】 手伝い クラリッサ

[>>114サミュエルは直ぐには無表情には戻らなかった。
その気持ちは俺も、という言葉には、彼が同じ考えを持っている事に安堵して。]

分かった。
取り敢えず、今の話はこれでおしまい。

[全てが終わってから、という言葉に頷かれればそう言ってグロリアの灰を掬う。
―軽い。
吸血鬼のなれの果て、少し前までグロリアだったそれはあまりに軽かった。
その事に女は目を伏せて、目の周辺が熱くなるのを必死で堪えた。

自分の言葉にはっとしたような顔。
それが少し取り繕われて紡がれた言葉には、少し踏む込み過ぎたかと思う。]

――そっか。

[簡単に触れられたくない事を、きっと彼も抱えているのだ、と。]

(122) 2013/12/08(Sun) 00時頃

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