人狼議事


103 善と悪の果実

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メモを貼った。


【人】 捜査官 ジェフ

─グロリア居室─

[開いた扉の先。
床の上に転がる、新たな二つの身体。
広がり始めた血だまりの赤が視界の端で鮮烈なラインを引いていく。

男の目は床の上を彷徨った後、そこに少女の姿を認め、凍りついていた。
その手にある、ナイフ。
ここで何が起きたのか確かに推測が出来ないまま、その光景を見詰める。

問い掛ける言葉も浮かぶ事なく、銃を握りしめたまま立ち尽くす。**]

(3) 2012/09/29(Sat) 03時頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/29(Sat) 03時頃


[目の前に広がる凄惨な、それは喜劇。
鉛の弾は僕を殺した男の身体を打ち抜き。
かわりに貫かれる歌姫。
歪な笑い声は、撥条をギリギリと巻いたような。
錆びた金属がギチギチと悲鳴を上げながら泣いている。

増え続ける死。
楽園に積み上げられる抜け殻。

濡れた烏は真っ直ぐに。]

 憐れですね、ミスター・ジョセフ。
 易々と死んでしまうなんて。

[同じ身体になったであろう、そこへ語りかける。
大人びた声はどこか艶めきさえして。]


 僕が貴方を見てるんじゃない。
 貴方が僕を見ているんです。

 怯えた眸で。
 畏れる眸で。

[濡れた烏は罪の色。
塗り重ねた赤は、やがて黒になり

嗚呼、そうだ。
喉を何度も貫かれたのだったか。
思い出せば仮初めの浮つく身体に、赤い色が流れる。
ぱたりぱたりと雨のように。
かさりかさりと落葉のように。
喉元を押さえることもなく、ふらり、ふらり、近付いて。]


 こんなふうに ころした の は   あなた で、す   よ?

[ニタリと笑みをはりつけ、小さな手を伸ばす。
身体をさすり、赤を塗りたくるようにして、たどり着くのは撃たれた傷痕。

ずぶりと指を。
掻き回し、弄ぶ。]

 ようこそ、“楽園”へ。
 僕と貴方は断ち切れぬ運命の輪の中にあるようだ。
 仲良くしましょう?



 ―――――ずっと、ね。
 
 
 






   ――――ふふ
 
 
 
 


メモを貼った。


あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは


 それもこれも……、あの林檎の…。

[ふつりと壊れた笑みは止む。
鈍い銀の運命に結ばれた彼から、僕は身体を離す。
ひたひたと向かうのは、歌姫の元へ。
たどり着く頃には綺麗な幽体に姿を戻していた。]

 ……コリーン嬢、痛くはありませんか?
 なんと声をかければいいか…僕には、わかりかねますが。

[少し困ったような表情で告げる。
視線は命を奪った傷口に。]


 貴女の歌声……生きている間に、聞きたかった。

[目を微かにふせ、呟く。
そしてやがて、踵を返し部屋のそとへと向かいはじめる。]

 刺青の方…貴方もどこかで見ているのですか?
 僕は林檎の元に向かおうと思います。
 誰があの果実を手に入れるのか…見届けなければ。

[誰かがついて来るならそれはそれで構わない。
僕はゆっくりと、歩きはじめた**]


メモを貼った。


[ぽつりぽつりと戻ってくる記憶は、生前の。
 傷口の朱を舐め取り、猫のように身を擦り寄せてくる。

 どうせならこんなところでなく、と部屋へ連れ込もうと腰に手を回せば、
 唐突な告白。

 流石に一瞬言葉を忘れ、虚を突かれた表情を不遜な笑みへと戻す。
 代わりに奪ってこいとかそういう話なのだろうか。
 そうだ、確かあれは。
 それを問おうとした瞬間……]


[脇腹をさすって、苦い顔をする。
 とんだ泥棒猫と知っていて、尚傍へ寄るのを許していたのは、
 自分自身を過信しすぎていたからに違いない。]

 ……ケッ。

[愚か者の末路としては、中々に相応しいではないか。]


                     あ。

[咽喉に伸ばした硝子の刃は
女の柔らかい咽喉に触れ、そうして―――…


左胸に空く風穴。
呆気なく崩れ落ちる身体。
指に力を入れ過ぎたか、破片で傷付いた指が、絨毯に血を吸わせ。
みるみる嵩を増す血溜まりに。手が、触れる。]

 ……ッ! ………ッ!!!

[叫ぼうにも、ごぽ、と咽喉から競り上がる血に遮られ。
ああ。黄金の果実も、くそったれな世界も。
―――男の指から零れ 落ちた。]


 
 あれは、俺の―――
 


[血溜まりで叫ぶ声は、誰に届く筈もない。

女主人の部屋に重なり続ける死体。
烏が残した、秘密の欠片はポケットの中に。
招待客が、果実を目にした場所は何処だった。]

 畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生!

[怨嗟を、叫ぶ。
もうこの声は誰に届くかも分からない。
その声がはたと留まったのは。烏の目を、前にして。]

 ち、…畜生、畜生、誑かされたんだ、俺は!
 あの時、声なんか掛けられなければ―――ッ!

[耳を塞いで、縮む距離に、一歩下がる。
死んでもなお怯える目。恐怖を湛えた目。]


 ひ、ッぃ………!

[心臓の在った場所に、ずぐりと指が潜る。
痛みはない。痛みなど感じる筈がないのに
生前と同じ情けない声をあげ、乱暴に、その手を振り払おうとする。

二度と聞きたくなかった、その声。
咽喉を穿っても。この連鎖を断ち切ることなど出来ないようだ。]

 こんな、場所が"楽園"である、筈がない!

 あああああ………此処は、此処は、

[周囲を見回す。
果実に囚われた男の顔、女の顔、生きた顔、死んだ顔。
この手で殺した顔が、此処にある。此処は。]


 
 やめろ!

[怨嗟と焦燥の叫びは、濡羽色に向けた。
生者と死者の絶対の境。届くはずも、ない。

離れる影はいくつ在ろう。
果実の行方、結末が気になれど、烏の後ろを付いて回る
勇気が男に在るはずもない。
今はまだ、この部屋に留まるひとつの*残滓*]
 


【人】 捜査官 ジェフ

 …なんなんだ。

[男は、呟く。
何かが、歪み始めているのは気付いていた。

まるで自分のものではないように、口から吐き出される毒の言葉。
抑え切れぬたかぶり、だが唐突に冷えていく胸。
倒れた男の脇腹にナイフを押し込んだ時の感触と、そして、やけに静まり返っていた胸内。

男は、未だ気付いていなかった。

その輝きを間近にしないまま、それに魅かれる自分も見ないまま、遠くから、ゆっくりと侵されていく黄金の黒い誘惑は、男の物欲では無く。

欠片だけになった歪んだ正義と、今は酷く華々しく蘇るだけのかつての自分の日々への執着に定められていた事に、気づく由もない。

目の前の狂った光景の理由は、男の知らない場所で麗しく、だが冷たい輝きを放っている事には。]

(27) 2012/09/29(Sat) 15時半頃

メモを貼った。


【人】 捜査官 ジェフ

[だが。
浸食は、男の感情をするすると上書きしていく。

何がどうなっているのかは、解らない。
しかし、この混乱に乗じて全てを闇に葬るのは容易いだろう。

少女の目が、握り締めたナイフが何を見、何をもたらしたのかなど、どうでもいい。

全ての殺人の罪を死んだ者、あるいはここに生きている邪魔者になりそうな相手に擦り付けてしまえば──。

自分が犯した罪も揉み消して、そして。
そして──。

また、唐突に男の胸が静謐な薄暗い闇に落ちた。

暴発するような銃声と、鋭い声が室内に響いたのは、その直後だった。]

(28) 2012/09/29(Sat) 15時半頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/29(Sat) 15時半頃


[少女の悲痛な叫びと涙は
目の前に迫り来る切先に気を取られた私には届かず。
引き金は呆気なく引かれた。
あの時と同じように。
私が初めて人を殺した、あの時と同じ軽さで。
立ちはだかるは、男。
私の唄を奪った。私の唄を奪おうとする。
突き付けられた切っ先は正確に咽喉を狙って。

バランスを崩して大きく傾いた視界では、銃弾の向かった先は確認できなかった。

肉を裂く感触と、焼けるような痛みがぞぶりと深く首に滑り込むのを感じる。神経に食い込む刃に、背筋が強張る。

 嫌 嫌 嫌 嫌

もうやめて。痛い事をしないで!]

 ―――――――っ、……!

[咽喉からは、空気と、それに絡むような熱い液体が漏れ出すのみ―――]


[意識が何処にあるのか分からぬ狭間の時。
ナイフを持った少女が近付いて来る。
血に塗れた私に、いつもと変わらぬ調子で名前を呼ぶ声。


嗚呼………彼女は既に、壊れていたのだ。

まだ血の抜け切らぬ抜け殻にナイフが振り下ろされる。
何かを否定するかのように。駄々を捏ねるように。

黙した栄光はただ静かにそこに在るのみ。

抜け殻へと狂気を刻み付けた少女は、赤い手を隠そうともせず何を*思う?*]


【人】 捜査官 ジェフ

[一瞬、爆音に耳を貫かれる衝撃。反応が遅れた。
反射的にリボルバーを握る手を上げる。
だが、銃声の元を定めようとする目の前が、一瞬ぐらついた。

歯を食いしばり両脚を床に踏みしめ、リボルバーを両手に支える。
素早く動く黒い影を銃口で追おうとしたが、再度、目眩に襲われたように視界がぶれる。]

 ──…止まれ!動くな!

(31) 2012/09/29(Sat) 17時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[漸く口を出た牽制の声。
──そして。

倒れた男の死体の傍らにある、黒い影。
今し方、廊下で目にした青年だ。
その顔に銃口を再度定めようとしたが。

つ──、と、額から流れ落ちた生温いものが目蓋を伝い男の目に流れ込む。
刹那、澱んだ膜に覆われたように右目の視界が奪われ鈍い痛み──、ズキリと頭部が脈打つ。
手を上げ、目を擦った指先についた赤い色。
銃弾が、頭を掠めたのか。

だが、傷の具合をはかるような猶予などあるはずも無く。

時折、揺れる視界。食いしばる奥歯が軋む。
床を踏む脚にせり上がるような震えがあるのを感じながら。
男は、銃を構えたまま、目の前の黒の青年を見据えた。]

(32) 2012/09/29(Sat) 17時頃

[濡羽色から贈られた唄が聴こえる。

それは、既に質量を持たないはずの胸に幽かな温もりと郷愁を灯して、消えた。]


[狂気と怨嗟を唄う果実。
それに惹き寄せられ、飲み込まれた数多の人間。
その世界に引き込まれてしまった以上、
魂が安息を得る事は無いのだろう。
唄を失った女は、人を狂わせる唄を囁く
化物の一部に成るしか無いのだろうか。

魂は救われず、過去には戻れない。

とうとう手を伸ばすことが叶わなかった
禁断の果実を手にした者を、幸せにはさせないと。
堕ちろ、と。
仄暗い感情が芽生えていることを、
女は否定したがるだろうか。]


【人】 捜査官 ジェフ

[傍らで静かに響く夕闇の言葉に、前を向いたままの男の顔が歪んだ。>>33]

 …──ふざけるな。

[唸る声を漏らす。
夕闇の言葉を軽くあしらう余裕すらない。

身軽に脚をさばき、踊るように移動する青年。>>35
撃鉄を倒し的を絞ろうとしても、銃弾を頭に受けた衝撃の余韻は引けず。
片方の視界は奪われたまま、流れ落ちる血も止まる様子は無い。

銃口は視界と共にぶれ、青年を牽制する事も叶わない。]

 うるさい── 、黙れ!

[からかう青年の声に重ねる、自分の怒声が虚しく響く。
やがて、青年の手が死体から一枚の紙片を探り当て、それを口に咥えたのが見えた。]

(37) 2012/09/29(Sat) 20時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[白を咥えた黒い影が、扉の方に向けて身体を傾がせる。

 この男が、犯人だろうか?
 銃を持つ俺がいるのを知りながら、わざわざ手にしようとしているその紙切れは、一体──。

痛みと目眩で混乱する頭に浮かぶ問いは錯綜し。
銃口は、青年の顔と何もない壁の前をさまよう。

引き金に掛けられた指はおそらく、次に青年が動いた瞬間に引かれる。]

(39) 2012/09/29(Sat) 20時頃

 最後に、禁断の果実へと辿り着くのはだぁれ?


 きっと、幸せにはなれないわ。


[壊れたようにわらう少年の声が遠く聞こえる。
再び相見えるは、生前の少年と同じ聡明な姿。

 ――痛いのは、何処?
 既に離れた肉体は、ただ、硝子によって与えられた熱を伴う痛みと、ぞっとする感触の残滓を覚えている。
 もう生きて喉を震わせることはない。

感触の無い首筋に、そっと手を伸ばす。

困ったような様子の少年に、苦笑して軽く首を振る。
体温の無いこの姿では、自分の感情を把握する事すら難しい。

少年が『生きている間に』と言えば
既にどちらも器を無くしていることに妙な感慨を覚えた。]


[答える言葉も見つけられないまま、歩き出す少年の後に続こうとする。

……少し進んでから振り向いて、自分が殺した、自分を殺した草臥れた姿を見た。
憐れに怯えて佇むその影を一瞥してから、その場を後にする。

確認しなければ。
皆の魂が捉えられている牢獄。
仮初の楽園。
原罪の象徴の下へ。]


【人】 捜査官 ジェフ

[夕闇と青年のやりとり。
嘲笑う青年に、夕闇の気色ばむ声。

続け様自分にも向けられた言葉には、男は反応を返さなかった。
“元”と揶揄するには、こちらの身の上は知っているようだが。

だが、挑発も嘲りも届かなくなるほど男の思考の混濁は深くなっていく。
呼吸は、浅く、速くなっていた。

 ── 撃て。

先程聞いた、夕闇のものとは別の声が胸に繰り返す。

だが、外した瞬間には、次は無いかも知れない。
先を危ぶむ思考が、引き金にかけた指を辛うじて止める。]

(47) 2012/09/29(Sat) 22時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[その時、黒の青年が呼んだ名前。
男は、短く切るように息を吐いた後、白を纏う女の影を視界の端に捉える。]

 やっぱり…、仲間だったか。

[自嘲の混じる笑みが僅か、口元に浮かび、消えた。]

(49) 2012/09/29(Sat) 22時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[唐突に投げ込まれた小さな物に男の目が見開かれる。
だが、それが煙幕だと気付いた時には遅く。

白い粉塵に視界を遮られた刹那。

夕闇の声が響き。
見えない相手に向けて、引き金は引かれた。]

(52) 2012/09/29(Sat) 23時頃

滑稽だねぇ……

何もかもがこうして台無しになっちまうのさ。

そもそも、こうなっちまったのは誰のせい、だい?

[クク……と喉奥で笑う声。]


 血を啜って、林檎は赤く熟れるのかしら。

 何時になったら、満たされるのでしょうね…?
 それとも、永遠に―――


【人】 捜査官 ジェフ

[遮られた視界の向こう、床に身体の落ちる気配があった。
しかし、その後に聞こえた怒声のような声に反応し、男の指が撃鉄を倒す。

刹那、室内に響いた少女の叫びに男の腕が凍り付いた。

残忍な黒猫のように笑みを浮かべる男。
淡々と、静かにほくそ笑む切れ長の目。
穏やかに、だが冷たく見詰める、白を纏う女。
ナイフを手に震え、そして、叫んだ幼い声。

粉塵の向こうに見えない物に向けて。
男の左目が震え見開かれると、二度目の銃声が響いた。]

(65) 2012/09/29(Sat) 23時半頃

 それでまた、グロリア様のお部屋に新しい赤を添えるのですね……?

[優しく、囁きかけるように。]


そら。

その手も、ドレスの裾も、真っ赤だぜェ?

[駆け出す小さな背中に、ケラケラと笑った。]


 
 畜生畜生畜生畜生畜生どもめ、!

[叫ぶような怨嗟の声は、どこから。]
 


 悪いのは、君さ。

[怨念は林檎に手をかけるものへと嘲う。]


【人】 捜査官 ジェフ

 くそつ…!

[見えない苛立ちは、声となって落ちる。
少しずつ視界が晴れていく室内で、見えたのは床に倒れた黒の青年の姿。
その傍らに立つ、夕闇の伯爵。
握りしめられた小剣が受けた光が男の目を打つ。]

 …あんた── 何を。

[青年の腹を蹴り上げる鈍い音。
刃から滴る血。

その時、廊下を駆け、離れて行こうとする足音に気付く。
室内から、2人の姿が消えていた。

踏み出す脚が、まだ覚束ないのを感じながらも、顔の前を流れる血を拭い、男は夕闇の背中を見る。

身動きする様子の無い、黒の青年。
男は、ドアに向かい歩き出すと半ばよろめくようにして廊下へと出た。]

(75) 2012/09/30(Sun) 00時半頃

 唆した“蛇”もかな。

[嘲う、嘲う、烏の声は囀りよりも甘く。]


―果実の在り処・大広間―

 おいでよ、ここまで。

[木は森へ、果実は果実へ。
部屋に施された黄金の植物たちのなかに転がる、楽園の実。
その前に、その目の前に、僕は立っている。

怯える彼を残し。
歌姫を連れて。]


 …――ね。
 皆、愚かなものですよ。

[小さな手を果実へと伸ばす。]

 大広間からなくなってなんて、なかったんだ。
 すぐ傍に落ちていたのに気付かない。
 目先の欲に駆られて、足元なんて見ようとしないんだから。

[そう、歌姫へと声をかけた。
一度掴んだことがあるはずの果実は、擦り抜けて掴めない。]

 …………僕も含めて、ですがね。


[少年の行く先は、大広間。
この宴の始まりに、果実があった部屋。]

 全く…この部屋を探していた人もいたでしょうに、
 こんな簡単な場所に隠していたなんて…

[血眼になって屋敷内を探していた人 ― 自分も含まれるか ― を考えて、苦笑する。]

 嗚呼、目の前にあるのに
 触れる事すら許されないのですね…

 またこの細工を見る事が出来たのは、幸運なのかしら…

[否、囚われているだけだと思っているのだけれど。]


【人】 捜査官 ジェフ

[ どうでもいい。悪党が1人死のうと。
 誰かが、無惨に命を奪われようと。
 歪み始めたのではない。
 ──初めから、そうだ。

裏切り、騙し、自分以外の誰かを顧みる事などしない。
あの女も、ここに居る連中も、そして、俺も。

 追え。追い掛けろ。

そう言う声がある。
そして、呼ぶ声が、聞こえる。

 ──渡さない。]

 『誰にも、渡さないで』

[拳銃を手に走る男の耳に、聞こえたのは、遠い過去の記憶か、それとも、幻聴だったのか。]

(79) 2012/09/30(Sun) 01時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[ステンドグラスから床に落ちる光。
濁った、だが、それでいて酷く鮮やかな。

男の目は、血膜に奪われた視界と目眩で、見る物も定まらなくなっていた。
ただ、走り、撃鉄を倒しながら。

動く影があれば、引き金を引くだろう。
そこに立っているのが、誰であろうと。

そして、待ち受ける銃口があれば、或いは。]

(80) 2012/09/30(Sun) 01時半頃

―過去―

[歌い手として評価されるようになって、暫く経った頃。
急に、一切の活動を行わなくなった時期があった。
行方不明になったのだ。
名前に傷が付かぬようにする為か
ひっそりと回された捜索の手にも引っ掛からなかった。

その時女は、今は顔さえ思い出せぬ好事家に監禁されていた。
金糸雀のように、籠に閉じ込められ、所有者の為だけに歌うことを強いられた。

女は歌を愛していたが、自鳴琴のように螺子を巻かれた時にだけ忠実に歌う事を強要される状態に、心をすり減らしていった。

所有者を満足させられなければ暴力を加えられた。
『歌えない』とでも言おうものなら、本当に二度と歌えなくなるぞと
水の中に頭を押し込まれたり、首を絞められたりもした。

そうして死なないために渋々歌うと、最初の内、所有者は上手く躾を出来たと言わんばかりに満足そうにしていた。]


[そんな日々が続いていたのだが。
とうとう限界が来た。
無理矢理歌わせられた、その歌声が素晴らしいものに成るはずも無く。
何時しか、歌は苦痛となり、本当に歌えなくなってしまった。

弱った金糸雀を、壊さんばかりに痛めつける所有者。

『――この程度か。つまらないな。』

ある日、すっかり飽きた所有者は、とうとう金糸雀を撃ち殺してしまおうと考えた。
にやにやと拳銃を片手に近寄ってきて、髪を掴まれ、喉元に銃口を突き付けられる。

抵抗などしないと思って油断していたのだろう。
本物の死を目前にした女は、ただ生き延びたい一心で所有者に反撃する事に成功した。
襲い掛かり、拳銃を奪って、心臓に押し当てて、撃った。

破裂音が響いて、血が飛び、やがて所有者は動かなくなった。]


[逃げなければ―――
煙を吐く拳銃を放り出して、慌てて飛び出した牢獄。
そうして逃げる為に走る廊下で、夕闇に出会ったのだ。
彼が何故その屋敷に居たのかは知らない。
どういう繋がりがあるのかも分からない。
ただ、夕闇は、真っ青な顔をしているであろう女を見て、わらったのだ。

きっと銃声は聞こえていただろう。
殺人を犯した事を、見透かされたに違いない。

恐怖が全身を支配した。
どうしたら良いか分からなくて、只管逃げた。

連れ去られた時には気を失っていたため
ここが何処かすら分からなかったが、少しでも遠くへと必死に走り続けた。]


[やっとの事で逃げ切ると、その後
女は、無意識の内に記憶に蓋をした。

歌えない理由

受けた暴力の数々

そして、自分が人間を殺したという事

これらを忘れてしまったがために、結局原因は分からないまま、歌声も戻って来なかった。

夕闇と何処で会ったのかを思い出せなかったのは他でも無い。
封印した記憶の欠片だったからだ。
彼が、私の事を殺人者だと知っているはずだから―――

人を殺して思い出した。
これが、女が歌を忘れた経緯。]


 灯台下暗し、ってやつですかね。

[触れられない林檎。
それはまるで“禁断”の果実。]

 貴女は…。
 ……いや、野暮なことは聞くものじゃありませんね。

[この林檎を手に入れたかったのか。
手に入れて、どうするつもりだったのか。
そんな言葉が頭を掠めた。
口に出すことはなく、過去を回想する横顔を見つめる。]


 ……………。

[それでもひとつ。]

 歌を、聴かせてもらえませんか?

[そんな我侭を言う事は許されるだろうか。]


【人】 捜査官 ジェフ

[霞む視界の遠くに見える、人影。>>82
男は、床を蹴る脚の速さを緩めながら。
銃口を定める。

震えの収まった腕は真っ直ぐに人影を捉えようと伸ばされ。
引き金にかかる指は、躊躇いなく引かれた。]

(86) 2012/09/30(Sun) 02時頃

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