人狼議事


199 Halloween † rose

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視点:


 ― 魔女の家で ―

 君の方こそ、どうして此処に。

[きっとこの会話も、朝がきてしまえば
 青年にとって朧げになってしまうだろう。
 
 それでも束の間の邂逅を愉しみ、
 荷物を青年に渡してから、帽子を脱ぐ]


 狼が君を食べたくなってしまったら、
 飴を代わりに渡すといいよ。

[住処を教えるという事は、正体を隠すつもりもない
 きっとそうなのだと友人を理解し、
 口元に三日月を描き、リーの頭を撫でる

 手元に皿が殘ったと報告を受け
 それは良かったと目許を細めて笑った。]

 ――リーが気に入ってくれたなら。

[それはなによりだと頷いて。
 また、と再会の挨拶と共に身を翻す。

 舞踏会へ赴くシンデレラのように
 0時より前にドナルドの元へ向かえるようにと

 誰の眼も届かない、二人だけの、――]


 しかし、君はグロリアによく似ているね。
 ………髪の色は違うが、目許の優しさが、

 ベネット。
 

[動くイルミネーションと化した南瓜の馬車。
 これだけ大掛かりな動力を与えてくれた
 盟友の子孫である魔女は、男の隣に座しており。

 ちいさな小窓から覗くその横顔を、
 若しかしたら「見える者」は見てしまったかも知れないが]


 君がなんの為にハロウィンを繰り返しているかは解らない。
 だが、私は君の邪魔はしないよ。

[二度目のハロウィンの夜、無限に繰り返される結界の境界まで
 蝙蝠に姿を変え羽ばたいた。
 ―――そこで出会ったのは、彗に跨る魔女だった。

 時計塔の上で話をし、帰りたいのかと問われ、
 暫し迷った後に、首を横に振った。

 相容れぬ存在ではあるが、もう少しだけ赦されるのなら
 もう少しだけ、赦してもらえるのなら。
 赦して、くれるのなら。 …彼の傍で過ごしたいから。]

 [ ごとり、ごとり。 ]

   [ 馬車に揺られ、目指す道に光が灯る。 ]


  しかし、これだけは約束だ。
  私の友人は、君だけのものではない。
  
  君の玩具ではない

[彼の生を脅かすことは、友人として許さないと。
 隣で笑う魔女に伝えて、告げる。

 懐中時計は自身の分とグロリアの分でふたつある。
 その片方を首に下げている魔女は、
 時計の蓋を開き、羅針盤を見せて笑った。]

 ――約束、してくれるね。

[魔女はなにも言わない。約束をするとも告げない。
 ただ隣で微笑んでいるだけ

 そうして、待ち人の家に到着する時には、
 隣に座っていた者の姿は、無かった**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[初めてのダンスパーティーの喧騒に、僕は一人、取り残される。

顔見知りでも居たならば、恋人と一緒なんだとからかいの視線でも……相手が気付かないとしても、向けてみるのも良かっただろう。
そんなこともなく。

結局は、街をいくらか歩いてみたところで、自分と似たような状況になっている誰かを見つけることは出来なかった。

繰り返されるハロウィンは、ひとつ前、ふたつ前に出来なかったことを叶えてくれた。

こうして、ダンスパーティーに来ることも。
キリシマさんを探せたことも。]


[出来ないことも、増える。
シーシャさんやドナルドさんへと会えなくなること。
ロチョウさんへ、今度こそ直接お菓子を渡せたら。

……これらは、今の姿では無理なことでもあるけれど。]

『他に、いないのかなあ。』

[僕の呟きは、くるりとターンした誰かの靴が立てる音よりも、小さいものだったし、]

『…誰にも聞こえない、か。』

[それを再確認するようなものだった。]


[幽霊モドキに休息が必要かどうかは謎だったけれど、僕はホテルに戻る。

暇なら遊びに行くかも、なんて言ってみた部屋番号を思い出し、ノックできなかったドアを幽霊のごとくすり抜けて、小声で『ごめんください』、と言ってみた。

部屋の主は就寝中で、それもどうにも、一人ではない様子だったので……

僕は彼を、彼らを起こさないように、すぐに引き返したのだった。]


メモを貼った。


—— 3回めのハロウィンの夜に ——

[結晶を生み出す二つの緋色が、大きく近づく
触れたままの手が僅か、震えた。
ますます息苦しく、左の瞼は熱い。それは込み上げる思いを言葉にしても、とめどなく胸を打ち]

 参った、
 ……熱いな、

[熱に浮かされたように、ふわふわとした高揚感。
顔を寄せれば吐息は重なり、うるさい程の心音がニコラエに伝わってしまう。
同時に、彼からも感じる鼓動が、更に男を追いつめる。
行き場が無い程に、もっと彼を知りたいと。]


[耳をくすぐる、彼の声。自らの名前とその想いを、目を細めて頷いた。
言葉にならぬ唇の囁きに、頬に添えたままの手はゆっくりと首へ、項へ。なぞるように背中へと流して、さらに距離を縮めようと引き寄せる。]

 いくらでも、教えてやるさ。
 ……忘れられないように。

[男の唇は、熱を帯びてその冷たさに触れる。
ゆっくりと解け合うように、目を伏せた。
ヴァンパイアの体温は、こんなに低いのだろうか。
もし彼に血を啜られるのなら、この冷たさの中に少しでも温かさを残すことができるのなら、——それもいいかと、考える自らもいて。]

 ……、ニコラエ、

[ただ、今は。
願わくば、彼の涙さえも自らの熱で消えてしまいますように。
一度唇を離しても名前を呼んでもう一度、そんな願いをも込めて口付けた*]


[——しばらくの後、今度こそダイニングテーブルにニコラエを落ち着かせることは叶ったか。
熱に浮かされたような高揚感を保ったまま、精一杯の持てなしをする。
ニコラエが持ってきてくれたビールとトマトジュースで、作り慣れてしまったレッド・アイを冷えたタンブラーグラスで振る舞い、また自らも味わった。

グラスで頬を冷やしながらニコラエを見つめ小さく笑う。
天井からさげられたランプの明かりが、揺らめいた。]

 妙な、感じだ。
 ハロウィンが繰り返さなきゃ、こうして話すこともなかったかもしれねぇな。

[吐き出す息もやはり、熱さは消えず。
グラスを頬から左の目元へとずらすと、熱さの原点がそこに集中しているような気がする。
これが、薬の副作用だろうか。
だが男はそれを隠したまま、さらに言葉を続ける。
徐々に緩慢に、途切れがちになりながらも。]



 なあ、ニコラエ、
 お前も、…… そう、
 
[思わないか? と。
最後までその問いは告げられず、ゆっくりとテーブルの上に突っ伏した。
それは、酔いつぶれたかのように見えたかもしれない。
しかしその真実は。

椅子の隙間から、床に向かって垂れたやや太めの長いもの。
茶色と白の縞模様でふさふさとした毛並みのそれは、むりやり押し出されたかのように、腰元から飛び出していた。
それがレッサーパンダの尻尾だということは、眠る男はいつ気がつくだろう**]


メモを貼った。


[眠る必要もこの身体には必要ないのかもしれなかった。
ただ、得体の知れない自らの状況に、精神が高ぶって眠れなくなっただけだった可能性もあるけれど。

眠らないまま迎えた、四度目のハロウィンの街。
ホテルから外へ出ると、ゆったりとした速度で通りを歩く。]

『僕だけなら、それで良いんだけど。』

[相変わらず、誰かに声をかけられる事はない。
トリックもトリートも誰にもねだられず。]


― ドナルドの家 ―

えぇ、……溶けてしまうほど。

[こうして傍にいるだけで、
自身が発熱しない身だという事を忘れてしまう。
ニンゲンはこんなに熱い生き物であったのかと
己の認識を疑ってしまう程には――…。]

ドナルド、
……嬉しい、夢の中に、居るような…

[何百年と忘れていた感覚が呼び戻される。
ただ、誰かに焦がれる時は何時も憂いが強かった。
離れてしまう時を過ぎらせてしまい、
心から触れ合う事を喜べずに居た。

今まで抱いた思慕とひとつ違うのは。
別れを惜しみ、哀しむ気持ちよりも
共に存れる慶びの方が遥かに勝っている、ということ]


――…。
ありがとう、…こうして居ると、時間を忘れそう

……君のことで、胸が一杯……で、

[忘れようとも忘れられそうに、ない。
首裏を、背を通る指に心を委ね、安息を覚え。

重なる唇は熱くて、字面のみならず、
本当に芯から蕩けてしまいかねない、]

――ん……、
私のなま、え…。――もっと、…ドナルド

[ドナルドの声音で名を呼んで欲しいのか、
熱く痺れてしまうキスが恋しいのか。

己でも解し得ぬまま、求めてシャツの背部を掴む]


[涙を流すばかりだった眸は雫を流す事を忘れ潤み、
暖かく、弾性に富む感触を求めて。
熱を与えてくれる舌をねだり、甘く呼気を揺らす*]


本当に…。
此度ばかりは悪戯好きの魔女殿に
礼を告げなくてはならないな……

それにしても、ものもらいが治って良かった

[ドナルドの用意してくれたレッド・アイ。
互いに椅子へ坐ったまま心地良い酒気に
満ちてゆく感覚を堪能し、倖せそうに微笑む。

用意されたカットチーズを摘み、
ドナルドの口許へ運ぶ戯れを愉しんで。]

その眼の色だけ、……まだ、痛むかい?

[左目に緋色の魔法…細工を施したのは、
自身によるものなのだと明かすべく
口を割開くも、冷えたタンブラーで
瞼を冷やすのを目の当たりにし、心配そうに]


[常よりずっと緩慢に聞こえる口振りは
酒場で飲んでいた時すら受けなかったもの

眠いのだろうかと彼の頬に指を触れる。
泥酔するには少ないアルコール量を思えば
すこしだけ不思議だったが、疑問を飲み込んで
酒に弱いのかと茶化すより、甘く言葉を交わしていたくて]

ドナルド……?

[やがて、テーブルに臥す様子に
優しいランプの光の下、腰を上げ。]

寝るならベッドで……。
翌日足腰が辛くなりますよ、さぁ

[夜は吸血鬼が最も力を増す時分。
痩せた外見からは想像しがたい筋力で
ドナルドを上体から抱き上げ、
自身の肩口に顎を乗せさせる形で寝室まで。]


[途中、脛に何かが当たるという事に気づき、
ベッドへ下ろした所で、異変を漸く目の当たりに]

……どう、して?
君はニンゲンの筈なのに…… ?

[自身と交わした約を叶える為に
副作用を顧みず、キリシマの薬を使ったとは
知る由もなく、目を見開いて驚き。]

…… あぁ、でも

[そんな事がどうでもよく念えてしまう程、
指が触れる尾は手触りも良好だし、
まどろんでいるドナルドの寝顔は愛らしい

ただ共に過ごせるだけで満足していたのに、
膨らんでゆく願望は、際限を知らず。貪欲に、]


……ドナルド、……
お菓子をくれないと、……ねぇ、

―――…いたずら、してしまうよ。ふふ、

[邪魔なマントを接いで床へ膝をつき。
尻尾の根本が見える程、下衣をずらそう。

上体のみを寝台へ下ろし、ふかふかの茶白幕を撫で
熱を感じる根本の辺りへ唇を寄せ。

毛繕いするように、毛並みへ。
そして皮膚の表面に冷えた舌を寄せ、
音を立て吸い付いては、腰の付近を甘く噛む**]


メモを貼った。


[魔女殿、と繰り返して首を傾げるも、浮かれた頭ではいまいち理解できずに首を傾げるのみで。
ものもらいに関しては、笑みをにやりと深くする、
全ては彼のためだった。その副作用が今出初めているとは知らぬまま]

 よく効く薬を、……んぐ、貰ったからな。

[口許へ差し出されたチーズを唇で受け取り、食む。
微かに指先の冷たさが唇に触れて、随分と愛らしかったニコラエの様子を思い出し、さらに熱は増すような気がした。]

 ああ、いや、痛くはねぇんだけど、
 やたらと、熱くて……

[だから、心配そうな眼差しには軽く手を振って大丈夫だと示してみせたのだが、結局突っ伏してしまうまでにそう時間はかからなかった。]


[完全に意識を手放したわけでもなく、かといって身体を起こすことも叶わない。
目を閉じたせいで何も見えぬまま、ただ感じたのはニコラエの身体に寄りかかる感触と、頭を預けたときに感じた彼の香り
ベッドに下ろされる、その感覚もまたあったが、意識は相変わらず沈みそうな淵にいる。]

 ……、……

[ふと、どこかを撫で上げられた、気がした。
それは具体的に“どこか”と言われてもどこだとは答えられない。
あまり感じたことの無い、奇妙な感覚。

名を呼ぶ声がする、だから答えたいとも思うのに]



 —— っ

[また襲うのは奇妙な感覚、そして今度は冷えたなにかが腰元を這う。
心地良さと官能とを誘う様なその動きに、反射的に動きかけた唇は、それでもなお息を吸い込むだけに留まり]

 ……ニ コラエ

[やっと彼の名だけ、呼ぶことができた。]


メモを貼った。


[先程云っていた薬がどうという話と、
 この尻尾はなにか関連があるのだろうか

 薄い皮ごと硬い筋をあむあむと噛んで考える。
 患部が熱いともいっていたし、
 確か訪れた時にも冷蔵庫に向かった時も
 こんな目立つものは生えていなかった

 自分の眼が狂っていたとして、
 人狼のジェレミーとは異なる、と思う。
 彼からは、濃い獣の匂いはしないのだから]

 ドナルド……熱い、

[彼自身の主張と同じで、患部である目許から
 遠いはずの背も腰も、体温が高く感じてしまう]


[名前を呼ばれ唇を離し、伺うように顔を彼の目許に寄せ。

 そっと肩を押し、仰向けの体勢に誘うべく重力をかけた。
 特に熱を持っている気のする左の瞼に、
 唇を寄せ、舌先で睫毛や目尻を辿り、]

 ……つらいなら、――… 私が冷ましてあげる。
 どうしてこうなってしまったのか、…解らないけど

[彼に熱を移されているような感覚を覚えながら。
 寝台の上へ片膝をつき、足の間にある大きな尻尾を撫でる。
 元々同胞と異なる獣の存在は好む処にあり、
 愛しい彼に生えているのなら、尚更愛でたいと思う。]

 寝てしまっても、……良いんだよ。

[意識の重そうな様子を目の当たりにし、
 優しい声音を耳元に届け、また左の瞼に舌を伸ばし
 唾液を含んだ舌で、奥に潜む緋色を想像し、――
 恋しさで胸が、見たいと思う欲で脳髄がちり、と焦げてゆく]


メモを貼った。


 
 ン、……、ぃ

[吸気に喉から漏れた声が混ざり、得体の知れぬ感覚に再び反応する
食まれているのか、けれど痛みは無く、ただ往復するように這う感覚はもどかしくもあり、それ以上求めてはいけないようにも感じ。

なされるがまま、重く沈んだままの身体はベッドの上に仰向けになる
臀部の際に、不思議な違和感と、次いで熱を持つ瞼に冷やりとしたものが触れた。
今度はわかる、その感覚がニコラエの舌であることが。冷たさに縋るように、唇を開いた。]



 だい、じょうぶ
 そのうちきっと、……静まる、

[これが副作用であるなら、そのうち収まるときがくるはずだ。

未だ瞼は開かぬが、その二つの緋色はどんな視線を注いでくれているのだろう。
優しい声に導かれながらも、男は僅かながら首を振った。
そしてそろそろと、両腕を上方へと持ち上げた。
そこにニコラエが居るかはわからない、けれど]

 ——……寝るときは、 一緒に
 一緒じゃねぇと、……やだ、

[両の手のひらは彼の背を探し、小さく我侭を零した。
それは小悪党を更に通り越した、我侭でしかなかったのだけれど]


[キリシマが全うな薬も取り扱っていることは知っている。
 タキシードのポケットに入っているアレな薬の小瓶も
 痛み止めの薬も、彼から譲り受けたものだから

 瞼は腫れぼったくはないが、熱がある。
 時折ぴくりぴくりと跳ねる眼球運動の息吹を感じながら
 何処を辿っても熱いドナルドに、接吻を思い出して。

 五指を伸ばし尻尾をマッサージするかのように掴んでは、
 わしゃわしゃと指で遊ぶようにして揉む。

 唾液の筋を殘して、鼻の頭へ口づけを落とすと
 眼前で唇が動いた

 問題ないと告げる様子に、安堵は覚えるものの。
 今しか此の熱量を感じ得ないのなら、
 この状態の彼もまた、貴重な存在に思えてしまうのだ。]


 私は、君の寝顔を隣で見てるのも……

[夜行性なこともあり、直ぐには寝付けそうにないが
 ドナルドの体温を感じていれば、
 眠気にも誘われるだろうか。

 浮いた両腕に絡み取られ、我儘な子供のような言い分に、
 自然と口元も頬の筋も緩ませ、両肩へ手を預け]

 タキシードが、……皺に、

[明日着ていけるものが無くなってしまう。
 その位考えてから来るべきだったと思慮の甘さに苦笑し。]

 ……脱がせてくれませんか、ドナルド。

[耳元へ唇を寄せ、柔く耳朶を噛みながら伺いたてを。
 汗は流して来たが、香水の匂いは気にならないかと
 ほんの少しだけ心配を覚えつつ。]


 
 それ、…… は
 
[目の前に広がるのは、瞼の下りた真っ黒な視界のまま。
だからだろう、余計にニコラエの指先の動きが気になり、微かに眉根を寄せて首を振った。
身体が熱い中で、刺激が強すぎる、と。]



 だめか、

[身体を捉えた腕は離すまいとするが、そのまま連れて来てくれた彼の服装をようやく思い出して、手を止めた。
薄らと、瞳を開ける。冷たい舌の感覚が熱を吸い取ってくれたのか、幾分先程よりも楽になったと思う。相変わらず左目の視野は赤いまま、しかし見上げるニコラエの表情ははっきりと捉えて]

 ……わり、

[それほど夢中であったのかと、やっと笑う余裕の出て来た男は、笑みを浮かべながらタキシードの襟元に手を伸ばした。
殆ど腕を通したことのないような、触り心地の良い生地。形のいい仕立て。
背中へ向かってずらし、腕を抜くようにと触れて。
やがてその衣服を脱がすことが叶ったのなら、ベッドサイドの椅子の上に手を伸ばし、その背にかけた。]


 
 —— ……ほら、いいだろ

[それで皺にならないのか、果たしてわからなかったが
今度こそ我慢はしないと再び手を伸ばした。
自分でもらしくないとは思う、ただ。熱が齎した衝動に任せて、今はこの時を楽しもうと]

 ニコラエ、……いい匂い、するのな、……

[そうして再び、彼を一つ知る。
抱きしめることが叶ったなら、今度は離さずにそのまま微睡んでしまおうか**]


メモを貼った。


[風邪か何かを齎しているのか。
 もしも明日も冷まぬようならば
 それこそ誰かに相談すべきか

 無意識に大きな尻尾を指で弄んでいると、
 首を横に振る様が見え、手を遠退けさせ]

 駄目、じゃないよ
 ――君の寝顔がその……、可愛かったので

[言い訳ではあるとして、正直な気持ちを明かし。
 両目が薄く開かれれば視線を交わし、
 共に寝たいと望まれることを少なからず喜んで。

 床で座っていても良かったけれど、
 彼の温もりを得ていても良いというのなら――]


 ふふ

[眠たげな顔に浮かんだ笑み。
 上衣を脱がされている間、頬を撫でたいのを耐え
 袖を抜きやすいように腕を時折浮かせ。

 スラックスは線が曲がってしまうが
 もしみっともない状態になったとして、] 


 ええ、
 だめだったら、君の服を貸してくださいね

[どうせ陽が高い間は移動すらままならないだろう
 ドナルドが子供たちへ菓子を配っている間に
 家で眠らせて貰うのも悪くは無さそうだ。

 彼の薫りを預かる布団を借りれるのなら
 それは、どんな棺桶よりも寝心地が良さそうで。]


 ほんとに?
 ……君が厭がるノートじゃなくて良かった。

 良かったら……故郷に帰ったら送りますね。

[一番心配をしていた香水も、彼に嫌われる要因にならず済んで
 ほっとした心地を憶えながら。

 帰る、と先の話を口にしてしまったことで
 胸に過る寂しさと哀しみが吹き抜けるも、
 腕の中に収まってしまえば、不安も愛しさに変わる]

 私は、君の……ドナルドの匂いが好き、だな。

[汗の薫りも、彼自身の体臭も、そして体温も。
 何ひとつ拾っても好むものであると、
 寝物語のように、優しく。
 眠気を妨げないよう小声で届け、首筋に鼻先を押し付け。]




 おやすみ、――ドナルド。


[寝顔を見詰めながら、甘い心地に包まれて。
 いつしか己も心地よさに寝息をたてていた**]


メモを貼った。


[ホテルの前で声をかけられる。声の主は、予想通りに沖元さんだった。

別の幽霊モドキを見かけていないこと、キリシマさんというゾンビの薬屋さんなら自分を見えた事を伝え。
ついでにキリシマさんが火葬やお祓いの類いを苦手にしていることも伝えておく。

そうして、情報を伝えたのちの、沖元さんのこちらを心配してくれる言葉に、少しだけ驚いてから、ゆるりと微笑みを向ける。]

『ありがとうございます、沖元さん……僕は、大丈夫。』

[彼の、彼らしい優しさなのだろうと思う。
親切が嬉しかった。

落ち込んでいたつもりはない。
人に気付かれない寂しさは積もり始めているけれど。
戻りたいと強く思いはしていない。
それでも、]

『戻らなくちゃ行いけませんね。沖元さんに、心配かけられませんから。』


[キリシマさんに、これ以上嫌われたくないから。

僕はそんな理由を抱き締めて、何でもない事のように、笑う**]


メモを貼った。


—— 朝 ——

[良い香りがする。
鼻腔をくすぐるそれは、一体何の香りだったか。

ゆっくりと目を、開けた。
ここのところ迎えた朝は、どれも10月31日の眼帯を外さぬままの朝だったのに
今日の朝は、左目もしっかりと見えていた。
しかし、見える色は赤いまま。

どうして、と考えるより早く
ふと視線を下ろすと、]

 …………あれ、
 そうか、しま、った……

[隣で眠っているのは、上着を脱いだ状態のニコラエ
そこでようやく昨夜の一連の行動を思い出し、思わず両手で頭を抱えた。
左目から発生したような全身の熱に浮かされていた、とはいえ、ニコラエの指先や舌の感覚が心地よかったのは事実。一緒に眠りたいと思ったことも事実。
事実ながら、いい歳をして、とひたすら恥じるものの。]



 ……綺麗、だな。

[眠るニコラエもやはり、ガラス細工のように美しい。
髪に指を滑らせて、そのまま頬へ、唇へと触れる。
自然と口端には、笑みが浮かんで]

 Trick or Treat
 ほら、悪戯すんぞ……ニコラエ

[カーテンを閉め切った部屋の中に陽光は射さぬが、その外から聞こえてくる騒がしさは、何度めかのハロウィン到来を告げている。
彼がそうしたように、男も指がなぞった跡を、辿るように唇を這わせた。ひやりとしたその温度を楽しむように。
最後に微かなリップ音を立ててその唇を味わい、身体を離した。
離さなければ、——どうも朝から、盛ってしまいそうで、]



 ……いかん、いかんな、

[ふると首を振って、顔でも洗おうと一人ベッドから下りる。
ジーンズがずれ落ちそうになって、慌てて腰元を押さえた。
どうしてずれているのか、いまいち記憶になく。
しかしベルトに手をかけて引き上げようとしたところで、何か引っかかりを感じた。
触れればざわりとした、妙な感覚。思わず背に、腰に、手を伸ばし。
その引っかかりを確かめれば]

 …………ぁ、!?

[思わず大声を出そうとしたものの、眠っているニコラエの存在がなんとかそれを押しとどめた。
ふわふわとした毛並み、触り心地の良い毛流れ、太く長い尾。
それは、まるで——獣の尾
得体の知れない感覚は、それに触れられたせいだったらしい。]



 昨日のアレも、副作用……か?

[参った、と思いながらも、この程度で済んだのならと安堵もし。
キリシマに提出するレポートは、とりあえずバラエティに富んだものになりそうだ。

——だが、その時点で気がつくべきだったのかもしれない。
服装や体調などほとんどがリセットされていた、今までのハロウィンと違うことに。]



 ん、?

[洗面台の前に立つ、が、鏡には何も映らない。
見えているのは、キッチンへ続く短い廊下。
それだけでは一体何が起きているのかわからず、手を伸ばして蛇口を捻った——はずが、蛇口は動かない。
動かないだけではなく、するりと指先は空を切った。]

 …………………

[最早、意味が分からない。
副作用で透明人間にでもなったというのか。
しかし、先程までニコラエに触れていたのも事実。
考えても、考えても、やはり答えは出ずに。]


[結局、ベッドの元へと戻って来た。
途中、壁が抜けられるのか、モノが取れるのか、
いくつか試してみたものの、何でもすり抜けられるわけではないらしい。
腰掛けられるベッドもその一つだろう、手を伸ばし、ニコラエの手に自らの手を重ねた——触れられる。

彼はこの状況をどう考えるだろう、意見を聞きたかったこともあるが、今は無理に起こすことは無く。
外の状況を確認してくる必要もあったのだけれど、ただ今は傍に居たかった*]


メモを貼った。


メモを貼った。


[一通り、人通りの多い場所は見て回ったつもりだったけれど、生憎、僕と同じ幽霊モドキを見つけることは出来なかった。
それでも、「居ないから」と「単に見つけていない」に区別は出来ない。
きょろきょろと見回しながら、]

 あ、キリシマさん。

[ふと見かけた、自分が見える人…ではなく、怪物
思わず名を呼び近づくも、どうにも元気がなさそうに見えた。]

 ……に。
 荷物、重そうなのに、持って上げられなくてゴメンナサイ!

[声をかけるべきときでは無かった気がして、慌てて取り繕う。

何も出来ない。
もしも、誰かが彼と共にあるとすれば、余計に。]


メモを貼った。


 ― 4度目のハロウィン ―

[吸血鬼の朝は遅い、いつもの事である。
 隣で眠るドナルドが目覚めても
 身動ぎひとつする事なく、
 規則的な寝息を立て、肩口に側頭部を預けていた

 枕代わりの存在が遠くなっても
 目を覚ますことは無く。

 髪の毛を、皮膚を撫ぜる指は心地良いもので、
 唇を擽る感触に、薄く開いたままの隙間は、
 指先を食んで、軽く吸って。

 ヒトの暖かさに落ち着いてしまい、
 覚醒しない状態で血液を摂取しようと
 かぷかぷと柔く噛むが、何故か血は啜れず。]


 ん……ふ。

[指が遠ざかる代わりに唇が近づけば、
 好む温度と弾力に睫毛を幾度か揺らし。
 それでも目はさめず、離れていく顔に
 惜しむように眉根を寄せただけで。]

 ……すー…、

[短い悲鳴も鼓膜に入ってはいるものの
 眠りの深い男は目覚めることなく。

 ただ、隣から消えてしまった体温を探すように
 緩慢に腕を浮かせたが、ぱたんとシーツに降りた。]


 

 ……ん、どなるど、
 すき、

[暫し体温を求めるように布団に包まっていたが、
 指を握られる感触で、寝言が零れ。
 そうしている内、思考はゆっくりと
 覚醒に近づいてゆき、
 薄目を開きドナルドを見上げ、]

 ……おはよう……?
 ふぁ…

[手に助けられる形で上体を起こすと、
 ゆったりと欠伸をし、肩へ懐くように額を押し付けてから]


 顔、あらってきますね…

[寝ぼけたままの細い目でシーツの上で立ち上がる。
 ふら、と後方へ倒れ込んだかと思えば、
 壁を突き抜けて、上体が壁から外へ生える。]

 ―――え、

[強い陽の光を浴び、一気に目が覚めた。
 同時に、最大の弱点の前に躯を晒していると理解し
 危機を憶えて顔面は蒼白に、毛穴から汗が浮き、総毛立つ]


 ッ ひぃぃ゛ぃ?!   とけッ、はげるぅぅぅ!!

[断末魔は劈くように街に響く。

 しかし、街往く住人たちは吸血鬼の悲鳴にも、
 その奇っ怪な状態にも反応することなく
 ハロウィンの宴に浮かれ、はしゃいでいる。

 このままでは髪の毛も顔の皮膚も爛れ、溶けてしまう。
 日光を浴びているのだから!

 両腕を前でクロスさせ、壁の外に生えている足を
 ばたばたと忙しなく動かして。]


 ………?

[しかし、肌を焼く熱も感じなければ痛みもない。
 違和感に顔を隠していた腕を下げる。

 お天道様は高く、暖かい日差し。
 確かに目の前に存在しているはずなのに、
 太陽は、外敵として己を殺そうとしない]

 どう、 …して…?

[壁の外側に生えたまま、呆けていたが、
 このままでは間抜けというか変人もいいところだ。

 無機質の厚みに片腕を突き通し、
 ドナルドに引っ張って貰おうと
 つながっていない方の手を、指を伸ばした] 


[元気が無さそうなのは、僕が見たことのある殆どの彼がそうだったように思うけれど、キリシマさんの様子は、やはりどこか、疲れのようなものを感じさせた。

横を歩き、じっと顔を覗き見る。]

 お店へ帰るところデスか。
 どこか出かける所なら、邪魔になりマスから良かった…
 いえ、既に頭痛の種という意味ではお邪魔していマスが…

[黙れと言われなければ、独り言のように話しかけてしまう。]


メモを貼った。


[その悲鳴のような声はどこからか。
ハロウィンの街の騒がしさに紛れながらも]

 悪戯へのリアクションデショウか。
 迫真の演技力、デスねえ。

[声の主が見えるほど近くは無く、周囲の人並みもそれに注視はしていない。
けれど聞こえたというのは、それほど離れた場所ではないのか。

聞き覚えがあるような無いような声に、のほほんと感想を述べる。]


メモを貼った。


 
 ……俺も。

[唇から零れた言葉を拾い上げれば、状況が状況でも思わず笑みが漏れてしまって。
その二つの緋色が開けば、「おはよう」と挨拶を返す。
まだ幾分眠そうな様子に、起こしてしまったかと悪く感じながらも、普段とのギャップにまた口端を緩ませて。]

 ……ああ、それなんだけどな、 ——!!

[まだ手は繋いだままに立ち上がりかけたニコラエが、そのまま勢い良く倒れ込む
恐らく通り抜ける——とわかっていても、咄嗟に手を引いたがそれも遅く]



 ニコラエ、落ち着け、大丈夫だから、
 俺も一緒だから、

[それは謂わば断末魔、壁越しであるにもかかわらずよく聞こえるのは、やはりこの身体のせいか。それともニコラエの声が凄まじいのか。
こちら側にあるばたつく足を宥めるように撫で、伸ばされた指を掴み、引き戻しにかかった。]


[通り抜ける壁からの抵抗力は全くない。
勢い良く引っ張って、ベッドの上にニコラエの上半身を引き戻した。]

 大丈夫か、怪我は?
 どこか痛むか?

[身体はとりあえず何ともないように見たが、あれだけの声を聞けば不安になるというもの。
確かめるように肩や腕に触れながら確認し]

 ……起きたら、こうなってんだよ。
 尻尾は生えてるし、外はまだハロウィンみてぇだし。

[次々と訪れる変化に、軽く肩をすくめた。
それでも悲観的にならずに居られるのは、やはりニコラエのおかげだろう。]


メモを貼った。


[通りまで響いたけたたましい聲は、
 山彦のように轟き、そして靜かになる。
 視界に映る範囲のニンゲン達はこちらを気にも留めていない。
 不自然と思われていない、ということは――
 壁から飛び出る習慣でもあるのだろうか。]

 ふあっ……、なにがどうして……

[ドナルドに壁の内側へ引き戻してもらい、
 その反動でへたりと抱きつく形に。
 シャツの上から撫でる彼の五指は壁のようにすり抜けない。
 それに、温度すらある。

 ――何故か透けているように、見えるのに。
 己の手も広げて観察してみるが、やはり不透明なそれ。]


 だいじょうぶ……
 でも、何故溶けないのかさっぱり……

[半透明な何か。
 霊体?幽体離脱?

 しかしベッドに自分の躯が落ちている――なんてことも無く。]

 尻尾、あぁ昨日の夜に生えてました。
 伝えようと思ったけど、眠そうだったので

[尻尾にも触れるのだろうか。
 手を伸ばし、柔らかな毛をもふりと撫でて。

 そういえばとドナルドの頭を何故か触って観察し、
 尻尾の他に異変がないか――譬えば耳とか。
 変化を確かめてみるが、それらしきものは無く。

 ニンゲンの耳を軽く引っ張り、
 それがきちんとヒトの形であることも確かめ]


 相談?

[>>*1不意に友人の聲が聞こえたので、
 疑問符と共に呟くも、反応はない]

 ジェレミー? 聞こえてないのか?

[問うてみるが返るものはなく。*]



 ああ、さっぱりだ。

[手のひらで背中を優しく叩く。
自らの手を観察する様子に、同じように思ったのだろうと推察した。
溶けない、とその言葉には二三度瞬くも、夕陽差す中にシーツを被っていた様子を思い出し、あれは日光避けだったのかと今更気がつく。]

 昨日の、夜か。
 やっぱり、リセットされてるわけじゃねえのな……

[目もそうだが、尻尾も3回めのハロウィンから継続中ということか。
困った、と考えると同時、尻尾もぱたりと揺れる。
考えていたところで、指先がその毛を撫でる感触にびくりとまた身体を震わせ、一つ大きく息をついた。]

 やっかいだな、これは……
 ……ん、どうした、?

[次いで頭に触れてくるニコラエの意図がわからず、首を軽く傾ぐものの、触られることは素直に受け入れる。耳を引っ張られば、さすがに笑ってしまったが]


[身体を離して、ベッドを下りる。
ニコラエの様子を一度見て、思い切って壁の外に顔を突き出した。
やはり通りはハロウィン一色、4回めのハロウィンが訪れている。]

 ニコラエ、出られそうなら出てみるか?
 日中のハロウィンってのも、いいもんだぜ。

[どうする、と再び室内に頭を戻し問う。
彼が何事か呟いていた声は聞こえたものの、よくわからず瞬きを返しただけで]


 そもそも私が此処に居ること自体、
 「繰り返し」から外れている気がしますね。

[正しく繰り返すのなら、ドナルドの部屋に招かれない。
 だが、目覚めはここだ。
 昨日言い忘れたことを思い出して
 緋色の左目のことを告げようと口を開くも、] 

 ――… 確かに厄介な。
 ここ、感じるんでしょ?

[奇妙な生き物の象徴と化した尻尾から手を離す。
 弱点を隠すのが吸血鬼含む闇の眷族だが、
 彼の場合は隠しきれない大きさをしている。
 他人に触られて悶える姿は見たくなかった

 しかし、撫で心地はとても気持ち良い。枕にして寝たい。]


[屋外を観察する様子を眺めていたが
 緩んだネクタイを締め直して正し。

 外出の誘いに椅子の背もたれに干された背広へ
 手を伸ばすが、通り抜けてしまう。]

 そと、……屋外ですよね?

[そうだ、陽の光が己を殺す脅威で無いのなら。
 フードを被る必要も、サングラスをかけることも
 今の己には不要なのだと解して。]

 ええ、
 ハロウィンの街を、……デート、しましょうか

[ニンゲンのように、明るい外を歩けるなんて。
 何よりも、己が望んでいたことではないか。
 彼と、ヒトのように日照る道を歩んでみたい]


[こんなラフな服装でも大丈夫だろうかと、
 心配そうにドナルドを見詰めたが、手を伸ばして握り。
 寝台を降り、彼の隣に歩を進める

 表に出るのなら、そのまま付いていく算段で。]

 あの…その左目なんですが、
 私の魔法で、その色に…だからものもらいや尻尾は無関係だと

[同じ色をひと時でも共有できたら、
 ハロウィンの後も、自分を思い出してくれるだろうか
 そんな気持ちでかけた魔術は今も尚健在のようで。

 何故そんなことをしたかは気恥ずかしくて言い出せぬまま。]


 それなら、良いのデスけれど…
 これ以上嫌われたくはありマセンし。

[道行く子供には見つからない自分
沖本さんやキリシマさんにしか話しかけてもらえない今の、些細な弱気を口に、苦笑する。
けれど、それはすぐに、隠して。]

 派手な出し物デスか。
 後で見に行ってみようカナ。

[キリシマさんの言葉にあっさりと納得し、]

 キリシマさん、僕は、一日探してみマシタが…
 僕のような幽霊モドキは、他に見つけられマセンデシタ。

[朗報と言うべきか悲報というべきか、そんな報告を、ぽつりと落とす。]


[最もだと、ニコラエの意見に深く頷く
この身体になって、繰り返しから脱したということだろうか?
しかし仮にループする事態を脱したとしても、これでは普通に生活もできない。

撫でる手は離されて、もう一度息を吐くも
指摘されたそれは尤もで、極々小さな触れ幅で、頷いた。]

 ……あんま、触んなよ。
 妙な気分に、なっから、

[その後ももそもそと続けるが、上手く言葉にはならなかった。
本当はいつでも触っていいなどと、言えるはずも無い。
ましてや熱でぼんやりしていたとはいえ、食まれて触れられての感触は未だ忘れられそうになく]


—— → 街中へ ——
 
 —— おう、デートだな。
 行こうぜ、

[デートという単語は、何歳になっても気恥ずかしい。
それでも躊躇い無く、頷いた
ベッドへと手を伸ばし、ニコラエと共に壁をすり抜ける。
心配そうな様子も笑みを浮かべれば、拭いさることができるだろか。

見慣れた街並は何度も見たハロウィンの装飾そのままで
時折舞うオレンジの紙吹雪さえも、身体をすり抜けて行く。
だが、人目を気にせず振る舞えるのは、随分気が楽だとも、思った。]



 ま、ほう。
 それで、この色に?

[ふとまたニコラエに視線を戻すのは、左目についての指摘を聞いて。
魔法というそれに驚きはしたものの、浮かべたのは笑みであった。]

 な、同じ色にしてくれたんだろ。
 ……なんで?

[周りには聞こえずとも、その問いかけは彼の耳元で、小さく]


 ― 街へ ―

 ――… 私に触られるのも、… 厭?

[何処か重さを含む返答へ頷くことはせず、
 意地の慝い問いかけを。
 まあしかし、屋外でいきなり引っ張るような真似はしない。

 彼の日常と賃金に関わる子供達の前で、
 恥ずかしい思いをさせるのも、
 存外悪くはないと思う趣味の持ち主ではあるものの。

 今は純粋にデートを楽しむことにしよう。
 サングラスを通さぬ視界、道も、人の顔も新鮮に見える。]


[仮装した子供達が石畳の上を駆けてゆく様子、
 フィルターを通さない賑やかな町並み。どれも真新しい]

 すごい……千年とちょっと生きてるけど、こんな感じなのか

[率直な感想を漏らし、緋色を綺羅々と輝かせて微笑む。
 繋いだ手を緩く握り、自然と目許も優しくなる。]

 ……え? そ、それは……

[ドナルドから向けられる疑問は至極最もなもの。
 しかし、何やら察されてそうな笑みに、今度は此方が動揺を。

 暫し言いよどみ、小声で問われたものに見合うほど、
 ちいさな聲で、そっと耳打ちをする。]

 ………お揃いのものが、欲しかったんだよ。

[目尻を仄かに朱へ染め、眉根を寄せた。
 繋いだ手にきゅっと、少しだけ力を籠めて]


 ……。

[一言目に、目を丸くした。]

 言われて、マセンね。
 いえ、嫌われてないなら、良いんデス。

 嫌われないように頑張り過ぎてしマッタ気もしマスが。

[少し考えたらしいキリシマさんを見て、くすくすと笑いが込み上げてきた。
付き合いの悪いキリシマさんの返答に、僕一人だとお土産買えませんよ、と楽しそうに頷き。]


[幽霊モドキが増えてない事に良かったと、その反応は予想していて。

それでも、幽霊モドキを見つけられたなら手掛かりになるかもしれなかったのに、という気持ちは、彼の次の言葉に思わぬ形で裏切られた]

 …そうデスか、良かったデス。

[二人にしか見つけてもらえない不思議で少し寂しい状況が終わる事。
それは、素直に喜ぶべき事。

薄く笑ってくれた。
僕も、同じじゃない気持ちで同じように、笑みを返す。]

 これで、キリシマさんもぐっすり眠れマスね。

[だから、良い事だと。]


 
 ……よかった、これを見せられて。
 妙なことになってっけど、それは嬉しい。

[千年という長い間、陽の当たる道を歩いたことがないのなら
こうして誰かと何気なく、温かい陽の下を散歩したことも無かったのだろうか。
そう思えば寂しく——昨晩聞いた、“故郷に帰ったら”という言葉も思い出し——ニコラエの輝く瞳と反対に、僅かに目を伏せた。

「いやなわけが無い」、そう呟いた言葉は聞こえたか
だから男の問いかけはちょっとした意趣返しであったのだが]



 ……、う

[その囁くような返答は、狡い。思わず言葉が詰まってしまう。
彼の様子を見れば目尻も赤いように見えて。手に籠る力すら、愛おしい。]

 だったらずっと、このままがいい。
 そうしたらもっと、—— ニコラエを思い出す。

[忘れないのではなく、もっと存在を確かめていたい。
ずっと眼帯をしているわけにもいかない、生徒にも驚かれるかもしれない。
だがそれでも、揃った緋色を手放したくない。

ただそれが叶うかどうかはわからずに、ただ二色の瞳でニコラエを見つめることしかできないのだけれど]


 ええ、奇妙な繰り返しだけど……倖せ。

 ねぇドナルド、私は元凶に頼んだんですよ。
 繰り返しが厭なら帰してあげてもいいって

[膨らんだ尻尾を時折見遣り、
 誰かに掴まれてしまうのではと注意を払うが、
 街ゆく彼らは、自身にもドナルドにも視線を向けない。
 だから安心して、前を向き直り足を馳せる。]

 ――私は、 ……帰りたくないと言った。
 ハロウィンが続けば、その間は君と会えるのだし、

[でも、いつまでも同じ日が繰り返せば飽く者もいる。
 時間がぐねぐねと湾曲する時が住まう鳥籠の中。
 友人の「相談」とは、恐らくその話であるのだろうと。]


 だから、頼んだんだ。
 帰らないで済むように、……約束してくれと。

[魔女の目的自体は解らない。
 ただ、悪魔の囁きにも似た聲で、告げられたのだ。



 11月を迎えて、灰の中でひとりぼっちになるよりも
 王子様の傍に居れる方が、ずっといいだろう?、――ってさ。]


[私は、狡猾だ。 私は、欲深い。]


[くだらない遊びを止めろと訴えるのでは無く、
 続けて欲しいと、願ったのだ。]


 そう言ってくれて、嬉しいよ。

 ……私が去れば、目は元に戻る。
 でも、

[たったひとつだけ、彼の目を緋く保つことができる。
 簡単だ、ヒトである道に迷わせてしまえばいい。
 眷族にしてしまえばいいのだ。

 けれど、「いい街」に住む彼が、誇らしげに笑っていたから。]

 ――でも、

[教師であるドナルドを、街から取り上げるなんて。
 子供たちから奪い去るなんて、 それでは本当に。]


[慝い魔物でしかない。]


[愛しさがこぼれ落ちないように、もう一度強く手を握り。
 輝かしい道を往きながら、物憂げな息を吐いた。]

 ……え?

[ドナルドの名を呼ぶ東洋系の男。
 その隣には、露蝶の姿もあって]

 私たちが見えている…?

[足を止め、ドナルドと東洋人を交互に見遣り。
 繋いでいたままでいいのだろうかと
 ドナルドが気まずい思いをしないだろうかと
 不安気に、指の力をそっと緩めさせた。]


 いえ…!
 僕こそ、ゴメンナサイ。
 勝手に、思ってただけデスから。

[ぱたぱたと手を振って、謝罪を慌てて返す。
嫌われたまま居たくないと、そんな自分の勝手な感情で付きまとっていたのが少し恥ずかしい。

怖がるはずの無い。
付き合いの悪い、意外と律儀なゾンビが紫煙をくゆらせ、続けた言葉。]

 ……この街を、出て行くんデス?

[何故、と見つめる。]

 …居辛い、デスか?
 どなたかと喧嘩でもしマシタか?

 それとも、身体の具合が悪いデスか?


[ニコラエが名を呼ぶ、それに続く言葉を聞いていた。
元凶、というキィワードは、恐らくこのハロウィンのループを発生させている何からしい。
ただ、“帰りたくない”とのそれに、微かに目を細めた。

それがこの街の日々を狂わせているとしても。]

 終わればお前は、帰っちまうんだろ?
 ……この時間が続けば、ずっと、……一緒、なんだろ?

[永遠の繰り返し。
また目覚め、ハロウィンを楽しむだけの人々。
その繰り返しに気がついて、戸惑ったのは確かだったけれど、今はどうして——この時間が永遠に続けばいいとすら、願ってしまう。
約束に、胸が詰まる思いでため息をついた。]

 ……、

[大事な街、大事な友人、大事な教え子たち、大事な——ニコラエ。
その大事は天秤で計れないもの、なのに。
だから、欲深いのは男も一緒だ
抜け出したいとも、抜け出したくないとも。言い切れずに]


 
 ……そう、なのか。
 なんか、方法ねぇのか?
 定期的に、なんかするとか、?

[だから、戻ってしまうことに落胆の色を隠せず。
でも、と続けるニコラエに、その続きを問おうとして、]


 ————…………、は?

[それはニコラエの握る手に力が籠ったすぐ後に。
ありもしないと思っていた事態、はっきりと名前を呼ばれたのだ
顔を上げればその名を呼んだのが華月斎だと気がついて
驚きと共に固まってしまう。
さらにその隣に露蝶がいるものの、彼はこちらに気がついた様子はないようだ。]


 
 あ、え、 え?
 華月斎さん、俺たち、見えてる……?
 露蝶は?おい、露蝶!

[それとも今まで見えていて、他の皆が無視をしていたのか?
しかしニコラエに何事も無いのなら、それも奇妙な話し。
見えているらしい彼に声をかけ、露蝶には空いた手を振り。

——その合間、握った手を強く、握り直した。
ちらと二つの色の瞳で隣を見て、首を振る。
離すつもりは、最初からない。
今は自分らしく、いるのだから。]


 ……私は三日に一度、纏まった量の血を吸わないと
 活動していられないのだよ。

 こうなってからは、全く吸う気も起きないが……。

[吸えることすらできないのだ。
 眠っていれば吸血欲求もスリープしてしまうが

 この街に住み、生活するとなっては
 彼の大事な住人たちの命を頂く必要性が出てくる
 それがどんなに哀しいことで、
 誇らしい街に邪悪を招く事に繋がるか。

 だから、今が一番倖せなのだ。]

 ………そう、時計の針が狂っている間はずっと……。

[友人は、これからもいい出会いがあると言った。
 けれど、別れが「約束」されている倖せなんて、]


 それは……、

[先を促そうとするドナルドに貌を強ばらせ。

 もし訓えたら、彼はどうするつもりなのかと
 思い悩みながら口を開きかけたが。
 友人に話しかける様子を目の当たりにし
 やはり告げるべきではないと、固く口を閉ざす。]

 露蝶さんには見えても聞こえてもいないようですね。

[近くにいても存在を悟っている様子は無く。
 しかし、傍らの東洋人は違うようだ
 明確に此方を見て、反応している様子。

 離すべきかと迷っているうちに、圧を強める繋がりに、
 人前でなければ、泣いてしまいそうな感情の波が湧き上がった]


[こちらの様子は見えているらしいことがわかる
そして、露蝶には言葉が届いていないことも。]

 いや、俺たちもよくわからないんですよ。

[怒っているのだろうか、その言葉はやや不機嫌そうに聞こえて、困ったように頭を掻いた。]

 幽霊じゃない……と、思いたいですね。
 少なくとも、死ぬようなことをした覚えはないですし。

[時折ニコラエに視線を向けながら、華月斎に事情を語る。
しかしどうして、彼にだけ見えているのか。やはり疑問は尽きず]

 ……他に、俺たちと同じ様な人はいましたか?

[もし彼が見えるのなら、同じ様な状況の誰かもいるのかと。]


 ……わからない。
 解らないけれど、私の望む通りになった。

[東洋人の疑問に応えられているかは不明だが、
 会話の邪魔だてにならない程度の声音で、ぽつりと。

 ニンゲンのように、日光の下で過ごしてみたい。
 その願いを魔女には告げてなどいなかった、が。]

 初めまして……。
 露蝶のご友人?


[纏まった量とはどのくらいだろう、男は無言で考えた。
ニコラエが活動できなくなるのは嫌だ。
しかし、もし致死量の血液が必要になるというのなら、この街の誰かが——
考えて、首を振った。

時計の針が狂っている間は。
告げるニコラエの声が、ひどく頭について離れない。]

 ああ、どういう仕組みなんだか……

[見える人と、見えない人の違い。
透ける身体。わからない項目はさらに増えて行く。
途絶えた言葉の先を今は聞かず、繋いだ手だけは確りと絡めたまま]


 ……そう、デスか。

[語るその言葉に、僕の知らない苦味がある。]

 妙な話ではありマセン。
 何か、相談に乗れることがあれば、おっしゃってクダサイ。
 何が出来るかわかりマセンが……力に、なりたいデス。

[僕を嫌いでいて欲しくないから。
昨日の僕は、そう思いながら、励まそうとしただろう。
今日の僕は、その理由を飛び越えて、そう声をかけている。

気付きかけた理由に、気付かない振りをした。]


[ドナルドと東洋人の会話に耳を傾ける。
 確かに死ぬようなことはしていないし、
 一時的な幽体離脱も、本体が無ければ有り得ないだろう。

 アケノシンという響きは脳に記憶させ、
 ドナルドの知る人物だろうかと
 手は握り返したまま、彼に視線を向けて。
 薬店で貧相なストリップを見せてしまったとは知る訳がない。]

 あぁ、成程……。
 霊視が可能か否か、がキーのようですよ、ドナルド。

[華月斎の名乗りを聞かば、合点がいった。
 ともすれば、既に「死体」の屍人にも視認される気がした。]


[喉が詰まるような苦しい感情を、必死に誤魔化し笑って見せる。
僕に出来ることを考える。

それは、何かをして欲しいからじゃなく。

きっと、僕なりの。]


 だ。だめ……

[人すらもすり抜けてしまうとまでは実証していないので
 露蝶の手が尻尾に触れそうになれば、
 それを制そうと尻尾を根から掴み、遠退けるようにして。
 悪気はないのだ。ただちょっとこのじいさんは我儘なだけ]

 申し遅れました。
 私はニコラエ、ルーマニアから観光で来ています。

 貴方もこのループに気付いていらっしゃる?

[霊視も叶うのなら、街の現状も悟れているのではないかと。
 同じく頭を下げ、やはり背広が無いのは格好がつかないと
 微妙なことを気にしていた。]


[僕は、お言葉に甘えてキリシマさんの薬屋さんに寄って行く事にした。
とは言っても、それほど長い時間ではない。
先程の街中の賑わいも気になるし。

もてなされない薬屋の中、僕ばかりが喋っていただろうか。]

 ……キリシマさん。
 もしも、本当に何処にも行く宛が無けれバ、僕で良ければ匿いマスよ?
 お金は実は、結構ありマス。

[なんて、冗談めかした台詞を言ってみた。
キリシマさんの正体を知った僕なりの責任のつもりで。
本気でなんか、言えない言葉。


店の前の南瓜も、薬品の香りが満ちる彼の城も、新参者の僕なんかより、彼を知っているように思えて。
キリシマさんにここに居て欲しいと願うようで。

胸が苦しくなった**]


 
 今朝起きて、気がつきました。俺も、彼も。
 ジャック……わかりやすいですね。

[その喩えは実にわかりやすく、思わず頷いた。
カボチャ頭にならずによかったと、ずれた感想を抱きながら。]

 アケノシンさん、というと……観光でいらしている?
 そうか、彼も……
 会って話しを聞いてみます。

[このハロウィンの繰り返しに、気がついていたのだろう。
向けられた視線に、小さく頷きを返した。]


[不思議なオプションに、唇の前で一本指を立てた。恐らくとても興味を持たれる。触られたらたまったものではない。
露蝶はでたらめに手を伸ばしている、思わず身体を反らす。
触れられるかどうかは、わからない。]

 霊能……?霊視できる、ということか。
 でも助かりました、華月斎さんのおかげで色々と、……
 
[ニコラエのアシストにより、華月斎の能力の理解が叶う。
改めて礼を述べようと頭を下げようとしたのだけれど、]

 ——ん っ、!?
 や、やめ、ニコラエ、

[掴まれた。
顔を強ばらせながらも、むなしく反応してしまい]


[彼が自身と魔女のやりとりの一角を夢に見たとは知らず。
 とはいえ、眉を下げる様子に、今のやり取り以上の
 何かに感づいていそうにも見え。]

 ――…… えぇ。
 このままで居れば、私は安心して暮らせる。

[別れという脅威に身を震わさずに。
 やがて襲い来る哀しみを、迎えずに居られる。

 そんなことが永遠と為れば、
 ハロウィンに浮かれ狂う彼らがどうにかなるかもしれない
 その予測は頭の端に浮かんではいるものの、]

 ……そうですか。
 貴方は、今なにを考えている?

[酷くアバウトで、朧げな質問。
 それは、夢の先を促すようにも聞こえるかも知れない]


 ……すまない。我慢してて

[
 とんでもない欲求を告げる。

 尻尾に彼の友人の手が触れたか否かは解らないが
 こうして掴んでいるうちは安心できる。

 別に私は恥ずかしい思いをしないからいい。
 ただ、ドナルドの尊厳を守るべく、
 それ以上の呻きが上がりそうになるならと。

 繋いでいた手を解く代わりにリードを持つように
 尻尾を掴み、口を空いた手で塞いでおいた。

 流石に会話の邪魔に為ると理解も及んだので、
 尻尾を守るように後ろに立った辺りで、尾も口も解放するが]


 ニンゲンに尻尾を触られると、
 凶悪なバックベアードになってしまうんです。
 露蝶にそうお伝えしてください。

 それと、すまないと……。

[ていのいい言い訳を告げて。

 だが、ドナルドが触らせたいというのなら、
 ぷるぷるしながら見守ろう。]


メモを貼った。


[リーが魔女探しに己へ協力を願い出ているとは知らぬまま。
 ――魔女が存外近い場所で「隠れている」のは、
 なんとなく予感はしている。



 姿を変えることの得意さでは、吸血鬼と魔女は酷似している。

 ―――譬えば、己と同じイニシャルを模して、
 全くの他人とし、街に潜んでいる、だとか。**]


 
 いや、我慢とか、 やめ、っろって、
 っう、……ぃ

[その手は緩むこと無く、さらに男を追いつめる。
抵抗しようにも手は緩まず、尻尾から伝わる感触に更に肩を震わすはめになる。
声を出さぬようキツく噛み締めた口許から微かな声が漏れてしまえば、今度は口まで塞がれた。]

 ——! ……、——!!

[声にならない声で必死に訴える。
まだ華月斎に礼を述べていないと。
解放は思ったよりも早く、息も絶え絶え体勢を整え]

 か、……華月斎さん、ありがとうございます、本当に。

[結局なんに対しての礼か、わからなくなってしまった。]


メモを貼った。


 
 怒ってますか、華月斎さん……

[耳慣れない言語で華月斎が何か言うから、今までの痴態を見られた延長でやや顔を俯かせながら問うた。

露蝶が菓子をと華月斎に渡してくれたが、それは果たして食べられるのか。
疑問に思いながらも、目にしたそれはとても美味しそうな菓子である。]

 ありがとう、露蝶。

[やはり、伝わらぬそれ。
だがいつものように礼を述べて]


 
 アケノシンさんにもお会いできたら、話しを聞いてみます。
 ジャックが俺たち以外にも、いるかもしれませんし。

[今のところ他に姿は見当たらないが、彼は何か他にも知っているかもしれない。
そんな考えを述べて、やがては彼らとも別れるだろう。
とりあえずジャックで無くなる時が来たら、華月斎にはたっぷり礼をするべきか、そうも思い描きながら**]


[華月斎の手は菓子を受け取らず、露蝶の手はそのままこちらに向いた。
この状態で食べられるのか不思議に思うものの、彼の説明に頷いて露蝶の手の中の菓子を齧——った、気がする。
ニコラエも同じように感じただろうか。
口の中には、齧ったはずの欠片はないのに、甘みが、舌の上に乗る。]

 あ、美味い、

[それはちょっとした感動を覚える程。]

 ……いや、まさか話しができるとは思わなかったです。
 ありがとう、華月斎さん。

[視える彼が居なかったらあり得なかった邂逅なのだから、と、その手元にそっと手を伸ばした。
握手は叶わずとも、礼の気持ちは込めて**]


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