人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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『さ、もういくよ』

『うん。お姉ちゃんばいばい!』

[父と母は幼い頃の自分にとっての姿で。
まっしぐらに自分めがけて走ってきた娘が愛しくてたまらないという様子で、父が抱き上げ彼女に告げた。
母はその様子を微笑ましく見守り、そして視線をこちらへ向けて優しく]

『あなたはお兄ちゃんと一緒にゆっくりいらっしゃい』

[と言って、二人の後を追うように消えていった]


母さん。

[3人が消え、自分と兄の亡骸が残る広場の一角に、ただぽつりと一人残された]

……そうするよ。

[涙が頬を伝う気がした*]


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― 工房 ―

[屈んで、床の感触を確かめようと触れてみた。けれど埃に塗れた床は何の感触も返さず、男の手は深く足元に沈み込んだ]

……奇妙なものだ。

[最後に作業を終えた時のままに、工房はあちらこちらに道具や材料が転がっている。
使い込まれ、大切にされた道具。
けれどもう、その慣れた感触を味わうことは出来ない]

――。

[手のひらを摺り抜けるのは、未練か。
どこか透明感のある表情をして、男は一通り工房を見て回った]


【人】 歌い手 コリーン

――墓場――

[ラルフを収めた棺がギリアンによって墓場へ着き、埋葬の手続きにはいるのを静かに見守る。
最期のお別れの時に、末の妹であるメアリーの死をそっと報告して、その冥福を祈る。]

 ほんと、立派ね。


 ラドルフさんのためにグロリアさん、ギリアンさんと――。
 残された人々に……、見送ってもらえて……。

[そして、ギリアンが左眼を微かに見開かせるのを、見て――。
予感、だろうか、不安にざわめく、心――。]

(31) 2010/07/09(Fri) 13時半頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2010/07/09(Fri) 13時半頃


【人】 歌い手 コリーン

 残りの時間は好きな、事を……。

[残された時間は、確かに僅かかも知れない。
グロリアの悔いを残さないとの言葉と、ギリアンの言葉を深く噛み締めて――**]

(32) 2010/07/09(Fri) 13時半頃

……

[何かが聞こえたように、男は顔を上げた。途切れてしまったと思っていた繋がりから、声が聞こえてきたようで]

――そうか。
兄貴も逝ったか。

[兄が死んだという言葉。何を聞かされたのか、男の唇が歪んだ]

しようがない兄貴だ。

[言って、髪の毛を掻き上げる。
何者にも触れられやしないというのに、己に対する動作は自然に通る]


――。

[最後に何を言われたのか、瞑目して撫でるように頬から斜めに払った]

何のしがらみもない。
肉も、生命も、信仰すらも。

[工房をぐるりと見回す。鬱蒼とした慣れた息遣い。
例えこの姿になっても何かを感じ取れるようで]

――これは未練じゃない。
そんなものでは、ありえない。

例えもう――こいつらが僕を必要としていないとしても。
なら――

[忌々しげに顔を抑え、表情を顰めた。込み上げる感情を抑えて、細かに震える。男は暫く、独りでそうしていた**]


[まずいな、と思った時には、もう。
今まで何の不自由もなく動けていた代償のように、急速に閉ざされていく感覚は、たった5文字を紡ぐ時間すら与えてくれず。

それでも、傍で。最後まで。
言い逃げてしまったけれど、約束を果たせたことにだけ、苦く笑えば]

 ……すまん。

[力なくミッシェルに凭れる自分を、自分で見ていることに気づき。
ずるい、と乾かぬままの瞳で呟くミッシェルに、立ち尽くしたまま、謝り]

 赦すも赦さないも、無いだろが。
 望むことは叶えてやるって、言ったんだから。

[また泣き崩れるミッシェルに。
くちびるをなぞり、少し眉を下げて笑みながら。
彼女が顔を上げるまで。
届かぬ手で、ずっとその背を撫でていた]


 ……いいから、お前が寝ろと。自己管理くらい出来てるって、主張してたのはお前だろう。

[仕事に差し支えるから、と。
撫でられる髪に、もう何も感じない筈の感覚がこそばゆく。
無意味に、同じところを弄りながら]

 オルガンの―…… 何の傍で、死ぬ気も無かったよ。
 お嬢様のところのピアノは弾き損ねたし、最後にもう一回くらい、鍵盤には触りたかったけど。
 ……だから、もう。……本当に、お前は…… ばか だな。

[愛してる、とごめんね、を繰り返す彼女を、愛おしく思わないわけが無い。
ただそれは、彼女が望むかたちと、似ているようで、交わることが無いだけで。無いからこそ。

ばかだ と。
ありったけの愛しさを籠めて、伝わることのない言葉を紡ぎ]


 ……奏者以外の仕事着で死ぬ事になるとは、思わなかったな……。

[ちいさなオルガンを手に、白いシーツに包まれて眠る自分に、くすくす笑い。
あれが、アレヴィ氏の遺言だったのだろうか、手にした彫刻を手にミッシェルが語るのには、首をかしげたが。
いってらっしゃい、と見えぬ手をひらひら振って彼女を見送り。
ふと]


 ……?

[ぽっかり生まれた、何もない時間。
することがあるうちは。考えることがあるうちは。
忘れていた、衝動。

ぽろぽろ、ぽろぽろと。
転がる飴玉のように、水滴が零れていく]


 ……ああ… ……、

[消えていく、営みの声。
先にいってしまった弟。
後に残してしまった、彼女。

終わってしまうそれらが、悲しかったのだと。
今更になって気づくのすら、悲しかったのだと。

差し出したてのひらに落ちる水を、歪む視界でただ見つめ。
音無くしずくを滴らせながら、物言わずふわふわ、歩き出した*]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 歌い手 コリーン

――墓場――

[死に覆われた村。
墓場には、次々と死病に倒れた人の遺体が運び込まれてくる。運びこんで来る人々の中にさえ、今にも倒れそうな者も多くみられて。

ラルフの埋葬を済ませた後に現れたミッシェル。彼女と共にセシルの遺体を取りに出て行くギリアンを見送りながら。静かに、それらの人々の手伝いをし続けた――。

最期まで、この愛すべき村を見届ける。
そう決めたのだから。]

(78) 2010/07/09(Fri) 22時頃

【人】 歌い手 コリーン

 ――…
 ギリアン、さん?

 もしかして、……あなた。

[>>77 アイリスとサイラスの遺体を隣同士に葬っていた彼に感じた違和感に、胸の奥に感じた不安を問いかける]

(79) 2010/07/09(Fri) 22時頃

歌い手 コリーンは、墓堀 ギリアンの傍に駆け寄って――。

2010/07/09(Fri) 22時頃


歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2010/07/09(Fri) 22時頃


【人】 歌い手 コリーン

>>80
 ほんとう、に?

 でも、ギリアンさん……
 此処の処、働き詰めだったから。
 
 無理は、しないで。

[手を振って、誤魔化すようなその様をみれば。女を気遣っているのかと思って。

それに、彼に死病の影響が出始めているのを、知るのも怖くて。
それ以上は、深く問えず。]

 そう、ね。
 すこし落ち着いた、みたい。

 何か、食べたいものとかあったら言って?

[飯を食べようと、語るギリアンに仄かに笑んで。何か食べたいものがあれば、作ってあげると語りかける。]

(81) 2010/07/09(Fri) 22時頃

【人】 歌い手 コリーン

 パン、ね。
 なら、私のうちにすこし残っているわ。

 持ってくるから、すこし待ってて――。

[豆で十分と語るギリアンに、くすり微笑。
それでも、本音を漏らようにワインにパンと語るのを聞けば、嬉しそうに頷いて。

その傍を離れるのを惜しむように、駆け足で、自宅へと戻る。]

(85) 2010/07/09(Fri) 22時半頃

……メアリー。
君は僕を、恨んでる?

[空を見上げて、問いかけた。手のひらを、閉じる]

死ぬのは怖い。
ひとりで死ぬのはもっと怖い。

……僕もそうだった。
やっぱり君もそうだったんだろう。

最期まで傍にいてやれなかった僕を、君は怨んでいるのかな?

[あの日、ミッシェルに叱咤されたことを思い出す。手のひらの包帯。身体を失ってもまだそこにある]


【人】 歌い手 コリーン

――墓場→自宅――

>>87
 ええ、ワインにパンは合うもの。
 できたてじゃないけど、美味しいのよ。

[ギリアンにそう返しながら、ペラジーがギリアンの耳元に何かを囁くのには、小首を僅かに傾げ。

駆け足で、自宅へと戻れば。
食品棚の傍に保存していた、焼き固めたパンを籠にいれて――。]

 はぁ、はぁ、……。

[急く心に、呼吸を乱して、来た道を駆ける。]

(90) 2010/07/09(Fri) 23時頃

【人】 歌い手 コリーン

――墓場――

[墓場に再び戻ってくれば、ギリアンの巨体が見えないのに、落ち着かない表情で。
先程、ギリアンに耳打ちしていたペラジーを見れば、傍に駆け寄って。]

 ペラジーさん。

 ギリアン、さんは――…。
 小屋の中、かしら?

[パンを持ってきた事を告げて、共に食べるか否か確認しつつ、ギリアンの居場所を尋ねる]

(93) 2010/07/09(Fri) 23時頃

 ……今でも、……いや。……すまなかった。

[跪いて話しかけるミッシェルを、覗き込むようなかたちで。
触れられぬ手は、ぺちりと小突き]

 女らしいお前なんて想像出来ない、なんて言ったら、怒りそうだけど。
 どんな、他のかたちのおれたちも、想像出来ないよ。

 お前が……お前だから。おれは、愛してるんだし。
 ……お前は違ったか?

[目蓋を閉じて、おやすみの言葉を聞く。
そのまま、自分が埋められる様を見ているのは、何だか妙な感じだったから。
周囲に増えた墓に祈りを捧げれば、また、ふわふわと歩いていく]


【人】 歌い手 コリーン

 小屋の中にいるの、ね。

[>>96 僅かに安堵の表情を浮かべ、ペラジーが急かすように促すのに応じて。小屋の前に立てば、その中から何かが崩れるような音が聞こえて。

胸を締め付けるような不安に苛まされながら、小屋の中に入れば――]

 ギリアン、さん――…。

[>>95 膝をつき、腰を落とす様が眸に飛び込んで。
漏れ出るは掠れた声――。]

(97) 2010/07/09(Fri) 23時頃

そうなのかも知れない。
だから僕は君を失ってしまったのかも知れない。

けれど――
それが神に依るでなく 君の選択ならば
僕はそれを祝福したいとすら思うんだ。

ああ――そうか。

[胸元のロザリオ。変わらずにそこに在る。いつの頃からか 分からないほどの昔から ずっと]

だとするのならば、君が離れていくのも当然か

――すまない。

すまない、メアリー。


【人】 歌い手 コリーン

>>98
 心配、しないでって――…。
 ちょっと、死んでくるだけって――…。

[その悟りきった表情で、全てをギリアンは覚悟していると感じたけれど、それを受け入れる事がどうしてもできなくて。

悲し気に、首を左右に振って。]

 そんな、そんな――…。
 あなたも、私を置いて、先に逝ってしまう、の……。

 ――…。

[立ち上がる彼に、縋りついて――。]

(99) 2010/07/09(Fri) 23時半頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2010/07/09(Fri) 23時半頃


僕も君もずっと 一歩を踏み出せなかった。
踏み出すことが赦されなかった。
すべてを拒む、線があった。

それは職であり

――それは村であり

――それは家族であり

――それは互いであり

――それは神であり

――それは信仰であり

――それは世界であり

――それは、己だった。


メモを貼った。


肉の身体から解放され
生死の楔から解放されて

されど僕にはまだ、臆病な心がある。


 そう、ですね。……過ぎるほどに。

[恵まれてる、と自分の墓標へ呟くペラジーに、柔く笑う。
と、ぺしぺし叩かれるのに]

 ちょっ、いた、痛くないですが痛いです。
 ペラジー君は…… そんな風に過ごす何方かを、見送らざるを得ないのですか……?

[この手は届かない。
羨ましいという彼女を、撫でてやることは出来ない。
だから、ただ労しげな眼差しを、向けるのみだった]


[胸元のロザリオに手をかけて]


[それを 引き千切った]


メモを貼った。


メモを貼った。


[包帯で縛られた手のひら、さらさらとロザリオが溶けていく。柔らかな風が男を包み、あたたかい何かが薫る]

僕にはもう、必要ない。
赦しの上に 在るわけじゃないんだ。

ただ――君だけを。

君と伴に在りたい。

その想いこそが――


[光が満ちる。

眩いまでの光ではなく

柔らかく

ありふれた

仄かな光。

あの灯りはどこから生まれたのだろう――?

手のひらの温度が、優しく、男を包んで――――**]


メモを貼った。


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