285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう
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── 世界の終わりに ──
[ ごうごうと風が音を立て 時折ぐらぐらと地面は揺れ続けた >>#1
あなたの身体はまだそこにあって もしも不安そうであるのなら。 私は「大丈夫よ」と声を掛け続けた 手はしっかりと繋いだままで。
ただし、ひとつ 私がやらなかったことがある
それは「あなたを庇う」こと
今にも崩れ落ちそうな天井も 地割れで崩れてしまいそうな床下も いつ私たちを傷つけてしまうか判らない
だけど私はあなたを庇わなかった ]
(82) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 無に飲まれる前に死に至る
─── それだけがあなたが ”生き残れる” 条件だったから ]
(83) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 幸か不幸か、 朽ちた教会は 壁も天井も崩落し始めて いくつもの破片が降り注ぎ 砂埃が舞い
それでも私は目を反らすことも あなたを抱きしめて庇うことも、無かった
どうか、ティエークが苦しみませんように どうか、ティエークが苦しみませんように 神様、神様、神様、神様神様神様神様 ! ]
(84) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ やがて、その時は来た 教会の中央めがけて天井が剥がれ落ちてゆく 鋭く重い石の欠片は きっと、私達を目掛けて、
世界はスローモーションで あなたの虹色が特段に綺麗に見えた 剥がれた天井から光が覗けば まるで、天使の梯子の再演のようで ]
………ありがとう。
[ もうきっと貴方からは反応がない >>81 私は少し淋しそうに笑ってから ──── 貴方の手を、離すの ]
(85) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 足元に迫りくる闇 降り注ぐ光の束
闇の底から最後に見た貴方のいろ 貴方がどんなに好ましいと思っていなくても 私には、まるで天使のように ─────── ]**
(86) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 朽ちた教会には柔らかな秋の空気 時は10時と15、いや20分ほど、 何事もなかったかのように時は流れている
無造作に転がったままの飴玉やキャラメルも 誰かが寝床に使っていた、教会の椅子も 誰も、それに触れることはなく、 ただ、ただ、静かな空間の、扉が開いた
そこに現れたのは一人の娘 ]
(91) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ 黒の衣装に身を包み、 艷やかな黒髪を、緩く三つ編みにして 誰も居ない教会を ゆっくりと歩く
見上げた色彩は割れ落ちていて 色とりどり、だったのであろうガラスが 未だ、幾つか飛び散っているのが見えた ]
…………神様、
[ ぽつり、口を開き 神など信じたこともない娘は祈りの形を ]
(92) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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・・・ 姉さんに逢うことはできるのでしょうか
[ ぎゅっと目を瞑って祈る彼女の表情は ほんの少し前、6th-10現象の起こる前に 教会に居た娘によく似ているものの、
─── ”彼女より長い睫毛は豊かに動く” ]
(93) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ だから、もしその扉が開くのならば >>90 ほんの一瞬ぎょっとした顔をして、 だけど “そういう場所” だと言い聞かせてから 貴方にきっと話しかけるのでしょう ]
………あなたは、だあれ?
*
(94) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ 帽子を深くかぶった色鮮やかな女の子が名乗れば 娘もきっと、挨拶をするのでしょう ]
……初めまして、ティエーク 私はリヒト、
……あなたは私によく似たひとを この教会で、見た事はないかしら。
[光≠フ意味の名前を持つ娘は、 それはもう自然に、柔らかく微笑みました。 ]*
(99) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 23時半頃
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さっきまで? では、姉は、 え?えっと、ごきょうだい、というか、 えっと……… ………っ、ティエークさん?
[ 説明しよう、としたところで、 少女が蹲り泣き出してしまったで きっと娘は駆け寄って彼女を案じよう
”ロイエであれば、そうしたように”
躊躇しながらも、そっと手を差し出せば、 貴方の帽子にそっと触れたのでしょう ]
(124) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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私は、貴方の仲間です 私こそが、本当は 此方の世界に居なければいけなかった
こんな淋しい場所で、姉が、 ずっと一人で暮らしていたと もっと早くに知っていたならば、
[ 悔やむような表情で、要領をなさない儘で
姉と親しいようだから、 聞いてくれますか?と前置いてから ぽつ、ぽつ、と話し始めるのは ”姉と妹” の話 ]
(125) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 今から20年以上も前のこと。 とある表の町で一人の女の子が生まれました。 初めて授かった待望の赤ちゃんには ”リヒト” という名前が授けられました。
生後まもなくのこと、リヒトを襲った高熱。 三日三晩、一週間、二週間……… 最新の医療を尽くしても下がらぬ高熱は 五万人に一人の難病とされるものでした。
遺伝子工学が発達した現代でさえも 医師に治せない病 ……否、遺伝子工学が発達してしまったから、でしょうか。
”出生前に遺伝子を操作すればいい” そんなビジネスが横行していたからこそ 生まれなくなりがちな “難病” に対する 医学の進歩は、ぱたり、と止まっていたのです ]
(126) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 幸い高熱は下がったものの、 両親が医師から告げられた言葉は残酷なものでした
”この子はまたいつ 同じような発作を起こすか判らない”
”次に同じような事が起これば もしかすると死に至るかもしれない”
”10年、いや5年、生きられたら奇跡だろう”
”いつ死ぬか判らない 爆弾を抱えたような女の子だ”
母親も連日の看病で 何かが張り詰めていたのでしょう ぷつり、と何かが切れてしまった、 その時のことを、父はそう、語りました。 ]
(127) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ そこからは父の独断だったといいます
気づけば病院のベッドで横たわっていたのは母親で その傍にリヒトの姿はありませんでした。 何故か時折母親のそばには、心療内科医が訪れて 事細かにいろいろなことを尋ねます。
しかしその中にリヒトのことはありません
”母親も何も覚えていないようでした”
それは彼女に対する “治療” が成功したという 証でもありました。
リヒトは居るはずもありません。 だってその頃、裏町の片隅で 大きな声で泣いていたはずですから ]
(128) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 催眠療法 ──────── 今となっては太古の昔から行われてきた とてもとても原始的な方法ではありますが 母親の心を癒やすには最善の策ではありました
彼女に施された処置はそれだけではありません やがて彼女は可愛い赤ん坊を生むことになります
どこかで逢ったことのあるような 黒髪で、優しい瞳をした、小さな女の子。
”リヒト” と再び名付けられたその女の子は 病気もなにもない、とても健康な女の子でした。 ]
(129) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 5年生きられるか判らない病気の女の子と ”病気以外の同じ遺伝子を持って生まれた女の子”
失ってしまったほうの娘の分まで 両親に愛情を掛けられて育てられた娘は 表情も豊かになり、まるでお姫様のように、 豊かな暮らしを、させてもらえることになりました ]
(130) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ まさか父も “裏町のリヒト” が 20年も生き続けているだなんて思いません だからそういうことが昔あったのだと、 ”表町のリヒト” が20になるのを切欠に、 事実を伝えてくれました。
”裏町のリヒト” をたまたま見かけた誰かが ”表町のリヒト” にそれを伝えたのもつい先日のこと
治療も何も行われずに発作も起こらなかったことは “神様でも居なければ有り得ないこと” だったのに ]
(131) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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…………それが、私なの。
[ 長い話にティエークは混乱していたかもしれず それでも聞いてくれていたならば、ありがとうと 小さくお礼を言ってから。 ]
(132) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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姉さんが居なければ、私の存在は無かったから 私はすごく姉さんには感謝している 姉さんはオリジナルで私は複製なんだもの。
だけど、すごく、やっぱり後悔してる。 20年も生きてこられたんでしょう? 姉さんこそが、あの家で暮らすべきだった。 今からでも、遅くないって、思ってる。
でも ─── 姉さんは、
[ でも。今、姉の姿は此処にはなくて。 泣きはらしたティエークの瞳が、 言葉が無くったって、いろんな事を物語っている。 ]**
(133) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 娘には、なぜ少女が呆然としているのか 何を言いたそうにしているのか そんなことまで想像できるほど聡くはない
”たった一人で裏町の教会に姉が居る” そんな話を聞いてきただけの人間に、 彼女が受けてきた仕打ちも、酷くて苦しい経験も 生きることを手放そうとした、
大切な少女を一人にしてしまってさえ 生きることを選べなかった、想いも
何一つ、知らないのだから、 それを理解できることなんて一生ないはずで
だけど、だけど。だけど。 ]
(152) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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[ 娘はロイエよりは確実に、 喜怒哀楽、”たくさんの感情” に触れて生きてきた
それでいて、遺伝子そのものはほぼロイエと同じ ”心が遺伝子で決まる” なんて眉唾モノだけど それでも彼女を構成する根っこの部分は、 ロイエも、リヒトも、同じだった、 目の前でさめざめと泣き晴らし それでも一通りの事情を聞いてから 何かを考え、”ロイエが居ない” ことを告げて それでいて、ロイエの分まで、と願う彼女の
その裏側の気持ちが、 何一つ悟れないわけでも、ない ]
(153) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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……… そう。
[ ぽつ、と呟いたのは もう “ロイエ” が居ないという事実。 その理由は明らかにされていなかったけれど 娘の中では、勝手に結論付けていた
だからきっと”聞かなくて正解”だったんだろう 聞けばよっぽど拗れていたのだろうから
─── さっきまで一緒にいた大切な人。 同じ顔の違う誰かが現れたら、 ? ]
(154) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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聞かせてくれて、ありがとう 私もいきなりこんな話をしてごめんなさい。
………… あの、その、 何を言っても、唯の推測ですし、 私に言う権利なんて無いのかもしれないですが
[ 口籠る。真っ白な帽子の下の彼女の 表情は判らない ────── だけど。 ]
(155) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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貴方は、姉の…、 ロイエの為に 涙を流してくれた
そんな貴方が傍にいてくれたこと、 きっと、ロイエも嬉しくて、 心から、幸せだったと思います。
なんでって思うかもしれないけど判るんです。 私と姉は、元は ”同じ” だから 想われていたこと、幸せだっただろうなって
だから ……………ありがとうございました。
(156) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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[ ぎゅっと膝のところで両手を握りしめて 深く、深く、お辞儀をして。
きっと娘はそのまま立ち去ろうとしただろう いつもの時が流れる教会と、少女を置き去りにして。 ]**
(157) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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── 朽ちた教会に花束を ──
[ その日を境に 裏街の片隅、朽ちた教会では 陰鬱な顔をした女性の姿を見る者は だれひとり、居なかったという
しかしすぐに、更に教会が朽ちることはなく よく見れば、いつもその状態を保つように 細やかな手入れがされていたことだろう
ある者にとっては “時が止まったような” また、ある者にとっては
”いつ誰かが戻って来ても良いような”
そんな姿のままで、ずっと保たれていたはずで。 ]
(175) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃
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[ 教会の祭壇には、小さな花が添えられている 最初は定期的に、ひと月ごとに。 1年過ぎれば、10月10日、その日の朝には。
もしもまだ陽も昇らない頃 真っ暗な教会に来ることがあるならば 昔そこに居た “幽霊” を見たかもしれないが
きっと、それは二本足で歩き、 その後きちんと表街へと帰っていくのだろう
それはきっと、しばらく続くこと 近い未来に、彼女に終わりが来るまでは。 ]**
(176) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃
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