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![]() | 【人】 店番 ソフィア―― 広場 ―― (42) 2010/07/09(Fri) 15時半頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア 小母様…… (43) 2010/07/09(Fri) 15時半頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア[こく、と頷く。 (44) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア
(46) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア
(47) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア[不意に、ごほ、ごほ、と女性は咳き込んで。 (48) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア
(49) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア 親不孝な私を、どうか許して下さい。 (50) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア
(51) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア
(52) 2010/07/09(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア きっと照れていたのか (53) 2010/07/09(Fri) 16時半頃 |
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![]() | 【人】 店番 ソフィア[雲一つないような (56) 2010/07/09(Fri) 16時半頃 |
![]() | 【人】 店番 ソフィア[そっと女性から手を離し (57) 2010/07/09(Fri) 16時半頃 |
[まずいな、と思った時には、もう。
今まで何の不自由もなく動けていた代償のように、急速に閉ざされていく感覚は、たった5文字を紡ぐ時間すら与えてくれず。
それでも、傍で。最後まで。
言い逃げてしまったけれど、約束を果たせたことにだけ、苦く笑えば]
……すまん。
[力なくミッシェルに凭れる自分を、自分で見ていることに気づき。
ずるい、と乾かぬままの瞳で呟くミッシェルに、立ち尽くしたまま、謝り]
赦すも赦さないも、無いだろが。
望むことは叶えてやるって、言ったんだから。
[また泣き崩れるミッシェルに。
くちびるをなぞり、少し眉を下げて笑みながら。
彼女が顔を上げるまで。
届かぬ手で、ずっとその背を撫でていた]
……いいから、お前が寝ろと。自己管理くらい出来てるって、主張してたのはお前だろう。
[仕事に差し支えるから、と。
撫でられる髪に、もう何も感じない筈の感覚がこそばゆく。
無意味に、同じところを弄りながら]
オルガンの―…… 何の傍で、死ぬ気も無かったよ。
お嬢様のところのピアノは弾き損ねたし、最後にもう一回くらい、鍵盤には触りたかったけど。
……だから、もう。……本当に、お前は…… ばか だな。
[愛してる、とごめんね、を繰り返す彼女を、愛おしく思わないわけが無い。
ただそれは、彼女が望むかたちと、似ているようで、交わることが無いだけで。無いからこそ。
ばかだ と。
ありったけの愛しさを籠めて、伝わることのない言葉を紡ぎ]
……奏者以外の仕事着で死ぬ事になるとは、思わなかったな……。
[ちいさなオルガンを手に、白いシーツに包まれて眠る自分に、くすくす笑い。
あれが、アレヴィ氏の遺言だったのだろうか、手にした彫刻を手にミッシェルが語るのには、首をかしげたが。
いってらっしゃい、と見えぬ手をひらひら振って彼女を見送り。
ふと]
……?
[ぽっかり生まれた、何もない時間。
することがあるうちは。考えることがあるうちは。
忘れていた、衝動。
ぽろぽろ、ぽろぽろと。
転がる飴玉のように、水滴が零れていく]
……ああ… ……、
[消えていく、営みの声。
先にいってしまった弟。
後に残してしまった、彼女。
終わってしまうそれらが、悲しかったのだと。
今更になって気づくのすら、悲しかったのだと。
差し出したてのひらに落ちる水を、歪む視界でただ見つめ。
音無くしずくを滴らせながら、物言わずふわふわ、歩き出した*]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
……メアリー。
君は僕を、恨んでる?
[空を見上げて、問いかけた。手のひらを、閉じる]
死ぬのは怖い。
ひとりで死ぬのはもっと怖い。
……僕もそうだった。
やっぱり君もそうだったんだろう。
最期まで傍にいてやれなかった僕を、君は怨んでいるのかな?
[あの日、ミッシェルに叱咤されたことを思い出す。手のひらの包帯。身体を失ってもまだそこにある]
……今でも、……いや。……すまなかった。
[跪いて話しかけるミッシェル
触れられぬ手は、ぺちりと小突き]
女らしいお前なんて想像出来ない、なんて言ったら、怒りそうだけど。
どんな、他のかたちのおれたちも、想像出来ないよ。
お前が……お前だから。おれは、愛してるんだし。
……お前は違ったか?
[目蓋を閉じて、おやすみの言葉を聞く。
そのまま、自分が埋められる様を見ているのは、何だか妙な感じだったから。
周囲に増えた墓に祈りを捧げれば、また、ふわふわと歩いていく]
そうなのかも知れない。
だから僕は君を失ってしまったのかも知れない。
けれど――
それが神に依るでなく 君の選択ならば
僕はそれを祝福したいとすら思うんだ。
ああ――そうか。
[胸元のロザリオ。変わらずにそこに在る。いつの頃からか 分からないほどの昔から ずっと]
だとするのならば、君が離れていくのも当然か
――すまない。
すまない、メアリー。
僕も君もずっと 一歩を踏み出せなかった。
踏み出すことが赦されなかった。
すべてを拒む、線があった。
それは職であり
――それは村であり
――それは家族であり
――それは互いであり
――それは神であり
――それは信仰であり
――それは世界であり
――それは、己だった。
メモを貼った。
肉の身体から解放され
生死の楔から解放されて
されど僕にはまだ、臆病な心がある。
そう、ですね。……過ぎるほどに。
[恵まれてる、と自分の墓標へ呟くペラジーに、柔く笑う。
と、ぺしぺし叩かれるのに]
ちょっ、いた、痛くないですが痛いです。
ペラジー君は…… そんな風に過ごす何方かを、見送らざるを得ないのですか……?
[この手は届かない。
羨ましいという彼女を、撫でてやることは出来ない。
だから、ただ労しげな眼差しを、向けるのみだった]
[胸元のロザリオに手をかけて]
[それを 引き千切った]
メモを貼った。
メモを貼った。
[包帯で縛られた手のひら、さらさらとロザリオが溶けていく。柔らかな風が男を包み、あたたかい何かが薫る]
僕にはもう、必要ない。
赦しの上に 在るわけじゃないんだ。
ただ――君だけを。
君と伴に在りたい。
その想いこそが――
[光が満ちる。
眩いまでの光ではなく
柔らかく
ありふれた
仄かな光。
あの灯りはどこから生まれたのだろう――?
手のひらの温度が、優しく、男を包んで――――**]
メモを貼った。
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