人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 01時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[ぎゅっと、包みを腕に抱き、
 部屋を出る主の後ろを鳥は付いて行く]

 ありがとうございます。
 でも、僕の声ではあの方には少し物足りないかもしれませんけれど。

[盲目の花の剣舞を思い出し、自分の喉を一つ撫でて。
 今は存在しない少女の様な己の甘い声に、苦笑を浮かべる]

(11) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[廊下の向こうに僧衣の花主と、友人の姿が見えれば、
 鳥のかんばせに笑みが浮かぶ]

 おはようございます、法泉さま。

[朝方交した挨拶を思いだし、緩く会釈を交わした所で、
 なよたけの君の言葉>>18に驚いた様に、
 友人を見て、紅石榴を瞬かせた」

(24) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

小僧 カルヴィンは、執事見習い ロビンの返答に、ほっとした様に息を吐くのは、どうしてなのか。首を傾いだ。

2010/08/05(Thu) 01時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[鳥は主の後ろで眸を伏せる。

 昨晩の、自分を拒絶する友人の言葉が棘となって、
 心に刺さるのを感じながら」

 ……足。
 昨日よりは幾分よくなったかい?

[白い包帯を巻かれたそこへと、紅石榴を向けて]

(35) 2010/08/05(Thu) 02時頃

小僧 カルヴィンは、執事見習い ロビンの言葉に微かな違和感を感じて、ぱちぱちと長い睫毛を震わせて瞬く眸。

2010/08/05(Thu) 02時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 そう、善かった……。

[ほっとしたように息を吐き、続く言葉には困ったように。
 主たる佳人を見詰める]

 失礼に、なるのかな。
 僕は、こう云う所が……本当に。

[何時か交した会話が脳裏を過ぎる]

(43) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[身を屈める主に、ごめんなさいと。
 申し訳なさそうに告げて]

 なよたけの君のお傍に、ずっと在りたいから……。
 覚えます。花の作法。

[こくり、と。
 真面目な顔をして頷き、腕の中の荷物をぎゅっと抱きしめた]

(52) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[友人が前と同じ言葉を紡げば、
 嬉しそうにかんばせを綻ばせて。

 言葉はなくとも、ありがとうと。
 その表情が告げるか]

(55) 2010/08/05(Thu) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[僧衣の男の視線には気付かずに。
 鳥の眸は同輩の花へと向けられたまま。

 無防備な項を、晒して。

 主が辞するならば、鳥もまた。頭を一つ下げて。
 その後ろへと続くだろう]

(58) 2010/08/05(Thu) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

― 舞台 ―

[主の後をついて向かう先は、つい先日歌に笛に舞に、そして琵琶を合わせた宴の間。
 約束の相手がまだ来ていない事を聞けば、
 表情を曇らす佳人と共に、同じく首を傾げて見やった]

 高嶺、さま……?

[暫し待っていると、姿を見せたのは眸を隠す花ではなく、
 主と同じ顔をした花主の姿で。

 親しくお過ごしになる主の邪魔にならぬよう、鳥は後ろへ。
 後ろへと控えた]

(112) 2010/08/05(Thu) 08時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[眸を隠す花が遅れてやってくれば、
 挨拶代わりに会釈を一つ。

 先程の友人との会話を思い出せば、それ以上口を開く事をせずにいて。
 目の前で交される軽口を鳥はじっと見ているか]

 迦陵頻伽と、申します。
 高嶺さま。

[主と同じ顔をした黒檀が此方を見やれば>>75
 鳥は幼いそのかんばせに笑みを乗せて。名を。
 もう一方>>80へも、同じく微笑みを浮かべて]

 二輪……。

[ぽつりと、聴こえた言葉に。
 黒檀の眸を見上げた]

(113) 2010/08/05(Thu) 08時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[琵琶の調律する音が聞えれば、舞台の端に座して。
 主と、包帯を剥ぐ花の舞に。
 鳥はただただ見惚れるばかり。

 途中、高嶺の花主が姿を消した事も、気づかない程に。

 紅石榴は暫し見惚れて]

 ……嗚呼、僕にも。
 こんな調べを囀れたなら……。

[きゅっと。
 知らぬ間に握りしめる、拳が二つ]

(114) 2010/08/05(Thu) 08時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[舞手の軽口>>96には、微かに首を傾ぐ。

 月が艶を増すのは、仕方なき事。
 夜空に月明かりを望むのはきっと、誰しも同じと理解する鳥には、
 未だ嫉妬と謂う感情をつかめておらず。

 悲しむ、という言葉に不思議そうな表情を返した。

 その後は、
 斬り合い、睦み合うかのような舞と琵琶に。
 憧憬と悔しさを噛んだ唇に見せて。

 ただただ鳥は*見惚れるばかり*]

(116) 2010/08/05(Thu) 08時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 08時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 なよたけの君っ!

[耳に障る音を立てて、弾ける弦を紅石榴は捉える。
 そしてたおやかなその指から零れる鮮やかな朱も。

 いてもいられず、お傍へよれば。
 そっとその左手を手に取り、口接ける。
 まるで舐めれば治ると謂うように、小さな舌が掬うは滲む朱]

(121) 2010/08/05(Thu) 09時半頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンが舞台から笑いかけるのに気付かずに。掬った朱が一筋、幼い唇に色を添えた。

2010/08/05(Thu) 09時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 いえ……いけません。
 大した事のない傷だとしても、膿めば病みます。

 鳥は幾度となく、そう云うものを見て参りましたから。

[ふるりと首を横へ振り、
 着物の合わせから手拭きを取りだし、主の汗を拭う。
 紅石榴はじっと、月の佳人だけを捉えて]

(126) 2010/08/05(Thu) 09時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 三本弦からの……。
 嗚呼、僕は。
 お二方のお邪魔をしてしまったのでしょうか?

[刀を携える花の言葉に、振り向き、金の髪を揺らし俯いて。
 申し訳なさそうに、眸を伏せた]

(128) 2010/08/05(Thu) 10時頃

【人】 小僧 カルヴィン

 ――…いいえ、いいえ。

[すまないと口にする主に首を横に振り、
 撫でる手を取り、頬を寄せる。

 舞台を降りる後ろを追いながら、
 口端を伝う朱を親指で撫ぜて]

 ……あの方の。

[愛しげに、その指へと口接けた]

(133) 2010/08/05(Thu) 10時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 それなら……宜しいのですが。

[申し訳なさそうな眸は、もう一方へと向いて。
 袖で汗を拭うその姿に、どうぞ…と。
 主の汗を拭ったのとは違う、
 真新しい手拭きを、差し出すだろう]

(135) 2010/08/05(Thu) 10時頃

小僧 カルヴィンは、裂いた指に薬を塗り込み、包帯を巻きながら。教えてほしいというイアンへ、首を傾げて視線だけを向ける。

2010/08/05(Thu) 10時頃


【人】 小僧 カルヴィン

 ………な。

[汗を拭いながらは投げられた思わぬ言葉に、ぱちぱちと。
 紅石榴を瞬かせて。

 落としたいという露骨な言葉に、
 鳥は微かに頬を紅く染め、主と花をとを交互に見詰める]

(139) 2010/08/05(Thu) 10時半頃

小僧 カルヴィンは、主の言葉に、ますます頬を紅く染めた。

2010/08/05(Thu) 10時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 寝て……。

[ただ鳥たれば良いと、閨の事をあまり知らずに育った鳥には、
 想いもよらぬ話に、ますます火照る頬を冷やす様に、両手で包む]

 邦夜さま……。

[どのような方だったか、と。暫し考えて。
 落とすなよとの軽口に、思わず主を見詰めてしまう]
 

(142) 2010/08/05(Thu) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[イアンが手を振るのを見て、入口に誰かがいる事に気づく。

 鵠が此方へとくるならば、
 主の後ろへと下がり、会釈を一つ贈るだろう]

(143) 2010/08/05(Thu) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 月に焦がれるは、誰もみな同じなのです。
 人ならず鳥までも、惹きつけるお方ですから。

[イアンの軽口と、主の眉間のしわに。
 添える様にそう告げて、幼いかんばせは笑みを浮かべる]

 おはようございます、鵠さま。

[一つ礼をし、
 後は主の言葉あるまでは、口を噤んで後ろへ控えて]

(148) 2010/08/05(Thu) 11時頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンの言葉に、主を褒められる事が嬉しいのか、鳥はにこりと稚く、笑う。

2010/08/05(Thu) 11時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 高嶺様でしたら……。

[演目の途中、ふらりと消えた花主を思い出す。
 なよたけの君の花たる自分が言葉を交わしてもよいものか、
 主と鵠とを交互に見詰めた]

(157) 2010/08/05(Thu) 11時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[許可を頂けば、鵠の方へ向いて]

 なにかを想う様にして、
 半刻ほど前に席をお立ちになられました。
 はっきりとは判りませんでしたけれど、
 足音があちらの方へと向かうのを聞きましたので、
 本邸の方へとお戻りになられたのかと。

(161) 2010/08/05(Thu) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[イアンの言に、慌てて首を振り]

 そのような事は……っ。
 きっと何か想っておられる風でしたから。

 それに僕は好きです。イアン様の舞。
 ……なよたけの君の琵琶の次に、ですけれど。

[小さく付け加えるのは、月の虜たる故か。
 立ち上がるイアンに頭を下げて。
 席を辞するなら、見送るだろう]

(167) 2010/08/05(Thu) 12時頃

小僧 カルヴィンは、呉服問屋 藤之助が鳴らす鈴の音を聞きながら、その背を見送った。

2010/08/05(Thu) 12時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[花二人席を辞すれば、
 月の佳人と舞台に取り残される。

 二人きりになってしまえば、思い出してしまうのは昨夜の事。
 イアン様の明け透けな話もあって、
 それはありありと思い出されて―――]

 あ、あの……僕、琵琶の弦を張り替えて貰いに行ってきます。

[三弦になってしまった琵琶を布で包み、
 そそくさと立ちあがった]

(178) 2010/08/05(Thu) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[少しだけ、名残惜しそうに見詰めた後。
 琵琶を抱き、舞台を辞する。

 駆けていく姿は未だ子供と変わらぬ姿なれど、
 その胸の裡はいつしか囀ることしか知らぬ鳥から、
 愛でられて咲く花のそれへ]

(183) 2010/08/05(Thu) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[舞台から離れた廊下の柱に、こつんと額を預けて]

 僕がどんどん変わっていく。
 あの方が愛されたのは無垢な鳥なのに……。
 僕は、僕…は……。

 なよたけの、君――――…。

[嗚呼…と、一つ熱を吐いて。
 掠れた声で、彼の人の名前を言の葉に乗せる。

 彼の人の朱をなぞった指をじっと、見詰めた後。
 愛しげに紅石榴を濡らし、*啄ばんだ*]

(186) 2010/08/05(Thu) 13時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 14時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[熱を吐き、早鐘を打つ胸を落ちつかせれば、
 窓から見える庭園に、二つの影が見えた]

 あれは……本郷さまと、イアンさま。

[傍目には綺麗な花二輪、咲いているようにしか見えなくて。
 お二方のやり取りなど知らぬ鳥は、
 不思議そうに紅石榴を向ける]

 不思議なお取り合わせ。
 ああ、そうだ。行かなくては。

[かた、と。
 腕の中で音を立てる琵琶に、切れた弦の事を思い出す。
 家人に謂えば張り替えて貰えようかと、向かう先は――本邸]

(206) 2010/08/05(Thu) 14時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

― 本邸 ―

[家人に頼めば、一刻も掛けずに弦を張り直してくれると謂う。
 礼を述べ、琵琶に新たな弦が張られるのをじっと眺めて]

 僕も……囀るだけでなく、
 子供の手習いとしても、なにか楽の一つも覚えるべきかな。

[一人呟いて、
 あのたおやかな指が爪弾く、荒御魂のような強さを思い出す]

 ……僕もあの高みにまで、登り詰めてみたい。
 あの方の名に恥じぬよう。
 そしてなにより、楽に生きる者として。 
 

(222) 2010/08/05(Thu) 15時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[笛と舞と、彼の人の琵琶と。
 重ねた音色はとても心地よく、眸を閉じれば容易に浮かぶ宴の演舞。

 そうしているうちに、張り終わったと渡される琵琶。
 少年はそれを膝に抱き、音色を確かめる様に軽く爪弾く]

 萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草
    いずれか秋に あわではつべき……

[琵琶をつま弾きながら口ずさむは、東国の物語。
 逆らえず権力者に手折られ花となった、白拍子の歌]

(225) 2010/08/05(Thu) 15時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[途中突っかかりつつも、最後まで弾き終える。
 主の琵琶を布に包みながら、ふと思いついた様に]

 あの…宜しければもう一面貸していただけないでしょうか?
 いえ、鳴物でなくても構いません。
 あの方に、内緒で練習して。驚かせようかと思って。

[胸の裡に沸いた悪戯心。
 くすくすと笑う花のかんばせが、家人たちの心を蕩かすか。
 小ぶりの琵琶をもう一面受け取り、小さな手で二つを抱きしめる。]

(230) 2010/08/05(Thu) 16時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[小振りの琵琶を、こっそりとA棟の元いた部屋へと隠し、
 鳥は月下の佳人の鳥籠へ]

 ……ふふ。

[悪戯が成功する時を想うと、漏れる笑み。

 また今宵も始まるだろう花祭の刻限まで、
 ゆるりとした時間をそのまま*二人一緒に*]

(232) 2010/08/05(Thu) 16時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 16時頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 01時頃


【人】 小僧 カルヴィン

― 回想・主の部屋 ―

[夜の帳が下ろされる夕闇の頃。
 東の空に上がる月を見、憂う主の傍に鳥は在った。>>343

 初めて交わした時の事を思い出せば、
 思わず手が伸び、主の着物の袖を握る]

 ……すみません。
 なんだかなよたけの君が、月へ帰りたがっている様に見えて。

[薄く笑んで返す言葉に、漸く笑みを浮かべて。
 広げられる腕の中に、その身を納める]

(398) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[着物越しに主の温もりを感じても、
 握った袖を離す事は出来ない。

 かりょう、と。艶やかな唇が己が名前を紡ぐのを見詰めながら]

 僕は……ずっと、ずっとあなたの……っ。

[謂いかけた言葉は、呼びに来た下男により伝える事が出来ぬまま。
 主と対の白い着物を纏って、舞台へと向かう。

 確りと、繋いだ手を握りしめて――*]

(403) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

― 客席 ―

[主の傍に侍る様に座し、
 静かに花祭が始まるのを座して待っていると、
 朗々と響きわたるイアンの声にそちらを見やる。

 告げられる花祭の中止。
 そして目の前で起きる血なまぐさい尋問に、
 鳥は眸を反らす事も出来なくて]

 …………ッ

[庇われた腕の中>>397
 かたかたと小さく震えるだろうか]

(407) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインへ、大丈夫です…と、弱々しくも答えて。目元を隠す手をそっと外す。

2010/08/06(Fri) 01時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[このような時でも、
 身を包む主の心が嬉しいと思う恋情の罪深さ。

 震えるのは恐怖か歓喜か。鳥自身にも判らない]

 なよたけの……君、大丈夫です。
 僕にはあなたがいて下さるから……平気。

[腕の中、稚く微笑んで。
 抱きしめる主のその背中に、腕を回した]

(420) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

 …………。

[主が同じ顔をした花主の方を見れば、途端に翳る紅石榴。
 いくら鳥が幼くても。
 なよたけの君が真に帰りたい場所はそこなのだと、
 気づかないはずがなくて]

 僕に構わず、高嶺さまのお傍へ。

[背中に回した腕を離して、身を離す様にそっと胸を押した]

(436) 2010/08/06(Fri) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[躊躇するかのような主の耳元へ、密やかに]

 ……行かれなくて宜しいのですか?
 この機を逃せば。
 僕はきっと、あなたの腕を離さない。それでも……? 
 

(450) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[主が――なよたけの君が、
 同じ顔の花主へと声をかけるのを見れば、
 鳥籠から抜け出す様に、半身を引いて。
 黙したまま、席を辞す]

 所詮僕は鳥……。
 月に焦がれた愚かな鳥。
 あの方が真に望む場所へ行けるなら、それで良いんだ。

[大広間を抜け出した先の、廊下の桟へ腰をおろして。
 空に浮かぶ紅い月を同じ色の紅石榴に映しながら、
 囀る鳥一羽]

(463) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[暫し月光の下、佇んだ後。
 鳥が向かうのは、先程、場を支配していた花の元。

 花が住まう棟、イアンが借りている部屋の戸を静かに叩く]

 ……イアン様。
 お時間宜しいでしょうか。
 先程の話、もう少し詳しく聞きたくて。

(478) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[ふるりと首を振り]

 いえ。
 人狼病について、もう少し詳しくお話を聞きたかっただけなので。
 お忙しいのでしたら、書庫にでも行って調べる事にします。

[ぺこりと、一つ。小さな頭を下げて、そのまま下がる。
 途中、邦夜とすれ違えば、
 やはり同じように会釈をして。
 彼の行く先を見届けた後、鳥は何処かへと]

(485) 2010/08/06(Fri) 03時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[花の住まう棟を出て、着いた先は庭園。
 やはり鳥は。
 樹上が一番似合うと笑って。

 登るのに邪魔な衣を脱ぎ捨てると、
 薄絹だけを纏っていつかの枝に]

 ……人狼病、か。

[紅い月を見上げれば、その光を受けて窄まる紅石榴]

(512) 2010/08/06(Fri) 04時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 人を喰らい種を孕む……。
 怪談だと思ってた。でも本当だったなんて。

[呟き、自然と弧を描く唇]

(513) 2010/08/06(Fri) 04時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 病ゆえか、想いゆえか。
 そなたを喰らうて血の涙
 
 ててもあんよも、美味しいと。
 肉とし糧とし仔を為して。孕むは狂喜、紅い夜――
 
[即興の歌は紅い月へと向かい、誰の耳にも届かぬまま、
 空で冷えて消える。

 あふ、と小さな欠伸を一つ噛み殺して。
 鳥籠から抜け出た小鳥は、樹上でその眸をゆっくり*閉じた*]

(517) 2010/08/06(Fri) 04時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[庭に誰かが降りる葉擦れの音に、ぴくりと震える身体。
 それは野に棲む子猫が警戒する様にも似て。
 閉じた眸を、薄らと開く]

 ……だれ?

[樹上から投げる誰何。
 眸を凝らして見ても、鳥の位置からは灯りの影となって姿は見えず]

(538) 2010/08/06(Fri) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 色もなき心を人にそめしより 
 夜ふかく鳴きていづちゆくらむ

[聞こえた歌に、暫し沈黙した後。
 返す歌は、月に焦がれど帰るよすべのない迷い子の歌]

 どうして……迎えになど。
 

(542) 2010/08/06(Fri) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[折れる枝の音に、闇の中動く紅石榴]

 ……そこにいるのは、誰?

[樹上より降り、
 下駄の音鳴らす月の佳人を庇うように、音のなる方を睨む。

 己が喰われる分には厭いはしないが、
 それでもこの美しい人が喰われのは厭だと。

 その思いが自然と、前へ―――…]

(543) 2010/08/06(Fri) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 なよたけの君が還りたいと願う月の都は、
 あの方の元ではなかったのですか?

[枝の音が鳴った方へ、意識を残しつつも。
 ぬばたまの闇夜の髪へと指先を伸ばして]

 ……僕は、あなたの傍に在っても善いのですか?
 あなたが月に還る足枷となりはしませんか?

 僕はそれが一番つらい。
 お傍で侍れたとしても、心焦がす月が新月の侭なら。
 とても寂しい……。

[紅石榴から一つ、雨が降る]

(548) 2010/08/06(Fri) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 夜光さま……。

[姿を現し見えた顔に、ほっと息を吐いた。
 寒さを湛えるその顔には、
 何処遂げなく冬を纏う友の面影を見つつ]

 いえ、此方こそ。
 先程のお話もあって……申し訳ありません。
 

(552) 2010/08/06(Fri) 11時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[波打つ黒を紅石榴に収めながら、
 引き寄せる月のかいなに身を寄せ、その背に腕を回す]

 ならば……鳥はずっと月の傍らに。
 今生も、死してなおあなたのお傍に――……。

[囀る声は月にだけ。
 聞えればよいと小さきもので。

 警戒を解かぬまま、夜に光る花を見詰める主に、
 その身をゆだねる様に預けて]

(561) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

小僧 カルヴィンは、門下生 一平太の思惑を知る由はないけれど、もう二度と。月の傍を離れぬと、見詰める紅石榴は雄弁に語る。

2010/08/06(Fri) 11時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 夏といえど、夜は冷えます。
 夜露は花にも宜しくないかと……。

[羽織を引き寄せる黒檀が、主へと善からぬ色を見せれば、
 そう囁いて]

(566) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[手を引かれ、夜の名を持つ花へ背を向ける。
 首筋にちりちりとする厭な緊張を感じ、
 繋ぐ指を絡めて、強く握る]

 ……随分と冷えてしまいましたね。

[冷たい手を頬に寄せて。
 叶うなら温めて差し上げたいと、その甲へ口接けを捧げて]

(569) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

小僧 カルヴィンは、門下生 一平太へ、ごきげんようと礼を返して。姿が見えなくなれば、ほっとしたように緊張を解いた。

2010/08/06(Fri) 12時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[抱き寄せられ、ふるりと身を一つ震わせる。
 鳥には彼の出自など些細なことでしかなく、

 今、此処に。月のかんばせが在る事、それだけが大事で]

 鳥籠に……戻りたい。
 今宵は色んな事があって、鳥は少し疲れてしまいました。

[幼さの残るかんばせに、疲れた笑みを浮かべて。
 同じように、疲れていらっしゃるだろう主へ、
 少し休みましょうと、声を掛けた]

(577) 2010/08/06(Fri) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[鳥籠へ戻れば、漸く安堵したように。
 もう一度息を吐いて。

 額へ齎された熱を、そっと撫ぜた]

(583) 2010/08/06(Fri) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[腕の中に抱かれて心が落ち着けば、
 先程の花の眸に移る剣呑な色]

 ……なよたけの君は、
 夜光さまとなにかあったのですか?

[波打つみだれ髪を思い出しながら、
 最後に投げられた昂ぶる声を思い出して]

(587) 2010/08/06(Fri) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[主に倣い、法泉へと礼を贈る。
 潜められた声に、緩く首を傾げ]

 酷い事なら、きっと、誰しもが。
 それに清濁併せもつからこそ、僕は月に焦がれるのです。

[綺麗事だけではと仰る弱々しい姿に、
 鳥はそう告げて]

 有難うございます、なよたけの君。
 でも、僕は……。

[あなたの傍に在れるのなら、どうなろうと構わない――…]

(608) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[寝台の上、腰を下ろす主の膝へ。
 鳥と謂うよりも、子猫の様に甘えるように座る。

 撫でる手が心地よく、それだけで綻ぶように浮かぶ笑み]

 ……僕はあなたが何者であっても。
 あなたのお傍に……ずっと、お傍に……。

[緊張が解けたのか、撫でる手の心地好さにそのまま眠りの縁へ。
 主の着物の端を握りしめた侭、眸を閉じた]

(621) 2010/08/06(Fri) 14時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[主の不安を知ってか知らずか。
 眠る雛鳥は、眠ったままふにゃりと稚く笑う]

 ……なよたけ、の、き…み……

[夢に見るは花の誓い。
 死ぬ時は一緒だと。あなたを一人にしないと、
 運命を分かつ紅い糸を小指へと結んで……]

(635) 2010/08/06(Fri) 14時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 15時半頃


小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインの撫でる手が心地よくて安心したのか、握りしめていた手はいつしか緩く……。

2010/08/06(Fri) 16時頃


小僧 カルヴィンは、執事見習い ロビンの秋の憂いに濡れる冬色を、どこか懐かしく夢に見て。

2010/08/06(Fri) 16時頃


小僧 カルヴィンは、懐刀 朧と、霞。二つの月が邂逅するのを知らぬまま、朝を迎えるのだろう――**

2010/08/06(Fri) 16時頃


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