人狼議事


47 Gambit on board

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視点:


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―救護室―
[運び込まれ、すぐに点滴を始められる。
蒼白な面差しは深い眠りに落ち、目をさます様子は無い]

 ――…

[静かな寝息を立てる師団長の様子に、副官ロミオは普段通りの得体のしれない笑みを浮かべて処置をしていく。
誰かが容態を問えば、回復してきている、と応えるだろう
そして事実頬には血色が戻りつつある**]


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[あの後、結局蜜柑は食べることになった。柑橘類独特の酸味の中、甘さと焦げ苦さ、それから燃えた樹のにおいが混じりあって口に広がる。
正直吐かないので精一杯だったが、あの時『PJ』で聞いたメニューよりはましだ、と何度も自分に言い聞かせて飲み込んだ。

二つ目は、空腹でないのでと丁重に断った。襲撃される前に医療班の世話になる気しかしない。
どうにか胃に蜜柑を放り込んでから、髪結いを再開する。
髪を編み、結い上げる行為は少しだけ、現実から逃げられた。]


[それからどうしていたろうか、日も落ちだいぶ辺りが暗くなっていた。
夜も付き添う、と申し出ていたバーンフィールド師団長と廊下を行く。焼き蜜柑の味を聞かれたなら、思い出したくもない、とだけ。



正直、夜も監視を、と言われた時点で、どことなく勘づいていた。
襲われるだろう、こと。]


[ただ、他愛もない、そのくせ真面目な会話に、ほんの少し気が緩んだ。その瞬間だったのだ。]

――っ、!?

[重い音がして、痛い、と感じる前に視界が揺らいだ。遅れて痛みを感じるが、それよりひどい目眩に苦しめられる。布の避ける音、目を塞がれ、声の自由も奪われた。薄れそうな意識を振り絞って、眼を開く。
自分を襲う男の顔は、いったいどんな表情で、]

んむ、ぐ、ぅ……っ、ぁ……!

[しかし完全に視るより前、下肢から全身を走るような痛みと、鈍い音に叫びに似た声があがるだけで、意識はそのまま、暗くフェードアウトした。]


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― 救護室 ―

――ガーランド師団長……!

[運び込まれてきた姿に、驚愕の声をあげた。襲撃されたのだと、一目でわかった。咄嗟に座っていた寝台から立ち上がり、其方に駆け寄る。手際良く処置をこなすロミオから容態を聞き、静かに眠る様子を見れば、安堵の息を吐き]

……また、被害が出てしまったのですね。

[拳を握り、呟く。動ける身でありながら何も出来ないという事が、口惜しくて仕方がなかった。それから、やがてもう一つの姿が増えたなら――より一層、沈痛な面持ちをした事*だろう*]


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[沈痛な――だが共にそれと同等の、あるいはそれ以上の困惑を湛えた表情を]

……ハッセ師団長。
何故、貴方が……?

[己を襲った犯人である筈のヨーランダが、襲われた。この部屋に来ている以上、負傷が拘束の延長線だとは考え難い。偽りの記憶と現実との間に生じる矛盾。燻り続けてきた違和感が増幅される。喉の奥が鈍く痛むような気がした]

……私は……

[混乱する思考を整理しようとするように、頭を押さえ、目を*瞑って*]


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―回想:PJ―

[イワノフへと頷いた。
生まれたときから付き合い続けた体質だ。
休息を取り、不安定となっている精神と能力を安定させるべきだと分かっている。]

 だけどボクはまだ話が…―――。

[くらりとした眩暈に言いかけた言葉が止まる。]

 それは、答えじゃない。
 貴方が襲撃者なら……――。

[ベネットの肯定でも否定でもない返事は聞こえている。
更に言葉を紡ごうとするが、話すどころか瞼を開けているのさえ、困難になっていく。

何故?最初から?

一服盛られたとしたら、この店に来て最初に唯一口にしたジュース以外にない。
イワノフを見遣るが朦朧とした意識は、疑問を口に出させることもさせてはくれず。]


 ……―――!

[完全に眠りかけた意識を、思わず身を引きたくなるような冷たさが引き止める。]

 『 ――……僕、ですよ。』

夢現に聞いた言葉
反射的に攻撃を仕掛けようとした為か、暴走が続いていた為か。
ぱり、と静電気が弾けた。

それ以上、自らを案じるアンジェラの鳴き声も師団長達の声もなにも耳に入らないまま、蒼灰を閉じ。
深い、眠りに落ちた――。**]


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―拘束室―

[大部屋の中の個室のひとつ。
意識のないまま運び込まれ、簡易ベッドに寝かされる。
鋼鉄を編み込んだマフラーは一応武器であり、拘束室に入り磁力の恩恵を受けなくなると運搬が困難であるため取り外され首元にはない。

そして、昏々と眠るその胸の上には、主を護るよう近づくものを威嚇し続けている鷹の姿があった。]


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―回想 城内客室―

[運び込まれた客室のベッドの上。
去っていくイワノフの姿を見る。]

 (……待っ………クは……そん…な………。)

[運ばれる振動での半覚醒。
呼び止めようとする声は出ず、差し出す手を動かず。
それでも引き止めようとする朧な意識は磁力となり周囲の金属を揺らし始める。

それでも呼び止める事は敵わず。
異変気に気づいた兵が代わりに飛び込んでくる。
何を言っていたのか殆ど覚えていなかったが、緊急措置で拘束室へと運ぶ事の了解を求められ。
そこでまた、ぷつりと意識は途絶えた。]


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―回想:第二師団医務室―
[足りない、そして己を諭すような言葉を掛ける”襲撃者”に苦笑を洩らす。
自身の身を護る術をという言葉といい。]

 どうしたら貴方を満足させられるのでしょうね。

 まるで咎められたいような物言いですよ。
 私は貴方がこの行動に及んだ覚悟を、軽んじるわけではない。
 だが皆の覚悟を確認せずにいられない気持ちも共感できるのです。

 身を押して動く事が今回相応しくないと…?
 戦場で、被害が最小限に済む為なら、貴方だって命に別条のない傷など問題になさらないはずだ。
 これは、戦いです。意志の強さを問う戦いだ。
 そして、貴方も私も兵士だ。―――そうでしょう?
 私は師団長だからこそ、貴方の同僚だからこそ、今この行動を恥じても、悔いてもいない。


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[力、をグレイシアの力を誤解したベネットに目を細める。]

 能力のことを、私は『力』とは言わないのです。
 意志力、生命力。
 貴方自身のその強さと冷静さは、脳筋の多い15師団に於いていかに貴重なものであるか、ご自覚がないらしい。

 そうそう…護身術位は心得ておりますが、貴方に不意打ちされて気づけという方が無茶というものです。
 前線では貴方方に、護られている身ですからね。

[吐き出すように囁き返した言葉。笑み混じりに語るも、其れ以上を紡ぐ体力は残っておらず。
ベネットには流されたかもしれないし、そうだとしても言いきって満足して眠りに落ちた。*]


―救護室―
[搬送されて半日ほど眠り続け、ロミオにより落とされた点滴が終わる頃、目を覚ます。
その顔色は元の血色を取り戻しており、傷口は僅かに痛みはあるが、ほぼ完全にふさがっていた。
驚異的な、非人間的な回復速度であることは明らかだ。
己が第7師団長の座につけた所以である。]

 ああ、ロミオか、すまない。
 流石に専用にブレンドしておいた奴は効くな。

 ふふ、士官学校からやり直すなど、あんな面倒なことは願い下げだ。
 どれくらい無理をしたら自分が死ぬのか位、第7師団長の私が心得ていない訳があるまいに。

[けれど、眉間の皺も周囲の苦言は己の身を心配してかけられたものであることもわかっていた。
ギリギリまで動いて、後は医務室に用意させておいた専用の能力増幅液での回復で賄える事は自分しか知らない]

 ……まあ、説明する余裕がなかったのは、悪かった、な。

[むしろさっぱりしたような表情で目覚めると、心配そうなズリエルに逆に容体をきき、割合平気そうと見れば血で染まった軍服から着替えるべくシャワーへと向かった。]


―救護室―
[シャワーで血を洗い落とし、シャツとスカートのみ纏い、上着は肩にかけて戻ってくると救護室のベッドへと腰かける。
ふと視線を上げると、鉄格子が目に入った]

 ああ、隣は拘束室だったな。

[ぽつりと呟く。]

 さて、目出度く此処に監禁された私には最早どうすることもできないわけだが。
 やれることはやった。後は皆がどうにかしてくれる。

[ベネットに信じる、と言った通り、信じている。
味方が護ってくれると信じねば、最低限の武装しか持たぬ衛生部隊は存分に力を発揮することができないのだから。]

 どういう結末になるにせよ、
 全部終わったら私はミッシェルと飲みに行くぞ。

[士官学校時代からの友人で飲み友達の名を上げて、うんうんと頷くのであった]


―拘束室―

 …アン…ジェラ………――?

[酷い眩暈がする。
こめかみに手を当てながら上半身を起こす。
頭の両側の制御装置は不安定に揺れるも、今だ浮かんでいる。]

 ……待って……。
 待ってアンジェラ……。
 ちょっと……静かに…して。

[主が目覚めたのに喜ぶ鷹がばさばさと羽ばたき、隣りの救護室にも届きそうなくらいの鳴き声を上げ騒ぐ。]


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[ ヨーランダがぐったりとした様子で運ばれてくれば、立ち上がり傍に寄り、様子を見る]

 ヨーランダ殿…
 ………、
 うん、大きな怪我はないようだな。

[ベネットの言を聞いて以来、さして心配はしていなかった。
己が大きな出血を伴う怪我を負わされたのは、矢鱈丈夫な体質故、ズリエルやサイモンの傷の程度を見ればそれは確信となる。]

 ………不器用な人たちだ。

[軍人とはそういうものなのかもしれない。
そうこうしていれば、に気づく。
この帝都で鳥の羽音が聞こえるような人物は一人しか知らない。]

 ……アンジェラ、おいで

[来ないかなと思いつつ、さして一生懸命呼ぶでもなく、鉄格子から少し離れたところで保存食のビーフジャーキーを振って見た]


 ここは……?

[まだ薬の効果が残っているのか、眠気残る頭を振る。
ぼんやりする頭で考えて、一緒に食事に行った先でイワノフに薬を盛られたのだと思い出す。]

 ……信用、なりませんか。
 ボクは、判断ができないと。

[ぽつりと呟き。
ベッドに腰掛けていると、ピィと慰めるように鷹が鳴く。
微かに笑んで翼を撫でてやる。
とりあえず、場所の把握をすべく小部屋から出ようと歩き出して―――壁にぶつかった。]


 ………?

[今度こそ扉へと、歩き出す。
今度は扉にぶつかった。

制御装置に加え、能力を封じる結界内。
磁力を完全に抑え込まれた結果、完全に方向・平衡感覚を失った。
へたり込んでいると名を呼ばれた鷹が急に肩から飛び上がる。]

 アンジェラ……!

[鷹は天井近く、鉄格子の向こう側を覗き込んでいる。
ふらふら壁にぶつかりながら、必死にその後を追う。]


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― 拘束室・個室 ―
[簡易寝台と小さなデスクがあるだけの狭い個室だったが、能力を封じる結界が張られてあるせいか、部屋を動きまわる自由は与えられているらしい。]

とはいえ、退屈ですねえ…

[ひとりごちて、欠伸を一つ。
力を持つ聖典は念の為取り上げられ、代わりに読み尽くした聖書を持ち込んだが、ページを捲る事に睡魔に襲われる始末。]


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[鉄格子の隙間は鷹一匹なら通れる程度。
顔をのぞかせたアンジェラに笑み、自身は動かぬままビーフジャーキーを翳す]

 おいで。

[鷹はどうしただろうか。その丸い瞳を眺める。
壁の向こうでガンゴン音が聞こえるのは気にしない]

 お前が私の所に連絡を持ってきたことは一度もないね…駄目かな?

[手に持っているのとは別のビーフジャーキーをぱくりと自分も食べた]


―回想・拘束室―

…義理を受ける資格も無いとは、俺自身も思います。

[彼の皇子殿下にしては、聊か冷たい物言い
――良くも悪くも、ランドルフ皇子殿下が“優しい”事は、
これでも長らく帝都に勤めていた身だ、…知っている。
だからこそ、というべきか。何故か思わず小さく笑みが漏れた。

喩え、切り捨てる方が酷く簡単で、時には其れが最も賢い方法だと気付いていても。
実際どうなるかはさて置き――救済の道を、最後まで捨てぬのだろうと容易に想像できたから。]

…それは数字上の損失の話ですよ、殿下。
――ヴェスパタイン皇子殿下が居たとしても、
それはランドルフ皇子殿下の代わりとして存在している訳ではありませんし

其れを『代わり』だと称するならば、師団長共にも言えることです。
…希少価値高く、存在が少なかろうと。我々の代わりは確かにいる。


そうですね。…落ちついたら、お話します。

[話すべきだと、そう告げる言葉には、薄く笑うのみ。
言いたい事も理解出来る。
奥底では、そうすべきなのだろうとも、思っている。
それでも、その場で語る気は何故か起きなかった。

まだ、その時ではないと。
そう言いたい訳では――無いが。

ふと、窓の向こう。
壁から離れる気配に、この会話が暫しの終息を迎えたのだと理解する。
ともすれば、此方から話しかける事はしない。
己も窓へと見上げていた視線をゆるり落として、口を閉ざした。]


[それは、運ばれてどれほどしてからだったのか。
医療班の救護もあり、また丸一晩も気を失っていたならそれなりに早く目覚めたかもしれない。

目を開けて、最初に見たのは見慣れない天井。
思わず反射的に跳ね起き、]

――痛、っ……!

[――ようとして、脳から揺さぶられるような頭痛に阻まれた。]


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…他に、誰か来たんでしょうかね。

[部屋の外から聞こえた物音は、誰の発した物だったか。
聖書をデスクの上に置いて、そっと個室の外に出る。]


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 ………あ。

[鷹は誘われるままに鉄格子の向こうへと。
一声鳴いて、ゲイルにビーフジャーキーを人懐こく強請る。]

 待っ…―――!!?

[ふらりと転びそうになりながら駆け出そうとして。
盛大な音を立てて、急に開いた扉にぶつかって倒れた。]


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おっと、すいません。

[ とっさに、扉にぶつかって倒れそうになった体を支える。]

おや、エンライ師団長。貴方もこちらへ?

[支えた相手の顔を見て、きょとりとした。確か彼は、第一皇子を推していたはず。
表の状況がどうなったのかまではわからないが……]

貴方も疑われてこちらへ?


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[倒れかけた瞬間に助け手が伸びて。
顔面から全力で床に突っ込むことは避けられた。]

 あ、ありがと……。
 アークライト師団長……!

 やっぱり、此処は拘束室、なんです、ね…――。

[分かってはいた事。
それでも、声のトーンは落ち込むように僅か下がる。
体の不調は結界のせいかとも思う。
頭の横の制御装置の不安定さが増す。]


 いいえ。

 ……いえ、疑いよりも悪い、です。
 能力を暴走させてしまい。
 襲撃者と同じと。
 そう、判断されました。

[双眸を伏せ、此処に居る理由を告げる。]


[アンジェラが此方に来る素振りを見せたなら、腕を出す。
鷹は軽い鳥ではないし、留まる爪が食い込むのはシャツだけの腕では心もとない為、タオルをまいておいた。
実際留まって見ればその爪を見て正解だったと思う。
ビーフジャーキーを啄ばむアンジェラを邪魔することなく眺める]

 素直ないい子だ。
 ナユタが育ての親とは思えんな。

 ……冗談だよ。

[せがまれるままにビーフジャーキーをやりつつ、食べる様子とその丸い瞳を見て、一時表情を緩めた]


ええ、確かにここは拘束室です。
……能力を暴走?
おや、それはいけませんねえ。

[悪戯をした子供を諭すような口調でナユタの顔を覗き込むと、笑みを浮かべた。]

襲撃者と同じかどうかはともかく、大事になる前に休むことは必要です。疲れや精神的不安から暴走する場合もありますし。
慣れない会議やプレッシャーもあったのでしょう。

……大丈夫ですか?
自分で立てますか?

[なおも調子の悪そうなナユタの背に腕を回したまま問いかける。]


……。

[何を想うでも、何を言うでもなく、ただぼうっとした視線で鷹を見ていた。
単純に寝起きで思考することができていないだけなのか、それとも治まらない軽い目眩と頭痛に妨げられているのか、自分にもわからない。]


これはヴェスパダイン皇太子殿下。
かのような場所へ何用でございましょう?

[ナユタを支えたまま、現れた姿に視線を向け、笑みを返した。
サイラスが皇子に応じるようなら、一歩引いて様子を伺う。]


―拘束室/共有スペース―
[ナユタが拘束部屋へと運び込まれてから暫し
男は椅子に腰掛け、暇潰しに寄越して貰った書籍に眼を滑らせていた。
…正直、書籍の内容は興味の無いジャンルだったのだが、
能力も封じられ、職務も無く、カフェテリアがある訳ではないこの空間では無いよりはマシだと半ば言い聞かせて。

時を同じくして隣の部屋でも、慌ただしい気配がしていた故
…誰かが搬送されてきたのだと直ぐに検討も付くが。]

――…、

[がたり、と個室の方で音が立ったのに気付いて、視線を向ける。
此方からは見えないが、どうやら起きたらしい――少しだけ話声が聞こえた。
…しかし、ナユタが疑われたとは思い難いが、
会議室では一体どんな事になっているのか。
確かに気になりはすれど、確認する術がある訳ではない。一つ吐息を落とす。]


 ………大丈夫です。
 休めとは、もう言われ……休まされました。

[まっすぐ立っていられないのを支えられたまま。
チャールズの笑みをじ、と蒼灰は見つめる。
可能性という曖昧な理由で拘束されることとなった師団長。]

 貴方は襲撃者ですか?

[ベネットにしたのと同じ問いを向ける。]


ヴェスパタイン皇子に名を呼ばれた事に気付いて、何事かと視線を上げた。


 ……ヴェスパタイン殿下。

[拘束室に皇子が現れる。
全くの予想外の出来事に蒼灰を若干見開き。
まっすぐ立とうとして、またふらついた。]


[一方その頃――。

鷹はゲイルの腕のに乗り。
ビーフジャーキーを貰い、機嫌良くしていた。

『ナユタ』と主の名を出されれば軽く首を傾げ。
鉄格子の "向こう側"を見上げる。]


[まだ意識がはっきりしない様子のヨーランダには、アンジェラを載せていない方の手を伸ばしその銀糸に触れた。
緑の光が仄かに灯った後。
まだ本調子とはいえぬ為、あまり多くを分け与えることはできなかったが、幾分意識ははっきりしただろうか]

 ヨーランダ殿。
 大事ないようで何よりです。

[ひとまずそう声をかけながら、アンジェラに新しい肉を与えた]


いいえ。
私は襲撃者ではありませんよ。

[ ナユタの問いをきっぱりと否定する。]

証明する術はありませんし、十五師団の総意には反しない。とも宣言しましたからここにこうしていますけれど。

もっとも、濡れ衣を着せられたというわけでもありませんから、調査が進めば疑惑は晴れるだろうと甘く考えていた節はありますがねえ。

[思いの外拘束が長引きましたね。と笑いながら続けた。]


ヨーランダの下肢の脱臼はすでに医療班により治療済である。多少痛みは残っているかも


[主人の名に反応した鷹に目を細めた]

 お前は賢いね。
 だが、知らない人間に食べ物を貰うなど少々危ないんじゃないかな。
 これが毒入りだったらどうする気なんだ?

[アンジェラに言う声は穏やか。
動物とのふれあいは、疲れを幾分忘れさせた。
伝書用として訓練された鷹がそう簡単に知らぬ他人の手から餌を貰うものかと首を傾げた。
それとも一度も手紙を運んだことなど無くても、主人の知り合いだと解るのだろうか]


あ……

[伸ばされる手を咄嗟に拒むこともできず、受け入れる。
そこに光が灯れば霞がかる意識が晴れるような気がした。]

貴女も、襲撃された身なのですから……放っておいてくださって、構いませんでしたのに。
……すみません。

[跳ね起きなければ、身体を起こせるくらいには回復した。
上半身だけを起こして、申し訳ないと苦笑する。]


相変わらずやんちゃなお人ですねえ。

[ 剣を鳴らすヴェスパダインを見て肩を竦める。]

しかし、仰ることは尤もです。
たまに体を動かさないと鈍って仕方がありません。私も最近、聖典より重い物を持っていませんから腰痛が酷くて……

[言いながらも、視線は油断無く剣の行方を追った。
それがサイラスの目前で止まれば、ナユタを支えたまま二人から距離を置く。]


― 救護室 ―

……そうですね。
信じる事しか出来ません。

[ヨーランダが運ばれてくる前。ゲイルの言葉にそう同意した。飲みに行く、という宣言には少し笑って]


[暫く後。
 ふいに隣室から聞こえてきた羽ばたく音と鳴き声に]

……鳥。……
……エンライ師団長が?

[やや間があって、鷹を飼うその姿を頭に思い浮かべ、呟く。アンジェラを呼び、餌をやるゲイルの姿を離れて見ていた。そのうちにヨーランダが起床すれば、やはり困惑げな表情で其方を見やり]


殿下の命とあらば、億する訳にもいかないでしょう。
…お手柔らかにお願い出来ますか。

[投げられた剣に、僅かに翠が見開いたのも、一寸。
手にしていた書籍をぱたりと閉じてテーブルへを置くと、其れを拾い上げる。
向けられた切先に、僅かに苦笑を滲ませながらその柄を握る。
…かくいう声は平然としているが、内心結構な動揺をしていた。

如何せん、事実士官学校ぶりだ。
有事の際に対応出来るよう、其れなりに鍛えているとはいえ
他の師団長に比べれば格段に劣る自負がある。
諦めか覚悟か、深い溜息を一つ落とした。]

…しかし俺を御指名とは、物好きですね殿下。
――相手のし甲斐も無いでしょうに。

[ゆるりと、ヴェスパタイン同様に先を向ける。
刃を持ち上げた以上、何はあれ相手をする心算では、あるけれども。]


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[申し訳ないというヨーランダに、ついぞ見せなかった柔らかな笑みを向ける]

 お気になさらず。
 救護を務める者は長く伏せってはいられません。
 専用の特効薬位は用意しているので、もう平気です。
 お陰で部下たちにいいようにこき使われる毎日ですよ、まったく。

[肩をすくめて見せ。]

 ……貴方も、襲われたのですか。

[状況を知らないので、問うように首を傾げた]


[きっぱりとした否定は、ベネットの否定でも肯定でもなかった返事とはやはり対照的。

 『 ――……僕、ですよ。』

朦朧とした意識の中、聞いた言葉が夢と現どちらであったか、自分の中で定かではないが――。]

 シェルベリ師団長が襲撃者であった時点で。
 貴方が疑われた理由はもうないです。
 ブランフェルシー師団長も貴方は違う、と、言った通りですね。

 ……普通の"人"は、違うのならばはっきり否定しますよね?

[普通とは言えない自分でもそうすると、思うから。]


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 ……扱えなくは、ありません。
 殿下の相手を出来るような技量ではありませんが。

[ヴェスパタインへと答える。
ずっと前線に居たのだ。
剣――鉄は確かに武器として扱える。

ただし、鈍器や投擲武器としてであり、本来の用途に使った記憶はあまり無い。]


――……?

[バーナー師団長から視線を向けられれば、その困惑したような様子に疑問を浮かべる。あの後ガーランド師団長の言によりすぐ偽装とされた自分の姿のことについて、直ぐには思い至らない。

彼の体調を問おうとして、襲撃された際の報告のことを思い出してようやく合点がいった。]

……ええと。どう説明するべき、なんでしょうか。

[バーナー、ガーランド両師団長を見やり、こちらも少々困惑した。]


[襲われたのか、という問に答えようとする前に、自分にかかった男性の声に白眼を見開く。]

……皇子殿下!?
何故、このような場に……!

[つい声を大きくしかけて、慌てて声量を下げる。]

不甲斐ない姿で、申し訳ございません。
起き上がる程度なら、このとおり可能ですが。


シェルベリ師団長が襲撃者?

[ ナユタの言葉に目を瞬かせ、剣を取ってヴェスパタインと対峙するサイラスを見た。]

ふむ。
何故、ジャーヴィス師団長を襲撃したのか、その理由は興味深いですけれども。

[なるほど彼の能力を考えればサイモン襲撃も難しい話ではない。]

普通の人、というのがどのような基準であるのか図りかねますが……疚しい事がなければ否定するでしょうねえ。

[普通かどうかといえば自分も十分普通ではないのだろうと考えながら、ナユタの問いに答える。]


[ サイモンの看護をしている見慣れない兵だと思ったら、声をかけられて初めて気がついた。思わずガタリと椅子から立ち上がる]

 ランドルフ殿下!?
 此処で何をなさっているのです…

[すぐに腰を下ろしなおし、困惑した表情でその姿を見つめた]

[ 一方此方の問いかけに困惑した様子のヨーランダを見て応える]

 話せるところからでかまわないですよ。
 何分、此方も全く情報がありませんから。


―救護室―

[ゲイルに語り掛けられ。
新しく貰ったビーフジャーキー啄ばんでいた鷹はまた首を傾げる。

伝書用にしては人懐こい鷹。
通信機を持てぬ『ナユタ』という主の居場所を知らせる為の鷹。
その主がゲイルと親しく話していたのを見ていた。
だから、警戒なくゲイルの腕にも止まる。

丸い目でじっと見つめていた鷹はぴぃと鳴いて、また肉を啄ばみだす。]


[ 一瞬だけ零れた笑みは、幼い頃の彼の無邪気なそれの面影を残していた。
彼が玩具のような木刀を振り回す度、サイモンの青痣が増えていた事を思い出して目を細めた。]

猛将などと――お恥ずかしい。
昔の話ですよ。
それこそ、殿下がまだおしめを替えて貰っている頃の。

[言いながら、静かに二人のやりとりを見つめる。]


[背後にナユタの言葉を聞きながら、苦み潰しに僅かに翠を細める。
…技量だけを言うならば、己とて全く覚えが無い。
普通の兵と同等か――否、前線の兵と比べれば其れに敵うかどうか。
にも関わらず、今剣を握っている自分は何故かと自問自答すれど
答えが出る筈もないし、…殿下の指名ならば断る事も出来はしまいが。

擦れるように小さく響く高い金属音。己には遠い、聞きなれない音。
其れが、幾ら本物の刃では無いと言え――やはり慣れない。

型通りに振り降ろされる銀を、上段斜めへ相構えて受け止め。そのまま横へ往なす様刃を滑らせる。
受け止めた直後伝わる鈍い衝撃に僅か痺れた走った気がして、眉を寄せた。
…久方とは言え幾らなんでも鈍り過ぎだ。内心舌打つしかない。]

……ッ、

[斬り結びから刃を抜き、その折り返しに相手の腹部へと銀を振り抜き。
息を切らす…程ではまだないが、平然とは言い難い呼吸とは対象的に
乱れぬ心拍の儘投げられる問いに、その顔を見やった。]

望むものを敢えて挙げるのならば、…己の存在証明、とでも言いましょうか。


[話せるところからでいい、というのにも、困惑を見せるしかない。話せるところ、が、ない。]

……あまり、はっきりしたことは覚えてはいないのですが。

[襲撃は、まず意識を奪うことから始められ、その後視界も声も封じられた。昏倒のショックもあり、襲撃前後の記憶は少し混同していた。]

ただ、襲われたこと、襲われるだろうと思っていたことは記憶しています。
背後から、頭を――

[記憶を辿るように、ゆっくりとそれだけ、話す。
それから先の記憶は、殆ど辿れない。]


[アークライトから向けられる視線に、
ヴェスパタインと相対する男は、一度翠を其方へ向けた。

名が聞こえたから其方を見たのではなく、その文脈も理解した上で。
しかし否定も、肯定も返しはしない。
――向けられる刃に、返す余裕も無いのかもしれなかったが。
尤も、余裕があった所で少なくとも否定を返しはしなかったろうが。

元より、肯定こそしていないが認めた上で拘束に応じ此処へ来ている。
責められるも覚悟の上であったし、況してや隠蔽する心算も無かった。
隠蔽したところで、これ以上偽り続けるのも――疲弊するだけだ。]


[切り結ぶ二人をどこか楽しげに見ていると、ふいに格子のかかった窓から声が聞こえた]

おや、ランドルフ皇太子殿下。
貴方までこちらにいらしていたのですか?
ハミルトン師団長が見たら眉間の皺が戻らなくなりますよ。

こちらでは今、ヴェスパタイン皇太子殿下直々にシェルベリ師団長に稽古を付けていらっしゃいます。

[答える声は、拘束室にいるとは思えない程にのんびりと楽しげだ。]


 話してない、んですか?

[何も知らない様子のチャールズに、声に意外そうな響きを乗せ。
ヴェスパタイン皇子と剣を交え始める、サイラスを眺める。]

 ………。
 アークライト師団長。
 ボクは貴方の拘束に賛成しました。
 でも、貴方が"敵"なのかは分かりませんでした。

 だから、"次"は話そうとした。
 でも遅すぎました。

[ゲイルが襲われた。
自分が拘束された。]


見舞い、などと……ありがとう、ございます。
しかし、本来ならば皇子殿下は聖殿で禊の儀式の最中、なのでは……

[差し出されたロールケーキを断ることも出来ずに、受け取る。甘いものに一瞬怯みかけたが、見目もいいこのケーキには警戒心は湧かない。何より、第一皇子自らの見舞いの品に恐怖する必要などなかろうと嫌な記憶を払った。]


響く金属音に意識は向けど、それを見るには至らない。


 ………誰?

[何処からか聞こえてくる声
方向感覚が狂っているのでどちらから聞こえるのかも分からないが、聞き覚えがある気がすると、緩く首を傾ける。]

 ランドルフ殿下がそこに?
 ……お二人とも、聖殿に居る筈だったのでは。

 二人して抜け出したんですか。

[チャールズが声を返すのにやっと声の主が分かり。
さっぱり理解できないという顔をする。]


[ランドルフの存在に驚くゲイルとヨーランダを見て、密かに頷く。やはり皆そういう反応をするだろう、と。ヨーランダに対して問い掛けたい気持ちは山々だったが、ひとまず彼女の説明を聞く事にした]

……?

[隣室からの金属音には、男も鉄格子の方を見やって。ランドルフの声に返される言葉を聞けば、その声と内容に]

アークライト師団長。……お元気そうで何よりです。
それに、エンライ師団長も。
ヴェスパタイン殿下が其方に来ていらっしゃるのですね。

[はっきりと届くように言ってから]

……お二人とも。

[二人して、というエンライに続けるように呟いた]


[にはディーンではないが思わず眉間にしわが寄った。
此処は第7師団の管理区域。皇子に何かあったらただでは済まない。
ちょっとディーンの気持ちがわかるようになったので、今度からは大人しく言うことを聞こうと思った]

 見舞いなど…
 禊ぎはどうなさったのです。

[しかし、本来は真面目な人柄だと聞き及んでいる。
恐らくこの事態を知ってのことなのだろう。思うところも多いだろうが、それを見せない様子に息をつく]

 ………大らかなお方だ。
 程程でお戻り下さいね。
 お怪我をされては私の命でも足りません。

[それだけ言って、気にしないことにした。
鳴くアンジェラには、そっと指で撫でてみた。金属音が響く向うに返すのも憚られ、そのまま肉を与え続けている。]


[意外そうなナユタの声に僅かに眉を寄せる。
浮かぶのは不快の意では無く、居心地の悪そうな、そんな色。

――伏せようとした、心算では、無い。…のだが。
チャールズが、個室にいるのを知って以降
そこに踏み入れる事は、流石に躊躇われた。

個室にいる所を邪魔するには気が引けた、というのも確かにあるが。
…何せ、己は平然と彼の拘束に乗じていたぐらいだ。
幾ら彼が穏やかな気質と言え、敢えて言いに行く程の勇気も、正直無かった。]

――…、

[窓より向こうから聞こえた声は、己にも聞こえれど
其れに返事をする余裕は、流石に無い。
チャールズの言葉を返答代わりに、任せることにした。
救護室には、金属のぶつかる音が届くことで肯定にもなるだろうと。

…師団長が、皇子に稽古をつけられるというのも
聊か、おかしい気がするが    現状を見ても、否定余地が全くない。]


[説明を聞けば、天井を仰ぎ]

 そうですか…
 外は。
 どうなっているのでしょうね。

[救護室の方には能力制御装置は稼働していない。
ヨーランダの千里眼なら何か見えるかもしれなかったが、まだ 本調子ではない彼女にそれを頼むことはしなかった。]


[ 頷くズリエルに頷き返した]

 ……もしかして、昨日からおられるのか…

[思わずもう一度眉間を押さえてしまった]


ああ、すいません。
こちらに来てから個室に篭もりっぱなしでしたので。
後ほど伺うことにしましょう。

[ 意外そうな表情のナユタに肩を竦めてみせ。続く言葉に頷き、背を軽く叩いた。]

確かに、遅かったかもしれません。
だから貴方はここにいるのでしょう。
戦場では一瞬の判断が命取りになる場合もありますが…生きている限り機会はあるものですから。
更に"次"に生かす事ができれば、いいんじゃないでしょうか。


[相対するヴェスパタイン皇子が、チャールズの言葉に笑む其れを翠の端に捉えた。
外野との会話が交わせる余裕がそも実力の差をありありと物語っている。
溜息の一つも吐きたいが、此方は其れをする余裕すらない。

がき、と難なく受け止められる刃から伝わる衝撃。
勿論それが皇子に届くとは欠片として思いはしないが、其れなりに勢いを乗せて繰り出した一閃。
其れを力任せに跳ね上げられれば、此方の体勢は呆気なく崩れた。
雪崩れるように数歩、後ろへと下がった足は間合いを取るようにしながらも
あくまで切先は相手へと向けられたまま。士官学校で身に付けた模範的なそれとは、直ぐに知れるだろうが。]

――如何しましょうね、余りに難しいので。
“サイラス”が、軍属(シェルベリ)の家に忠実な嫡子である ならば、
“俺”は其れから外れようと、  幾らか考えていたのは、事実ですが。

[あくまでそれが理由の一部だと、そう裏に含める言葉は
欠乏する酸素を摂取する為に、言葉は細かく千切れていく。
…本気など出されたら、1分も経たぬ内にこの斬り結びも終わるだろう。]


……皇子殿下。

[椅子に乗り隣室を覗くその姿に、頭痛を覚えつつ。
外はどうなっているのか、とガーランド師団長が言えば、彼女の気遣いの真逆、求められたのだろうと視界を開いた。
会議室あたりから人の気配を探し、先に辿り着いたは第二師団の側。疑い続けていたグレイシア師団長の姿を見れば、目を伏せる。]

――第二師団館付近に、三名。
ハミルトン、グレイシア、マイコフ師団長、ですね。


 バーナー師団長。
 体の調子はどうですか?

 そちらには、メル……――。

[聞こえてきたズリエルの声に、少しばかり聞き辛そうにゲイルの事も聞こうとしたが、鉄格子の向こうにランドルフ皇子の顔が見えて、一瞬黙り込む。]

 ………。
 申し訳ありません、殿下。
 ボ…私は、力を暴走させ、帝国に対し害を与えてしまいました。
 後でどのようにでも処分を。

[鉄格子越しの第一皇子に、表情変えぬまま淡々と自分の失態を告げる。]


[注目が鉄格子の向こうへと向くと、再びアンジェラを眺めた。
アンジェラはズリエルを見てなつこく首を傾げただろうか]

 動物は、人の本質が分かるというが本当みたいだな。

[そんな様子に、軽く目を伏せ笑みを浮かべる。]

 さて、まあ貴方の主とは大分派手に意見の相違をみている訳なんだけどね。
 どうしたものかね。

[鷹に言っても仕方ないことを真顔で問いかけて見た。]


ご存知なかったんですか?
私ももう爺と言っても差し支えない歳なんですよ。

[ ヴェスパタインの呟きに耳聡く反応して呟く。切り結ぶサイラスの胸中を推し量ることはできなかったが。]

バーナー師団長もそちらに?

[格子の向こうから、ズリエルの声が聞こえると訝しげに尋ねた。
個室に入ってしまうと外の騒ぎが聞こえにくい。襲撃が起こったこと、隣が救護室であること、ゲイルやヨーランダもそこにいること等々の説明を受けると僅かに眉を寄せ]

バーナー師団長はともかく、女性を襲撃するとは騎士道精神に反しますねえ。

[冗談とも本気ともつかない口調で呟いた。]


[鉄格子越しに聞こえる声に、ぴくりと反応するも
其方へ視線を向ける事は無い。

ツッコミどころが聊か違います、皇子。
この場合、「狭さ」が問題なのではないと思います皇子。



…とは残念ながら言えない。
つーか喋っていられない。]


[ 鉄格子の隙間から手を振るラルフに微笑み]

私が拘束されたのが意外、ですか?
かつての猛将は健在で、実は大戦の再来を願っているのかもしれませんよ。

[とぼけた口調で返した。]


すいません。
私、こう見えてもフェミニストなもので。

ガーランド師団長、ハッセ師団長もごきげんよう。
傷の具合は如何ですか。

[ ツッコミをさらりと流し、格子の向こうへも声をかけた**]


……ええ。
目を覚ました少し後に、初めてお会いして……

[ゲイルにはこっそりと声を潜めて肯定し]

私は大丈夫です。
メル……ああ。
ガーランド師団長なら、此方にいますよ。

[エンライの問いに返答し、付け足して]

そうですね。
私に限って、一番負傷もないようで……

[半ば冗談のようなチャールズの言葉には、ごく真面目な声色と表情とで返した。再び矛盾を意識させられつつ。ヨーランダが能力を使う様に気が付けば、其方に視線を向けただろう]


[軽く肩を叩かれる。
ワットやイワノフにそうされたのと同じ暖かさを感じるが―――。]

 生きていれば次が、ですか…――。

 段々、わからなくなりました。生き方が。
 ボクは自分が"兵器"だと思った。
 でも、皆違うという。
 きっと、違うんでしょうけど。

 ボクはまだ止められない。

[頭の横、不安定に浮遊する制御装置に触れる。]


 ……キリシマ師団長?

[小さく呟く。頭の制御装置が揺れる。]


メモを貼った。


[隣室から声がかかれば、そちらに意識を向ける。]

傷、というようなものは、あまりないようで。
多少痛みは残っていますが、すぐ治まるかと。

[頭と、脚と。酷いわけではないが、鈍い痛みは纏わりつく。]


[ナユタの聞きずらそうな、自分を案じる声も聞こえたが、すぐに声を返すことはせず、アンジェラと顔を見合わせた]

 ………、
 磁界を封じられて自分の方が困ってるだろうに。
 何と言ったものかな。

[やっぱり鷹に聞いても仕方ないことを呟くのだった。
きっとアンジェラも困ったに違いない**]


メモを貼った。


 違います。

[第一皇子に襲撃者かと問われればはっきりと否定する。]

 ボ……私の力は磁界―― 一種の帯電体質です。
 制御装置の助けなしでは一切の制御が不可能。

 その力を暴走させ、師団長を傷つけ。
 多くの機器も破壊しました。
 これは帝国に害する行為です。

[詳細を語る口調に躊躇いは無い。
事実を皇子へと報告する。]


 ……そうですか。
 無事、なんですね。

 ありがとうございます。

[ゲイルも居るとのズリエルの返事に、少しだけ安堵する。]


[一方、ゲイルに問われた鷹はきょとんとしていた。
首を傾げて考えて、主の場所が"分からない"のだと思う。

場所を知らせようと止まっていた腕から飛び立ち、鉄格子から拘束室へと戻ろうとするが、生憎そこには道を塞ぐ姿が。
今度こそ困ったように、ちょうど第一皇子の顔の隣に止まった。]


[ 至極真面目な声色に、思わず吹き出した。]

真面目に捉えなくてもいいんですよ、バーナー師団長。
貴方は体格も屈強ですし、まして能力は護りの力なのですから、負傷が少ないのも当然といえば当然でしょうけれども。


仏の顔も三度まで。
――恐れながら、当方の格言にこのような言葉がございますよ、ランドルフ皇太子殿下。

[ ラルフに応じる声は、笑顔とは裏腹に、ヒヤリと冷たい響きが混じっていたかもしれない。]


生き方に答えなどありません。
それを探すのが生きること、という人もいます。
自身で選択するならば、兵器……闘いに身を投じるのも、また生き方でしょう。

けれど、貴方自身は本当にそれを望んでいますか。
体質であるからと、他の可能性を考えることすら放棄してはいませんか。

[僅かに哀しげな色が瞳に滲む。
ふと、ワットの顔が頭を過ぎったが。]

貴方が自身の答えを見つけた時、別の道が切り開けるかも、しれませんねえ。

[実に曖昧な言葉を呟いて、ナユタの肩をもう一度、叩いた**]


[暫く第二師団館を視ていた()が、能力を使われ、風の速さで移動されればそれを追うには至らない。
行き先を探すことも考えたが、脳を直接揺らされた後遺症とも言える僅かな頭痛が長時間集中を保たせてくれない。無為に消耗するのは避けようと、息をついて視界を切った。

手元のロールケーキに手を伸ばす。]

……。

[滋味ふかい味に、思わず無言になっていた。]


ズリエルの視線に気付いて、軽く小首をかしげる。


 いいえ。

[処罰を口にした第一皇子に、襲撃者で無いと否定したときよりも強い口調で否定する。]

 制御装置の問題ではない、です。
 問題なくても、僕自身が制御装置の力を借りれば出来る筈が制御を失った。

 それだけではないです。
 わざとであってもなくても。
 どんな理由があっても。
 帝国に害をなした者は罰するべきです。

[睨むように第一皇子を蒼灰が見つめる。
鷹が鉄格子の向こうから飛んで来て肩に止まった。
僅か目を細めそれを見るが、厳しい表情はそのままだった。]


メモを貼った。


 ………――。

 ボクは戦う事を嫌と思った事はありません。
 "兵器"と思い込むことも。
 軍に拾われなければ生きてすらいないでしょう。
 
 それを、否定されなかったのは久しぶりです。

[ふ、と小さく溜息をついて。]

 ……でも、他の可能性は考えてはみるつもりです。
 そう、望まれていますから。

[肩の鷹を手袋をした指先でそっと撫でた。**]


メモを貼った。


[追撃が来ないのを見て取って、は、と漸く深く息を吐いた。
模擬の終了も、休息も口にしない相手に勿論切先を下げる事はすまいが
酸素を欲する脳が、喉を早く脈打つのがひしと判る。

――と。『お前が』と、そう告げる言葉に翠が僅かに見開いて。
何を思ったか、苦く歯噛みするのは、一瞬。]

―――、…
…反抗期の餓鬼の戯言で、済まさせてはくれませんかね。殿下。

[30を越えた大人が、何をと一蹴されるかも知れないが。
くつと、自嘲に喉が鳴る。勿論それで納得する相手ではないと知れている。
僅かに翠を逸らし逡巡、…然し意を決したかの如く再度、向き直った。
口にすれば、其れこそ国家転覆を目論んだとされても致し方ないが。

処罰を受けるのは、変わらない。――今更だ。一つ、吐息を零す。]




――俺の望みは、…“軍事国家”の崩壊です。


[動機はそれこそ、餓鬼の戯言だ。しかし。
己の存在が消されたその最たる要因は――シェルベリの家督たる親が家名に傷を付けまいと、優秀な軍属を多く出す家が、その地位が揺らぐ事を恐れた故。
…ならば。]

その為には、周辺諸国との平定、和平では無く。
…大戦を招いてでも、国を一からやり直す必要があると。

[翠を背けぬまま、半ば吐き捨てるように告げる。

…この国を恨んでいる訳では無い。失いたいと、思っている訳でも無い。
ただ、軍を主格に置くこの国の在り方が、中枢為す軍の『地位』の存在が。
在らぬ所まで歪ませる、――そう思ったのだと。

そこまで口にして、翠はゆるく伏せられる。
漸く下ろされた切っ先は、しかし戦意の喪失では無く**]


メモを貼った。


……え。
確かに、思い切りやられてしまうようでは、益々面目がありませんが…… ええと、……そうですか。

[チャールズの笑う気配と「真面目に捉えなくても」という言葉に、ようやく冗談だという事に気付き、少々気恥ずかしげに返した。
 チャールズとランドルフのやり取りは微笑ましく聞き]

……と、

[ヨーランダと視線が合うと、やや逡巡するような間があって]

……私は……
誤った報告を、してしまったのでしょうね。
恐らく、認識が、記憶が、正しいものではないが故に。

[呟くように言う。男の中には相変わらずヨーランダが襲撃者である光景しか浮かばないでいたが、状況からはそうなのだろうとしか考えられなかった。目を伏せて]

……すみません。

[ヨーランダに――周囲の他の者にも向けて、謝罪を*零した*]


メモを貼った。


[バーナー師団長の謝罪に、静かに否定の意を示す。]

いえ。
急のことでしたでしょうし、記憶の混濁も致し方ないことです。
事実、私も前後のことは正確に記憶していません。

[そこに、シェルベリの名を出すことはしない。それは今、本調子でない彼が知るべきではない、と思った。]

それに、私が本当に貴方を襲ったのかもしれない。
私がここにいるのが、仲間割れやカモフラージュの結果でないなど誰が決めました?

[にこり、笑う。気に病むことではないのだと、そういうつもりだが。]


ズリエルを始め救護室にいる数人といくつか会話をしていたが、


そのうち、壁に背を預けたままうとうとと眠り出す**


 帝国に害するのは重い罪です。
 謝罪ですむほど軽くは無い。
 師団長であるなら尚の事、軽く済ませるべきじゃない。

 ……罰せられませんか?

[再び鉄格子から覗く第一皇子の顔を伺い、僅か首を傾げる。

肩に戻ってきた鷹はまた鉄格子の方へと飛んで。
ぴぃぴぃと鳴いて主の場所を知らせる。]


 ――…“軍事国家”の崩壊?

 大戦になったら。
 軍の力は増すんじゃないのかな?

[ふと、聞こえた声
余裕らしき第二皇子と荒い息を吐く師団長に意識を向け、独り言のような疑問を口にする。]


メモを貼った。


[ふつと、視線に鉄格子の方へ意識が向く。
先の会話を聞いていたのか否か。ランドルフ皇子の顔に滲む不満げな様子に苦笑した。

…念の為に言うと、ランドルフ皇子に言うのが気に入らなかった訳では決してないが、
剣の打ち合いが原因かと言われたら、さて其れはどうなのか本人ですら定かではない。
話せと言われたから、もうどうにでもなれとばかり口に出しただけだった――存外にも、結果として聊かすっきりはしたものの。]

…もし大戦になれば、確かに一時的に軍の力は増すでしょうね。
ただし戦況次第では国そのものの在り方を変える可能性も含みます。

――しかし和平ないし、現状維持では其れを為すことすら難しい。


[独り言にも似たナユタの疑問が耳に届いたのか否か。
其方へは視線を向けぬまま、淡々と口にする。

そも第二皇子が即位し、果てに大陸統一が叶ったとしても、
勿論国を成し維持する為に『軍』が必要なものであるとは男とて理解している。
国が無くなってしまうのでは意味が無いし、故に軍そのものを消す事は考えていない。

統一を果たした際に、軍が国の中枢に位置しなければ良い。
もし今回の件が万が一果たされていれば、それを成すべく、男は目的の為に水面に石を投げ込み波を立たせ、必要あらば国を他国に売ってでもすべき事をしていたに違いなかった。
――例えば、師団長間で幾らかの分裂を目論んだように。

…あくまで第二皇子即位は、男にとって目的の過程の一つでしかない。
利用を図ったと問われれば、否定はすまい。

其処に至るまでもなかった現状に、内心安堵しているかはわからないが**。]


メモを貼った。


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