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[部屋から出てほどなく。
遅れていく理由をノックスに気付かれたらしく、苦笑して手を振った。
さすがにオスカーのいる前で口には出せない]
……ヴェス。
[扉が開いて出て行くのはヴェスパタインの姿。となると中に残っているのはジェフェリーだろうと、閉まった扉の向こうを見た]
プライドって、ほんとに厄介だなぁ。
…長い時間それで固めてきたんだから、仕方ないか。
[開ける事はしない。乗り越えるべきは本人で、ここで甘やかすのは為にはならないのだから。
自分が焚きつけた以上、もし目覚めを拒否するのであれば、声をかけるつもりはあるけれど]
メモを貼った。
[べネットが苦笑して手を振る仕草に、負担を強いた申し訳なさと、幸せを覚えて。
脂下がる顔を照れ隠しのようにそらし、オスカーに「雪うさぎ、どうせ作るなら大きいの作ろうかー」なんて、提案した時]
ヴェス……。
[駆け出る人の名を呼んだのは、べネットだけでない。
むぅっと、子どものように唇を尖らすのは、友人を思うのと、べネットの口からジェフの名が出たことによる嫉妬。
重たくなりすぎないように……とは思いつつ、嫉妬の色は隠せないのではなくて、隠さない。]
全てを円満に……っていうのは
難しいんだろうけど……。
[それでも嫉妬だけでなく、心配の音をこぼすのは、ヴェスパタインのことは友として好きで、サイラスのことは後輩として好きで、ジェフのことは……嫌いだけれど、無関心ではないから*]
[ノックスが口を尖らせる様子に、つい嬉しくなってしまうけれど、顔には出さない。
代わりに、足を速めて二人のすぐ後ろまで辿りつくと、ノックスの服の裾を少しだけ引っ張った]
難しいけど。
乗り越えるしかないんじゃないかな。選んだのはジェフだから。
[声は言葉ほど突き放すような音ではない。中庭に出る扉まで来ると、先に外へと足を踏み出した]
おっきい、雪うさぎ……!
えと、その、小さいのも。
一緒に、作りたい、です。
[親子のようにしたい、と。
己が望めぬ家庭を
せめて雪像に与えたいと。
作り始めるととまらなくなり、
子うさぎが大量になるのは
もう少し先の話だろう]
?
[とある部屋の前を通る頃。
少し様子のおかしい同室者達に
少年は首を傾げた。
無論その理由は分かるはずも無く
すぐにまあいいかと二人に並ぶ]
[何となくみんなに合わす顔がなくて、結局たどり着いたのはお気に入りの場所。
何とかと煙は高い所が好きだというけど、つける薬も無いくらいではあった。]
…はぁ。
こんな時、どんな顔して出てけばいいんだろ…
【人】 学者 レオナルド願いを叶えれば、薔薇が花咲けば、全て終わるというのですか? (47) 2012/01/03(Tue) 00時頃 |
―廊下―
[割と予想していたことだったが
ジェフが追いかけてくる気配はない。
途中で足を止め、息をひとつ吐き出した]
…。
[最初からわかっていたことだと
自分に言い聞かせながら廊下を進む。
少しばかり上を向いて歩いていたのだが
視界に僅かに金色が過り、目を擦る。
もう一度見上げた先には鐘楼を好む後輩の姿。
反射的に、走り出した]
メモを貼った。
メモを貼った。
[このままぐずぐずと死んでしまいたい。
しかし実行するのは、プライドが赦さない。
というかこのままもう身体は目覚めないのかもしれないのだから、そのあたりをどうこう考えるのは仕方無さそうで。
ベッドの上でこうしていても、何も進まない。
ここまできたのならいっそ私らしくないぐらいの行動を、してみようか。
起き上がり、部屋を出た。とっくに姿は無いが、姿を探して走り出した。ヴェスの向かいそうな所は、何処だ。]
[中庭に出ると、雪の上を歩いた。まだ暗いのか明るいのか、わからない空。
意識だけのはずなのに、寒く感じる]
薔薇、見てくる。
[二人にそういって、薔薇の方へと向った。
咲く赤い薔薇の中に一つ、白い蕾。
少しだけ綻んだ、もうすぐ咲きそうな形]
……咲けると、いいな。
綺麗に。
[花弁に触れる。もう惑わされる事はなくこうして薔薇の傍に立っていても酔うことも無い]
ヴェス、さん…?
[医務室で眠っていたはずの姿が、自分を見つけてこっちへ駆けてくる。
一瞬逃げ出しかけて、なんとか踏みとどまった。
ちゃんと、謝らなきゃいけないと思ったから。]
【人】 学者 レオナルド[方法を知りたいと、エリアスからの問いかけには頷いていた] (57) 2012/01/03(Tue) 00時半頃 |
【人】 学者 レオナルド少なくとも、私には棘など刺さっては居ません。 (58) 2012/01/03(Tue) 00時半頃 |
[こんな時に雪遊びでもなさそうだが、医務室には向かわないだろうと当たりをつけて廊下を走る。
普段なら、走る生徒を怒る側にまわる立場なのに。
まだ眠る前の、雪の中で薔薇を見ていた姿が、脳裏に浮かんで中庭へ足を向けた。
人影が見えれば、そちらへ。]
おい、ヴェス……、の、姿は見なかったか。
[心の中で薔薇へ中指を立てつつ、上がった息がはきだされて白くなる。]
[見えた姿がジェフェリーだと知れると、ため息をついた]
ん、やっと出てきたんだ。
ヴェスは部屋から出てどこかに向ったけど……。
今こちらにサイラスも来てるみたいだから、サイラスのところに行った、とか?
弟の行く場所は検討つく?
[こちらに来ているのは、聞こえる声が変わったことからわかる。どこにいるかまではわからなかったけれど]
にしても、結構酷い顔だな。
でもそれでも出てきたんなら、素直になるって決めたわけでしょ?
相手が答えてくれるかどうかはまた別として。
ぶつかって砕けてみるのも、いいかもね。
プライドごと粉々になって、――そうしたら、またはじめるといいんじゃない?
今度は、そんなプライドでこり固めない自分をさ。
砕けなかったらそれはそれで。どちらにしても、振り返る良い機会にはなっただろうし。
【人】 学者 レオナルドロバート殿、すみませんが、少しの間席を外します。 (63) 2012/01/03(Tue) 01時頃 |
ヴェスさん、ごめん…
俺、あんなひどいことして、逃げちゃって……
[やっぱりじわっと涙が滲んでしまって、ぐすぐすしながら項垂れて謝罪した。]
【人】 学者 レオナルド[移る誰か。フィリップか。それとも別の…。 (70) 2012/01/03(Tue) 01時半頃 |
【人】 学者 レオナルド―廊下→― (71) 2012/01/03(Tue) 01時半頃 |
サイラスも、来たのか。
[顔が引きつる、きっと其処へ向かったのだろう。
ベネットには色々と見透かされすぎていて、もう取り繕うのもやめた。これも一歩。]
あいつが行きそうなのは。庭じゃないなら何かの上か川か。ここには川なんて無いから高い所かな。
高い所って、アレか。
[寮内から向かえて高い所は一箇所しか心当たりが無かった、屋根に出ている場合を除いて。
居なくともそう広くない、見つけるまで探せば良いだけだ。そう思えば幾分か気は楽になってきた。]
素直になる、というか。
………………ありがとう。いい友人を持てて私は嬉しい。
じゃあ。
[最後の方はかなり早口で、顔も見ずに言い逃げするように踵を返した。]
【人】 学者 レオナルド―音楽室― (74) 2012/01/03(Tue) 01時半頃 |
【人】 学者 レオナルド[セシルの指を持ち上げて、怪我がないか確かめた。 (76) 2012/01/03(Tue) 01時半頃 |
【人】 学者 レオナルド[胸に抱き寄せ、目前の鎖骨に唇が当たり、慌てて身を離した] (77) 2012/01/03(Tue) 01時半頃 |
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