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【人】 トレーサー キルロイ[ゆっくりとした足取りでケイトリンと共に歩むのは、 (209) 2015/06/10(Wed) 20時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[顔を上げて、敢えてのんびりとした声を掛ける] (210) 2015/06/10(Wed) 20時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ―中庭― (212) 2015/06/10(Wed) 20時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[中庭には何処か和やかな空気が流れているような気がした。 (213) 2015/06/10(Wed) 20時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ マジか、バナナすげー。俺も食べよう。 (219) 2015/06/10(Wed) 21時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ
(227) 2015/06/10(Wed) 21時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ
(232) 2015/06/10(Wed) 21時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[それと同時に、心の何処かに寂しさを覚えた。 (233) 2015/06/10(Wed) 21時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[風が攫った囁き>>231は、微かに男の耳に届いた。 (237) 2015/06/10(Wed) 22時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[手品の余韻も覚めてきた頃、男はケイトへと向き直る] (238) 2015/06/10(Wed) 22時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[メルヤ>>241がバナナを届けると言って、 (255) 2015/06/10(Wed) 22時半頃 |
[――眼が覚めているのか、それともここは悪夢の続きか。
見慣れない病室にあたしはいる。
あたしの腕には黒い小手のようなものが取りつけられていた。]
なん・・・だろ・・・。
[少しだけ喋れるようになっている。
そして、腕を動かしてみると――。]
・・・。
[これは――。
せんせーがあたしにくれたペンと、同じ材質で出来たものだろう。
あたしは、そんなに寝ていた?
いや、これは――事前に用意していたものを取り付けたのだろう。
何の為に?治療用?
・・・最初からこうなることを、予想されていた?]
[しかし――激しい痛みや苦しみは、少し引いていた。
身体はダルいし、軋むような痛みはある。
それでも――大分、マシになっていた。
死ぬ――と、思っていた。
そこからすれば、多少は回復したと思える。]
・・・ん。
[手を伸ばせば――、ペンとノートを手に取れた。
この黒くてごつごつとした小手は、ちゃんと動かせる。
妙な管が小手や身体に沢山ついている。
点滴とか――だけでは、無さそうだけれど。
あたしはノートに何かを書きだした。
――次、あれが来たらもう耐えきれない。
時間が無いのだ。
動けるなら、動けるうちに――。
これをせんせーが届けてくれるかは、分からないけれど。
その為にあるとしか、思えなくて――。]
[――タイトルは、君の瞳に花咲く日。]
・・・。
[あたしが、この歌へ籠める想いは少し変わっていた。
覚えているよ――とは、もう歌えなくなっていた。
きっと、その前にあたしは――。
でも。
――この歌を、ヒナちゃんや、もしタルトちゃんが歌うなら。
憶えて、いて欲しいと――。
あたしの分も、憶えておいて欲しいと。
それも籠めて――。――詩を作る。
トレイルや、病院のみんなのことへの想い――。
悪くない人生だったな、と穏やかに想う。
書きながら、あたしは微笑んでいた。]
[ヒナちゃんが歌うパートの部分は、白紙にしてあった。
どんな歌なのか、音程とかも違うページに注釈をつけてみる。
それは、ナナオなりの書き方だったけれど――。
子守唄が書かれたページを見れば、意味は分かりやすいかもしれない。]
・・・。
[こうして、書き記していると――。
今は、夢の中にいるのか。
起きているのか。分からない。
ひどい悪夢を見ていた気がする。
――目覚めることが出来たのは、まだ生きようとしていたからだろうか。]
[――すぅ、はぁ。
呼吸を意識してみる――。
生きていることが不思議でならない。
既に死んでいるとしても驚かない。
化け物じみていると、思う。
でも――、だからどうした。
散々悪夢を見て魘されていたけれど。
――良いんだ。良いんだ、あたしはこれで。
病院で過ごした日々は、哀しいことも沢山あったけれど――。
決して不幸なだけだったわけじゃない。
良い友達をもって、小さな子と遊んで――。
患者仲間と話したり、日々を過ごして――。
なんだ。あたしは、それに結構満足していたじゃないか。]
【人】 トレーサー キルロイ[ケイトリンの残された時間は貴重だろう。 (257) 2015/06/10(Wed) 23時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[しかし彼女が望むならば、 (258) 2015/06/10(Wed) 23時半頃 |
食堂のおっちゃんや、せんせー。
ナースのみんなや、今までいなくなってきた患者のみんな。
憶えているよ。
――辛かっただけじゃ、なかったよね。
沢山、笑ってたよ。
この病院はさ。患者のみんなを閉じ込めいて、治療する気がなくて――。
嘘ばっかりで――なんていう冷たい感じの一面もあるかもしれないけれど。
あたしは、ここは暖かい所もあると思う。
その想いも、ここに歌ってみようか――。
ありがとう。って、想っているからね。
もしかすると、必死に助けようとしてくれた結果が――。
この、黒い小手とか・・・なのかなぁ、って。
良く分からないけれど。]
【人】 トレーサー キルロイ[ケイトリンの瞳。 (260) 2015/06/10(Wed) 23時半頃 |
[すらすらと、ペンは進んだ。
本当は、ヒナちゃんともう少し話したいけれど――。
ここにヒナちゃんを呼ぶわけにも、いかないだろう。]
・・・あ。・・・。
[ぱたん。とペンが転がる。
そして、急速に眠くなってきた。
――ああ。
柔らかな光が視える。
ナナオは、穏やかな微笑みを浮かべて――。
また、意識を失った。]
【人】 トレーサー キルロイ[穏やかな、けれど何処か悪戯っぽい彼女の言葉>>274に、 (294) 2015/06/11(Thu) 01時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[太陽は次第に真上から緩やかに傾いていく。 (295) 2015/06/11(Thu) 01時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[絵画の中の君は、 (296) 2015/06/11(Thu) 01時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[絵を描いている間は、殆ど周りが見えない様子で。 (318) 2015/06/11(Thu) 01時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[―――そして当然のように、 (319) 2015/06/11(Thu) 01時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[躊躇、葛藤は一瞬だった。 (320) 2015/06/11(Thu) 01時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[やがて、ゆっくりと伸ばされるケイトの白い腕>>308。 (321) 2015/06/11(Thu) 01時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[ゆっくりと離れていく指先。 (337) 2015/06/11(Thu) 02時頃 |
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