人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[何やら特徴のある厚めの紙に注がれていた視線は、
耳元に届く優しい風に、ゆるりとめぐり。

――今すぐ呼びたいのに。
お預けを命じられればくしゃりと顔を歪めて。
頬を擽る指先の冷たさに、自身の熱を思い知らされた。
言い付けを素直に守る処は我ながら可愛げがあると思う。]

  えっ、嘘、どこ

[遮られた言葉の代わり、
滑る指先にうっとりと目を細めた先の指摘に
はっとなって触れる部分には何の感触もなく。

嘘だと気づけば、またからかわれたと拗ねてみせる。
何が口惜しいって。
それでも構われて嬉しいと、こころのどこかが綻ぶことだ。]


――― 夜の戸張から ―――

[おれは、寝ても醒めても走らないから
何時も、公園を駆け抜け去っていたリツ
歩き、流れる景色を、今は二人で、過ぎた。]


 リツに、その心算がないから。

 ……… ないから、おれの勝手。


[それは、彼の所為にしたくない我が儘でもあった。
眉尻の角度も、唇の角度も、今は笑っている。
それで良い――― と、思う。]


――― 部屋 ―――

[大丈夫

そう言いながらも一度目を瞑るので
獏の身としては、 ……寝るのか、寝るのか?
そんな面で、横顔を眺めてしまったけれど。

足取りはゆるやかでも留まることはなくて
見慣れない集合住宅、人間なら見慣れた景色。
角部屋に案内を受けた。]


 ………


[青が目に安らぐ、視界。
きょろ、きょろ、視線を揺らすのは、許せ。]


[人間は、寝る前に歯を磨く。
人間は、寝る前に、着替える。

リツは、如何か、窺い、動くのならば、手を離す。
なにもしないなら――― ベッドか布団か、攫うのだ。
大の大人、おれみたいな図体が伴うサイズとして
如何なのだろうと言う感慨は、持たない。
狭くとも広くとも獏は約束を果たすので。]

 リツ。

[寝る前に、呼ぶ。
此処まで来ると、ねむい、また、おれは、ねむい。
獏の添い寝に誘って、夢の約束に、誘って。]


[夢まで伴えば――――…


此処に居るのは、獏だ。
全身を黒く染めた、やたら図体のでかい、獏。
でかい尻を地べたに付けて、細長い尾を揺らして
夢だろうと、ふわあ、欠伸を漏らす**]


―帰り道

―――、
……あんたが、そう、言うなら

[笑っていたから。
何だか照れくさくて、
目をそっと、そらした。]


メモを貼った。


 −それから−

[店内のあちこちで、いくつかの熱が灯る中。
緩やかに時は進み、やがて閉店の刻を迎えた。
昼の営業から、夜の営業までは数時間の空白がある。

常ならば一旦帰宅し、
食事や風呂、仮眠を取って過ごすのだが。
水以外は喉を通らず、一睡もできなかった。]

  どーしちゃったんだろ、おれ

[あの男――千冬のことを、
ここ数年意識していたことは、違いない。

この地を去った養父の帰りを待ちながら、
いつしか彼の来訪をこころ待ちにするようになって。

また来年、と去る背を見送る度に、
これが最後かもしれないと、一時不安と寂しさに襲われて。]


酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/09(Sun) 02時半頃


[今年も、同じだろうと思っていた。
気まぐれにやってくる東洋の神秘。

しんしんと降り注ぐ雪のような静かな、優しさに。
触れたくて、振り向いてほしくて戯れを繰り返し。


口惜しいと呟く度に募らせた想いの、名は。]

  ――…

[思う処はいくつかあるが、とにかく、会いに行こう。
籠った熱を落とすようにシャワーを浴びて、

職場に飲みに行くのに、畏まるのも気恥ずかしい。
あえていつも通りの、
カットソーとデニムというラフなスタイルで。
髪型だけ、営業時と同じように緩く束ねて部屋を出た。]


  お待たせ。――…いこ

[待ち合わせの場所は何処だったか。
時刻通り姿が見えれば、なるだけ平静を装うも
逸る鼓動と、火照る体温は制御不能。

並んで、慣れ親しんだ路を歩く間。

訊きたいこと、言いたいこと。
何から、どうすれば。

繰り返しの年月に終止符を打てるだろうか。
ちらちらと横目で伺いながら、
ここ数日ずっと思案していることを、脳裏で繰り返す。]**


メモを貼った。


ー 夜 ー


[夜中に閉ざされたこの領域は、昼間と色違う姿を現す


     ―――、そしてそれは、自分も同じ事。  ]




[例えば長いこの黒髪は、夜に似合わぬ細い銀糸と変わる。
それは、トレイルも恐らく見慣れた姿でもあろう。
隠すものでは無いと、夜には曝け出していた。


されど、変化はもう一つ。
それは、トレイルが義父を強く思い続けた間の話
ホレーショーと口論を交わした翌年から


人前で晒すことの無くなった
深紺の着物の中の、―――純白なままの翼。]
   


[待ち合わせ場は
デニーが経営するバーの路地裏
時刻ぴったりに来たので到着はほぼ同時か。


今は外。当然昼間と同じ容貌の自分の双眸が
視界の端に捉えた影は
遅刻とは程遠い誠実さ
行動で以って性格を裏打ちしてくれる人物の姿

自然と両の足は、彼の元へと近づき
そのまま夜の喫茶店へと、共に向かおう]


   …似合っている。


[真面目にか、それともからかいか。
されど、一途な眼で普段と違い彼を見遣り
そっと指差すは、束ねた彼の前髪ら辺]



[ それと、 ]


  …――ひとつ、問おう。
  普段の私と、夜の私、お前はどちらが好ましい。


[彼が何を問うか葛藤する間
此方は、今日この時間まで
先に伺おうと予定していた疑問を放ち]


   店に着くまでに応えなければ、このまま…。
   

[静かに奪ったのは、自分より一回り小さな彼の利き手。
繋いだ指。
先程から地味に刺さる視線を、無理に合わせ
最悪を口にすると、薄く笑い飛ばす]





[間もなく着く、喫茶店へと歩む足音
スーツケースを引く、不協和音


其れ等を越えて、耳横でずっと響くのは
随分と懐かしく思える、自分の心臓の音色だった**]


メモを貼った。


―部屋

……寝ない

[視線をかなり感じたので、
大丈夫、と同義のつもりでそう言った。

自分の部屋に誰か居るというのは、
ちょっと、不思議な感じだが。]

ベッドとか、座ってて、いい

[小さい椅子とか、
机備え付けの椅子とかでもいい。
エフはきょろきょろしている。やっぱ、始めてくる部屋だし、落ち着かない、か]


[酔っているとはいえ、
ざっと、シャワーくらいは浴びよう、という考えくらい残っている。

指先を離すとき
名残惜しげに思ってしまうけど。]

……あんたは、どうする?

[シャワーとか、使いたいならどうぞ、と言うつもり。
いつもどおり、
上着を脱ごうとして
エフの視線、感じて慌ててバスルームのほうに隠れた。


なにしてんだ。
どういう意識の仕方だ。
おちつけ]


ベッド、狭いかも

[ふわっとした意識で、
寝にくかったら悪いな、と
思いつつ歩みよる。

そうして、そのまま、攫われる。]

……―っ、

[寝る前。名前を呼ばれる。
添い寝されるとか、いつぶりだ。]

…エフ、

[そっとささやくような声になる。
どきどきはするけど、それ以上に、心地いい感。意識がほどけていく、ねむい。]


―夢の中―

[――閉じたはずの目を
また開いくと――そこは、黄昏の街。
俺はぼんやりと、座り込んでいる。


ふわぁ、と気の抜けるような
あくびが聞こえた。
そろり、と顔を向ける。見上げる。]

――ぁ

[大きな、大きな、獏がいる。
長く伸びた、夕暮れの影みたいに真っ黒。]

――…、エフ?

[遠慮がちに名前を呼び、そろりと手を伸ばす。すごい。夢の中だろうに、触ってる感覚が、ある]


メモを貼った。


―夢:黄昏の街―

……――でかい

[でも、こわくはない。
コテツ店員に、言ったとおり]

こんな、でかいんだな、……あんた

[ちゃんと、約束通り。
ゆめのなかに、いる。]


[ 黄昏。
いつもの悪いゆめは、
珍客に関係なく、
思い出を再生した。 ]

――ぁ。

[ 通りの向こう側。
親友と、あいつの彼女の背中がある。]

……、……
――

[ 俺は、ただそれを見つめているだけだ。 ]

……エフは、この夢、覗いたのか

[ 俺はいま、どんな顔してるんだろう。
自分じゃ、分からない ]


[月明かりと、薄暗い街頭の中。
浮かぶ漆黒の揺らぎは、
夏の夜風に擽られた艶髪。

昼間の、誰もが知る姿。
しかしそれは、彼のすべてじゃない。
それをトレイルはもう知っている。

長らく眼前に晒されない翼。
無くしたのか、秘匿しているのか。
その理由は知らない。
気にはなっても、詮索したことはなかった。

彼に限らず、人ならざる者の夜の姿は、
人間の利己で悪戯に暴いてはいけないと
養父からきつく教えられていたから。]


  −−…どーも

[開けた視界に映る双眸の真摯さに、
からかい混じりでもいいやと世辞を受け取り。

答えを探し、見つからない間に投げられた問いに、
物思いは一時中断して、睫毛を震わせ。

そうだなあ、としばし逡巡するうち、
心地いい涼が掌に伸び、指先を包む
利き腕から心臓まで電流が走った。気がした。]

  ……

[答えはとうに出ているが、でも。
店に着くまでは無言で、歩く。
逸らそうとしても捉えられる視線に、
愉快そうな笑みに、つられるように笑って。]


[手を繋いで歩くなんてこどもっぽいと、
数年前のトレイルならすぐ振り払っただろう。

今はそんな、もったいないことはできない。

ぎこちなく指先に力を込めたり緩めたりを繰り返し、
温い夜風の中を進む。

石畳を踏むスーツケースの無骨な音が、
心音を誤魔化してくれないだろうか。
重なる鼓動は、より大きく響いて耳朶を擽る。

やがてツタに覆われた、怪しげな外観の先。
普段開けることのない扉が見えれば足を止めて。
一寸、向かい合い。空いている方の手で、
さらりとした絹の如き一束を掬う。]


[ここから先は、彼らの領域。
中に何が待ち受けているかなんて知り尽くしているが。
客として訪れるのは初めてで、深く息を吸う。

畏れは、ない。不安もない。
あるとすれば常連や同僚の揶揄くらい。]

 さっきの、あれだけど
 ……どっちも、千冬でしょ?
 選べないから、楽な方でいいよ

[本来の姿の、天然の銀髪や広がる翼も。
仮初めの東洋の神秘も、
トレイルにとっての価値は同じだ。

欲しいのは、惹かれたのは器だけじゃない。]


  あ、でも店が混んでたりして
  邪魔になりそうだったら
  翼はしまっといて

[さりげなく、意を決して名を呼んだ後。
こみ上げる恥ずかしさとか、
解禁となった悦びを誤魔化すように早口で追加するのは、
店員らしい注意混じりの冗談。

摘まんだ毛束を離すついでに、
するりと払うように肩を撫でて、いざゆかんと扉に手をかける。]

  ……どーも
  どこ行く? 奥のテーブルでいい?

[できるだけ、なんでもない風を装って
出迎える店員に軽く挨拶を送る。
自然に剥がれない限り、指先は触れたままで。]**


メモを貼った。


メモを貼った。


――― 寝る前 ―――

[喫茶店に人間を招いたことも初めてだが
人間の部屋に、きちんと玄関から訪れたのも初めてだ。
鍵の掛かっていない夢の扉を開くこととも、違う。

ぼんやり、眺めていたら、促す声
獏は素直なので、うん、と、頷く。]

 天井、届きそうだな。 …… 届いた。

[背の丈と、腕の長さで、言った矢先。
伸ばした指が天井に触れて、笑った。
それから、ベッドの隅に腰掛け、リツが来るのを
じい、と、躾けなく、眺め待っていたのである。]


[解いた指先は、両手を組み、腕は膝の辺りに。
すこし気を抜いた姿勢で
如何するか、と、リツに対して、首を傾ぐ。

明らかに、何を指されているのか理解していない顔。
だから、なにが、と、言おうと、口を開いたのに
視線の先がそそくさと逃げてしまったので、瞬く。]

 …………
 …………

[おれは素直なので
座って、と言われたベッドから
リツが戻って来るまで離れなかった。
物言いたげな面くらいは、していた。]


――― 夢 ―――

[獏の添い寝に
腕で攫って、呼ぶ名前を子守唄に、目蓋を降ろした。

その次の視界、目を開けば、黄昏の街並み。
夕陽に向かって男女が仲睦まじく歩く、光景。
その陽を受けて、おれの影が長く広く伸びていた。]

 うん。

[ぱたん、細長い尾が地面を叩く。
どちらが先に見付けたか、僅差でリツだな。]

 おはよう。
 腕が短いのは、難だねえ、
 今まで考えたことがなかった。

[両腕を揺らした。人間の半分だ、この長さは。]


[でかいだろう、と、黒い生き物は、黒い目を眇める。

短い足で器用に尻餅を付いていて
視線の先に、知らない二人組、改めて映す。]

 あんたの夢を覗いてから

 ずっと、この夢は何なんだって、考えてた。
 悪夢なのか、大切な夢なのか。
 結局、後者……… だったのか?
 


メモを貼った。


― 夢 ―

[尾が揺れる。
なんだか、愛嬌があった]

――おはよう、

[夢の中で、変な感じ、だけど。
 部屋の中でさえ
天井に手がつくくらいだったのは、この元の姿のせいもあるに違いない]

そか。
届かない、か。

[ゆれる腕にも愛嬌がある。手を伸ばしてみたが、でかいせいもあってなかなか遠い。]


―夢―

―――、……

 [黒い獏から、遠くを歩く男女の背に顔を向けた。遠い、とおいな。親友(あいつ)は、何にも知らないのだ。しあわせそう。
唇を引き結ぶ。
なんだろう。
なんと、言おう。]

……大切だけど、
悪夢でもある、か な

……俺の中で、だけ。


[ぱたん、ぱたん、左右に揺れる尾は
おれの意思と関係なく揺れるので、始末に悪い。

夕陽が落とす影の下。
立ち上がるのが億劫なわけではない――― が
起き上がらず、のったり
5M近い高さからリツを見下ろす。]

 うん………

[よいしょ、まあるく腰を折り曲げる。
短い足の裏を、ぽふん、リツの頭にタッチ。]

 届いた。

[しかし、バランスが取り辛い、全体的に震えている。]


[夕陽に向かって歩く二人の影は
遠いのに、距離は開くはずなのに、消えない。
此処は夢のなかだから。

しあわせそうな様子は、背中を見ても、分かる。]

 遠くに行ってしまうから、?
 それとも、一緒に居られないからか。
 …… ああいう、風に。

[どちらが、その大切な背中なのか。
確かめるように、黒い目は、まるまる、眺めて。]

 うん。

 でも、大切な悪夢なら、あの日に食わなくて良かった。


[ぽふ、と触れた足の裏、
頭を撫でるように触れてくる]

……転げるなよ?

[そ、と。撫でてみる。
うん、なかなかの毛並み。

――店で、エフは聞く、と
言ってくれたから。
俺は、いままでろくに開いたことのない思い出の蓋をじわじわと、開けた]


……俺、 仲いいやつがいて
……そいつに、彼女ができた

そのときのこと、夢に見てる


[掌、と呼ぶより、前足と呼んだ方が良い。
重心を傾けるのも難しくて
ぽん、ぽん、二度リツに触れて、離れた。

身体を起こすとそのまま引っ繰り返りそうだ。]

 ………

[転びそうなので返事をしない、素直なおれなので。
撫でる指が心地よくて
バランスも取れなくて、前後にゆらゆら揺れる。

――― それから、身体に比べれば小さな耳を
ぴくぴく揺らして、彼のはなしに耳を傾けた。]

 うん。
 …… 何時のはなしから、繰り返し、見てる?

 あんたは、寂しくてああいう顔をしていたのか。
 


[返事がない。大丈夫じゃないのか。
ゆらゆらゆれる。そっと支えるように
手を添えたまま。]


――、そう  だな

遠くに、 行かれたみたいな。
気持ちに、なった

半年―――いや、もう、ちょっと前か。

[自分の頬に片手を当て、それから胸の前に滑らせて、服を握り締める。]


……情けない顔、してたか

[じわじわと、喉の奥が痛むような感覚。]

さみしい――くるしい。

なんか、どうしようも、なくて。
いまだに、こうして夢に見る。

[俯く。ああ、バーじゃ耐えたのに、泣きそうだ。]

……食べなくて、よかった、っていったけど
あんたに食べてもらえたら、
見なくて、すむようになるのかな……


[前後する身体を腕に支えられて
巨体のくせに、体重を、感じさせない、夢だから。

何処か首だか分からない首を傾ぎ
リツに目を落とす。辛そうにも見える、仕草。
眇めた視界に見えるのは、主に頭上だ。]

 そういう感覚は、おれも、分かる。
 寂しい……… ような気持ちだな。 うん。

[頷き、]

 半年。
 …… も、ずっと、見てたのか、あんたは。

[人間の半年は短くもない、と、分かるので
すこしおれまで寂しくなって、表情を歪めた。
分かり辛い。]


 
 してた。

[隠れていたから、背中ばかり見ていたが。
夢に生きる以上、なんとなく、理解る。
――― そういうもんだ。]

 いまも、苦しい?

[尋ねる声は、囁くくらいの、温度。
鼻先を額の辺り、狙って、押し付ける。
泣きそうな気がして、撫でるんだか、そんな、ぐりぐり。]

 これは、リツの夢だから、なあ。
 あんたが辛いままだったら
 食っても、…… 夢を見たことを忘れる、だけだな。

 おれは、あんたが辛くなくなれば良いと、おもう。
 



……ん


[わかる、と言ってくれることに
変な話、安心する。
大きいのに、夢の中だからか
ふわふわと、雲のように軽いおおきな獏]

みてた

――最初のころより、随分、ましになったけど

[仰ぎ見る獏は
わかりづらいながらも
つらそうな顔をしているように見えた。]

……もう過ぎたことなのに
俺が女々しいだけなんだ


[黄昏の向こう、親友に向けてたのは
こい、だったのだきっと。
気づいたときには何もかも手遅れの。]

――そか

[はっきり言ってくれるから、
いっそ、たすかる。
ぐりぐりと寄せられる鼻先、夢の中だからと言い訳して自分も摺り寄せた。震えた息と一緒に、目じりから涙が伝ったのが、わかる]

……――、忘れるだけか
それじゃ、いみ、ないな

[ごく微か、苦笑気味。小さく、息を吸う。]


[店内はいつもより隙間があった。

優しい悪魔が、新米魔術師のために。
或いは親交の厚い店員の、特別な一夜の為に。

早速、無償で働いてくれたお陰、
だとは気づかぬまま。

これくらいなら、休んで問題なかったかと。
密かに安堵の息を吐く。]*


――つらくなくなる、……か

[額に押し付けられる鼻先、撫でながら
意を決するまでの
長い間のあと]

……、――あんたと、いると
……うれしい


[ぽつりと、俺は。
正直なきもちを、
告げる]

たぶん、
つらいことも、
少しずつ、忘れられる、気がする くらい


[人間の感覚と差異があれど
理解は出来る、と言う感覚は、伝わったか。

短いいらえに安堵を覚えて
ゆら、ゆら、揺れて、リツに支えられる獏。
瞬きは、ゆるい、未知ではない感覚よりも
彼が辛そうにしている方が、苦く、感じて。]

 過ぎたことでも、それも、大切だったんだろ。
 あんた、悪夢でも、大切だったって、言ったな。
 その、……… 友達のこと。

 忘れたら、あんたじゃなくなる、と、思う。
 



なん、だけど


その

[そこまで言って 恥ずかしくなった。俯いたまま顔を上げられない]


 
 だから、覚えていれば、良い。
 ……… どっちにしろ、おれにそれは、食えない。

[黄昏の向こう側に進んでいく背中。
相変わらず消えない背中を
隠すみたく、ずんぐり、姿勢を、傾けた。

影が、深く、長く、伸びる。]

 その上で、

[視界で、涙が零れた。
夢でも、確かにそれは、黄昏色を映して
きらきら光るその筋に、鼻先を押し付ける。
拭う、溢した苦笑いごと。]


 
 おれの方、見てろ。

[喫茶店で、そう、口にしたのはトレイルだったか。
ことばの矛先もまるで違うけれど
此処で借りるのは、ズルじゃあないと、良い。

うれしい
そう告げるリツに、重ねるかたち。]

 うん。

[正直なことばが、羞恥心か、何か
消えそうになるまで、小さな耳で、聞いて。]


 
 そりゃあ

 嬉しいが増える方が、良いねえ。

[ふ、は、洩れる、笑み声、獏から。
苦くした表情が緩むのを、感じた。]

 おれも、あんたと居ると、楽しい。
 辛そうに見えるのは、辛い。

 ……… だから、おれの方を見ていれば、良いな。

[そう、ことばを重ねて、しかし
獏の身体は矢張り、腕が短くで、リツの顔
上げさせるには、至らないのだった。]


[獏は、身体を擡げて、リツの身体に身を寄せた。

腕は届かないが、―――口も、ことばも届くから
良いか、と、うれしく、笑い声を溢して。
起きるまで、起きても、このままで居る心算で**]


メモを貼った。


  
[夏の空は、冬より低い位置に、蒼が広がる。
率直な問いは、湖水を閉じ込めた彼の瞼を振動
隣に居る彼まで影を伸ばし、意向を待つ最中


―――…
一向に返事が来ないと
僅かばかりの驚愕に、彼を盗み見る

それを大義名分に
ずっと、指を繋いだ侭と、申した筈
悩ませる意地の悪い質問だった自覚在れ]



[ただ瞳に映した
曰く初心を見せる横顔に、間を置いた。

離す理由の欠如した指から伝わる
上がり始めた彼の体温は
昼間で知った温いものより、肌に馴染み]



   ―――何時か離すのが、 惜しい…な。


[それに今宵は少し危険な薫りが、孕んだ空気。
トレイルに不和無く、此処で出逢う夢夜を呉れた
満月の悪魔に、宛ら心中で礼を述べ

ふ、と息を付き強弱見せる彼の指を愉しむ
何時人が訪れるとも知れぬ、路地裏で勤しむ密事]



[肉球或る猫の足音より
静かに歩むは、時間稼ぎ

本末転倒に。新鮮な笑みを見せる彼を
このまま浚う事も、一瞬浮かんでいた故
目的地に誘えば、離そうとした手を引き止めたのは
黒髪を掴む彼の指]


   ――― …………、


[
何方かを出は無く、自分自身を
求めて貰えることが、受け入れられることが。
 こんなに喜ばしいなんて、初めて識れた。
それから]




   ――……名前 、
   奥の席でも、読んでくれる?

   
[トレイルの弱々しい声に、隠れた主張に弦月を描く唇。
彼の恥辱を理解しながらも、繋げた瞳は誘う色。
己の稚気を受け入れるよう、捏ねる駄々は稚く。

離れていく指を追うよう
頭部から毛先まで、銀色が髪上を走った]


[開いた夜の扉、トレイルの後に続いて侵入
近くに店員、または店主が居れば、簡素に]


   とりあえず酒に合う つまみ。
   トレイルも口にできるモノを。


[寝癖の残った彼の襟元を見つめて銀糸を揺らし
着いた奥のテーブルに腰かける前に
指を名残惜しく離そうとしながら]


   仕事以外で、此処に来ることは稀だろう
   ……… 緊張するものか


[スーツケースを机下に仕舞い
漆黒に似た双眸は、ジッと、間近から彼の顔貌を覗いていた。]


メモを貼った。


―夢―
……、――

[ゆらゆら、ゆれる獏。
なんだか、揺りかごみたいだ。
手のひらでゆっくり撫でる]

――、ん。

[大切だった。
そう、大切。きっと今も。]

……うん

[ 涙声になるのがわかる。
黒くて長い獏の鼻顔を埋めるような、ありさま]


[長く長く伸びる影。
 包まれる心地がして、
ほっと、する。あたたかい。]


―――、エフ……


[見てろ、なんて、
ずるい。涙が溢れてしまう。]



――……――っ

[ 促され、少しのためらい。
そろりと、見上げる。
つぶらな目が俺をみている。
押し付けられた鼻先、抱きしめた。]


……、見る。
―――あんたの方、……だから


[あんたも。見ててほしい。
小さいわがままは、抱きしめた鼻先に行きと一緒にとけた。
気づくのが遅すぎた知られざる恋は、顧みられることなく朽ちたから。]


―自室

[――どれくらいか。
夢の中の黄昏のゆるやかに、
明けるころ。

現実の、ベッドの上でも、
泣いていた。]

……ぁ、…

[ぼんやりと目を開いたとき。
エフの腕を強く抱きしめていたのに気づいて、幾度目かの羞恥におそわれたのだった**]


メモを貼った。


[身体の一部を繋ぎ、
歩く足並みは微妙にそろわない。
ずれる度に揃えようとして、次第と速度を落とす。

最後にこうして歩いた相手は養父で、
その時のトレイルは今よりずっと小さかった。

庇護を受けるのでなく。導かれるのでもなく。
少しでも近くで、触れたい衝動。
触れたら、離れがたくなる願望。
混ざる体温に、感情も共有されたのだろうか。
囁きに頷くかわり、指先に力を込める。

いつかの、エフとリツの姿が重なった。
彼らもこんな気持ちだったのかもしれない。]


  ――…用事が、あったらね

[名前を。呼んだだけで。
そんな反応みせるなんて、ずるい。
店の中だけでいいの? とか
そもそもどうして、という疑問は音にならない。

タネも、仕掛けもなく黒から銀への変化に見惚れて、
誘うような瞳に吸い寄せられて、
紡ぐ言葉を瞬間失ってしまったようだ。

結果、可愛いおねだりには態とそっけなく返し。
それでも繋がりは解かずに扉に手をかける。

そうでもしないと衝動にまかせ、
何もかも放りだしここでないどこかへ
駆け出してしまいそうで。]


[来店の予定は、店員たちには既に知れ渡っている。
ケイが何やら妙なことを口走っていたっけ。

予想に反し、他の客と同等の出迎えを受ければ、>>*0
僅かに緊張をほどき、
普段常連客が占拠している奥のテーブル席へと向かう。
注文は千冬のそれに、空のグラスを2つ追加しただけ。

4人掛けの。昼間ゴロウ達と歓談した其処は
今は落ち着いた照明の元、静かな佇みを見せて。

向かい合う形で腰かけるために、
絡まりをほどくように離れる指先から銀糸、
その先の昼より鋭さと妖艶さを増した双眸を見つめ。]


  そりゃあ……稀っていうか。初めてだし
  緊張は、してるよ

  ここに、人間を招き入れるってことは
  それなりに、意味があること、だし

[種族が違う者同士連れだっての来店は、ままある。
しかし相手が人間となれば、また別だ。]

  ――…千冬
  
  千冬。その……そっち、
  ちょっと詰めて

[スーツケースを置き、奥に腰掛けた彼の。
向かいに行きかけた足を止め。
その手前の――つまりその隣の、椅子を引く。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

― トワイライト ―
やぁ。久しぶりだね。

[確か前にここに来たのは珍しく人の多かったあの日。
初めてこの店に来た東洋人の彼がこの店の常連の孫であることが分かり、その常連がすでにこの世を去っていたと知り、場所を移して追悼会をした日だったか。

この店には割と頻繁に来ていたのでこうして日が開くことは珍しい。

ただなんとなく足が向かなかっただけ。
深い理由はない…はず。]

さて…今日はホレーショ―はいるかな?

[店主なのだから普通はいると思うだろうが、ほかの店員がいる時には彼らに店を任せて外に出ていることもあるので確認するように視線を巡らせて。

いつものソファ席の背中側ではなく、彼がいればよくいるカウンターの席に座ると様子をうかがう。
最近自分の店で起きる妙なことについて彼に聞きたくて。]

(11) 2015/08/09(Sun) 21時半頃

酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/09(Sun) 22時頃


[背に翼を収めた彼には窮屈を強いるかもしれない。
でも、それでも。

一旦縮めた距離を、今は少しでも離したくなくて。]

  千冬
  ごめん、さっきちょっと嘘ついた

[彼に向けてやや斜めに身体を傾け、
肘をついた先に顎を乗せながら

覗き込むような角度で、隣の男に語り掛ける。]


  ここに客として来るのが初めてだから
  ――…じゃなくて

  千冬の、隣にいるから

  緊張っていうか、なんか、どきどきしてる

[きっと場所が何処だって、それは変わらないと。
悪戯を懺悔するように、困ったように眉を潜め。

一旦離れた掌を掴むと、自身の手首に導く。
時計の針と違い、不規則に脈打つ鼓動を伝えるように。]

  俺、どうしちゃったんだろ

[苦笑いを浮かべるように、くちびるの形を変えて。
独白めいた自嘲を、繰り返す。

ね?と。首を傾げた表紙に、
結わえた前髪が僅かに零れた。]*


メモを貼った。


――― 夢 ―――

[触れるリツの指に
眠たくはない――― 眠たくはないが
自然と、目蓋を降ろして、人間態と似た、半目。

擡げた鼻先には、面差しが触れて
濡れた感触を得て、それを拭う、押し付ける。
泣いていると理解しても
顔が近過ぎて、その泣き顔を見ることは叶わず。
たが、涙の感触だけを、拭い続けた。]

 はは。
 ……… いま泣かせたのはどっち、だろうねえ。

[過去の大切なものか、それとも、違うのか、と。]


メモを貼った。


【人】 酒屋 ゴドウィン

やぁ。コテツ君。こんにちは。

[カウンターについて声をかけてくれた青年に挨拶をしてそちらを見る。

たまにここで会う顔ではあったのだが、彼のこの店での立場に関してはどちらなのだろうかと長い間疑問だった。
たまに給仕を手伝っているのは見ていたのだが、忙しそうなときにたまに、といった感じなので店員なのか、ただの常連が気まぐれに手伝っているのか判断がついていなかったのだ。

だがその疑問はあの夜のホレーショ―や他の店員君たちとの様子を見たので晴れている。]

あぁ。用というほどでもないんだけどね。
最近僕の店で気になることがあってホレーショ―にも話しておこうかと思って。

[店員だと分かったのでその話を彼にしてもいいかと思いつつ。]

(15) 2015/08/09(Sun) 22時頃

[獏の身体は、重たくはない。
獏の身体は、体温があった。
何時までも落ち切らない黄昏の温度と、同じ。

腕を回すことは出来ない、短い腕で
傍目から見れば、これはこれで、事案だ。
拭っても拭っても溢れる涙
地味に慌てるのも、おれの方。]

 うん。

[今は、そのことばは、飲み込んだ。
その代わりに。]

 あんたが生きてる限りの、責任は取る。
 


 
 ああ、 ……… うん?

[すこし、間抜けたおとで。
あんたも、おれも、と、彼が言うから。
抱き締められた鼻先を揺らして、目を瞬かせて。]

 見てた。
 見てる。
 また、探すさ。

[とろりと崩れる、夢の終わりに。
確かに、そう、答えたんだ*]


――― 部屋で ―――

[目覚めたのは、変わらず、リツの部屋。

気付けば、朝陽が差し込んでいて。
現実でも泣いた跡の残る頬を
拭っていなければ、今度こそ、指で拭いたがる。]

 おはよう。

[食わなかった夢は、彼の記憶に残っている筈だが
いつものように、そう告げて、笑った。
部屋を出て行くのは、完全に陽が昇ってから。

――― 数日後には、また、喫茶店に誘うのだ。
公園で待ち構えて、と言うよりも、寝こけて。
まさかその時間が、客と店員に変化を齎しているとは
思いも寄らない、のだった。]


メモを貼った。


―夢―

[ 淡い体温に落ち着く。
短い腕は俺に届くことはないけれど。]

――、……頼もしいやつ

[生きてる限り。
ああ、ほんとうに、たのもしい。]


―自室―

―――、

[蜂蜜みたいにとろける黄昏の中、
 夢と現の狭間に聞いた。
胸の奥に、刻み込まれる。]

……お、おは、
   ……おは よ う……

[うろたえ、全面的に声に出た。
言ったこと、したこと、
いろいろ一気によみがえってきて
頭が沸騰気味だった。

――そばに居てくれるのは、
ほんとうに、ありがたかった、けれど。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

[どうやらホレーショ―の姿はない?
奥にいるのか、どこかで別のことをしているのか。
その辺りは気にしても判らないので置いておくことにして]

ん、実は最近僕の店で僕がいない間に誰かが忍び込んでいるみたいでね。
一応近所の店の人には声をかけてみているんだ。
トワイライトではそんなことはないかな?
夜になる前に店じまいだし、入られやすそうだし、一応ね。

[注意喚起を兼ねて近所の店の人たちに告げて回っていることを店員らしいコテツ>>20に伝える。

その犯人がこの店の常連たる猿を連れた彼だとはまだ知らない。]

(23) 2015/08/09(Sun) 23時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

やぁ。ケイ君。久しぶり。

[コテツに事情を話す傍ら、声をかけてくれたケイ>>22に挨拶を返し。

あまりカウンターに近づくことはなかったのでカウンターの中に本が多いとかそんな変化には気づかない。]

(24) 2015/08/09(Sun) 23時頃

―あれから。―

[昼まで居る間、
ミネラルウォーターや、
よく食べているパンやらを
差し出してみた。]

……腹減ってるなら、
食べてよさそうな、夢、あったら、
……食べていいし

[俺の、夢。そうは言ったが、見分け方はあるんだろうか。]


―喫茶店への誘い

――、また、寝てる。

[エフは公園で昼寝中。
一風変わった待ち合わせといえば、
そうなのかもしれない。
会えるのを、心待ちにしてるのも、ほんとう。
そっと、顔を覗き込むくらい。

自覚してるとおり、俺は鈍い。
目の当たりにするまで、
客と店員の間の関係が変わっていることにも、気づかないのだった。]


――― 部屋では、 ―――

[夢と現、違うのはおれの様相。
なにも――― 夢を口に運ばなかったので
寝起き風情から一発、欠伸が漏れた。]

 ふわあ、 …… どんな顔だ、それ。

[夢とは異なる、リツの狼狽えように
眠気まなこのおれでも、指摘する。

涙を拭った指には、濡れた跡が残っていて
そういえば、涙を糧にする人外の存在も
思い出した。美味いのか、舐めてみる、素面で。]

 ………

[しょっぱかった、と言う顔を、した。眼鏡の裏。]


メモを貼った。


[そして、差し出される水に、パン

好んで口にすることのない
人間の食べ物に、まじまじ、興味を示す獏だった。
見て、一口食べて、糧にはならないが
リツが差し出す物なら取り敢えず食べる、素直さで。]

 死神。

 死神に追われてる夢、なら
 食べて良い夢だねえ。

[分かり易い、悪夢。
悪夢も見分けが付けやすいものばかりではないから
ぼんやり説明しながら、その日は過ごした。
見付ければ、きっと、夢に、食べに来る*]




[藍色の空より、近い彼に意識が向き
ゆっくりな時間稼ぎをしても
すぐに辿り着く目的地の扉前


期待したYESでは無く
ケースに寄るとは、はぐらかされた感覚
不満を表わすよう、繋いだ手に、爪でもたてようか悪巧み
――交わす視線の熱に、悪戯心が融けた


手を結んだ儘、緩慢な足取りで訪れた精霊

店内は想像より、人が少なく
マスターは相変わらずの愛想の良い接待か]


  


   

   ……お世話になるな。


[>>*1出迎えてくれたのは、親しい天邪鬼
黒がベースの制服姿に、柔和に声かけ]


  黒が基調とされた服も似合う。
  普段と色が違うだけで、随分と印象も変わる


[悪びれも恥じらいも欠如した、指を結んだ2人
4人掛けテーブルに向かう際に、簡素
されど長らかな立ち話は紡げずとも、喜色を噛んで

注文したつまみとグラスは間もなく到着]


  そう。 
  昼と夜では、招待する意味は変わるからね。


[実際はこの喫茶店に人外が人間を誘う、一般的理由に乏しい

されど、自分がと或る昼間に出逢った
梧郎を此の喫茶店へ誘った時と
今彼を招待した時とでは

自分の中でも
意味も、価値も、大きく変わる案件

予想を裏切らない返事に、頷きで応え]

  
  …… 狭いが、平気か

[言われた通り、起因を見出すことなく奥の席
冷気を失わない男の隣りには、呼気を感じる彼の音]


――― あくる日 ―――

[その後も、昼間は寝て、夕方は寝る、日々。
元々昼間の喫茶店に顔を出すのも
連日とは言えない頻度で、夜の方が多かった。

寝転ぶベンチは、先日蛇が座っていた、特等席。
仰向けにうたた寝。
眼鏡の掛けたままで、ちょっと、角度がずれている。

今日は金髪のこどもに邪魔されることなく
その為に、起きるまで、時間が、かかった。
何せ、そっと、静かにされたものだから。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

[首を傾げ不思議そうなケイの様子に、男も眉根を寄せて怪訝そうに]

んー…空き巣、と言うのも妙なんだよね。
物が無くなる、ということはないし。
むしろ逆でね。酒の量がいくらか減ったかと思う日は代金のようにお金が置いてかれてるんだ。

[だから空き巣らしい被害はなく、自分の預かり知らぬところで誰かが店に入っているらしいと、そういうこと。]

それに鍵をこじ開けたような様子もないんだ。
複製ができるような鍵ではないはずなんだけどね。

[それもまた奇妙な点。]

(29) 2015/08/09(Sun) 23時半頃


[―――嘘
 見当が行方不明な前置きに顔を寄せ]


   …おま、え


[知らず指は、彼の鼓動を、脈を聞き。
一度視線を外したが、再度湖水の眼に吸い寄せられる。
間近でぶつかる眼差しが、瞼も下ろさず問いかけ]


  ……その顔も、――…中々良いな。


[甘ったるく強請るような視線に
 煩い鼓動を鷲掴まれたような――そんな錯覚
参った、と静かに笑気を吐いて、そのまま]
 


   そう……それは私が、怖いから?


[自覚がないのか、此方を喜ばせたいのか。
どちらだ、と問いかける代わり
試すような口振りは、それでいて縋るよう]


   …――しかし、困ったね。
   そんな顔を見せられては、

   私は今夜お前を、 
   子供として扱えないかもしれない


[優しい響きを伴って注ぐ言葉は、穏やかな物腰を取り
相反、躊躇いを払った仕草で、彼の腰に腕を回した]




   …――もっと、近くへ。
   
    ほら、酒を注いでやるから。


[密会を交わすような淡い声量の囁きは
スーツケースから取り出した箱を開いて
中から、甘露の強い、日本酒を登場させても継続]


  グラスを持って。
  酔ったお前は、介抱してやるから、安心を。


[そのまま透明のグラスに、遠慮なく琥珀を満たしていく。
自分のはその後に。
されど彼の方が、アルコールの量が多いのは
逃したくないと言う、短絡な願望の所為だ。**]


[―――… ぱち。


いくらか時間をかけて、目を開く。]

 リツ。

[既に、逢魔が時に近い、時刻。
寝起きの口が、おはよう、より先に名前を呼んだ。
それから、両手を伸ばす、起こしてくれ。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

[コテツ>>32の言う侵入者、という表現は的を射ているので頷いて。]

営業時間内に来てくれるんならお客さんなんだけどね。
侵入者…入ってくだけだからそういうことなのかな。

…ケ?って何だろう?

[1文字だけ聞こえた文字に心当たりはなくて問いかける。客、という単語につながるには不自然で。
それが同じ店員のケイのことであろうとは思いもよらず。]

(36) 2015/08/09(Sun) 23時半頃

― 公園と、先日 ―
[――顔を見れば、思い出す。

 どんな顔だ、と言われたこと。
半分シーツに顔を隠しながら
「あんたのせいだ」
とぼそりと答えた。

意識してるのが
俺ばっかりみたいじゃ ないか

眉間にしわを寄せていたところで
ぺろり、となめられた。
本気で頭がショートした。――素面で!やるな!

そんな、その。意趣返し、こめて]

――今日は、俺の勝ち

[と。額をかるく、つついたのだ]


 −時は少し遡り−

  ……どーも

[店主からの出迎えは常と変わらなかったが、
同僚その1は少し違った。>>*1
昼間、ブローリンとケイの様子が少しおかしかったが
そういえばコテツもゴロウと何やら話していた気がする。

もしかしたら、千冬の爆弾発言も
聞き逃してくれていたのかもしれない。

誰より混乱し、舞い上がっていたトレイルは正直、
あの時とその後の記憶が既にあやふやだ。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

だろう?空き巣と言っていいのか微妙でね。

[ケイ>>34の言葉に同意。]

おかしいんだよね…たまに鍵をお客さんに預けるのも複製できないと聞いてるからなんだけど。

ん。そうだね。大体朝方までいて深夜近くに店を開ける感じだからたぶん昼間かな?

[店にいる時間は一日のうちでそれほど長くはないので特定まではできない。仮眠だけで済ませる日もあるが、きちんと寝るときはちゃんと少し離れた自宅に帰っている。]

(40) 2015/08/10(Mon) 00時頃

[千冬とコテツが、
装いの色彩について語るのを小耳に。
そういえば甚平の色がどうとかという話だった、
なんてぼんやりと記憶を手繰り。

厨房から姿を覗かせる同僚その2には。>>*2
目線だけで、挨拶を送る。

何だか感慨深い視線を感じれば、
いたたまれないような、こそばゆいような
複雑な心境で。

兄、というのは彼のような存在だろうか、
なんて想像してみる。

本人に伝えるかどうかは、
何れ運ばれてくる料理の出来映えで決めようか。
なんて生意気な思想を孕み。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

……ゴロウ君、だね。久しぶりだ。

[久しぶりにあった青年に挨拶を返す。
会ったのは一日だけだが、あの夜の中心人物であった彼の名を忘れてはいなかった。
今日はヴェスは一緒ではないようだし、恋人ではないというのは本当だったのか、とかそんなことをぼんやりと考えて。
いや、恋人だからと言って日がな一日一緒でもないだろうし、ここで待ち合わせの可能性もあるだろうが。
いまだ最初の邪推は頭から消えてはいなかった。]

(42) 2015/08/10(Mon) 00時頃

酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/10(Mon) 00時頃


 公園―
[エフに名前を呼ばれるのは、すきだ。]

 ―――、…ん。

[伸ばされた両手を掴んで、
力をこめて引き起こす。
最初に喫茶店前でしたときと同じ。]


ゴドウィンは、そういえば何も注文していなかったことを思い出して、コーヒーを注文した。**

2015/08/10(Mon) 00時頃


メモを貼った。


 −それから−

[以前と似た問答に対しての。
新たな解に、意外そうに目を瞠る。

昼と夜の違いについて、
把握していると改めて告げられば、より高まる鼓動。
それは緊張している時とも、似ていて。

遅れて届く、いっそ切なさすら感じる歓びに。]

  俺は、へーき
  千冬は? 翼、痛くないの

[座る席を決めるのに迷いはない。
すでにこころはぎゅうぎゅうづめで、苦しく。
隣で発せらる冷気で鎮静が間に合わないほど呼気に熱が、籠る。]


[リツの表情は、くるくる、回る。
公園で見掛けた際は
もっと、前だけ見て、表情は少なかった気がした。

理由を、もっと、理解しなければならないのだが
 『あんたの所為』
なんて言われてしまえば、尋ねるよりも
はは、と、抜けるみたく、笑う方が先に出て。]

 三勝二敗…… 四勝二敗だったか。

[小突かれて、後頭部、ベンチに逆戻り。
夢の分も数えて
指折る獏は、ぼんやりと、意趣を叩きこまれた。]


[今日、今、触れたのは、額ではなくて、後頭部。
別に、痛みはない――― あの日とは違う。

あの日は、半分、寝ていたし。]

 あんた、負けず嫌い?

[それでも、デジャヴする視界に、笑う。
伸ばした指はあの日と同じように甘えて
また、起こされる、立ち上がる。

そのまま指を離したがらないのがおれで
起こされたくせに、引き寄せて、先を歩く。
陽が落ちる、黄昏の夢と違う、じき星が出る。
ぽつ、ぽつ、街燈が点って、世界から取り残される。]


[情けないほど余裕のなさを素直に吐露できたのは、
じょじょに安心と、希望が湧いた所為。

困惑しているように取れる言葉に。
また、からかわれるかもしれない。
そんな予想は、少しどころでなく、外れた。]

  ――…は? 何言って……

[否定の言葉は、有耶無耶に途切れる。
珍しく先に逸らされ、噛み合う双眸の奥に。
漏れる笑みに参っているのはどちらか、なんて明白で。
口惜しさと、違う何かが混ざる眼差しを向けるのが精一杯。]


  違うよ
  ……怖いのは、千冬じゃない

[試すような問いに即答し、
やや憤慨したように眉を寄せ、彼から遠い拳を握りしめる。

怖いものがないと虚勢を張れない弱さに歯噛みして。
続く宣言が何を意味するのか、
今はまだ理解が及ばない頭は、むうと目を細め。]

  何言ってんの
  そんなことされたら、困る

[先と違い、はっきりと言い切る。
そもそもまだ子供扱いするつもりだったのかと
半ば呆れるが。

――背中を通り抜け、腰に回る冷気に。
大げさに跳ねてしまって、頬に熱が集まる。
突然感じた冷たさに驚いたのだと、言い訳しながら。]


  ――…ん。ありがと

[この位置で、距離でしか届かない程度の声を追うように、
言われるがまま、身を寄せる。
こんな時だけ素直に応じる処は我ながら可愛げがあると思う。

グラスとつまみが運ばれて、酒瓶が現れれば
漸く約束の杯を交わす時が訪れる。

以前と違う、琥珀色でより甘さが漂う香り。
追悼会で飲んだ酒はどれくらいの濃度だったっけ、
なんて思い出しながら。
注がれる量の違いに首を傾げるも、深く考えることはなく。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

ん…そうか。ホレーショ―は体調不良なのか。
無理するような柄でもないだろうがちゃんと寝ているといいのだけど。

[体調不良の原因など知る由もない。]

珍しい…?
そういえば前にゴロウ君に注文取る時にも言っていたね。
さて、何が…

[出されたその“珍しい”コーヒーとやらをしげしげと眺め。それをそばにいるゴロウ>>46が伺っていることには気づいていない。]

防犯カメラは僕も考えたけど、お客さんが嫌がるだろうからね…
大きな被害がないうちに仕掛けるコストももったいないし。
見張りは…そこまでするほどかな、ともね。

[客層を考えればカメラという選択肢は取りづらい。]

(51) 2015/08/10(Mon) 00時半頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

[それからどんなものかとまずはミルクを入れずに口を付け…]

………………………………

[酒はともかく、コーヒーにはそれほど明るくない自分でも分かる濃すぎるそれに眉を顰めた。]

…?

[ただ、どことなくコーヒーそれ自体の風味の他に何かるのではないかと感じて、確かめるように、今度はその濃さを覚悟の上でもう一口。今度は覚悟の上で口にしているので飲めなくはない。

違和感の正体は分からないが何かあるのは確かな気がする。何かあるけど、何か分からないのはもどかしい。]

これ。珍しい、というのは何が?

[なのでコーヒーを淹れた当人に聞いてみる。]

(52) 2015/08/10(Mon) 00時半頃

―公園

――、……

[こんな、こころ乱されるのは
本当に、ひょっとしたら
初めて位かもしれない。]

わらうな。

[何か、また変な顔をしたのか俺は。]

――たぶん、それくらい。

[ まだ負け越しだ。]

負けず嫌いだ。

[そこは、自覚がある。掴んだ手は離されなかった。引き寄せられる、その手の熱に翻弄されっぱなし、で]


酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/10(Mon) 00時半頃


  ……だから、こどもじゃないって
  自分の限界くらい、知ってるし

[介抱の心配は無用だと。
虚勢というよりは、威勢を張り。

――…しばし無言で、グラスを見つめ。
それから、すぐ隣の男に目線を合わせて、淡く、笑う。]

  じゃあ、……そうだな
  千冬の、これからの旅の無事を祈って

[乾杯、と端を軽く触れ合わせると、
ひとくちめを勢いよく喉に運び入れる。

嗚呼、そうだ。こんなことも、今夜限りで。
そう遠くないうちに彼はまた去るのだと、
唐突に、思い出してしまったから。

少しだけ睫毛を伏せ、憂いを振り切るように。]


  はぁ……っ、美味い、ね
  これ何ていうの?

[喉奥が灼け付くような感覚が、むしろ今は心地いい。
二杯目を要求する早さは、常の倍以上だった。


――そして。]


  ちふゆってさー……
  いっつもこっち来て、帰る時ってー
  
  どうやって移動してんのー?
  その羽で? それともワイバーンに乗って?

[緊張と諸々からの逃避か、
完全にアルコールに支配されたトレイルは。
やたら上機嫌で、先日夜間清掃時の話題をもち出し
日ごろなら有り得ない揶揄を飛ばす。]


[その後も、着物は何枚持っているのだとか、
寝泊りはどうしているのかとか。
少しでも彼のことを知りたい欲が、
どうでもいい質問となって次から次に、溢れ。]

  ――…おれのこと、欲しい、なんて
  言ったけどさ……

  どうせまた、置いてくんでしょー?
  おれが、……だから……

[記憶が正しければ二度、届いた願い。
けれどあの時、来年の話題もあったのは事実。

つまりまた、ここを離れて
トレイルの知らない秋と冬と春を過ごすのだろうと。]


[ベンチから眺める間は、視線は、上。
起こされれば、背丈の所為で、下。

笑うな、と、リツが言うから
10秒ほど表情を引き締めて、―――緩んだ。
おれの口は馬鹿になったらしい。]

 無理だねえ。

[素直に。]

 あんたが追い越したら
 ……好きなものじゃあなくて、欲しいものなら。

[あるか、と、ズルを厭った彼に、尋ねた。
見付けたいと言う欲と
見付けられたいと言う欲が、半分。
如何にも制御に行き詰り
せめて、繋いだ指に力を籠めた。]


  ちふゆ――…千冬……

[最後は言葉にならず、深紺の布地を握りしめる。
行かないで、の代わりに。

どうすれば、何といえばいいのだろう。
何故こんなにも、この男と離れ難いのか。

教えて、と縋るような眼差しを。たった一人に注ぐ。]**


 
 そういうところ、好きだな。

[負けず嫌いを覗かせるところ。

彼の負けず嫌いは、正統派だ。
それを好ましく、横顔を眺めて、黄昏時を歩く。
足音は、車の音は徐々に遠退いて
ぽつりと浮かぶ喫茶店の"BAR"の文字。]


メモを貼った。


【人】 酒屋 ゴドウィン

そうだね。今のところは。
あー、でもコストでけであればハリボテのカメラなら安いし選択肢にはなるかもしれない。
いかにも防犯カメラって見た目なんだけど外側だけの奴。

[もっともより大きな問題点は「やってくる客が撮られるのを嫌がる」ことなのでおそらくよっぽどのことがない限り設置はしないだろうが。
多くの客達は自分の性癖を隠して生活しているのでうちの店に出入りしている記録は特に嫌がるだろう。]

ふふ。これで僕が犯人だと疑われたらちょっと悲しいね。

うん、今は不思議な話、で終わらせておこうかな。

[いつかもっと困ることが起きない限りはもうそれでいいかな、と。]

コテツ君か…僕は見たことないけどどうなんだろうね?

[あまりカウンターの中を観察しているわけではないのではっきりと断言はできなかった。]

(57) 2015/08/10(Mon) 01時頃

――― トワイライト ―――

[夜の店、彼と潜るのは、二度目。
既に賑わいを見せている、席。

決して目新しくはない筈だが
店員としてではない席に、その背、視界の端。
おれは疎く、あれ、と首を捻ったり、した。]

 リツ、カウンターとテーブル、どっちが良い。

[先日はカウンター席、隣だった。
今回は、ボックス席も丁度空いていて
向かいか、隣か、どちらが良い、と、尋ねた。

―――そのどちらでも、彼が良いと言った席に
腰掛けるわけで、夢を越えて、甘やかしている**]


メモを貼った。


[ 見上げるのも、
見上げられるのも、きらいじゃない。

ただ、引き締めたはずの
口元がすぐゆるむのは、
どういうことなのか]

……なんでだよ

[唇を少し、尖らせた。
無愛想で名をはせるくらいなのに、俺]

――、……ほしいもの?

[ほしいものって、
それは、と今思い浮かぶのは
エフに関することで、どうした俺の思考回路――と、頬が染まる]


ゴドウィンは、コーヒーの違和感の正体を探ろうと、確かめるように何度もミルクを入れないそれに口をつけて、そのたびに首を傾げ。**

2015/08/10(Mon) 01時半頃


酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/10(Mon) 01時半頃


― トワイライト ―

あれ…

[ エフと同じほう、
トレイル店員と、
例の綺麗な東洋の人が座っているのが見えた。

――もしや、もしかして、と。

エフに夜のトワイライトに
誘われた経緯を思えば
鈍い俺でも、何かしら察するところは、ある。
邪魔をしないように、気をつけよう。]

……――どっち、ええと、
……

[迷う。顔が見えるほうか、隣に居られるほうか。]



か、 ……カウンターで

[考えて。
顔を見られて、
落ち着かない様子を晒すのは、と結論。
それに、隣に居られるのが、うれしい、し。]

―――こないだ、飲んだやつ
ゴールデンドリーム?

…また、飲みたい

[ちゃんと調べたのだ。
ひっそり、エフの横顔を窺って**]


[温かい視線を感じてた気がした。>>*2
それは、彼にとって義父代わりの
まるで家族のような存在から。

誰かに見守られて居るからとて
トレイルに対する態度が変わる配慮は
生憎欠如しているが

そんな温もり或る2人の関係は、純な羨望が募るばかり


さて、此処まで主張の激しい微熱を
トレイルに注ぐ一夜が在っても
未だ、純粋な心した東洋人との関係を疑う
古い友人の存在は、当然に知らぬ侭。


静かに、想い人だけを、視界に閉じ込める]


[そして長年蓄積した意思を持つ瞳は
彼の動揺の揺らぎを捉えても
硬く、甘く、彼に固定された侭である

翼を気遣う言葉には、有難うと応答
翼越しに身体まで、痛覚は現在通って居ない
  

寧ろ其方こそ、冷えた気温が辛ければ
正直に申告して欲しい――と

ジ、と彼の顔貌を見据えて、一言忠告
彼の傍が恋しくて、彼の体温が愛おしくても
自分の霊力の所為で、トレイルの躰に支障が在っては堪らない]
  


  ………

[不器用な彼だからこそ
つつける要素が在って、楽しいが
確かに可愛げ溢れた従順な態度に、また興が惹かれる

だから自分の限界を把握しているらしい彼に
過去に友人のバーで、随分酔っぱらった記憶は指摘せず]

   
   有難う、――――…乾杯。


[掠めたグラス同士、軽快な音を

その間、振り向けば姿の見えた2人には
軽く手を挙げて、挨拶を交わしたのみ]



―――――…

    見栄っ張りな、やはり子供?


[訊かれた日本酒の品名を応える間には
既に出来上がっていた彼に、宣言と違うと間近に溢した溜息
それでも自ら捧げた毒素に染まり色付いていったのは、愛しい過程]
 
  ……深夜に羽を広げて。
  まあ、数日位かけて此処に来るね。
  着物は、故郷には十数着……
  
[やがて質問の乱舞に、わりと隔たりなく素直に応え
寝泊りに関しては、それこそ山小屋を勝手に借りたり…
そこまでは、公表する事は止す

舌足らずな口調で、名を呼ぶ聲
子ども扱いして、からかおうかと、口を開いた刹那]


[届く声が
彼の本音が
クリアに鼓膜を震わせる。

彼が恐れていた矛先は、もしや自分に繋がって居たのかと
繋ぎ穂を合わせ推測すれば、途端左胸が重く痛む]


   ―――…トレイ…ル…


[慣れぬ毒素に、喉も、声も 焦がす想い人

 駄々を捏ねる勝手な幼児の如く
それでいて家族を待つ寂しがり屋な息子みたいな]



[考えるより先
服を掴む身体ごと
傍らにいる彼を、羽の様に、そっと抱きしめる。
端から見れば、酒に脆弱な彼の介抱をする仕草で]

  
   なんだ… お前は  …今も   
   誰かに置いていかれる事が、怖いのか


[温かさも 癒しも無い身体は、彼の体温を容赦なく浚い
されど、彼の瞳に篭るのは拒絶ではなく、期待を増長させる代物]


   私は、自分を必要とする人間の傍に居ないと
   ”消滅”する  脆弱な存在だから


  
   ………、お前も
   私を 欲しがってくれるなら
     
    傍から離れる事は、止すよ


[漏らした言葉は自分も自覚せぬほど乾いた。
彼が強請る以上に、己は不足を覚えていたのか
意図も込めず、掌は彼の背筋をあやすよう撫で擦り]
  

    トレイルは 私にとって   
    誰よりも―――……特別な人


[氷の腕の檻中
曝け出した額に合わせた唇は、夏の日差しなどより余程熱く、**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[夜の喫茶店に向かう道すがら
背を伸ばせばまた見下ろす姿勢で、歩く、走らない。

口許を緩ませた笑みは
リツが拗ねたみたいな顔をするから
引き締め直すことも出来なかった。]

 たのしい、…… から?

[傍に居るだけで、見詰める、だけでも。
首を傾ぐような響きになったのは
伝わるかな……… と言う獏の心情に寄る。]

 あんた、そういうの
 さっぱりしてそうだなあ、 …あるのか。
 


[まるで
今はほしいものがある、ような反応をするから
好奇心も傾き、あるのか、なに、繰り返した。

そうして、幾らか静かに扉を潜り
店員の隣に、涼しげな色、手を振る仕草で
ああ、ああ、二度、頷いた。
ひとの手を此処に、引いてきたのだと、理解して。]

 うん。

[カウンターを誘う声に、意識が戻る。
隣に居られる場所に、腰を据えてから、手が伸びた。]


[あの日と同じように
近い指先を攫いたがる、手で。
厭われなければ、絡める、カウンターテーブルに。]

 はは、 黄金の夢。
 ……… いい夢が見られそうだねえ。

 じゃあ、おれも、前のと、同じ。

[オレンジ色の酒と、コーヒーの酒、砂糖抜き。
忙しそうな店長に注文して
"前の"と言う注文でも、彼なら、用意が叶うだろうから。

目の前に並ぶ、甘い、苦いいろに、視線を落とす。]


 
 そういえば

 酒……… 弱い?

[注文を終えてから
今更、と、隣に尋ねる。
知ったところで、カクテルは勧めるのだけれど**]


メモを貼った。


……たのしい ?

[ 思わずオウム返し。
首を傾いで、確認するみたいな仕草が見えた――からかうような意味じゃないらしい。]

そ、そうか。へんな、やつ

[くすぐったい心地でついぶっきらぼうに。
たのしいー―例えば俺も感じてる、あえてうれしい、とか。そういうのか。しまった、それだと俺も「へんなやつ」じゃないか]


俺にだって、
ほしいものくらい、…ある

[さっぱりしてそう、という感想は
わりと合ってるとは自分で思う。
走り込みも、
記録を上げたいというのも、
自分で叶えるもの。
強請るものじゃない。

でも、
エフに関することだと
どうしたって
こいつに願ったり、働きかけたりしなくちゃいけないわけで。それは。とても、気恥ずかしい。慣れてないんだ、そういうのは。食い下がるな、やめろ、やめてくれ。]

い、いいだろ、
気にすんなっ

[ 繰り返し聞くエフとの押し問答、店に着くまでひそひそ続いた。]


[トワイライトの先客、
ヴェスパタインは手を小さく上げた仕草も絵になる。トレイルを連れて来たんだ。邪魔しないように、の心構えは変わらずに小さく会釈をした。


座るカウンター、
なんだか馴染んできた、気がする]


――、っ、

[手を絡められる、
拒む理由なんてない。
期待、してるくらいかもしれない
繋ぐ手をちらと見ると、
気恥ずかしいような、うれしいような気持で、心拍数が上がる]

いいゆめだと、
あんたは、食えないけど

[死神に追いかけられる夢、とかなら食べると言っていた。うん、黄金の夢じゃないな。怖い本でも読めば見れるか。悪夢。]

……気に入った?

[あの、カクテル。それなら、嬉しい。 前の、と頼む姿はまさに常連。]



え?

[ 今聞くか。それ。
前回の酔い方を知ってるだろ。
ぼそり、と答える。
飲める方が格好いいのだ、というのは部活仲間の共通認識ゆえ、俺は立場が強くない。余談。]

飲むのは好きだけど
――あんまり つよく、ない。


[弱いと謂わないのはなけなしのプライドだ。あまり強くない、と弱い、の間にはれっきとした壁が――ある。多分。多分な。]

エフは、どうなんだ

[飲める方なのか。どうなのか。**]


メモを貼った。



「前の」でちゃんと分かるの
……すごいすね

[>>*5 エフのざっくりとした注文にも
スマートに答えている。
格好いい。]


メモを貼った。





[甘露の濃いアルコールは
同じ温度で隣の彼の喉を温める


喫茶店に広がる笑い声の中
男は遠慮しがちに、店主の姿を探した
>>*3 大切な店員との交酒は認証済みだが
持ち込みに関しての許可は、得て居ない立場故

――微弱ながらも
自分を気遣った優しさに関し、知る機会は
もう少し過ぎてからの話か**]


メモを貼った。


[昔からこの男の近くはいつだって温度が少し低くて、
それが何とも心地いいのは、
彼の正体と、夏の相性の所為だと思っていた。

でも――きっと、それだけじゃない。

体調を慮う忠告には、同じように返す。
本人が知れば嫌な顔をさせてしまうかもしれないが。

このまま、すべての熱を奪われ凍り漬けになったとしても。
此処を離れるつもりは毛頭ないし。

そんな杞憂すら起こらないほど、
ふつふつと滾る慕情は増すばかり。]


[まだ、意識が明瞭な時。
千冬が何かに気づいたようで、ふと視線だけを巡らせ。

先日昼夜共に変な客の仲間入りした同胞と。
彼をここに招いた常連客の連れが見えれば。
軽く首を揺らして挨拶を送るが、
先日のように声を掛けることはできなかった。

数刻前の想像を振り返り。、
客観己もあんな顔をしているのかと思えば、
あまりにも照れくさくて。]


[触れられた瞬間こそ、肌が粟立つ感覚に襲われたが
それも次第に、慣れていく。]

  んー? なーに
  俺のどこがこどもだっつーの
  
[胸の底に澱のように溜まった憂鬱も、緊張も。
ひとまずアルコールで沈めて。
呆れたような吐息が届けば、
重心を肩に預けるように身体を捩じる。

嫌がらせのようにも甘えているようにも見える仕草。
次第に蕩ける意識に、剥がされていく虚勢。]

  まじで。すげー
  おれも空飛んでみたいんだよねー
  今、ケイに頑張って貰ってるとこ

[建前に本音を混ぜ込み、やがて取り繕うことも叶わなく。]


  ――…千冬? どうしたの

[酩酊し、無様な醜態を晒してる自覚もないまま、
痛みを孕む声で名前を呼ばれ、不思議そうに顔をあげ。

そのまま、包み込むように淡く抱きしめられて
漸く、己が何を口走ったのか悟った。
そのまま、銀糸に顔を埋めるように目を閉じる。]

  ……違うよ
  "誰か"に置いて行かれるのが怖いんじゃない

[養父のことは、こころのどこかで得心していた。
母のように見限ったのでなく、
人間の元へ返そうとしてくれたのだろうことも。]


[初めて知らされた、彼の存在の儚さに。
数度瞬き、続く言葉に欲しかったものを、知る。

己だけに注がれる、視線と熱と、想い。
何かの代わりでない。
誰も変わりにはなれない、特別なひと。]

  ほしい。千冬が、欲しい

  ずっと、おれの傍にいて
  もう、置いて行かないで

[額に受けたくちづけは、不思議と冷たくなかった。
このまま近くにいて、溶けてしまうのではと不安になる程。]


[まるで幼子をあやすように、背中を撫でる掌に目を細め。
握りしめたままだった布を解くと、
銀糸に指先を差し込み、頬に手を宛てる。]

  千冬が――…好きだ

[そのまま指を滑らせ、親指の腹で頤からくちびるをなぞり。
重ねようとしたところでふと、
ここがどこだか思い出したようにぱっと、瞳を開き。]

  あー……

[羞恥と、酒精に頬を赤く火照らせながら、
そのまま胸元に顔を埋めた。

今なら恥ずかしさで、死ねる。]*


メモを貼った。


メモを貼った。


 
 たのしい。
 ……… そうだな、如何、言えば、いいかな。

[睡魔を含んだ半目と
繋いでいた指先を、引き寄せる。
ことばに変換することを諦めて。]

 ここが、跳ねる、たのしい。

[ぶっきらぼうな
変な奴 何度も口にされたことば。
今は、おれには擽ったく響いて、笑って。
引き寄せた指は、おれの左胸に。
人間とおなじみたく、鼓動みたいなものが、跳ねる。]


 …… わかるか?
 


 
 知りたい。

[口にしてくれるのかと思いきや
リツがはぐらかすので、欲が、口を突く。

 ――― 知りたい

二度、告げる、強請る、これは強請るものだと思った。
気にするな、なんて言われてしまえば
尚のこと気になってしまう。
絡めた指まで、力を籠めてしまう、そのくらい。]

 ずるい。

[こう言うのは、ズルだと理解している口振りで。]


[そして、カウンター席まで
繋いで、離して、繋いだ指は、テーブル上。
片手でも食事も酒も嗜める。
前回の来店で、それは、よく理解していた。]

 そうだなあ。
 きれいなあんたの夢は、見てる。

 …… たまに、如何にか、悪い夢を見てくれ。

[悪夢の作り方、図書館の蔵書にあるかも知れない。
それでなくとも、ホラー、夏の定番。
おれが勧めるのは如何なんだ、首くらいは傾ぐ。]

 苦くて、美味い。 あんたも飲んでみるか。

[並ぶ対照的なカクテル色>>*5
味も対照的なのに、そう、尋ねて。]


 
 ……… ふわあ、流石。

[おれの端的な注文を、しっかりと作り上げた店長に。
欠伸が混じるのは種族柄。
感嘆としたおとは、本物で。]

 覚えておく。
 あんまり、飲み過ぎると、また送る。

 おれは、……… あまり、酔わないなあ。

[顔色も変わらなければ、感覚も、然程。
ただし一度だけ、本当に強い酒を飲んで
此処で寝こけて、うっかり朝まで寝こけたことはある。

肩を揺すられても頭を叩かれても
夢のなかの夢まで、目が覚めなかったので、良くない。]


[そして、視界の隅に、トレイルの視線。
こちらに気付いたことに気付いて
眼鏡の奥、眠りまなこを、眇めた。
目配せを挨拶に摩り替えたつもりで。

話し声は、耳を欹てなくとも、それなり聞こえて。
匂い立つような、擽ったい、優しい会話に
口許を綻ばせるくらいは、許せ。]


メモを貼った。




  悪気のない子供なのだろう。
  …――それともわざと煽っていると?


[呆念の溜息を吐いても、ある意味逞しく反論を綴る相手
叱るようなたしなめるような声を落とし、躊躇いの無い疑問は
肩にかかる体重に、心の揺れを更に揺さぶられ、声尻が上がる]


  ………ケイは
  空へ羽搏く翼を 持っていただろうか


[そして、此処でケイを頼る言に
少しの不可思議と、それ以上の嫉妬]




   
   ………
   無償に 抱きしめたくなった。 
   とても。
   

[引き寄せた胸板付近で声がすると
いま彼を抱きしめて居る実感が、生々しく呼び覚まされる

即座に逃げてしまわない気配に、喉を揺らして笑気を漏らし
顔を上げた彼へ、介抱とは名ばかりの
甘やかす振りした執着も添える]



[温度も違う
立場も相違
常に心の中心にいて、遠い存在の彼を
何度も躊躇いながらも、結局
腕の中へと強引に納めている

ぬくい…、と胸に巡らせた筈の独り言が小さく唇から零れた。
やはり、彼は温かい]


     ――――  …



[ 調べは、視線をかちりと合わす
覗き込む眸は、相変わらず美しい。
固く閉ざした心の氷壁は、清らかな淡雪のように溶けてしまう

―――― 君の、熱で]



[息をするより、彼をもとめて。
何かを考えるより、言葉をもとめて
彼の熱が現状を混ぜ込んで真実へと誘った]


      トレイ ル…


[冷たい声を吐く唇に、甘い名を呼ばせる。]

 
      …――有難う。

   自分で告げた言葉。 今更、反故にするなよ
  

[願い、求めた、約束
クーリングオフなど許す善良な選択肢は、思考に存在しない]


[掌から頬に伝う体温
酒に酔っても、場の熱を浴びても。他と混じらぬ体温
そっとすり寄る仕草は、彼の顔貌に影が掛かろう
こんな顔、他の誰にも見せたくないのだから]



    ―――好きだぞ、トレイル。


[囁いた声は、彼にしか届かない。
彼だけが知っていれば良い、情熱。]


     置いて往かない……、ずっと、
  
      別つことなく、傍らに。
      ―――…私の、可愛い人。


……、 ぇっ

[ 左胸。
指先に触れて、
俺の胸のほうが、跳ねた]

……――ぁ、わ、……わかる…

[かあ、と耳まで赤くなっているのが自分でわかる。ちかい。近い、って]


 

[されど、近づいた気配の口付けは、来ない]
  
   ………、…… 

   此処が友人のバーだったら、いくらでも…


[普段なら柔らかな前髪が邪魔をして
揺らぎを測りづらい彼の瞳も、羞恥を曝け出している
されど、メンタルが瀕死寸前の彼に、告げた本音は
慾を自覚させた自分にも、ダメージが]


   ―――っ、……

[今だけは苦し紛れに
背を撫でていた手は、彼の顔を隠す
頬が熱い]



…――ぅ

[ 知りたい、と。

2回、含めるように。
耳の奥に、響いてくる。]

――ぐ

[ずるい、と言われれば。
言い逃れしようとしている自覚は、あるわけで。]

……そ、その、……
―――あんたと、なんか、色々、できたらとか、 ええと、

[まとまれ、言葉、まとまらない。]




   ……、結構飲んでいたが
    具合は大丈夫か。

   水でも……
  それとも、もっと酒を楽しみたい?


[苦し紛れに、羞恥を煽る雰囲気からの
解放の糸口を言葉にする

傍に控えた水を差し出す際、腕を解こうと

もっと酒を求めれば、用意されたそれらが
店員から運ばれてくるのだろうか>>*6**]


[ カウンター席について、つながる指をなお意識する。あんたと一緒に、とか、何言ってんだお前、と思われるんじゃないかと。]

―――がんばる。
ホラー映画でも、見てみる。

[とはいえあんまり得意じゃない、けど。]

ん、いいのか?

[くん、と体ごとグラスに顔を近づけて嗅ぐ。
コーヒーの、いいにおい。]

俺のほうは、……いっか、甘いもん、な。


メモを貼った。


メモを貼った。


[ちろり、なめてから一口。]

――にが、……

[うお、…ほんとに苦かった。
マジブラックだ。]


[シャツの上、左胸に、リツの指を添えて
その手の甲に、おれの掌が重なった。
夏の日照りは陽が落ちた今、そこまで暑くないけれど。

リツの体温が上がった気がして
こちらまで、少し、熱くなった感覚。]

 わかるか。

[目尻が緩む、すこし、顔色が伝染った。
繋いだ指先は、そうして降ろして。]

 あんたと居るのは、たのしい。

[もう一度、告げた。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

…………………うん。人気は、そうだね。
いや、そういうことじゃなくて…言えないのかな?

[訪ねた問いの答えをあからさまに逸らされて>>77、口をつけようと傾けていたカップを持つ手が止まる。
多分普通のコーヒーに使わない何かがあるのだと思うのだが、その正体は全く見当もつかなかった。]



[そしてケイがコテツに何かを着ろと言っているのを聞いて、一体来ていない間に何があったのだろうかと気になったが、口を挟むことでもないので素知らぬふりをした。]

………?

[それからカウンターにやってきたブローリンに気づいて会釈を返し。
話しに夢中、というほどてもなかったはずなのでなぜ彼が来たのにドアベルの音がしなかったのかと不思議に思ったり。]

(87) 2015/08/10(Mon) 23時頃

酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/10(Mon) 23時頃


[強請ったことも、功を奏した

聞き洩らさないように、ゆるい口も、噤む。
最初は首を横に傾いで
次に、首を縦に、揺らした。
理解しているのか如何かは、表情に、出ない。]

 秋が来て、冬が来て、春が来て
 …… いろいろ、出来るさ。

 公園より遠くに、行ったって、良い。

[あのベンチはとても寝心地が良いけれど。
強請って得た答えも、大事にしたい、と
勝敗を放り投げて、強請る、次。]


[飲み慣れぬ酒に支配され、
身体もこころも弛緩すれば日ごろの鈍感さにも磨きがかかる。]

  んー? 仰ぐ?
  何、千冬も、暑いの?おれもー…

[ついでに耳まで遠くなるらしい。
子供じみた嫌がらせ、もとい甘えは加速するばかり。

自身の発する不用意な一言が、
これまでと違う焔を煽っているなんて気づけない。]

  なんかねえ、練習してるんだってー
  
[へらりと笑って、
追及されれば先日の社員旅行の話題を繰り返そうか。
共に空を翔けたい対象が増えたことによる密かな期待は、

白く美しい羽が潜む背に向ける、眼差しに閉じ込めて。]


[そうして、繋いだ指先の、手の甲を
人差し指で撫でる、おれである。

頭を撫でる要領で、いいこ、いいこ。

応えてくれたリツに。]

 はは、……
 本当は、見ようとして見るもんじゃあ、ないんだが。

[努力を、慈しむよう、目を眇めた。
目の前のカクテルには、まだ口を付けていないから
一口、促して、苦味を堪える顔に、また笑う。]

 ………

[繋いだ手を、ふと、解いた。]


[傍らを真似るみたく

おれも、リツのカクテルに手を伸ばす。
黄金色に気泡が揺れる、それを、一口。
グラスの縁に口を付けて、]

 あま。

[語調が強くなった、甘かった、当たり前だ。]


[突然の抱擁、じわりと混ざり溶ける体温。
どれもこれもが、トレイルのこころを綻ばせ拓いていく。
甘く、優しく、そして少しだけほろ苦い。]

  んー……?

[無自覚が継続しているうちは、
つられるように笑い、かと思えば拗ねる。
酔っ払いの機微は、山の天候より変化が激しく。

その激しさが時に、恵みのスコールを呼んで、
乾いた大地を潤わせ命をはぐくむ。

愛情に飢え、怯えていたこどもが、
漸く見つけた、確かな答えに手を伸ばすように。]


[ 問われて頷く、
ぎこちない、仕方ないだろ、緊張、してるんだ。]

わ、わか  る

[そろりと見上げた顔が
少し、赤いみたいで。
俺だけじゃない、と思えば
緊張も少し、ほどけるもの]

――、……そか
……よかった

[うれしい、と。俺は自分でもわからないくらい自然に、口の端をあげていた]


【人】 酒屋 ゴドウィン

まずい…かと言うと…うん。

[思いの外素直に白状してもらえたものの、肝心の何が入っているのか教えてもらえないのはまだ少し不安が残る。
けれども口にして問題のあるものではないだろうと、ケイを信頼してもう一度カップに口をつけ。]

…まずくは…ないかな?

[何度も試すように飲んできて慣れが出始めているのか少し自分の感覚が不安になったり。]

カフェオレだね。試してみようか。

[勧められた通り、中身が減り始めたカップにミルクをたっぷりと砂糖を少し。]

………確かに飲みやすくなるね。

[ミルクのおかげで謎の隠し味?の気配が薄れて口当たりは良くなったような。]

(95) 2015/08/10(Mon) 23時頃

[ゴロウの祖父の訃報で思い知らされた
いくつかの仮定と、事実。
人間はどうあっても、彼らより短命であるということ。

千冬にとっての氏の存在の大きさ。

同じ東洋の血の方が、――彼に、似つかわしいと。
惹かれる想いと、後ずさる感情の葛藤。

懸念事項はほかにも、いくつもある。
それでも抑えきれず、
過去も、未来も一旦すべて放り投げ。

そして――掴まえた。]


[ ゆるく、ゆれる、
夢の中、獏の姿のときみたいだ。
表情からは、うまく、どう思っているかはわからない。]

――、……いいのか?

[公園より遠く。
それは、一緒に出かけたり。
それから。

――たぶん、俺の顔、輝いてたと思う。]


  そんな勿体ないこと、しないって

[今夜の約束を交わした時のような念押しに。
面映ゆい笑みを浮かべて。

もしかしたら、――もしかしたら。
この気持ちを、恋と呼ぶのかもと。

豪胆なのか、小心なのか解らない男に捧げた、
生まれて初めての、告白に。
秘匿し、独占するような仕草と共に
同じ言葉が返れば、歓喜のあまり箍が緩む。

場所を弁えない行動を瞬間引き止めてくれたのは、
僅かばかりの理性と、同僚の用意してくれた、料理の香り。]


[ 手の甲を撫でられる。
なんだか、とても、くすぐったい。
あやされてる、気分]

……でも、
あんたが腹減ったままのは、……なんか、悪いし

[俺なりの努力だ。
やったことな方面の努力だけど。]

――?

[つないだ指先が離れた。
あ、とひっそり指で追いかけそうになって、少し、まだ、遠慮]


[ 俺は瞬く]

甘いだろ。

[そりゃ、甘い。ふ、と小さく笑ってしまった]

苦手じゃないのか。


[リツの緊張が伝わった、ような
動揺を映すことも少ない面が、はにかんだ。
緊張を共有するような、感覚に、近い。]


 …………… 暑い。


[―――… あつい、ねむい。
昼間、あの日、公園で会ったときみたく
慣れない感覚を紛らわす為に
事実と異なることが、口を突いたんだ。]


[一度我に帰ってしまえば、立て直すのは難しく。
言葉にならない呻きをあげながら、
それでも身体を退くという選択肢を選ばない処に、
――惚れた弱みと、己の可愛げに自画自賛を贈って。]

  友人の……って。ゴドウィンさんの?
  それって――…

[ふいに漏れ聞こえた呟きに、意味を咀嚼すれば。
また違う動揺とざわめきが全身を巡る。

きっ、と。少しでも動けば触れ合うほどの距離で、
睨むように見据え。]

  今までは、……どうしようもないし
  気に、しないように頑張るけど

  もう、だめだからな


[恋愛経験がないからといって、
まったくそういう方面への知識がないわけじゃない。

養父はその点も、それなりに教育してくれた。
彼が去ってからは、兄弟のような同僚たちが。
たいがい、興味がないとスルーしていた。

最近知ったあの店の秘密と、
何もかも訳知り顔な男に刺すのは、初めての嫉妬。

とはいえ、前後の言動を思えば不満顔の維持も難しく。]

  ――…だいじょーぶ
  乾杯、し直そう

[彼がここを去らないと、己と共に在るという記念の杯に。
相応しい酒が厨房で待っている気がする。
予感は、きっと当たるだろう。>>*3>>*6]*


メモを貼った。


[それから、首の動きは獏よろしく、鈍い。

仕草で伝えられない分を補うべく
繋いだ指先を、手の甲を撫でる、繰り返し]

 おれは、あんたと一緒に歩くから
 そう、決めてるから、あんたが行きたい場所に
 ………行く。 走るなよ。

[駆け出されたら、追い付けない。
釘を刺して、離す、視界の端
追い掛けるような指が見えて、眼鏡の奥が瞬いた。]

 本当に腹が減ったら
 ちゃんと、食ってるから、大丈夫だ。
 


[悪夢を探すのは専ら昼のはなしで
くいっぱぐれも珍しくはないが、それはそれ。

リツの指の代わり、触れたグラスから手を離す。
すすすすすすす、彼の前に、黄金色を戻して
まるでそれこそ苦虫を噛み潰したみたいな、面で。]

 ……… 苦手………

[心底、と言った響きだ。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

おいしいかといえば、そうも言いづらいけどね。
…でも、次に来た時もまた頼めるかな?

[カフェオレで薄くなった違和感。
だが一度気づいてしまえばむしろ違和感の正体が気になってしまって物足りなくも感じたり。]

けど、多分だけど、その不思議さを求めるお客さんというのもレアだと思うから程々にね。

[この場でお代わりをしてしまうと、自分の店の開店前に一眠りする邪魔にもなってしまいそうで次の機会に、と淹れてくれたケイ>>98に告げる。

もっとも、カフェオレにすると飲みやすい、なんて研究をする誰かがいるというのだから、非常に珍しいとかそんなではないのだろうけど。

それが今カウンターに並んで腰かけ、青春真っ只中らしい東洋人の青年だとは知る由もなく。テッドとの会話に漂う空気を察してカップで口元を隠して小さく笑みを作る。]

(103) 2015/08/11(Tue) 00時頃

【人】 酒屋 ゴドウィン

そうだねぇ…

[おそらく独り言であろう呟き>>104が耳に届いて口元を隠したままぽつり。]

(105) 2015/08/11(Tue) 00時頃

[ ――あぁ、]

ん、あつい、な

[誤魔化すみたいで。
そっと、添うように、繰り返した。]


[ 撫でられるたび、じわじわ、
熱を共有するみたいだ。]

……、わかった。
はしらない。
あんた、置いていったり、しないから。

[安心しろ、と。
そう続けた。
獏は、のんびりやだから。]

――食ってるなら、いいけど。


[確かに、耳が遠くなっているようだ
――と、思考の端で]


   ………
   
   そう。 ケイの努力を 私は知らなかった。
   
   私等を見守る年上にも
   当然悩みは 有った筈なのにね

   社員旅行   ……楽しかった?

   
[逸る恋情に相反した、穏やかさを漂う
酔い煽る酒より、己の身体を甘く麻痺させるのは、確かに彼で
暑い、とは その通りの感覚を、初めて抱いているのかもしれない

甘えたな猫を、寂しがりやな子供を
掌は、何度も 頭や背を撫でてやる]


[ 心底苦手そうな様子に
笑い含み、ながら]

じゃあなんで飲んだ。

[へんなやつ、と。口直しにどうぞとばかりグラスを戻した。]




[東洋を愛しているとか、
欧州を敬遠しているとか
彼も重々承知しているだろう現実を無視して、


そう、漸く、生に充実を感じている
きっと漸く、捕まえた

見付けた、私の幸福の象徴。
それは、腕の中で]


     …良い子。

[子供として見ぬと宣言しながら
まるで子ども扱いするのは
彼の反応を楽しむ目的と
紡がれる一言一言に
鼓動を急かされ、余裕が足りない反動

呉れた告白は、夢のようで居て夢では無い。
まして、ローブを着た魔法使いに
無理強いされ告げた想いでも無い

まぎれもない彼の言葉
だから、 ほら、こんなにも お前が愛おしい]


      ……、 だめって  
    ………バーに行く事そのものが?

[散らした笑気が夜気に拡がり、腕力に任せて彼を引く。]


[フィールドを屋外から屋内に移しても
空調の行き届いた風に触れても
カクテルを一口飲んでも、含んだ熱は晴れなかった。

リツも、同じだと、応えてくれたから
伝染った感覚は、深く息を吐き出すことで如何にか。]

 あんたも同じなら、良いか、良いな。

 …… うん。

[良いのか、良くないのか
納得させるために頷いたくせに、自分の頬に指で触れた。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

その様子だともう一度、もレアなのかな?
僕が物好き、と言うのは否定しないけど。

[よくもまぁそんなコーヒーを説明もなしに提供するものだと少しだけ呆れたりしながら、物好きと言う言葉>>108を肯定する。

甘いものがそれほど多く食べられないという点を除けば目立った好き嫌いはない。
むしろ新しい味とか、珍しい料理を出す店ができたと聞けばあちこち足を伸ばして食べに行くくらいには食べることは好きであり。
色々と諦めている男にしては珍しい、まだ諦めていない数少ない領域でもあるのだった。]

………

[旧型の携帯であれば持っているが、スマホではないし、こっそり写真を撮る趣味もないのでそれを差し出すことはせず。

こういうことは、見守るのに限る。]

(112) 2015/08/11(Tue) 00時半頃


   困ったね。 
   私の数少ない愉しみが減る。その代わり
    
   …――勿論、お前が 私を愉しませて。


[目頭に熱が灯り、ジンと眼窩が焼けた。
充実に満ちた聲。 そして、笑み
傍に居て彼に手を伸ばす理由への
大義名分にでも、利用させてもらおうと心算

何を取って困ったと言うのか、まるで白々しい]


    おや、食事まで…?  有難う。


[そうしてテーブルに並んだ、料理>>*3>>*6
彼の家族にも似た彼らのサプライズとご褒美を、目の当たり]


[暑い、と言った指は
おれ自身の体温と、リツの体温が混ざる。
暑い、熱い、と感じて、軽率に離したんだった。]

 はは、 公園を走るのなら、良い。

 ……… それ以外は、歩いてくれるか、嬉しい。
 置いて行くのは、いつかの話だねえ。

[過ぎったのは、ひとと、獏の寿命の差。
ぽろ、と漏れたのなんて、甘いカクテルの所為だ。
のんびりしていたって、こればかりは抗えない。]

 食ってる、 ……なんだ、心配?
 


[すすすすす、戻されるカクテル
お口直しに、グラスを掬って、飲み干した。

甘くなった舌を、上から塗り替える濃い苦味。]

 リツが飲んでるから。

[咽喉を過ぎる、濃いアルコールの味に
一心地ついたタイミングと一緒に、吐露して。]




     豪華すぎない…か………
     愛されているな、トレイル。


[そう、目の当たりにし。呆然
されど、料理や酒に凝縮された愛情は、他人から居ても明瞭
新しい酒を注いだグラスを、お互いが持つと、重ねる]

  
    …――乾杯。

    今後から、この日が  
    お互いの記念日になる事を祈って。 

   
[一口、酒を含んで、喉を潤うアルコールを嚥下
日本料理も並んでいたら、箸は熟せるかも尋ねよう]
   


[ 同じ。おなじ、か。]

――わるくない。な。

[――あつい、って。
原因は、こころのせいなのだ。
頬に触れるしぐさを、じっと見て。
自分も、真似して。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

ん?若い男の子………

[唐突にブローリンに声をかけられ>>111、最初は何の事だか分からず頭上に?マークを浮かべるが、そのあとに続いた幸せを、とそういう伝言に合点がいく。]

…そうか。彼は強いね。
いや、すごい決断だよ。

[最悪の場合、心中だとか刃傷沙汰だとか、そんな未来もあり得ると思っていたのだが。
彼の中で何をどう整理できたのかはわからないが、その決断を心から称賛し、祝福する。おそらく彼も、歩き出せるだろうから。]

………?

[まぁその話はいい話だなー、ということでいいとして、なぜそれをブローリンから聞くことになったのか、それが分からず先ほど浮かべた?マークの数を何倍かに増やして思案顔。]

…まぁいいか。

[きっと、店を開けていない間にやってきた彼の話をたまたま通りかかったブローリンが聞いてくれたのか、とかそんな想像で一応納得。なぜ昼に何もない裏通りにいたのか、とかそんな疑問は尽きないのだが。
けれどもこうして堂々と顔を合わせて、わざわざ忍び込んでいると半分明かすようなまねはしないだろうと、まだ侵入者と結び付けて考えることはしていない。]

(115) 2015/08/11(Tue) 00時半頃



   ゆっくり味わいたい…――。
   なかなか個性があるが、美味な物ばかりだ。
   

  されど、食べ終わったら。家まで送る。
  今のお前を一人外に出しては、あまりに危険だ



[悪魔にでも浚われてしまう、なんて
揶揄を混ぜ込み、声も傍で低く
 されど、酔いで色欲を纏う彼への、真の按配

食事に浸る彼の髪に、密会めいた音の無い口付けで
強引な契約*]


[ 離された指を
ゆるく握って、ゆるめて。]

――公園走るのは、日課だから。

もちろん、
そうするつもり―――

[置いていく。いつか。
――初めて喫茶店に行ったとき。
――追悼の話を、していて。

くらり、アルコールのせいだけじゃなく揺れる。
ぐ、と。思わず腕の服を、掴んだ。]

……――、…しんぱいだ。わるいか

[額をそのまま押し付ける。心配だが、獏はきっと、長生きだ。人間は、長くて100年生きられない]



――、……

[ 額を押し付けたのだって
アルコールがちょっと、
箍を外したせいだ。]

無茶しやがって。

[誤魔化すみたいに、言った]


メモを貼った。


[コーヒーの水面に、ミルクを投じたくらいの、渦。
その不思議な感覚に、ぐるり、と眩暈を覚え

 こころが火照るから身体が火照る。

そんな簡単なことに、動揺する。
簡単なことで、未知だ。
二人して頬の熱さを確かめることも。]

 あんたの顔色が変わるのも
 こんな感覚、なのか。

[感覚を、確かめる、ぽつり、と。]


メモを貼った。


[体温を手放した指は
その後は、飲み乾かしたグラスに触れた。

すこし冷えて、体温が逃げる。]

 はは、 それを見るのが、おれの日課だねえ。

[片や駆け、片や寝ている、何時かの光景。
思い出して、笑み声を漏らしてから

唇が固まった。黙って、しまった

腕を、布を引く指先に
押し付けられた額から、体温を受け取って。
否応にも縮まることのない寿命の差を思い出して。]

 ……… リツ、

[名前を、絞り出して、それから、]


[あの日――深夜の呼び出しにより始まった、>>1:*2
社員同士の戯れを披露する際はやや自慢げだったかもしれない。

誰も、彼も。
かけがえのない、仲間だから。

社員旅行についてはまだ未達成だが、
相談だけでもじゅうぶん楽しかったので笑顔で頷く。

トレイルが非番の日に、別の旅行計画が
持ち上がるのだがそれはまた後日のこと。]


【人】 酒屋 ゴドウィン

[それからいくらかブローリンや他の客や店員と言葉を交わしたか。
しばらく立って窓の外の様子を見ていくらか日が傾いてきているのを確認すると。]

さて、それじゃ僕はこの辺りでお暇しようかな。
また今度もよろしく。
それからホレーショ―にお大事に、って伝えてもらえるかな?
会うようだったらでいいから。

[近くにカウンターで何やら約束を取り付けたらしい二人、彼らがこれからどうするのか、肝心のことまで言うのか、興味は尽きないがそれをおくびにも出さずに席を立つ。
もう少し見ていたい気もするけど、野暮はやめておこう。

だからそう挨拶をすると今日の会計を済ませ、ついでに体調不良らしい店主への言伝を頼み、トワイライトをあとにする。
少し買い出しをして、一度帰って開店まで寝ようと。**]

(123) 2015/08/11(Tue) 01時半頃

酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/11(Tue) 01時半頃


 
 あんた、いま、そういうのは、反則。

[悪くない。
悪くはないが、―――ずるい。

嬉しいような、苦いような、矢張り甘いような。
慣れない味を口にした、所為か。
いとおしい気持ちが込み上げた。

だから、顎を引き、押し付けられた額の上。
髪の上から、そっと唇を落とす。
子守唄と一緒に母親が送るような
そういう慈しみとは、行動は似て、かけ離れて。]


酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/11(Tue) 01時半頃


酒屋 ゴドウィンは、メモを貼った。

2015/08/11(Tue) 01時半頃


[会話の隙間に、そっと聞こえた天邪鬼>>*8の声。

甘いものを苦いもので塞ぐような
あるいはその逆か、彼にも覚えがあるものか。
――― 同じ人ならざる者同士。

困ったなあ、みたく、そっと目を細めた。
アマノの感覚も、今なら僅かでも
獏でも理解出来るような気が、したから**]


メモを貼った。


  だから、こども扱いすんなって

[正しい意味で、そう扱われてないことは解ってる。
これも、きっと甘えのひとつで。
――すべて見透かし、一歩先を行く彼に。
正面から不服を申し立てることが、未熟の証。]

  だめなのは店、じゃなくて休憩室

[損ねた機嫌も、腕を引かれれば抗うことなく凪いでいく。
『ファミリア』に行くことに異論があるわけじゃない。
トレイルだって今後も赴くつもりだ。
時にはひとりで。そして、ふたりで。]


[ 俺はひとつ、瞬いて。
ゆるやかに目を伏せる。恥ずかしくて、目をあわせられなかった と いうか。]

……そ、そう、
なんじゃ、 ない、か。

こういうの、ええと、
あんまり、ない のか?

[獏は、のんびりやだし、――疎いのかもしれない。]


メモを貼った。


["困った"の意味をやや湾曲して受け取り、
過去どれだけ愉しんだのやらと嘆息する。

不機嫌を露わにしたのに、何やら愉快な笑みと。
今後に期待を寄せられれば、勿論と即答。]


  ――…ていうか
  おれの部屋にだってベッドぐらいあるし


[根なし草の誰かさんとは、違うのだと。
良い子は、悪い大人の企みに知らず知らずに乗って、

細く、それでも確かな男の指先を揃えて掴み
その先に素早くひとつ、くちづけと言う名の宣戦布告。]*


  あー……ホール、コテツひとりだし
  直接注文してくるから、待ってて

[白々しい挑発と計略に真っ向から挑んだ結果の、
己の行いに羞恥が戻ったのは直後のこと。
抱擁で崩れた後ろ髪をくしゃりとかき混ぜる。

少し、落ち着かなければ。舞い上がりすぎだし
そろそろ少し離れなければ――このまま癒着しそうで。

名残惜し気に、身体を剥がし、席を立つ。
何なら一部、配膳も手伝おうか。]


[再びテーブルに戻る時も、やはり、隣。
食事のために多少、隙間を空けても交わす視線の熱は変わらず。]

  ケイは、うちの自慢のシェフだし
  ――…兄貴、みたいなもんだから

[祝福の詰まった品々と軽い揶揄に、照れ臭そうに頷く。
コテツも同じく実年齢は上なのだか、
彼についてはどうしても、年下のように扱ってしまう。
素直じゃなくて、素直すぎて、微笑ましい同僚のひとり。

運ばれる料理は、どれもこれも食欲をそそる。
新たなグラスに注がれた酒に、目を細め。

乾杯の合図の後含むそれは、滑らかに舌を、喉を潤す。]


[ 日課。
毎日、毎日、それが続くならいい。
でも、どうしたって、俺が、いつか。

酔ってるせいだ。
何でもない顔できればいいのに。
ひどくさみしい。
くるしい。]

……エフ、……

[驚いたろう、あやまらないと。
でも、エフもわるい。
そんなこと、言うから。

なお、強く額を押し付ける。]



―― 反則、って  なに。

[ぎゅ、と服を掴んだまま。
目に水がにじむのを、
隠すようにしながら。]

……っ、…

[ふ、と。額の上に影ができた。
ついで、額にやわらかい触感。
なに、え――キス、され た――?]

…っ、 ―― 〜〜っ。!

[あたまが、まっしろになった。
ずるい、なんだよ、ずるい、ばか。]


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ゴドウィン 解除する

生存者
(3人 45促)

ゴドウィン
35回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび