64 色取月の神隠し
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―うん分ってる。
僕が行く。連れてって。
[志乃の言葉には、勿論だよと返した。]
まだ、伝えてないこと、たくさんあるんだ。
言わなきゃいけないこと、いっぱいあるんだ。
これからのこと、教えてあげなきゃいけないんだ。
[視線はまだ見ていない友のために。
懐にしまったの片手の拳をぎゅっと握って。]
ん…もしかしたら、嫌いになっていなくなったとか思うてるんかもしれへんね。
せやけど、一平太さん逢いに来てくれたんやったら、
あの子の誤解も解ける思うしねぇ…
一平太さんだけ違いますんよぅ。
うちら妖しも……ううん、妖しだけちゃう。みんなみんな明之進大事や思うてるから
せやから、逢うてお話して欲しい思いますんよぅ?
辰次さん、沙耶さん…!
[先に見えたのは辰次か沙耶だっただろうか。
鬼火となった明之進よりも先に視界に入ってきて。
緩まったのは自分の足か、はたまた乗ったものの足か。どの道その場に到着すれば、まずは一つ息を飲んだ。]
一平太、さん……!
[その姿が見えれば、浮かべるのは安堵の表情]
よか、った……。
待ってた、の……。
[右手を袖に隠すようにしつつ]
明之進……私、じゃ、遅過ぎたみたいだけど。
一平太さんなら、きっと間に合う、から。
声、届けて……欲しいの。
[少し身体を傾けたなら、青白き火の姿も一平太の目に届くか]
沙耶、辰次、そして周囲の言葉には、今は小さく首を縦に振るだけで返すだろう。
[白い毛玉とは、異なるを越えた、変わり果てた姿。見れば、浮く火である。自分の動揺の色は多少浮かんでいるだろう。]
明之進くん、で、いいんだよね。
[それでも、其れより上に思うは。]
僕だよ。
いっぺいた、覚えているよね。
[なんてさびしげな色だろう―。]
……おう。
来てくれたかぁ。もうちょっと遅かったら、俺の手が暖を取るのにいい感じの炭になるところだった…
[一平太の声を聞けば、苦笑しながら明之進から離れた。冗談を言う余裕はあるらしい。]
─ 炎の前 ─
ただいまぁ。
[胸中は秘めながら、剣呑たる状況に場違いにも思えるゆるやかな声色で一平太達と共に戻る]
二人とも無茶せんかったん?
[明之進を一度不安げに見つめてから、辰次と沙耶の元へ向かう]
沙耶…大丈夫?
[離れ際既に彼女は火傷を負っていたはずで、駆け寄れば心配そうに彼女をとその右手を覗き込んだ]
知ラナイ
[すっかり心を閉ざして
一平太の言葉に返すのは一言だけ。]
[あたりをきょろきょろと見回っては、ほぅ、とため息をついていた揚羽は
同じ九十九の――それも、自分よりも随分時を経た――気配を感じて
じいいいいいい、と志乃を見つめた
それから、周りをぐるりと回り、大きく開いた胸を屈め
着物の長い裾を持ち上げしゃらりと絹擦れの音をさせお辞儀を返した]
『お初にお目にかかりまする。
志乃さま。
我は揚羽、簪の九十九に。』
[波打つ珊瑚色は地面まで届くほどに、礼は深く]
[その傍ら、志乃に小さく礼を返して
たまこは、じっと一平太の背中を
その先にいる明之進を見つめている]
あ……志乃。
[ゆるやかな声に振り向いて、こちらも安堵したように微笑んで見せる]
ん……大丈夫。
ちょっとは、……無茶だったかもしれないけれど。
[袖に隠した右手。
覗き込まれればそれ以上隠す事はせず]
動かなくなるような火傷じゃないの。
でも……すぐには箏を弾いたり、出来ないかな。
だから、ごめんね。
[自身を主と呼んだ琴古主に小さく頭を下げる]
でも、明之進も、私にとって大切な人だから……
多分、いきなりいなくなっちゃったから。
驚いてると思う、ごめんね―
[話す言葉に、遮られた知らないという言葉。
拒絶の意思に目をぱちくりさせるも、小さく横にお断り。]
―僕を知らない?違うよ。
僕は君を知ってるし、君も僕のことを知ってる。
[周囲には、宥めるようではなく、それは淡々と聞こえるかもしれない。]
―炎の前―
辰次様!
[一平太達と共に現場に戻れば、辰次に駆け寄る。手の火傷を見れば慌てて]
ああ、こんな、お怪我をされて…!
もう、もうっ…
あんまり無茶は、なさらないでください…!
[辰次の手を取ろうとするが、傷に触るかもしれないと迷い、少し泣きそうな、怒ったような顔で辰次を見つめた]
もう……
[一目見て軽い火傷とも思えぬ右手を確認すれば、血相を変えて場を離れていく。
やがて、引きちぎった自らの袖に水を浸し戻ってきた女はそれを問答無用で彼女の手に覆い包む]
気休めかもしれんけど、冷やしますよぅ?
あとで薬草探してくるから、痛いんは我慢してな。
謝ることはないんよ。
すぐに弾けないとかそないなこと気にせんでもええんよ。
せやけど、……せやけどな
身体は大事にしてなぁ。
沙耶にとって明之進が大事なんはわかるけど、
うちにとって沙耶は大事なんよ。
[冷水で濡らした着物をあてがいながら、紡いだ声は震えるような声]
志乃さんお帰り、ゆりさんも…うお。
[ゆりに泣き出しそうな顔で怒られれば、少々怯み。]
だ、だってさ、明を抑えられるの、この場では俺くらいしかいなかったし…
このくらい、あやかしは平気だよ。
[たじろぎながら言い訳を重ねるが]
う、うん、ごめんな、心配かけて…
[一平太と明之進の様子を横目で見ながら]
……おい、葦藻、葦藻はいるかぁ。
いるんならちょっと出てきてくれ。
[あしもー、と邪魔にならない程度の声で呼び続けると、白くて猫ほどの大きさのネズミが一匹、ちょろりと何処かより現れた。]
あんなぁ、鎌鼬ん所行って、末っ子から薬、分けてもらってきてくれ…二人分。駄賃は後でやるから。
[頼みを聞き届ければ、葦藻と呼ばれたネズミは、ちょろちょろと駆け出していく。]
[それでも微妙に声に振動―感情のぶれ―が少しずつ尾ひれに付いて来ていて。]
だって、君は明之進君で、僕のともだち。
それで、僕は一平太で、君のともだち。
僕はね、ともだちになって、嬉しかったんだ。
[すっと、一歩前に出る。
神隠しされる前に溢れた涙がまた眼に還ってきたかのように、もう一度涙の筋をなぞろうとしていて。]
[沙耶の元へ赴く前]
揚羽さんなぁ。ええよ様なんてつけんでも
美を彩る簪さんだけあって随分艶やかな成りですねぇ。
ほんまに綺麗……
並んだらうちが霞んで仕舞いますよぅ?
せやけど、揚羽さんみたいな絢爛なお姿は、うちには似合わへんやろか?
[しゃらりと仰々しくお辞儀をする揚羽に、照れを交えて手をひらひらと]
龍っつぁんから聞いたときは、荒ぶる付喪やったらどないしよう思うてましたけど、禍を齎すような方やないようで安心しましたんよ。
たまこちゃんと良き縁も深そうやし……常に和ぎれる九十九となってくださいな。
揚羽さんやったらきっと主様に幸を齎す九十九となってくれますやろう?
和を以て幸を成す。それが、永きを巡る九十九の在り方や、思いますんよ。
[どうぞよしなにとゆるやかな礼を返した]
辰次様は平気でも、あんなことをされたら、見ているほうは平気じゃありませんっ…!
もうっ……!!
…はい。あまり、心配かけないで、ください…。
[俯いて、辰次の着物の裾を、ぎゅ、と小さく握る。]
あっ……
[問答無用に布に包まれた右手。
水の冷たさに幾らか痛みが引いて、ほっと息を吐く]
ありがとう……志乃。
こんな風に、大事に思ってもらえるなんて……私、幸せだよ。
だから、これ以上は無茶しないから、ね?
[右手を僅かに動かして、着物越しに志乃の手を握り]
……きっと、"さよ"もかつては、同じ気持ちでいたと思うよ。
なのに、どうして……伝えられない、のかな。
[呟きながら、一平太と鬼火を見守るよう視線を向ける。
それ以上明之進への言葉は重ねず、ただ、祈るように**]
…明之進様に、きっと辰次様のお気持ちは、伝わると信じます。辰次様だけでなく、一平太様や…他の皆様の気持ちも。
[真剣な眼差しで明之進と一平太の様子を見つめながら言う。
やがて辰次が大きなねずみを呼び出すのを見れば、驚いて]
きゃっ!
…あんなに大きな鼠、初めて見ました…。
[呆然と、鼠が走り去ったほうを眺めた]
[一平太の言葉をただ黙って聞く]
……デモ 居ナクナッタ
[青白い火が寂しく揺れる。]
今ハ居テモ ドウセ イナクナル
マタ 一人ニナル
あれもあやかしの一だけど、大人しい奴だよ。
怒らせなければ。
[ネズミに驚くゆりに笑って。]
……うん、ありがとうゆりさん。
ここまでしてもらって、どうしても伝わらないようなら、今度は拳骨だ。
[黒く焦げた掌は、うまく握れないが。
伝わるだろうと信じつつも、半分本気で宣言する。]
機もあるやろうからね。
……一平太さんが急に居なくなったことの動揺が大きいんやろうね。
[どうしてと呟きながら火を見つめる沙耶。握られる手を傷まぬよう柔らかく包み込む。同じような柔らかさで慰めるように語る。妖しの同胞として、此度の逢魔時でも誰よりも仲の良かった辰次の声すら届かないのだ。更に記憶の旅路を遡る“さよ”の存在を直視できなかったことは無理もない]
せやけど、ちゃんと届いてはおる思いますんよ。
今はちょっと意固地になってるだけ。
雪溶けて水が流れるように
季節が巡るように……ほんの少しあの子が心開いてくれたら
龍っつぁんや沙耶が届けようとした想い
あの子のここに届くんよ
[自らの心の蔵をとんとんと叩き、『大丈夫だから』と何度も繰り返した。
そして、視線は明之進と一平太へ向ける]**
[居なくなったという言葉にちくりと胸が痛む。事情はどうあれ、彼の前から姿を消したのだから。]
僕は、居なくなった。でも此処に居るよ。
僕を、一平太を見て。
僕は君と友達でずっと居たくて、一緒に居たくて―戻ってきたんだよ。
[それでも、彼に伝えたくて。]
そうなのですか。本当、あやかしにも色々な方がいらっしゃるのですね…。
[ 怒らせたらどうなるのだろう、と思いながら、続く辰次の言葉に恨めしげな目を向けて]
…もう。こんな手でまた無理をされるおつもりですか?
[ため息をひとつ付くと、くすりと笑って]
止めても無駄なのでしょうね。ならせめて…、傷の手当くらいは、させてくださいね?
[柔らかく微笑んでそう言うと、行く末を見守った**]
色々いるから、いちいち驚いてたら心臓が持たないぞ。
驚かせて遊ぶのが好きな奴も多いしなぁ。
[注意してくれな、と忠告し。
それから、理解を示してくれるゆりに、敵わないと言いたげに苦笑した。]
……見抜かれちまってるなぁ。
俺、生傷絶えないけど、よろしく。
[そうして、明之進たちを見守っていれば、前足で薬の壷を抱え、短い二本足で走ってくる白ネズミが現れただろうか。切り傷を一瞬で治すほど怪我に効く鎌鼬の薬を、沙耶の為に志乃に渡しただろう**]
[青白い炎が、美しく見えて。その炎に触れるように、手を伸ばす。
しかし多少なりは我慢しても―触れることは出来ないだろう。それが何分、悲しい表情を見せて。]
僕は明之進君がこのままでも全然いいんだけど―。
なんだか、きれいだから…。
でも、人の姿をした明之進も、毛玉の明之進も好きだよ。姿形なんて、関係ないよ。
[ふと、さよと呼ばれた人間のことを思い出す。かの者は、どのような形で明之進と別れたのかは分らない。裏切られたのか、はたまた自分と同じような別離だったのか。]
そう、この村では、僕はニンゲンというアヤカシ。
目が二つ有って、手と足が二つあって、二本足で立っていて、指が五本あって…。あ、姿を変えるのは出来ないかな―。
[ニンゲンというアヤカシの、身体的な特徴を連ねていく。]
ね、明之進君と一緒、同じアヤカシだよ。アヤカシの里にいるアヤカシの僕が、君と別れることなんて無いんだ。
[里への永住―即ち現世との決別、それが浮かびゆく。
その意味は考えぬようにしても、どうしても過ぎるような大きな重量。
たまこ姉さんは―どうだろうか。]
それに―明之進君の周りには、たくさんの友達が居る。
[とうとう流れた涙―それはそのままに、周囲をちらりと見る。どうも怪我の治療をしているようなのだが、潤んだ目ではそれを理解するだけの視界が足りなかった。]
ゆっくり見回してみて。僕も、辰次さんも、志乃さんも。明之進君のともだち。明之進君は、ひとりじゃないよ。
まあ、今は僕が一番のともだちだけどね。
[長年の付き合いの辰次を置いといて、一言付け加える。]
だから。
だからさ。
何時まで、ともだち、泣かせるんだ―!
[涙を流しすぎた眼を拭くため、手で覆うようにして。
明之進の姿が隠れた。]**
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