64 色取月の神隠し
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[沙耶が一瞬振り返れば、驚いた表情のままこちらを見る巫女の姿
傍らに龍の笛も見えただろうか?]
……!
[二人には離れ行く火を指さし示し、手を招いてみたけれど、その意図は届いただろうか?]
[ 志乃の合図を見れば、自分達を呼んでいることが分かった。沙耶がこの世界に来ていることを知らなかった巫女は、沙耶のことも気がかりで]
辰次様、追いかけましょう!
[辰次の手を握りなおすと、志乃達が飛んでいく方向へ駆け出した]
知っている? それは良かった。
[彼女が彼とどういう出会いを成して言葉を紡いだかは知る由もなし。
ましてや、明之進が彼女にナニカを重ねて見ていたこともわかろうはずがない
けれど……]
妖しというても、齢もあるし
妖しと成りも異なるんよ
人と交わり、何かがあの子の歯車を狂わせたのなら
それを戻すのもヒト言う存在が必要かもしれへん
[それか辰次のような気心知った同胞か……]
沙耶、沙耶も呼びかけてあげてや。
うちは、あの子としっかりとは話したことなぃから。
まだ縁の深い沙耶なら、言の葉も届くかも知れへん
[月夜に響く笛の音
──己を外に誘った、こちら側へ誘った音色
自分と同じ年頃の少女
──ずっと傍に。それを裏切り、消えた娘
閉ざされた部屋
──暗く、外に出ることも叶わぬ寂しい部屋]
[青白い火はより一層激しく燃える。]
[隠世の皆が必死に明之進の火を追いかけているのを遠めに見つつも、特段走る気はない様子の半妖眼鏡。]
―――…
[その内に思うことは在るが。]
味噌茄子が食べたいなぁ…
[焦る彼らを余所にそんなことを言っていた。]
う、ん……。
私でも、何か出来る、なら……。
[志乃に頷き、明之進だという青き火へ向き直る]
明之進、さん……!
あき、あ、あの、私……!
[燃える火に向け伸ばした手。
その指が再び、ぶれて見えた]
ずっと……あなたを、探して……!
[思わず口から飛び出した言葉に、またも娘ははっとした顔をする。
己と重なり合う何か――それはあやかしの会話を夢に見た時のように、分かたれたと思えばまた溶け込んで]
さよ……?
[そうして娘は、その名を思い出すのだった]
[伸ばされる手を拒絶するように火が激しく揺らめいた]
ヨルナ
オマエノ 顔ハ 嫌イダ
[求めていた姿によく似たその人も
負の炎に支配された今では憎悪を感じる。]
[火の勢いが激しくなる。
聞こえてくるのは、拒絶の声。
娘は一瞬、息を呑むが]
ううん。
それでも……きらいって言われても、私は追い掛ける、よ。
[燃え盛る火に向かい、更に手を伸ばした。
その火に触れたなら肌を焼くだろうか?
痛みを感じれば顔を顰めるだろうが、手を引くことはない]
[何分必死だったのはあった。
手がぶれたかどうかを目にしたかは定かではない。けれど期せずして沙耶の身体の二重の影を見つけることは叶ったか?
はっとしたような表情を浮かべ、次いでその名を零すのならば、彼女に降りかかる黒き情念と化した火の粉を一度払い軽く目配せをし、彼女の少し後に佇んだ]
輪廻の轍か?
[現で叶わぬ時の逢瀬が、隠世で紡がれる
委細は異なれど、今彼女は何かを掴み、そしてたぐり寄せようとしている
自らが主と定めた娘が、今刻の欠片を拾い成すべきを成さんとしているのだ]
……
[ならば、成さんとする事の顛末を見届ける責は我に有り
ヒトの手を焼かんとする黒き情念に、それでも手を翳したぐり寄せようとする様を、女は横目で見つめ、背を預ける。
無粋の介入を心良しとせず、且つあの妖しの炎が主を包むのならばもろともに焼かれるべく]**
ヤメロ
ヤメテ コナイデ
[火は一瞬激しく燃えて、手を引かせようとその肌を焼いた。]
モウ 嫌 ダ
[手を伸ばしている人。その人を見て
変わった己の姿を見て、恐怖した少女の姿を思い出した。
そして、消えた。
どれだけ探しても、もう見つけられない。
己に残されたのは、少女の笑顔と怯えた表情の記憶。
あの笑顔を求めて、怯えていた表情は嘘だったと思いたくて
ずっと探していた。]
[そして、一平太。
友達だと思っていた彼が、本当は友達ではなかったのだろうかと
あやかしなど、友と思っていなかったのではないかと
少女の記憶が、一平太の消えた事実をそう思い込ませる。]
[そして青い火は、悲しみと寂しさを強い憎悪へ変えながら燃える。]
[激しく燃える火が、傷ひとつない白い手を焼く]
…………っ
[痛みに慣れぬ娘は、歯を食い縛る。
表情が崩れ多量の汗が滲んでも、構う事はなく]
明之進……。聞いて。
嫌ならすぐに忘れてしまっていいから、今だけは聞いて欲しいの。
[我知らず呼称を変えながら、明之進に呼び掛ける]
私、明之進に謝らなきゃ、って……。
あの時、姿が変わっても、同じ明之進だと信じられなかったこと。
ごめん、って、言いたかった。
だからずっと……探してて……。
[重なる記憶。
"さよ"は丈夫でない身体を引き摺るように、明之進の姿を探していた。
家人に頼る訳にもゆかず、慣れぬ表を駆けずり回って三日三晩。
"さよ"は家に帰り着く間もなく力尽き――]
私、どうすればいいのかわからなかったの。
ごめんね、っていうための体もなくして……。
それでも、諦めずに探してたら、こんな風になる前に届いていたかもしれないのに……。
でも、ね。
私のことを許してとは言わないから、このことだけは、忘れないで。
からだが近くにいなくたって、それは嫌いになったってことじゃないの。
心は近くに在りたいって、願ってることだってあるの。
[自身の事は取り返しが付かなくとも、もうひとつの繋がりを断たぬようにと。
必死の思いで訴えかける]
そうだな、志乃さんたちを探そうか。
[消えた気配が何なのか、正体に心当たりはないか尋ねてみようと思いながら、ゆりに手を引かれ]
――!
[通り過ぎる炎に、すがり付いてくるゆりを庇うように支えて]
……あいつ!
[炎の飛び去った方角を、鋭く睨み。]
『………志乃さん、何があった!?』
[自分を呼ぶ筝へと問いかけ、ゆりに誘われるまま後を追う。]
志乃……。
[背に志乃の存在を感じて、そっと声を掛ける]
ごめん、ね。
でも、"さよ"は私の半分だから。
"さよ"の想い、私もわかるから……こうしなきゃ、って、思うの。
[このまま居れば志乃をも傷付けてしまうかもしれない。
けれど、半身が死した後まで抱き続けた想いを、ここで途切れさせるわけにはいかなかった]
……ちょっとごめんよ、
[ゆりをひょいと抱えあげえると、背に負って走った。早い。]
知ラナイ ソンナ言イ訳 聞キ、タクナイ
怖ガッテ 消エテ
イナクナッテ 見ツカラナクテ
心ダッテ 離レテタ
[必死の思いの訴えが、酷く心を痛めつける。
負の火は心を病ませた。
それを信じても どうせ また裏切られるのだろう
いっそ、ただ燃えるだけの鬼火となれたらどれだけ楽になるだろう。人だった記憶も無くし、意思も持たぬようになれば……]
明之進!!!!!!
[ようやくその場にたどりついた龍笛が、炎と化したあやかしの名を呼ぶ。]
嫌ダ 嫌ダ
[沙耶の顔を見るたびに"さよ"が、さよの笑顔が記憶の欠片から掘り起こされる。
そして怯えた表情も、その時に受けた強い悲しみも。
青い火は、沙耶から離れてゆく]
明之進……!
[尚も自身を拒絶され。
娘は火傷の痛みに震える手を、もう片方の手で押さえた]
私、が、人だから……明之進に近付けないのかな。
人は、弱いから……
すぐに怯えるし、迷うし、……永い間変わらずにはいられないから、誰かを傷付けるのかな?
[明之進が離れていく。
娘はそれでも追い掛けようと一歩を踏み出すが、そこにどうしようもない溝を感じてもいた。
――そんな時だろうか、龍笛の声が聞こえたのは]
明、明之進。
何やってんだよ、お前。
そんな姿じゃ、すぐに燃え尽きちまうぞ。
[ゆりを背中から下ろし、風呂敷を「これ持って下がっててくれ」と託して。沙耶と明之進に近づこうと。]
[辰次の声が聞こえると]
モウイイ 未練ナンテ ナイ
[そう、返して。
燃え尽きてしまっても、もう未練はないと負の感情を喰らって、火は大きく燃えた**]
[沙耶に頭を下げ返すと、明之進へと近づいて。]
……ばぁか。
何があったか知らねえが、ほっとけるかっつうの…
[手を伸ばして、鬼火と化した明之進を掴む。
そう、確かに掴んだ。曖昧な存在に近い同胞の身では、それも叶う。
当然、炎は手を文字通り焼くが、意に介した様子もなく。]
いいから、ちょっと落ち着きな?
[じりじり。手が龍笛の材料である竹のように焦げる。]
心を鎮めて……
[じりじり。じりじり。]
……………ぅおらぁっ!!!!!
[まだるっこしい、と有無を言わさず、
掴んだ鬼火に頭突きを食らわせた。
説得が通じそうにないので、心を鎮める…つまりは、何も考えずにすむ気絶を狙ったのだった。]
あちぃ……いてぇ……
[額から竹を焼いたような香ばしい匂いがしている…
ほんのり焦げていた。
明之進がそれで怯まないなら、さらに別の方法で気絶を狙うつもり。*]
はぁ、はぁっ…、
[辰次と駆け出すものの人の足ではとても追いつけない。息を切らせていると辰次に抱え上げられ]
きゃっ!?
[みるみる流れてゆく背景に、振り落とされぬよう、ぎゅ、と辰次の首に腕を回す]
[そうしてその場にたどりつけば、真っ先に目に入ったのは火傷を負った手を押さえる沙耶の姿]
沙耶様っ…!!
やはり、沙耶様、だったのですね…!
[辰次の背から下ろされ、風呂敷託されれば受け取って、煌煌と燃え上がる炎を驚きの表情で見つめる]
あ、あれが、明之進様、なのですか…?
[鏡の力であやかしだと知ってはいたものの、記憶の中の明之進とはまったく違う姿に驚き、何故、と疑問を浮かべる。沙耶達の只ならぬ雰囲気に、良くないことが明之進の身に起こっているのだと察して、抱えた風呂敷をぎゅ、と抱きしめた。
辰次が燃え盛る火に近づくのを息を呑んで見守る。辰次の手が火に焼かれるのを見れば思わず声を上げて]
辰次様っ……!!
っ、きゃっ!
[頭突きを食らわせるのを見ればぎゅ、と目を瞑った]
ああ…、雷門様、どうか辰次様を…、明之進様を、お救い下さい…!
[泣きそうな顔で、その場を見守るしか出来ない自身に、唇を噛みながら祈った**]
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