人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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――廊下→――

[目的の場所を目指して小走りで廊下を進む。
 髪は乱れるし、多分汗臭いし、息も上がっている。
 とてもいつもの「元副会長」にはみえないような姿も気にならない、それ以上に急いでいた。

 到着する頃には、まだ二人の姿は其処にあっただろうか。**]


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― 回想・図書館 ―

[エリアスの言葉はまるで何かの隠喩のようだ。だけど俺にはどの言葉にも覚えがない。結局、小首を傾げてキャロルの意見に同意することとなった]

 棘?咲く?よくはわからないが……
 とにかく、その棘とやらががお前のとこに行けば
 何もかも終るっていうなら、早くするべきだよね。

[なんとも見当はずれな回答になってしまった気がする。終わらせる方法があるのなら何でも歓迎だ。再び喋りかけたエリアスの視線を、俺は掬い取るようにして見つめ返していた。こいつ(薔薇?)の言葉に、この俺様が救いを求めていたんだ。ふん。まったく、アホらしいだろ?


[奇跡のような力を信じて俺は薔薇の言葉を待ったが、そんな都合のいい魔法はなかった。俺は鼻でため息をついていた。神に祈って得られないものを、易きに頼って得ようとするな。人前で馬鹿のように馬鹿のような願い事を口に出しそうになったことが悔しい。俺は唇を噛み、この忌わしい薔薇の匂いを恨んだ]

 俺に想いがあって……か。
 あることに気付かせたのはお前じゃないか。
 知らなきゃそれで幸せだったのに、さ。

[それならいらないって捨てられればよかったのに。
 そこで俺は、はっとした]


 こんなことをクドクドと人前で喋らせるなんて、
 悪魔め。
 もうこんなところになんていられるか。
 俺は部屋へ戻らせてもらう。

[悪魔の甘言に耳を貸すな。この俺様、高潔にて豪奢なホプキンス家の現党首末息、ロバート・ゲイブリエル・ホプキンスが人前で、ともだちがほしいなどと泣きごとを抜かすなどとは許しがたい。末代までの恥だ。

 身体は全身震えるような痛みとなって襲いかかる恥と、容赦なく身を震わせる欲の二律背反で焼けつくように火照る。かき抱くように自らを抱き抑えると、]

 ふんっ

[鼻を鳴らして高らかに図書室を後にした。逃げるようにして自室へと向かう。何もない、質素な自室。誰もいないことが寂しくもありがたかった。

 革靴がいい音を立てる。良い靴を買っておいてよかった。そんなことが慰めになることが何だか今は情けなく思えて、*目の端がまた熱くなってきていた*]


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[正直なところを言えば、実際にサイラスのところに向ったかどうかは知れなかった。
ただ、サイラスもこちらにいる、という事を知らせたかっただけといえばそうかもしれない]

 高いところ、彼好きなんだ?

[なら鐘楼かなぁ、と内心で呟いてそちらに目を細め]

 何がほしいのか、何が必要なのか、誰に必要とされているのか。
 知ることは大事だよ、ジェフ。

[早口になったジェフェリーを苦笑して見送り、それからノックスのほうへと足早に戻った。
彼が良い顔をしていなければ、にっこりと微笑んで、大丈夫だよとでもいうように**]


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―鐘楼―
[鐘楼にたどりついたときには
もうサイラスはいないかもしれないと
そんなことを思うだけで酷く焦った。
だから自然と足が急いで鐘楼へと向かわせる]

…よかった、いた。

[安堵の息を吐き出して、彼に近づくと
謝られたものだから首を傾げてしまった]

何も泣かなくたっていいよ。
大丈夫って言ったじゃない。それより

[先にすべきことがあるとばかり言葉を切って指を伸ばす。
泣きそうなその青い瞳に口づけて
それから唇を奪う。軽く、それから深く。
口許が微笑み混じりに悪戯っぽく弧を描いて囁いた]

…医務室の、お返し。


…ね、聞いてくれる?

[言葉はいささか唐突だったかもしれない。
昔々口付けただろう青の縁を指でなぞりつつ]

俺ね、サイラスのこと好き。
でも、ジェフのことも好き。
どっちが欠けてしまっても嫌。

…やっぱり、ずるいわがまま言ってるかな。
でも、どっちも比べられないくらい好きなんだ。

[ずるい、と言ったジェフの顔が脳裏に過る。
それはもしかしたら後悔かもしれない。
自分を追ってジェフがやって来たことには
背を向けていて気づかないまま、向けるのは真剣な眼差し**]


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…ぅ、っ?
[目に落とされる口づけは、むかしむかしに掛けられた魔法を解くみたいに。
次いで重ねられた唇から、凍りついた魂が溶けて行くように思えた。
ガチガチだった肩の力が抜けて、やわらかく体を委ねる。
頼りなく稚拙に応じて、ぼぅっとしてしまって。]

…ぅ、すいません、でした。

[お返しだと言われ、耳まで真っ赤になった。]


…俺も。

[告解のような彼の告白。
叱られた子の顔のまま、こくんと頷く。]

羨ましかったんだ。
兄貴も、傍に居るヴェスさんも。

追いつきたいのに、肩…並べたいのに、
いっつも、俺ばっか子供扱いで、なんにもおしえてくれなくて…

[マブダチのモリスも、いつもそばにいたカルヴィンも。]

大好きな人、たくさんいるから、
他にもいっぱいいて、みんな取られたくないし、かまって欲しいし、

俺の方がきっと、ずっとずるくてわがままだよ。


ジェフの気配に振り向いた。**


──鐘楼──

[たどり着いたときにはまだ中から声が聞こえていて、ほっとしたと同時に会話の内容が気になる。呼吸を整えながら、身を隠すことなく進んでゆく。
 ずるくてわがまま。
 そんな単語が聞こえたら、身に色々と突き刺さるが、響く足音は一定のままで。]

 私だって、ずるくてわがままだ。
 選ぼうとしても無理だった。…………二人とも好き、なんだ。

[我が侭なのは自分だけでない。
 今は素直に、出来るだけ見栄を張らずにありたい。
 こんな駄目な兄の姿を弟に見せるのは初めてだろう。どんな風に思われるか少しだけ怖いけれど、しなかった事へ後悔のないように。**]


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…………ズルいだなんて気にしなくていいんスのにね。

[モリスはそう呟いて鐘楼を通り過ぎていく。]

ずっと清らかな心で、なんてないんスよ。


正直に生きればいいんスよ、つまりの所。

[鐘楼は遠くなっていく。さて、この後はどこへ*行こう?*]


兄貴…。

[あぁ、やっぱり…良くも悪くも、自分はこの人の弟なんだと思った。
少しの幻滅と等価交換されたのは、少しの親近感。
遠くて大き過ぎて近寄れなかった背中に、やっと手が届きそうな気がした。]

ごめん、俺…兄貴のこと何も知らなかったね。
もっと早く、気付けば良かったのかな。


ジェフにむぎゅうした。


[うしろから聞こえた声に緩く振り向く。
そうすると、普段の隙の無い姿からは想像できない
同室の様子に思わず口許が笑ってしまった]

良かったじゃない、ちゃんと落ち着くところに落ち着いて。

[少し意地の悪い顔をしてジェフを見やり。
それからサイラスに乗じて二人ごと抱き締めた。
えらく、満足そうな顔をして]


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[ふわり、と身体が浮く感覚に目を覚ますと、少年を抱えあげるフィリップが見えた]

 あれ…

[あげた声はわずかに掠れていて、喉を押えるのと同時に今の自分もきっちり服を着ていることに気づく]

 半裸で幽体離脱とか嫌だし…良かった、な

[部屋を出るフィリップの後をついていく。最後にベッドで眠るサイラスを一目見て、閉じられた扉にそっと触れた]


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 ね、俺重くない?

 ……聞こえてないよね

[わかってはいても、おろおろと周りを歩きながら、フィリップが少年を何処かに下ろすまでは、とついていく。
図書室にいたロバートと…エリアスの姿に瞬いて]

 先輩、ごめんね

[何度も言った言葉を再度呟いて。ロバートの姿はまだそこにあっただろうか。ともかくもまだフィリップの後をついていくつもりだった、けれど]


 セレスト先輩…

[最後の望みは聞こえていただろうか。フィリップを振り返り、複雑そうな表情に泣きそうになった。
我儘で、フィリップのことなんて何も考えてない自分が酷く子供に思えて]

 ごめん、ね

[そっとその場を離れた]


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[中庭に出れば、ベネットは薔薇を視てくるという。
気にしつつも後を追わなかったのは、あまり束縛しても
……と、思ったこともあったか。]

 オスカー、一杯うさぎの家族つくろうねー。

[大きいのもと提案すれば、小さいのもと彼が言ったから、
どうせなら寮に残ってる皆の分も作る?と、手始めに自分たち3人を作り始める。中くらいの雪うさぎ2羽の隣に、少し小さめなの1羽。]

 これがベネット先輩で、これがオスカー。

[まん中に自分の雪うさぎを設えて、子どものように笑う。
と、雪うさぎを作る手が止まったのは……。]

 オスカー、ナンテンの葉っぱと実取ってくるよ。
 直ぐ戻るから。

[ジェフの声を聴いたからか、それとも薔薇の声を聴いたからか。
向かった先には、去るジェフの背と、大丈夫だよと笑うベネット。]


 べ、別に、ジェフ先輩が心配で来た訳じゃないから!

[すんっと寒さで赤くなった鼻を啜る。
言葉は嘘ではないれど、真実ではもないと、ばれてしまうか。
だから、と言う訳ではなく、ノックスは話題をかえる。]

 薔薇の声がさ……―――。

[アイスブルーをベネットが先程向かった場所に向ける。
そこからでも、紅の奥底、もう少しで咲き誇りそうな白が、
見えた気になったのは願望だろうか。
故に、あえて見に傍には寄らずに、ベネットに言う。]

 ん、ナンテンの葉っぱと実取って
 オスカーの所に戻ろう?

[差しだす手は、自然に。
素手で雪うさぎを作った手は、冷たいかもしれないけれど。]


 サイラス。ヴェスパタイン。
 私も、なんだ。ええと。すまない、遅くなった。

[勢いだけで突撃したものの、予想外の反応に抱きつかれたまま固まる。
 金の髪を撫でようと手を伸ばすと、もう一人からも抱きしめられた。
 私が格好悪い方が嬉しそうな気がするが、手を回して抱き寄せた。くっついていると、温かい。]


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 ジェフが心配だった?

[少しだけ意外そうに言って]

 うん、俺にも薔薇の声は聞こえてるから、なんとなくわかるよ。
 ――そだね、いこっか。

[頷いて、なんてんのある場所までいくと、幾つかを手にとってノックスの方へ。
差し出された手に自分の手を乗せて、指を絡める。
一度寄り添うように身体を寄せてから、オスカーの方へ歩き出す]


 ジェフ先輩がヤケになって、ベネット先輩を襲うかも?
 とか、そういう風に取らないのが
 ベネット先輩の良いところだよねー……。

[ジェフを心配した、という言葉の意味。
真っ直ぐにそれを取ったらしい相手の体温を
冷えた手に感じながら、ぐるっと猫のように喉を鳴らした。
もう片方には、ナンテンの実と葉を持って、
戻った場所でオスカーは待っていてくれただろうか。

戻りながら、白い息を吐きながら見遣るのは、寮の内側。
少し心配そうな顔をするのは、薔薇の声が酷く痛いからで。
まだ、手が絡んだままならば、重ねたそれを柔く握った。]


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 ジェフが俺をって……。
 ないない。

[あり得ない、と言うように否定を口にする]

 それに、もしそうなったら、俺は全力ではね除けるよ。

[そう付け足して。
ノックスの手が握られると、同じように握り返す]

 ……大丈夫かな。少し心配。

[振り替えって、薔薇を見やり心配するのは薔薇の精と、その身体の後輩のこと]


みんな、の、分……
……はい。
作りたい、です。

[どうせなら、とのノックスの提案に
少年は嬉しそうにはにかんだ。
白い息を吐きながら、
夢の中でも感じる寒さを
ものともせずに作業に没頭する。

ナンテンを採りに、と離れれば
行ってらっしゃいと素直にそれを見送って]

[ベネットを連れたノックスが戻ってくる頃、
うさぎは更に5羽増えているだろう]


遅くたっていいじゃない。
これからだってまだ時間はあるもの。
…そうだなあ。折角なら、これから理解しあうっていうのはどう?

[ジェフに視線を持ち上げながら尋ねる。
間にいるだろうサイラスの耳裏に
わざと音を小さく立てて口づけをひとつ。
理解しあうその方法を暗に示すかのよう]

俺、サイラスにずっとお預けされてるし。

[置いていかれた礼拝堂はすぐそこに。
欲に逆らわないと決めたせいか
声にもいくらかの含みを帯びる]


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[ありえないという人に、寮から視線を移す。
じぃっと見詰めて、言葉のかわりに、唇の端に
触れるだけの接吻け一つ。]

 いこっか……――。

[今、自分たちに出来るのは、きっと待つことだけで。
足を向けた先、雪うさぎが仲良さそうに並んでいれば
微笑んでオスカーにナンテンの実と葉を差し出し]

 いっぱい作ったねー。
 みんなの分作るのに後何個足らないかなぁ。

[祈り作るは、白い兎の群れ。]


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――音楽室――
[時が止まったままの世界。自分の居場所をただ確保したかった。
それは本来自室になるはずだった。ずっと自室に閉じこもったまま。
そうすれば、誰も自分を傷つけはしない。だけど、何故か自室を出てしまった。

いつも通りを心がけながらも、本当はずっとどこかで変わりたかったのかもしれない]

どうして、………どうして、僕を。見捨てなかったんですか?

[不適合者なのに、両親は今でも広い愛情でもって自分に接してくれる。
そのことに居た堪れなさを感じて、逃げ出したいと何度も思った。
週に1度は必ず寄越される手紙。触れられるのは、学校生活のこと。
友人ができることを望んでいる両親。それは手紙からも伝わってきて、追い詰められる。
自分には無理だと諦めているけれど、こんな自分を見捨てない両親の期待を裏切れるわけがない]


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[最初に手紙に書いたのはクラスメイトのロバートのこと。
同室者に触れるのは、両親の手紙を万が一見られた時のことを考えてできなかった。

人と多く関わらない自分が、たまたま手紙を書くときに直近で挨拶を交わした存在だったから。それだけの理由。
自分より、ほんの少し身長が高くて、自分のことをルブランと呼んでくれる『友人』だと書いた。
最初ゆえに、嘘を書くことに未だ抵抗があり、書いた後は、しばらくロバートの顔が見れなかった。

次に手紙に書いたのは音楽室でよく会うエリアスのこと。
そのピアノの音を盗み聞きして、その曲に対しての感想を書くとともに、素晴らしいピアノを奏でる先輩だと書いた。
最初の手紙に比べれば、嘘の度合いは少ないけれども、きちんと聞かせてもらったわけではないことに罪悪感が芽生える]


 ……理解っておい。そういうのは――私も混ぜろ。

[目の前で行われる行為にくらりとした。
 素直すぎるにも程があるのではと理性は訴えるが、別に良いのではと新しい自分は言っていて。

 ヴェスを真似るようサイラスの頬に口付けを落とす。
 次いで、ヴェスにも一つ落そうと。]


 な、に?

[ノックスの視線に首を傾げて、唇が端に触れると軽く眼を閉じて]

 うん。

[頷いてオスカーの元へ。
五匹になった雪うさぎに微笑んでなんてんの実で一粒ずつ眼を入れていく。
人数分できる頃にはなんてんの実も残り少なくなっていた]

 ……白薔薇、咲くといいな。

[作り終えれば、ポツリ呟いて]


[三番目に誰を書こうか、迷った末に名前を出したのは当時生徒会長になったばかりのレオナルド。
接点などないのに、一般的な生徒会長像を崩さぬよう自分のような後輩にも優しくて人望に厚い先輩と書いた。

続けて、名前を出すのはジェフェリーのこと。
当時生徒会副会長であり、噂を聞く機会があった。自分に厳しく、他人に厳しいその姿勢を尊敬していると書いたか。
手紙に出した時には知り合いですらなかったのに。

他者との関わりについて触れられていないことについて、両親に心配されたから、ノックスについても触れてみた。
すぐに抱きつく先輩がいると、書いてはみたものの、自分は抱きつかれたことすらない]


[嘘で嘘を塗り固めて、送り続けた手紙。
両親を安心させたくて、自らの世界を壊されたくなくて、偽りの世界をもう1つ手紙の中に作り出した。
だけど、両親の心配は止まらない。当たり前だ。表面的なことにしか触れていない手紙では、すぐに嘘もばれる。
一方で、善良な両親は息子の言葉を完全には疑えず、否定もできない。

冬休みは帰省するつもりだった。
だけど、直近の手紙。最後に綴られた文字に目の前が真っ暗になった。
「あなたの友人の話を直接聞くのを楽しみにしています。もし、良かったら、友人も連れてきても構いません」
帰れないと思った。文字にするだけで精一杯だったのに、話すほどのことなんて、あるわけがない。
それに、連れて帰るほど仲が良い友人なんてもちろんいない。

自業自得。嘘を嘘としないためには、それ以上の嘘を吐く。そして、嘘を吐き続ける。そうし続けた代償はあまりにも重い。

「ごめんなさい。仲が良い友人が寮に残るから、僕も残りたいんです」
そうやって断って、そして寮に残った面々を見て戸惑った。
何故、よりにもよって手紙に綴ってしまった偽りの友人や先輩達なのだろう。考えても仕方ないことなのに、余計に追い詰められた]


― 自室 ―

[薄くミルクがとけたような白霞の空気の中、
 俺は再び目を覚ました。そこに薔薇の匂いはなかった。
 俺はベッドの上で両膝を立てると、腕で抱くようにして座った。
 冷たい鉄のヘッドボードは堅く、熱を奪った。
 そうでなくても内からの熱などいつの間にか霧消したようだった。
 粗末な俺の部屋。粗末な俺の実態そのものだ]

 これが俺の全部なんだ。
 贅沢な暮らしも、豪奢な家具も、金糸銀糸の織物もない。
 汚い仕事に手を染めて、得たものでだって飾りきれない。
 ホプキンスの名前と自分以外、何も持ってないんだもん。

[シャツとネクタイを緩め、金の標を取り出した]

 これ以外は。


 天の父よ、薔薇は願いを自分でかなえるしかないと言いました。
 ぼくは、ぼくは、―――

[最後の口づけを思い出しながら、ぼくは十字架にキスをした。罪深い自分を神様に詫びながら、目をつぶり、祈りを捧げた。マリア様は静かに微笑んでいた]


………嬉し、かった……。

[音楽室で楽譜をぎゅっと抱きしめる。
楽譜をジェフェリーが拾ってくれたことから、全ては始まった。
エリアスのピアノを聞く許可をもらうことができた。
ロバートをフィリップの鳥から助けようと一歩だけ踏み出すことができた。
ノックスに自室を貸すことが許すことができた。
フィリップのために初めて自分との会話手段でしかなかったバイオリンを弾くことができた。
フィリップとカルヴィンの望みが叶うことを願うことができた。
薔薇の香りが齎す不快感など問題にならないくらい自分は他人と関わりを持つことができた]

だけど、……それでも。

[他者と関われば、関わるほど、自分が不適合者だと突きつけられるような気がした。
自分はどこまでも自分のことしか考えていない。自分のことしか優先できない。
何よりも恐れ続けたのは自分が傷つけられること。その壁は乗り越えられなかった。
すぐに見捨てるであろう自分が他人と関わるなんて許されることではない。

だから、……だから、だから……全てを終わりにしないといけない]


[自分が生きた年数はたった16年。それなのに、途方も無く、長かった。
当たり前だ。自分だけを見つめ続け、自分だけを愛し続け、変化しない毎日を送っていたのだから。
もう十分ではないか。そう思ったのはいつのことか。
気付けば、終わりのことばかり考え続けていた。

自殺は決して許されない。道義的な意味や宗教的な意味ももちろんあったけれど。
それより優先すべきは徹底した自己愛。自らの身体に傷を付けることなど許しはしない。

毒を飲むとかも論外だ。外傷がなくとも、内傷があれば、それは結局傷に変わりない。
眠る前、いつも願い続けた。このまま目覚めないことを。
夢に囚われるなら、自分の体は傷付かない。誰も、傷付かない。
それが一番良いのだ。もう嘘を嘘で固める必要もなければ、手袋で外界に触れることを拒絶しなくとも構わない。

急速に眠気が襲ってくる。抗うこともせずに、易々と手放される意識。そして、潜りゆくは自らの深層。
最深層に辿り着けば、他者の干渉を許さない。誰にも邪魔されない世界で一人。二度と目覚める気はない。
自分が最後に手にしたものはバイオリン。それで構わない。バイオリンの音とともに、自らを封印する]


嫌なら見ててもいいけど。
でも、嫌いじゃないでしょ?

[頬に口づけを受けながら甘い瞳は
ジェフの瞳へと試すような視線を投げる。サイラスの肩に顎がちょうど乗れば
彼の方がいつの間にか背が上になったのかと
いくらか首を傾げるが履き物の差もあるやも知れず]

…俺は自分に素直になるって決めたんだもの。
後悔なんて、しない。


……っ……

[何故か頬に熱い痛みを感じて、意識が最も深い部分に落ちるのを妨げられる。
何が起こったか分からず、おぼろげな意識を現実に向ければ、誰かの声が聞こえる。
それが誰の声か。聴覚に優れ、また極端に少ない人間としか関わっていない自分はすぐに気付いた]

な、ぜ……?

[瞳をゆっくりと開けば、自分の頬を撫でるレオナルドの姿
思わず、自分の手を撫でられた頬に当てても、もちろん手が重なる感触を感じることはない。
人の感触…―――体温を感じないがゆえに、怯えることもなければ、どこか他人事のように見つめる]


……………!!!

[持ち上げられるために触れられた指
誰にも触れないようにしていた手袋は外界との断絶の象徴。
誰かに触れてしまえば、自分の世界が形成できなくなる。

自分が関わるのは、自分だけ。自分が触れるのも、自分だけ。
その手が他者に触れられている。恐怖や嫌悪は無い。意識だけの自分では実感に乏しく……]

…………な、んで…?

[自分への愛しさのあまり募っていた想い。自分に触れ続ければ、触れ続けるほど感じていた虚しさ。
今レオナルドに触れられている感触こそ感じないのに、心が何か暖かいもので埋められる。
それが満たされるという感覚であることは今までに経験が無い故に気付けない。
翻弄されないように首を振り、自分を守るために、頑なに心を閉じようとする]


………ぇ………!?

[呆然としている間に脱がされていく服。
凍りついたように呼吸を止めて、目を見張る。
何事か意味も分からず、制止の言葉すらかけることもできない。
自分の体なのに、何故か盗み見してしまっているような妙な気持ちになり、直視するに堪えず、結局目を逸らす]

…………何が、…ぇ?

[良かったと呟き、安堵する姿を見つめ、瞳が動揺に揺れる。
何故脱がされたかはともかくとして、レオナルドが自分の身を案じてくれていたことを知り、一歩後ずさる。
自分の身は自分が案じなければ、誰も案じてはもらえないもののはずなのに。
そうでなければならないのに。そうであると思っていたからこそ、自分は自分だけを慈しみ、愛し続けてこれたのに。
内心の迷いとは裏腹に瞳はレオナルドに釘付けになる]


 ――……此処まできたんだもん
 咲くといいね。

[出来あがった人数分の雪うさぎを見詰めながら
聴こえたベネットの言葉に相槌を打つ。

雪うさぎは、なんとなくどこか誰かに似ていて、
面白いなーと、見ていく1つは家出先予定だった後輩に
似ている気がした。]

 そう言えば、なんで鏡隠してって言ってたのかなぁ。

[ふと、思い出して小首を傾げた。]


[抱き寄せられる体。衣服すら身に付けていないためか、触れられた場所が熱を持って、熱く感じる。
鎖骨に唇が当たった時には、反射的に自らの鎖骨に手を当てて、さらに距離を取ろうと後ずさる。
意識の自分は既に遠巻きにしかレオナルドと自分の体を眺めることができない。
困惑に揺れる自分の意識は、もはやそれは自分の体ではないと思い込もうとすることで、平静を保とうとする]

………っ……!

[小指に刻み付けられるように残される紅痕。
熱だけではなく、チリッとした痛みを自らに齎した気がした。
視線を落とせば、意識だけの自分の小指にも紅痕が浮かび上がる。
拒絶を示すように首を何度も何度も振る]


ノックスに鏡? と聞き返す


どうし、て………?

[レオナルドは薔薇の香りに飲まれたのだろうか?
その瞳の色を見ようにも、距離を縮めることはできず。されど、膝を抱えて、自らの瞳を閉じて、見ないこともできず]

………ぁ………!

[首筋に寄せられる唇に小さく声をあげて、弱弱しく首を振る。
薔薇の香りに噎せる姿を見れば、一瞬心配そうに見つめる。
きっと、何かがあったのだろうと、そう思い込もうとした。
生徒会長を務めるほどなのだから、品行方正で優秀な人なのだから、彼がしていることに不審な点などあるわけがない。
そうやって、他人の善良な部分にばかり目を向けたがるのは、結局は自分が穢れたくは無いから。

自分はどこまでも成長しないし、変わらない。そのことが若干胸に引っかかる。

上着をかけられて、レオナルドはそのまま音楽室を後にする。御礼を言わなきゃと思った時には、既にその姿はない。
小さく息を吐く。今の出来事が衝撃的過ぎて、意識を自分の内に向けてこもろうとすることができず、この場に留まるしかない]


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 家出先を了承してくれた後輩がねー。
 鏡を隠してくれればって言ってたから。
 あの時はさ、理由聴くなって言われたんだっけ
 ……余裕なくて考えることもしてなかったけど。

[聴き返す声に、んー……と思考を飛ばしながら返す。
家出しなくて良くなったとか、伝えてないなぁと、思いながら音楽室の辺りを見上げるのは、夢の世界で聴いたヴァイオリンの音がそこから降っていたから。]

 普通に考えたら、自分の姿を見たくないから、かなぁ。
 綺麗な顔してるのに、変な話だけど。

[ブツブツと考えていることは、
そのまま唇から音となって零れていく。]


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