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さ、いこう。
[体が重く、徒歩の移動が酷く億劫に感じる故に 鞍を引出し、シャイアーの巨体に馬具を手早く取り付けて行く。 花束を抱えて鞍に跨れば、太股で馬の胴を締めて走らせる。 使役馬故に速度は無いが風が頬を撫で、地を蹴り丘を越えて行く力強さが孤独を紛らわせてくれた]
(174) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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>>171
そう、羨ましいくらい、に――…。
[その最後を知っているような、その言葉が耳に届けば。 閉じていた翡色がソフィアに向けられる。]
残される側は――。
いつも辛い、ものよね。 それを見ずに逝けたのなら、ほんとうに幸せだと、思うわ。
[自らの経験から、絞るように。 残された側である、ソフィアを癒すように呟いて]
(175) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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そうよ。
[彼の曖昧な笑みには、少しだけ悲しげに目を細めて]
ラルフという一個人が存在していることは 誰もが認める当たり前のことだもの…。 唯、ラルフは、自信がないのかしら、ね。
砕けた言い方をすれば、 もっと胸を張った方がいい男なのに、ってこと。
[彼の心中までは察せない。 けれど、くよくよしている姿は 見てて気持ちの良いものではないから。 そう、背を叩くような勢いで告げた。
それから暫しは、リンダの墓前に居るか 両親の墓前に向かうかで墓地に滞在するだろう**]
(176) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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― 自宅 ― ……街に行く途中で死んだら、人の迷惑になりそーだしあたしは行きたくねーかな。 乗合馬車でケンカして、怒られんのもヤだし。
[乾いた笑いを見せて、父の膝の上に座る。 父の腕を自分の腰に回して、ぽんぽんと上から軽く叩いた]
最期まで一緒だよ、…父さん。 大好きだからな!
[肩越しに振り返って歯を見せた。 兄を見てほんの僅か表情が曇ったが、すい、と視線を外して父に寄りかかる]
(177) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 14時頃
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― 墓場 ―
ギリアンちょっとこの子をお願い。
[墓地が視界に入れば減速を行い鞍から降りる。 騒がしい蹄の音を墓地に響かせないように手綱を引いて墓地へと歩き始める。
ギリアンの姿が見えれば馬をギリアンに任せてリンダの眠る場所へと歩みを向ける。]
お疲れさまリンダ。 また、直ぐに会えるよね。 みんな……死んじゃうんだから。
[既に居る面々に会釈を行い脇を通りすぎればキンセンカを供え、静かに祈りを捧げた。]
(178) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[祈りを捧げ終えれば周囲を見回すがピッパの姿は見えない。 既に帰宅したのかと首を傾げる。 話をしている人々に視線を向ければ――唐突に目眩を感じて数歩よろめいた]
な、に?
[なぜか「あの二人」を見れば違和感を通り越して訳の解らない不安感のようなモノを感じてしまう。 側に居る3人目――ラルフからは何も感じられないのに何故? そんな考えが浮かぶけれど、見続けているとどうにかなってしまいそうなので視線を逸らして呼吸を整えた]
(179) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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─ 昨夜・自宅 ─
[コリーンと別れるとさすがに日はしっかり落ちかけていて。 これ以上の買い出しはやめた方がいいかな、と判断して帰宅し、買ってきたものを所定の位置にしまっているところで来客に気付いた。]
はいはーい、どちらさまー?
[出ると、自警団員が連れだってきていて。 どうしたの?と首を傾げるこちらに向かって告げられたのは>>#2の言葉。]
……へ?
[理解が追い付かず、間抜けな声をあげるこちらに構わず、街へ逃げれば治療法があるかもしれない、と告げられ。 だから荷物を早くまとめて馬車に乗るように、と言われるととたんにきっとにらむように自警団員を見た。]
私は、ここから動かない。 ここでなきゃ私は作れないんだから。
(180) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[急に調子が変わった様に自警団員は戸惑いを見せたがそれには構わず言葉を続けて]
死ぬことより、作れない方がよっぽど怖い。
私に出来るのは、作ることだけなんだから。
だから、私はここから出ていかない。
馬車は、乗らない。
帰って。
[そういうと自警団員を家から押し出して、戸にしっかりと鍵をかけた。]
(181) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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…胸を……? [いつも猫背気味の背を無理に正してみるけど、やっぱりなんとなくしっくりこなくて。
やがてやってくる気配に振り向くと、くらりとよろめく姿。]
…ペラジー?? [様子がおかしいと思って、思わず駆け寄り手を差し伸べる。
…症状が出始めたのかもしれない。けれど、そんなのはどうでも良かった。 どうせ死ぬんだし、別に感染ったって構わない。既にもう感染してるのかもしれないんだし。]
(182) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[外からは自警団員のため息が聞こえただろうか。
けれど、それには構わずに工房へとまっすぐに向かって。]
もう─時間が、ないんだ。
いそがなきゃ。
[工房の奥の奥にある、小さな彫刻をとりだした。]
お義父さんの、やり残したことを。
私が、完成させるんだ。
(183) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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熱とかは、無い? [淡褐色の額へと、そっと手を伸ばした。]
(184) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[ソフィアがラルフに告げる言葉には肯定するように。 瞳をラルフにそっと向けて]
人がいなくなる空白は――。 何によっても、埋める事ができない、のよ。
あなたの代わりなんて、いない、の。
教会を清めてくれたり――…。 この村で誰かがしてくれないと、できない事。
毎日、それをしてくれる人の代わりなんて。 いない、もの。
自信をもってとは、私はソフィアさんのように謂わないけど――。あなたも、この村に欠かす事の出来ない人だと、知って?
[そう、ラルフに柔らかに語りかけながらも>>179 ペラジーの姿が、よろめく姿が目に止まれば。
翡色の瞳が、僅かに緋色に染まり、暫くはその姿を瞳に宿すだろう――**]
(185) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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ラルフ?
ああ……。ありがとう。
[声が認識できていなかった様子で、手を差し伸べられると僅かに身を震わせる。 どこか不安げに上目でみたけれど、吐息を漏らし差し伸ばされた手を握りしめて自分の頬に寄せる。 手の温もりに安堵するように少し呼吸が落ち着いた]
(186) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[手にした彫刻には、男女の姿が彫り込まれていて。
女性の顔は、どこか彼女に似た顔立ちをしていた。
男性の顔はまだ彫られておらず。 義父が、最後の最期まで、彫り込むことができなかったそれは。
一体どんな顔を彫り込むのが正しいのだろう。
彼女はただ、黙って見つめるだけで、*答えは出てこないまま。*]
(187) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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ちょっと、気分が悪くなっただけ……。 熱とかは無いと思うよ。ありがとう。
[額に重なる手からもそれが感じられるだろう]
ひ……っ。
[だが、ラルフの肩越しにコリーンの緋色の瞳を見てしまう。 何時もの柔らかみのある翠とは対極に有るような禍々しいその色に怯えの声が漏れる。 反射的に声を漏らし、怯えを隠す事無く少しでも遠くコリーンから離れようとかけだした**]
(188) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[縋るような上目遣いの視線は、何かに怯えているようで。 何とかしてあげなきゃ、そう思うけれど。 …どうすればいいのかなんて、判らなくて。]
…っ!? ペラジー…!!?? [逃げるように駆け出した姿を追えなくて、困ったように振り向いた。]
どうしたんだろう…。
(189) 2010/07/03(Sat) 14時半頃
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掃除夫 ラルフは、何だか気まずくて、とぼとぼとその場をあとにする。*
2010/07/03(Sat) 16時頃
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……なるほど。
[ギリアンのこたえ>>97に、澄んだ水に目を落として頷いた。 彼にとって、それはぼんやりした都合良く縋るものではなく、 もっと大きく、すめらかで、すべてなのだろうと、その信心の深さに頭を垂れ]
貴方にとって、死は恐れるものではなく、訪れるべきものなのですね。
[敬意をこめた眼差しで、墓掘りに笑むと。 良い話の御代にと、夜食にしようと思って持ってきた最後の食料、パンをテーブルに置き、邪魔にならぬ程度片づけを手伝ってから、彼の家を後にした]
(190) 2010/07/03(Sat) 16時半頃
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……そう、ですか。
[時間も時間だし、弾きに行くのはまた明日で良いかと。 自宅に帰って、いつものように寝床に潜り込んだ目覚めは、扉を叩く音で。
半ば寝惚けたままで、訪ねて来てくれた自警団員の話を聞いたものだから、本当に分かっているのか、念を押されてしまった]
いえ、ちゃんと聞こえております。……いえ、いえ。お勤めご苦労様です。 そういうことなら、行かないので。ええ。……ああ、ただ、手紙だけ、一緒に乗せて行っていただけますか。
[手早くと言われ、ぱたぱた部屋に戻り。 便箋を取り出すと、世話になる予定だった雇い主へ文を記した。
村に伝えられた病気のこと。予定に穴を空けてしまう謝罪。 それから、ひとつ売れ残してしまったランプを、そちらで使って貰えればと嬉しいと。
検疫に引っかからなければ良いけれど、と願いつつ、それを渡し。 慌しくまた、別の家へ走る彼を見送って、目を瞑る]
(191) 2010/07/03(Sat) 16時半頃
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[ひと。おと。ひづめ。しゃりん。あるいは、なきごえ。 明日になったら、営みによる全てのおとが消えてしまうのかもしれない。 だから、扉を開け放したまま、部屋に戻らず。 軒先で、全てのおとを子守唄に、そのまま眠りに落ちた]
(192) 2010/07/03(Sat) 16時半頃
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わかんない…
わかんないよ、お義父さん…
[一回切りのチャンスだから、失敗は許されない。 義父が遺した彫刻と同じように作った粘土細工の男性の顔を描いては消し、描いては消しを繰り返して。
今までも、何度も繰り返してきたことだったけれど。
もう、時間がないのだという焦りが。 焦燥をかきたてて、余計に何もわからなくなっていた。]
…お義父さんは、一体これを、どうしたかったんだろう。
(193) 2010/07/03(Sat) 16時半頃
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[今でも強く覚えているのは、義父を迎えにきた街の人間を追い返した時の義父の言葉。
”此処でなきゃ俺は作れないんだ”
そう言った義父の顔は、初めて見る表情をしていた。 あの時も、この彫刻を手に持っていたような気がする。
これを、義父はなんの為に作り始めたのだろうか。
誰かにあげる為だったのか、自分で持っていたかったのか。 それすらも、わからなくて。]
……あれ、もう…朝?
(194) 2010/07/03(Sat) 16時半頃
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[締め切ったカーテンの隙間から差す光に気付いて、また徹夜してしまったのだと知るが。
今の自分にどれ程の時間が残っているかも解らない今、それは大した意味は持たなかった。 それよりも、まったく何も進んでいないことへの焦燥の方が大きくて。]
…やらな、きゃ。 考えなきゃ。 でなきゃ、お義父さんの跡を継いだ意味が、なくなっちゃう。
[そう言って、また作業に没頭しようとして、はっと頭を過ぎったのは。]
セシ兄たちは、リアたちは、もう。 村を出たのかな。
[自分が大好きな人達は、ちゃんと逃げ延びただろうかという考えがやっと心の中に浮かび。
それを確認するために外へ出ようと。]
(195) 2010/07/03(Sat) 17時頃
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― 翌朝 ―
[完全に音が途絶えたわけではなかった。 そこかしこに、こえとおとがする。
手持ちの楽譜全てと、酒瓶と、細々した色々が詰め込まれ、少々不恰好になった鞄を提げながら、それでもいつもは人と行き違うこともあった通りを歩く。
いつものように、ただ歩く。
そうして立ち止まったのは、自宅の次に足を運んでいるアレヴィ家の前。 いつものように、気負いなく。ただ、戸を叩こうとする手が、少し彷徨ったけれど、結局は伸ばされ]
っ、
[すか、と内側から開けられた為に、空振りした]
(196) 2010/07/03(Sat) 17時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 17時頃
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わっ!?
[着の身着のまま、外へ飛び出そうとした途端誰かの胸に飛び込んでいて。 抱きつくような格好で見上げると、真っ先に確認しようと思っていた人がそこにいて。]
セシ兄。
なんでいるの。
[言外に、なんで逃げてないの、と。]
(197) 2010/07/03(Sat) 17時頃
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―墓地・ギリアンの住処―
[ピッパが奥の部屋に入っていく。 しばらくしても出てこないので、少し覗けば、眠っていた。]
ああ、疲れたんだべなぁ。
[病気のことは知らず、そのまま、寝かせておこうと、自分は墓地に出た。]
>>178
おお?いいだよ。
[そして、墓地の手入れをしていると、ペラジーが馬に乗ってやってきた。 そいつの面倒をといわれたので、そのまま、つなぎ、毛並みをなぜて落ち着かせている。]
(198) 2010/07/03(Sat) 17時頃
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……だから、ちゃんと、支度を整えて外に出ろと。
[反射的に抱きとめて、さて、どうしたものか頭は回らなかったが。 ほぼ反射に近い反応で、いつもの小言は口をついた。
何とはなしに、悲しげにも、安心したようにも見えるだろう表情で、見上げる頭をぽんぽん撫でながら。 居るんだなあ、なんて確認していたりする]
なんでって。もう生活の為に出稼ぎしなくて良いなら、此処に居るよ。 此処以外に、死に場所なんて無いし。まあ、オルガンの傍で死ねたら良いけど。
お前こそ、何で。……死んだら、元も子も無いだろう。
(199) 2010/07/03(Sat) 17時頃
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墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 17時頃
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セシ兄はいちいち細かいなぁ、ちゃんと服着てるし良いじゃない。
[抱きついた格好のまま、いつも通りのお小言にはいつも通りの返事をして。 頭を撫でられながら、セシルの返事を黙って聞いて。
言われた言葉には、だって。と、顔と声に切実さを浮かべ。]
だって、私。
ここでなきゃ、作れない。 作ることしかできないのに、ここを出てったら何もできなくなる。
セシ兄こそ、なんで。
死んだら、もう。オルガン、弾けないんだよ?
(200) 2010/07/03(Sat) 17時半頃
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飾り職 ミッシェルは、奏者 セシルに抱きつき顔を見上げたまま、泣きそうな顔でそう問いかけて。
2010/07/03(Sat) 17時半頃
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そう何でも細かいで済ませるから、お前はいつまで経っても色気のひとつも無くて、まったく……。
[はあ、と溜め息を吐きながら。 何か変えるつもりもなかったけれど、こうもいつも通りの言葉しか出てこないのに、可笑しくなって、ミッシェルの頭の上で、笑いを零すも。 切実な表情に、目を細めて笑みを消し]
どうして、此処じゃないと駄目なんだ。 おれは門外漢だけど、作るだけなら、道具さえあれば街でも何処でも、出来るんじゃないのか。 ……アレヴィの小父さんが、遺言でも残したのか?
[今から街へ向かうことは出来ないけれど、それでもそう、真剣に問いかけ。 ただ、自分のことについては、軽く笑い]
おれは、だって。生きてる限り、弾けたらそれで良いから。
(201) 2010/07/03(Sat) 17時半頃
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奏者 セシルは、飾り職 ミッシェルの目元を、笑んだまま、柔く指先で払ってやり。
2010/07/03(Sat) 17時半頃
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色気なんか、なくていいもん。 今のまま、仕事さえ出来れば、いいんだもん。
[ぎゅ、とセシルの服を掴むように握って。 セシルの問いかけには、ふるふると頭を振って。]
お義父さん、が。やり遺したの、あるの。
それに、お義父さん。ここでなきゃ、作れないって。
だから、私も。きっと、ここでなきゃ、作れない。 外でなんて、出来ない。
[ぎゅ…と握る力を強めてそう言い。 セシルの言葉には、ぐ…と下唇を噛んで。]
でも。街に行けば。 これから先も、もっといっぱい、弾けるかも、しれないんだよ?
[搾り出した声は、震えていて。瞳は涙で揺らいでいた。]
(202) 2010/07/03(Sat) 17時半頃
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飾り職 ミッシェルは、奏者 セシルに目元を拭われると、余計に我慢してたものが零れ落ちて。
2010/07/03(Sat) 17時半頃
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[>>188 女から、何処か怯えたように駆け出すペラジー。
病気は余所者が持ち込む事が多いので、そう思われたのかと――。 彼女が怯えた理由を知らずして。翡色の虹彩が哀しげに揺れる。>>189のラルフの声を聞けば。]
私に怯えていた、みたい。 病気って余所者が持ち込むでしょ?だから、かも、ね。
[哀しげに微笑して。気まずそうに歩き出すラルフを見送ってから。女と同じ余所者の、墓場の手入れを黙々とするギリアンにそっと寄る。]
ギリアンさんは、此処から出てゆかないの?
[ぽつり、言葉を投げる]
(203) 2010/07/03(Sat) 17時半頃
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